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2007年1月30日

【3年次対象ゼミ】

今日は、残っていた青山論文の第3節のレジュメを報告してもらいました。簡潔でよくまとまっていました。

そのあと、(4)「ガムラン」(5)「バティック文様」(6)「ジョグジャカルタの舞踊の癒し効果」の内容について検討しました。来週は、(7)から(12)までの内容について検討する予定です。

【地域基礎】

今日は、インドネシアの映画についての報告をしてもらいました。そのあと、先週のODAの報告についての追加報告を受けました。

2学期の期末レポートの課題をだしました。説明文をよく読んでください。

以下に掲載したインドネシアでのイスラム暦新年について報道する2007年1月21日付のThe Jakarta Post.comの記事の一部を読み、設問の1)-4)のすべてに答えるレポートを作成しなさい。それぞれの回答には質問の番号を記しなさい。2月14日(水)午後5時までに研究室(633号室)に提出すること。レポートは、全体でA4判レポート用紙2ー3枚にまとめ、それに氏名、学生番号を書いた表紙1枚をつけて、左上をホッチキスで綴じて提出すること。レポートの最後には使用した文献一覧を付けること。(2月13日を誤って水曜日と記していました。正しくは火曜日です。そこで、提出締め切りを2月14日水曜日にします。)

■期末レポート課題をダウンロードする:地域基礎-2006S2-#99期末レポート課題.doc (22KB)

ワークブックの提出も受け付けていますから、遅くとも期末レポート課題といっしょに提出してください。

このあと、今日と来週にかけてインドネシア映画『ビューティフル・デイズ』(Ada Apa dengan Cinta? 2002年. 112分)を鑑賞します。今日は、チンタが友人たちと学生食堂で昼食を食べるところまででした。

2007年1月26日

【ジャワ文化概説】

今週は、マハーバーラタの「枝葉」となる物語と題して講義をおこないました。中心となるパーンダワ一族とカウラワ一族の争いの物語を幹とすると、それに付随したり、派生したりする「枝葉」にあたる物語がたくさんあります。その中にはジャワ独自の物語も少なくありません。これらの物語はワヤン・クリやワヤン・オランあるいは舞踊の形で現在にいたるまで表現されつづけられています。

今回は以下のエピソードとその背景を説明しました。
1. アビマニュの結婚
2. スプラバワティとスリカンディの争い
これは、アビマニュの結婚に続くエピソードです。ここでビデオで、ジャワ舞踊「ブクサン・スリカンディ・スラデワティ」を鑑賞しました。スラデワティはスプラバワティの双子の姉妹です。
3. アルジュナの結婚
これについては、すでに紹介ずみです。
4. デワ・ルチ
これについては、課題2の中で紹介ずみです。物語は、マハーバーラタの登場人物と背景を使いながら、イスラーム神秘主義の神人合一の経験を描いています。

冬休み以降に出した課題1と課題2を回収しました。まだの人は来週までに提出してください。来週、もう一度レポートの課題(課題3)を出します。今学期の評価は三つの課題の内容と出席点の合計によって判定します。

来週は、本日配ったデーシャワルナナに関するレジュメに基づいて14世紀後半のジャワの状況について考えます。

【インドネシア語読解】

今週の読解はp.19の下から5行めまで進みました。次週は、ここから続きを読みます。

今週は、冬休みの課題であったインドネシア語版日本の歴史の訳文を回収し、訳の見本を配布しました。

次週はD班によるBBCのニュースの翻訳をお願いします。

再来週は最後の授業日なので、期末試験をおこないます。今学期に読んだBambu dan Orang Jepangのテキストが範囲となります。復習をきちんとしておいてください。

2007年1月25日

【4年次対象ゼミ】

卒論ゼミの皆さん。全員、無事に卒論・卒研を提出したとの報告をうけとっています。お疲れ様でした。ゼミとしての集まりは先週が最後ですが、これからは、卒論発表会、卒論集CD作成などの作業がまだ残っていますから、後輩たちのためにがんばってください。また、これらとは別に、このウェブサイトに掲載するための卒論・卒研の要旨と後輩へのアドバイスを2月末までに送ってきてください。

2007年1月23日

【地域基礎】

今日は、まず、先週の宿題だったアジア金融危機の説明と、ODAについての説明に対する質疑応答をおこないました。

ODAについてはしばしば「顔の見える援助」が必要だと言われます。援助先の要求を住民レベルでくみ取った丁寧な援助を行うことが基本です。ODAは政府間の援助なので、援助の質には受け取る側の政府の統治能力(governability)が影響しますが、統治能力が不十分な場合にはNGOとの連携が重要となってきます。

続いて、インドネシアのNGOについての報告をしてもらいました。中部ジャワのNGOで実際に調査した成果なので、具体的で生き生きとしていました。事例についてもう少し分析を加えると、さらに良くなったと思います。

来週は、インドネシアの映画の報告です。これが最後の報告になります。レポート課題も出しますから、欠席しないようにしてください。

【3年次対象ゼミ】

今日は、皆さんから送られた原稿の一部を例にとって、文章の書き方について説明をしました。ちょっとした工夫で文章はずいぶんとよくなります。テーマはそれぞれ、(1)Transition of Chinese Media in Indonesia、(2)「現代における巡礼」、(3)「インドネシアにおける宗教教育」でした。

文章の校閲をするときには、ワードの「変更履歴」機能を使います。これについても、今年の秋までに、使いこなせるようにしてください。

来週は、青山の論文のレジュメ発表の最後と、残りの原稿についてのコメントをおこないます。

2007年1月19日

【2006年度の記録】

2007年1月19日(金)は、20日と21日に本学で行われるセンター入試の会場準備のため、学生は入構禁止となります。したがって、全学的に休講となります。金曜日に授業のある学生は気を付けてください。

2007年1月18日

【4年次対象ゼミ】

今週は、卒論・卒研提出前、最後のゼミです。ほとんどの学生が順調に仕上げに向かっているようで安心しました。

しかし、フォーマットの統一、プリント・アウト、製本、提出とまだまだ作業は残っています。気を緩めないで提出日までがんばってください。とくにプリント・アウトのときには、紙が切れたり、インクが切れたり、プリントアウトが終わってから気づく間違いの修正とか、いろいろ問題がおこってくるものです。

提出の手続きについては、教務係で見落としのないように十分に指示を受けてください。

次回、1月25日には、いつものように木曜4限に共同研究室に集合し、降幡先生から、卒論発表会と卒論報告CD作成についての指示を受けてください。

これとは別に、青山のウェブサイトに掲載する卒論・卒研の要旨と後輩へのアドバイスを、2月末までに青山へメールで送ってください。これまでの文章はゼミ生の卒業論文・卒業研究のページをみてください。

2007年1月17日

【3年次対象ゼミ】

明けましておめでとうございます。

今日は、冬休みの課題として、卒論・卒研の中のある部分を書いてくるようにお願いしていたものを提出してもらいました。

冬休み前に急遽テーマが変わった学生がいたので、まずはじめに、インドネシアと日本の名前の付け方の比較、という新しいテーマについて、ゼミのみんなと議論をしました。その中で出てきたことですが、インドネシアの名前には、日本の名字と個人名という区別がないこと、インドネシアの名前の付け方は、地方の民族、宗教によってシステムが違うこと、などに注意する必要があります。また、成長にしたがって名前を変えたり、愛称の方が一般的に使われる名前となったりする例があることにも注目しておく必要があるでしょう。

来週は、今週提出してもらった文章をもとに、卒論・卒研の文章の書き方について、検討してみたいと思います。

【地域基礎】

明けましておめでとうございます。

今週は、まず、冬休みの宿題(インドネシア関係の本のレジュメ)を提出してもらいました。そのあと、「インドネシアの経済」と「インドネシアに対する日本のODA」の報告をしてもらいました。いずれも資料をよく読み込んだしっかりした報告でした。

経済の報告でいくつかの重要な点が指摘されていました。第一に、前近代においては朝貢貿易を通じて中国との関係が重要であったこと、第二に、植民地支配のなかでサトウキビなどの商品作物のモノカルチャー(単一の作物の栽培)に依存する構造ができたこと、第三に、スハルト政権において石油・天然ガスへの依存から脱却するために海外からの投資を誘致したが、それが結果的に1997年のアジア金融危機に巻き込まれる遠因となったこと、などでしょう。

アジア金融危機がどのようにおこったかについては、宿題としますから、報告者は次週に改めて説明してください。

ODAの報告は、日本のODAがすぐれた貢献をおこなった例(インドネシア版母子手帳)と、逆に、地元の社会や自然環境にネガティブな影響を与えた例を示し、多角的な評価をしていた点がよかったです。残念ながら質問の時間が取れなかったので、来週におこなうことにします。

2007年1月15日

【4年次対象ゼミ】

明けましておめでとうございます。

ほとんどのゼミ生が昨年末に卒論・卒研の原稿を送ってきてくれました。送ってきてくれた分から、コメントを付けて返信しています。

ワードのファイルを受け取ったら次のようにして、ワードの校閲機能をオンにしてください。
メニュー>表示>ツールバー>チェック/コメントを選択する

卒論・卒研の提出までにあともう一回集まる機会があります。もう一息です。がんばってください。

【インドネシア語読解】

明けましておめでとうございます。

2007年最初の授業では、19ページの第1パラグラフの最後まで終わりました。次週は、センター試験前日の準備のため、全学的に休講になります。

今週は、宿題が出ています。日本史の概略をインドネシア語で書いた文章です。これを日本語に訳して、次回1月26日の授業のときに提出してください。今週受け取っていない人は、以下からダウンロードしてください(範囲は近代の前までで、年表は除きます)。

sejarah.pdf (PDF, 1.5MB)
今週のBBCのニュースは、Adam Air機墜落のニュースを翻訳してくれましたが、大学のネット障害のためファイルで受け取ることができませんでしたので、今回は掲載していません。次週はD班の担当になります。よろしくお願いします。

2007年1月12日

【ジャワ文化概説】

1月12日(金)は、青山が研究会参加のため出張するので不在ですが、授業は通常通りに開講します。この日の授業時間はマハーバーラタのビデオ(先週の続き)を見てもらいます(出欠もとります)。

また、講義の代わりに、指定の論文を読みレポートを作成する課題(課題2)を出します。課題は1月12日の授業時間中に配布しますが、受け取れなかった学生は633まで取りに来てください。このウェブサイトでも以下をクリックするとダウンロードすることができます。

java-culture-winter-report.pdf (PDF形式,1MB)

課題レポートは1月26日の授業時間中に提出してください。

なお、1月19日(金)はセンター入試前日のため全学的に休講です。

2007年1月 2日

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

卒論で図や表をいれることも多いと思います。ここで図というのは、グラフ・地図・描画・写真などの総称です。一方、表というのは主として文字と数字から成るデータが罫線などによって区分されて規則的に配置されているもののことを言います。

図表を入れたときに忘れがちなことは、本文の中で図や表に対する参照をおこなうことです。せっかく入れた図表ですから、読者にしっかりと見てもらい、本文を理解してもらうために、図表への参照はかならず本文の中でおこなう癖をつけておきましょう。

図表への参照の仕方としては、次のような方法があります。

【例1】モンスーンの影響を受けるジャカルタでは1月頃に一年のなかでもっとも降水量の多い時期をむかえる(図1)。

【例2】表1から分かるように、モンスーンの影響を受けるジャカルタでは1月頃に一年のなかでもっとも降水量の多い時期をむかえる。

図表は、本文の中で図表に参照している部分の近く、通常はすぐ下に配置します。図表がとくに多い場合には、本文末の付録の部分にまとめることも可能です。

図のキャプションは図の下側に、表のキャプションは表の上側に付けるのが原則です。下の例を見てください(クリックすると拡大します)。
【例1】
diagram-sample.png
【例2】
table-sample.png

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

【初めにお読みください】このエントリーはもともと「卒論の本文の中で参照する方法」というタイトルでしたが、大幅に書き換え、「引用するときの出典表示の方法」というタイトルに改めました。(更新 2018-01-07)

引用の方法参考文献一覧の書き方は別のところで説明をしています。本文中の引用と論文末尾の参考文献一覧は対(つい)になっています。と言うよりは、論文の執筆のあたっては、本文中で他の文献を引用することがまず前提としてあり、それを補助する手段として参考文献一覧が存在すると言った方がよいでしょう。

参考文献を引用した場合、どの文献を典拠にしたのか、どの文献のどの部分を典拠にしたかを本文中で示す必要があります。このブログではその方法を「出典表示」と呼ぶことにします。

出典表示にはいくつかの方法がありますが、このエントリーでは、代表的な方法である著者名と刊行年を使った方法(英語ではAuthor-Date Styleと呼ぶ場合があります)を示しておきます。

この方法を用いる場合には、必ず論文末尾に参考文献一覧を載せておかなければなりません。つまり、引用という作業には、本文中での引用出典表示、論文末尾の参考文献一覧の3つがセットになるということです。これを引用の三位一体と名付けておくことにします。

たとえば、本文中で以下の(架空の)本の文章を典拠としたとしましょう。当然、この文献は参考文献一覧の中にはいっていなくてはなりません。

山田太郎. 1997. 『インドネシアにおけるイスラーム』白波書店.

本文の中でこの文献を引用した場合、以下のような方法で出典表示をおこなうことができます。【例1】【例3】【例4】では著者者の名前が本文の中に使われていますが、【例2】では本文中では使われておらず、あくまでも定説について述べている文献の一つという位置づけになっています。適当な方法を使い分けて使用してください。

【例1】山田(1997: 20-23)によると、20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義には二つの潮流があったという。

【例2】20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義には二つの潮流があったとされている(山田 1997: 20-23)。

【例3】20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義について分析したものとしては山田(1997)などがある。

【例4】本節では、山田(1997)の研究を参考に、20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義について概観してみたい。

出典表示は丸括弧でくくります。出典表示をおこなう位置は、【例1】【例3】【例4】のように本文中の著者名の直後か、【例2】のように本文の句読点の直前にするのが原則です。

参考にした文献全体を典拠とする場合は、【例3】【例4】のように(著者名+スペース+刊行年)とします。

(山田 1997)

文献の特定部分を典拠とする場合は、【例1】【例2】のように(著者名+刊行年+コロン+スペース+ページ数)とします。ページが複数の場合はハイフンでつなぎます。また、同じ本の複数の部分を典拠とする場合は、コンマで区切ります。

(山田 1997: 20-23)

(山田 1997: 20-23, 56-78)

著者名は原則として名字のみを表示します。ただし、同じ名字の著者が複数いる場合は個人名(下の名)まで付けて区別してください。

(山田太郎 1997: 20-23)

英数字およびコロン、ハイフン、コンマ、スペースは半角を用いてください。著者名と刊行年の間、コロンとコンマの後ろにはスペースを入れてください。

最後になりますが、AからBまでといった区間や範囲を表すときには、本来はハイフンではなくenダッシュ(-, Unicode U+2013)を用います。enダッシュというのは、長いダッシュ(いわゆるダッシュ)であるemダッシュ(--, Unicode U+2014)と区別される短いダッシュのことで、英語の論文では区別して使われています。ただ、ハイフンと見かけはほとんど変わらないので、日本語の論文ではハイフン(-, Unicode U+002D)で代用してもかまわないとかもしれません。

2007年1月 1日

【一般】

新年おめでとうございます。
インドネシアの祝日は1月1日と8月17日を除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2007年のインドネシア共和国の祝日を掲載しておきました。

1月1日(月) キリスト教暦新年
1月20日(土) イスラム暦1428年新年
2月18日(日) イムレック(中国暦2558年新年)
3月19日(月) ニュピ(サカ暦1927年新年)
3月31日(土) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
4月6日(金) キリスト受難日
5月17日(木) キリスト昇天祭
5月18日(金)*
6月1日(金) ワイサック(仏教大祭:ブッダの生誕・成道・入滅)
8月11日(土) イスラ・ミラジ(ムハンマド昇天祭)
8月17日(金) インドネシア共和国独立宣言記念日
《9月13日(木) 断食月(ラマダン)の開始》
10月12日(金)**
10月13日(土) イドル・フィトリ(断食明け)
10月14日(日) 同上
10月15日(月)**
10月16日(火)**
12月20日(木) イドル・アドハ(犠牲祭)
12月21日(金)***
12月24日(月)***
12月25日(火) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の祝日はインドネシア共和国における公休日となります。また、一部の祝日については、連休とするために、政府によって、本来の祝日の前後に公休日が設けられています。*はキリスト昇天祭につながる公休日、**はイドル・フィトリにつながる公休日、***はイドル・アドハとクリスマスをつなぐ公休日です。

断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

【補足 2020-09-26】2007年の祝日の根拠となる「2007年の国民の祝日ならびに政令指定休日についての三大臣決定」のPDFファイルがインドネシア政府労働省のウェブサイトから取得できたのでリンクを張っておきます。

          

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