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一般

2023年2月19日

以下のとおり、最終講義を開催することになりましたので、お知らせします。

大学公式ページに掲載されたものと同文です。

青山亨教授最終講義「インドと東南アジアの深い関係:東南アジアの古代史を振り返ってみる」

日時
2023年2月19日(日)14:30~16:00

場所
東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

※Zoomによるオンライン配信も行います。
※当日の社会状況により、オンラインのみでの開催となることがあります。オンライン開催となった場合、事前申込をした方のみにZoomリンクをお送りします。

事前申込
事前申込制
以下のリンクから申し込みをお願いします。(申込締切:2023年2月15日(水))https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeSQWkai5b7UzQVUi2dr0TBb7UMudlT_WsRKZQA1qBd47IooA/viewform?usp=sf_link

問い合わせ先:
降幡正志 furihata[at]tufs.ac.jp ([at]を@に変えてください)

2023年1月31日

丸善出版から『イスラーム文化事典』が刊行されました。青山も「伝統文学(東南アジア)」を担当しています。私たちの生活にも身近なものとなりつつあるイスラームについて知るための基本参考書としてご活用ください。

イスラーム文化事典編集委員会編『イスラーム文化事典』丸善出版、2023年1月31日、720pp.、ISBN: 978-4-621-30766-3.

書籍『イスラーム文化事典』の表紙

丸善出版へのリンク

2023年1月26日

集英社『アジア人物史』全12巻(+索引巻)の第1巻が刊行が1月26日に刊行されました。詳しくは集英社の公式サイトをご覧ください。

第1巻では、第13章東南アジアの初期国家とインド化を担当し、「はじめに」、「趙佗」、「ハイバーチュン」、「范師蔓」、「カウンディンヤ」、「ムーラヴァルマン」、「プールナヴァルマン」ほか全17項目の執筆を担当しました。

姜尚中総監修・青山亨他編『アジア人物史第1巻 神話世界と古代帝国』集英社. pp. 747-770. ISBN 978-4-08-157101-7.

書籍『アジア人物史第1巻 神話世界と古代帝国』の表紙

集英社ウェブサイト

2023年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2023年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2023年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、2022年10月11日に開催された大臣級会合に宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣が出席して決定されました。一覧作成にあたってはインドネシア政府人間開発・文化担当調整省のウェブページの資料(「2023年の国民の祝日ならびに政令指定休日の三大臣決定」)を参照しました。2022年の祝日では、Covid-19の影響で政令指定休日(cuti bersama)だけが後日2022年の4月になって発表されましたが、2023年については例年通り祝日とあわせて決定しています。

今回の資料公表で目新しいのは、インドネシア政府人間開発・文化担当調整省のウェブサイトに設けられた「法律文書・情報ネットワーク」(Jaringan Dokumentasi dan Informasi Hukum, JDIH)で公開されていることです。オンラインによる情報公開が整備されている様子がうかがえます。

1月1日 (日) 西暦2023年新年
1月22日 (日) イムレック(孔子暦2574年新年)
1月23日 (月) *
2月18日 (土) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
3月22日 (水) ニュピ(サカ暦1945年新年)
3月22日 (水) 《ラマダン(断食月)の始まり》
3月23日 (木) *
4月7日 (金) キリスト受難日(聖金曜日)
4月21日 (金) *
4月22日 (土) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
4月23日 (日) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
4月24日 (月) *
4月25日 (火) *
4月26日 (水) *
5月1日 (月) 国際労働者の日(メーデー)
5月18日 (木) キリスト昇天祭
6月1日 (木) パンチャシラ誕生の日
6月2日 (金) *
6月4日 (日) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2567年)
6月29日 (木) イドル・アドハ(犠牲祭)
7月19日 (水) イスラーム暦1445年新年
8月17日 (木) インドネシア共和国独立記念日
9月28日 (木) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (月) クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日 (火) *

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

注4)イスラーム暦では一日が日没から始まるので、以下の点に留意する必要があります。イスラーム暦の断食月(ラマダーン)は該当する日の日没から始まります。また、イドル・フィトリ(断食明け大祭)の日の前日の日没をもって断食月(ラマダーン)は終わり、新しい月(シャッワール)が始まります。

2022年12月21日

集英社による『アジア人物史』全12巻(+索引巻)の刊行が12月21日から始まりました。青山も編集委員の一人として参加し、また、第1、3、4、5、7巻の東南アジアに関わる項目の一部を担当しています。第1回配本は2022年12月1日(木)発売の第7巻で、以降毎月刊行予定です。詳しくは集英社の公式サイトをご覧ください。

第7巻では、第12章近世東南アジアにおける王国とムラユ世界の展開のうち島嶼部の「はじめに」、「ハサヌディン」、「羅芳伯」の3項目の執筆を担当しました。

姜尚中総監修・青山亨他編『アジア人物史第7巻 近世の帝国の繁栄とヨーロッパ』集英社. pp. 732-734, pp. 753-756, p. 766, 808pp. ISBN 978-408157107-9.

書籍『アジア人物史第7巻 近世の帝国の繁栄とヨーロッパ』の表紙

集英社ウェブサイト

2022年11月23日

2022年11月19日(土)~23日(水・祝)に東京外国語大学の第100回外語祭が開催されます。今年は節目となる100回めですが、コロナ禍のなか昨年に続いてハイブリッド型開催とし、対面を主軸に置きながら、オンライン企画を並行して開催する予定です。今後の予定については外語祭公式サイトをご覧ください。また、来場の際には新型コロナウイルス感染拡大防止にご協力ください。

インドネシアに関連する主なプログラムは以下のとおりです。インドネシア語劇はインドネシア語専攻2年生、インドネシア料理店は1年生、インドネシア舞踊はインドネシア舞踊部による企画です。(2022-11-18更新)

1. インドネシア語劇

  • 演題「虹の少年たち」
  • インドネシアの小説で映画化作品でもヒットした『ラスカル・プランギ』の舞台化。田舎の小学校を舞台にした、貧しくても夢と誇りをもつ10人の生徒たちと担任のムス先生の物語です。
  • 11月21日(月)15:40~16:30
  • アゴラ・グローバル1階プロメテウス・ホール

2.インドネシア料理店

  • 店名「MAKANESI(マカネシ)」
  • 店名はインドネシア語で食べ物を意味する「makan」とインドネシアの「nesi」を組み合わせたもの。サテ・アヤム(焼き鳥)とミー・ゴレン(焼きそば)が定番です。
  • 11月19日(土)~23日(水・祝)
  • 円形広場の附属図書館入口付近

3. インドネシア舞踊部(室内と野外ステージでの公演があります)

  • バリ島やジャカルタなどインドネシア各地の美しい踊りと衣装をお楽しみください。

室内公演 研究講義棟307教室

  • 11月19日(土)、11月20日(日)
  • ①開場:13:30、公演:14:00~14:30  
  • ②開場:15:30、公演:16:00~16:30
  • 11月21日(月)
  • ①開場:11:30、公演:12:00~12:30
  • ②開場:14:30、公演:15:00~15:30

野外ステージ公演 円形広場

  • 11月23日(水・祝)
  • 公演:13:10~13:40

2022年10月24日

青山も調査に参加したチャウタン沈没船の考古学研究の報告書が刊行されました。

  • 西野範子・野上建紀・木村淳・田中克子・青山亨編著『チャウタン沈没船の考古学研究』(東南アジア考古学データ・モノグラフ3号)特定非営利活動法人東南アジア埋蔵文化財保護基金, 87pp., 2018年3月30日, ISBN 9784990318628

この報告は、ベトナム中部クアンガイ省ビンソン県チャウタン沖で2011年に発見された東南アジア最古と考えられる唐代の沈没船の資料を研究した成果をとりまとめものです。東南アジア建造の船であること、陶磁器に墨書でインド系文字、漢字、アラビア文字が記された陶磁器が多数発見されたことなどに特色があります。青山は第6章「陶磁器に記された文字資料」(pp.48-59)を執筆しました。2018年3月30日刊行の予定でしたが、諸般の事情により2022年10月に出版が実現したものです。

チャウタン沈没船の考古学研究_表紙.png

2022年9月 9日

2022年9月9日(金)10:30から国立情報学研究所(NII)の主催で「第55回大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」」がオンラインで開催されます。

青山も「学認を使った大学間共有LMS:東外大の試み」の題目で報告します。開始時間は11時55分予定、概要は以下のとおりです。

【概要】ポスト・コロナ時代を見据えたオンライン授業を考える場合、活用が期待される領域の一つとして、大学間のオンライン連携授業がある。東外大では、単位互換制度に基づくタイプと自ら開講の授業を相互乗り入れするタイプの2タイプ、同期型と非同期型の2方式を組み合わせて、ポスト・コロナ時代にふさわしいオンライン連携授業を展開している。
 オンライン連携授業の運用にあたっての課題の一つが、大学間で共有できるLMSの構築であった。東外大は、NIIの学認によって大学間での共有を可能とするLMSをMoodleベースで構築し、今春から運用を始めた。本講演では、学認を使った大学間共有LMSの運用の実際と課題について報告する。

関心のある方の視聴をお待ちしています。参加には申込みが必要です。詳細は以下をご参照ください。

【追記】(2022-09-27)

無事に報告を終えました。報告の内容は教育機関DXシンポジウムアーカイブズで視聴することができます。

2022年9月 3日

2022年9月3日(土)・4日(日)に東京外国語大学が開催校となって日本印度学仏教学会第73回学術大会が開催されました。当初は対面開催を予定していましたが、コロナ禍の第7波を考慮し、全面オンライン開催となりました。

青山も9月3日(土)の特別部会「文芸と聖典」において「九世紀ジャワの『ラーマーヤナ』受容に見る「現地語化」の諸相」の題目で報告を行いました。

2022年8月31日

8月31日(水)19:00~20:30の時間帯で東京外国語大学オープンアカデミー講座「地球の音楽」(2) の第2週として「世界につながったガムランの響き」を担当します。この授業はオンラインで開講されます。

講義の内容は今年の3月31日に東京外国語大学出版会から刊行された『地球の音楽』に収録したエッセーをもとに、動画や映像を使って説明をおこなうものです。

受講受付は6/8(水)~6/30(木)です。詳しくは東京外国語大学オープンアカデミー講座の公式ページをご覧ください。

2022年5月27日

岩波書店から『岩波講座世界歴史第4巻 南アジアと東南アジア~15世紀』が刊行されました。

南アジアと東南アジアの先史時代から15世紀までを叙述するする岩波講座世界歴史の第4巻です。青山も編集協力と「展望 東南アジア世界の形成と展開」(pp. 35-70)の執筆を担当しています。ぜひ手に取ってご覧ください。

責任編集:弘末雅士/編集協力:古井龍介・青山 亨『第4巻 南アジアと東南アジア ~15世紀』310pp. ISBN 9784000114141

書籍『岩波講座 世界歴史 第4巻 南アジアと東南アジア ~15世紀』の表紙

岩波書店ウェブサイト

2022年3月31日

東京外国語大学出版会から『地球の音楽』が刊行されました。

東京外国語大学の50名の専門家・研究者が世界各地の音楽をジャンル横断で語る音楽エッセイ集です。青山も「世界につながったガムランの響き」(pp.12-17)を担当しています。ぜひ手に取ってご覧ください。

山口裕之・橋本雄一編・著『地球の音楽』東京外国語大学出版会、2022年、292pp.、ISBN 978-4-904575-97-0.

書籍『地球の音楽』の表紙

【リンク】東京外国語大学出版会

2022年3月20日

めこんから『現代東南アジアにおけるラーマーヤナ演劇』が刊行されました。

インドの叙事詩『ラーマーヤナ』は東南アジアにも伝播し、今でもさまざまな形で息づいています。本書では演劇のジャンルでの現代的な展開をインドネシア、タイ、カンボジアの専門家が中心になって描いています。青山も第1部「ラーマーヤナの多元的解釈」のなかのコラム「『オペラ・ジャワ』に見る「ウッタラカーンダ」の伝承」(pp. 62-63)を担当しました。ぜひ手に取ってご覧ください。

映画『オペラ・ジャワ』に関心をもたれた方は青山亨「映画『オペラ・ジャワ』に見るラーマーヤナの変容」(『総合文化研究』13: 37-60, 2010)もご参照ください。映画『オペラ・ジャワ』はYouTubeで視聴することができます。

また、本書の企画の一部として、以下の3作品が委嘱創作作品として制作されました。いずれもYouTubeで視聴することができます。ラーマーヤナが現代の東南アジアに生き生きと継承されていることが分かるでしょう。

福岡まどか編・著『現代東南アジアにおけるラーマーヤナ演劇』めこん、2022年、248pp.、ISBN978-4-8396-0330-4.

書籍『現代東南アジアにおけるラーマーヤナ演劇』の表紙

【リンク】めこん

2022年1月10日

ミネルヴァ書房から『論点・東洋史学 アジア・アフリカへの問い158』が刊行されました。

東洋史学にかかわる158の論点を、最新の研究動向に照らして、背景や探究のポイントとともに2ページ見開きで解説しています。青山も第1部「文明と国家の形成」のなかの論点9「東南アジアのインド化」(pp.34-35)を担当しました。ぜひお手に取ってご覧ください。

吉澤誠一郎監修『論点・東洋史学 アジア・アフリカへの問い158』ミネルヴァ書房、2022年、378pp.、ISBN978-4-623-09217-8.

書籍『論点・東洋史学 アジア・アフリカへの問い158』の表紙

【リンク】ミネルヴァ書房

2022年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2022年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2022年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、2021年9月22日に開催された大臣級会合に宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣が出席して決定されました。一覧作成にあたってはインドネシア政府人間開発・文化担当調整省ウェブページの資料(「2022年の国民の祝日ならびに政令指定休日の三大臣決定」)を参照しました。なお、政令指定休日(cuti bersama)についてはCovid-19の状況を考慮して後日決定することとなっており、この決定では白紙になっています(下記参照)。

2022年のラマダン(断食月)の始まりは4月1日と記載していましたが、インドネシア政府によって4月3日に確定されました。(2022-04-01)

2022年の政令指定休日(cuti bersama)が「2022年の国民の祝日ならびに政令指定休日の三大臣決定に対する変更に関する三大臣決定」により4月7日に確定しました。4月29日、5月4日、5月5日、5月6日の4日間となりました。(2022-07-19)

2022年のイドル・アドハ(犠牲祭)は当初の決定では7月9日(土)とされていましたが、2022年7月7日の三大臣決定により7月10日(日)に変更されました。イドル・アドハはイスラム暦の第12月「巡礼の月」の10日に行われます。今年は「巡礼の月」の始まりを示す新月の肉眼による観測ができなかったため、月の始まりが1日繰り下がったことが変更の理由とされていますが、直前の変更に戸惑う声も出ているようです。(2022-07-19)

1月1日 (土) 西暦2022年新年
2月1日 (火) イムレック(孔子暦2573年新年)
2月28日 (月) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
3月3日 (木) ニュピ(サカ暦1944年新年)
4月3日 (日) 《ラマダン(断食月)の始まり》
4月15日 (金) キリスト受難日(聖金曜日)
4月29日 (金) *
5月1日 (日) 国際労働者の日(メーデー)
5月2日 (月) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月3日 (火) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月4日 (水) *
5月5日 (木) *
5月6日 (金) *
5月16日 (月) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2566年)
5月26日 (木) キリスト昇天祭
6月1日 (月) パンチャシラ誕生の日
7月10日 (日) イドル・アドハ(犠牲祭)
7月30日 (土) イスラム暦1444年新年
8月17日 (水) インドネシア共和国独立記念日
10月8日 (土) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (日) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

2021年11月23日

2021年11月19日(金)~23日(火・祝)に東京外国語大学の第99回外語祭が開催されます。昨年はコロナ禍のためオンライン開催となりましたが、今年はハイブリッド開催として、一部オンライン、一部会場での対面による開催となります。今後の予定については第99回外語祭公式サイトをご覧ください。

インドネシア語劇ではMid Summer Carolを上演します。

インドネシア語劇の会場(プロメテウスホール).jpg

インドネシア語劇-20211123_ページ_1.png

インドネシア語劇-20211123.pdf

2021年1月 1日

【追記】(2021-06-24)

2021年6月18日付の宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣決定により、2021年の祝日および政令指定休日に変更が行われました。変更点は以下の3点です。

  • イスラーム暦新年を8月10日(火)から8月11日(水)に変更する。
  • マウリッドを10月19日(火)から10月20日(水)に変更する。
  • 12月24日(金)の政令指定休日を取り消す。

【追記】(2021-10-13)

報道(Kompas 2021-10-09)によると、今回の変更の理由は、COVID-19の感染拡大を鑑み、人流を制限してクラスターの発生を抑止するためとのことです。この報道はマウリッドの変更についてですが、おそらく他の変更も同様の理由によるものと推測されます。

この決定にしたがい、以下の祝日一覧を更新しました。


インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2021年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2021年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、人間開発・文化担当調整相が議長となって2020年9月10日に開催された大臣級会合に宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣が出席して決定され、翌9月11日に発表されました。一覧作成にあたっては人間開発・文化担当調整省のウェブサイトから取得したPDFファイル(「2021年の国民の祝日ならびに政令指定休日についての三大臣決定」)を参照しました。

1月1日 (金) 西暦2021年新年
2月12日 (金) イムレック(孔子暦2572年新年)
3月11日 (木) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
3月12日 (金) *
3月14日 (日) ニュピ(サカ暦1943年新年)
4月2日 (金) キリスト受難日(聖金曜日)
4月13日 (火) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月1日 (土) 国際労働者の日(メーデー)
5月12日 (水) *
5月13日 (木) キリスト昇天祭
5月13日 (木) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月14日 (金) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月17日 (月) *
5月18日 (火) *
5月19日 (水) *
5月26日 (水) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2565年)
6月1日 (火) パンチャシラ誕生の日
7月20日 (火) イドル・アドハ(犠牲祭)
8月11日 (水) イスラーム暦1443年新年
8月17日 (火) インドネシア共和国独立記念日
10月20日 (水) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (土) クリスマス(キリスト生誕祭)
12月27日 (月) *

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。また、イスラーム暦の新しい日は日没とともに始まるので、たとえば、ラマダンの断食は4月12日の日没から始まることになります。

注4)これまでニュピはインドネシア語でHari Raya Nyepi(「ニュピの祝日」の意)と呼ばれていましたが、ヒンドゥー教徒のためとして宗教相からの要望に基づき2020年からHari Suci Nyepi(「ニュピの聖日」の意)に改められました。これは、ニュピは慎む日であって祝う日ではないというバリのヒンドゥー教徒の気持ちを尊重したためと推測されます。

2020年12月16日

東京外国語大学の東南アジア地域ユニット(旧「東南アジア課程」)が毎年出している『東京外大 東南アジア学』の第26巻が12月16日に刊行されました。

これはオープンアクセス化の方針によりオンラインの電子版として刊行されており、本学の機関レポジトリである東京外国語大学学術成果コレクション(通称「プロメテウス」)で閲覧ができます。

また、東南アジア地域ユニットが運営する『東京外大 東南アジア学』のウェブサイトでもバックナンバーとあわせて閲覧できます。

この第26巻(pp. 151-207)には、青山亨・増井美佳共訳「プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』(5)」第7章「初期スラカルタ時代」を掲載しました。[PDF]

この第5編をもってプルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』の翻訳をすべて刊行することができました。以下に、あらためて全編を紹介しておきます。

プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』

  • 第1編 はじめに「ジャワ語の文献」、第1章「古い時期の古ジャワ語文献」、第2章「韻律形式の古ジャワ語文献」[PDF]
  • 第2編 第3章「新しい時期の古ジャワ語文献」、第4章「中期ジャワ語の発達」 [PDF]
  • 第3編 第5章「中期ジャワ語の韻律詩」 [PDF]
  • 第4編 第6章「イスラームの時代」 [PDF](正誤表 [PDF])
  • 第5編 第7章「初期スラカルタ時代」[PDF]

2020年12月12日

東南アジア考古学会では2020年度大会を以下のとおりに開催しました。この中で青山も「東南アジアにおける仏教の展開から見る仏教遺跡」という題目で基調講演をしました。
  • 日時:2020年12月12日(土)10:00~17:00(開場9:30)
  • テーマ:「東南アジアの仏教遺跡I」
  • 開催方式:Zoomによるオンライン開催
  • Web: http://www.jssaa.jp/annualmeeting.html

2020年11月23日

2020年11月19日(木)~23日(月・祝)に東京外国語大学の第98回外語祭が開催されます。今年はコロナ禍にあって初めてのオンライン外語祭となります。今後の予定については第98回外語祭公式サイトをご覧ください。

語劇は、Bawang Merah dan Bawang Putih ~2020ver~を上演します。これは2011年の第89回外語祭で上演された演目の2020年バージョンになります。無観客上演を撮影したものを外語祭期間中に動画配信する予定です。多くの方々にご覧いただければ幸いです。

2020年11月11日

国際ウェビナー"The Vibration of Majapahit"がウダヤナ大学文学部考古学科とARSARIジョヨハディクスモ財団の共催で2020年11月11日(水)に開催されます。青山も午後のセッション2: Redefine Our Heritage Sites among Priority of Concernsにおいて、The Sutasoma Kakawin in the context of Majapahitというタイトルで報告します。

セッション2の開催時刻は13:45-16:00 (WIB, UTC+7=15:45-18:00 JST)です。青山の報告は14:30頃から20分を予定しています。報告は英語またはインドネシア語で、両言語による同時通訳が付きます。

Session 2, International Webinar

2020年11月 7日

第51回日本インドネシア学会大会が東外大を開催校として2020年11月7日(土)に開催されました。。

  • 第51回日本インドネシア学会大会
  • 日時:2020年11月7日(土)10:30~17:00
  • 場所:オンライン(Zoom)
  • 主催:日本インドネシア学会

今回の大会はオンラインで開催されましたので、本学がZoomのホストとなり、降幡正志先生、塩原朝子先生、青山が司会を務めました。詳細は学会公式ウェブページをご覧ください

発表数は例年よりも少なくなり一日だけの開催となりましたが、いずれも充実した内容でした。また、インドネシアやマレーシアからの参加者があったこともオンラインの利点として感じられました。次回の大会は京都外国語専門学校での開催を予定しています。

プログラムは以下のとおりです。

  • 自由発表01
    • インドネシア語の最上級について(Tingkat Superlatif dalam Bahasa Indonesia)
    • 佐近優太(東京外国語大学大学院博士後期課程)
  • 自由発表02(当日キャンセル)
    • Imbuhan 'meN-kan' Sebagai Pembentuk Alternasi Kausatif(インドネシア語の自他交替について)
    • Diess Alwi Tutiarta(南山大学大学院)
  • 自由発表03
    • 中部ジャワにおける今日の人称代名詞と呼びかけ語(Personal pronouns and addressing forms in current Central Java)
    • 三宅良美(秋田大学)
  • 自由発表04
    • Kondisi Layanan Halal di Jepang dan Tantangannya -dari Studi Kasus Restoran "Kiwamiya"-(日本におけるハラール対応の現状と課題―レストラン「極味や」を事例に―)
    • 大形里美(九州国際大学)
  • 自由発表05
    • Pengajaran Penjodoh Bilangan Berasaskan Data Korpus Digital(デジタルコーパスデータに基づく助数詞の教育)
    • Dr. Norliza Jamaluddin(Universiti Pendidikan Sultan Idris, Malaysia)
  • 自由発表06
    • 東ジャワ海外出稼ぎ村におけるジェンダー関係の変容:「労働」と「お金」の関係を中心に(Changing Notions of Women's Work and Money: Rural East Java in the Era of International Migration)
    • 南家三津子
  • 自由発表07
    • カリマンタンの「無力」な祭司王に関する一考察(A Study on a "Powerless" king in Kalimantan)
    • 西島薫(京都大学学際融合教育研究推進センター)

2020年6月17日

2020年6月17日(水)に博士前期課程ダブルディグリープログラム「公共圏における歴史」主催のオンライン講義 History in Public: A European and Japanese Joint Challenge が開催されます。青山がプログラムの本学代表をしています。関心のある方はふるってご参加ください。参加は無料ですが事前申込み制になっています。[2020-06-17更新]

博士前期課程ダブルディグリープログラム「公共圏における歴史」主催オンライン講義

  • 題目:History in Public: A European and Japanese Joint Challenge
  • 日時:2020年6月17日(水)16時30分~
  • 場所:Zoomによるオンライン開催
  • 言語:すべて英語で行われます
  • 費用:無料
  • 事前申込み:Google Formによる事前申込み
  • 問い合わせ先:tenkai-hips-coordinator(at)tufs.ac.jp[(at)は@に置き換えてください]

Programme

(Whole session will be conducted in English)

Moderator, Taku Shinohara

16:30
Opening
16:35-16:45
Balázs Trencsényi (Professor at the Department of History, CEU):
Introduction
16:45-17:10
Noemi Anna Kovács (European Cooperation Projects Officer): Introduction to
and overview of Erasmus Mundus Programme in light of HIPS "What it is, what
it does, who it's for"
17:10-17:40
István Rev (Director of the Open Society Archive, Professor at the
Department of History, CEU): Public history, its practice and idea at the
Open Society Archive
17:40-17:50
Break
17:50-18:20
László Kontler (Professor at the Department of History, CEU): CEU in
History - History at CEU: Institution-Building in Context
18:20-18:50
Matthias Riedl (Associate Professor, Head of the Department of History
CEU): CEU's Department of History: teaching, research, and student body
18:50-19:00
Questions and Comments
Notes
1. Each lecture is for about 20-25 minutes followed by a question/comment
and answer session for about 5 minutes. If you have any questions and
comments, please write in "Chat" during the lectures with your
identification (name, institution).
2. Please indicate your name (not pseudonym) for identification when you
participate in the video webinar.
3. Please switch off your microphone during the presentations.
4. The whole session will be recorded so that it can be viewed later on the
website of Tokyo University of Foreign Studies.

HIPS online lecture 20200617-E.jpg

HIPS online lecture E pdf

HIPS online lecture 20200617-J.jpg

HIPS online lecture J pdf

2020年6月 6日

2020年6月6日(土)に東南アジア学会高大連携歴史教育研究会の共催でオンラインによる研究集会「高大接続改革の中の東南アジア史」を開催します。青山もセッション1で報告の予定です。(2020-05-19更新)

東南アジア学会研究集会「高大接続改革の中の東南アジア史」のご案内

  • 共催:高大連携歴史教育研究会
  • 日時:2020年6月6日(土)10時00分~16時00分
    (Zoomによる開催のため若干変動する可能性があります)
  • 会場:Zoomによるオンライン集会
    (オンラインによる事前申し込みが必要です。高大連携歴史教育研究会のサイト申し込みページからお申し込みください。)
  • 問い合わせ先:東南アジア学会教育・社会連携担当理事
    桃木至朗 momoki(a)let.osaka-u.ac.jp (a)を@に代えてご送信ください。

プログラム

開会挨拶・趣旨説明 10:00~10:10

桃木至朗(大阪大学・高大連携歴史教育研究会会長)

*以下の各セッションには個別質疑の時間を含む

セッション1 東南アジア史の用語リストと解説 10:10~11:10

青山亨(東京外大)・深見純生(東南アジア史研究者)「東南アジアの歴史を教えるための用語をどう考えるか」

セッション2 高校側の実践報告 11:10~12:30

竹田和夫(新潟大非常勤講師・元高校教員)「15~17世紀東南アジアにおける金銀銅生産・流通と金属細工――大学講義・高校授業・マレーシア高校生向け授業における実践報告--」

神奈川県社会科部会歴史分科会(澤野理、神田基成、中山拓憲)「学校ごとの東南アジア授業実践」

*昼食休憩

セッション3 総合大学の東南アジア史概論 13:30~14:15

桃木至朗(大阪大学)「大学の教養(入門)講義で東南アジア通史をどう教えるか」

セッション4 外国語・国際系大学での東南アジア史教育の取り組み 14:15~15:00

菊池陽子(東京外大)「東京外国語大学での東南アジア史教育の取り組み」

*コーヒーブレーク

コメント・総合討論 15:15~16:45

コメンテーター 渡辺佳成(岡山大学)、小島孝太(愛知県立一宮高校)

閉会挨拶


全体の趣旨

本研究集会は、高大連携による歴史教育改革について研究・提言をおこなってきた高大連携歴史教育研究会との共催により、現在の日本における教育と社会の状況に対応して、高大双方での東南アジア史教育のあり方をどう変えていくべきかを討議する目的で計画されたものである。

1990年代以来、高校地歴科や大学での東南アジアを扱う教育はかなり拡充されてきた。研究の進展を教育の場に活かすための、事典や概説書・研究入門などもつぎつぎ出版された。しかし学問・教育やマスコミの枠組みの古さ、社会的必要性に比べた専門家の陣容の手薄さなどにわざわいされて、「日本の自分たちに関係ないマイナー地域」という、学校や社会での東南アジア認識を根本的に変えるには至っていない。不正確な認識、不適切な教科書記述や入試問題などが後を絶たないのも事実である。このことに問題意識をいだいた会員が中心となって、東南アジア学会では過去5回にわたって、東南アジア(史)の教育における高大連携について、研究大会でパネルを開催してきた。とりわけ世界史教育にたずさわる会員のチームは、高校世界史で教えるべき用語やその表記、それらに関する解説の作成などに取り組んできた。しかしその間に、小中高校の学習指導要領改定など教育改革が進み、東南アジア(史)という内容を盛り込むべき教科・科目や入試の枠組みが大きく変わろうとしている。

2022年度から施行される高校の学習指導要領では、地歴科において従来の「世界史(プラス日本史か地理のどちらか)必修」に代えて、地理総合・歴史総合(各2単位)を必修科目とし、「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」(各3単位)を選択科目とするという、全く新しい科目編成が導入される。新科目の内容は従来の「受験用B科目(4単位)」に縛られるものではないため、この改革は一面で、これまで軽視されてきた「マイナー地域」にとってチャンスに見える。しかし他面で、新課程では問いと資料にもとづく「主体的・対話的で深い学び」が要求され、入試もその成果をはかるものに転換しなければならない。東南アジア(史)について、教育や入試の現場で使える資料は豊富に用意されているだろうか。マイナー地域「も」無視してはいけないという程度でない、普遍性を持った問いは揃えられているだろうか。これらを欠いたままでは、従来より減少した単位数のもとで、「マイナー地域」は再び埋没し忘れ去られると考えるのは、悲観的に過ぎるだろうか。そうなった場合に、大学側の地域研究系や外国語・国際系などの専攻は影響を受けないだろうか。

本研究集会はそうした認識のもと、この間に取り組みが進んでいる世界史を主題として、高校世界史、大学の教養・専門・教員養成課程などにおける東南アジア史の教えられ方に関わる実戦報告と討議をおこなおうとする。全体と4つのセッションに分け、個別の質疑はそれぞれのセッションの中で行う、全セッション終了後にコメントと総合討論をおこなう、という構成にしたい。最初の2セッションは、東南アジア史の階層化した用語リスト・解説と高校現場での授業実践という、高校に関わるテーマを取り上げる。午後の2セッションはこれに対して大学側に焦点を当て、総合大学の教養課程と外語大での東南アジア史の教えられ方について報告する。全体として、どの現場でも不足している、(a)東南アジア史(とその研究)の全体構図の理解、(b)個別事項に関する正確な知識、(c)学習者の学びを活性化させる切り口や資料・問いの提示について、現状の見取り図と課題・展望が共有できれば幸いである。

報告要旨

セッション1 青山亨・深見純生「東南アジアの歴史を教えるための用語をどう考えるか」

高校世界史教育のあり方を知識詰込み型から思考力育成型へと転換する必要が長らく指摘され、その方策として歴史用語の厳選の必要が提言された。東南アジア史用語検討グループ(青山亨、深見純生、桃木至朗、八尾隆生、中村薫)では2013年以来、高校世界史教育において必要な東南アジア関連用語の厳選とその解説の作成を進めてきた。2016年にリスト案を策定し、2019年には用語解説の原案を公表するに至った。本報告では、その後の改訂を経た最終的な東南アジア史用語リストおよび用語解説を公開する。

セッション2.1 竹田和夫「15~17世紀東南アジアにおける金銀銅生産・流通と金属細工――大学講義・高校授業・マレーシア高校生向け授業における実践報告--」

三種類の教育の場でアンソニー・リード『大航海時代の東南アジア』の提起を『大航海時代叢書』『バタヴィア城日誌』等で検証した。大交易時代の東南アジア・南アジアで「日本産の銀流入に加えて金銀銅の産出・流通と金属細工が存在した」ことを明らかにし、「島嶼部の胡椒・米生産や内陸部の米生産との関係」を考察した。学生自身の仮説立て・相互問いかけの過程を報告し学術研究に提言を行いたい。

セッション2.2 神奈川県社会科部会歴史分科会(澤野理、神田基成、中山拓憲)「学校ごとの東南アジア授業実践」

生徒の学力、進路によって、東南アジア史に関しても学校ごとの授業内容が異なる現状がある。低学力校であれば、東南アジアとは何かを教えるところから授業を行う必要があり、受験進学校であれば、入試問題を分析した上で効率よく学習することが求められる。また中堅校であれば今後の歴史総合、世界史探究を見据えた「問い」と「資料」をベースに置いた授業が必要であろう。我々は、東南アジア史における学校ごとの授業実践を提示したい。

セッション3 桃木至朗「大学の教養(入門)講義で東南アジア通史をどう教えるか」

報告者が1980年代から続けてきた教養課程ないし入門講義における東南アジア通史の講義をもとに、研究史と方法・理論上の特徴を含めた東南アジア史の全体構図の提示のしかたについて論じたい。言語・地域別に細分されがちで東南アジア以外の地域に対してもゲットー化しがちな東南アジア関係各専攻の学生(専門研究者を志望する者も含む)、東南アジアについて体系的に学ぶ機会をほとんどもたない他分野・学部の学生(社会科・地歴科の教員志望者の大半が含まれる)の両方に、最大限必要な構図や考え方と、今後必要になった際の調べ方などをどう教えるかは、正確な知識や資料の提供に劣らず重要で困難な課題である。

セッション4 菊池陽子「東京外国語大学での東南アジア史教育の取り組み」

東京外国語大学は、2012年にこれまでの外国語学部を改編し、言語文化学部と国際社会学部を設置したが、両学部の学生とも、これまでと同様に、各自の専攻語に所属し、言語教育と1、2年次の地域の基礎教育は両学部共通で行っている。本学の基礎教育における東南アジア史教育の取り組み、学部ごとに行うようになった専門教育における東南アジア史教育の取り組みについて紹介する。あわせて、近年の学生動向や入試改革による影響なども紹介したい。

2020年4月25日

新型コロナウイルスの影響は日本を含む全世界に広がっていますが、インドネシアも例外ではありません。このページではインドネシアにおける新型コロナウイルス感染拡大の状況について最新のデータを提供している情報リソースを掲載しています。リストはインドネシア研究懇話会(KAPAL)のメーリングリストで入手したものを整理しました。(3.を除きインドネシア語です)

1. インドネシア政府国家防災庁(BNPB, Badan Nasional Penanggulangan Bencana)の新型コロナウイルス緊急対策班の公式サイト
http://covid19.bnpb.go.id/

2. インドネシア政府国家防災庁(BNPB)の公式Twitter
https://mobile.twitter.com/bnpb_indonesia

3. 在インドネシア日本大使館による情報提供(日本語)
https://www.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/

2020年2月12日

東方書店から東方選書の1冊として『天変地異はどう語られてきたか:中国・日本・朝鮮・東南アジア』が刊行されました。第1部「宗教と天変地異」、第2部「王権と天変地異」、第3部「外来者と天変地異」、巻末の座談会から構成され、アジア各地の天変地異の言説を禍福の両面から検討する試みです。

青山も、2004年スマトラ島沖地震によるアチェの津波被害を中心に取り上げてイスラームと災害について論じた「地震は神の徴か―イスラームの信仰と災害」(pp. 60-85)を第1部に寄稿しています。災害が神の意思によってもたらされるのであれば、人間は防災にどう取り組むことができるのかという問題をイスラームの視点から検討しています。また、第3部のコラム「インドネシアの外来者 ジョヨボヨの予言」(pp. 246-247)も担当しました。関心のある方はぜひご覧ください。

串田久治編『天変地異はどう語られてきたか:中国・日本・朝鮮・東南アジア』東方書店、2020年2月12日、296pp. ISBN 978-4-497-22001-1.

書籍『天変地異はどう語られてきたか』の表紙

【リンク】東方書店 Amazon

2020年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2020年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2020年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、人間開発・文化担当調整相のもとで2019年8月28日に開催された大臣級会合に国家機構活性・官僚改革相、宗教相、労働相の三大臣が出席して決定されました。一覧作成にあたってはインドネシア政府通信・情報省のウェブページ(「2020年の国民の祝日ならびに政令指定休日の日程」)を参照しました。今年は例年になく日程が早く決まりました。

1月1日 (水) 西暦2020年新年
1月25日 (土) イムレック(孔子暦2571年新年)
3月22日 (日) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
3月25日 (水) ニュピ(サカ暦1942年新年)
4月10日 (金) キリスト受難日(聖金曜日)
4月24日 (金) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月1日 (金) 国際労働者の日(メーデー)
5月7日 (木) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2564年)
5月21日 (木) キリスト昇天祭
5月22日 (金) *
5月24日 (日) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月25日 (月) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月26日 (火) *
5月27日 (水) *
6月1日 (月) パンチャシラ誕生の日
7月31日 (金) イドル・アドハ(犠牲祭)
8月17日 (月) インドネシア共和国独立記念日
8月20日 (木) イスラム暦1442年新年
10月29日 (木) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月24日 (木) *
12月25日 (金) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

注4)これまでニュピはインドネシア語でHari Raya Nyepi(「ニュピの祝日」の意)と呼ばれていましたが、ヒンドゥー教徒のためとして宗教相からの要望に基づき2020年からHari Suci Nyepi(「ニュピの聖日」の意)に改められました。これは、ニュピは慎む日であって祝う日ではないというバリのヒンドゥー教徒の気持ちを尊重したためと推測されます。

2019年12月14日

東洋学・アジア研究連絡協議会では以下のとおりシンポジウムを開催します。青山も報告者の一人として参加します。予約不要・入場無料です。関心のある方はぜひご来場ください。

シンポジウム「近未来の東洋学・アジア研究―王権・元号・暦―」
日時:2019年12月14日(土)13時30分~17時
会場:東京大学法文2号館1番大教室(文京区本郷)(Googleマップ
問い合わせ:東洋学・アジア研究連絡協議会事務局(一般財団法人東方学会内:千代田区西神田2-4-1、Tel.03-3262-7221、E-mail: iec@tohogakkai.com)

プログラムの詳細は東方學會公式ページをご覧ください。

  • 開会挨拶:斎藤 明(国際仏教学大学院大学教授、東洋学・アジア研究連絡協議会会長)
  • 総合司会:池澤 優(東京大学教授)
  • 報告:
  • 中牧弘允(吹田市立博物館館長):アジアにおける権力と権威―年号と紀年法をめぐるダイナミズム
  • 小島 毅(東京大学教授):正朔を奉ずるということ―儒教王権の時間支配
  • 青山 亨(東京外国語大学教授):ジャワにおけるシャカ暦―インド化とイスラーム化をつなぐもの
  • 矢野道夫(京都産業大学名誉教授): インドにおける暦
  • 後藤裕加子(関西学院大学教授):春分と十二支─サファヴィー朝年代記のトルコ暦採用
  • 閉会挨拶:小南一郎(京都大学名誉教授、東方学会理事長)

2019年11月20日

2019年11月20日(水)~24日(日)に東京外国語大学の第97回外語祭が開催されました。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないました。残念ながら青山はこの期間中インドネシアに出張していたので見ることができませんでしたが、いずれも盛り上がったと聞いて安心しました。

料理店Masakan Indonesiaは例年通り定番のインドネシア料理を提供しました。

語劇は例年通りアゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールで上演されました。インドネシア語劇は、初日11月20日の10時~10時50分の時間帯で演じることになりました。演目には、例年とは趣を変え、現代インドネシアを代表する作家プトゥ・ウィジャヤ(Putu Wijaya)が1970年に発表した戯曲「Bila Malam Bertambah Malam」(夜が更けゆく時)を取り上げました(1971年に小説版を刊行)。封建的慣習が残る古いバリ社会での身分を越えた男女の愛を描く作品です。

インドネシア舞踊部は11月20日(水)、22日(金)、23日(土)、24(日)に104教室で舞踊公演を行いました。

2019年11月 5日

多様な東南アジアの社会と文化を1項目2ページ見開きで解説する最新の事典です。青山も「インド化」(pp. 62-63)と「古典文学」(pp. 472-473)の項目を担当しました。他にも東京外国語大学の東南アジア関係の教員が参画しています。ぜひご活用ください。

信田敏宏・綾部真雄・岩井美佐紀・加藤剛・土佐桂子編『東南アジア文化事典』丸善出版、2019年11月5日、826pp.、ISBN-13:978-4621303900.

Amazonへのリンク

2019年9月16日

不二真直民俗仮面コレクションは、一人のコレクターが半世紀近くかけて集められたインドネシアを含む世界各地の民俗仮面200点近くに及ぶコレクションです。常設の展示館はありませんが、場所と期間限定の公開移動展示を行っているほか、ネット上で仮面の画像を鑑賞することができます。

最近、主宰者の方から、所蔵されている仮面1点の裏側に陽刻されている文字についてお問い合わせがありました。写真をいただき、調べてみたところ、ジャワ文字でSintaと書かれていることが判明しました。

シンタというのは、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』の登場人物である王子ラーマの妃である王女シーターのことです。『ラーマーヤナ』はジャワでも人気のある物語ですが、ジャワ的に変化しているところもあり、王女シーターの名前はシンタとなっています。なお、中ジャワ地方の発音では「シント」となることがあります。

この魅惑的な仮面の人物がシンタであることを表しているのだと思われます。仮面に人物の名前が記載されていることは珍しいようです。みなさんも機会があれば、ぜひこの不二真直民俗仮面コレクションの魅力に触れてみてください。

【注記】「シーター」、「シンタ」、「シント」の表記は、「スィーター」、「スィンタ」、「スィント」と表記するのが正確な発音に近いのですが、ここでは慣用にしたがっています。

Javanese Mask

図1 仮面の表面(整理番号 I-02)

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図2 仮面の裏面に陽刻されたジャワ文字「Sinta」

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2019年7月19日

The Eleventh International Convention of Asia Scholars(ICAS 11)がオランダのライデンで2019年7月15日から7月19日まで開催されました。これは、オランダのライデンに拠点を置くInternational Institute for Asian Studies(IIAS)が主催して2年に1回開かれるアジア研究者の国際会議です。

青山も7月17日(9:00-10:45 am, Lipsius 2.27)のセッションで"Two Perceptions of Royal Response to the Introduction of Islam in Malay and Javanese Literary Narratives"という題目で報告を行いました。

次回、2021年のICAS 12は京都で開催される予定です。

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2019年6月17日

立川日本語・日本語教育研究所から『日本語文化の研究 別冊2 外国人児童生徒への日本語支援研究』が刊行されました。この中には、外国人児童向け『小学社会5上』(教育出版) とインドネシア語版『学校通知文作成ソフトが掲載されています。

インドネシア語版『学校通知文作成ソフト』には本学院生のアティさんが翻訳者として協力しました。また、青山も監修として協力するとともに、インドネシア人のムスリム児童生徒を教室に迎えることになった学校の先生方に参考にしていただける簡潔な指針として「インドネシアのイスラームについて」(pp. 29-30)を寄稿しました。冊子は無料で配付されていますので、立川日本語・日本語教育研究所事務局にお申し込みください。

2019年6月 8日

6月8日(土)に、本学のアゴラ・グローバルにおいて、下記のとおり、日本比較教育学会第55回大会の一部として公開シンポジウム「多言語・多文化教育社会のゆくえ--大学・行政・地域社会の取り組みと課題--」が開催されます。

本学からは、本学の多言語多文化共生センターの萩尾先生、菅長先生、および青山がパネリストとして参加します。青山は、2011年東日本大震災時の多言語・多文化教育研究センターの取り組みを中心にセンターの活動について報告を行います。(なお、青山の報告の参考文献として『多文化社会読本 多様なる世界、多様なる日本』を参照していただけると幸いです。)

関心のある方のご参加をお待ちしています。

  • 公開シンポジウム:多言語・多文化教育社会のゆくえ--大学・行政・地域社会の取り組みと課題--
  • 日時:2019年6月8日(土)14時45分~16時45分
  • 場所:東京外国語大学 府中キャンパス アゴラ・グローバル1階プロメテウス・ホール(交通アクセスキャンパス地図
  • 主催:日本比較教育学会

趣旨説明・司会

  • 岡田昭人(東京外国語大学)
  • 公開シンポジウムは、「多言語・多文化教育社会のゆくえ」をテーマとし、大学・行政・地域社会の取り組みと課題を考えます。グロバリーゼーションが急速に進行する現在、人や資本、労働力、知識や技術が国境を越えて移動することにより世界的な規模で多言語・多文化社会の形成がみられます。このようなモメンタムの中、日本人が言葉や文化の異なる人々との結びつきを深め、安定した社会を形成するためには、どのような能力が求められているのか、またその育成にはいかなる教育環境が必要なのでしょうか。本シンポジウムでは多言語・多文化社会の到来に向けて大学・地域社会・行政の教育的取り組みや支援のあり方を広く参加者の皆様に知って頂き、また現在直面する課題と今後の協働施策について考える場所にしたいと思います。その事例として、東京外国語大学の多言語・多文化教育研究センターの取り組み(「多文化コーディネーター」育成講座等)、ボランティア活動スペースVOLASの諸活動、「外国につながりのある子ども」を対象とした日本語学習支援などを紹介し、会員の方々に加え、一般からの参加者も迎えて、地域の学習支援活動や将来的な外国人労働者増加の課題についても議論してまいりたいと思っております。

パネリスト・報告題目

  • 青山亨(東京外国大学大学院総合国際学研究院長、元本学多言語・多文化教育研究センター長)
    「東京外国語大学多言語・多文化教育研究センターの活動--東日本大震災時の多言語対応を中心に--」
  • 萩尾 生(東京外国大学ボランティア活動スペースVOLAS室長)
    「多文化社会と学生のボランティア活動」
  • 菅長理恵(東京外国語大学大学院国際日本学研究院教授)
    「伸ばすために測る--DLA(Dialogic Language Assessment)の理念」
  • 辻由美(NPO法人地域教育ネット理事)
    「公立中学校学習支援活動現場から--海外からの転入生の実態とその対応における協働の可能性」

2019年5月28日

2019年5月27日(月)・28日(火)に以下のワークショップが開催されます。使用言語は英語です。聴講無料・事前連絡不要ですので、多くの関心のある方のご参加をお待ちしています。青山も第2日セッション2「東南アジアとスリランカにおける仏教僧院」の司会として参加します。

  • Workshop: Epigraphic Evidence on Patronage and Social Context of Buddhist Monasteries in Medieval South and Southeast Asia
  • ワークショップ:中世南・東南アジアにおける仏教僧院の支援および社会的文脈についての碑文史料
  • 日時:2019年5月27日(月)13:00-16:50、5月28日(火)10:00-17:30
  • 場所:東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
  • 使用言語:英語
  • その他:聴講無料・事前連絡不要
  • お問い合わせ:古井龍介(東京大学東洋文化研究所)frui(at)ioc.u-tokyo.ac.jp[(at)を@に置換えてください]
  • 詳細:東京大学東洋文化研究所公式サイト案内ページ

プログラム

Day 1, Monday, 27 May 2019

Inaugural Session (13:00-13:30 Chair: Norihisa Baba, The University of Tokyo)

  • 13:00-13:10 Welcome Address (Taiken Kyuma, Mie University)
  • 13:10-13:30 Aim of the Workshop (Ryosuke Furui, The University of Tokyo / Arlo Griffiths, Ecole française d'Extrême-Orient)

Session 1 Buddhist Monasteries in South Asia (13:30-16:50 Chair: Arlo Griffiths)

  • 13:30-14:30 Vincent Tournier (Ecole française d'Extrême-Orient)
    'The Royal Patronage of Buddhist Monasteries in Āndhra from the 4th to the 7th century CE'
  • 14:30-14:50 Tea Break
  • 14:50-15:50 Annette Schmiedchen (Humboldt-Universität zu Berlin)
    'Monastic Complexes for Monks and Nuns - The Social Fabric of Buddhist Monasteries under the Maitrakas in Western India'
  • 15:50-16:50 Ryosuke Furui
    'Buddhist Vihāras in Early Medieval Bengal: Organizational Development and its Historical Context'

Day 2, Tuesday, 28 May 2019

Session 2 Buddhist Monasteries in Southeast Asia and Sri Lanka (10:00-15:30 Chair: Toru Aoyama, Tokyo University of Foreign Studies)

  • 10:00-11:00 Arlo Griffiths
    'The Epigraphic Evidence on Vihāras in Campā and Indonesia'
  • 11:00-12:00 Kunthea Chhom (Apsara Authority)
    'Vihāra in Ancient Cambodia'
  • 12:00-13:30 Lunch Break
  • 13:30-14:30 Christian Lammerts (Rutgers University)
    'Domestic Property, Mourning Gifts, and Female Patronage in Thirteenth-Century Burma'
  • 14:30-15:30 Philip Friedrich (University of Pennsylvania)
    'Between Court and Monastery in Medieval Sri Lanka'
  • 15:30-15:50 Tea Break

Discussion (15:50-17:30 Chair: Taiken Kyuma)

  • 15:50-16:35 Comments by Shayne Clarke (McMaster University)
  • 16:35-17:30 Response by Presenters and Discussion
  • Closing Address (Taiken Kyuma / Arlo Griffiths)

2019年5月11日

2019年5月11日(土)にワークショップ「東南アジア古代寺院建築の配置構成と図像に込められた世界観」(予報では仮題「東南アジアの宗教美術にみられる地域性と時代性」でした)が開催されます。

青山も「プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫が描く「死」のエピソード:テクストとしての浮彫と書承テクストとの比較の視点から」というタイトルで報告します。この報告は2019年2月25日に刊行された『アジア仏教美術論集 東南アジア』に掲載した論考「プランバナン寺院ラーマーヤナ浮彫が語る「死」の諸相―テクスト伝承との比較から―」をもとにしています。

詳細が決まりましたので更新しました。(最終更新日:2019年4月8日)

  • ワークショップ:東南アジア古代寺院建築の配置構成と図像に込められた世界観
  • 日時:2019年5月11日(土)12時50分-17時50分
  • 場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館6階第11会議室(アクセス
  • 共催:東南アジア考古学会例会・東南アジア古代史科研(課題名「東南アジア「古代史」の下限としての14・15世紀に関する地域・分野横断的研究」課題番号19H00538)
  • 連絡先:久保真紀子 makiboku05(at)yahoo.co.jp[(at)を@に置換えてください]
  • 参加希望者は①お名前②ご所属③懇親会参加希望の有無の3点を連絡先までお伝えください。

プログラム:

  • 12時30分 開場
  • 12時50分 開会
  • 13時00分~13時50分 発表1 青山 亨(東京外国語大学)
    プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫が描く「死」のエピソード:テクストとしての浮彫と書承テクストとの比較の視点から
  • 13時50分~14時40分 発表2 寺井 淳一(東京外国語大学)
    ミャンマー・バガン遺跡で見られる四仏・五仏の諸相とそれらを巡る祠堂空間の検討
  • 14時40分~15時30分 発表3 久保 真紀子(立正大学)
    アンコールの仏教寺院プレア・カンにみられるヒンドゥー教図像と統治理念
  • 15時30分~15時45分 コメント1 淺湫 毅(京都国立博物館)
  • 15時45分~16時00分 休憩
  • 16時00分~16時40分 発表4 小野 邦彦(サイバー大学)
    祠堂の平面に図像化された神観念の始原と展開―古代ジャワのヒンドゥー寺院のコスモロジー―
  • 16時40分~17時30分 発表5 下田 一太(筑波大学
    サンボー・プレイ・クックにおける寺院の伽藍配置と祠堂形式にみる信仰の形態
  • 17時30分~17時45分 コメント2 重枝 豊(日本大学)
  • 17時50分 閉会

※閉会後、会場付近で懇親会を予定しています。

2019年3月31日

青山が研究代表者となった科研の報告書『基盤研究(B)東南アジア史の統合的編年プラットフォームの構築~「長い12・13世紀」を中心に~研究成果報告書』が刊行されました。

この科研の正式名称は、2016~2018年度科学研究費補助金(基盤研究B)「東南アジア史の統合的編年プラットフォームの構築:「長い12・13世紀」を中心に」(課題番号16H03488)です。

青山は「ダルマーシュラヤ試論:ジャワ王権から見た13世紀前後のマラユ」(pp.17ー36)を寄稿しています。

科研研究成果報告書.jpg

2019年3月17日

南山大学では下記のとおりセミナーを開始します。関心のある方の参加をお待ちしています。青山もコメンテーターとして参加いたします。

セミナー「"国民国家"インドネシア再考」
主催:南山大学外国語学部アジア学科
共催:南山大学アジア・太平洋研究センター/科研C「植民地末期インドネシア・ムスリムの国際関係認識」/東南アジア学会中部例会

日時:2019年3月17日(日)~18日(月)
場所:南山大学Q棟51・52会議室 名古屋市昭和区山里町18交通アクセス)(キャンパスマップ

連絡先:南山大学外国語学部アジア学科合同研究室
dpt-ajia@nanzan-u.ac.jp

準備の都合上、参加される方はお知らせください。また、その際に懇親会(17日)への参加の有無、昼食(18日、数に限りがあります)が必要かもお知らせください。

第1日 3月17日(日)

13時 開会 趣旨説明:小林寧子(南山大学教授)
13時10分―16時15分 
第1セッション:「国民国家」をめぐる思索 司会:貞好康志(神戸大学教授)
趣旨説明:小林寧子

  • 「イスラームとナショナリズム:『ビンタン・イスラーム』(1923-1930)を読み解く」小林寧子
  • 「オランダ植民地末期ナフダトゥル・ウラマーによる"イスラーム国家論":伝統派ムスリムにおける改革主義の影響」山口元樹(東洋文庫研究員)
  • 「ナショナルヒストリーと"国民"の創出:日本占領期インドネシアで刊行された多歴史書を手掛かりに」姫本由美子(立教大学アジア地域研究所特任研究員)

コメント:青山 亨(東京外国語大学教授)

16時30分―17時50分 特別講演
"Local, national and transnational Islam in Indonesian history" Martin van Bruinessen博士(ユトレヒト大学名誉教授)

18時 懇親会

第2日 3月18日(月)

9時―12時5分  
第2セッション:独立後国家建設の混乱 司会:間瀬朋子(南山大学准教授)
趣旨説明:小林寧子

  • 「スカルノが描いた〈建設(プンバングナン)〉の夢:1950年代後半~1960年代半ば」加藤 剛(京都大学名誉教授)
  • 「マフィリンド構想の挫折とボルネオ分断:旧ブルンガン王国の経験から」奥島美夏(天理大学准教授)
  • 「"楽園"に潜む対立の歴史:バリ島ジェンブラナにおける1965年の虐殺」倉沢愛子(慶応大学名誉教授)

コメント:岡本正明(京都大学教授)

13時20分―16時25分
第3セッション:インドネシア華人史の再構築 司会:森山幹弘(南山大学教授)
趣旨説明:津田浩司

  • 「客家系商人とアジア域内貿易」工藤裕子(東洋文庫研究員)
  • 「『共栄報』と日本軍政下の華僑社会」津田浩司(東京大学准教授)
  • 「インドネシアの華人理解の特色:インドネシア出身の中国・華人研究者への聞き取りに基づく考察」松村智雄(法政大学講師)

コメント:貞好康志

16時40分~17時 総括コメント
青山 亨  
岡本正明

190212_seminar.jpg

チラシ(PDF)

2019年2月25日

仏教だけではなくヒンドゥー教も視野に入れ、美術史・建築史のみならず、 歴史、 宗教、 考古学など幅広い専門分野の研究者による最新の論考18編を収録した、わが国初の東南アジア美術に関する論文集です。青山も「プランバナン寺院ラーマーヤナ浮彫が語る「死」の諸相―テクスト伝承との比較から―」pp. 113-137を担当しました。

肥塚隆責任編集『アジア仏教美術論集 東南アジア』中央公論美術出版社、2019年2月25日、636pp.、ISBN 978-4-8055-1129-9.

中央公論美術出版へのリンク
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2019年2月 6日

【お詫びと訂正】当初の記載では曜日を間違えて2月6日「木曜日」としていましたが、正しくは2月6日「水曜日」です。お詫びして訂正します。

東京外国語大学の冬学期集中講義「多文化コーディネーション研究2」では、2月6日(水)にゲストスピーカー3名をお招きして講演「在日外国人の生活」をしていただきます。

この講演では、在日外国人の方の視点から日本での生活の現状や課題をお話いただき、日本社会の「多文化共生」について考えます。

博士前期課程対象「多文化コーディネーション研究2」の授業の一環として行われますが、学部生の方、学外の一般の方々に広く公開していますので、どうぞ積極的にご参加ください。

使用言語は日本語で、無料・事前申込不要です。ご都合のつく時間帯だけの参加でもけっこうです。

冬学期集中講義「多文化コーディネーション研究2」
一般公開講演「在日外国人の生活」

  • 日時:2019年2月6日(水)2・3・4限(10:10~15:50)
  • 場所:東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟 100教室
  • アクセス:西武多摩線「多磨」駅下車徒歩5分、または、京王線「飛田給」駅下車バス10分 【詳細
  • 問い合わせ:古橋綾(東京外国語大学)furu_aya[at]tufs.ac.jp([at]を@に代えて送信してください)

2限(10:10~11:40)

3限(12:40~14:10)

4限(14:20~15:50)

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チラシをダウンロードする

2019年1月30日

国際交流基金アジアセンターとアテネ・フランセ文化センターの主催で東京国際映画祭CROSSCUT ASIA提携企画の映画上映会「ラララ♫東南アジア[クラシックス]」が以下のとおり開催されます。いずれも音楽をテーマにした東南アジア映画です。そのうち1月31日と2月2日の2回、インドネシア映画「オペラ・ジャワ」が上映されます。詳細は国際交流基金アジアセンター公式サイトをご覧ください。

1月30日(水曜日)
16時15分:『プアンとペーン』(132分)
19時00分:『少女ルーペ』(127分)

1月31日(木曜日)
16時20分:『水かけ祭りの雨』(126分)
19時00分:『オペラジャワ』(120分)

2月1日(金曜日)
15時50分:『少女ルーペ』(127分)
18時30分:『プアンとペーン』(132分)

2月2日(土曜日)
11時20分:『水かけ祭りの雨』(126分)
14時00分:『オペラジャワ』(120分)
16時30分:『わが義母』(117分)
18時30分:シンポジウム(65分予定、ゲスト:カレン・チャン(Asian Film Archive)、石坂健治ほか)

2019年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2019年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2019年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、人間開発・文化担当調整省のもとで調整が行われ、2018年11月2日に宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣による合同決定として発表されました。一覧作成にあたってはインドネシア政府国家官房が2018年11月13日付けで公表した広報資料(「2019年国民の祝日ならびに政令指定休日に関する決定に三大臣が署名」)を参照しました。

1月1日 (火) 西暦2019年新年
2月5日 (火) イムレック(孔子暦2570年新年)
3月7日 (木) ニュピ(サカ暦1941年新年)
4月3日 (水) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
4月19日 (金) 聖金曜日(キリスト受難日)
5月1日 (水) 国際労働者の日
5月5日 (日) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月19日 (日) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2563年)
5月30日 (木) キリスト昇天祭
6月1日 (土) パンチャシラ誕生の日
6月3日 (月) *
6月4日 (火) *
6月5日 (水) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月6日 (木) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月7日 (金) *
8月11日 (日) イドル・アドハ(犠牲祭)
8月17日 (土) インドネシア共和国独立記念日
9月1日 (日) イスラム暦1441年新年
11月9日 (土) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月24日 (火) *
12月25日 (水) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

2018年12月22日

不定期に世界の秀作映画を上映するTUFSシネマでは12月22日(土)にインドネシア映画『母ちゃんの巡礼』を上映しました。ブログには上映後になりましたが、記録として掲載しておきます。

作品としては高水準ですが、社会的な格差・貧富の差に着目するのか、ムスリムとしての連帯に着目するのか、神の導きの成就に着目するのかで評価が分かれるように感じました。今回はTUFSシネマとして初めてのインドネシア映画で一般市民の方も大勢観覧されていました。またいつかTUFSシネマでインドネシア映画が上映されることを期待します。

  • 日時:2018年12月22日(土)14:00開映(13:30開場)
  • 会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
  • 作品:『母ちゃんの巡礼』(原題 Emak Ingin Naik Haji)
    2009年、インドネシア映画、インドネシア語、76分、英語と日本語字幕付き(日本語字幕:竹下愛)
  • 解説:竹下愛(東京外国語大学非常勤講師)
  • その他:入場無料、申込み不要、一般公開
  • 主催:東京外国語大学

詳細は大学のTUFSシネマ公式ページをご覧ください。

2018年12月 7日

能楽とインドネシア芸能が融合した作品「プルサダサンタ~人喰い王プルサダの回心~」が以下のとおり上演されました。記録のために掲載しておきます。

「プルサダサンタ」は「調伏された人食い」の意味で、古ジャワ語叙事詩「スタソーマ」の別名です。バリでは現在もワヤンの演目として知られています。今回の公演は、能楽師とバリ舞踊家とジャワ舞踊家(ディディ・ニニ・トウォ!)がコラボしてプルサダサンタの全話を演じ切るというものです。詳細は「インドネシア芸能情報」の公式サイトをご覧ください。

  • 日時:2018年12月7日(金)19時15分(18時45分開場)
  • 場所:梅若能楽学院会館 東京都中野区東中野2丁目6-14

2018年11月21日

2018年11月21日(水)~25日(日)に東京外国語大学の第96回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。なお、場所・時間は変更される場合があるので、最新の情報にご注意ください。今年は、インドネシア語専攻2008年卒業の加藤ひろゆきさんの講演+Special Liveもあります。(更新:2018-11-22)

外語祭の詳細は外語祭公式サイトをご覧ください。


インドネシア語劇

2018年のインドネシア語劇のタイトルはPangeran dan Raja Hantu(パンゲラン・ダン・ラジャ・ハントゥ)「王子と幽霊の王」です。ジャワ島の民話で、王国の隠された秘密を探る旅に出た王子の冒険の物語です。ぜひご観覧ください。

・日時:2018年11月22日(木)10:00-10:50
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・詳細は外語祭の語劇プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア語劇 Twitterも参照してください。

Pangeran dan Raja Hantu

会場のアゴラグローバル入口 幽霊王の囚われた王子と姉たち 終幕の挨拶 両親にお別れの手紙を書く王子


インドネシア料理店

インドネシア料理店Masakan Indonesiaでは、定番のミー・ゴレン(炒飯)やサテ・アヤム(串焼鳥)、デザートのピサン・ゴレン(揚げバナナ)、インドネシア料理店に欠かせないビル・ビンタン(ビール)、新メニューのホワイト・コーヒーなどが揃っています。

・場所:円形広場17番ブース(正面入口から入ってすぐ左手)
・詳細は外語祭の料理店プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア料理店 Twitterも参照してください。


インドネシア舞踊

インドネシア舞踊部のインドネシア舞踊を見る機会は、研究講義棟104教室で毎日複数回行われる教室公演と11月22日に101教室で開催されるダンスフェスティバルへの出演があります。都合のつく日時を選んでご観覧ください。

教室公演 研究講義棟104教室 開始時刻10分前に開場 毎回30分程度 途中の出入り自由
・11月21日(水)13:00 15:00(2回)
・11月22日(木)15:00 17:00(2回)
・11月23日(金)10:30 12:30 15:00 17:00(4回)
・11月24日(土)10:30 12:30 15:00 17:00(4回)
・11月25日(日)11:30 15:00 17:00(3回)

ダンスフェスティバル 研究講義棟101教室
・11月22日(木)13:30~

最新の情報はインドネシア舞踊部のTwitterFacebookInstagramを参照してください。

indonesian dance 2018.png


講演+Special Live

今年の外語祭ではゲスト企画としてインドネシア語専攻2008年卒の加藤ひろあきさんの講演とライブがあります。加藤さんは歌手・俳優・翻訳家としてインドネシアの芸能界を拠点に大活躍中です。ぜひご観覧ください。

・テーマ「外国の芸能界から見た日本―外大での学びと今―」
・日時:2018年11月24日(土)13:00~14:30
・会場:研究講義棟1階101教室
・料金:Eチケ前売券・当日券 600円
・スペシャル・ライブも同時開催

外語祭加藤ひろあき講演会デジタルポスター.jpeg

2018年9月 4日

東京国立博物館では、「博物館でアジアの旅」という企画をシリーズでおこなっていますが、今年2018年には、日本インドネシア国交樹立60周年を記念して、インドネシアをテーマにした「海の道 ジャランジャラン」を以下のとおり開催します。

特集 岡野繁蔵コレクション インドネシア由来の染織と陶磁器
日時:2018年9月4日(火)~2018年12月25日(日)
場所:東洋館12室 

特集 ワヤン インドネシアの人形芝居
日時:2018年9月4日(火)~2018年12月25日(日)
場所:東洋館12室

また、関連した展示として、ジャムバラあるいはクベーラの金銅坐像、銅鼓、紫地縞文様浮紋織チョッキ、クリスの展示がおこなわれています(展示日程はそれぞれ異なります)。

さらに、関連したイベントとして、ワークショップ(バティックに挑戦)、スペシャルツアー(研究員ガイドによる館内ツアー)、インドネシアの伝統芸能「ジャワの影絵芝居ワヤン・クリ」などが開催されます(日程はウェブで確認してください)。

詳細は東京国立博物館の公式ウェブサイトをご覧ください。

2018年7月 3日

2018年7月3日(火)に上智大学アジア文化研究所主催のセミナーが以下のとおり開催されます。ジャワ神秘主義の物語として有名な影絵芝居『デワ・ルチ』を題材に、上演芸術のデジタル文献学の可能性を探ります。青山もコメンテーターとして参加します。関心のある方の参加をお待ちしています。

  • 題目:ジャワの影絵芝居・上演芸術のデジタル文献学・宗教的世界創作
  • 講師:バーナード・アルプス(ライデン大学教授)
  • 日時:2018年7月3日(火)17時30分ー19時30分
  • 場所:上智大学四谷キャンパス2号館17階1701号室(アクセス
  • 参加自由、発表英語通訳なし
  • 日本語解説・コメント:青山亨(東京外国語大学)
  • 詳細:アジア文化研究所公式ページ
  • 連絡先:i-asianc@sophia.ac.jp

  • Title: The Shadowplay of Java, a Digital Philology of Performance, and Religious Worldmaking
  • Lecturer: Dr. Bernard Alps, Professor of Indonesian and Javanese Language and Culture, Leiden University
  • Date: 17:30-19:30, Tues, July 3, 2018
  • Place: Room 1701, Bldg No.2, Yotsuya Campus, Sohpiha University, Tokyo (access)
  • Lecture is in English. Anyone interested in the topic is welcome
  • Commentary in Japanese: AOYAMA Toru, Professor, Tokyo University of Foreign Studies
  • Further information: IAAMES official webpage
  • Contact: i-asianc@sophia.ac.jp

Download the poster (PDF)

2018年4月 1日

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所からJavanese Studiesの第5巻としてTransformation of Religions as Reflected in Javanese Textsが刊行されました。これは2016年に開催された同名のシンポジウムの成果をまとめたものです。

SUGAHARA Yumi and Willem van der Molen, eds. Transformation of Religions as Reflected in Javanese Texts. Javanese Studies 5. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2018. ISBN: 978-4-86337-258-0

青山も以下の論文を寄稿しています。これは2014年に刊行された『画像資料論』所収の論考をさらに掘り下げ、モークシャ(解脱)という観点から、複数のテキストの表現と浮彫の表現との間にある差異が示す意味を分析したものです。

AOYAMA Toru. 2018. "The significance of moka in the Rāmāyaa reliefs in the light of Old Javanese texts." In Transformation of Religions as Reflected in Javanese Texts, edited by SUGAHARA Yumi and Willem van der Molen, 16-30. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2018.

Javanese Studies 5

Javanese Studies 5

2018年3月30日

東京外国語大学の東南アジア地域ユニット(旧「東南アジア課程」)が毎年出している『東京外大 東南アジア学』の第23巻が3月30日に刊行されました。この巻から『東京外大 東南アジア学』は本学のオープンアクセス化の方針をうけてオンラインの電子版による刊行となり、東京外国語大学の機関レポジトリである東京外国語大学学術成果コレクション(通称「プロメテウス」)で閲覧できるようになりました。

また、これを機会として、東南アジア地域ユニットでは『東京外大 東南アジア学』のウェブサイトを立ち上げました。第1巻(1995年)からの目次を閲覧することができますので、ぜひご利用ください。(2018-04-24更新)

2015年の第20巻から始まり、2016年の第21巻、2017年の第22巻と続いてきた、青山亨・増井美佳共訳「プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』(4)」(pp. 108-162)も掲載されています。第23巻の第4回では原書の第6章「イスラームの時代」を訳出しています。この原稿はPDFで公開しています(ファイルをダウンロードする)。

正誤表がありますのであわせてご参照ください(正誤表をダウンロードする)。

2018年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2018年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府が2017年9月22日付けで公表した公式文書(2018年国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。昨年は4月13日付けで公表されたのですが、今年は7月30日の時点でまだ発表がなかったため、Libur.idなどの民間情報を参照して祝日のみの暫定版を掲載しました。11月に入って公式の発表があったことが確認できましたので、確定版を掲載しました。暫定版と比較すると、ニュピ(3月18日から3月17日)、イスラ・ミラジュ(4月13日から4月14日)、イスラム暦新年(9月12日から9月11日)の3つの祝日の日付に変更があることにご注意ください。(更新2017-11-02)
2018年5月4日付けの報道によると今年2018年のイドル・フィトリ(ルバラン)にともなう政令指定休日は6月11日~14日、6月18日~6月20日の7日間に決まったということです。これは当初発表されていた4日間から3日増えたことになります。この結果、イドル・フィトリにともなう休日は6月11日から20日までの10日間になりました。(追記2018-06-12)

2018年5月7日付けのTEMPO.COMの報道によると、三大臣合同決定の改訂の発表が4月18日におこなわれ、2018年のイドル・フィトリ(通称ルバラン)にかかわる政令指定休日としてあらたに6月11日・12日、6月20日が定められたということです。(更新2018-05-12)

1月1日 (月) 西暦新年
2月16日 (金) イムレック(孔子暦2569年新年)
3月17日 (土) ニュピ(サカ暦1940年新年)
3月30日 (金) 聖金曜日(キリスト受難日)
4月14日 (土) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月1日 (火) 国際労働者の日
5月10日 (木) キリスト昇天祭
5月16日 (水) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月29日 (火) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2562年)
6月1日 (金) パンチャシラ誕生の日
6月13日 (水) *
6月14日 (木) *
6月15日 (金) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月16日 (土) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月18日 (月) *
6月19日 (火) *
8月17日 (金) インドネシア共和国独立記念日
8月22日 (水) イドル・アドハ(犠牲祭)
9月11日 (火) イスラム暦1440年新年
11月20日 (火) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月24日 (月) *
12月25日 (火) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

【補記】
2017年の祝日は前年の2016年4月13日に発表されました。2018年の祝日については、2017年3月13日の調整会議において、原案(Surat Keputusan Bersama (SKB) tentang Hari Libur Nasional dan Cuti Bersama 2018)が作成されたので近日中に三大臣が署名して公表されると発表されました。しかしながら、7月30日の時点で公表がなかったため、暫定版を掲載することにしました。

その後、11月2日になって、9月22日付けで三大臣合同決定(Surat Keputusan Bersama Nomor 707 Tahun 2017, Nomor 256 Tahun 2017, Nomor 01/SKB/MENPAN-RB/09/2017 tentang Hari Libur Nasional dan Cuti Bersama 2018)が公表されていることを確認しました。インドネシアの政府機関ウェブサイトでも発表が10月になってからであることを見ると、今回の公表が周知されるまでに時間がかかっていることを感じさせます。翌年の祝日や政令指定休日は企業活動にとっても重要な情報ですから、このように原案作成から公表までに異常に時間がかかったのは不思議なことです。加えて、結果的に、暫定版に載せたニュピ、イスラ・ミラジュ、イスラム暦新年の3つの祝日の日付が公表された日付から一日ずれていることが判明しました。やむを得ない事情であったとは言え、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

2017年12月 9日

多文化社会専門職機構による第2回多文化社会実践研究フォーラム 「多文化社会を支える連携・ネットワーク―多様な『外国人』の受入れと共生について考える」が以下のように開催されます。青山も副代表理事として参加しています。関心のある方の参加をお待ちしています(定員があるので事前の申し込みが必要です)。

  • 日時: 2017年12月9日(土)13:30~17:40(受付:13:00~13:30)
  • 場所: 早稲田大学戸山キャンパス・34号館453教室(受付・全体会)(アクセス
  • 定員: 150人(先着順、要事前申込)
  • 参加費: 2,000円(交流会参加費を含む)

プログラムの詳細および申し込みは多文化社会専門職機構のウェブページをご覧ください。

2017年12月 2日

12月2日(土)と3日(日)に神田外語大学にて以下のとおり東南アジア学会第98回研究大会が開催されます。その中で、3日に開かれる共通シンポジウム「基礎教養の対象としての東南アジア」に青山も総合司会として参加します。非会員の方も無料で参加できます。関心のある方はぜひご参加ください。

東南アジア学会第98回研究大会

日時:2017年12月2日(土)12:50~18:00・3日(日)9:20-16:00
会場:神田外語大学(〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉1-4-1) 交通アクセス 
非会員の方も予約不要・入場無料で参加できます。

研究大会については第98回研究大会プログラムをごらんください。

共通シンポジウム 「基礎教養の対象としての東南アジア」

日時:2017年12月3日(日)9時20分~16時
会場:神田外語大学 3-301教室
総合司会:青山亨(東京外国語大学)

プログラム

9:20-9:50 趣旨説明
桃木至朗(大阪大学)

9:50-10:40 報告1(高校側から)
「中学・高校の教育の中での東南アジア~世界史Bを中心に~」福本淳(神奈川・栄光学園)

10:40-11:30 報告2(大学1-外国語・国際系)
「上智大学における東南アジア教育―総合グローバル学部(FGS)の取り組みを中心に」根本敬(上智大学)

11:30-12:20 報告3(大学2-総合大学の人文・社会系) 「大阪大学の東南アジア教育」
菅原由美(大阪大学)・池田一人(大阪大学)

12:20-13:40 昼食休憩 (神田外語大のレストラン「食神」(懇親会会場)が土・日も11時から2時まで営業しています。こちらで昼食していただくことも可能です。 http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/facilities/cafe/shokujin/)

13:40-14:00 コメント1(高校側から)
穴井友知(大阪・北野高校)

14:00-14:20 コメント2(大学側から)
上田信(立教大学)

14:20-16:00 総合討論

2017年11月27日

11月7日にインドネシアの憲法裁判所(Mahkamah Konstitusi)はインドネシア国民の信教の自由に関する憲法の規定について判断をくだしました。これは画期的な判断だと思われるのでご紹介しておきます。

判断の要点を整理すると、以下のようになります。

  • 国民の信教の自由は、自然権にもとづく基本的人権の一つであって、憲法で保障された権利であり、国家によって与えられるものではない。
  • 国家には国民の信教の自由を保護し保障する義務がある。
  • 現行の1945年憲法第29条で規定されている「宗教」(agama)と「信仰」(kepercayaan)は二つの対等な事象である。したがって、現在、公認されている6宗教(イスラーム、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教、儒教)以外のインドネシア土着の信仰についても、国家は保護し保障する義務がある。

今回の憲法裁判所の判断は、今後、インドネシア社会に大きな影響を及ぼす可能性があります。

インドネシアでは、家族登録証(KK)と住民登録証(KTP)の制度が住民登録法で定められており、国民には登録が義務づけられています。KKとKTPには宗教(agama)の欄があり、公認されている6宗教のいずれかを記載することが求められてきたため、インドネシア土着の信仰を奉じる人々から改善の要求が続いていました。今回の憲法裁判所の判断は、インドネシア土着の信仰をKTPやKKに記載する道を開くものとなります。

また、国民一人一人の信教の自由は基本的人権の一つであると明言し、国家にはそれを保護し保障する義務があると判断したことも、インドネシアにおける宗教的寛容性の動向を考えるうえできわめて重要なできごとであると思われます。

詳しくは、憲法裁判所の判断を報道する以下の記事を参照してください。
・インドネシア語の新聞記事(2017年11月7日付けKompas紙
・同記事の日本語訳(メディア翻訳

以下のインドネシア語のサイトも参考になります。
インドネシア共和国1945年憲法
住民登録に関する2006年法律第23号

2017年11月22日

2017年11月22日(水)~26日(日)に東京外国語大学の第95回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。なお、場所・時間は変更される場合があるので、最新の情報にご注意ください。(更新:2018-01-31)

第95回外語祭は第9回学園祭グランプリにおいてグランプリ(MVP)を受賞しました。来場し応援していただみなさんにお礼を申し上げます。ぜひ来年の外語祭にも足をお運びください。

外語祭の詳細は外語祭公式サイトおよび大学広報サイトTUFS Todayをご覧ください。

最新の情報は第95回外語祭実行委員会 Twitterおよび東京外国語大学学園祭外語祭 Facebookも参照してください。


インドネシア語劇

2017年のインドネシア語劇のタイトルはAnde-Ande Lumut(アンデ・アンデ・ルムット)です。ジャワ地方のよく知られた民話で、田舎の娘が王子さまと結ばれるというシンデレラ物語を思わせるお話です。ぜひご観覧ください。

・日時:2017年11月24日(金)10:00-10:50
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・詳細は外語祭の語劇プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア語劇2017 Twitterも参照してください。


インドネシア料理店

インドネシア料理店Masakan Indonesiaでは、定番のミー・ゴレンやサテ・アヤム、デザートのピサン・ゴレン、インドネシア料理店に欠かせないビル・ビンタン、新メニューのホワイト・コーヒーなどが揃っています。

・場所:円形広場25番ブース(正面入口から入ると、左手の図書館入り口付近)
・詳細は外語祭の料理店プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア語科2017 Twitterも参照してください。


インドネシア舞踊

インドネシア舞踊部の公演には、屋内公演と野外ステージ公演があります。スケジュールは以下のとおりです。

・11月22日(水)11:10, 14:40 218教室(各20分)
・11月24日(金)15:00 101教室(10分)
・11月25日(土)11:10, 14:40 218教室(各20分)
・11月26日(日)13:50 野外ステージ(30分)

いずれも入場無料。218教室は公演10分前に開場。公演後踊り子との記念撮影の時間があります。

詳細は下記のインドネシア舞踊部パンフをご覧ください。

・パンフ(PDF)をダウンロードする。
・ビラ(PDF)をダウンロードする。

最新の情報はインドネシア舞踊部のTwitterおよびFacebookを参照してください。

2017年11月18日

2017年11月18日に下記のとおり、言語研修ジャワ語フォローアップミーティングを開催します。青山も「ジャワ文字の変遷」という講義をおこないます。
どなたでも事前申し込み不要で参加できますので、関心のある方はぜひお越しください。

言語研修ジャワ語フォローアップミーティング

  • 開催日:2017年11月18日(土)~2017年11月19日(日)
  • 開催時間:10:00 - 16:30
  • 場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所セミナー室(301)
    アクセス
  • 使用言語:英語(通訳なし)
  • 参加費:無料
  • 事前申し込み:不要(一般公開)

プログラム
11月18日
1. 10:00-12:00,13:00-15:00 
 ウィルム・ファン・デル・モーレン(KITLV,オランダ)・菅原由美(大阪大学) ジャワ文字基礎・読解
2. 15:15-16:30 
 青山亨(東京外国語大学)講義「ジャワ文字の変遷」
11月19日
3. 10:00-12:00, 13:00-15:00 
 ウィルム・ファン・デル・モーレン・菅原由美 ジャワ文字基礎・読解
4. 15:15-16:30 
 ウィルム・ファン・デル・モーレン 講義「印刷されたジャワ文字」

共催:AA研, 科研費基盤研究(B)「ジャワ語文献にみるジャワのイスラーム化再考」(研究代表者:菅原由美(大阪大学)#16H05662), 東京外国語大学社会・国際貢献情報センター

2017年10月12日

BrillからAsian Review of World Histories Vol. 5, No. 2が刊行されました。この号には青山が共著者として参加している以下の論文が収録されています。これは、2015年にシンガポールで開催されたThe 3rd Congress of the Asian Association of World Historians (AAWH)でのパネル報告をまとめたもので、近年中部ベトナム沖で発見された唐代沈没船の遺物についての共著者5名による報告です。青山は陶片に記されたインド系文字の分析を担当しました。

Nishino Noriko, Aoyama Toru, Kimura Jun, Nogami Takenori, and Le Thi Lien. "Nishimura Masanari's Study of the Earliest Known Shipwreck Found in Vietnam." Asian Review of World Histories 5, no. 2 (2017): 106-122.

DOI:10.1163/22879811-12340007

Asian Review of World Histories

2017年8月 4日

本学のアジア・アフリカ言語文化研究所では2017年度言語研修としてジャワ語の講座を8月1日(火)~8月25日(金)の期間、開講します。これは2016年に開催した古ジャワ語研修に続くものです。

言語研修への参加には事前登録が必要ですが、研修の一部として開催される2回の文化講演は事前申し込み不要・参加費無料で一般公開されています。青山も「ジャワ語文学の歴史の概要」という題目で1回担当しています。ぜひご参加ください。

AA研言語研修(ジャワ語)

文化講演(第1回)

  • 日時:2017年8月4日(金)16:00-17:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
  • 講演者:青山亨(東京外国語大学)
  • 題目「ジャワ語文学の歴史の概要」

文化講演(第2回)

  • 日時:2017年8月22日(火) 16:00-17:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
  • 講演者:宮崎恒二(東京外国語大学名誉教授/AA研フェロー)
  • 題目「ジャワの暦と占い」
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 事前申し込み:不要
  • 共催:AA研,東京外国語大学社会・国際貢献情報センター

詳しくはAA研の公式サイトをご覧ください。

青山の文化講演に関連する参考情報を以下に掲載しました。

続きを読む ≫

2017年7月27日

本学の海外事情研究所が主催する高大連携事業「夏期世界史セミナー―世界史の最前線IX―」で、青山も「マジャパヒト:14世紀~15世紀東南アジア島嶼部の覇者の実像」というタイトルで講義を行いました。

青山の講義は第1日の7月27日(木)に13:30~14:50(うち講義が1時間、質疑応答が20分)の時間帯で実施しました。

【訂正】配付資料に誤記がありました。訂正をお願いします。
2ページ第3行 誤「シンガサリ王ウィジャヤの降伏、」→正「シンガサリ王の女婿ウィジャヤの降伏、」

セミナーの詳細は海外事情研究所の公式サイトをご覧ください。

夏期世界史セミナー―世界史の最前線IX―

  • 日程:2017年7月27日(木)・28日(金)(2日間)
  • 会場:東京外国語大学 府中キャンパス 研究講義棟227(予定)
    アクセス:西武多摩川線「多磨」駅より徒歩5分、又は京王線「飛田給」よりバス
  • 対象:高等学校、予備校の世界史担当教員
    ※教員免許を志望する本学の大学院生の授業の一環です。
  • 受付締切:2017年7月14日(金)
  • 受講料:無料
  • 懇親会:無料

配付資料に載せられなかった参考文献・参考URLリストを以下に掲載しました。

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2017年7月 2日

2017年7月2日(日)18時からTBSテレビの番組「世界遺産」で「ボロブドゥール寺院遺跡群」が放映されます。

詳細は、TBSテレビ世界遺産公式サイトをご覧ください。

2017年5月 5日

インドネシア共和国教育文化省言語育成振興局(Badan Pengembangan dan Pembinaan Bahasa)が2015年に出版した『言語育成振興局戦略計画2015年-2019年』(Rencana Strategis Badan Pengembangan dan Pembinaan Bahasa 2015-2019)によると、インドネシアにおいて2014年に地方語(bahasa daerah)と認定された言語の数は648ということです(p.20)。同書のPDF版はネットで読むことができます。

この数字は、本ブログの記事「インドネシア固有の言語の数は738」(2010年1月11日)で言及した738よりも少なくなっていますが、2010年に実施された国勢調査の結果を反映していると考えられるので、より実態に近い数字と思われます。2010年度国勢調査によるインドネシア住民の国籍・民族・宗教・日常言語の概要Kewarganegaraan, Suku Bangsa, Agama, dan Bahasa Sehari-hari Penduduk Indonesia: Sensus Penduduk 2010)はネットでPDF版を読むことができます。

なお、この国勢調査概要(p.6)によると、インドネシアには1,340の民族(suku bangsa)が住んでおり、およそ2,500の地方語(bahasa daerah)が存在するとされています。ただ、この数はかなり細かく分類した場合のように思われるので、授業ではインドネシアにはおよそ648の言語があると述べておくことにします。

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2017年3月31日

東洋文庫からToyo Bunko Research Library 16としてState Formation and Social Integration in Pre-modern South and Southeast Asia: A Comparative Study of Asian Societyが刊行されました。

2014年の同名のシンポジウムの成果をまとめたものです。青山も第8章Social Integration in Majapahit as Seen in an Old Javanese Court Narrative (pp.165-177) を担当しています。14世紀の古ジャワ語年代記『デーシャワルナナ』を史料として、マジャパヒト王国の垂直的統合と水平的統合について論じたものです。

Karashima Noboru and Hirosue Masashi, ed. State Formation and Social Integration in Pre-modern South and Southeast Asia: A Comparative Study of Asian Society, 2017, Tokyo: Toyo Bunko.

東京外国語大学の東南アジア課程が毎年出している『東京外大東南アジア学』第22巻が刊行されました。

一昨年の第20巻、昨年の第21巻に引き続き、青山亨・増井美佳共訳「プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』(3)」(pp.48-72)も掲載されています。この原稿はPDFで公開しています(ファイルをダウンロードする)。

2017年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2017年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府が4月13日付けで発表した公式文書(2017年国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定案)を参照しました。この文書はドラフト(案)となっていますが、翌4月14日に三大臣が署名し、この内容どおり確定しました。(更新2016-05-24)

2016年6月1日に出された大統領令2016年第24号で6月1日が「パンチャシラ誕生の日」(Hari Lahir Pancasila)として国民の祝日に定められました。これを受けて新たに三大臣合同決定が11月21日に出され、先に定められた2017年の国民の祝日に「パンチャシラ誕生の日」が追加されました。あわせて政令指定休日にも変更が生じています。これらの変更を反映させたものが以下の祝日一覧です。(改定2017-05-18)

1月1日 (日) 西暦新年
1月2日 (月) *
1月28日 (土) イムレック(孔子暦2568年新年)
3月28日 (火) ニュピ(サカ暦1939年新年)
4月14日 (金) 聖金曜日(キリスト受難日)
4月24日 (月) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月1日 (月) 国際労働者の日
5月11日 (木) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2561年)
5月25日 (木) キリスト昇天祭
5月27日 (土) 《ラマダン(断食月)の始まり》
6月1日 (木) パンチャシラ誕生の日
6月25日 (日) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月26日 (月) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月27日 (火) *
6月28日 (水) *
6月29日 (木) *
6月30日 (金) *
8月17日 (木) インドネシア共和国独立記念日
9月1日 (金) イドル・アドハ(犠牲祭)
9月21日 (木) イスラム暦1439年新年
12月1日 (金) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (月) クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日 (火) *

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。なお、改定前の政令指定休日は6月23日、6月27日、6月28日、12月26日の4日間でした。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

注4)上記の国民の祝日とは別に、2月10日に出された大統領令2017年第3号により、州知事・県知事・市長選挙の投票日となった2月15日は国民の休日と定められています。これは、三大臣合同決定にもとづく国民の祝日は別のものとされているので、この表には含めていません。

昨年までは6月下旬に翌年の祝日が発表されてきました。4月の時点で祝日が発表されたのは初めてのことと思われますが、政府として外資系企業の誘致に力をいれているところなので、早めに休日を決めておく必要が生じているのかもしれません。(2016-05-24記)

6月1日付けの大統領令によって「パンチャシラ誕生の日」が新しい国民の祝日として2017年から祝われることになりました。パンチャシラ(Pancasila)はインドネシア共和国の国家五原則のことで、憲法前文に記載されています。「パンチャシラ誕生の日」は1945年6月1日に独立準備調査委員会第1回会合においてスカルノがパンチャシラの構想を発表したことを記念する日です。これまでも記念日でしたが、今回の大統領令によって国民の祝日に昇格したことになります。多くの宗教的祝日があるなかで、ナショナルな祝日を制定したところに、ジョコ・ウィドド大統領の国民統合の意図を読み取ることができるように感じます。(2017-05-18追記)

2016年11月30日

山川出版社から『名著で読む世界史120』が刊行されました。

世界のさまざまな作品を通して世界史を理解しようという試みです。青山も第8章明・清とアジア諸地域のなかの75「繁栄するジャワの王国の記録:デーシャワルナナ」を(pp.228-230)を担当し、マジャパヒト王国の宮廷詩人プラパンチャが1365年に書いた宮廷年代記『デーシャワルナナ』を取り上げました。インドネシアの国宝と言ってもよい作品です。ぜひお手に取ってご覧ください。

池田嘉郎・上野愼也・村上衛・森本一夫編『名著で読む世界史120』山川出版社、2016年、368pp.、ISBN978-4-634-64063-4.

名著で読む世界史120

・山川出版社へのリンク
・Amazonへのリンク

2016年11月23日

2016年11月19日(土)~23日(月・祝)に東京外国語大学の第94回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。青山はベトナム出張のため最終日にしか参加できませんが、成功を祈っています。なお、場所・時間は変更される場合があるので、最新の情報にご注意ください。(更新:2016-11-23)

外語祭の詳細は外語祭公式サイトおよび大学広報サイトTUFS Todayをご覧ください。

最新の情報は第94回外語祭実行委員会Twitterおよび東京外国語大学学園祭外語祭Facebookも参照してください。


インドネシア語劇

2016年のインドネシア語劇のタイトルはMelodi(メロディ)です。子供たちが歌の力でさまざまな障害を乗り越えていくお話です。2010年にインドネシアで公開されてヒットしたハリ・ダグ・スハルディ監督の同名ミュージカル映画を劇にアレンジしました。ぜひご観覧ください。

・日時:2016年11月19日(土)14:40-13:30
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・詳細は外語祭の語劇プログラムご覧ください。

最新の情報はインドネシア語劇2016Melodi Twitter(キャスト紹介あり)およびインドネシア語劇2016Melodi Facebook(パンフのダウンロード可能)も参照してください。

インドネシア語劇2016Melodiパンフ(インドネシア語)をダウンロードする。


インドネシア料理店

定番のミー・ゴレンやサテ・アヤム、デザートのピサン・ゴレン、インドネシア料理店に欠かせないビル・ビンタン、酒のおつまみカチャン・トゥロールなどが揃っています。

詳細は外語祭の料理店プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア料理店Masakan Indonesia Twitterも参照してください。

最終日には曇天にかかわらず、お店の前には行列ができていました。


インドネシア舞踊

インドネシア舞踊部では19日から23日まで毎日公演を行います。屋内公演と野外ステージ公演があります。屋内公演は研究講義棟104教室で毎日、野外ステージでの公演は19日(土)12:30~13:05と23日(水・祝)11:10~11:45の2回行われます。

【追記】今年の外語祭でインドネシア舞踊部は、シリア研究会とともに、屋内企画などに与えられる学長賞を受賞しました。受賞の理由は、「本年度の"キャンパスマップは世界地図"という外語祭スローガンの通り、インドネシアの雰囲気をそのまま表現し、異文化体験を実現させた」というものでした。ご声援をいただいた観客のみなさま、ありがとうございました。(2016-11-25)

詳細は外語祭のインドネシア舞踊部プログラムをご覧ください。

最新の情報はTwitterおよびFacebookも参照してください。

インドネシア舞踊部外語祭2016パンフ(PDF)をダウンロードする

2016年11月12日

2016年11月12日(土)に以下のとおり岩手県国際交流協会で講演を行います。参加希望者は岩手県国際交流協会にEメールでお申し込みください。

■2016いわてグローカルカレッジ講演会
■題目:多文化社会における宗教:インドネシアを例として
■講師:青山 亨
■日時:2016年11月12日(土)18:00~(終了予定20:00)
■会場:いわて県民情報交流センター(アイーナ)5階会議室501
 盛岡市盛岡駅西通1-7-1(アクセス
■主催:(公財)岩手県国際交流協会
■詳細:岩手県国際交流協会のウェブページをご覧ください。


ちらしのダウンロード

2016年10月25日

10月25日から11月3日まで開催される第29回東京国際映画祭(TIFF)では、「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA」部門において「カラフル!インドネシア」と題してインドネシア映画を特集します。上映作品11本の詳細は東京国際映画祭の公式サイトでご覧ください。詳細は国際交流基金アジアセンターのサイトをご覧ください。

カラフル!インドネシア

めこんから『上座仏教事典』が刊行されました。

日本で初めての上座仏教に特化した本格的な事典です。大項目の総説編、小項目の項目編、資料編の3部構成になっています。青山も総説編第6章上座仏教と国家の「東南アジアのインド化」(pp.168-169)を担当しました。

パーリ学仏教文化学会・上座仏教事典編集委員会編『上座仏教事典』めこん、2016年、686pp.、ISBN978-4-8396-0299-4.

上座仏教事典

・めこんへのリンク
・Amazonへのリンク

2016年9月21日

ウェブ上のアカデミック・ジャーナル『シノドス』に青山の「インドネシアのイスラーム社会―ムスリム・アイデンティティと消費社会」が掲載されました。テロが話題になりがちなイスラームですが、多様な側面があることの理解につながれば幸いです。

続きを読む ≫

2016年8月28日

町田市立博物館では、2018年の日本とインドネシア共和国国交樹立60周年にむけて、「インドネシアファッション―海のシルクロードで花開いた民族服飾の世界―」展を以下のように開催します。

服飾研究家戸津正勝氏のコレクションから精選した優品を中心に、バティック(ロウケツ染め)、イカット(絣織)、ソンケット(紋織)などインドネシアの多様な染織品を展示します。ぜひ足を運んでみてください。

■インドネシア ファッション ―海のシルクロードで花開いた民族服飾の世界―
■日時:2016年7月9日(土)~8月28日(日)、9:00~16:30(ただし、展示替え期間をはさんで前期と後期で全点入れ替え)
■前期:7月9日(土)~7月31日(日)、後期:8月5日(金)~8月28日(日)
■休館日:毎週月曜日(ただし7月18日開館、7月19日休館)
■場所:町田市立博物館(アクセス
■入館料:一般300円(中学生以下無料、障がい者半額)


チラシ(PDF)

■詳細は町田市立博物館公式サイトをご覧ください。

2016年8月19日

8月19日(金)に、訪問先のインドネシア西ジャワ州バンドゥンにあるマラナタ・キリスト教大学文学部(Fakultas Sastra, Universitas Kristen Maranatha)において、日本語学科の学生に対する一般講義と文学部教員を主たる対象としたフォーラムでの講演を行いました。

まず、日本語学科の学生を対象に日本語での講義を行いました。日本語の「かみ」の意味的な変遷を見ることで日本人の神概念の多様性を説明しました。受講生は70名ほどで大変に熱気がありました。

  • 題目:A brief look at religions in Japan: A historical approach
  • 日時:2016年8月19日(金)7:30am~9:20am
  • 場所:マラナタ・キリスト教大学文学部教室

続いて、Knowledge Sharing Forumの一環として英語で講演を行いました。2014年の国際シンポでおこなった発表をもとに、文学テキストから読み解くマジャパヒトの社会統合をテーマに話をしました。30名ほどの教員や学生が参加してくれました。

  • 題目:Text, context and historicity : Where classical literature meets history
  • 日時:2016年8月19日(金)11:00am~12:30am
  • 場所:マラナタ・キリスト教大学文学部教室

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2016年7月17日

青山が研究分担者として参加した科研の研究成果である「分野横断的東南アジア古代史総合年表(6-10世紀)」が公開されました。

この年表はエクセルデータとして東南アジア古代史研究会のウェブサイトからダウンロードすることができます。なお、この年表はクリエイティブ・コモンズ(表示-非営利-改変禁止)に準拠して提供されています。

この科研の正式名称は、科学研究費補助金(基盤研究B)「東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に」(研究代表者:深見純生、2013~2015年度)です。科研の報告書『東南アジア古代史の複合的研究』はすでに2016年3月7日に公刊されています。

2016年6月 5日

2016年6月4日(土)~5日(日)に大阪大学豊中キャンパスで東南アジア学会第95回研究大会が開催されます。青山は以下のパネルで報告を行います。
詳細は東南アジア学会研究大会の案内をごらんください。参加は無料・自由です。

■東南アジア学会第95回研究大会
■日時:2016年6月4日(土)・5日(日)
■会場:大阪大学 豊中キャンパス 法経講義棟
(〒560-0043 大阪府豊中市待兼?町1-5 文学部)

■6月5日(日)
■9:00-11:30 パネル発表(1)
■第1番講義室
■高校世界史における東南アジア関係用語の厳選 その3
司会:八尾隆生(広島大学)
趣旨説明:中村 薫(大阪大学・招へい教員)
報告1:世界史用語厳選の必要性
中村 薫
報告2:東南アジア用語リスト改訂版の作成過程と課題
青山 亨(東京外国語大学)
報告3:用語解説の例示
深見純生(世界史B執筆者)
報告4:用語リストにもとづく教科書記述の例示
桃木至朗(大阪大学)
討論者:
後藤誠司(京都市立日吉ケ丘高等学校)・川島啓一(同志社高校)

2016年3月31日

東京外国語大学出版会から『多文化社会読本 多様なる世界、多様なる日本』が出版されました。

排外主義やヘイトスピーチの高まりにどう向き合うのかを考えるために、専門家20名がそれぞれの切り口で様々な国や地域の多文化のあり方を論じます。多言語・多文化教育研究センターが開講してきた「言語・多文化社会論:歴史と文化」の講義内容を核として、新たな論文とコラム、現場の声を聞く座談会を収録しています。青山も編者と著者(第7章「インドネシアの華人:同化から統合へ」と終章「大学と多文化共生――東京外国語大学の経験」を担当)として参加しています。

長谷部美佳・受田宏之・青山亨編『多文化社会読本 多様なる世界、多様なる日本』東京外国語大学出版会、2016年、264 pp.、ISBN:978-4-904575-53-6.

多文化社会読本 表紙

・東京外国語大学出版会公式サイトへのリンク
・amazon.co.jpへのリンク

東京外国語大学の東南アジア課程が毎年出している『東京外大東南アジア学』第21巻が刊行されました。

昨年の第20巻に引き続き、青山亨・増井美佳共訳「プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』(2)」(pp.72-102)も掲載されています。この原稿はPDFで公開しています(ファイルをダウンロードする)。

東京外大東南アジア学第21巻の表紙

2016年3月 7日

青山が研究分担者として参加した科研の報告書『東南アジア古代史の複合的研究』が刊行されました。

この科研の正式名称は、科学研究費補助金(基盤研究B)「東南アジア史における絶対年代と相対年代の統合に関する研究:7-10世紀を中心に」(研究代表者:深見純生、2013~2015年度)です。

青山は「東南アジアを中心とした古代仏教史(5世紀~8世紀)叙述のための覚書」(pp.27ー37)を寄稿しています。

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2016年3月 4日

3月4日に上智大学で「東南アジアのキターブ比較研究」2015年度第2回研究会が以下のように開催されます。これは2015年7月11日に開催された第1回研究会に続くものです。青山はコメンテーターとして参加の予定です。どなたでも参加できます。

日時:2016年3月4日(金)13:00-17:30
場所:上智大学四谷キャンパス、2号館6階615A会議室
アクセス:アクセスガイド(東京、JR・地下鉄四谷駅より徒歩5分)
連絡先:上智大学イスラーム研究センター(SIAS)事務局 ias-iac@sophia.ac.jp

プログラム:
報告1. 13:00-15:00
ミラージュ物語比較研究:Daud Patani版と Ahmad al-Dardir版の比較
菅原由美(大阪大学)・茂木明石(上智大学アジア文化研究所客員研究員)
(発表言語 日本語)
報告2. 15:15-17:30
Haji Adam's 1926 Malay Poem about the Prophet's Ascension: A Polemical Anti-Wahhabi Defense of Traditionalist Islam
Prof. Edwin Wieringa (University of Cologne, Germany; Guest professor of ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies)
Commentator: Toru Aoyama (Tokyo University of Foreign Studies)
(In English)

2016年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2016年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府が6月25日付けで発表した公式文書(2016年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。

なお2016年はキリスト昇天祭とイスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)が同日の5月5日になるという興味深い年ですが、上記の文書によるとイスラ・ミラジュは5月6日になっています。いずれもが国民の祝日となっているインドネシアならではの苦肉の策なのかもしれません。(最終更新 2015-08-12)

1月1日(金)西暦新年
2月8日(月)イムレック(孔子暦2567年新年)
3月9日(水)ニュピ(サカ暦1938年新年)
3月25日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月1日(日)国際労働者の日
5月5日(木)キリスト昇天祭
5月6日(金)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月22日(日)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2560年)
6月6日(月)《ラマダン(断食月)の始まり》
7月4日(月)*
7月5日(火)*
7月6日(水)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月7日(木)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月8日(金)*
8月17日(水)インドネシア共和国独立記念日
9月12日(月)イドル・アドハ(犠牲祭)
10月2日(日)イスラム暦1438年新年
12月12日(月)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日(日)クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日(月)*

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や組織によってずれることがあります。

2015年12月 3日

東京外国語大学の多言語・多文化教育研究センターでは以下のとおり多文化社会実践研究・全国フォーラム(第9回)を開催します。青山もパネルディスカッション「外国人受け入れの新たな展開と専門人材養成のあり方」において司会をするとともにパネリストの一人として登壇し「多言語・多文化教育研究センター10年の成果と課題」について報告します。

入場無料ですが、事前申し込みが必要ですので、関心のある方はセンターまでお問い合わせください。詳細は多言語・多文化教育研究センター公式サイトの案内をご覧ください。

■多文化社会実践研究・全国フォーラム(第9回)
■日時:2015年12月12日(土)13:00-18:00(懇親会 18:15-19:30)
■場所:東京外国語大学 府中キャンパス 研究講義棟2階
■アクセス:西武多摩川線 多磨駅徒歩5分、または京王飛田給駅からバス10分(アクセスマップ
■要事前申込(定員200人)
■入場無料(懇親会のみ3,000円)
■主催:東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センター
■お問い合わせ:TEL:042-330-5441 FAX:042-330-5448 E-mail: tc-zenkoku@tufs.ac.jp


ポスターのダウンロード(PDF)

2015年11月23日

2015年11月23日(月・祝)のとおり「ジャワ語テキストにみるジャワの宗教変容」研究会を開催します。青山も「プルボチョロコの『ジャワ文学史』解題」の題目で発表を行います。一般の方にも予約不要・無料で公開されています。なお、開催日は東京外国語大学の外語祭の期間中です。あわせてお楽しみください。(更新:2015-11-19)

■2015年度第3回「ジャワ語テキストにみるジャワの宗教変容」研究会
■日時:2015年11月23日(月・祝) 13:00~18:00
■場所:東京外国語大学 アジアアフリカ言語文化研究所 306セミナー室
アクセス
■プログラム「ジャワ語史資料紹介」
・13:00~14:20 青山亨 「プルボチャロコの『ジャワ文学史』解題」
・14:30~15:50 深見純生 「ババッド・タナ・ジャウィ解題(仮題)」
・16:00~17:20 菅原由美 「D.A. Rinkesのワリ・ソンゴ研究(仮題)」

2015年11月19日(木)~23日(月・祝)に東京外国語大学の第93回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。なお、場所・時間は変更される場合があるので、最新の情報にご注意ください。(更新:2015-11-20)

外語祭の詳細は外語祭公式サイトおよび大学広報サイトTUFS Todayをご覧ください。

最新の情報は第93回外語祭Twitterおよび東京外国語大学学園祭外語祭Facebookを参照してください。


インドネシア語劇

2015年のインドネシア語劇のタイトルはAda apa dengan Cinta?です。直訳すると「チンタに何があった?」、首都ジャカルタの女子高生チンタをめぐる愛と友情の学園青春物語です。インドネシアで大ヒットし日本でも『ビューティフル・デイズ』のタイトルで上映された映画に基づいています。ぜひご観覧ください。

・日時:2015年11月21日(土)11:30-12:10
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・詳細は外語祭の語劇プログラムをご覧ください。

最新の情報はインドネシア語劇2015Twitterを参照してください。


会場のアゴラ・グローバルの入口。インドネシアの人たちも来てくれています。


インドネシア語劇の広告。

以下に、ステージの場面をいくつかご紹介します(11月21日撮影)


インドネシア料理店

今年の料理店の名称は、昨年と同じMasakan Indonesia(インドネシア料理)です。先代の暖簾を引き継いで、名前に恥じないおいしい食べ物を出してくれることと思います。

場所は、円形廊下の南西部、多磨駅側から入って右手側に決まりました。(マップ

最新の情報はインドネシア料理店2015Facebookを参照してください。

Rumah Makan Masakan Indonesia
マサカン・インドネシア、千客万来です。

Rumah Makan Masakan Indonesia
日暮れのマサカン・インドネシア。


インドネシア料理店のメニュー。


インドネシア舞踊部

インドネシア舞踊部では以下のスケジュールで公演を行います。

■11月19日(木)
12:35-13:05 野外ステージ(第1回)
15:00-15:25 318教室公演
17:15-17:45 野外ステージ(第2回)
■11月20日(金)
11:30-12:00 318教室公演
14:00-14:25 ダンスフェスティバル(101教室)
16:20-17:00 318教室公演

最新の情報は、インドネシア舞踊部Twitterおよびインドネシア舞踊部Facebookを参照してください。

演目は以下のとおりです(公演ではこれらから3ないし4演目を選んで演じられます):
■バリ舞踊
・Cendrawasih(チュンドラワシ)
・Panyembrama(パニュンブラマ)
■ジャワ舞踊
・Bhayangkali(バヤンカリ)
・Lenggang Nyai(ルンガンニャイ)
・Jaipong(ジャイポン)
・Renggong Manis(レンゴン・マニス)
■スラウェシ舞踊
・Kipas(キパス)
■アチェ舞踊
・Dinding ba Dinding(ディンディンバディンディン)
・Saman(サマン)

Tari Indonesia
野外ステージ第1回公演よりルンガン・ニャイ(11月19日)

Tari Indonesia
野外ステージ第1回公演よりパニュンブラマ(11月19日)

Tari Indonesia
野外ステージ第1回公演よりキパス(11月19日)

Tari Indonesia
野外ステージ第1回公演よりジャイポン(11月19日)

Tari Indonesia
野外ステージ第2回公演よりチュンドラワシ(11月19日)

Tari Indonesia
野外ステージ第2回公演よりサマン(11月19日)

以下から、ポスター・チラシ・三つ折りパンフのPDFファイルをダウンロードすることができます。
2015インドネシア舞踊ポスター
2015インドネシア舞踊ビラ
2015インドネシア舞踊三つ折りパンフレット

2015年11月22日

今年の第93回外語祭は2015年11月19日(木)~23日(月)に開催されます。詳細は第93回外語祭公式サイトをご覧ください。

青山は、「多文化がひしめく音」というテーマで企画された「世界を聞こう」日替わり講演会で講演をおこないます。一般市民対象の講演ですので、関心のある方のご来場をお待ちしています。(更新 2015-10-22:タイトルを少し変えました。)

■「世界を聞こう」日替わり講演会:多文化がひしめく音
■日時:11月22日(日)15:00~16:00
■場所:研究講義棟102教室
■講演者:青山 亨(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授)
■題目:インドネシアに住む華人:激動の歴史
世界最大のイスラーム信徒数を誇るインドネシアですが、華人(中国系インドネシア人)の人口でも世界屈指です。インドネシアの華人の歴史と現状について、文化にも触れつつ、紹介する予定です。

2015年11月10日

山川出版社からシリーズ「史学会125周年リレーシンポジウム2014」の第1巻として『教育が開く新しい歴史学』が出版されました。

青山もその中の「東京外国語大学における東南アジア「地域基礎」の試み」(pp.104-121)を担当しています。『東南アジアを知るための50章』(明石書店、2014年)のもとになった、東京外国語大学における地域基礎「東南アジア」の立ち上げの過程を記録し、とりわけその中で青山が担当している東南アジア史概説の授業の狙いを記述したものです。『東南アジアを知るための50章』の中の歴史関係の章の教師向け解説という性格を持っています。ぜひ手にとってご覧ください。

大阪大学歴史教育研究会、史学会(編集)『教育が開く新しい歴史学』(史学会125周年リレーシンポジウム2014) 山川出版社、2015年.ISBN:978-4-634-60021-8.

山川出版社公式サイト

山川出版社へのリンク
amazon.co.jpへのリンク

2015年10月28日

東京外国語大学出版会から『世界を食べよう!―東京外国語大学の世界料理―』が出版されました。

東京外国語大学の研究者が腕によりをかけて提供する30の食文化エッセーです。青山も「インドネシア料理~早い、安い、旨い、三拍子そろったパダンの味」(pp.82-87)を寄稿しました。ぜひ手にとってご覧ください。

沼野恭子(編)『世界を食べよう!―東京外国語大学の世界料理―』東京外国語大学出版会、2015年.ISBN: 978-4-904575-49-9.

東京外国語大学出版会公式サイト

東京外国語大学出版会公式サイトへのリンク
amazon.co.jpへのリンク

2015年10月26日

第28回東京国際映画祭でインドネシア映画『民族の師 チョクロアミノト』が上映される。ぜひ多くの方が鑑賞されることを願っています。

■『民族の師 チョクロアミノト』(原題Guru Bangsa Tjokroaminoto)
■監督:ガリン・ヌグロホ、2015年、インドネシア語、161分
■日時と場所
・第1回 10月24日(土)10:25~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN9
・第2回 10月25日(日)20:20~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN9
・第3回 10月26日(月)13:50~ 新宿バルト9 シアター2
■チケット
・鑑賞にはチケットの購入が必要です。詳細は東京国際映画祭の上映作品紹介ページをご覧ください。
■参考
第28回東京国際映画祭公式ページ
インドネシア語版公式ページ

2015年10月25日

10月25日に上智大学で第4回東南アジア・キターブ比較研究国際ワークショップ「マレー写本と前イスラーム期ジャワ図像学にみる来世と超自然の観念」が開催されます。青山も報告者の一人として参加の予定です。使用言語は英語です。

■第4回東南アジア・キターブ比較研究国際ワークショップ「マレー写本と前イスラーム期ジャワ図像学にみる来世と超自然の観念」
■日時:2015年10月25日(土)13:00~18:30
■場所:上智大学四谷キャンパス、2号館615a室
アクセス:アクセスガイド(東京、JR・地下鉄四谷駅より徒歩5分)
■使用言語:英語
■連絡先:川島緑(上智大学)midori-k@sophia.ac.jp


Download (PDF)

The Fourth International Workshop on Comparative Study of Southeast Asian Kitabs
"Concepts concerning the Hereafter and Supernatural in Malay Manuscripts and Javanese Pre-Islamic Iconography"

Date and Time: Sun. October 25, 2015. 13:00~18:30
Place: Room 615a, 6th floor, Bldg. 2, Sophia University Yotsuya Campus, Tokyo
(5 min. walk from JR and Metro Yotsuya Station)

Program:

1. Dr. Kushimoto Hiroko. International Islamic University of Malaysia.
"Description of the Day of Judgement and the Prophet's Intersession in Malay Manuscripts: al-Raniri's 'Akhbar Akhirah' and Related Texts"

2. Dr. Farouk Yahya. The School of Oriental and African Studies, University of London.
"Magic and Divination in Malay Illustrated Manuscripts"

3. Prof. Aoyama Toru. Tokyo University of Foreign Studies, Tokyo.
"Death, Reincarnation, and Moksha in the Ramayana Reliefs in Prambanan Temple"

Discussant:
Prof. Edwin Wieringa. University of Cologne, Germany; Guest professor of ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies.

For registration and inquiry, please contact Professor Kawashima of Sophia University at midori-k@sophia.ac.jp

バティックと並んでインドネシアを代表する布であるイカット(絣織)の展覧会が開催されます。ぜひ多くの方に観覧していただければ幸いです。

■インドネシアの織物 イカット展
■布に見る伝統と暮らし~ヌサ・トゥンガラの島々より~
■クンプル・コレクション

イカット展

■会期:2015年10月22日(木)~25日(日)10:00~17:00
■会場:三鷹市芸術文化センター 第3展示室
(電話:0422-47-9100、アクセスマップ
■入場:無料
■主催:クンプル(インドネシア染織研究会)

このブログでもクンプルが2009年2012年に開催したバティック展を紹介したことがあります。

2015年10月24日

東南アジア学会関東例会の10月の研究会では、以下のように、ウィンダ・スチ・プラティウィ会員による「インドネシアにおけるコスプレ・コミュニティの形成と発展」の報告があります。青山もコメンテーターとして参加します。どなたでも自由に参加できますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

なお、当日は第2報告(15:45~17:45)として 舛谷鋭会員(立教大学観光学部交流文化学科・教授)による「シンガポールの戦争の記憶とダークツーリズム:ナショナルアイデンティティをめぐって」の報告も予定されています。

詳細は東南アジア学会関東例会ブログの案内をご覧ください。

■東南アジア学会関東例会
■日時:2015年10月24日(土)13:30~17:45
■会場:東京外国語大学・本郷サテライト5階セミナースペース(アクセス

■第1報告(13:30~15:30)
■報告者:ウィンダ・スチ・プラティウィ(Winda Suci Pratiwi)(桃山学院大学大学院文学研究科修士課程)
■報告題目:「インドネシアにおけるコスプレ・コミュニティの形成と発展」
■コメンテーター:青山亨(東京外国語大学・教授)
■報告要旨:
現在、インドネシアで人気となっている日本の大衆文化の一つであるコスプレのファンが増え、各地方に数多くのコスプレ・コミュニティ(komunitas cosplay)が結成されている。インターネットやマスコミを通してコスプレに関する情報が地方に広まり、コスプレ・コミュニティはインドネシアの若者の間で新しいタイプのグループとなっている。今日開催される日本関連のイベントではコスプレは不可欠だと考えられていて、コスプレをまったく知らないというインドネシアの若者は皆無と言っても過言ではない。基本的にコスプレ・コミュニティの活動はイベントとコスプレ・ファッションの製作に関連する。学校(大学と高校)やモールなどで頻繁に開催されるイベントによって、コスプレ・コミュニティの活動範囲は広がっている。コスプレ・コミュニティが現在に至るまでどのように形成され、発展したのか明らかにすることは、現代インドネシアの若者文化を理解する上で大きな意義がある。この発表では、コスプレ・コミュニティに焦点を当て、インドネシアにおけるコスプレ文化の受容の実態を明らかにしたいと考えている。

2015年9月21日

9月21日(月)、訪問先のインドネシア、ジョグジャカルタにあるガジャマダ大学文学部インドネシア文学科の一般講義として青山が文学部1年生を対象に講義を行いました。

■題目:Kuliah Umum: Analisis Beberapa Aspek Cerita Ramayana dalam Relief Candi Prambanan dibandingkan dengan Tradisi Tekstual
■日時:2015年9月21日(月)9:00am~11:00am
■場所:ガジャマダ大学文学部講堂 (Auditorium Fakultas Ilmu Budaha, Universitas Gadjah Mada)

前半は漢籍における仏教僧の記録をもとに東南アジアのインド化の進展を説明し、後半はプランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫と同時代のラーマーヤナを伝える文献との比較分析をおこないました。受講生は50名ほどで、ガジャマダ大学に留学中の東京外国語大学の学生も参加してくれました。


講義の始まり


講義の途中


講義のあと、学科の教員とともに

2015年9月 4日

アジア・アフリカ言語文化研究所では、2015年度言語研修の一環として2015年8月17日(月)~9月4日(金)に古ジャワ語の研修を行います。青山も講師の一人として参加します。また、8月21日(金)と8月28日(金)には研修の一環として一般公開の文化講演会を開催します(詳細は下記)。(最終更新2015-08-12)

研修の募集要項および申し込みについては、アジア・アフリカ言語文化研究所の2015年度言語研修のページをご覧ください。現在、第2次募集を6月1日(月)~ 6月25日(木)の期間で行っています。

研修の概要は以下のとおりです。詳細は言語研修生募集要項(PDF)をご覧ください。

■研修期間:2015年8月17日(月)~2015年9月4日(金) 午前9時00分~午後5時05分(土日は休講)
■研修時間:100時間
■研修会場:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所
■講師:
・Willem van der MOLEN (Senior researcher, KITLV/Royal Netherlands Institute of Southeast Asian and Caribbean Studies)
・青山亨(東京外国語大学大学院総合国際学研究院 教授)
・菅原由美(大阪大学大学院言語文化研究科 准教授)
・山﨑美保(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程 大学院生)
備考:研修は英語を使って行われます。また、期間内に2回ほど一般公開の文化講演を開催する予定です。


研修の期間中、以下のとおり一般公開の文化講演を2回実施します。文化講演は一般公開され、入場無料・予約不要です。文化講演は日本語で行われます。多くの方のご参加をお待ちしています。

AA研フォーラム 言語研修(古ジャワ語)文化講演(第1回)
■日時:2015年8月21日(金)14:00-16:00
■会場:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 306セミナー室
■講演者:深見純生(桃山学院大学)
■題目:「ジャワの中心性──歴史と生態学」
■使用言語:日本語
■共催:東京外国語大学社会・国際貢献情報センター

AA研フォーラム 言語研修(古ジャワ語)文化講演(第2回)
■日時:2015年8月28日(金)14:00-16:00
■会場:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 306セミナー室
■講演者:肥塚隆(大阪大学名誉教授)
■題目:「ボロブドゥルとプランバナン―中部ジャワの二大建築」
■概要:
ボロブドゥルとプランバナンとのそれぞれ仏教とヒンドゥー教との二大建築の意味と造営目的とを考察するとともに、両建築に示されている源流のインドをしのぐほどの高度なレベルに到達したジャワ文化の特質についても言及したい。
■使用言語:日本語
■共催:東京外国語大学社会・国際貢献情報センター

続きを読む ≫

2015年7月11日

7月11日に上智大学で「東南アジアのキターブ比較研究」2015年度第1回研究会が以下のように開催されます。青山は討論者として参加の予定です。どなたでも参加できます。

日時:2015年7月11日(土)13時半から18時。
場所:上智大学四谷キャンパス、2号館6階615A会議室
アクセス:アクセスガイド(東京、JR・地下鉄四谷駅より徒歩5分)

プログラム:
司会:新井和広(慶應義塾大学)
報告:
1)菅原由美(大阪大学)「近現代東南アジアにおけるイスラ・ミッラージュ物語の変容 ―パターニー版を中心に―」
2)茂木明石(上智大学アジア文化研究所客員研究員)「アフマド・ダルディールとイスラ・ミッラージュ物語」
3)川島緑(上智大学)「南部フィリピン、ラナオ地方における「来世の報せ」(Khabarol akhirat)の来歴と変容に関する予備的研究 ―1930-70年代を中心に」
討論者:青山亨(東京外国語大学)
ちらしをダウンロードする)

イスラーム世界と連動しつつ、地域固有の文脈で展開されるイスラームのダイナミズムを、民衆的イスラーム物語の変容を通じてとらえることを目的とし、イスラーム物語の広域比較研究を行います。

東南アジアに伝承されたイスラ・ミラージュ物語については、報告者の一人菅原さんの「東南アジアに渡った『夜の旅と昇天』物語」に紹介されています。

出席予定の方は、人数把握のため、できれば事前に下記に一報いただけると幸いです。
連絡先:NIHUイスラーム地域研究上智大学拠点事務局 ias-iac@sophia.ac.jp

2015年7月 3日

総合文化研究所のアクティブラーニング「映像による文化の横断」の一環として、6月26日(金)6限と7月3日(金)6限に、映画『マックス・ハーフェラール』を前後2回に分けて上映します。インドネシア地域基礎の授業の一部ですが、どなたでも予約不要で自由に参加できます。

【会場変更のご案内】7月3日(第2回上映)の会場は115教室に変更しました。会場変更にご注意ください。なお、6月26日は会場の席が不足し来場者の方にご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます。115教室は十分な席がありますので、落ち着いて鑑賞していただけます。(2015-06-29)

映画『マックス・ハーフェラール』のポスター

映画『マックス・ハーフェラール』第1回上映会
■日時:2015年6月26日(金)6限~、17時30分開場、19時10分頃終了
■場所:東京外国語大学 総合文化研究所(研究講義棟422)(アクセスマップ
■担当教員:青山亨(インドネシア地域専攻教員)
■プログラム:資料を配付し、映画の背景について説明をしたのち、映画の前編を鑑賞します。

映画『マックス・ハーフェラール』第2回上映会
■日時:2015年7月3日(金)6限~、17時30分開場、17時40分開演、19時10分頃上演終了
■場所:東京外国語大学 115教室 研究講義棟1階突き当たり(アクセスマップ)(会場変更に注意)
■担当教員:青山亨(インドネシア地域専攻教員)
■プログラム:映画の後編を鑑賞したのち、時間の許す方の間で映画についての意見交換を行います。

■映画について
●原題:Max Havelaar
●制作:オランダ、フォンス・ラーデマーケルス監督、1976年、161分
●言語:オランダ語・インドネシア語、英語字幕付き
●内容:19世紀半ばのオランダ領東インド(現在のインドネシア)のジャワ島を舞台に、理想主義をいだく若い植民地行政官マックス・ハーフェラールの苦悩と挫折を描きます。
●ここに注目:原作は、エドゥアルド・ダウエス・デッケルがオランダ領東インドでの植民地官吏としての経験をもとに、ムルタトゥーリの筆名で1860年に発表した『マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』(Max Havelaar, of de koffieveilingen der Nederlandsche handelsmaatschappij)です。この原作には日本語訳が出版されています。19世紀中頃の「強制栽培制度」が行われていた時期のインドネシアが活写されています。作品中に挿入された「サイジャとアディンダの物語」は独立した物語としても知られており、2009年のインドネシア語劇のテーマにもなっています。なお、原作者のエドゥアルド・ダウエス・デッケルはオランダの植民地統治の問題点を指摘してはいるものの、植民地支配そのものを否定しているわけではありません。
●この映画についてもっと知りたい:IMDb:Max Havelaar(英語)

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2015年6月12日

The Japan Society for Southeast Asian Studies and the Institute of Transcultural Studies-TUF will jointly hold the first of ITC-TUFS's "Our Asian Neighbors, so near yet so far" Lecture Series.

《この講演会は、東京外国語大学総合文化研究所が開催する「となり合う〈遠き〉アジア」講演シリーズの一つです》

Correction: Please note the correct time is 4:00-5:30pm.

Changing Landscape of Asian Studies: A view from the US with emphasis on Southeast Asian Studies

Speaker: Thongchai Winichakul, Professor of History at University of Wisconsin-Madison
Date and Time: Friday June 12, 4:00-5:30 pm
Location: Institute of Transcultural Studies, Room 422 Lecture Building, Tokyo University of Foreign Studies

Description: After the Cold War, Asian Studies in global scale is changing on two fronts: 1) the sites of knowledge production with particular environments and outcomes, and 2) the notions of "Asia" as a spatial concept with particular logics of the studies. Do these changes affect Southeast Asian studies? Do they also take place in the field?

The lecture will be delivered in English. For directions, see map at TUFS website. Please contact Professor Toru Aoyama for further information at taoyama@tufs.ac.jp

This lecture is jointly held by the Institute of Transcultural Studies-TUFS and the Japan Society for Southeast Asian Studies. The lecture is the first of ITC-TUFS's "Our Asian Neighbors, so near yet so far" Lecture Series.

lecture-poster-20150612
(Download this poster, PDF)

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2015年6月 3日

『ルック・オブ・サイレンス』(The Look of Silence, 2014年)は『アクト・オブ・キリング』のジョシュア・オッペンハイマー監督による新作ドキュメンタリー映画で、1965年9.30事件を被害者の側から描きます。日本では6月下旬から劇場公開されます。また、特別試写会とパネル・ディスカッションが以下の日程で行われます。学生は先着順で無料で参加できます。

■『ルック・オブ・サイレンス』特別試写会+パネルディスカッション
■日時:2015年6月3日(水)16:00開場、16:30開映、19:30終了予定
■場所:早稲田大学小野記念講堂
■無料。学生の方は先着順にご入場いただけます。開映後、上映中のご入場はお断りします。
■詳細は早稲田大学アジア太平洋研究センターのページをごらんください。

作品に関しては以下のサイトを参考にしてください。
『ルック・オブ・サイレンス』公式サイト
町山智浩『ルック・オブ・サイレンス』を語る(映画評論家町山智浩さんの紹介)
Internet Movie Database(英語)

2015年5月31日

2015年5月30日(土)~31日(日)に松山市の愛媛大学で東南アジア学会第93回研究大会が開催されます。青山も二つのパネルで趣旨説明および報告を行います。

■東南アジア学会第93回研究大会
■日時:2015年5月30日(土)・31日(日)
■会場:愛媛大学 城北キャンパス 共通教育講義棟
(〒790-8577 愛媛県松山市文京町3番)

■5月31日(日)
■9:30-11:30 パネル発表(1)
高校世界史における東南アジア関係用語の厳選 その2
司会:根本 敬(上智大学)
趣旨説明:青山 亨(東京外国語大学)
報告1:東南アジア史用語リスト案について
深見 純生(桃山学院大学非常勤講師)
報告2:高等学校地理歴史科における科目再編と用語厳選の必要性
中村 薫(大阪大学招へい教員)
報告3:高校世界史A教科書と「東南アジア史用語集検討会」作成東南アジア史用語リスト
八尾 隆生(広島大学)
討論者:加納 寛(愛知大学)、永井 紀之(愛媛県立西条高等学校)

■13:00-15:00 パネル発表(2)
9-10世紀の東アジア~イスラーム世界間の東西海上交易―文献史学と考古学の視点から―
司会:田畑 幸嗣(早稲田大学)
趣旨説明:青山 亨(東京外国語大学)
報告1:9-10世紀の陶磁器から見た東アジアとイスラーム世界の貿易
佐々木 達夫(金沢大学)
報告2:8~10世紀の海域アジア─文献から─
深見 純生(桃山学院大学非常勤講師)
報告3:9-10世紀の東アジア・東南アジアにおける中国陶磁の交易と生産地
田中 克子(アジア水中考古学研究所)、向井 亙(金沢大学)
報告4: ベトナム、南シナ海沖・チャウタン海揚がりの資料の初歩的報告
西野 範子(NPO法人東南アジア埋蔵文化財保護基金)、青山 亨(東京外国語大学)、木村 淳(東海大学)、野上 建紀(長崎大学)

2015年5月29日(金)~31日(日)にシンガポールの南洋理工大学(Nanyang Technological University)でアジア世界史学会(The Asian Association of World Historians: AAWH) 第3回大会が開催されます。青山も以下のパネルで報告の予定です。日時が以下のように決定しました。(更新:2015-10-30)

The Third Congress of the Asian Association of World Historians (AAWH)
■Panel Title: The Ancient Studies in Vietnam: The Late Professor Nishimura's Area studies from the view of integration of Archaeology and History
■Date and Time: May 29, 2015 (Friday), 1.00 pm-3.00pm (Session 1)
■Panel No.: 1.7
■Venue: School of Humanities and Social Sciences (HSS) Conference Room (HSS-05-57)

The panel will discuss the following four topics:
1. The Lung Khe Citadel in Bac Ninh Province
2. The Champa Citadels in Central Vietnam
3. The 9th century shipwreck found off the Quang Ngai Province coast
4. The Kim Lan, Bat Trang pottery Village studies

The third topic will be presented by Noriko Nishino, Toru Aoyama, Jun Kimura, Takenori Nogami and Le Thi Lien. Aoyama will report on Indic script ink inscriptions found on the salvaged shards from the Chau Tan shipwreck.

青山は、第3のトピックについて、西野範子、木村淳、野上健紀、Le Thi Lienの4氏とともに報告します。青山の担当は、沈没船由来の陶磁器に記されていたインド系文字についての報告です。

2015年3月31日

東京外国語大学の東南アジア課程が毎年出している『東京外大東南アジア学』第20巻が刊行されました。雑誌の刊行は『米沢日報デジタル』でも紹介されました(2015-05-11)。

青山亨・増井美佳共訳「プルボチャロコ著『古典ジャワ文学史入門』(1)」(pp.79-118)も掲載されています。この原稿はPDFで公開しています(ファイルをダウンロードする)。

(追記:『東外大東南アジア学』を『東京外大東南アジア学』に訂正しました。2016-04-14)

2015年3月28日

4月4日に東京大学駒場キャンパスで第3回「東南アジア研究の新風景」研究会が開催されます。青山は「浮彫の図像学:プランバナン寺院シヴァ堂のラーマーヤナ浮彫を読み解く」の題目で報告を行います。研究会にはどなたでも参加できます。

■第3回「東南アジア研究の新風景」研究会
■日時:2015年4月4日(土)13:00~17:00(終了時間は予定)
■場所:東京大学駒場キャンパス 14号館4F 407教室
当日14号館正面玄関は施錠されていますので、建物西側(テニスコート側)の外階段から直接4階まで上がってください。(アクセスおよび駒場キャンパスマップ(14号館をクリック))

■話題提供
1.岩原紘伊(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻 文化人類学コース博士課程)
「ポスト・スハルト期バリにおける環境NGOのネットワーク形成―CO2排出削減キャンペーンを中心に」
2.青山 亨(東京外国語大学)
「浮彫の図像学:プランバナン寺院シヴァ堂のラーマーヤナ浮彫を読み解く」

2015年2月13日

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で以下のように国際シンポジウム:Transformation of Religions as reflected in Javanese textsが開催され、青山も11日に"The significance of'mok?a' in the Ramayana reliefs in the light of Old Javanese texts"の題目で報告を行いました。

プログラムはアジア・アフリカ言語文化研究所の過去のイベントのページおよび同ページのプログラム(PDF)で見ることができます。

■International Symposium: Transformation of Religions as reflected in Javanese texts
■日時:2015年2月11日(水)~13日(金)(13日は非公開)
■場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 A304室
■使用言語:英語
■主催:アジア・アフリカ言語文化研究所、共同利用・共同研究課題「ジャワ語テキストにみるジャワの宗教変容」(代表:菅原由美)、科研費基盤B「ジャワ語文献に見られるジャワの言語・文化の変容過程」(代表:宮崎恒二)

■2月11日(水)9:15-16:40(公開)
1. Opening Remarks
2. 山﨑美保(AA研共同研究員,東京外国語大学) "Transformation of religions as reflected in Old Javanese inscriptions from 9th and 10th centuries; Analysis of the imprecations"
3. Dwi PUSPITRINI (University of Indonesia) "The religious words in 'Adiparwa'" (tentative)
4. Stuart ROBSON(AA研外国人研究員) "Some aspects of the thought-world of the Old Javanese 'Kakawin'"
5. 青山亨(AA研共同研究員,東京外国語大学) "The significance of "mok?a" in the Ramayana reliefs in the light of Old Javanese texts"
6. discussion
7. Kartika SETYAWATI (Gadjah Mada University) "Kidung Surajaya: believers of the mountains."
8. Ben ARPS (Leiden University) "The benefits of purity in Amarta and Surakarta: the shadow play of Bima Suci, 1810s-1830s"
9. George QUINN (Australian National University) "A textual history of the tenth 'wali'"
10. discussion

■2月12日(木)9:30-17:10(公開)
1. Nancy FLORIDA (University of Michigan) "Ronggasasmita's 'Suluk Aceh': Syattari metaphysics in Javanese Sufi poems composed in 1815 Aceh"
2. 宮崎恒二(AA研所員) "Javanese Calendar and Myth: Story of 'Watu Gunung'"
3. Ronit RICCI (Australian National University, Hebrew University) "Muslim and Javanese in the diaspora: preliminary thoughts about Javanese experiences in colonial Ceylon"
4. Willem van der Molen(AA研共同研究員,KITLV) "The meaning of Islam in the history of the Chinese in Java according to the 'Sajarah Cina'"
5. discussion
6. 菅原由美(AA研共同研究員,大阪大学)
7. Edwin WIERINGA (University of Cologne) "Re-reading traditional Javanese literature: nineteenth-century elite court literature and the question of gender"
8. Oman FATHURAHMAN(AA研共同研究員,UIN Syarif Hidayatullah Jakarta) "A further discussion on the Javanese Islamic manuscripts in the British Library Collection
9. Saiful UMAM (UIN Syarif Hidayatullah Jakarta) "Glocalization of early printed 'pegon' texts"
10. discussion

■2月13日(金)10:00-11:45(非公開)
1. about Javanese Concordance
2. Closing

2015年1月 1日

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2015年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2015年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。今年は例年になく早く5月に発表されました。(2014-07-23)

1月1日(木)西暦新年
1月3日(土)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
2月19日(木)イムレック(孔子暦2566年新年)
3月21日(土)ニュピ(サカ暦1937年新年)
4月3日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月1日(金)国際労働者の日
5月14日(木)キリスト昇天祭
5月16日(土)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
6月2日(火)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2559年)
6月18日(金)《ラマダン(断食月)の始まり》
7月16日(木)*
7月17日(金)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月18日(土)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月20日(月)*
7月21日(火)*
8月17日(月)インドネシア共和国独立記念日
9月24日(木)イドル・アドハ(犠牲祭)
10月14日(水)イスラム暦1437年新年
12月24日(木)*
12月25日(金)クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や組織によってずれることがあります。

2014年11月24日

2014年11月20日(木)~24日(月・祝)に東京外国語大学の第92回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。なお、場所・時間は変更される場合があるので、最新の情報にご注意ください。

【追記】第92回外語祭は盛況のうちに終了しました。来場された方々にお礼を申し上げます。語劇・料理店・舞踊などで活躍した学生のみなさん、お疲れさまでした。(2014-11-24更新)

外語祭の詳細は外語祭公式サイトおよび大学広報サイトTUFS Todayをご覧ください。


インドネシア語劇

2014年のインドネシア語劇のタイトルは『幸せの青い鳥』(Burung Biru Berbahagia)です。チルチルとミチルが主人公となるメーテルリンクの名作がインドネシア語で上演されます。ぜひご観覧ください。

・日時:2014年11月24日(月・祝)14:10-15:10
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・詳細は外語祭の語劇プログラムをご覧ください。
・学生たちのFacebookでも案内されています。

・紹介文

 今年のインドネシア語劇は、20世紀の古典的名作『青い鳥』のインドネシア語版を上演します。『青い鳥』はベルギー出身の文学者メーテルリンクが1908年に発表した戯曲です。チルチルとミチルの兄妹が幸せの象徴である青い鳥を求めて旅をするという物語は、チルチル(Tyltyl)とミチル(Mytyl)というリズミカルで印象的な名前とともに、読んだ人の心の中に、いつまでも消えることなく残っていることでしょう。作者メーテルリンクはこの作品の成功で1911年にノーベル文学賞を受賞しました。
 一見すると古典的な100年前の作品ですが、本当の幸せはどこで見つかるのかという『青い鳥』のテーマは、社会格差が問題化している現代の私たちにとってこそ切実なテーマであるように思えます。その意味で、この作品を選んだ学生たちのすぐれた社会感覚には感心しました。
 今回のインドネシア語版はかなり原作に忠実な脚色となっていますが、ところどころインドネシア風の味付けがありますので、ご注目ください。個性豊かな2年生たちが一丸となってがんばります。ご声援をよろしくお願いします。


インドネシア語劇『幸せの青い鳥』


料理店

今年の料理店の名称は、そのものずばりMasakan Indonesia(インドネシア料理)です。名前に恥じないおいしい食べ物を出してくれることと思います。

インドネシア料理店の様子(21日撮影)

メニューは、サテアヤム(インドネシア風焼き鳥)、ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)、ソトアヤム(春雨入りエスニックチキンスープ)、ピサンゴレン(揚げバナナ・チョコソースがけ)、タピオカココナッツミルク、ビンタンビールです。

・営業日:11月20日(木)~24日(月・祝)(外語祭期間中)
・営業時間:10:00~18:00
・場所:円形広場の西側(正門を多磨駅方向から入ってすぐ)
・詳細は外語祭の専攻語料理店の案内をご覧ください。


インドネシア舞踊

インドネシア舞踊部はダンスフェスティバル、野外ステージ企画、屋内企画でインドネシア舞踊を行います。なお、今年の屋内企画のインドネシア舞踊は例年とちがって体育館地下1階舞踊場が会場となっていますのでご注意ください。地下舞踊場での公演では、バリ舞踊家やOGをゲストに迎えての特別公演「インドネシア舞踊の祭典」を企画しています。

・野外ステージ企画:2014年11月20日(木)11:10-11:45、円形広場
・ダンスフェスティバル:2014年11月21日(金)14:15-14:45、研究講義棟101教室
・野外ステージ企画:2014年11月24日(月・祝)11:15-11:50、円形広場
・屋内企画(特別公演):2014年11月24日(月・祝)16:20-17:30、体育館地下舞踊場



ポスター1をダウンロード ポスター2をダウンロード)


インドネシア舞踊部の垂れ幕も見える研究講義棟アトリウム(21日撮影)


21日公演よりパニャンブラマ、キパス、チェンドラワシ


24日野外ステージ公演よりパニャンブラマ、バヤンカリ、ニャイ


24日特別公演よりパニャンブラマ、ルトノパムディ、パンジスミラン、タルナジャヤ

・詳細は外語祭のダンスフェスティバル野外ステージ企画屋内企画の案内をそれぞれご覧ください。
・インドネシア舞踊部のFacebookTwitterでも案内されています(こちらの方が最新のようです)。

2014年11月10日

今年、日本で翻訳が刊行されたインドネシアの小説『虹の少年たち』(原題Laskar Pelangi、映画『虹の兵士たち』の原作)の原作者であるアンドレア・ヒラタ氏が来日されるのを機に、同氏の講演会を東京外国語大学で開催します(通訳あり)。一般に公開していますので、多くの方のご来場をお待ちしています。



【追記】講演会は盛況のうちに終了しました。50人近い参加者で会場いっぱいになった講演会は、アンドレアさんのトークとメダさんの歌を交えた内容で大いに沸きました。アンドレアさん、メダさん、通訳の加藤さん、そして来場された聴衆のみなさんにお礼を申し上げます(2014-11-11)。

日本語訳と英語訳の著書を前にして語るアンドレアさん

アンドレアさんが伴奏にまわって加藤さんとメダさんのデュエット

アンドレアさんの話に引き込まれる聴衆のみなさん


総合文化研究所共催講演会:東南アジア文学の今《インドネシアのメガ・ヒット小説》―作者アンドレア・ヒラタが語る『虹の少年たち』の世界
■主催:東京外国語大学インドネシア語専攻教室、共催:東京外国語大学総合文化研究所
■日時:2014年11月10日(月)16:00~17:30
■場所:東京外国語大学 総合文化研究所 会議室(研究講義棟422)(アクセス
■講演者:アンドレア・ヒラタ(作家)
■通訳者:加藤ひろあき(アンドレア・ヒラタ『虹の少年たち』共訳者)
■問い合わせ先:青山亨研究室(taoyama@tufs.ac.jp
■予約不要・入場無料
■趣旨:
インドネシアのベストセラー小説『虹の少年たち』の原作者アンドレア・ヒラタ氏をお招きし、作品の豊かな世界を語っていただきます。これは、作品の訳者お二人をお招きした昨年の講演会に続いて、インドネシア文学の今を伝える講演の第二弾となります。

本講演では、『虹の少年たち』の舞台となった1970年代のブリトゥン島での著者の経験、作品に込められた貧困と教育についての著者のメッセージ、さらには、現在のインドネシアにおける小説のもつ意義などを語っていただきます。通訳を介して聴衆からの質問にも答えていただく予定です。

田舎の村の小学校の子どもたちの成長と先生との交流を描いた『虹の少年たち』は2005年に出版され、500万部というベストセラーとなりました。2008年には映画化され、これも大ヒットを記録。日本語訳は福武慎太郎氏と本学卒業生加藤ひろあき氏の共訳で2013年にサンマーク出版から出版されました。

Andrea Hirata talks at TUFS, Tokyo, Japan
ポスターのダウンロード(PDF)

小説『虹の少年たち』について知りたい
映画『虹の兵士たち』について知りたい映画『虹の兵士たち』についてもっと知りたい

■その他のアンドレア・ヒラタ氏来日中の講演会など
アンドレア・ヒラタ氏の来日中、以下の企画が予定されています。お問い合わせはそれぞれの主催者にお願いします。上智大学の企画については同大学ニュース詳細で、南山大学の講演会は同大学外国語学部アジア学科イベント情報でも案内されています。



旅するアジア第3回 アンドレア・ヒラタ氏講演会「ベストセラー小説『虹の少年たち』著者が語るインドネシアのいま」
主催:上智大学アジア文化研究所、後援・協力:国際交流基金ジャカルタ日本文化センター
日時:2014年11月6日(木)午後6時より(午後5時半開場)
会場:上智大学中央図書館8階会議室(L-821)(大学アクセスキャンパスマップ
(図書館入館の際、1階受付でアジア文化研究所講演会に参加の旨、お申し出ください。)
プログラム:
1.講師:メダ(歌手)「ラスカル・プランギ現象と現代インドネシア文化」
2.講師:アンドレア・ヒラタ(作家)「メガ・ベストセラー『Laskar Pelangi』著者が語るインドネシアのいま」
通訳:加藤ひろあき(アンドレア・ヒラタ『虹の少年たち』共訳者)
司会:福武慎太郎(上智大学アジア文化研究所、アンドレア・ヒラタ『虹の少年たち』共訳者)
入場無料・事前登録推奨
お申し込み・お問い合わせ:上智大学アジア文化研究所事務室 
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1(中央図書館612号室)
TEL:03-3238-3697 FAX:03-3238-3690 EMAIL: i-asianc@sophia.ac.jp


外国語学部アジア学科主催講演会「『ラスカル・フ?ランキ?』現象から読み解く現代イント?ネシア文化」
主催:南山大学外国語学部アジア学科
日時:2014年11月7日(金) 15:15~16:45
会場:南山大学名古屋キャンハ?スJ棟 Pルーム
講師:アント?レア・ヒラタ(『虹の少年たち』著者)、メタ?(TVト?ラマ『虹の少年たち』主題歌担当者)
通訳:加藤ひろあき(『虹の少年たち』共訳者)
問い合わせ先:南山大学外国語学部アシ?ア学科合同研究室
〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18番地
Phone:052-832-3111(代表)内線 3551 E-Mail:dpt-ajia@nanzan-ac.jp


セミナー「著者とともに読む『虹の少年たち』」
主催:上智大学アジア文化研究所、後援・協力:国際交流基金ジャカルタ日本文化センター
日時:2014年11月11日(火)午後6時より(午後5時半開場)
会場:上智大学2号館6階総合グローバル学部会議室(2-615)
参加者:アンドレア・ヒラタ(『虹の少年たち』著者)、メダ(歌手)、福武慎太郎(上智大学アジア文化研究所所員、『虹の少年たち』訳者)、加藤ひろあき(ミュージシャン、『虹の少年たち』訳者)ほか
趣旨:
 インドネシアで500万部をこえるベストセラーとなった小説『ラスカル・プランギ』の日本語訳『虹の少年たち』が昨年10月、サンマーク出版より出版されました。
 本セミナーでは著者アンドレア・ヒラタ氏を囲んで、既に『虹の少年たち』を読んだことのある方を対象に、著者と直接語り合う場を設けます。
 原則としてインドネシア語での会話が可能な方が対象ですが、インドネシア語ができないひとでも、『虹の少年たち』を読んでぜひ参加したいという方も歓迎いたします。
無料・事前登録制(先着20名、原則インドネシア語中級レベル以上の方が対象ですが、インドネシア語ができないひとでもぜひ参加したいという方は事前にご相談ください)
お申し込み・お問い合わせ:上智大学アジア文化研究所事務室 
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1(中央図書館612号室)
TEL:03-3238-3697 FAX:03-3238-3690 EMAIL: i-asianc@sophia.ac.jp


アジア映画上映会「インドネシア映画『虹の兵士たち』」(英語字幕つき)
主催:上智大学アジア文化研究所、後援・協力:国際交流基金ジャカルタ日本文化センター
日時:2014年11月14日(金)午後5時30分(開場5時15分、映画上映開始は6時頃予定)
会場:上智大学中央図書館8階会議室(L-821)
特別ゲスト:アンドレア・ヒラタ(『虹の少年たち』原作者)
司会:福武慎太郎(『虹の少年たち』訳者、上智大学アジア文化研究所所員)
趣旨:
 アンドレア・ヒラタ氏来日にあわせ、ベストセラー『虹の少年たち』の映画版『虹の兵士たち』の特別上映をおこないます。上映前に、原作者であるアンドレア・ヒラタ氏に登場していただき、また共訳者である福武慎太郎が解説をおこないます。
無料・事前登録推奨
お申し込み・お問い合わせ:上智大学アジア文化研究所事務室 
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1(中央図書館612号室)
TEL:03-3238-3697 FAX:03-3238-3690 EMAIL: i-asianc@sophia.ac.jp

2014年10月25日

10月25日(土)に神戸研究学園都市共同利用施設UNITYにおいてシンポジウム「大学における医療通訳・コーディネーターの育成の課題と可能性」が開催されます。青山は「東京外国語大学におけるコミュニティ通訳・多文化社会コーディネーター養成の試み」というタイトルで報告をおこないます。

■シンポジウム「大学における医療通訳・コーディネーターの育成の課題と可能性」
■日時:2014年10月25日(土)14:00-18:00
■場所:神戸研究学園都市共同利用施設UNITY(ユニティ)
■アクセス:神戸市営地下鉄西神・山手線学園都市駅下車、徒歩1分(アクセスと地図
■主催:科研(B)「医療通訳・コーディネーターの教育プログラムの看護大学と外国語大学による共同開発」(代表者:金川克子)
■詳細:概要紹介

大学における医療通訳・コーディネーターの育成の課題と可能性
ポスターPDF

■プログラム
開会挨拶 金川克子氏(神戸市看護大学名誉教授、前学長)
<基調講演>
楊承淑氏(輔仁大學翻訳学研究所教授兼所長)
「台湾における医療通訳育成に大学が果たした役割」
<シンポジウム>
糸魚川美樹氏(愛知県立大学准教授)
「愛知県における医療分野スペイン語教育の実践」
瀧澤清美氏(群馬大学医学部付属病院システム統合センター)
「群馬県における医療通訳の制度と育成」
青山亨氏(東京外国語大学、多言語・多文化教育研究センター長)
「東京外国語大学におけるコミュニティ通訳・多文化社会コーディネーター養成の試み」
中田研氏(大阪大学医学部付属病院国際医療センター、副センター長)
「国際医療センターの取り組みと大学における人材育成」
松葉祥一氏(神戸市看護大学教授)
「神戸市看護大学と神戸市外国語大学による医療通訳・コーディネーター育成のプログラム開発の試み」
閉会挨拶 船山仲他氏(神戸市外国語大学学長)

2014年8月 2日

東南アジア古代史科研では8月1日~3日に第5回研究会合を東京外国語大学で開催します。これにあわせて8月2日(土)に一般公開の第4回東南アジア古代史研究会<古代史の史料を読む>を下記のとおり開催します。関心のある方はふるってご参加ください。(更新2014-07-28)

一般公開 第4回東南アジア古代史研究会<古代史の史料を読む>
■日時:2014年8月2日(土)13:30-17:30
■場所:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所3階 301室
交通アクセスキャンパスマップ(マップの⑤)
・会場には研究所玄関の外側の階段から3階入り口にお進みください
■発表1 13時30分~15時30分
・松浦史明(日本学術振興会特別研究員PD(上智大学))「真臘伝(3)」
・概要:本研究会において、中国の正史にみられる「真臘伝」の講読を行なってきた。『隋書』、『旧唐書』に続き、今回は『新唐書』の記載内容を紹介する。一般に、改変が多く信憑性や史料的価値の点で『旧唐書』よりも低く見られがちな『新唐書』であるが、東南アジア関係記事には他書にみられない興味深い記述が含まれており、荻原弘明は「朱江国考」(『鹿児島大学文理学部 文科報告』第1号)のなかで、「全般的批判の下に個々の価値をも律することは避けるべき」と述べて『新唐書』を大いに参照した。同書「真臘伝」にみられる独自の記述を中心に、現地の刻文史料も援用しながら検討したい。
■発表2 15時30分~17時30分
・山崎美保(東京外国語大学博士後期課程)「シーマ定立刻文を読む─ルカムRukam刻文(907)を例に」
・概要:ジャワ前近代史の一次史料に刻文がある。ジャワでは5世紀頃にサンスクリット語・パッラヴァ文字によって刻文が記されるが、9世紀には現地の言語である古ジャワ語・古ジャワ文字を用いて書かれるようになる。今回はシーマ定立を内容とするルカム刻文(907年)を取り上げ、刻文を読むうえで必要な古ジャワ語の文法の説明も加えながら、刻文の内容を紹介する。
■予約不要・入場無料
■問い合わせ:青山亨研究室(taoyama@tufs.ac.jp

2014年6月 9日

国立新美術館で「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」が開催されています。インドネシアの貴重なバティックも展示されています。ぜひご覧ください。

イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる
■日時:2014年2月19日(水)~ 6月9日(月)(毎週火曜日休館。ただし4月29日(火)および5月6日(火)は開館、5月7日(水)は休館)
■場所:国立新美術館 企画展示室2E(地下鉄乃木坂駅または六本木駅近く)
■詳細:国立新美術館公式サイト

イメージの力


2014年6月 1日

多摩美術大学美術館で多摩美術大学美術館コレクション展「インドネシアの染織―生活に伝承された彩りと文様」が開催されます。バティックのほかイカットなど様々な技法による染織が紹介されます。5月6日(13:00と15:30の2回)には東京外国語大学インドネシア舞踊部による舞踊も行われます。

インドネシアの染織―生活に伝承された彩りと文様
■日時:2014年5月3日(土)~6月1日(日)(5月6日開館、5月7日休館)
■場所:多摩美術大学美術館(多摩センター駅から徒歩7分)
■詳細:多摩美術大学美術館公式サイト

インドネシアの染織

2014年4月12日

4月12日からインドネシアを扱ったドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(原題The Act of Killing)が順次全国で劇場公開されます。1965年にインドネシアでおきた9・30事件のあと数年間続いた大量虐殺を加害者の視点から描くという衝撃的な作品です。インドネシア現代史のみならず世界史の転換点の一つでもあった9・30事件の記憶がインドネシア社会でも風化する現在、一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。第86回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞候補となりました。映画と上映の詳細は公式サイトをご覧ください。予告編も見ることができます。

映画.com作品紹介

作品データ:
・題名:The Act of Killing(アクト・オブ・キリング)
・上映時間:121分
(IMDbによると115分。他に159分の長時間版がある。)
・監督:ジョシュア・オッペンハイマー
・製作年:2012年
・製作国:デンマーク・ノルウェー・イギリス合作

参考になるリンク:
公式サイト
IMDb(Internet Movie Database)
映画.com

amazon.co.jp(輸入版DVDを販売)
amazon.com(USAのamazon.comではBlu-ray版を販売)
Kompas紙(インドネシアの日刊紙コンパスは、2014年1月24日付けで、インドネシアのイメージを不当に悪くする映画というインドネシア政府の見解を記事として掲載。本学の「日本語で読む東南アジアのメディア」のサイトで日本語訳を読むことができます。)
・倉沢愛子『9・30 世界を震撼させた日:インドネシア政変の真相と波紋』岩波現代全書、岩波書店、2014年(9・30事件の波紋の全体像を描いた労作。映画鑑賞前後の予習と復習に最適)

2014年4月10日

東京外国語大学出版会から『画像史料論―世界史の読み方』が出版されました。

絵画・地図・彫像・浮彫・イコン・記念碑・墓碑・ポスター・紙幣などの画像史料から世界史を読み解く意欲的な論考をまとめた本です。東京外国語大学で2004年度から隔年で開講されてきた「画像史料論」の授業に基づいています。青山も2007年度の講義に参加し、本書にも第3章「プランバナン寺院シヴァ堂のラーマーヤナ浮彫」(pp.56-88)を寄稿しています。「東南アジア古典文化論」の授業でもこのテーマを取り上げているので参考にしてください。

吉田ゆり子・八尾師誠・千葉敏之(編)『画像史料論―世界史の読み方』東京外国語大学出版会,2014年.Amazon.co.jp

画像史料論"

2014年4月 2日

東京外国語大学の東南アジア課程編(代表今井昭夫)で『東南アジアを知るための50章』が明石書店から刊行されました。

明石書店公式サイト

本学で東南アジア課程の教員が行ってきた月曜1限の地域基礎の授業の内容が基礎になっています。東南アジアを学ぶ学生のために、地理・歴史、政治・経済・国際関係、環境と暮らし、宗教・社会、文学・表象文化、言語、歴史・文化遺産、対日関係、人物に分けて基礎的情報を解説し、あわせてコラム形式で各国概要と東南アジアの代表的な文化人を紹介しています。青山も「歴史概要」、「古代史」、「ボロブドゥール」、「東南アジアのイスラーム」、「スカルノとスハルト」、「プラムディヤ」を担当しました。

東南アジアを1冊で知るための本として学生のみならず多くの方々によって活用されることを期待しています。

2014年3月28日

南山大学では3月27日(木)と28日(金)の2日間にわたってインドネシア史セミナーを開催します。青山もコメンテーターとして参加する予定です。

セミナー「世界史の中のインドネシアを考える」
■日時:2014年3月27(木)13時~18時、28(金)9時半~17時
■場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階Pルーム
    [アクセス][キャンパスマップ
■主催:南山大学外国語学部主催
■共催:南山大学アジア・太平洋研究センター/東南アジア学会中部例会
プログラム(PDF)
■連絡先:小林寧子(kyasuko@nazan-u.ac.jp)。参加を希望される方は、準備の都合がありますのでご連絡ください。

世界史の中のインドネシアを考える

3月27日
13:00 開会
セミナー趣旨説明:小林寧子(南山大学)
第1セッション 東南アジア刻文史料から見るインドネシア古代史の再検討(8~10世紀)
司会:青山 亨(東京外国語大学)
13:10-13:15  趣旨説明:青山 亨
13:15-13:55  発表1:山﨑美保(東京外国語大学・院生)
「中部ジャワ時代の刻文から見る王の系譜と王権」
13:55-14:35  発表2:川上 桂(佛教大学・院生)
「プレ・アンコール時代の刻文に見られる系譜:ジャワ刻文との比較を中心に(6~8世紀)」
<休憩5分>
14:40-15:20  討論 コメント:松浦史明(日本学術振興会・特別研究員)
<休憩10分>

第2セッション 近世から近代へ(1750~1870年)
司会:弘末雅士(立教大学)
15:30-15:35  趣旨説明:太田 淳(広島大学)
15:35-16:15  発表1:小林篤史(京都大学・院生)
「シンガポールを中心とした東南アジア域内交易の発展(1820年代~1870年)」
16:15-16:55  発表2:太田 淳
「インドネシア諸島における貿易構造の変容と西カリマンタン社会(1750~1870年)」
<休憩5分>
17:00-17:40  討論 コメント:鈴木英明(東京外国語大学・研究員)
18:00- 懇親会

3月28日
第3セッション ムスリムと近代(1920~30年代)
司会:森山幹弘(南山大学)
9:30- 9:35 趣旨説明:小林寧子
9:35-10:15 発表1:小林寧子
「イスラーム定期刊行物から見た中東:ナショナリズムとイスラーム」
10:15-10:55 発表2:山口元樹(東洋文庫・研究員)
「インドネシア・ムスリム社会とアラブ地域:エジプトの定期刊行物『ファトフ』を事例として」
10:55-11:35 発表3:服部美奈(名古屋大学)
「イスラームと健康をめぐる議論」
<休憩5分>
11:40-12:20 討論 コメント:池田美佐子(名古屋商科大学)
<昼食>

第4セッション 1965年9月30日事件 ―その衝撃と対外関係―
司会:後藤乾一(早稲田大学・名誉教授)
13:30-13:35 趣旨説明:後藤乾一
13:35-14:05 発表1:高地 薫(愛知県立大学・研究員)
「9月30日事件と新体制:歴史とその語り」
14:05-14:35 発表2:山崎 功(佐賀大学)
「資源ナショナリズムからみた9月30日事件と新体制」
14:35-15:05 発表3:松村智雄(東京大学・研究員)
「9月30日事件のインドネシア国内における波及経緯:西カリマンタンの事例を中心に」
15:05-15:35 発表4:馬場公彦(岩波書店編集局)
「華僑社会における9月30日事件の衝撃―インドネシア・中国・台湾」
<休憩5分>
15:40-16:20 討論 コメント:宮城大蔵(上智大学)
<休憩10分>
16:30-17:00 総合コメント1:弘末雅士
総合コメント2:青山 亨
17:00    閉会

2014年3月17日

科研費研究班「東南アジア古代史編年統合研究」(代表者深見純生)では、以下のとおり公開研究会『浮彫を「読む」―東南アジアの寺院に描かれた物語浮彫の世界』を開催します。青山は「プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫から読み取る古代ジャワの精神世界」という題目で発表します。一般の方々にも公開いたしますので、興味をお持ちの方はどうぞご参加ください。

東南アジア古代史研究会(第3回)
■日時:2014年3月17日(月)午後1時半~5時半
■会場:東京文化財研究所 会議室 
 東京都台東区上野公園13-43(アクセス
■共通テーマ:浮彫を「読む」:東南アジアの寺院に描かれた物語浮彫の世界

第1報告
■報告者:寺井淳一(東京外国語大学博士後期課程)
■題目:バガン、アーナンダ寺院の仏伝浮き彫り
■概要:アーナンダ寺院は、11世紀末から12世紀初頭にかけてチャンズィッター王により建立されたとされる仏教寺院である。白亜の外観と均整のとれた構造から、バガン遺跡で最も美しい寺院と言われているが、寺院の内外にジャータカや仏伝などの浮き彫り彫刻を多く祀っている仏教美術の宝庫でもある。本報告では、これらのうち、回廊に祀られた「兜率天上の菩薩」から「成道」までを表現した80点の仏伝彫刻を取り上げ、それらの図像表現と空間配置の特徴について明らかにする。

第2報告
■報告者:青山亨(東京外国語大学教員)
■題目:プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫から読み取る古代ジャワの精神世界
■概要:インドネシアのジャワ島中部にあるプランバナン寺院は、9世紀に建立されたヒンゥー教の石造寺院で、ユネスコの世界文化遺産として有名である。祠堂の欄楯にはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」物語を描いた浮彫が施されている。本報告では、浮彫の壮麗な図像を紹介するとともに、主人公ラーマの敵対者がラーマに殺されることで転生するというモチーフが複数回出現する点に着目し、その意義を検討することでジャワ社会の精神世界を読み取ることを試みる。

2014年3月10日

3月8日-9日の東洋文化国際シンポジウムをうけて3月10日に下記の要領でワークショップを開催します。参加希望者はご連絡ください。

ワークショップ:東南アジア歴史学における「インド化」理論のこれから
日時:2014年3月10日17:00-19:30
場所:東京外国語大学 本郷サテライト5階セミナー室(地下鉄本郷三丁目駅下車、徒歩5分)
話者:ピエール・アイブス・マンガン名誉教授、ヘルマン・クルケ名誉教授
主催者:東南アジア歴史研究会
連絡先:青山 亨(taoyama@tufs.ac.jp)、松浦史明(matsuura0314@yahoo.co.jp
・参加希望者は松浦までご連絡ください。
・進行は英語で行われますが、日本語での質問も可とします。


Workshop: The Future Outlook of the "Indianization" Theory in Southeast Asian Historiography
Date : Monday, March 10, 2014
Time: 17:00-19:30
Place: Seminar Room, 5th fl. Hongou Satellite Building, Tokyo University of Foreign Studies
2-14-10 Hongo, Bunkyo Ward, Tokyo
Access: http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html
Speakers:
Pierre-Yves Manguin. Professor Emeritus, Ecole Francaise d'Extreme Orient, France.
Hermann Kulke. Professor Emeritus, Chair of Asian History, Department of History, University of Kiel, Germany
Organizer: Southeast Asian History Study Group, Tokyo
Contact: Toru Aoyama (taoyama@tufs.ac.jp), Fumiaki Matsuura (matsuura0314@yahoo.co.jp)

Background:
"Indianization" is a concept proposed by George C?des (1944) on the basis of groundwork done by R. C. Majumdar and other early historians of Southeast Asia who specialized in Indology. According to C?des, Indianization is defined as "the expansion of an organized culture that was founded upon the Indian conception of royalty, was characterized by Hinduist or Buddhist cults, the mythology of the Pur??as, and the observance of the Dharma??stras, and expressed itself in the Sanskrit language." Using this notion of "Indianization," C?des managed to delineate a history of such a vast region as Southeast Asia from one particular perspective.
Since then, a wide-ranging discussion about "Indianization" has ensued. Initially the discussion of "Indianization" hinged on the apparently undeniable fact that "Indic" elements can be observed in many parts of pre-modern Southeast Asia. Currently, however, we witness a lack of consensus among researchers about how to approach the concept of "Indianization", its impact on Southeast Asia, its role in state formation and social integration, and ultimately the usefulness of the term itself. The advancement of archaeological research also have raised many questions about the classical image of "Indianization." Arguably, the very concept of "Indianization" is now at the point of reconsideration or even of deconstruction, even though it seems we still need to keep using the term in quotation marks.
In the workshop, we invite two distinguished scholars of South and Southeast Asian archaeology and history, Dr. Pierre-Yves Manguin and Dr. Hermann Kulke, who will give us an opportunity to listen to their views and a chance to address questions about "Indianization."

2014年3月 9日

2014年3月8日(土)・9日(日)に東洋文庫で以下のように国際シンポジウムが開催されます。青山も報告者として参加する予定です。

前近代南アジアと東南アジアにおける国家形成と社会統合:アジア社会の比較研究(State Formation and Social Integration in Pre-modern South and Southeast Asia: A Comparative Study of Asian Society)
日時:2014年3月8日(土)・9日(日)
会場:東洋文庫 東京都文京区本駒込2-28-21
詳細はプログラムをご覧ください。
青山の報告は3月9日(日)14:50-15:30にSocial Integration in Majapahit as Seen in an Old Javanese Court Narrativeの題目でおこなう予定です。

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2014年1月 1日

明けましておめでとうございます。

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2014年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2014年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。2014年には新しく国際労働者の日(メーデー)が国民の祝日に加えられました。(2015-05-12改訂)

1月1日(水)西暦新年
1月14日(火)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
1月31日(金)イムレック(孔子暦2565年新年)
3月31日(月)ニュピ(サカ暦1936年新年)
4月18日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月1日(木)国際労働者の日
5月15日(木)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2558年)
5月27日(火)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月29日(木)キリスト昇天祭
6月28日(土)《ラマダン(断食月)の始まり》
7月28日(月)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月29日(火)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
7月30日(水)*
7月31日(木)*
8月1日(金)*
8月17日(日)インドネシア共和国独立記念日
10月5日(日)イドル・アドハ(犠牲祭)
10月25日(土)イスラム暦1436年新年
12月25日(木)クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日(金)*

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や組織によってずれることがあります。

2013年12月16日

このブログ(11月7日の記事)でも紹介した『虹の少年たち』(Laskar Pelangi)の翻訳者福武慎太郎さんと加藤ひろあきさんを本学にお招きし、原作の魅力、作品の背景、翻訳にまつわる苦労話などを語っていただきます。インドネシア語専攻の授業時間の枠組みですが、一般に公開していますので、東南アジア文学に関心のある方、翻訳に関心のある方はぜひご参加ください。
niji-no-shonentachi-poster.jpg
ポスターのダウンロード(PDF)

講演会:東南アジア文学の魅力と翻訳―インドネシアのベストセラー小説『虹の少年たち』の訳者にきく―
・講演者:福武慎太郎(上智大学外国語学部アジア文化研究所准教授)、加藤ひろあき(東京外国語大学外国語学部卒業生)
・日時:2013年12月16日(月)(3限)12:40-14:10
・場所:総合文化研究所 東京外国語大学研究講義棟422 (アクセス
・問い合わせ先:青山亨研究室
・共催:総合文化研究所
・どなたでも参加できます。予約不要・入場無料。

田舎の村の小学校の子どもたちの成長と先生との交流を描いたアンドレア・ヒラタによる原作は2005年に出版され500万部というベストセラーとなりました。2008年には映画化され、これも大ヒットしています。日本語訳は福武さんと加藤さんの共訳で2013年にサンマーク出版から出版されました。

関連リンク
サンマーク出版の書籍案内
Amazon.co.jp
じゃかるた新聞の記事
ダ・ヴィンチ電子ナビの記事

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2013年12月 8日

2013年12月7日(土)と8日(日)に東京外国語大学で以下のように東南アジア学会第90回研究大会が開催されます。東京外国語大学で開催されるのは2003年の第69回研究大会以来10年ぶりとなります。多くの会員の参加をお待ちしています。

東南アジア学会第90回研究大会
・日時:2013年12月7日(土)・8日(日)
・場所:東京外国語大学 研究講義棟およびアゴラ・グローバル (交通アクセスキャンパス・マップ
・一般参加自由・入場無料
・主催:東南アジア学会
・詳細は東南アジア学会の研究大会案内ページをご覧ください。

今回は,1日目に自由研究発表を2会場で行い、2日目に学会企画の共通シンポジウム 「今熱い,東南アジアの政治」を実施します。研究大会の1日目夕方には会員総会が招集され、 あわせて、東南アジア史学会賞の選考結果が発表されます。みなさまの積極的なご参加をお待ちしています。

【土日の昼食について】
土日には学内の食堂はすべて閉まっています。また、大学周辺に食堂・レストランが若干ありますが、もともと数が少ない上に、週末に閉まっている店もあります。したがって、コンビニで弁当類を購入されるのが一番確実と思われます。コンビニは多磨駅とキャンパスの間に3店あります。ランチマップを用意しましたのでご利用ください。

東京外国語大学周辺ランチマップ (PDF)を見る。

jsseas_conf90_poster.png
ポスターをダウンロードする(PDF)

2013年11月24日

2013年11月20日(水)~24日(日)に東京外国語大学の第91回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます(2011-11-23更新)。

外語祭の詳細は外語祭公式サイトをご覧ください。


インドネシア語劇

2013年のインドネシア語劇のタイトルは『真夏の国の夢』(Impian Negara di Pertengahan Musim Panas)です。ぜひご観覧ください。
・日時:2013年11月24日(日)13:30-14:30
・場所:アゴラ・グローバル内 プロメテウス・ホール
・原作:横山紗也香、翻訳:牛上皓右ほか、校閲:降幡正志先生、Florentina Erika先生、Dea Andriany Prasari
・学生たちのブログFacebookでも案内されています。
・インドネシア語劇『真夏の国の夢』の映像をYoutube(45分)で公開しています(2014年6月27日公開)。
真夏の国の夢
インドネシア語劇Facebookより

インドネシア語劇の紹介

 今年のインドネシア語専攻の語劇では、2年生たちがオリジナル脚本による『真夏の国の夢』を上演します。題名からはシェークスピアのあの幻想的な舞台劇を思い出させますが、こちらは、1945年のインドネシアを舞台にした、とても現代的なテーマをもつ作品です。
 親日国として知られるインドネシアですが、過去を遡ると、日本とインドネシアの関係はけっして平坦な時代ばかりではありませんでした。とりわけインドネシアが最も苦しんだ時期が、日本軍による支配が行われた1942年から1945年の3年半です。
 日本軍政期のインドネシアを舞台に、日本人兵の男性とインドネシア人女性との悲恋の物語は、劇団四季の『ミュージカル南十字星』で取り上げられたテーマです。『真夏の国の夢』は、このミュージカルに触発されながらも、タイムトラベルというSF的アイデアを取り入れることで、現代の日本の若者と日本軍政期のインドネシアの若者との交流を描くことを試みます。
 日本は、1942年にアメリカとイギリスに宣戦布告をしますが、その真の狙いは東南アジアの豊かな資源、なかでも当時オランダの植民地であったオランダ領東インド、現在のインドネシアの石油にありました。オランダ本国はすでにドイツに降伏しており、取り残された植民地のオランダ軍は抵抗するすべもなく日本軍のもとに降伏します。日本軍は、植民地解放を旗印にインドネシアを占領し、オランダからの独立を主張して投獄されていたスカルノたち民族主義者たちを自由にして日本軍の協力者にしますが、実際にはインドネシアの資源を収奪し、労務者として多くの人々を強制労働に動員し、独立の約束は果たされることなく3年の月日が経って1945年を迎えます。この年、戦局が悪化した日本はついにスカルノたちにインドネシア独立に向けて準備を進めるよう指示しました。スカルノは当初から日本の敗戦を見越して日本軍と協力したと言われています。
 現代の日本の三人の姉妹をこの時代のインドネシアに置くことで、インドネシアの人たちとどのような関係を結ぶことができるのでしょうか。作品とはとても興味深い思考実験の場となっています。国家間の思惑で社会の軋轢が高まるなかで、一人一人の人間が国境や民族の壁を越えてどのような関係を結びえるのかを考えるこの課題は、現在になっても決して意味を失っていないばかりか、まさに今日的な問題であるように思われます。この作品が、今の私たちに、現代の状況を考えるためのヒントを与えてくれることを願っています。
 深いテーマを扱う作品ですが、劇には、歌って踊るミュージカルの要素もあり、話題のタイムスクープハンターの登場もありと、楽しさも満載です。ぜひ、多くの方が観覧されることを願っています。


インドネシア料理店~makan makan~

今年のインドネシア料理店は「食べよう、食べよう」という意味のmakan makan(マカン・マカン)です。ナシゴレンなどの定番や外語祭ならではのビンタン・ビールなどが揃っています。ぜひお立ち寄りください。

・営業日:11月20日(水)~24日(日)(外語祭期間中)
・営業時間:10:00~18:00
・場所:円形広場の北側(多磨駅方向から入って左手の方向)(料理店の地図
《メニュー》
・nasi goreng (ナシゴレン) ピリっとした辛さとほどよい甘みが特徴の、インドネシアの炒飯。
・mi goreng (ミーゴレン) 少し辛味の、インドネシアの焼きそば。具材が豊富。
・pisang goreng (ピサンゴレン) バナナを揚げたもの。甘くて食べやすい。
・sate (サテ) インドネシアの焼き鳥。タレに浸けておいた肉に甘辛なソースを絡めて食べる。ビンタンビールと非常によく合う。
・bubur sumsum (ブブルスムスム) インドネシアのデザート。プリンに似たような食感でスイーツのように甘い。
・bir bintang (ビンタンビール) インドネシアのビール。日本の生ビールのような味で飲みやすい。

ツイッター外大ねし科料理店makan makanで随時情報提供をおこなっています。


インドネシア舞踊

今年の外語祭では以下の3公演をおこないます。演目は変更される場合があります。また、例年と違って今年度の外語祭では教室での公演はありません。

11月20日(水) 野外ステージ公演
・14:50-15:20 円形広場 野外ステージ
・演目:Renggong Manis, Bhayangkari, Cendrawasih

11月21日(木) ダンスフェスティバル
・13:30-14:00 研究講義棟101教室
・演目:Sekar Jagat, Cendrawasih, Yapong, Panji Semirang

11月24日(日) 野外ステージ公演
・13:40-14:10 円形広場 野外ステージ
・演目:Renggong Manis, Bhayangkari, Legong, Cendrawasih

インドネシア舞踊部の活動の詳細はブログツィッターも参照してください。

2013年11月12日

2013年10月19日付けのじゃかるた新聞の記事によると、10月18日にインドネシア地理空間情報局(Badan Informasi Geospasial, BIG)はインドネシアが領有する全島13,466に名前を付けたということです。

これまでインドネシアの島は17,000以上と言われてきたので、今回の発表で島の数がいっきょに4,000近く減ったことになります。これは、島の定義を見直し、高潮時に水没する砂地や環礁を除外するなどして数えなおした結果とのことです。

調べてみると、島の数が13,000ほどしかないことはすでにANTARA Newsの2010年8月17日の記事で報道されていました。今回は、すべての島に名前を付け終わり、公式の地図も完成したことから話題になったようです(たとえば、Metro TV News 2013年10月18日の記事)。

ちなみに2011年11月1日付けのKompas紙の記事には、インドネシア政府は2012年に国連に対して13,487の島の認定を求める予定と書かれています。2013年10月19日の報道では島の数が21減っていますから、今年になってようやく数が確定したということなのでしょう。

いずれにしても、インドネシアが世界最大の島嶼国家という事実には変わりはありませんが、講義に使う資料は書き換える必要がでてきました。とりあえず講義では「インドネシアの島の数は13,000以上」と教えることにします。

注記:Kompas紙の記事の日付を2013年に間違えていましたが、正しくは2011年でしたので訂正しました。(2013-11-28)

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2013年11月10日

2013年11月9日(土)・10日(日)に摂南大学で第44回日本インドネシア学会大会が以下のように開催されます。

第44回日本インドネシア学会大会
日時:2013年11月9日(土)・10日(日)
場所:摂南大学 寝屋川キャンパス10号館(情報メディアセンター)3階プチテアトル
〒572-8508 大阪府寝屋川市池田中町17-8(キャンパスマップ

大会プログラム
第1日目 2013年11月9日(土)

12:25~12:30 開会挨拶 左藤正範会長
12:30~14:45 テーマ発表
「インドネシア語の会話の授業について─ネイティブ教員の報告を手がかりとして─」
企画者:森山幹弘(南山大学)、降幡正志(東京外国語大学)、原真由子(大阪大学)
14:45~15:00 休憩
15:00~15:30 自由研究発表1
 エディ・プリヨノ(京都産業大学)
 「Penggunaan Foto dalam Pembelajaran Percakapan」
15:30~16:00 自由研究発表2
 スヨト(神田外語大学)
 「Upaya Mempertahankan Minat Belajar Bahasa Indonesia Mahasiswa Tingkat 3 dan 4 di Kanda University of International Studies」 
16:00~16:30 自由研究発表3
 野村亨(慶應義塾大学総合政策学部)
 「インドネシア語の接辞meNと五十音図」
16:30~17:00 自由研究発表4
 三宅良美(秋田大学)
 「インドネシア語の流行語再考」
17:00~17:10 休憩
17:10~18:20 学会総会(会員のみ)
19:00~21:00 懇親会(会員以外の方も参加可能です)
      
第2日目 2013年11月10日(日
09:00~09:30 自由研究発表5
 大形里美(九州国際大学)
 「インドネシアにおけるイスラム新興ビジネスの担い手たちのイスラム教義解釈とその実践」
09:30~10:00 自由研究発表6
 野中葉(慶應義塾大学SFC研究所上席所員、同総合政策学部講師)
 「インドネシアにおけるイスラーム短編小説の広がりと女性たちのイスラーム覚醒」
10:00~10:30 自由研究発表7
 エリザベス・エスター・フィブラ・シマルマタ(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程)
 「現代ジャワ若者におけるジャワ語の敬語使用の現状」
10:30~10:40 休憩
10:40~11:10 自由研究発表8
 安田和彦(京都産業大学)
 「インドネシア語の補文の含意について」
11:10~11:40 自由研究発表9
 長南一豪(獨協大学)
 「インドネシア語の引用句倒置構文」
11:40~12:10 自由研究発表10
 アリ・アルタディ(大東文化大学大学院外国語学研究科日本語言語文化学専攻博士後期課程)
 「インドネシア語の条件形式の用法と主節のモダリティについて」
12:10~12:40 自由研究発表11
 山口真佐夫(摂南大学外国語学部)
 「セレベス上位語群と南スラウェシ語群の関係」
12:40 閉会挨拶

2013年11月 7日

青山の講義でも上映したことのある映画『虹の戦士たち』の原作小説Laskar Pelangi(ラスカル・プランギ)がついに日本語に翻訳されて出版されました。翻訳したのは本学インドネシア語専攻卒業生の加藤ひろゆきさんと上智大学准教授の福武慎太郎さんのお二人です。日本語版の書名は『虹の少年たち』、出版社はサンマーク出版です。

原作者アンドレア・ヒラタの自伝的長編小説で、2005年にインドネシアで出版されると、たちまち大ベストセラーになりました。田舎の小さな小学校の10人の生徒たちの成長と生徒たちを懸命に支える先生との交流を描く作品です。ぜひ一人でも多くの人が手に取られることを望んでいます。

虹の少年たち


関連リンク
サンマーク出版の書籍案内
Amazon.co.jp
じゃかるた新聞の記事

2013年10月19日

2013年10月19日(土)に上智大学で以下のとおり国際シンポジウムが開催されます。青山もコメンテーターとして参加する予定です。

国際シンポジウム「多文化交流のなかのイスラーム: 東南アジアの写本美術、物語、装いから」(Symposium:Islam in Cultural Interactions: Manuscript Art, Stories, and Dress in Southeast Asia)

NIHUイスラーム地域研究上智拠点=上智大学イスラーム研究センター、上智大学アジア文化研究所共催 NIHUイスラーム地域研究2013年度合同集会

日時: 2013年10月19日(土)13時~17時30分
会場: 上智大学四谷キャンパス、2号館17階1702号室
連絡先:イスラーム研究センターias-iac@sophia.ac.jp
参加費無料、事前登録不要
詳細は上智大学イスラーム研究センターのページをご覧ください。

poster-symposium-2013-10-19.png
こちらからポスター(PDF)のダウンロードができます。


プログラム

13:00 - 13:05
 開会あいさつ:桜井啓子(早稲田大学)
13:05 - 13:10
 主催者あいさつ:私市正年(上智大学)
13:10 - 13:25
 趣旨説明: 川島緑(上智大学)
13:25 - 14:15
 アナベル・T・ギャロップ(大英図書館):「東と西:東南アジアのイスラーム写本美術にみる多文化交流」
14:15 - 14:30
 休憩
14:30 - 15:20
 菅原由美(大阪大学):「東南アジアに渡った「夜の旅と昇天」物語」
15:20 - 16:10
 塩谷もも(島根県立大学短期学部): 「現代インドネシアのムスリム服とアイデンティティ」
16:10 - 16:25
 休憩
16:25 - 17:25
パネルディスカション:討論者:赤堀雅幸(上智大学)、青山亨(東京外国語大学)、小林寧子(南山大学)
17: 25 - 17:30
 閉会の辞:東長靖(京都大学)


関連企画

講演会「東南アジア史史料としてのマレー印章」
講演者:アナベル・T・ギャロップ博士
日時:2013年10月15日(火)17:30-19:15
会場:大阪大学豊中キャンパス、全学教育推進機構 総合棟1スチューデント・コモンズ2階セミナー室1
詳細は上智大学アジア文化研究所のページをご覧ください。

講演会「東南アジアのクルアーン写本美術」
講演者:アナベル・T・ギャロップ博士
日時:2013年10月18日(金)17:30-19:00
会場:上智大学四谷キャンパス中央図書館9階L-921号室
詳細は上智大学イスラーム研究センターのページをご覧ください。

2013年5月28日

TUFS Media Translation


東京外国語大学の「日本語で読む世界のメディア」プロジェクトの一部として、2013年5月からインドネシア語メディアの翻訳が始まりした。

これは、インドネシアを代表するインドネシア語の全国紙コンパス(Kompas)から毎週1本の記事を選び、日本語に翻訳してウェブ上で公開するものです。

翻訳された記事は「日本語で読む東南アジアのメディア」のサイトで読むことができます。

翻訳には東京外国語大学のインドネシア語専攻の学部生があたっており、記事の選定および校閲には本学の教員複数があたっています。現在進行形のニュースを翻訳することで学生たちの語学力と現場感覚を高めるとともに、日本のメディアでは取り上げられない興味深いニュースを日本の読者の方にお伝えできることを願っています。

コンパス(Kompas)紙は、1965年に創刊されたインドネシア語の全国紙で、コンパス・グラメディア・グループが発行しています。インドネシア最大の発行部数50万部を誇り、質量ともにインドネシアを代表する日刊紙です。このプロジェクトでの翻訳にあたっては、コンパス紙編集部のご理解と承諾を得ています。

「日本語で読む世界のメディア」プロジェクトの淵源は、2005年度に始まった中東イスラーム研究教育プロジェクト(MEIS)の一環として立ち上げられた「日本語で読む中東メディア」プロジェクトにあります。このプロジェクトではアラビア語、ペルシア語、トルコ語のメディアの翻訳をおこなっています。2013年度から東南アジア・南アジアの言語のメディアの翻訳が始まり、東南アジアの言語のメディアについては「日本語で読む東南アジアのメディア」プロジェクトとして独自のサイトを持つようになりました。現在は、ビルマ語、ベトナム語、インドネシア語のメディアの翻訳がおこなわれています。

関連するページ:
日本語で読む世界のメディア
日本語で読む東南アジアのメディア
TUFS SEA Media Translation Project
(このQRコードをスマホで読み込むことで「日本語で読む東南アジアのメディア」サイトにアクセスすることができます。)
日本語で読む中東メディア




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「日本語で読む東南アジアのメディア」編集用ページ
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2013年5月24日

第58回国際東方学者会議(ICES)が以下の日程で開催されます。5月24日の東京会議において「東南アジアインド化再考」のタイトルでシンポジウムを開きます。

■第58回国際東方学者会議(ICES)東京会場
■主催:東方学会
■日時:2013年5月24日(金)
■場所:日本教育会館(アクセス
■第2シンポジウム「東南アジアインド化再考」
■報告者
 小野邦彦(サイバー大学副学長)
 田畑幸嗣(上智大学アジア文化研究所客員研究所員)
 深見純生(桃山学院大学文学部教授)
 松浦史明(上智大学研究員)
 青山 亨(東京外国語大学総合国際学研究院教授)
プログラム
10:30-11:20 青山亨:趣旨説明―東南アジアの「インド化」再考
11:20-12:00 深見純生:漢籍に見る「インド化」再検討
昼食
13:00-13:40 田畑幸嗣:移入、移植、ローカライゼーション―メコン川下流域の「インド化」
13:40-14:20 松浦史明:「インド化」の指標としての刻文
14:20-15:00 小野邦彦:山岳信仰から探るジャワ島の「インド化」
休憩
15:20-15:50  辛島昇(東京大学名誉教授):コメント
15:50-17:00  討論
■問い合わせ先:東方学会事務局

2013年5月20日

5月20日(月)に以下のとおりに東京外国語大学総合文化研究所主催で講演会を開催します。一般に公開していますので、関心のある方の参加を歓迎します。


The Isr?' Mi'r?j in Indonesia
インドネシアにおけるイスラー・ミウラージュ物語

・報告者:Dr. Dick van der Meij (ディック・ファン・デル・メイ博士)
・日時:2013年5月20日(月)16:00-17:30
・場所:東京外国語大学 研究講義棟4階 総合文化研究所 会議室(422室) (アクセス
・使用言語:英語 (通訳はつきません)
・どなたでも自由にご参加できます。
・問い合わせ先:青山亨研究室 (taoyama@tufs.ac.jp

今年6月6日にあたるラジャブ月27日は、預言者ムハンマドの夜の旅と昇天があった日としてイスラーム教徒にとって大切な日の一つです。インドネシアにおいてはイスラ・ミラジュとして国民の祝日になっています。本講演では、この物語が、写本から始まり、出版本となり、現代の子供の絵本として読み継がれている過程を明らかにするなかでインドネシアにおけるこの物語の重要性について探ります。

講演者ディック・ファン・デル・メイ博士は、インドネシアのジャカルタにあるシャリフ・ヒダヤトゥラ国立イスラム大学の宗教・文化研究センターの顧問をされています。

poster-2013-05-20.png
ポスターのダウンロード (PDF)

2013年5月11日

2013年5月28日(金)に開催を予定している第58回国際東方学者会議(ICES)でのシンポジウム《東南アジアの「インド化」再考》に先立ち、プレ・シンポジウム《東南アジアの「インド化」を再考する》というタイトルを以下のように開催します。(更新:5月27日)

《東南アジアの「インド化」を再考する》趣旨説明

東南アジアの「インド化」の歴史叙述を振り返ると、植民地期の「外因史観」と脱植民地期の「自律史観」という段階を経て現在に至っています。前者は、インド文化の導入が東南アジアの初期国家形成と文化の「インド化」をもたらしたとし、後者は、初期国家の形成は自律的で、「インド化」は表層的に過ぎないとします。しかし、一見対立的な両者は、「変わらない東南アジア」という停滞史観に陥っている点で同根です。今求められるのは、自律史観の言う「現地化」のあり方を再検証して、「インド化」における東南アジアの主体的関与(Agency)を明らかにすることで、新しい「インド化」論を構築することであると考えます。

そのためには、とりわけ以下の3点が重要と思われます。
 1)東南アジアにおける初期国家の形成と「インド化」は一括りにして論じられてきたが、この2つは分けて議論することができる。近年の考古学の成果は「インド化」に先立つ時代における首長制社会の出現を明らかにしている。これは、クルケのインド的国家形成論とも整合的である。
 2)「インド化」の最初期の「過程」と「インド化」した社会のその後の「状態」とを区別することが「インド化」の議論を再活性化する上で有効である。特に初期の「過程」の地域ごとの差違とその意味を検証することが求められる。
 3)「インド化」を東南アジアの独自の歴史現象と見るのではなく、ポロックの「サンスクリット・コスモポリス」を踏まえて汎ベンガル湾的な運動と見ることが有効である。

今回のシンポジウムでは、「インド化」を、インド系文字(及びサンスクリット語彙)を媒介とした、東南アジアの土着勢力による能動的なインド文化の導入過程と理解した上で、2)と3)の問題意識を持ちつつ、1)に焦点をあてて、考古学と歴史学の成果の接合を目指します。具体的には、最初に漢籍(深見報告)によるフレームを提示し、考古学(田畑報告)との接合を図ったうえで、建築(小野報告)と初期刻文(松浦報告)のデータを照合することでどのようなモデルが描けるかを試みます。


プレ・シンポジウム《東南アジアの「インド化」を再考する》
東南アジア学会関東例会・東南アジア考古学会・東南アジア歴史研究会・上智大学アジア文化研究所共催
日時:2013年5月11日(土)13:00-18:30
場所:上智大学2号館2-510教室(四谷キャンパス・アクセス


13:00-13:15
 青山亨:趣旨説明
13:15-13:55
 青山亨:東南アジアの「インド化」論の整理と課題:外来と自律、物質と精神の対立を乗り越えるために
14:00-14:40
 深見純生:漢籍史料から見る東南アジアの「インド化」の再検討:混填・蘇物・法顕・婆羅門
14:45-15:25
 田畑幸嗣:考古学史料から見る東南アジアの「インド化」の再検討:アンコールボレイ、オケオ遺跡等を中心に
15:25-15:40
 休憩
15:40-16:20
 松浦史明:刻文史料から見る東南アジアの「インド化」の再検討:初期クメール刻文史料の再検討
16:20-17:00
 小野邦彦:建築遺構から見る東南アジアの「インド化」の再検討:山岳信仰から探るジャワ島のヒンドゥー教文化
17:15-18:30
 総合討論:シンポジウムに向けて

一般公開していますので、どなたでもご参加いただけます。忌憚ないご意見を期待しています。
内容についての問い合わせ:青山亨 (東京外国語大学)

このプレ・シンポジウムでの総合討論の結果を受けて、2013年5月24日(金)に同じメンバーによるシンポジウム《東南アジアの「インド化」再考》を第58回国際東方学者会議(ICES)において開催します。ぜひこちらの方にもご参加ください。(訂正:掲載時には「5月28日(金)」と記していましたが、正しくは「5月24日(金)」です。)

2013年1月31日

今年の10月14日(月)~18日(金)に東京都立川市の総務省自治大学校で日本政府主催のEROPA東京総会が開催されます。EROPAは行政に関するアジア・太平洋地域機関の略称です。この会合に集まるアジアを中心とした世界各国から立川市へ集まる海外の要人をもてなし、一緒に国際会議を運営するボランティアの募集をしています。

インドネシアからも参加があり、インドネシア語のできる学生ボランティアを募集しています。説明会が以下のとおりに開催されるので、関心のある方はぜひ参加してみてください。

■総務省職員による説明会
・2013年1月31日(木)12:00-12:35
・東京外国語大学 研究講義棟211教室
・(できるだけ)事前にボランティア活動スペース(VOLAS)に来室およびメールにて、参加の申し込みをしてください。その際、名前・学年・専攻語・連絡先(携帯電話およびメールアドレス)をお知らせください。
・説明会に参加できない方には、随時VOLASにて対応いたします。
■応募と問い合わせはボランティア活動スペース(VOLAS)まで
・研究講義棟206 担当:西原明子
・メールアドレス:volas@tufs.ac.jp

■募集要項・説明会の案内(VOLAS)
総務省自治大学校主催国際会議EROPA2013ボランティア募集!

volas-2013-01-21-a.jpg
ちらしをダウンロードする(PDF)

■EROPAの概要(総務省)
EROPA地方行政センターの紹介

2013年1月 1日

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2013年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2013年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。(2012-08-04作成)

1月1日(火)西暦新年
1月24日(木)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
2月10日(日)イムレック(中国暦2564年新年)
3月12日(火)ニュピ(サカ暦1935年新年)
3月29日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月9日(木)キリスト昇天祭
5月25日(土)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2557年)
6月6日(木)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
7月9日(火)《ラマダン(断食月)の始まり》
8月5日(月)*
8月6日(火)*
8月7日(水)*
8月8日(木)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月9日(金)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月17日(土)インドネシア共和国独立記念日
10月14日(月)*
10月15日(火)イドル・アドハ(犠牲祭)
11月5日(火)イスラム暦1435年新年
12月25日(水)クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日(木)*

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)三大臣合同決定第2条によると、イスラーム教徒については、断食月の開始、イドル・フィトリ、イドル・アドハの日付は、宗教大臣決定によって別に定められることになっています。

2012年11月25日

2012年11月21日(水)~25日(日)に東京外国語大学の第90回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。発表に応じて詳しくご案内します。

詳細は外語祭公式サイトをご覧ください。


インドネシア料理店

今年のインドネシア料理店は「インドネシアの素敵な屋台」という意味のWarung Bagus Indonesia(ワルン・バグス・インドネシア)です。ナシゴレン、サテ、ソトアヤム、ピサンゴレンなどの定番が揃っています。ツイッター第90回外語祭インドネシア語科料理店で随時情報提供をおこなっています。ぜひお立ち寄りください。


今年の語劇は、インドネシア語版『不思議の国のアリス』です。ルイス・キャロルの原作がコミカルに脚色されています。ご期待ください。

インドネシア語劇
・題目:不思議の国のアリス(Petualangan Alice di Negeri Ajaib)
・日時:11月25日(日)10:00-11:20
・会場:アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
・詳細は語劇公演プログラムをご覧ください。

インドネシア語劇の紹介

今年のインドネシア語専攻はルイス・キャロル原作のあの有名な『不思議の国のアリス』に挑戦します。インドネシア語の題名Petualangan Alice di Negeri Ajaibは「不思議の国でのアリスの冒険」と言った意味です。もともと英語の原題がAlice's Adventures in Wonderlandですから、インドネシア語の題名は原題の心をよく掴んでいます。

今の大学生にとっては19世紀イギリスの小説(初版の刊行は1865年)というよりはジョニー・デップ主演の映画『アリス・イン・ワンダーランド』の原作と言った方が馴染みがあるかもしれません。実はこの映画は原作の忠実な映画化ではなく、『不思議の国のアリス』の出来事から13年後、19歳になったアリスを主人公にした後日譚という設定になっています。

一方、原作者のルイス・キャロルは1871年に続編『鏡の国のアリス』を出版しました。今年のインドネシア語専攻が上演する『アリス』は、『不思議の国』と『鏡の国』という二つの物語をブレンドして作ったオリジナルな脚本に基づいています。学生たちは、まず日本語で脚本を完全に作り上げ、それをインドネシア語に翻訳するというとても根気のいる作業の末にインドネシア語の脚本を完成させました。

劇中でアリスが言う「女王様ってエリザベス女王のこと?」というセリフからわかるように、舞台は現代に置き換えられています。実際、今年のインドネシア語劇は例年になく言葉遊びがふんだんに盛り込まれた現代風のコミカルな作品に仕上がっています。文字通り調子っぱずれなおしゃべりを続けるマッド・ハッターやギャル語を繰り出す蝶(元あおむし)など個性豊かなキャラクターが登場します。言葉遊び満載の脚本がどのようにインドネシア語に翻訳されているかにも注目してみてください。

考えてみれば、言葉遊びはルイス・キャロルの原作でも大切な要素でした。その意味で、今回の『不思議の国のアリス』は原作の21世紀における立派な後継者と言えるでしょう。コミカルなお芝居ですが、その結末では心に残るメッセージが伝わってきます。観客の皆さん一人一人が、お芝居を鑑賞中の「今」の大切さを感じ、心からこのインドネシア語劇『不思議の国のアリス』を楽しまれることを希望しています。


インドネシア舞踊部もインドネシア舞踊の上演をおこないます。さらに、実行委員会企画のダンスフェスティバルにも参加します。インドネシア舞踊部のブログサイトで情報を提供しています。

インドネシア舞踊
・日時:
 11月21日(水)11:00~11:30, 13:30~14:00, 15:00~15:30, 16:30~17:00
 11月24日(土)11:30~12:00, 13:00~13:30, 15:00~15:30, 16:30~17:00
 11月25日(日)11:30~12:00, 13:20~13:50*, 15:00~15:30, 16:00~16:30
・場所:研究講義棟105教室。*11月25日13:20の回のみ野外ステージ。
・詳細は屋内企画プログラムをご覧ください。

ダンスフェスティバル
・日時:22日(木)13:00~16:50
・場所:研究講義棟1階101教室
・インドネシア舞踊部の上演は13:40~14:10です。
・詳細は実行委員会企画プログラムをご覧ください。

poster-indonesian dance-2011-11.jpg
ポスターをダウンロード (271KB, PDF)

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2012年11月18日

2012年11月17日(土)・18日(日)に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで第43回日本インドネシア学会研究大会が開催されます。総会を除いて非会員の方も参加自由です。


問い合わせは日本インドネシア学会事務局まで。
Email: indonesia-gakkai-jimu-renraku@tufs.ac.jp

第43回 日本インドネシア学会研究大会プログラム
・場所:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス κ(カッパ)棟22教室
キャンパスマップ
交通アクセス

■第1日 2012年11月17日(土)
12:30 受付開始
13:00 開会挨拶
13:20~16:25 自由研究発表
発表1 長南一豪(獨協大学) OSV言語としてのインドネシア語
発表2 内海 敦子(明星大学) インドネシア語マナド方言の書記方法
発表3 原真由子(大阪大学) バリ語山地方言使用地域における社会言語学的様相―プダワ村の面談調査に基づいて―
発表4 安田和彦(京都産業大学) 補文の含意について
発表5 エディ・プリヨノ(京都産業大学) Sebuah Model Pembelajaran Aktif di Kuliah Kebudayaan Indonesia
16:30 総会
18:30 懇親会

■第2日 2012年11月18日(日)
9:00 開会
9:05~12:05 自由研究発表
発表6 荒木 亮(首都大学東京大学院) 移動と宗教実践の可変性を巡る知識人類学的考察―日本に住むインドネシア人ムスリムの宗教実践を事例に―
発表7 大形里美(九州国際大学) インドネシアにおけるイスラム新興ビジネスとイスラム思想 ―ムスリマ専用サロンとイスラム教義―
発表8 豊田和規(高校教師) 『スラット・チュンポレット』に見られるジャワの宮廷詩人ロンゴワルシトのメッセージ
発表9 三宅良美(秋田大学) インドネシア映画とジェンダー問題
発表10 竹下愛 星空映画上映会・ラヤール・タンチャップ
12:05 閉会

2012年11月11日

2012年11月11日に上智大学で「東南アジア・ムスリムと近代」という総合テーマのもとで以下のようにワークショップ「アジアのムスリムと近代:1930年代を中心に」が開催されます。青山も参加する予定です。

ワークショップ「アジアのムスリムと近代:1930年代を中心に」
日時:2012年11月11日(日)10:00-17:20
会場:上智大学四谷キャンパス2号館6階630a会議室
詳細は上智大学イスラム研究センターのウェブページをご覧ください。

プログラム
10:00-10:10
趣旨説明:小林寧子(南山大学)
10:10-11:30
報告:弘末雅士(立教大学)
「20世紀前半期のインドネシアにおけるムスリムのニャイ(現地人妻妾)観」
コメント:鈴木恒之(東京女子大学)
11:30-13:00
休憩
13:00-14:20
報告:服部美奈(名古屋大学)
「1920~30年代インドネシアにおける西洋的身体観とイスラーム:女子体操とガールスカウト運動をめぐる議論」(仮題)
コメント:青山 亨(東京外国語大学)
14:30-15-50
報告:久志本裕子(日本学術振興会特別研究員)
「カリフ、王、近代国家―雑誌『プンガソ』に見る1920年代半ばの中東情勢とムスリム社会イメージ」
コメント:左右田直規(東京外国語大学)
16:00-17:20
報告:塩崎悠輝(同志社大学)
「危機の二十年間にマラヤのムスリムが直面したイスラーム世界の諸問題:ジョホールのムフティー、サイイド・アラウィー・アル=ハッダードのファトワー集から」
コメント:堀井聡江(桜美林大学)

2012年10月28日

今年2012年の10月は映画祭や一般劇場でインドネシア映画が多数公開されます。以下、簡単に紹介をしておきます。

第25回東京国際映画祭(2012年10月20日~28日、六本木ヒルズ他)
「アジアの風-インドネシア・エクスプレス~3人のシネアスト」特集で以下の6作品を上映します。
スギヤ(Soegija) ガリン・ヌグロホ監督 東京外国語大学の学生もエキストラで登場(のはず)。
目隠し(英題The Blindfold/原題Mata Tertutup)ガリン・ヌグロホ監督
動物園からのポストカード(英題Postcards from the Zoo/原題Kebun Binatang)エドウィン監督
空を飛びたい盲目のブタ(英題Blind Pig Who Wants to Fly/原題Babi Buta Yang Ingin Terbang)エドウィン監督
虹の兵士たち(英題The Rainbow Troops/原題Laskar Pelangi)リリ・リザ監督 インドネシアでも大ヒット作です。
夢追いかけて(英題The Dreamer/原題Sang Pemimpi)リリ・リザ監督 『虹の兵士たち』の続編です。

一般劇場公開(10月27日から全国一部劇場にて)
・ザ・レイド(英題The Raid: Redemption/原題Serbuan maut「死の突撃」)Gareth Evans監督(101分、2011年)シラットが炸裂するアクション映画。日本語公式サイトがあります。

2012年10月24日

2012年10月24日に神奈川けんみんセンターで開催される神奈川県高等学校教科研究会社会科部会秋季大会にお招きいただき、「仏教の展開から見た古代東南アジア―5世紀~9世紀」のタイトルで講演をおこないました。古代東南アジアでの仏教の動きがダイナミックなものであったこと、東南アジアを視点にいれることで仏教の展開にも新たな見通しがつくことをポイントとして話しました。活発な質疑をいただき、私も勉強になりました。ありがとうございます。

神奈川県高等学校教科研究会社会科部会秋季研究大会
講演会
講師:青山 亨
演題:仏教の展開から見た古代東南アジア―5世紀~9世紀
日時:2012年10月24日(水)14:00~16:30(質疑応答を含む)
会場:かながわ県民センター

2012年8月26日

東京外国語大学のオープンアカデミーの枠組みで多言語・多文化教育研究センターが開講している「多言語・多文化社会専門人材養成講座」のなかで、8月26日(日)に「多文化社会における宗教」というテーマを担当して講義をおこないます。

■多言語・多文化社会専門人材養成講座
■担当:共通必修科目(言語と文化3)「多文化社会における宗教」
■日時:2012年8月26日(日)9:00-10:40
■場所:東京外国語大学府中キャンパス

イスラームが多数派を占めるインドネシアを例にとって、多文化社会における宗教のあり方の理解を深めます。

多言語・多文化社会専門人材養成講座の詳細は多言語・多文化教育研究センターのウェブサイトをご覧ください(2012年度受講生の募集は締め切られています)。



受講生のみなさまへ

宗教について、学問的にはどのようなアプローチがなされているのか、どのような問題が議論されているのか、を知るためにはいくつもの本が出ています。

講義でも紹介した本のほかに、以下の本も入門書としてよいと思います。誰もがいだく日常的な疑問を取り上げ、それらの問題を宗教学的な議論へと結びつけていく構成になっています。各章ごとに日本語で読める入門書と基本書が多数あげられているので、さらに深く理解をすすめたい人にも便利です。

・島薗進・葛西賢太・福嶋信吉・藤原聖子・編『宗教学キーワード』(有斐閣双書)有斐閣,2006年.(Amazon

宗教とは離れますが、多言語・多文化教育研究センターの元同僚で現在は慶應義塾大学の教員である塩原良和さんが書いた以下の本は、日本における多文化社会のあり方を考えるうえでよくまとまった入門書であると思います。

・塩原良和『共に生きる―多民族・多文化社会における対話』 (現代社会学ライブラリー3)弘文堂,2012年.(Amazon

2012年8月 4日

夏期世界史セミナー―世界史の最前線IV―

東京外国語大学で高校・予備校の世界史担当教員を対象にした「夏期世界史セミナー―世界史の最前線IV―」が下記のように開催されます。青山は2日め8月4日の9:30-10:50に講義をおこないます。題目は「東南アジアを中心として見た7~9 世紀の仏教世界」です。

■夏期世界史セミナー―世界史の最前線IV―
■日時:2012年8月3日(金)~4日(土)
■場所:東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟 227(115から変更)
■主催:海外事情研究所・高大連携事業
■詳細:募集要項とプログラム(PDF)(募集は7月13日で終了しました。)

8月3日(金)14:00-17:20
・青山弘之「アラブの春」のその後:絡み合う紛争がもたらす「民主化」の阻害
・吉田ゆり子 近世日本における差別と地域社会

8月4日(土)9:30-15:50
・青山亨 東南アジアを中心として見た7~9世紀の仏教世界
・相馬保夫 ホロコーストとマイノリティ:両大戦期中欧の世界史的変動
・坂井真紀子 フランス植民地における農村の変容と「文明化」~チャド共和国の事例から~
昼休みに意見交換会・懇親会があります。




セミナー参加者の皆様へ

講義は無事に終了しました。ご質問をいただき、ありがとうございました。

講義「東南アジアを中心として見た7~9世紀の仏教世界」の補足資料を用意しました。下のリンクからPDFファイルをダウンロードすることができます。

地図「東南アジア初期国家」修正版 (101KB)
講義で使用したスライド (1.29MB)


閲覧するためには、会場でお知らせしたパスワードを入力する必要があります。

2012年6月14日

1930年代にインドネシア(オランダ領東インド)のバリ島とベトナム(フランス領インドシナ)で撮影されたハリウッド無声映画2本を上映します。

1931年にタヒチでロケをしたTabuがヒットしてから、「エキゾチック」な土地で現地の人々に演技をさせるドキュメンタリー風映画がハリウッドで多数作られるようになりました。今回紹介する2本のハリウッド作品にも、東南アジアの「エキゾチック」な風物に対する西洋の好奇な視線を感じとることができます。

他方、1930年代の東南アジアの人々の生活や風景が写しとられており、貴重な記録ともなっています。

アジア文化論IIの授業ですが、受講生以外にも公開します。関心のあるかたは自由にご参加ください。

1930年代植民地期の東南アジアで撮影されたハリウッド映画上映会
いずれの回も簡単な紹介のあと上映にはいります。
■第1回上映■
日時:2012年5月10日(木)6限(17:40-19:10)
場所:東京外国語大学研究講義棟115教室
題目:Legong: Dance of the Virgins(レゴン―乙女たちの踊り)
インドネシア(オランダ領東インド)、バリ島で撮影。
Henry de La Falaise監督、アメリカ作品、1935年公開、2原色式テクニカラー、65分、無声。ガムラン音楽の伴奏録音、英語による説明字幕
内容:現地ロケで制作されたバリ社会を舞台にした悲恋の物語。村の少女でレゴン舞踊の踊り子プトゥはガムラン演奏者の若者ニョンに恋するが、ニョンはプトゥの妹サプラックに魅かれる。
詳細:Internet Movie Database(英語)

■第2回上映■
日時:2012年6月14日(木)6限(17:40-19:10)
場所:東京外国語大学研究講義棟115教室
題目:Kliou: The Tiger(人食い虎)
ベトナム(フランス領インドネシナ)で撮影。
Henry de La Falaise監督、アメリカ作品、1936年公開、白黒、49分、無声。
内容:中部高原の少数民族(当時は「モイ族」と総称されていました)の村を舞台に、村人を恐怖させる虎を狩る若者を主人公にした物語。前作と同じくHenry de la Falaise監督作品。
詳細:Internet Movie Database(英語)

movie-poster-legong-02.jpg

ポスター(PDF)
東南アジア植民地期映画-Legong-02.pdf
東南アジア植民地期映画-Kliou.pdf

2012年4月22日

東京外国語大学のご近所にある三鷹市の芸術文化センターでジャワ更紗(バティック)の展覧会が以下のように開催されます。日本人商人によるバティックの取り扱いを示した記録も展示され、歴史的観点からも興味深いものです。

■ジャワ更紗Batik展《模様の郷園》―クンプルコレクションより―

■特別展示「ジャワに渡った澤部家の記録」

■日時:2012年4月18日(水)~4月22日(日) 10:00~17:00
■場所:三鷹市芸術文化センター(地図) 地下1階展示室 TEL 0422-47-9100
■アクセス:
・JR三鷹駅南口4、5番バス乗り場から「八幡前・芸術文化センター」下車すぐ
・JR三鷹駅南口6、7番乗り場から「八幡前」下車1分
・三鷹駅から徒歩約15分
■入場無料
■主催:クンプル(ジャワ更紗研究会)
■問い合わせ:042-382-6577(城田)
javanese batik exhibition-201204-small.jpg
■詳細:ジャワ更紗Batik展の案内

2012年3月 8日

民族音楽サークルLagu-Laguによるバリ島のガムラン演奏会が開催されるので、案内いたします。

■日時:2012年3月8日(木)18:30開演(18:00開場)
■場所:東京学芸大学芸術会館1階 学芸の森ホール(アクセス
■入場無料

lagu-lagu concert 20120308.jpg

パンフのダウンロード (2.2MB, PDF)

2012年2月18日

2012年2月16日から18日にかけてロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS, University of London)おいてMaking a Difference: Representing/Constructing the Other in
Asian/African Media, Cinema and Languagesというタイトルでアジア・アフリカ研究教育コンソーシアム (CAAS)の第3回シンポジウムが開催されました。

私は2月16日のセッションでLocalization of the Other in the Indonesian Film "Opera Jawa": A Case of Telling a Ramayana Story in a Muslim Communityという題目で報告をおこないました。


Buku Novel Sakura

関連リンク:
ロンドン大学東洋アフリカ学院のサイト
東京外国語大学のサイト

2012年1月 1日

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2012年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2012年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。(2011-12-07 リンク先を修正しました。2012-05-11「キリスト受難祭」と「受難日」に訂正しました。)

1月1日(日)西暦新年
1月23日(月)イムレック(中国暦2563年新年)
2月5日(日)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月23日(金)ニュピ(サカ暦1934年新年)
4月6日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月6日(日)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2556年)
5月17日(木)キリスト昇天祭
5月18日(金)*
6月17日(日)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
7月20日(金)《ラマダン(断食月)の始まり》
8月17日(金)インドネシア共和国独立記念日
8月19日(日)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月20日(月)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月21日(火)*
8月22日(水)*
10月26日(金)イドル・アドハ(犠牲祭)
11月15日(木)イスラム暦1434年新年
11月16日(金)*
12月24日(月)*
12月25日(火)クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。
注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。
注3)三大臣合同決定第2条によると、イスラーム教徒については、断食月の開始、イドル・フィトリ、イドル・アドハの日付は、宗教大臣決定によって別に定められることになっています。

2011年11月28日

学生課キャリア支援係との連携およびセルナジャヤ・インドネシアの協力により下記の講演会を開催します。東南アジアやインドネシアで働くことに関心のある学生のみなさんはぜひご参加ください。なお、11月28日(月)5限の青山の3年次ゼミはこの講演会への参加をもって出席に代えます(12月5日12日に報告レポートを提出してください)。

■日時:2011年11月28日(月)16:00~17:30
■場所:研究講義棟 109教室
■講師:森 智和(セルナジャヤ・インドネシア)
 
■演題:インドネシアで働く
 先進国では、不況の煽りを受けて日本人の就業機会は激減しています。ファロ・グループのネットワークは、タイ・インドネシア・シンガポール・中国・香港・オーストラリアなどで事業展開しており、今回は主にインドネシアで働くことを中心にしてお話しをしていただきます。「就労ビザ」「採用企業が20代の若者に求める能力」「現地での生活」「仕事内容など」に関して具体例を示して頂きながら、人材紹介の仕事をされてきた講師の経験から、「海外の企業で働くためには、どのような準備が必要か」などを講演して頂きます。
 終了後、興味のある学生は個別に相談して下さい。

■会社概要
 セルナジャヤ・インドネシアは、インドネシアにおける日系企業を対象に幅広いサービスを提供するローカル企業として1995年に設立されました。
 2005年にはファロ・リクルートメント社(旧スタッフサービス)の傘下に入り、世界17カ国で80支店を有するファロのグローバル・ネットワークを通し、日系企業だけでなく多国籍企業の間で、リクルートメント・サービスの会社として広く知られています。
 現在、取引社数は首都ジャカルタ及び近郊の日系企業だけで900社以上にのぼります。

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2011年11月19日

2011年11月19日(土)~23日(水・祝)に東京外国語大学の第89回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。発表に応じて詳しいご案内します。
詳細は外語祭公式サイトもご覧ください。

1年生の料理店Ayo Makan!(「さあ食べよう」の意)は多磨駅側の正面入り口から円形広場に入ってすぐ左手に位置しています。寒い日には体が温まるスープ料理ソト・アヤムのほか定番のナシ・ゴレン、サテ、ピサン・ゴレンのほかビンタン・ビールなどを用意しています。ぜひお立ち寄りください。


今年のインドネシア語専攻は民話を脚色したBawang Merah dan Bawang Putih(バワン・メラ・ダン・バワン・プティヒ)を演じます。日時は11月21日(月)13:00-14:00、場所はアゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールです。語劇の情報は語劇公演プログラムをご覧ください。

バワン・メラは赤紫の小さなタマネギ型の野菜アカワケギ、バワン・プティヒはニンニクのことです。いずれもインドネシア料理に欠かせない食材ですが、料理の話ではなく、二人の娘をめぐるお話です。

美しくて気だてのよいバワン・プティヒは最愛の母親を亡くします。父親は再婚しますが、高慢な継母とその娘バワン・メラは何かにつけて彼女をいじめます。はたしてつらい仕打ちを受け続けるバワン・プティヒに幸せな日はくるのでしょうか。

この物語には、継母によっていじめられる娘、娘を助ける超自然的な現象、王子による本物の嫁探しといった民話でよくみられるモティーフがたくさんでてきます。「シンデレラ」や日本の「糠福米福」話と共通点がありますが、古くは9世紀の中国の文献『酉陽雑俎』(ゆうようざっそ)に類似の話が記載されています。

マレーシアやインドネシアでよく知られたこの話は、現在でもテレビや映画で人気を博しており、民話のもつ生命力の強さを感じさせます。語劇では、2年生たちがはまり役になって、時には悲しく時にはコミカルに演じます。ご期待ください。


インドネシア舞踊部もインドネシア舞踊の上演をおこないます。111教室での上演予定は屋内企画プログラムをご覧ください。
  • 19日(土)11:00, 13:00, 15:30, 17:00(111教室)
  • 20日(日)13:30(111教室)
  • 21日(月)13:10(ダンスフェスティバルに参加して101教室)
  • 23日(水)11:00, 15:30, 17:00(111教室), 13:45(野外ステージ)

詳細はインドネシア舞踊部公式サイトをご覧ください。

2011年11月13日

2011年11月12日(土)・13日(日)に京都産業大学で第42回日本インドネシア学会研究大会が開催されます。総会を除いて非会員の方も参加自由です。

問い合わせは日本インドネシア学会事務局まで。
Email: indonesia-gakkai-jimu-renraku@tufs.ac.jp

第42回 日本インドネシア学会研究大会プログラム
● 場所: 京都産業大学11号館(文化学部11304教室)、京都市北区上賀茂本山 
キャンパスマップ
交通アクセス

■第1日 2011年11月12日(土) 11:30 受付開始
Ⅰ.12:00 開会挨拶  左藤正範会長

Ⅱ.テーマ発表「日本のインドネシア語教育の活性化のために」
12:05~14:15 趣旨説明・発表・総合討論
森山 幹弘 (南山大学)
降幡 正志 (東京外国語大学)
原 真由子 (大阪大学)
  
14:15~14:30 休憩

Ⅲ.自由研究発表
14:30~15:00 発表1
Andi Irma Sarjani (拓殖大学大学院言語教育研究科言語教育学専攻)
「インドネシア語の受動態と日本語の受身との対照」

15:00~15:30 発表2
Ari Santoso (慶應大学)
‘Nama saya Sazae. Ini keluarga Saya.’:
Penerapan pembelajaran aktif di kelas Bahasa Indonesia untuk pemula.

15:30~16:00 発表3
長南 一豪 (獨協大学非常勤講師)
「インドネシア語の名詞句内の語順について」

16:00~16:15  休憩

Ⅳ. 学会総会
16:15~17:15 第42回 日本インドネシア学会総会 (会員のみ)

Ⅴ. 懇親会(会員以外の方も参加可能です)

●場所 :HATI-HATI (インドネシア料理専門店)
〒604-8021京都市中京区西木屋町蛸薬師上ル
京都観光ビルB1F Tel&Fax 075-212-2228
ウェブサイト
時間 :19:00~21:00頃
会費 :5,000円
会場へ向かう交通手段についてのご案内は、当日の休憩時間中にいたします。

■第2日 2011年11月13日(日) 8:45 受付開始

Ⅰ. 自由研究発表
9:00~ 9:30 発表1
三宅 良美(秋田大学教育文化学部)
「インドネシアの英語借用語 -雑誌の人生相談をケース・スタディーにして-」

9:30~10:00 発表2
野村 亨(慶應義塾大学総合政策学部)
「蘭領東インド期の鉄道1867 ? 1941」
Perkembangan Kereta Api pada Zaman Hindia Belanda;1867-1941

10:00~10:30 発表3
大形 里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼をめぐる状況 ~女子割礼をめぐる言説とその実践~」

10:30~10:45 休憩

10:45~11:15 発表4
Rakhmat Soleh(東京外国語大学)
Pembelajaran Sastra Bandingan Indonesia-Jepang: Sebuah Pengalaman Mengajar Bahasa dan Sastra Indonesia di TUFS

11:15~11:45 発表5
Suyoto (神田外国語大学)
KOLABORASI ‘DUAL SYSTEM’DALAM PENYELENGGARAAN PROGRAM BIPA: MODEL KERJA SAMA PROGRAM INDONESIA - JEPANG

11:45~12:15 発表6
Totok Suhardijanto dan Ivan Lanin (Universitas Indonesia/慶應大学)
Tesaurus Daring Bahasa Indonesia: Sistem Penyajian dan Pengembangannya, serta Upaya Penentuan Relasi Makna Antonimi

Ⅱ. 12:15 閉会挨拶  左藤正範会長 

2011年8月 4日

東京外国語大学で高校・予備校の世界史担当教員を対象にした「夏期世界史セミナー―世界史の最前線III―」が下記のように開催されます。青山は二日め8月4日の13:30-14:50に講義をおこないます。テーマは《交易の時代》ですが、15世紀の港市マラッカの役割と性格について話をする予定です。

■夏期世界史セミナー―世界史の最前線III―
■日時:2011年8月3日(水)~4日(木)
■場所:東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟 101
■詳細:募集要項(募集は7月15日で終了しました。)

8月3日(水)9:30-16:30
立石 博高 ネーション再考―国民国家と諸地域の相剋をめぐって
臼井佐知子 中国の商業と商人―明清時代における徽州商人の活動を中心として
受田 宏之 ラテンアメリカにおける先住民の復権
吉田ゆり子 幕末期日本外交と開港場
(入試説明会・意見交換会・懇親会あり)

8月4日(木)9:30-16:20
千葉敏之 教会刑罰から見る中世ヨーロッパ
青山弘之 中東・北アフリカ地域における「インターネット革命」の真相―歴史的評価
青山 亨 《交易の時代》――大航海時代に先立つ15~17世紀のアジア
金井光太朗 「南部反乱」とゲディスバーク演説による国民神話の再構築


本日の講義は無事に終了しました。多くのご質問をいただきありがとうございました。青山の講義で使用したスライドをPDFにしたものがここからダウンロードできます。パスワードは講義中にお知らせしたものです。
ファイルをダウンロード (1040KB, PDF)

2011年7月11日

[インドネシア語/Bahasa Indonesia]

インドネシア芸術大学パダンパンジャン校舞踊団によるミナン舞踊公演のご案内

東京外国語大学では、インドネシア芸術大学パダンパンジャン校とインドネシア大使館のご協力で、ミナン舞踊の公演をおこないます。この機会にぜひ本場のミナン舞踊をお楽しみください。(予報では「パダン舞踊」と表記していましたが、「ミナン舞踊」に改めました。)
ミナン舞踊
■出演:インドネシア芸術大学パダンパンジャン校舞踊団
■日時:2011年7月11日(月)12:40-14:00
■会場:東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
 会場へのアクセス:http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
■入場無料・予約不要・どなたでもご覧いただけます
■問い合わせ先:taoyama@tufs.ac.jp(青山亨・インドネシア語専攻教員)
ちらしをダウンロード (PDF, 733KB, 自由にお使いください。)

スマトラ島西スマトラ州のミナンカバウ民族が伝承するミナン舞踊は、バリ舞踊やジャワ舞踊ほど海外では知られていませんが、インドネシアを代表する伝統舞踊のひとつです。イスラーム音楽の影響を受けた演奏と躍動感あふれる動きに特徴があります。

インドネシア芸術大学パダンパンジャン校(Institut Seni Indoneisa Padangpanjang)は、インドネシアの芸術教育の最高峰であるインドネシア芸術大学の分校です。同校の舞踊団は、ミナン舞踊の最高の公演グループとして知られ、代々木公園で開催されるインドネシア・フェスティバル2011にも参加します。

本学の公演には踊り手と演奏家あわせて12人が参加します。演目としては、Tari Piring Si Jombang、Tapuak Galembong Dance、Silat Langkah Saayun Danceなどのほか、創作演目のEmbrioを予定しています(変更の可能性があります)。

続きを読む ≫

[日本語/Bahasa Jepang]

Pengumuman mengenai Pementasan Tarian Minang oleh Rombongan Kesenian Institut Seni Indonesia (ISI) Padangpanjang

Melalui kerjasama ISI Padangpanjang dan Kedutaan Besar Republik Indonesia, akan diadakan Pementasan Tarian Minang oleh Rombongan Kesenian ISI Padangpanjang di Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). Kami dari TUFS berharap, lewat kesempatan ini, Tarian Minang yang kreatif dapat dinikmati oleh banyak orang.

Pementasan akan dilangsungkan pada:
■Hari, tanggal: Senin, 11 Juli 2011
■Waktu: 12.40-14.00
■Tempat: Prometheus Hall, Gedung Agora Global, Tokyo University of Foreign Studies, Kota Fuchu, Tokyo.
Akses ke lokasi http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
■Gratis, tidak diperlukan pendaftaran sebelumnya, siapa saja boleh datang menyaksikan

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Poster ini dapat didownload (PDF, 733KB)

Walaupun Tarian Minang-yang menjadi tradisi turun temurun masyarakat Minangkabau di Sumatera Barat-belum banyak diketahui oleh khalayak asing seperti Tarian Bali atau Jawa, tarian ini merupakan salah satu tarian tradisional yang mewakili kebudayaan Indonesia. Gerakan dinamis dengan musik yang dipengaruhi oleh musik Islam merupakan ciri khas, juga daya tarik Tarian Minang.

ISI Padangpanjang merupakan salah satu cabang dari institut seni tertinggi di Indonesia, ISI. Rombongan kesenian Tarian Minang dari ISI Padangpanjang dikenal sebagai tim tari dengan pementasan terbaik. Tim ini juga turut berpartisipasi pada Festival Indonesia 2011, yang diadakan di Taman Yoyogi.

Rombongan kesenian ini terdiri dari 12 orang, termasuk penari dan pemusik. Tarian yang akan dipentaskan adalah Tarian Piring Si Jombang, Tapuak Galembong Dance, Silat Langkah Saayun Dance, juga tarian lainnya. Tarian kreasi baru berjudul Embrio juga termasuk dalam rencana pementasan (kemungkinan ada perubahan).


PementasamTarian Minang di TUFS
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2011年7月10日

インドネシア・フェスティバル2011が7月9日(土)と10日(日)に代々木公園で開かれます。

インドネシア・フェスティヴァル2011
日時:2011年7月9日(土)・10(日)
会場:代々木公園(東京都渋谷区)
主催:インドネシア大使館

詳細はインドネシア共和国文化観光省公式ページの案内をごらんください。インドネシア大使館のウェブサイトでは昨年のインドネシア・フェスティバルの様子を動画で見ることができます。

さらに、このイベントに参加する西ジャワ州のインドネシア芸術大学パダンパンジャン校(Institut Seni Indonesia Padang Panjang)の舞踊団が、7月11日に本学を訪れ、パダン舞踊を公演する予定です。

2011年6月25日

2006年6月25日(土)に開される東南アジア学会関東例会の6月例会の第2報告で、青山が以下のような報告をおこないます。コメンテーターには坂田貞二先生にお願いしています。

東南アジア学会関東例会 2010年度6月例会
日時: 2010年6月25日(土)13:30~17:45
会場: 東京外国語大学・本郷サテライト5階セミナースペース
アクセス:http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

第2報告(15時45分~17時45分)
報告者: 青山亨(東京外国語大学・大学院総合国際学研究院)
コメンテーター: 坂田貞二先生
報告題:「インドネシア映画『オペラ・ジャワ』に見る「インド」のインドネシア化:ラーマーヤナ物語をイスラーム社会で語ること」

<報告要旨>
ガリン・ヌグロホ監督のインドネシア映画『オペラ・ジャワ』(2006年)は、ヒンドゥー叙事詩ラーマーヤナを題材に現代のジャワの農村を舞台にした作品である。インド文化はジャワ文化に深い影響を与えてきたが、本作品はラーマーヤナの単なる語り直しにとどまらず、伝統的であると同時に現代的なスタイルによる、斬新な解釈を示している。作品の中で、ラーマーヤナの語りは三つの層において進行する。第1層は観客によって共有された伝統的なラーマーヤナ、第2層は登場人物の演じてきたラーマーヤナ、第3層は登場人物の相互の関わりが作り上げる、スクリーンの前で展開する新しいラーマーヤナである。本報告では、この作品において、イスラーム社会の文脈の中で他者であるインド世界がどのようにインドネシア化されているかを検討するとともに、この作品が提示するジェンダー解釈が、ラーマーヤナの伝統なかできわめて独創的なものであることを明らかにする。

<参考文献> 青山亨「映画『オペラ・ジャワ』に見るラーマーヤナの変容」『総合文化研究』13: 37-60, 2010.(東京外国語大学学術成果コレクションのPDFファイルにリンク)

東南アジア学会関東例会の詳細はウェブサイトをご覧ください。
http://kantoreikai.blog.fc2.com/

2011年6月18日

6月18日(土)に青山アイビーホールで東京外国語大学インドネシア語専攻とマレーシア語専攻の同窓会である南友会の初夏の集い(総会)が開催されます。

総会講演として、災害に対する東京外国語大学の対応について青山が報告する予定です。2005年のアチェの地震・津波で被害を受けた文字文化財の復興プロジェクトと2011年の東日本大震災における多言語災害情報提供活動の二つの経験について報告します。

2011年5月29日

日本言語政策学会では、以下のとおり緊急研究報告会を開催します。青山は「インターネットによる多言語情報提供」というタイトルで多言語災害情報支援サイトについての報告をおこないます。

緊急研究報告会 「災害・震災時,情報弱者のための言語政策について考える」
■主催:日本言語政策学会 ■後援:(社)日本語教育学会

■日時:2011年5月29日(日)13:00~16:30
■会場:新宿西口アイランドタワー4F,麗澤大学東京サテライトキャンパス
■交通アクセス:新宿アイランド

■総合司会:木村哲也(帝京大学大学院)
■第I部 13:00~14:30 これまでの活動・研究を踏まえて
司会:佐々木倫子(桜美林大学大学院)
1. 河原俊昭(京都光華女子大学) 地方自治体の言語サービス
2. 中山慎一郎(日本手話研究所) ろう者への情報提供のあり方
3. 野沢和弘(毎日新聞論説委員) メディアと言語情報,知的障がい者と「やさしい日本語」
-休憩15分-
■第II部 14:45~16:15 今回の震災時,情報弱者に対する言語情報
司会:木村哲也
1. 村岡英裕(千葉大学) 3.11以降,浦安市の被災外国人の事例
2. 菊地浩平(国立情報学研究所) 今回の震災時,ろう者への情報提供の状況とその課題
3. 青山亨(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター) インターネットによる多言語情報提供(報告で使用したスライド 再生専用Powerpointファイル)
■総括 16:15~16:30

■ポスター
ファイルをダウンロード (159KB, PDF)

2011年3月12日

2011年東北地方太平洋沖大地震に関連して日本に住むインドネシア人のみなさんに役に立つと思われるリンクを集めています。(Updated 2011-03-27)

Gempa dahsyat dengan magnitude 8,9 terjadi di Samudra Pasifik dekat sebelah Timur bagian Daerah Timur Laut Jepang pada waktu 2:46pm tanggal 11 Maret 2011 (Japan Standard Time), mengakibatkan tsunami raksasa. Oleh karena itu, terjadilah musibah luar biasa.

Disini didaftarkan link yang diharap berguna bagi orang Indonesia yang tinggal di Jepang.

TUFS-Multilingual Disaster Information Service (Ada informasi dalam bahasa Indonesia termasuk informasi mengenai PLTN Fukushima)
/blog/ts/g/tufs_disaster_information/

Kedutaan Besar Indonesia di Tokyo(Ada berita dan informasi dalam bahasa Indonesia)
http://www2.indonesianembassy.jp/index.php?lang=id

Wikipedia: Gempa bumi dan tsunami Sendai 2011 (Wikipedia dalam bahasa Indonesia)
http://id.wikipedia.org/wiki/Gempa_bumi_dan_tsunami_Sendai_2011

NHK World: Halaman Bahasa Indonesia (Berita NHK dalam bahasa Indonesia)
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/indonesian/top/index.html

NHK World Radio Japan Online(Ada berita NHK Radio Japan dalam bahasa Indonesia)
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/16lang.html

BBC Indonesia: Laporan Khusus Tsuhami Jepang (Berita BBC dalam bahasa Indonesia)
http://www.bbc.co.uk/indonesia/laporan_khusus/tsunami_japan.shtml

Earthquake Information(Informasi dari LSM Tabumane untuk penduduk yang tinggal daerah musibah. Ada juga edisi bahasa Indonesia)
http://eqinfojp.net/

Japan earthquake how to protect yourself: Tindakan darurat waktu gempa bumi (Ada edisi bahasa Indonesia)
http://nip0.wordpress.com/bahasa-indonesia/

Japan Sendai Earthquake Data Portal(Dalam bahasa Inggris)
http://cegrp.cga.harvard.edu/japan/

International Organization for Migration: 2011 Japanese Earthquake and Tsunami Information for foreigners living in Japan (Dalam bahasa Inggris)
http://www.iomjapan.org/news/press_237.cfm

2011年3月 1日

南山大学のアジア・太平洋研究センターが主催するセミナー「東南アジアのマイノリティ・ムスリム」が以下のように開催されます。青山はコメンテーターとして参加します。

■セミナー「東南アジアのマイノリティ・ムスリム」
■日時・場所
・2011年2月28日(月)15:30-18:30
 南山大学名古屋キャンパスL棟9階910会議室
・2011年3月1日(火)9:30-17:30
 南山大学名古屋キャンパスJ棟1階 特別合同研究室

■プログラム
■2月28日(月)
15:30-15:40
趣旨説明 小林寧子(南山大学教授)

15:40-17:00
川島緑(上智大学教授)
「マイノリティ・ムスリム研究のアプローチと展望」
コメント:加藤剛(龍谷大学教授)

17:10-18:30
遠藤正之(立教大学アジア地域研究所研究員)
「16~19 世紀のカンボジアにおけるマレー人の活動の変遷」
コメント:青山亨(東京外国語大学教授)

■2月28日(月)
9:30-10:50
山口元樹(慶應義塾大学大学院生)
「オランダ領東インドにおけるアラブ人協会『イルシャード』の教育活動:アフマド・スールカティーの改革主義思想とその影響」
コメント:小林寧子

11:00-12:20
吉本康子(国立民族学博物館外来研究員)
「オールド・ムスリム」の祖霊供養 :ベトナム中南部におけるラマダンの事例より」
コメント:青山亨

13:30-14:50
小河久志(国立民族学博物館外来研究員)
「ダッワの伸展とその諸相:タイ南部におけるタブリーギー・ジャマーアトとムスリム社会」
コメント:小林寧子

15:00-16:20
斎藤紋子(東京外国語大学非常勤講師)
「民族と宗教をめぐるポリティクス:「バマー・ムスリム」という主張と身分証明書の記載をめぐって」
コメント:加藤剛

■詳細
南山大学のプログラム PDF 94KB

2011年1月30日

佼成出版社の新アジア仏教史シリーズの第4巻『スリランカ・東南アジア 静と動の仏教』が出版されました。

青山もコラム「インド化」を担当しています。歴史的に南アジアから東アジア、東南アジアへ展開した仏教の変化と現状を俯瞰しようとする試みです。本書は、1973年に刊行されたアジア仏教史シリーズ(佼成出版社)を補う役割を持っています。ぜひ手にとってみてください。

奈良康明・下田正弘(編集)・林行夫(編集協力)『新アジア仏教史第4巻 スリランカ・東南アジア 静と動の仏教』佼成出版社、2011年. ISBN: 978-4-333-02432-2.

amazon.co.jpのサイト

佼成出版社へのリンク

2011年1月 1日

新年おめでとうございます。

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2011年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2011年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。

1月1日(土)西暦新年
2月3日(木)イムレック(中国暦2562年新年)
2月15日(火)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月5日(土)ニュピ(サカ暦1933年新年)
4月22日(金)聖金曜日(キリスト受難祭)
5月17日(火)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2555年)
6月2日(木)キリスト昇天祭
6月29日(水)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
8月1日(月)《ラマダン(断食月)の始まり》
8月17日(水)インドネシア共和国独立記念日
8月29日(月)*
8月30日(火)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月31日(水)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
9月1日(木)*
9月2日(金)*
11月6日(日)イドル・アドハ(犠牲祭)
11月27日(日)イスラム暦1433年新年
12月25日(日)クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日(月)*

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。
注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。
注3)三大臣合同決定第3条によると、イスラーム教徒については、断食月の開始、イドル・フィトリ、イドル・アドハの日付は後日、宗教大臣によって確定されることになっています。

2010年11月19日

2010年11月19日(金)~23日(火・祝)に開催される第88回外語祭において、インドネシア語専攻の2年生たちは、伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』のインドネシア語版を上演します。インドネシア語への翻訳・脚本は4年生の安富佐紀子さんが担当しています。

会場は今年竣工したばかりの真新しいアゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールを使います。日程は11月21日(日)の最終回(18:45から)に決定しました。開始時間は18:45に決定しました。

■インドネシア語専攻語劇『アヒルと鴨のコインロッカー』
 原作:伊坂幸太郎 翻訳・脚色:安富佐紀子
 インドネシア語(日本語字幕付き)
■日時:2010年11月21日(日)18:45-19:45頃 (開始時間が18:45に決定しました)
■場所:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

詳細はこのブログおよび外語祭公式サイトでおってお知らせします。ぜひご期待ください。

アゴラ・グローバル
会場となるアゴラ・グローバルの全景
(写真:東京外国語大学アメリカンフットボール部の学校紹介より)

【物語の紹介】
語劇上演に寄せて

インドネシア語劇は、ここ数年、インドネシアを舞台にした歴史物が続いていましたが、今年の語劇は大きく方向転換します。現代の日本を舞台にした『アヒルと鴨のコインロッカー』インドネシア語版の登場です。原作は伊坂幸太郎さんの作品。2003年に発表され、第25回吉川英治文学新人賞を受賞し、2007年には映画化されています。

東北の大学に入学した新入生の椎名は、引っ越し先のアパートで不思議な学生河崎に出会います。彼が持ち出した突拍子もない計画とは?物語は、アパートの隣の隣の部屋に住むブータン人留学生ドルジ、そして二人の共通の知り合い琴美をめぐって展開します。

物語にはある仕掛けがあります。映画化のときにも困難がありましたが、舞台での演出はなおさらです。そこをどうクリアしているかは、原作をすでに知っている人にも興味をもっていただけるでしょう。

この手強い作品を相手に、日本語からインドネシア語への翻訳と舞台劇への脚色というダブルの難事業をやり遂げたのは4年生の安富さんです。今回の上演にあたっては、原作者の暖かいご理解と励ましをいただきました。

そして、挑戦のしがいのある脚本を得て、2年生たちが体当たりの芝居をおこないます。原作のサプライズに負けない舞台をお目にかけることができれば幸いです。ご期待ください。

なお、蛇足ですが、外国からの留学生が日本語もできずに入学するという設定は、現実にはまずありえません。誤解ありませんよう。

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2010年11月19日(金)~23日(火・祝)に東京外国語大学の第88回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。

1年生の料理店はWarung Nesikaazです。正面から入って左手に位置しています。ナシ・ゴレン、サテ、ピサン・ゴレンのほかコピ・スス、ビル・ビンタンの飲み物の用意しています。ぜひお立ち寄りください。


2年生の語劇は「アヒルと鴨のコインロッカー」のインドネシア語版です。詳しくは「『アヒルと鴨のコインロッカー』インドネシア語劇で上演」をご覧ください。

インドネシア舞踊サークルは今年インドネシア舞踊部に昇格しました。部員にはインドネシア語専攻のほかに中国語、ビルマ語、ウルドゥー語専攻の学生もはいって規模が大きくなりました。インドネシア舞踊部になって初めての外語祭では以下の日程で公演をおこないます。今回は中国系の踊りが新しいレパートリーとして加わりました。素晴らしい舞踊の数々をお楽しみください。

■2010年11月19日(金) 野外ステージ 13:40, 15:00
■2010年11月22日(月) ダンスフェスティバル 101教室 13:10
■2010年11月23日(火・勤労感謝の日) 114教室 11:00, 13:30, 15:30, 17:00(アチェ舞踊)

詳細は外語祭公式サイトもご覧ください。
ちなみに東京外国語大学の学園祭は「行ってみたい学園祭」(ダイヤモンド社調べ)で第3位に選ばれました。


2010年11月14日

2010年11月13日(土)・14日(日)に拓殖大学文京キャンパスで第41回日本インドネシア学会研究大会が開催されます。一般参加自由です。プログラムは以下のとおりです。

キャンパス地図[リンク

11月13日(土)
拓殖大学文京キャンパス C館
テーマ発表「インドネシア語の文法研究」
13:05~13:15 趣旨説明 安田和彦(京都産業大学)
13:15~13:45 発表1 佐々木重次(前東京外国語大学)「幾つかの新しいイラスト(図解文法)」
13:45~14:15 発表2 長南一豪(獨協大学)「mau+受身の両義性について」
14:15~14:45 発表3 スリ・ブディ・レスタリ、内海敦子(明星大学)「インドネシア語口語における ‘sama’の用法」
14:45~15:00 休憩
15:00~15:30 発表4 関昌也(前拓殖大学)「私見構文論・動詞論」
15:30~16:30 総合討論

学会総会
16:30~17:30 第41回日本インドネシア学会総会

11月14日(日)
拓殖大学文京キャンパス F館(国際教育会館)301教室
自由研究発表
9:20~ 9:50 発表1 エディ プリヨノ(京都産業大学)Sebuah Tinjauan atas Singkatan di Advertorial Kementerian RI(インドネシア政府省庁による広報記事の中の略語についての一分析)
9:50~10:20 発表2 舟田京子(神田外語大学) 「マレーシアにおける独立前後のマレー語の立場」
10:20~10:50 発表3 野村亨(慶應義塾大学)「インドネシアの鉄道事情;現状と将来」
10:50~11:05 休憩
11:05~11:35 発表4 大形里美(九州国際大学)「『近代派』イスラム組織ムハマディヤーの伝統と現代インドネシア・イスラム社会」
11:35~12:05 発表5 相武知里(南山大学大学院人間文化研究科)「第二言語習得理論を応用したインドネシア語教材について」

12:05:12:35 特別講演 Dr.David Hill氏 (マードック大学教授) Pengajaran Bahasa Indonesia di Universitas Australia: Situasi Sekarang dan Strategi Masa Depan

主催:日本インドネシア学会事務局

2010年11月13日

2010年 11月13日(土)に蔵前技術士会が開催する第135回科学技術セミナーで講師の一人として「インドネシア 文化と宗教」のタイトルで講演をおこないます。学生の参加費は無料、一般の参加費は500円となっています。

■第135回科学技術セミナー
■日時:2010年 11月13日(土)(受付開始:13:00)
 例会:13:10~13:20(蔵前技術士会会員向けの事務連絡)
 セミナー:13:30~17:00
 「インドネシア文化と宗教」の講演は13:30-14:40を予定しています。
■場所:東工大蔵前会館 1階 くらまえホール
 東京都目黒区大岡山2-12-1
 最寄り駅:東急目黒線・大井町線大岡山駅下車、徒歩1分 [交通アクセス
■要旨:
インドネシアは近年急速に発展する東アジア諸国の中の一国です。ここ数年4% から6%台の実質経済成長率を保っています。すでにG20に入っており、BRICsに続く急速な経済成長が見込まれる国としてNEXT11、VISTAなどの一国に数えられています。しかし、その一方で、インドネシアが世界最大のイスラーム教徒の数をもつ国であること、738の言語が使われている多民族国家であることは意外に知られていません。さらに、イスラームが多数派でありながら、インド国外では最大数のヒンドゥー教徒が住んでいること、キリスト教、仏教、儒教までもが国家の公認宗教であること、中国国外で最大数の海外在住華人がいることなど、さまざまな文化と宗教をもった民族が共存する国家でもあります。今回は、多民族国家インドネシアの実像を知ってもらい、そこに生きることの意味を理解していただくとともに、現在のような多宗教の多民族国家が生まれた歴史的背景にも触れてみたいと思います。
■詳細:蔵前技術士会「セミナーのご案内

2010年10月11日

インドネシアのガジャマダ大学の卒業生で、2007-2008年にかけて東京外国語大学に留学していたノファ・アユ・マウリタ(Nova Ayu Maulita)―通称アユ(Ayu)―さんが、初めての小説『サクラ』(Sakura)を出版しました。留学時代の体験をふまえて、東京外国語大学、吉祥寺、そしてジョグジャカルタを舞台にした作品になっています。

詳細は出版社(Lingkar Pena)のブログをごらんください。インドネシアに行く機会があれば、見つけられるかもしれません。


Buku Novel Sakura

■とても印象的な表紙です。

2010年10月 8日

東京外国語大学インドネシア語専攻では、有名なバティック染色家のロッソ(Rosso)さんの来日を機会に、本学にお招きして染色の実演をともなう講演会を開催します。詳細は、随時、このページに掲載しますので、ご注目ください。
【2010-09-15更新】会場の教室が決定しました。
【2010-10-01更新】案内の更新をおこない、チラシをアップしました。
【2010-10-04更新】チラシのミスプリを訂正しました。

バティック染色の魅力
  インドネシア人バティック染色家ロッソさんによるバティック染色の実演と講演
■日時:2010年10月8日(金)4限(午後2時50分~4時20分)
■場所:東京外国語大学 研究講義棟 113教室
 〒183-8534東京都府中市朝日町3-11-1
 最寄駅 西武多摩川線多磨駅(駅から徒歩10分)または京王飛田給駅(駅からバスで10分)
 大学へのアクセス
■入場無料・予約不要・一般の方にも公開しています。日本語の通訳があります。
■主催:東京外国語大学外国語学部インドネシア語専攻
■連絡先:042-330-5300またはtaoyama@tufs.ac.jp (青山)
チラシをダウンロード (PDF, 182KB) 自由にご利用ください。

rosso-batik-05.JPG
ロッソさんのバティック作品

■インドネシアのバティックについて
インドネシアのバティック(batik)は、木綿布に手描きや型を使って文様を表わす更紗(さらさ)の一種です。染料を直接布に塗るのではなく、色をつけたくない部分に溶かした蝋(ろう)を塗ってから染める防染(ぼうせん)という技法を使っているところに特徴があります。防染の材料に蝋を使うところから、蝋纈染(ろうけつぞめ)とも呼ばれています。インドネシアではジャワ島を中心に長い伝統があり、江戸時代には日本にも輸入されてジャワ更紗の名前で愛好されました。

20世紀にはいると、化学染料とプリント染色技術の発達で、大量生産された更紗が市場にあふれ、伝統的なバティック技法は衰退していきました。しかし、近年、再び伝統的な技法で作られたバティックの良さが見直されるようになりました。2009年10月にインドネシアのバティックがユネスコの無形文化遺産に登録されたことも追い風になっています。

講演者のロッソさんは、1970年ジャワ島中部のバントゥル生まれ。天然の染料を用いる伝統的なバティック技法を使って、新しいデザインのファッションを生み出す試みに取り組んでいます。今回の講演会では映像資料と実物による実演でバティックの魅力をみなさんにご紹介します。バティックが、継承される伝統にとどまることなく、進化しつづける伝統であることがおわかりいただけると思います。

■参考サイト
Rosso Batik ロッソさんの公式サイト 【インドネシア語】
Batik Wikipedia 【英語】
インドネシアのバティックが世界無形遺産に認定 (インドネシアコーナー) 【日本語】
世界の更紗展 9月25日まで (文化学園服飾博物館) 【日本語】

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2010年7月31日

日興證券創立者遠山元一氏のコレクションを中心にした所蔵品を展示する遠山記念館美術館では、6月から7月にかけて「文字の造形」展の開催を予定しています。展示品のなかにはジャワ文字が書きこまれたバティック布地もあります。関心のある方はぜひ足を運んでみてください。

「文字の造形」展
■日時:2010年6月5日(土)~7月31日(土) 10:00~16:30(入館は16:00まで)
 (月曜日休館、祝祭日の場合は開館、翌日休館)
■場所:遠山記念館美術館
 (入館料大人700円、学生500円)
■アクセス:JR埼京線・東武東上線で川越駅下車(または、JR高崎線で桶川駅下車、西武新宿線で本川越駅下車)、川越駅-桶川駅間の東武バス約25分で牛ケ谷戸(うしがやと)下車、徒歩15分(交通案内
■詳細は美術館の展観案内を参照してください。

ジャワ文字のあるバティック(全体図)
図1 ジャワ文字のあるバティック布地(全体図)

ジャワ文字のあるバティック(拡大図)
図2 ジャワ文字のあるバティック布地(下部中央の木の根本部分の拡大図)
ジャワ人の専門家によればTenama sagunging (greh) dumadiと読め、インドネシア語に訳すとDalam nama (Tuhan) terdapat semua makhluk ciptaan (Tuhan)となります。これは「(神の)名のもとにすべての(神の)創造物はある」という意味で、あらゆる生き物は神によって創造されたとするイスラームの思想を表現していると解釈されます。

図は遠山記念館の久保木彰一様に提供していただきました。ジャワ文字のテキストの解釈には東京外国語大学の特任外国語教員スハンダノ先生のご協力をいただきました。

2010年7月11日

インドネシア・フェスティバル2010が今週末に開催されます。2日めに本学インドネシア語専攻卒業生の加藤ひろあきさんが出演します。お見逃しなく。

Indonesia Festival 2010
自然あふれる素晴らしいインドネシア
■日程:2010年7月10日(土)・11日(日)10:00-20:00
■会場:代々木公園イベント広場
 JR原宿駅・地下鉄千代田線代々木公園駅 徒歩3分
 JR渋谷駅・小田急線代々木八幡駅 徒歩6分
■入場無料・雨天決行
■7月11日(日)12:00~13:00 加藤ひろあきさんの出演

■詳細:http://www.indonesianembassy.jp/indonesiafestival/

2010年7月 4日

2010年7月4日のNHK総合のニュースの時間で、マジャパヒト王国の復元船が出航したことが報道されました。

乗組員は14名で、東南アジア諸国、中国、日本など8か国を半年間かけて巡航する予定です。

ウェブでこのNHKニュースを視聴することができます。

2010年6月27日

6月25日(金)と27日(日) に、Shizuoka春の芸術祭2010の一環として、インドネシアの先端的パフォーマンス・グループ「テアトル・ガラシ」による公演「南十字☆路」(原題Je.ja.l.an)が静岡芸術劇場でおこなわれます。

詳細は静岡舞台芸術センター(SPAC)のサイトをご覧ください。

南十字☆路 (Je.ja.l.an)
演出・振付:ユディ・タジュディン
装置デザイン:メッラ・ジャールスマ
音楽:リスキー・サマービー・アンド・ザ・ハニーシーフ
照明デザイン:イグナティウス・スジアルト
出演:テアトル・ガラシ
6月25日(金)、27日(日) 19時30分開演
静岡芸術劇場内カフェ「シンデレラ」
上演時間:60分 インドネシア語上演・日本語字幕


Je.ja.l.anではジョグジャカルタの街頭の熱気が舞台に再現されます。

2010年6月24日

河合塾エンリッチ講座でインドネシアにおける多民族の共存についての講義をおこないます。高校生・受験生だけではなく社会人一般にも公開されています。

演題:738の言語と6の宗教の共存―東南アジアの多民族国家を考える―
講師:青山 亨 (東京外国語大学)
日時:2010年06月24日(木) 17時30分 ~ 19時00分
会場:河合塾立川校 グリーンアカデミー62教室
対象:高卒生・高校生・中学生・保護者・高卒認定を目指す人・帰国生・大学生・一般(社会人)
参加:無料・申込不要

詳細は河合塾のウェブページを参照

2010年6月11日

ワンダーアイズプロジェクトは、WWFジャパン/WWFインドネシアとの共同活動として、2009年にインドネシアのスマトラ島で子どもたちと写真プログラムを実施し、その成果を「スマトラの森」写真展として公開しています。東京外国語大学でも下記の日程で写真展を開催します。

スマトラの森 WWF x Wonder Eyes Photo Exhibition
■日時:5月22日(土)~6月11日(金)
■場所:東京外国語大学 アゴラ・グローバル [地図
■入場無料
■5月22日は東京外国語大学のホームカミングデーです。全国から同窓生が集まります。
■6月4日(金)には写真展とタイアップして、インドネシアで人気の男性歌手ヌギ(Nugie)さんを本学にお招きし、インドネシアの自然、世界の自然保護についてのトークとミニライブを交えた講演会を開催します。

■その他の日程
 3月24日?4月22日 ギャラリーウオーク・汐留メディアタワー(共同通信社本社ビル)3F
 6月1日?6月11日 コニカミノルタプラザ ギャラリーA(新宿高野ビル4F)

ワンダーアイズプロジェクトは2000年に東ティモールでも写真プログラムを実施しています。

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2010年6月 4日

東京外国語大学オープンアカデミーの企画として、インドネシアの人気男性歌手で自然環境保護に深い関心を持っているヌギ(Nugie)さんの講演会を開催します。

Nugie(ヌギ)が語る「スマトラの森~インドネシアの自然と文化~」
■日時:2010年6月4日(金)18:00-20:00
■場所:東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール [地図
 インドネシアで国民的な人気ミュージシャンNUGIEが来日、スマトラの森やインドネシアの自然や文化について歌を交えて語ります。
■インドネシア語でのトークに通訳がつきます。
■主催:東京外国語大学オープンアカデミー
■共催:WWFジャパン/WWFインドネシアワンダーアイズプロジェクト
■連絡先:nugie-at-tufs@tufs.ac.jp

☆一般歓迎・予約不要・入場無料・自由席ですので、お気楽にお越しください。開場17:15、開演18:00を予定しています。☆

■同時期開催:ワンダーアイズプロジェクト写真展「スマトラの森 Sumatra Forest
5月22日から6月11日にかけてアゴラ・グローバル2階ギャラリーで開催しています。6月5日は世界環境デーです。世界の環境問題を考えるきっかけとしてください。


nugie-poster.png

ポスター] (997KB, PDF)


■ヌギさんの講演会の映像
ヌギさんの講演会は無事に終了しました。参加者のみなさん、ありがとうございました。ヌギさんの歌とトークの一部です。ヌギさんの映像をもっと見る

■こちらもYoutubeで公開されている講演会の映像です。


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2010年3月 8日

[CCCN Seminar Series]

The Dynamics of Caregiving in Singapore Family:A Comparative Perspective

Associate Professor Thang Leng Leng,
Department of Japanese Studies,
National University of Singapore

8 March 2010
10:30-12:00
Room 422, Lecture Building
Tokyo University of Foreign Studies
Map: http://www.tufs.ac.jp/info/map-and-contact.html

In the present Singapore, three-generational household is prevalent, in which the child(ren) is/are looked after by the grandparent(s) while the parents are going to work. This kind of multigenerational living signifies the local notion of care cycle, where the grandparents and the parents exchange the roles of caregivers and care recipients over the lifespan of the family. This care circle is also inseparable to the state ideology that regards the family as "the first line of defense", which would have at once contributed to the reduction of the cost to develop institutional elderly-care systems. Further, the presence of foreign domestic workers (FDWs), who are hired as “an extra pair of hands” complicates this cycle.

Then, how do grandparents and parents attempt to control their relationships with other parties in their care cycle? How do they set limits to, and show ambivalence in their expected care roles? To what extent can FDWs facilitate or cause friction to intergenerational relations as a pseudo family member? What’s more, how does the state intervene the local notions of gender, family and ideal mode of elderly care? This set of questions would be able to raise comparative perspectives of elderly-care systems between Singapore and Japan, which display many commonality yet with somewhat different orientations towards institutionalization of elderly-care system. Prof Thang will share the stories on her ongoing research in Singapore, by providing comparative insights on Japanese case where relevant.

Prof Thang is currently the Head of Japanese Studies Department at NUS, and her first book "Generations in Touch (2001, Cornell University Press)" discussed a multigenerational care institution named "Kotoen" in Tokyo, which attempted to combine nursery with elderly care. Her lines of arguments examined the significance of "the sense of reciprocity" found amongst the elders in Kotoen, not only being care recipients, but also providing care to the nursery children to different degrees. We will interrogate how such reciprocal expectation/appreciation to care for others activates elderly lives in Singapore and Japan.

This is an informal meeting designated for young (and not-so-young) scholars to exchange the ideas freely regarding broader reproductive work issues in a trans-Asian context. Due to limited venue size, we will receive 10 more participants on a first-come, first-served basis. If you are interested to join us, please RSVP by emailing to: sawai.shiho.dpf@tufs.ac.jp with your name, affiliation and field of interests. Those who have burning questions on the emerging care migration across Asia and its multidimensional impact on the local societies are particularly welcome!

Cross Cultural Care Network (CCCN)
The Mini-research Project
The Center for Multilingual Multicultural Education and Research (CEMMER)
Tokyo University of Foreign Studies

2010年2月22日

2010年2月22日(月)に、下記の要領で、南山大学 アジア・太平洋研究センターと上智大学アジア文化研究所イスラーム地域研究拠点グループ2「東南アジア・イスラームの展開」がセミナー「東南アジア・イスラーム研究の新しい展開へ向けて」を共同開催します。私も参加予定です。

セミナー「東南アジア・イスラーム研究の新しい展開へ向けて」
日時:2010年2月22日(月)13:00-18:00, 2月23日(火)9:30-13:00
場所:南山大学名古屋キャンパス J棟1階特別合同研究室(Pルーム)
   南山大学アジア・太平洋研究センター
   〒466-8673名古屋市昭和区山里町18番地
   TEL: 0528323111(代表) FAX: 0528326825
   Email: cfescfasall@nanzanu.ac.jp
ポスター(PDFファイル、南山大学ウェブサイト)

《プログラム》
第1部(2/22) 研究動向と展望
1. 「インドネシア・イスラーム研究:“二項対立の構図”を越えて」
 小林 寧子(南山大学)
2. 「フィリピンのムスリム、イスラーム研究:主要研究とそのパラダイム」
 川島 緑(上智大学)
3. 「東南アジア・イスラーム教育研究の展開と可能性」
 服部 美奈(名古屋大学)
司会: 太田 淳(中央研究院・台湾)
コメント:青山 亨(東京外国語大学)

第2部(2/23) 研究発表
1. 「マレーシアの改宗係争からみる民事裁判所とイスラーム法」
 光成歩(東京大学大学院)
2. 「現代インドネシアにおける中東留学経験者のもたらす影響:エジプト・アズハル大学出身イスラーム知識人の事例から」
 木下博子(京都大学大学院)
3. 「フィリピン・マニラにおけるイスラーム改宗女性の連帯と活動」
 渡邉暁子(東洋大学)
司会:服部 美奈

2010年2月21日

第2回「世界の多言語・多文化社会研究」シンポジウムがつぎのとおり開催されます。私も司会として参加しています。関心のある方のご参加をお待ちしています。

第2回「世界の多言語・多文化社会研究」シンポジウム
ゆらぐ境界、交わる人びと:「日本人」を再考する

日時 2010年2月21日(日)10:00~17:45
場所 東京外国語大学 研究講義棟 227棟

詳細は多言語・多文化教育研究センターのウェブページをご覧ください。

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2010年2月14日

神田外語大学の異文化コミュニケーション研究所では以下の要領で共同研究プロジェクト公開ワークショップを開催します。私も参加予定です。

公開ワークショップ「EPAと外国人看護師・介護福祉士候補~背景・受け入れ実態・課題~」
日時:2010年2月13日(土)13:30~18:00 14日(日)10:00~17:30
場所:神田外語学院本館7階会議室(JR神田駅西口より徒歩2分)アクセスマップ・交通
主催: 神田外語大学異文化コミュニケーション研究所(ICCI)
協力: クロスカルチュラルケアネットワーク(CCCN)(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センターミニ研究プロジェクト勉強会)
申し込み:神田外語大学異文化コミュニケーション研究所まで。入場無料
   (Tel & Fax) 043-273-2324
   (E-mail) icci@kanda.kuis.ac.jp
   (ウェブサイト) http://www.kuis.ac.jp/icci/
詳しくは異文化コミュニケーション研究所のページを参照

2010年1月11日

1月9日(土)にジョグジャカルタで開かれた文化遺産評価セミナーで、文化観光省の考古学局長ユヌス・サトリオ・アトモジョ(Junus Satrio Atmojo)氏は、文化としての母語の維持の重要性を訴えるなかで、現在使われているインドネシア固有の言語の数は738あり、そのうちの15は消滅の危機に瀕していると述べました。

738という数は、政府機関の代表が明言した数としては最大ではないかと思います。なお、インドネシア固有の言語という限定がありますから、華人の中国語系諸語などは数えられていないとみられることに注意が必要です。

なお、世界の言語情報データベースであるEthnologueには、インドネシアの言語として726という数をあげています。今回の発表はこの数字を少し上回る程度ですが、Ethnologueの数には華人の諸言語が含まれているので、単純な比較はできません。

出典:Bataviaseに掲載された記事(この記事の見出しで「75」の言語が消滅の危機とあるのは「15」の誤りと思われます。)

2010年1月 1日

新年おめでとうございます。

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2010年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2010年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。

1月1日(金)西暦新年
2月14日(日)イムレック(中国暦2561年新年)
2月26日(金)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月16日(火)ニュピ(サカ暦1932年新年)
4月2日(金)聖金曜日(キリスト受難祭)
5月13日(木)キリスト昇天祭
5月28日(金)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅)
7月10日(土)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
8月11日(水)《ラマダン(断食月)の始まり》
8月17日(火)インドネシア共和国独立記念日
9月 9日(木)*
9月10日(金)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
9月11日(土)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
9月13日(月)*
11月17日(水)イドル・アドハ(犠牲祭)
12月7日(火)イスラム暦1432年新年
12月24日(金)*
12月25日(土)クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。
注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

2009年11月29日

2009年11月28日(土)・29日(日)に京都外国語専門学校で第40回日本インドネシア学会研究大会が開催されました。プログラムは以下のとおりです。

11月28日(土)
テーマ発表「ポスト・スハルト期インドネシアにおける言語状況の変化」
趣旨説明
森山幹弘(南山大学外国語学部)
1.塩原朝子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
「東部インドネシアの言語状況 --地方語の光と影--」
2.内海敦子(明星大学日本文化学部)
「北スラウェシ州における多言語状態とマナド方言の威信と活力」
3.津田浩司(日本学術振興会特別研究員PD)
「ポスト・スハルト期インドネシアにおける華人と中国語 --地方都市における中国語学習ブームを手がかりに--」
4.北村由美(京都大学東南アジア研究所)
「ジャカルタの「言語景観」にみられる中国語使用と華人」

11月29日(日)
自由研究発表
1.Edy Priyono(Universitas Kyoto Sangyo) / エディ・プリヨノ(京都産業大学外国語学部)
「Meninjau Tren Baru lewat Singkatan Asing Kontemporer di Media Cetak Indonesia dan Jepang」
(インドネシアと日本の印刷メディアにおける現代の外国語略語にみる新しい時代の潮流)
2.スリ・ブディ・レスタリ(東京外国語大学博士後期課程)
「現代ジャワ語の敬語使用に関する調査報告--第三者敬語の使用をめぐる問題--」
3.安田和彦(京都産業大学外国語学部)
「supaya/agarに導かれる節について」
4.長南一豪(獨協大学博士後期課程)
「完了性をあらわす動詞接辞-kan」
5.高地薫(愛知県立大学非常勤講師, ガジャマダ大学日本研究センター研究員)
「9月30日事件を巡る文学と歴史」

特別講演
スダルタ(G.M.Sudarta)氏特別講演

研究大会のあと、引き続き、インドネシアを代表する漫画家(カートゥニスト)で現在、京都精華大学マンガ学部カートゥーンコース特任教授のスダルタさんの特別講演がありました。日本のマンガとカートゥーンの違い、ジャワ人のユーモアの背景としてのジャワ影絵芝居のプノカワン(召使い役)の話、スハルト時代の体験談など、興味深い話が尽きることなく続きました。
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(ワヤン人形をもって語るスダルタさん)

2009年11月25日

東南アジア学会では、9月30日にスマトラ沖で発生し、西スマトラのパダンを中心に大きな被害をもたらした地震について考える緊急研究集会を下記のように開催します。関心のある方の参加をお待ちしています。[詳細 (PDF)]

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支援の現場と研究をつなぐ
―2009年9月西スマトラ地震におけるジェンダー、コミュニティ、情報―

◆日時◇2009年11月25日(水)午後2時~午後5時
◆場所◇東京大学駒場キャンパス 18号館ホール (京王井の頭線駒場東大前駅下車)
◆問合せ先◇東南アジア学会事務局
〒441-8522豊橋市町畑町1-1 愛知大学国際コミュニケーション学部 加納寛研究室
Email jsseas@ml.rikkyo.ac.jp
URL http://www.jsseas.org/index.html
◆主催◇東南アジア学会

趣旨説明 山本博之(京都大学地域研究統合情報センター准教授)
第1部 現場の情報―被災と救援
1. 「2009年西スマトラ地震 被害と救援の概要」
 西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム助教)
2. 「難民を助ける会 西スマトラ沖地震緊急支援概要」
 野際紗綾子(難民を助ける会 シニア・プログラム・コーディネーター)
3. 「ピースウィンズ・ジャパンの西スマトラ対応」
 國田博史(ピースウィンズ・ジャパン 尾道事務所所長)
第2部 研究の情報―社会と文化
1. 「現代ミナンカバウ社会におけるイスラームとアダット」
 服部美奈(名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授)
2. 「ジェンダーの視点からみた西スマトラ村落コミュニティ」
 山田直子(東北大学国際交流センター講師)
第3部 討論
1. コメント 加藤剛(龍谷大学社会学部教授)
2. コメント 林勲男(国立民族学博物館准教授)
3. 総合討論

この研究会のポスターをダウンロードすることができます。PDF形式で表・裏両面になっています。ダウンロードしたポスターを掲示・配付して広報に使っていただければさいわいです。

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2009年11月23日

今年も外語祭の季節が近づいてきました。第87回外語祭は11月19日(木)から23日(月/勤労感謝の日)まで開催されます。

インドネシア語専攻では2年生が中心の語劇と1年生が中心の料理店の出店をおこないます。語劇は11月20日(金)17時00分から研究講義棟 101マルチメディアホールで上演されます。演目は「サイジャとアディンダ」です。植民地時代のオランダ人作家ムルタトゥーリが書いた小説『マックス・ハーフェラール』に挿入された悲哀のエピソードを学生自身が脚本化しました(原書の日本語訳も刊行されています)。

インドネシア料理店の名称はZAM×2(ザム・ザム)です。外語祭の期間中、円形広場で出店します。この他にも、インドネシア舞踊サークルによるインドネシア舞踊の上演もおこなわれます。

詳しい情報は第87回外語祭公式サイトに順次、掲載される予定です。また、語劇については語劇支援室のサイトでも詳しい情報が掲載されています。

11月21日(土)はオープンキャンパスも開催されます。東京外国語大学への入学を考えている人は気楽に顔を出してみてください。インドネシア語専攻は114教室です。インドネシア舞踊の公演もあります。

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2009年11月21日

11月21日(土)からはインドネシア舞踊の公演が始まりました。公演は23日までの3日間、毎日数回の公演でプログラムも一部入れ替えがあります。

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2009年11月20日

今年も外語祭とともに語劇の季節がやってきました。インドネシア語劇では2年生が中心になって「サイジャとアディンダ」(Saijah dan Adinda)を上演します。

■日時:2009年11月20日(金)午後5時~6時
■場所:研究講義棟101教室(マルチメディアホール)
■詳細は外語祭公式サイトをごらんください。

Max Havelaar Dutch version
『マックス・ハーフェラール』オランダ語版(1891年の第9版)

■物語の紹介
「サイジャとアディンダ」はエドゥアルト・ダウエス・デッケルがムルタトゥーリの筆名で書いた長編小説『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar)中に描かれる独立したエピソードで、いわば劇中劇のような趣向をもった短編です。オランダ語で書かれた原作が刊行されるや、オランダはおろか全ヨーロッパで大反響を引き起こしました。それは、この作品がオランダ植民地支配の実態について痛烈な批判をおこなっていたからです。

デッケルは18歳のときに1838年にオランダからオランダ領東インド、現在のインドネシアに渡って民地官吏となり各地で勤務をして回りました。 52年に一時帰国しますが、55年に植民地にもどり、翌年ジャワ島西部のバンテン南部にあるルバック県の副理事官に任命されました。しかし、そこで目撃した管轄下の住民の悲惨な生活に憤って辞職し、帰国後1860年にムルタトゥーリの筆名で発表したのが『マックス・ハーフェラールもしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』です(「もしくは」以下は副題)。

オランダは1830年からジャワ島に強制栽培制度を導入して多大な利益をあげていましたが、その内実は、オランダ人植民地官吏と現地首長が結託して農民たちを収奪するという仕組みでした。自身も植民地官吏であったデッケルは制度の表も裏も知り得る立場にいたわけです。『マックス・ハーフェラール』は小説の体裁をとっていますが、その内容は、デッケルがルバックで見聞した状況を題材にしています。ムルタトゥーリという名は、ラテン語からとったもので「私は多くを堪え忍んだ」という意味です。晩年はドイツに移り住み1887年に死去しました。

語劇で演じられる「サイジャとアディンダ」ではルバック県の農村の若い男女が主人公となります。幼なじみだったサイジャとアディンダは許嫁同士でした。当時農民の財産であった水牛を買うためのお金を得るために、サイジャは都バタビアの金持ちの家に奉公に出かけます。再会の約束をした3年後、奉公があけて村に戻ったサイジャが目にしたのは、すっかり様変わりした故郷でした。アディンダを探し回るサイジャには過酷な運命が待っています。オランダ人によって書かれながらもインドネシア人の苦しみを描ききった作品であるがゆえに、この小説、とりわけ「サイジャとアディンダ」の物語は、その後インドネシアの民族主義者たちに感銘を与え、今ではインドネシアで知らない人のいない国民的な作品となっています。1976年には映画化もされました。

語劇のテーマとするあたっては、インドネシア語専攻の2年生が小説から戯曲化するという大変な作業に取り組みました。劇としては登場人物の数が限られているうえに、サイジャのセリフがずば抜けて多いという困難さもありました。語劇の実現までたどり着いた2年生たちの敢闘をたたえてあげてください。また、昨年に続いて客員教授のスハンダノ先生には語劇の完成まで全面的にお世話になりました。

最後になりましたが、『マックス・ハーフェラール』は東京外国語大学で教鞭をとられた佐藤弘幸先生によって翻訳されています。オランダ語の初稿から日本語に完訳されたもので、『マックス・ハーフェラール』のすばらしさが日本語でもわかるようになりました。劇に感動したあとは、ぜひ本も手にとってみてください。

Max Havelaar Indonesian version
『マックス・ハーフェラール』インドネシア語訳(1972年に刊行された初版。サイジャとアディンダの場面が表紙絵になっています。)

Max Havelaar Japanese version
『マックス・ハーフェラール』日本語訳(2003年刊)

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2009年11月14日

2009年11月14日(土)に神田外語大学で第3回インドネシア語弁論大会が開催され、本学インドネシア語専攻2年生の増井美佳さんがカテゴリーA(インドネシア語学習2年以内の大学生)で最優勝賞を受賞しました。おめでとうございます。

大会では、Masa Depan, Hubungan Antara Jepang dan Indonesia(日本・インドネシア関係の未来)というテーマで作文し、それに基づいて5分間以内のスピーチをおこなうという課題を競いました。

exblogガドガドに大会の様子の記事があります。

日時:2009年11月14日(土)午後12時30分より
場所:神田外語大学内 ミレニアムホーム
主催:神田外語大学
後援:インドネシア共和国大使館
協賛:インドネシア文化宮、日本インドネシア語検定協会、ライオン株式会社
詳しい案内](PDF)

2009年10月 1日

9月30日午後5時16分(日本時間午後7時16分)にスマトラ島沖でマグニチュード7.6の大地震があり、西スマトラ州のパダンを中心に大きな被害が起きています。

スマトラ沖の地震、死者1000人超える恐れも
インドネシア・パダン沖で再び地震、M7.0

9月2日にはジャワ島西部沖で地震があり、9月29日(日本時間で9月30日)にはサモア諸島沖で地震が発生したばかりですが、今回の地震での死者数は数千人の単位であるとも予想されています。

生き埋めの人も多いと報道されており、一刻も早く救出されることをお祈りします。

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2009年9月26日

9月2日にジャワ島西部南方の沖でマグニチュード7.0の強い地震が発生し、数十名の死者が出ました。ジャカルタでも強い揺れを感じたようです。

この地震災害をうけて9月26日に東京大学地震研究所で理学・防災・地域研究共同ワークショップ「インドネシアにおける地震防災・復興研究への総合的アプローチ―2009年西ジャワ震災の事例から」が開催される予定です。

2009年9月13日

毎週日曜日午後6:00-6:30に放映されているTBSの「THE世界遺産」では、9月13日にインドネシアのボロブドゥール遺跡群を取り上げる予定です。再放送はBS-TBS9月19日(土)にあります。

2009年8月30日

毎週日曜日午後6:00-6:30に放映されているTBSの「THE世界遺産」では、8月30日にインドネシアのコモド国立公園を取り上げる予定です。

2009年8月 7日

8月24日(月)午後10時~11時にNHK総合の番組「世界遺産への招待状」でボロブドゥールが紹介されます。ウェブの案内ではプランバナンも取り上げられるようです。世界遺産の番組はいろいろありますが、60分という時間を十分にとった番組なので、どこまでテーマが掘り下げられているのか興味がわきます。

2009年8月7日にインドネシア政府から2010年の祝日が発表されました。以下のページで読むことができます。
Tiga Menteri Tandatangani SKB Hari Libur Nasional Tahun 2010

2010年の祝日を定めた公式文書(2010年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)の原文もPDFで読むことができます。

2009年7月29日

インドネシア大学文学部では2009年7月21-29日にインドネシア研究に関するサマー・スクールの開校と国際シンポジウムの開催を予定しています。

The International Conference and Summer School on Indonesian Studies (ICSSIS)
July 21-29, 2009
Faculty of Humanities, University of Indonesia (FIB UI)
Depok, Indonesia

詳細はICSSISのウェブサイトをご覧ください。

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2009年7月28日

7月8日に投開票がおこなわれた大統領選挙の結果が7月28日に総選挙管理委員会から発表されました。ユドヨノ現大統領とブディオノ前中央銀行総裁の大統領・副大統領候補が、有効投票の60.8%を獲得して再選を決めました。対抗するメガワティ前大統領は26.79%、カラ副大統領は12.4%の獲得でした。

対抗陣営では、選挙結果に異議を唱えていますが、選挙結果はこれで確定と考えられます。ユドヨノ大統領の勝利は、好調な経済、治安の安定に支えられたと言えるでしょう。大統領の就任式は10月20日、任期は5年です。

2009年7月25日

7月25日は東京外国語大学のオープンキャンパスの日です。体験授業、専攻語別相談会、特別企画などを用意していますので、東京外国語大学への入学を考えておられる皆さんのご来場をお待ちしています。あわせて大学院進学説明会も開催されます。

インドネシア関係では、インドネシア語体験授業(12:00-12:40, 108教室)、専攻語別相談会(10:00-12:00, 13:00-17:00, 305教室)、在学生に聞いてみよう(10:00-17:00, 313教室)を用意しています。

また、特別企画としてインドネシア舞踊の公演もあります(12:40, 13:40, 15:40の3回、各20分程度、305教室)。

詳しくは東京外国語大学ウェブページの案内をご覧ください。

2009年7月18日

東京外国語大学多言語・多文化教育研究センターでは、講演シリーズ「外国人ケアワーカーの現在と私たちの将来」の第1回として神田外語大学異文化コミュニケーション研究所講師の奥島美夏さんに「EPA によるインドネシア人看護師・介護福祉士候補生の渡日の背景」というタイトルで報告をしていただきます。奥島さんは『日本のインドネシア人社会―国際移動と共生の課題―』の編著者です。参加は無料ですが事前の申し込みが必要です。

詳細はセンターの案内をご覧ください。
EPA によるインドネシア人看護師・介護福祉士候補生の渡日の背景
■講演シリーズ「外国人ケアワーカーの現在と私たちの将来」第1回
■発表者:奥島美夏氏
■題目:EPA によるインドネシア人看護師・介護福祉士候補生の渡日の背景
■日時:2009 年7 月18 日(土)13:00~14:30
■場所:東京外国語大学研究講義棟 総合文化研究所会議室(442)
■連絡先:cccntufs@yahoo.com (事前申し込み7月15日まで)

■主催:多言語・多文化教育研究センター
■企画:ミニ研究プロジェクトCross-Cultural Care Network(代表 合地幸子、横山友美)

ポスターをダウンロード (257KB, PDF)

2009年6月17日

2009年9月11日(金)~13日(日)に、アジア域内の30を超える国・地域から、障害のある14歳~19歳のヤング・アスリートが集まり、「東京2009アジアユースパラゲームズ」という国際障害者スポーツ大会が開催されます。

大会の公用語は英語と日本語ですが、組織委員会ではアジアの諸言語を母語とする選手・スタッフに同伴して運営スタッフとのコミュニケーションをサポートする語学ボランティアを求めています。

東京外国語大学では6月17日(水)に114教室で15:30から約1時間、説明会が開催されます。説明会に参加できない人は、組織委員会に直接問い合わせてください。多くの外大生の参加を期待しています。

選手・スタッフあわせて参加する約1000人のうち、インドネシアからは20人の参加が予定されています。

2009年5月19日

インドネシアで4月におこなわれた2009年総選挙は、大勢が決まってからも開票がつづき、なかなか確定しませんでした。5月9日に総選挙委員会(KPU)による最終得票数が発表されたあとも、得票数に基づく議席数の変更が5月13日に発表されました。

国会公式サイト(DPR-RI)の情報によると、議席を獲得した9政党と議席数は以下のとおりです。
1. 民主党 148議席
2. ゴルカル党 106議席
3. 闘争民主党 94議席
4. 福祉正義党 57議席
5. 国民信託党 46議席
6. 開発統一党 38議席
7. 民族覚醒党 28議席
8. グリンドラ党 26議席
9. ハヌラ党 17議席
合計 560議席

なお、上記9政党以外の18政党は、選挙法により得票率が2.5%に満たなかったために議席を獲得することができませんでした。

加納研究室のウェブサイトで州別・地域別の政党別得票数、獲得議席数の集計が公表されています(5月13日修正版による)。

7月に行われる大統領選挙には以下の3組が立候補しています。
1. ユドヨノ(民主党)+ブディオノ(中央銀行総裁)
2. メガワティ(闘争民主党)+プラボウォ(グリンドラ党)
3. ユスフ(ゴルカル党)+ウィラント(ハヌラ党)

以上、NNA.Asiaの記事を参考にしました。

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2009年5月12日

タイム誌が選出する恒例の「最も影響のある100人」の2009年版ユドヨノ大統領が選ばれました(5月3日)。

スハルト独裁政権崩壊から10年経たないうちに、国民の直接選挙で大統領に選ばれ、文化的に多様で経済的に成長する国家としてインドネシアを指導した功績が認められたようです。紹介の文章を書いているのがマレーシアの元首相アンワル・イブラヒムであるところが意味深長です。

今回の選出は、7月に予定されている大統領選挙への影響も大きいと思われます。ただ、だれが大統領になるにしろ貧困問題への対応が最大の課題となりそうです。

2009年5月 6日

東京都と東京都サッカー協会は、2008年に引き続き2009年4月28日(火)~5月6日(水)に「2009東京国際ユース(U-14)サッカー大会」を開催します。インドネシアからはジャカルタ選抜チームが参加します。活躍を祈っています。

写真は東京のテレビ局の取材を受けている来日したジャカルタチームの様子です。
Jakarta Youth Team in Tokyo
スポーツTOKYOインフォメーションのブログより)

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2009年4月26日

三鷹市芸術文化センターでジャワ更紗(バティック)の展覧会が開催されます。伝統的染め物であるジャワ更紗の研究会クンプルの主催です。関心のある方はぜひご来場ください。

ジャワ更紗(Batik)展
《 伝統のかたち 》

期間:2009年4月22日(水) ~4月26日(日)
時間:10時~17時
場所:三鷹市芸術文化センター 第3展示室(地下1階) TEL 0422-47-9100
入場料:無料
主催:クンプル(ジャワ更紗研究会)
問い合わせ:TEL 042-382-6577(城田)

詳細はクンプルのウェブページおよび三鷹市芸術文化センターの行事予定表(PDF)をごらんください。

2009年3月 3日

UNESCOによると、世界で話されている言語およそ6700のうち半数は、話者の数が少ない少数民族語であり、消滅の危機に瀕していると言われています。インドネシアでは147の言語が消滅の危機に瀕している言語として登録されています。ユネスコのサイトで危機言語のリストと分布地図を見ることができます。
endangered_languages_indonesia.jpg

2009年3月 1日

インドネシア舞踊
インドネシア舞踊 posted by (C)ホマン

2009年2月28日(土)と3月1日(日)に野川公園で開催された「早春フェスタ2009」に、スペイン舞踊とともに本学のインドネシア舞踊サークルが参加してインドネシア舞踊を演じました。

外語生による舞踊の様子は、3月1日付けの朝日新聞むさしの版朝刊で紹介されました。また、みんなのフォト蔵のページではホマンさんによるインドネシア舞踊などの写真がアップされています(上の写真)。

参加したみなさん、お疲れ様でした。

2009年2月28日

2009年2月28日(土)にシンポジウム「土屋健治と『カルティニの風景』」の開催が下記のように予定されています。

1995年2月に惜しまれつつ亡くなった土屋健治さん(当時、京都大学東南アジア研究センター教授)の著作のうち、アカデミズムの枠を超えて読まれてきた『カルティニの風景』(1991年、めこん)を取り上げ、その意義と可能性を、そしてまた限界を検証し、彼が残した仕事について今日の視点およびインドネシア東南アジア研究の枠を超えた広がりのなかで考える。(ポスターより)
ポスターをダウンロード

主催:土屋健治追悼集刊行会
日時:2009年2月28日(土)13時~17時(12時半より受付)
場所:大東文化大学法科大学院会議室(JR信濃町駅ビル内)
定員:80名(申し込み必要。先着順)
シンポジウム終了後、信濃町駅前中華レストラン「桂林」にて「土屋健治さんを偲ぶ会」(会費制)を開催

申し込み:メール(mekong@bolero.plala.or.jp)またはFAX(03-3815-1810)にて「シンポジウムのみ」、「シンポジウムと偲ぶ会の両方」、「偲ぶ会のみ」などと明記
問い合わせ:TEL 03-3815-1688(めこん)

2009年2月23日

セミナー「インドネシア・イスラームのダイナミズム」が2009年2月22日と23日に南山大学で下記のように開催されます。一般に公開されています。

日時:2009 年2 月22 日(日)13:00~18:30、23 日(月)9:30~16:30
場所:南山大学名古屋キャンパスJ 棟1 階特別合同研究室
主催:南山大学アジア・太平洋研究センター

詳細は南山大学ウェブサイトの案内(PDF)をごらんください。

青山は二日めの総括コメントにコメンテーターとして参加する予定です。

2009年2月17日

岡山県国際交流協会(OPIEF)が主催する地球市民講座インドネシア編の講師の1人として「インドネシアの社会と文化と歴史~多文化・多言語のインドネシアを考える~」を2月17日(火)に岡山国際交流センターで講義しました。

詳細は岡山県国際交流協会のウェブサイトの案内(PDF)をご覧ください。

若い方から年配の方まで定員80名を超える方々があつまり、熱心に聴講していただき、また活発な質問をしていただきました。岡山のみなさま、ありがとうございました。

2009年2月14日

2009年2月14日(土)~15日(日)に国際シンポジウム「トランスナショナル/トランスカルチュラルな比較地域研究-多言語・多文化社会のもとでの新たな大学教育に向けて-」が開催されます。

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「世界の多言語・多文化社会研究」国際シンポジウム
トランスナショナル/トランスカルチュラルな比較地域研究
-多言語・多文化社会のもとでの新たな大学教育に向けて-

日時:2009年2月14日(土)10:00~17:45、15日(日)10:00~17:30
会場:東京外国語大学 研究講義棟 227教室
定員:200名
参加費:無料(懇親会のみ3 ,000円)
主催:東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター

青山は2月15日のテーマセッション3「多言語・多文化社会における「境界」をめぐる寛容と非寛容のはざま」(13:00-15:00)において、「多民族国家における寛容と非寛容の境界―インドネシアの反ポルノ法をめぐって―」のタイトルで報告をおこなう予定です。

詳細は多言語・多文化教育研究センターのウェブページをご覧下さい。

2009年2月13日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2008年度第4回研究会を以下のとおり開催します。本科研は今回の研究会が最後の開催となります。皆様のご協力にあつくお礼を申し上げます。

メンバー以外の方、学生・院生にも公開していますので、ふるってご参加ください。

□第4回イスラーム表象科研研究会
■日時:2009年2月13日(金曜日)午後4時~午後6時
■場所:東京外国語大学 総合文化研究所 会議室(研究講義棟422)
■発表者:川島 緑氏(上智大学)
■題目:「文明」の伝道者たちが描いたモロ―米国統治期フィリピンにおけるムスリム表象―

■発表要旨:

1898年にフィリピンを領有した米国は、フィリピン人に教育を与え、「文明化」させ、自治能力を身につけさせることを植民地支配の正当化論理とした。南部フィリピンのイスラーム地域(ミンダナオ島、スールー諸島等)で植民地統治を担ったアメリカ人行政官や教員、彼らを支えたキリスト教宣教師、そして、彼らの活動を本国に伝えたジャーナリストたちは、「文明化」の伝道者としてムスリムに向き合った。本報告では、20世紀前半にアメリカ人が作成したムスリムを題材とした映画("Glory in the Morning"邦題「暁の討伐隊」ゲーリー・クーパー主演、1939年)、絵葉書、新聞記事・挿絵等を紹介しつつ、アメリカ人がいかにムスリムを表現したか、なぜそのように表現したのかを検討し、米国統治期にアメリカ人が形成したムスリムやイスラームに対する見方が、その後のフィリピン社会におけるムスリムの位置づけや、フィリピンのイスラーム研究にどのような影響を与えたかを考える。

【注記】映画の正しい原題はThe Real Gloryのようです。ちなみに「凶暴なモロ族の指導者アリパン」は日系俳優Tetsu Komai(駒井哲)が演じています。

2009年1月 2日

現在のインドネシアの国会(Dewan Perwakilan Rakyat, DPR)には10の会派があります。国会に議席をもつ17の政党と会派との関係を説明する日本語の情報が見当たらないので、このページで簡単に述べておくことにします。

国会の総数550議席は2004年の総選挙によって確定しました。議席を獲得したのは17の政党ですが、国会での議員活動は会派(fraksi)を単位にしておこなわれます。たとえば、2008年10月30日に「ポルノグラフィーに関する法」が国会で承認されたときには、全10会派のうち2会派が国会を退席して反対の意を示すなか、8会派が賛成して可決されました。

会派を構成する議員の最低数は13人に定まっているため、所属議員数が13人以上の政党はそのまま会派になることができますが、13人に満たない政党は他の政党の会派に合流したり、互いに合同して新しい会派を結成しています。下の表は、国会の10会派の一覧です。

 会派略称人数
1ゴルカル党会派(Fraksi Partai Golongan Karya)(注1)F-PG129
2闘争インドネシア民主党会派(Fraksi Partai Demokrasi Indonesia Perjuangan)F-PDIP109
3開発統一党会派(Fraksi Partai Persatuan Pembangunan)F-PPP58
4民主主義者党会派(Fraksi Partai Demokrat)(注2)F-PD57
5国民信託党会派(Fraksi Partai Amanat Nasional)F-PAN53
6民族覚醒党会派(Fraksi Partai Kebangkitan Bangsa)F-PKB52
7福祉正義党会派(Fraksi Partai Keadilan Sejahtera)F-PKS45
8改革の星党会派(Fraksi Partai Bintang Reformasi)F-PBR14
9福祉平和党会派(Fraksi Partai Damai Sejahtera)F-PDS13
10民主先駆者の星会派(Fraksi Bintang Pelopor Demokrasi)(注3)F-BPD20

注1) ゴルカル党(Partai Golongan Karya, 127名)に憂国職能党(Partai Karya Peduli Bangsa, 2名)が合流

注2) 民主主義者党(Partai Demokrat, 56名)にインドネシア正義統一党(Partai Keadilan dan Persatuan Indonesia, 1名)が合流

注3) 月星党(Partai Bulan Bintang, 11名)、国民民主統一党(Partai Persatuan Demokrasi Kebangsaan, 4名)、先駆者党(Partai Pelopor, 3名)、インドネシア民主主義護持党(Partai Penegak Demokrasi Indonesia, 1名)、マルハエン主義インドネシア国民党(Partai Nasional Indonesia Marhaenisme, 1名)の5党が合同して結成

出典:インドネシア政府国会公式サイト≪http://www.dpr.go.id/tentang/fraksi.php≫。政党名の日本語訳には外務省の資料を参考にしましたが、一部変えています。

今年2009年は再び総選挙の年です。結果が注目されます。

2009年1月 1日

新年おめでとうございます。

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2009年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはKompas.comの2008年6月9日の記事を参照しました。

1月1日(木)西暦新年
1月2日(金)*
1月26日(月)イムレック(中国暦2560年新年)
3月9日(月)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月26日(木)ニュピ(サカ暦1931年新年)
4月10日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月9日(土)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅)
5月21日(木)キリスト昇天祭
7月20日(月)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
8月17日(月)インドネシア共和国独立記念日
《8月22日(土)ラマダン(断食月)の開始》
9月18日(金)*
9月21日(月)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
9月22日(火)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
9月23日(水)*
11月27日(金)イドル・アドハ(犠牲祭)
12月18日(金)イスラム暦1431年新年
12月24日(木)*
12月25日(金)クリスマス(キリスト生誕祭)
上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。
注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

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2008年12月 5日

2008年12月5日(金)に東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所においてISEA (「東南アジアのイスラーム―トランスナショナルな連関と地域固有性の動態」)プロジェクトにより東南アジアのイスラームについての国際シンポジウムが開催されます。青山はSession 1: Islam and Society in Indonesia and Malaysiaの司会をおこないます。

International Symposium on Islam in Southeast Asia:Transnational Networks and Local Contexts
Date:  Friday, December 5th, 2008
Time:  9:30- 18:15
Venue: Room 303, ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies

詳細はISEAのウェブページをご覧ください。

2008年12月 1日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2008年度第3回研究会を以下のとおり開催します。

eka-seminar-poster-03.png
[ポスターのファイル](PDF, 204KB)をダウンロードできます。

■科研《地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究》第3回研究会
■国際セミナー「イスラームと文学表象」
□報告:エカ・クルニアワン(作家)「イスラームと文学表象」
□コメント1 柳原孝敦氏(本学スペイン語専攻):スペイン語文学の視点から
□コメント2 澤井志保(本学博士課程):現代インドネシア文学界の潮流
■日時:2008年12月1日(月)16:30-18:30
■場所:東京外国語大学 研究講義棟 総合文化研究所会議室(422)
■報告はインドネシア語、日本語通訳つき。

■趣旨:
インドネシアの新進文学者エカ・クルニアワン氏(Eka Kurniawan)をお招きし、近作の小説に描かれたイスラームについて語っていただき、しばしば政治・宗教の側面でのみ語られがちなイスラームについて、文学作品におけるイスラームの表象という視点から討議いたします。

エカ氏の前作『美は傷』は、ラテン・アメリカ文学の影響を濃厚に受けた作品ですので柳原孝敦氏(本学スペイン語専攻)にスペイン語文学の視点から、また、最近のインドネシア文学界の潮流について、澤井志保氏(本学博士課程)に、コメントをしてもらいます。

メンバー以外の方、学生・院生にも公開していますので、ふるってご参加ください。

■『美は傷―混血の娼婦デウィ・アユ一族の悲劇』(上下2巻.新風舎文庫.新風舎.2006年)は絶版ですが古書で入手可能です。
■エカ氏には個人ウェブサイトEka Kurniawan Projectがあります(インドネシア語)。

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2008年11月30日

2008年11月29日-30日に東京大学駒場キャンパスで開かれる第80回東南アジア学会研究大会では、第2日に下記の要領で東南アジア文学のシンポジウムを開催いたします。東南アジア学会としては、東南アジア史学会の時代から数えても久しぶりの文学関係のシンポジウムとなります。インドネシア文学、マレーシア文学に関する発表もありますので、関心のある方のご参加をお待ちしています。

[プログラムと趣旨説明] (PDFでダウンロードできます)

日時:2008年11月30日(日) 9:00(受付開始)/9:30-16:15
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール[地図

シンポジウム1 《東南アジア現代文学の眺望―作家、歴史、社会》

プログラム

9:30-9:35 趣旨説明
青山 亨 (東京外国語大学)

9:35-10:05 発表1
インドネシア:「文学コミュニティ」から見える文学実践の多様化
澤井志保 (東京外国語大学大学院/香港中文大学大学院)

10:05-10:35 発表2
マレーシア:多民族社会の中の華人文学
舛谷 鋭 (立教大学)

10:35-11:05 発表3
ベトナム:ファム・コン・ティエンの詩学
野平宗弘 (廈門大学外文学院)

11:05-11:20 休憩

11:20-11:50 発表4
タイ:タイ現代文学の登場と新ジャンルの挑戦
アット・ブンナーク (タイ中小企業開発銀行)

11:50-12:20 発表5
カンボジア:内戦終結後からの再出発
岡田知子 (東京外国語大学)

12:20-13:30 昼食休憩
13:30-14:30 会員総会

14:45-15:00 コメント1
小野正嗣 (明治学院大学)

15:00-15:15 コメント2
押川典昭 (大東文化大学)

15:15-16:15 総合討論

sea-lit-sympo-200811.png
ポスター](PDFでダウンロードできます)

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2008年11月24日

東京外国語大学の学園祭である「外語祭」が今年度で第86回めを迎え、11月20日(木)から24日(日)まで開催されます。

インドネシア語専攻では2年生が中心の語劇と1年生が中心の料理店の出店をおこないます。語劇は11月20日(木)16時20分から研究講義棟101マルチメディアホールで上演されます。演目は「Rara Jonggrang: Asal Mula Candi Prambanan」(ララ・ジョングラン:プランバナン寺院の由来)です。

料理店は期間中、円形広場で出店します。Bag Bag Bagus!という店名です。この他にも、インドネシア舞踊サークルによるインドネシア舞踊の上演もおこなわれます。

詳しい情報は第86回外語祭公式サイトに順次、掲載される予定です。ご期待ください。

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2008年11月21日

今年の語劇も無事に終わりました。語劇を成功させた2年生のみなさん、お疲れ様でした。来場してくださった観客のみなさん、ありがとうございました。

この機会を借りて、簡単ですが、1984年(第62回)以降のインドネシア語劇の歴史を振り返ってみました。来年はどのような演目になるのか楽しみです。

年  回  タイトル
1984 62 戦場のメインテーマ

1985 63 ニャイ
1986 64 卒塔婆小町
1987 65 マハーバーラタ
1988 66
1989 67 革命の羊達
1990 68
1991 69 地獄の夜
1992 70 ブン ブサール
1993 71 Bapak 父
1994 72 罪の群像
1995 73 チレボンの桜
1996 74 葛藤
1997 75 バラバ
1998 76 NAPI
1999 77 ビラ マラム ブルタニバ マラム
2000 78 死を迎える場所
2001 79 Malam Jahanam(地獄の夜)
2002 80 卒塔婆小町
2003 81 Kertadjaja
2004 82 チャンドラ・キラナ
2005 83 RORO MENDUT
2006 84 スクレニ、バリの娘
2007 85 Siau Ling
2008 86 Rara Jonggrang

2008年11月20日

今年も外語祭とともに語劇の季節がやってきました。インドネシア語劇では2年生が中心になってRara Jonggrang(ララ・ジョングラン)を上演します。

■日時:2008年11月20日(木)午後4時20分~5時20分
■場所:研究講義棟101教室(マルチメディアホール)
■詳細は外語祭公式サイトをごらんください。

■物語の紹介
東京外国語大学の語劇は今年で100年を迎えます。その伝統ある語劇にインドネシア語専攻が今年出す演目は「ララ・ジョングラン」となりました。

悲劇のヒロイン、ララ・ジョングラン(ロロ・ジョングランとも言います)の物語はインドネシアでもっとも知られた伝説の一つでしょう。この物語の中心となる舞台は、世界遺産にも選ばれたジャワ島中部のプランバナン寺院遺跡です。このすぐ北どなりには、一対の巨大な羅刹像が門を守るチャンディ・セウ寺院遺跡、南方の丘の上にはラトゥ・ボコ遺跡があり、いずれも物語の中に織り込まれています。現在、遺跡の多くは復元されましたが、長い歳月のなかで崩壊した建物の石材が散乱する様子は、現代の観光客にも異世界に迷い込んだような気持ちを引き起こさせます。数世紀前のジャワの農民たちが、魔神が造り上げようとして途中で放棄したのだ、と想像したのも無理はありません。

プランバナン寺院はもともと9~10世紀頃のマタラム王朝が建立したヒンドゥー教の寺院でした。中心に三つの祠堂がありますが、なかでも一際高くそびえ立つのが、中心のシヴァ祠堂です。この祠堂には、シヴァ神の石像のほかに、息子ガネーシャ、妃ドゥルガーなどの像が納められています。このドゥルガー像はヒンドゥー教では「マヒシャという阿修羅を退治する者」という名前で知られており、実はかなり血生臭い由来があります。しかし、その姿は細腰でたおやかな若い女性の姿に描かれており、一つの石像作品と見たとき、ララ・ジョングラン、すなわちジャワ語で「ほっそりとした乙女」という名前が付けられたのも納得がいきます。

マタラム王朝の中心がジャワ島の東部に移ってからは、頻発する地震や火山の爆発のため、プランバナン寺院は崩壊したまま、朽ちていきました。やがて住民もイスラームに改宗し、寺院の意味は記憶から失われていきました。そこで、荒廃した巨大な建造物の由来や、石像の意味を説明するために、住民は、新しい記憶、ララ・ジョングランの物語を創りあげたのです。

こうして1000年を超える時空を超えて過去と現在の二つの世界が重なるところに、この伝説は生まれました。王女ララ・ジョングランは架空の存在であっても、その伝説はまさに人々の心の中に生きているプランバナンの物語と言ってよいものです。2006年に発生した中部ジャワ地震では祠堂の一部に被害が出ましたが、幸いにも倒壊することは免れました。物語が伝承され続ける限り、遺跡は人々の文化財として守り続けられることでしょう。

最後に、劇の上演にあたっては、今年から本学の特任外国教員になられたスハンダノ先生に脚本の制作から学生の指導まで多大な努力をしていただきました。スハンダノ先生がいらしたガジャマダ大学はジョグジャカルタにあり、プランバナンはそのすぐ東にあります。今年の語劇のテーマとして最適な選択であったと思います。

2008年11月15日

2008年11月15日(土)に神田外語大学では第2回インドネシア語スピーチコンテストを開催します。東日本にある大学の学生および社会人の方を参加対象としています。

日時:2008年11月15日(土)午前10時30分から18時(予定)まで
場所:神田外語大学ミレニアムホール 千葉市美浜区若葉1-4-1
主催:神田外語大学
後援:インドネシア共和国大使館
協賛:インドネシア文化宮、日本インドネシア語検定協会

参加申し込みの締め切りは10月20日です。詳細は神田外語大学ウェブサイトの案内のページをご覧ください。

2008年11月 9日

第39回日本インドネシア学会研究大会が2008年11月8日、9日の2日間にわたって、以下のように東京外国語大学で開催されます。本学会会員でない方もご参加いただけますので、関心のある方々のご参加をお待ち申し上げます。

大学生および大学院生は無料、一般の方は参加費(資料代など)1000円のお支払いをお願いいたします。

日時:2008年11月8日(土)~11月9日(日)
場所:東京外国語大学 留学生日本語教育センター さくらホール
主催:日本インドネシア学会

ご注意:予定されていたPusat BahasaのDendy Sugono氏の報告が中止となりましたので、1日めのプログラムに変更があります[2008年10月31日]

第1日 11月8日(土)
13:00 開会挨拶
左藤正範(学会会長)

テーマ発表「インドネシア語教育の実践」
13:10-15:20

A-1 Totok Suhardiyanto(慶應義塾大学)
Kamus Elektronik sebagai Penunjang Pembelajaran Bahasa Indonesia: Pemanfaatan Stemming untuk Meningkatkan Kemudahan Penggunaan Kamus Elektronik

A-2 安田和彦(京都産業大学)
インドネシアのテレビ録画映像の活用について

A-3 Suhandano(東京外国語大学)
Preposisi dan Afiks pada Verba dalam Bahasa Indonesia

15:25-16:25 総合討論
16:30-17:30 学会総会
18:00 懇親会 東京外国語大学特別食堂
(懇親会費3000円)

第2日 11月9日(日)
自由研究発表
9:30-11:45

B-1 末延俊生(拓殖大学)
Pelesapan Preposisi pada Konstruksi Frasa Preposisiona Lokatif dan Temporal dalam Bahasa Indonesia

B-2 長南一豪(獨協大学院生)
インドネシア語心理動詞のカスケード構造

B-3 吉久晶子(南山大学院生)
小説『ラウマネン(Raumanen)』に見る近代インドネシアの国家、民族、神の位置

B-4 Edy Priyono(京都産業大学)
Sebuah Tinjauan tentang Singkatan di Majalah Bisnis Jepang dan Indonesia

11:45 閉会挨拶
左藤正範

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ポスターのPDFファイルをダウンロード(変更済み)

2008年11月 8日

東京外国語大学でのインドネシア語専攻の様子がインドネシアの新聞に紹介されました。

インドネシアを代表する新聞Kompas誌ウェブ版の2008年11月4日の紙面に掲載されたJepang "Tak Kenal" Indonesia(インドネシアを知らない日本)という記事のなかで紹介されました。2007年の外語祭でアチェの伝統舞踊を演じた本学の学生たちの写真も掲載されています。

Japanese students perform Acehnese dance

執筆者は本学インドネシア語専攻の特任外国語教員として2006-2007年度のあいだインドネシア語・文学の教鞭をとっていただいたウントゥン・ユウォノ(Untung Yuwono)先生です。

日本の社会ではまだまだインドネシアのことが知られていないなか、インドネシアのことを知ってもらうための努力がなされている例として東京外国語大学のインドネシア語専攻や日本インドネシア学会が紹介されています。これは、今年が日本とインドネシアの国交樹立50周年であることを記念して書かれた記事です。

Terima kasih, Pak Untung. (ウントゥン先生、ありがとうございます。)

2008年11月 5日

第44代アメリカ合衆国大統領にバラク・オバマ氏が当選しました(就任は来年1月20日)。

ところで、オバマ氏とインドネシアの間には深い縁があります。

オバマ氏の母親はアメリカ人、父親はケニア人ですが、この結婚が破綻した後、母親はインドネシア人の男性と再婚し、小さなオバマ氏をつれてインドネシアのジャカルタに移り住みました。

このような事情なため、オバマ氏は6歳から10歳までジャカルタのメンテンに住み、地元の公立小学校に通っています。オバマ氏は1961年生まれなので、ジャカルタに住んでいたのは1967年から1971年までになります。、スハルト政権が始まった時期でまだ1965年の9月30日事件の余波が残っているころです。10歳までだったのは、このときからアメリカで教育を受けさせるためにハワイに住む母方の祖母に預けられたためです。こちらにインドネシアの小学校時代のオバマ氏の写真があります。

ちなみに、オバマ氏の母親とインドネシア人の夫との間には娘マヤ(Maya)が生まれており、オバマ氏の(父親違いの)妹になります。つまり、オバマ氏にはインドネシア人の血をひいた妹がいるということです(国籍はアメリカですが)。

アメリカ合衆国の歴代大統領のなかでもここまでインドネシアと縁が深い大統領はほかにいないでしょうし、これからも生まれないように思います。

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2008年10月25日

インドネシア共和国の紋章はガルダ・パンチャシラ(Garuda Pancasila)と呼ばれるもので、神話の鳥ガルダがパンチャシラ(国家五原則)を表した五つのシンボルを描いた楯を持つ姿に描かれています。

これまでなかなかパソコンで使えるような高解像度の画像ファイルがなかったのですが、2008年2月になってWikipediaのページに高解像度でとても美しい画像ファイルがアップされました。パブリック・ドメインなので著作権の問題なくだれでも使えるようにしてくれているところが◎です。

562px-Coat_of_Arms_of_Indonesia.svg.png

さて、これがその画像でなのですが、実は、一か所大変な間違いがあります。すでに間違いの指摘はなされているようなので、早急に訂正されることを望むところです。というわけで、せっかくの画像ですが、このままでは使えないということで×です。(画像が掲載されているWikipediaのページはこちら。現在は訂正されています。【下の続報参照】)

どこが間違いかは、続きに書いておきました。

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2008年10月14日

ラーマーヤナを現代風にアレンジしたガリン・ヌグロホ監督のガムラン・ミュージカル映画『オペラ・ジャワ』(2006年)が10月14日(火)に東京で上映されます。

くわしくはDance Asiaのウェブページをご覧ください。

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2008年10月12日

中部地区初めてのインドネシア語スピーチコンテストが10月12日に南山大学で開催されます。

■日時:2008 年10 月12 日(日)13:00~(19:00 終了予定)
コンテスト出場者は12:30 までに受付を済ませて下さい。
■会場:南山大学 名古屋キャンパス DB1 教室
(アクセス方法: http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

■申し込みは9月30日(火)が締め切りです。
詳細は以下の資料をダウンロードしてご覧ください。
ファイルをダウンロード (59KB, PDF)

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2008年8月26日

4月のユースサッカー大会に引き続き、8月26日~31日に東京で2008ジュニアスポーツアジア交流大会としてバドミントンと柔道の試合がおこなわれます。ジャカルタからもチームが参加し、本学のインドネシア語専攻の学生たちも学生ボランティアとして協力する予定です。

詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

2008年8月25日

The 17th Indonesian Scientific Meeting & Indonesia-Japan Friendship Forum 2008 (ISM-IJFF 2008)が2008年8月25日-26日に東京農工大で開催される予定です。

詳しくはPPI-Jepangのウェブサイトをご覧ください。

2008年北京オリンピックが8月24日に閉幕しました。日本の成果はすでに報道されているとおりですが、インドネシアは金1個、銀1個、銅3個の成績をおさめました。

金 バトミントン男子ダブルス マルキス・キド、ヘンドラ・セティアワン
銀 バトミントン混合ダブルス リリアナ・ナッチル、ノバ・ウィディアント
銅 重量挙げ男子56キロ級 エコユリ・イラワン
銅 重量挙げ男子61キロ級 トリヤトノ
銅 バトミントン女子シングルス マリア・クリスティン・ユリアンティ
バトミントンでは相変わらずの強さを見せています。

2008年7月26日

2008年7月26日(土)に東京外国語大学でオープンキャンパスが開催されました。その一部として、インドネシア舞踊サークルでは3回のインドネシア舞踊公演をおこないました。時間の都合でバリ舞踊のペンデットとジャワ舞踊のヤポンの2演目だけでしたが、毎回80人前後の観客がおとずれ、会場の教室が満室となりました。ご来場のみなさまありがとうございました。11月の外語祭ではもっと多くの演目を上演する予定です。

オープンキャンパス・インドネシア舞踊
場所:研究講義棟3階305教室
時間:12:40, 13:40, 15:40の3回(各回約20分)

indonesian-dance-20080726.JPG
廊下で舞台にあがる時を待つ踊り手たち。

2008年7月19日

日本のガムラングループ・ランバンサリがインドネシア中部ジャワを代表するダラン(人形遣い)プルボ・アスモロ氏を招いて「青銅音曲X~ジャワの影絵とガムラン」の公演をおこないます。

東京公演は以下のとおりです。

会場:日暮里サニーホール
日時:7月18日(金)19:00 開演(18:30 開場/前奏曲演奏)
7月19日(土)15:00 開演(14:30 開場/前奏曲演奏)
詳細はランバンサリのウェブサイトをご覧ください。


2008年7月17日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2008年度第2回研究会を以下のとおり開催します。

メンバー以外の方、学生・院生にも公開していますので、ふるってご参加ください。

■日時:2008年7月17日(木)午後4時30分から6時30分まで
■場所:東京外国語大学総合文化研究所(422)
■発表者:
宇戸清治(東京外国語大学外国語学部)
「タイ映画『蝶と花』に見るイスラームの表象」
islam-kaken-20080717.png

2008年7月 4日

劇団四季ではインドネシアを舞台にしたミュージカル『南十字星』を公演します。「南方に出征し、戦後にBC級戦犯として裁かれることとなった青年」を主人公に据えた四季オリジナルの作品です。詳しくは四季のウェブページをご覧ください。学生向けの超お得チケットもあります。申し込みは青山まで。

2008年6月23日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2008年度第1回研究会を以下のとおり開催します。

メンバー以外の方、学生・院生にも公開していますので、ふるってご参加ください。

■日時:208年6月23日(月)午後4時30分から6時30分まで
■場所:東京外国語大学総合文化研究所(422)
■発表者:
荒このみ(東京外国語大学外国語学部)
「マルコムXの精神的遺産」
■報告は6時までとし、そのあと30分ほど本年度の研究計画について打ち合わせをおこないます。

islam-kaken-20080623.png

今年2008年が日本インドネシア国交樹立50周年であることを記念して、日本とインドネシアが共同して記念切手「国際文通グリーティング(日本インドネシア国交樹立50周年)」を6月23日に発行します。

ボロブドゥールやプランバナンがデザインの題材に選ばれています。インドネシア側でも対応した切手が発行される予定です。詳しくは日本郵便のウェブページをご覧ください。

http://www.post.japanpost.jp/img/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2008/h200623_seet1.gif

2008年6月 1日

外国人法律相談会実行委員会(弁護士法人あると内)による外国人のための無料電話法律相談会が2008年6月1日の午後1時から5時のあいだ開かれました。
denwasoudann.jpg
これは、弁護士とボランティア通訳者が組んで、日本語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、韓国語、フィリピン語、タイ語、ロシア語、インドネシア語、ビルマ語、ルーマニア語による多言語対応の全国的な電話法律相談をおこなうという企画です。

青山もインドネシア語と英語による通訳のお手伝いに参加しました。インドネシア語による相談はありませんでしたが、相談会には80件・30か国の方からの相談がありました。解決すべき課題はありますが、常設の外国人のための法律支援センターの設置に向けての一歩になったようです。

2008年5月21日

2008年5月16日に国会で日・インドネシア経済連携協定が承認されたことを受けて、同協定に基づくインドネシア人看護師・介護福祉士の受け入れに向けて事業が動き始めました。

その第1歩として、社団法人国際厚生事業団がインドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入れ機関を募集し始めました。候補者は3年間ないし4年間の滞在の期間中に、受け入れ機関で働きながら国家資格試験の合格を目指した研修を受けることになっています。資格を得た看護師・介護福祉士は引き続き日本に滞在することができます。

詳細は厚生労働省のウェブページを参照してください。

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2008年5月11日

5月2日にエーヤワディー川デルタに上陸したサイクロン「ナルギス」は、ミャンマーに甚大な被害をもたらしたと報道されています。毎日新聞のニュースによると、国連人道問題調整事務所では死者の数は6万から10万におよぶと推計しており、1970年のバングラデシュでのサイクロン「シドゥル」の災害につぐ20世紀以来最悪のサイクロン災害になる見込みです。

サイクロン「ナルギス」自体については英語版Wikipediaに詳しく説明が出ています。なお、ナルギス(Nargis)という名前はインド洋で発生するサイクロンに付けられる公式の名称リストに含まれています(パキスタン政府の提案)。ウルドゥー語で「水仙」(英語名narcissus)を意味しており、女性の名前にも使われるところからサイクロンの名称に使われるようになったと思われます。

被災状況や救援・救護の現状はなかなか伝わってきませんが、日本赤十字のサイトでは比較的詳しい報告がおこなわれています。また、救援金の受付もここでおこなわれています。

AFPBB Newsではサイクロン「ナルギス」ミャンマーで猛威の特集と動画ニュースの配信をおこなっています。Youtubeでもサイクロン「ナルギス」の特集をおこなっています。

インドネシアでもスマトラ島沖地震・津波災害(2004年12月26日)、ジャワ島中部地震災害(2006年5月27日)と災害が続いており、ミャンマーの災害もけっして他人事とは思えません。ミャンマーの被災者の皆さんがすみやかに必要な救援・救護を受けられ、生活の復旧に向かわれることをお祈りしています。

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2008年4月18日

2008年4月19日に早稲田大学大隈記念タワーで、「青空がぼくの家」などの作品で知られる、インドネシアを代表する映画監督スラメット・ラハルジョ・ジャロット氏の講演があります。

「GO GLOBAL VERSUS GO NUSANTARA~グローバルか多様性か―インドネシア群島から考える~」
日時:2008年4月19日(土)14:00~16:00(開場13:30)
場所:早稲田大学大隈記念タワー(26号館)地下多目的講義室
言語:インドネシア語(逐次通訳)
入場料:無料

詳細は主催者であるインドネシア民主化支援ネットワークのページをご覧ください。

2008年4月13日

東京都と東京都サッカー協会は2008東京国際ユース(U-14)サッカー大会を2008年4月26日~28日に開催します。インドネシアからはジャカルタ選抜チームが参加します。活躍を祈っています。会場の一つは東京外国語大学の近所にある味の素スタジアム・アミノバイタルフィールドです。

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2008年4月 2日

日本インドネシア語検定協会によるインドネシア語技能検定試験が以下のように開催されます。
第33回 2008年7月13日(1次) 9月27日(2次)
第34回 2009年1月18日(1次) 3月21日(2次)
詳しくは日本インドネシア語検定協会のウェブサイトをごらんください。

2008年3月 3日

押川典昭さんによるプラムディヤ・アナンタ・トゥール「人間の大地」4部作の翻訳が昨年ついに完了しましたが、その業績に対して第59回読売文学賞(研究・翻訳賞)が与えられました。インドネシア文学の最高峰であるプラムディヤの作品が、ドストエフスキーやガルシア=マルケスのように日本語で読めるのは画期的なことで、そのことが認められたのだと思います。受賞おめでとうございました。

日本語訳された「人間の大地」4部作は『人間の大地』(上下)、『すべての民族の子』(上下)、『足跡』、『ガラスの家』から構成されています。

プラムディヤ『ガラスの家』

こちらで訳者へのインタビューが読めます。

プラムディヤは2000年に第11回福岡アジア文化賞(大賞)を受賞、2006年に死去しました。

2008年2月23日

世田谷パブリックシアターと国際交流基金の主催で、2008年2月14日(木)~2月17日(日)に世田谷パブリックシアターにおいて、アジア現代演劇プロジェクトとして、マレーシア作品『ブレイク-イング』とインドネシア作品『オン/オフ』の2作品が上演されます。

詳細は世田谷パブリックシアターのウェブページをご覧ください。

2008年1月12日

日本南アジア学会20周年記念連続シンポジウムの第3回「『インド的文明』とは何か II」が下記のとおり開催されます。

期日:2008年1月12日(土)13:00-17:00
場所:京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールIII

青山も「ベンガル湾を渡ったインド的文明:東南アジアからの視点」というタイトルで報告をおこないます。詳細は日本南アジア学会のウェブページをごらんください。

2008年1月 1日

新年おめでとうございます。

今年2008年は日本インドネシア友好50周年です。実りある1年でありますよう。

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2008年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたって「2008年国民の祝日と政令指定休日に関する3大臣合同決定」およびインドネシア文化観光省公式サイトを参照しました。

1月1日(火)西暦新年
1月10日(木)イスラム暦1429年新年
1月11日(金)*
2月7日(木)イムレック(中国暦2559年新年)
3月7日(金)ニュピ(サカ暦1930年新年)
3月20日(木)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月21日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月1日(木)キリスト昇天祭
5月20日(火)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅)
7月30日(水)ムハンマド昇天祭
8月17日(日)インドネシア共和国独立記念日
8月18日(月)+
《9月1日(月)断食月(ラマダン)の開始》
9月29日(月)**
9月30日(火)**
10月1日(水)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
10月2日(木)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
10月3日(金)**
12月8日(月)イドル・アドハ(犠牲祭)
12月25日(木)クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日(金)***
12月29日(月)イスラム暦1430年新年
上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、それとは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定日(cuti bersama)です。

*はイスラム暦新年につながる政令指定休日、**はイドル・フィトリにつながる政令指定休日、***はクリスマスにつながる政令指定休日です。

+インドネシア独立記念日は1945年8月17日の独立宣言を記念する日ですが、2008年8月17日は日曜日にあたるため、翌月曜日8月18日が振替休日に設定されています。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

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2007年12月 9日

神田外語大学の主催で第1回インドネシア語スピーチコンテスト(Lomba Pidato Bahasa Indonesia Antaruniversitas)が以下の要領で開催されます。
 開催日:2007年12月9日(日)
 時間:午後13時30分から17時頃まで
 場所:神田外語大学 ミレニアムホール
 千葉市美浜区若葉1-4-1
 後援:在日インドネシア共和国大使館
 共催:日本インドネシア語検定協会

東京外国語大学のほか亜細亜大学、神田外語大学の学生15名が参加する大学間対抗のコンテストです。神田外語大学のページ日本インドネシア語検定協会のページに詳しい案内があります。

lomba-pidatao-poster.jpg

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2007年11月15日

東京家政大学博物館では特別企画展「影と色彩の魅惑 ワヤン」が開催中です。
詳細は東京家政大学博物館のウェブサイトをごらんください。

■日時:2007年10月18日(木)~11月15日(木) 9:00-17:00
(休館日:日曜日、ただし10月28日は開館)
■場所:東京家政大学博物館
東京都板橋区加賀1-18-1
東京家政大学百周年記念館5/4館
■交通:JR埼京線十条駅下車、徒歩7分.都営三田線新板橋駅下車、徒歩12分

2007年10月21日

「インドネシア更紗のすべて」展を町田市立博物館で10月21日まで開催されます。バティックに関心のある方は必見の展覧会です。詳しくは町田市のウェブページをごらんください。

2007年10月13日

一ヶ月の断食月(ラマダン)も終了です。今年2007年は、10月13日・14日に断食明けの祝日(イドル・フィトリ。インドネシアではジャワ語起源のルバランとも言います)を迎えます。Selamat Lebaran!

ところで、ラマダンに限らず、イスラームの行事はヒジュラ暦と呼ばれるイスラームの暦にしたがっておこなわれます。これは、「新月」(朔のあとで初めて肉眼で観察できる月)から新月までを一月とする純太陰暦です。AstroArtsのサイトには、「ラマダンとイスラム暦」というイスラーム暦についてのわかりやすい解説がのっていますので参考になります(ただし、2001年の記事)。

2007年9月14日

スマトラ島南西部のインド洋沖で12日午後6時10分頃、マグニチュード7.9の大地震が発生しました。ブンクル州(州都ブンクル)、西スマトラ州(州都パダン)などで被害の発生が報道されています。13日夜までの政府集計では死者11人、6000棟の建物が被害を受けた(うち800棟近くが全壊)と発表されています。

ジャパン・プラットフォームの緊急情報を参照。

2007年7月24日

サッカーアジア杯2007は、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムによる共同開催でした。1次リーグではD組のインドネシアは、初戦バーレーンを1-0で下すという快挙を成し遂げましたが、そのあと、サウジアラビアに1-2、韓国に0-1で破れ、決勝トーナメントに出ることはできませんでした。

7月18日のインドネシア-韓国戦では、インドネシアは負けたものの、大変にさわやかな試合観戦であったようです。外務省の渡航情報を見ると混乱が予想されているだけに、うれしい知らせです。

準々決勝でオーストラリアを破った日本は7月25日に準決勝を迎えます。決勝戦は7月29日、ジャカルタで開催されます。

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2007年7月 9日

TUFSオープンアカデミーの一環として、社会人・学生・高校生を対象に以下の要領で「イスラームと共生するジャワの文化」を開講します。

コード:B0704014
会場:東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟208号教室
回数:6回
日程:6月4日、11日、18日、25日、7月2日、7月9日
曜日:月曜日
時間:午後6時30分~8時30分

講義の予定(一部変更の可能性があります)

第1週 ジャワという所
第2週 ジャワ人とイスラーム
第3週 ジャワの古都ジョグジャカルタ
第4週 ジャワの歴史的文化遺産
第5週 ジャワと日本の歴史
第6週 ジャワの伝統文化
スライドやビデオを活用し、予備知識のない方にもわかりやすく説明いたします。

2007年7月 1日

6月26日から東京で開催されるShort Shorts Film Festival Asia 2007では、インドネシアの短編映画3本が、コンペティション部門(アジア・インターナショナル)で上映されます。

■The Matchmaker マッチメーカー
Cinzia Puspita / 9:59 / コメディ / インドネシア / 2006
■The Big Day ビッグ・デイ
Cinzia Puspita / 9:59 / コメディ / インドネシア / 2006
■Be Quiet, Exam is in Progress! 静かに!試験までもう少し!
Ifa Isfansyah / 15:30 / ドラマ / インドネシア / 2006
詳しくはShort Shorts Film Festival Asia 2007の公式サイトをご覧ください。

2007年6月17日

東京外国語大学のインドネシア語専攻学生有志とインドネシア舞踊サークル有志の主催で、昨年の中部ジャワ地震1周年にあたって、以下の要領でインドネシア舞踊チャリティー公演をおこないます。多くの方のご観覧をお待ちしております。


ポスターのダウンロードができます。(PDF)

マリ・ムナリ・ダン・ブルアマル
~インドネシア中部ジャワ地震チャリティー公演~

主催: 東京外国語大学インドネシア語専攻学生有志
     東京外国語大学インドネシア舞踊サークル有志
開催日:2007年6月17日(日)
開演: 午前10:00-11:00 (開場9:50)

プログラム:<舞踊>ペンデット、ヤポン、レノ、ランパックアユ、パンジスミラン
      <その他>中部ジャワ写真スライドショー、トークショー、雑貨販売

入場料: 一口 ¥1,000より(収益はすべて特定非営利活動法人APEXを通じて中部ジャワ地震被災者の支援に役立てられます。)

会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール [アクセス] 
連絡先:東京外国語大学インドネシア語専攻3年 鈴木里美
     jawatengahdonor2007@yahoo.co.jp

主催者ウェブサイト: http://www.geocities.jp/jawatengahdonor2007/

このチャリティー公演の実施にあたっては東京外国語大学の平成19年度百周年記念教育研究振興基金からの助成をいただきました。

2007年5月13日

国際シンポジウム「バンサとウンマ:東南アジア・イスラーム地域における人間分類集団概念の比較研究」第2部
International Symposium on Bangasa and Umma: A Comparative Study of People-Grouping Concepts in the Islamic Areas of Southeast Asia. Part 2

日時:2007年5月13日(日)13:00-18:30 / May 13, 2007
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 303 / Rm 303, Research Institute of Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies
使用言語:English only

詳しい内容はジャウィ文書研究会のウェブページをご覧ください。

2007年1月 1日

新年おめでとうございます。
インドネシアの祝日は1月1日と8月17日を除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2007年のインドネシア共和国の祝日を掲載しておきました。

1月1日(月) キリスト教暦新年
1月20日(土) イスラム暦1428年新年
2月18日(日) イムレック(中国暦2558年新年)
3月19日(月) ニュピ(サカ暦1927年新年)
3月31日(土) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
4月6日(金) キリスト受難日
5月17日(木) キリスト昇天祭
5月18日(金)*
6月1日(金) ワイサック(仏教大祭:ブッダの生誕・成道・入滅)
8月11日(土) イスラ・ミラジ(ムハンマド昇天祭)
8月17日(金) インドネシア共和国独立宣言記念日
《9月13日(木) 断食月(ラマダン)の開始》
10月12日(金)**
10月13日(土) イドル・フィトリ(断食明け)
10月14日(日) 同上
10月15日(月)**
10月16日(火)**
12月20日(木) イドル・アドハ(犠牲祭)
12月21日(金)***
12月24日(月)***
12月25日(火) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の祝日はインドネシア共和国における公休日となります。また、一部の祝日については、連休とするために、政府によって、本来の祝日の前後に公休日が設けられています。*はキリスト昇天祭につながる公休日、**はイドル・フィトリにつながる公休日、***はイドル・アドハとクリスマスをつなぐ公休日です。

断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

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2006年12月17日

12月16日に開催された東南アジア学会関東部会12月例会で、「歴史的視点から見た東南アジアと文明世界」というテーマで報告しました。比較文明学会との合同開催だったので、盛況でした。

プログラムの詳細は東南アジア学会ウェブサイトの案内をご覧ください。

《東南アジア学会関東部会12月例会》
日時: 12月16日(土)午後1時30分より
会場: 東京大学 赤門総合研究棟 8階 849号教室
総合テーマ:文明から見た東南アジア・東南アジアから見た文明
報告者:
染谷臣道(国際基督教大学教授、比較文明学会会長)
「諸文明が創出したジャワ心学(Kawruh Jiwa)という叡智」
青山亨(東京外国語大学教授)
「歴史的視点から見た東南アジアと文明世界」

2006年12月16日

12月16日(土)と17日(日)に東京外国語大学研究講義棟115において国際シンポジウムアジア・アフリカ史資料学の現在と地域文化研究が開催されました。

青山は16日の第1セッション(10:10-11:50am)で「アチェ文化財復興支援室の活動について」の題目で報告をおこないました。

プログラムの詳細は21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点」のお知らせをご覧ください。

2006年12月 6日

スシロ・バンバン・ユドヨノ・インドネシア大統領が2006年11月26日から29日まで国賓として来日しました。安倍総理大臣と会談をおこない、共同声明を発表しました。詳しくは外務省のウェブ・ページに掲載されています。

2006年10月27日

java-earthquake.JPG
2006年5月27日に発生した中部ジャワ地震から5か月が経ちました。募金のための慈善活動も引き続き行われています。地震規模の大きさを感じてもらうために、全壊したジョグジャカルタ市南方の学校の写真を掲載します。8月1日に撮影したもの。

2006年10月26日

第19回東京国際映画祭(2006年10月20日~29日)の「アジアの風」部門では37本の映画が上映されます。今年はマレーシア映画が中心となっていますが、インドネシア映画も3本上映されています。

1. ガレージ Garasi
2. 分かち合う愛 Berbagi Suami
3. セランビ Serambi アジアとアチェのための特別上映

詳しい情報は以下のとおり。

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2006年10月24日

今年の断食月(ラマダン)が明けました。断食明けの大祭イドゥル・フィトゥリは10月24日・25日の2日間です。インドネシアでも多くのムスリムたちがこの日を祝います。インドネシアでは、この日、お互いに「Maaf lahir batin」と挨拶します。これは、過去一年間に自分が犯した目に見える罪、目に見えない心の中の罪を許してください」という意味です。

断食明け大祭についての詳しい話は以下に。

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2006年10月20日

2006年のインドネシアの断食明け大祭(イドゥル・フィトゥリ)は10月24日(火)・25日(水)になります。それにともなって、その前後の10月23日(月)および26日(木)・27日(金)もインドネシアの公休日になります。

          

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