≪ 2007年9月 | トップ | 2007年11月 ≫

2007年10月30日

【2007年度の記録】

10月30日には、外務省の20世紀パートナー招聘プログラムによって本学を訪問するインドネシア・プサントレンの教師たちと、討論会をおこないます。3年次ゼミと4年次ゼミの受講生はぜひ参加してください。日本語・インドネシア語の同時通訳がつきますから、言語の心配は無用です。

【追記】討論会は無事に終了しました。本学からは6名の学生が参加してくれました。このニュースは大学のウェブサイトにものりました!

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

卒論を書く人の多くがMicroSoft社のWordを使うことと思います。卒業後も使う機会が多いソフトですから、ぜひ使いこなしてください。

Wordを使って卒論を書くときに、ぜひ知っておいて欲しい機能の一つがチェック・コメント機能です。卒論の原稿をメールの添付ファイルでやり取りし、原稿の修正の指示をしてもらうときに、大変に役に立つ機能です。

チェック・コメント機能を使うためには、Wordを立ち上げたら、まずメニューから表示>ツールバー>チェック・コメントを選択します。すると、下のようなアイコン(図の赤枠と青枠)が表示されます。

check-comment.png

赤枠の部分はチェック機能のアイコンです。左から「変更の履歴」「前の変更個所」「次の変更個所」「変更の承諾」「変更を元に戻す」を表します。

青枠の部分はコメント機能のアイコンです。左から「コメントの挿入」「コメントの編集」「前のコメント」「次のコメント」「コメントの削除」を表します。

本文には、チェックの結果とコメントが赤字で表示されています(緑枠の部分)。アンダーライン(下線)がついている文字は校閲者によって挿入された文字、ストライクアウト(線で削除)された文字は校閲者によって削除された文字、[TA]と表示された部分は校閲者のコメントを示しています(TAの部分は校閲者のイニシャルです)。

校閲者のチェックを受け入れる場合は、チェックの部分を選択して、「変更の承諾」をクリックします。承諾しないで元の文に戻すときは「変更を元に戻す」をクリックします。次のチェックの部分に移動するときは「次の変更個所」をクリックします。

複数のチェック部分を承諾するときは、文章全体を選択しておいてから、「変更の承諾」をクリックします。

コメントを読むときは[TA]をクリックします。コメントを削除するときは、コメントの部分を選択して、「コメントの削除」をクリックしてください。

最後に、文章にはマーカーで色を付けることができます。赤枠の右にあるマーカーのアイコンをクリックして色を選び、文章を選択すると色が付きます。色を消すときは、該当する文章を選択してから「なし」を選んでください。

しばらく使ってみるとすぐに慣れるはずです。ぜひ使いこなせるようになってください。

2007年10月29日

【3年次対象ゼミ】

今日は、ゴミに関わる意識の問題にかかわるポイントを5点あげてもらいました。それぞれのポイントについて、どのような調査方法を用いたらよいかを考えてみました。たとえば、アンケート、聞き取り、参与観察、文献調査(報告書、法律、統計など)などが想定されます。

次回は、テーマをさらに絞り込んでみたいと思います。そのためには、まずインドネシアという文脈を離れて、ゴミ問題自体について、調べてきてください。つまり、これまでに出てきた分別、埋め立て、ポイ捨て、CO2といった概念が、全体としてどう関連しあっているのかを、明らかにして欲しいということです。

【地域基礎】

今日は、学生に夏休みレポートの第4章から第6章まで報告してもらいました。発表の持ち時間は20分+質疑応答5分の計25分です。

第4章 スカルノ大統領時代のインドネシア
第5章 インドネシア国軍―その起源と展開―
第6章 スハルト政権下のインドネシア―1980年代前半まで―

第6章の発表は時間切れで途中までとなりました。来週は残りの5分間の発表と質疑応答から始めます。次回は、第11担当の人まで準備をしておいてください。

来週は、第6章の内容までを範囲として小テストをおこなう予定です。レポートの内容を復習しておいてください。

2007年10月26日

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

ウェブ上の情報収集の手段としてWikipediaを使う機会が増えています。Wikipediaの特徴は、誰でもいつでも匿名で記事の作成・編集ができる、という点にあります。これが、無料のオンライン百科事典として最大規模に成長した理由でしょう。しかし、まさにこの特徴ゆえに、Wikipediaの情報の利用にあたっては、注意を払う必要があります。それは、専門家の校閲がないために誤りが見過ごされる可能性があること、そして、故意の情報操作を受ける可能性があるということです。

2007年2月に報道された大学の試験で誤答続出の事件は、Wikipediaの記事に誤りがあった例ですが、Wikipediaにだけ頼った情報収集の危うさをはっきりと示していると思います。

Wikipediaの創始者であるジミー・ウェルズは、この問題に触れて、調査をおこなう学生は、Wikipediaを最終的な情報源とすべきではなく、調査の出発点と考えるべきだ、と明言してます。詳しくは、同氏が2007年3月に来日したときの質疑応答の記録を読んでみてください。

また、Wikipediaの記事に対して意図的な情報操作がおこなわれる場合があることも、今ではよく知られています。たとえば、アメリカでは2005年12月に社会的に話題となった事例があります。

結局のところ、Wikipediaの記事をそのまま情報源として使用するのではなく、あくまでも出発点として、さらに信頼できる情報源に遡っていくことが必要だと思います。Wikipediaの基本的な編集方針の一つとして「独自調査は載せない」というものがあります。その代わり、信頼できる情報源を載せることが指示されています。つまり、Wikipediaの記事は、すでにある資料に基づいて書かれていること、そして、その記事の出典を見ることによって、元の資料を辿ることができる、ということです。

ただし、ある情報がWikipediaにどのように掲載されているかと言うことを、ネット上でのその情報の取り扱われ方を示す事例として取り上げることは、ありうることだと思います。

いずれにせよ、Wikipediaの記事を参照または記事から引用した場合には、その旨を明記する必要があります。引用の仕方は、Wikipediaにある「ウィキペディアを引用する」が参考になります。

【インドネシア語読解】

今日は、Kopi班のBBCニュースの発表の番でしたが、連絡がありませんでした。Kopi班には再来週に改めて発表をお願いします。

テキストはp.29の下から2行目まで進みました。来週は、ここから引き続き進みます。

今日出てきた構文の中では、以下の構文に注意してください。
1. ber動詞+me動詞 「~して、~する。」

Para penumpang harus berdiri di tempat yang sudah ditentukan menunggu kereta api datang. 乗客たちは定められた場所に立って、列車が着くのを待つ
2. dengan me動詞 「~することによって」
Penumpang bisa meminta petugas itu agar membuatkan penyesuaian dengan menambah kekurangan harga ke tujuannya. 乗客は目的地までの金額の不足分を足すことによって精算することを乗務員に頼むことができる。

来週は、今日の分までを範囲として、小テストをおこないます。しっかりと復習をしておいてください。

【東南アジア古典文化論】

第4週の今日は、インド的テクストと「物語」の関係を説明し、そのあと、スライドを使ってクルタ・ユガに時代設定された物語をいくつか紹介しました。

来週は小テストです。第3週までの内容を復習しておいてください。

今週の配布資料をダウンロード (PDF, 163KB)

2007年10月25日

【4年次対象ゼミ】

今日のゼミでは、バリ人の方位観についてと、ガムランについてをテーマとする二人に参加してもらいました。バリ人の方位観を東アジアの風水と比較するというアイディアはよいと思います。問題はどのような視点から比較するですね。ガムランについては、日本にあるフルセットのガムランをもつ団体にアンケートをして、どのような経緯からどのようなタイプ(バリかジャワか)のガムランを入手するにいたったかを調べることになりました。

2007年10月24日

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

この記事の改訂版を2013年11月24日に公開しました。この記事の内容は古くなっているので、改訂版のページを参考にしてください。

卒論の資料を集めるためにウェブを使うことは当たり前になりましたが、ウェブで収集できるデータの一つとして最近新たに増加中なのが、YouTubeにあがっている動画です。YouTube日本語版も始まりました。

しかし、YouTubeの動画を見るためには、パソコンをネットに接続する必要があります。卒論の資料として使うには、自分のパソコンに動画ファイルをダウンロードして、いつでも再生できるようにしておきたいことも多いと思います。ここでは、そのための方法を簡単に紹介します。なお、紹介するソフトはWindows用に限定しました。さらに詳しい情報を知りたい人はYouTube Fanの解説ページをのぞいてみてください。

まず、YouTubeの動画をダウンロードするためのソフトを入手します。Vectorのサイトからフリーソフトをダウンロードすることができます。たとえば、以下のソフトがあります。

■ダウンローダー雨 夕立 レビューを読む

次に、YouTubeの動画を再生するためのソフトを入手します。YouTubeの動画にはFlash Videoというフォーマットが使われていますから、このフォーマットの動画ファイルが再生できるソフトが必要です。Flash Videoのファイルは拡張子が「.flv」になっています。こちらも、Vectorのサイトからフリーソフトをダウンロードすることができます。たとえば、以下のソフトがあります。

■FLVP 案内を読む

ソフトの準備ができたら、YouTubeのサイトに行って、ダウンロードしたい動画を探します。目当ての動画が見つかったら、そのURLを上記のソフトにドラッグ&ドロップして、動画ファイルをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、そのファイルをクリックすれば、再生が始まるはずです。ファイル名はわかりやすい名前に変更しておくと、あとで整理しやすいです。

YouTubeにあるデータを使うときには、ウェブ上の他のデータと同様に、吟味して利用する必要があります。そのことに注意したうえで使うなら、今までに使えなかった動画というデータを使うための優れた手段となるでしょう。

蛇足になりますが、YouTubeのtubeはアメリカ英語でテレビのことです(ブラウン管を意味するcathode ray tubeのtubeに由来)。つまり、「あんたがテレビ」といったノリの名称で、もともとは、自作のビデオ作品をネットで発信するためのサイトとして考案されたものです。

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

卒論の資料を集める調査方法の一つとしてアンケートを使いたい場合も多いと思います。一見、簡単そうですが、実際は奥の深い調査方法です。質問の仕方一つで答えが変わってきますから、全体の設計が大切です。ウェブでも基本的なポイントを説明しているページがあるので目を通しておいてください。たとえば、以下のようなサイトが参考になると思います。

アンケートの作り方
これは大学での研究調査のためのアンケートの作り方を述べているので、卒論にアンケートを使うことを考えている学生には有益です。はじめに、アンケートとは仮説を検証するためのデータを収集する手段である、と説明されている点は重要です。

アンケート作成のコツ
こちらは社内アンケート作成のコツについて述べているサイトですが、具体例にそってわかりやすく書かれているので、質問文を作成するうえで参考になるところが多いでしょう。

2007年10月23日

【リレー講義】

宗教学のリレー講義「世界に現れる神」の第4回として、「インドネシアの神・神々・カミ」というテーマで講義をおこないました。日本語の「神」概念をまず整理したあと、インドネシアのジャワに焦点をあて、ジャワの固有の信仰、ヒンドゥーないし仏教的な神仏信仰、イスラームの唯一神観念の三者の間に見られる歴史的関係を説明しました。

出席者は230名弱でした。提出してもらったコメントシートについては、近く、簡単な講評をここに掲示する予定です。

2007年10月22日

【3年次対象ゼミ】

今週からは、しばらくの間、共通のテーマを選んで、卒論作成の手順のシミュレーションをしてみることにします。

参加者から出されたテーマ候補は、ゴミ、ラマダン中の物価上昇、地球温暖化対策でした。この中から、ゴミを共通のテーマとして選びました。

このテーマを元に、ブレーンストーミングをして、さらに絞り込みをした結果、ゴミ処理のシステムというテーマと住民の意識というテーマが出てきました。次回は、それぞれのテーマについて、重要なポイントをあげてもらい、それぞれのポイントについて何について調べる必要があるかを検討し、リストにして提出してもらうことにしました。参加者は、二つのグループにわけ、二つのテーマを分担してもらうことにしました。

次回に検討してもらいたいもう一つの点は、卒論の最終結果を、どのような形で、社会に還元するのかということです。行政への政策提言とか、NGOの事業計画とかいった形でまとめることが想定されます。

【地域基礎】

今日は、学生に夏休みレポートの第1章から第3章まで報告してもらいました。発表の持ち時間は20分+質疑応答5分の計25分です。

第1章 19世紀の東南アジアについての研究
第2章 民族意識の形成と展開―1945年の独立宣言まで―
第3章 日本軍政下のインドネシア

次回は、第6章担当の人まで準備をしておいてください。

なお、不定期に発表内容についての小テストをおこないますから、しっかりと復習をするようにしてください。

2007年10月21日

【一般】

「インドネシア更紗のすべて」展を町田市立博物館で10月21日まで開催されます。バティックに関心のある方は必見の展覧会です。詳しくは町田市のウェブページをごらんください。

2007年10月19日

【東南アジア古典文化論】

第3週の今日の講義では、古典的インドの「歴史観」を説明しました。ここで歴史というのは、宇宙の生成・維持・破壊という3つの過程からなる長い時間のサイクルを指しており、ヒンドゥー教のブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神がそれぞれの過程をになっています。さらに、このサイクルはユガと呼ばれる四つの時代に分けられています。これらの時代は、物理的な期間であるのみならず、ダルマ(宇宙・社会の秩序を保つ根本原理)の多い少ないと対応しています。

来週は、歴史観の続きを講義します。

今週の配付資料をダウンロード (PDF, 153KB)

【インドネシア語読解】

今週の読解では、BBCニュースKesan utusan RI soal junta Birmaの発表をしてもらいました。来週のBBCニュースはkopi班に発表をしてもらいます。

テキストはp.28の最初から、同ページの下から3行目まで進みました。来週はp.28の下から2行目から続けます。

今日読んだ文章のなかから、2例、注意して欲しい構文を取り上げてみます。

1. yangの二つの用法

Hanya penumpang yang membawa karcis yang boleh masuk ke peron.

1つの文に2つのyangが使われていますが、働きが違うことに注意してください。最初のyangはpenumpangにかかる修飾句を作っているのに対して、2番目のyangはyang boleh masuk ke peronという名詞句を作っています。「切符を持っている乗客だけが、ホームに入いることが許されるのだ。」という文意です。

2. 倒置構文

Di bangunan stasiun disediakan kompleks pertokoan.

短い文ですが、倒置構文になっていることに注意してください。Di bangunan stasiunは場所を示す副詞句、disediakanは述語、kompleks pertokoanは主語です。副詞句+述語+主語の順序です。「駅の建物には店舗施設が設けられている。」という文意になります。

2007年10月18日

【4年次対象ゼミ】

今日の参加者2名のテーマは、1)インドネシアの海外出稼ぎ女性労働者と2)アフリカの女性器切除(FGM)についてでした。1)については、資料の読み込みを深めてもらいたいと思います。2)については、エジプト人留学生を対象にした聞き取り調査をこれから始めるので、その結果を報告してもらいたいと思います。

ゼミに参加するときには、あらかじめ、レジュメをプリントして提出するようお願いします。

2007年10月15日

【3年次対象ゼミ】

今週は、二人の参加者から、自分の卒論に関連する文献のリストを提出してもらいました。文献リストはまだまだ短いので、これから充実させてください。

卒論への取り組み方を理解してもらうために、来週からしばらくシミュレーションをしてみたいと思います。最近のインドネシアの出来事から、気になるニュースをコピーして持ってきてください。ゼミ全体で検討してみたいと思います。

【地域基礎】

今日は、ビデオ「NHKスペシャル 日本軍政下のジャワ:発掘 幻の国策映画」(50分)を見てもらいました。ビデオは共同研究室にもあります(IND-119)。ビデオを見る前に各自に質問票を渡し、ビデオを見ながら記入し、そのあとで、グループに分かれて質問票への答えを完成し、発表をしてもらいました。前回に配布した『インドネシア国史』の内容とも連動していることがよく理解できたことと思います。

『インドネシア国史』のレジュメを提出してもらいました。今日出せなかった人は、明日中に提出をしてください。

夏休み課題レポートの製本済みコピーは木曜日にできあがるので、クラスの代表に受け取ってもらい、全員に配ってもらいます。来週までに、最初の5回分くらいまでは予習してきてください。

次回からは、毎週3人を目処(1人20分の持ち時間)にレポートの報告をしてもらいますから、準備をしてきてください。

2007年10月13日

【一般】

一ヶ月の断食月(ラマダン)も終了です。今年2007年は、10月13日・14日に断食明けの祝日(イドル・フィトリ。インドネシアではジャワ語起源のルバランとも言います)を迎えます。Selamat Lebaran!

ところで、ラマダンに限らず、イスラームの行事はヒジュラ暦と呼ばれるイスラームの暦にしたがっておこなわれます。これは、「新月」(朔のあとで初めて肉眼で観察できる月)から新月までを一月とする純太陰暦です。AstroArtsのサイトには、「ラマダンとイスラム暦」というイスラーム暦についてのわかりやすい解説がのっていますので参考になります(ただし、2001年の記事)。

2007年10月12日

【東南アジア古典文化論】

今日は、古典インド文化の世界観を理解してもらうために、インド仏教における世界観、ヒンドゥー教の世界観、六道の輪廻転生について紹介しました。インド的世界には、人間が住む世界(贍部州、ジャンブドヴィーパ)の他に、神々が住む世界(?利天)、阿修羅が住む世界、地獄などがあります。これらの世界は独立しているのではなく、輪廻転生によって、住民が相互に行き来する関係にあることを理解してもらいました。

来週は、古典インド文化の歴史・時間観について説明します。

今週の配付資料をダウンロード (PDFファイル、187KB)

【インドネシア語読解】

今日からPerkeretapaianを読み始めました。Yang関係詞が多用される文が頻出しますが、なんとか読み込めているようです。来週は、p.28の最初の文からです。

夏休み課題レポートがまだ提出できていない人は、15日までに提出してください。これが最終受付日です。

今週のBBCニュースの報告の準備できていませんでした。来週は間に合うようにしてください。きよぽん班の順番です。

2007年10月11日

【4年次対象ゼミ】

今日は、先週の予定通り、二人の学生の卒論指導をおこないました。ジャワ人の名前の研究については、対象とする名前を、ジャワ生まれの名付け親に名前を付けてもらった人の名前にしぼることにしました。断食月(ラマダン)のインドネシア人の生活を調査した学生に対しては、「ジャカルタのあるイスラーム教徒の断食月の一日」というテーマで、写真を多用した、日常生活を紹介する卒論研究をおこってみてはどうか、提案しました。

2007年10月 5日

【東南アジア古典文化論】

今日は2学期の授業計画を配布し、オリエンテーションをおこないました。東南アジアには様々な宗教が共存しますが、その基底には、インド化の過程で伝播したヒンドゥー教や仏教の影響があることを見てもらいました。

次回からインド的世界観・歴史観について見ていきます。

今週の配布資料をダウンロード (PDFファイル、179KB)

【インドネシア語読解】

今日の授業では、1学期末の試験を返却し、夏休みの課題を回収しました。夏休みの課題を今日提出できなかった人は、来週の授業時間までに提出してください(2学期の評価の一部になります)。

BBCニュースの報告も、1学期と同様に行います。次週はチーム地球です。

2学期の読解の授業ではAjip RosidiのOrang dan Bambu Jepangを読みます。今年はp.27のPerkeretaapianの章から読んでいきます。以下の点に注意を払っていきたいと思います。

1. 文の構造。この章ではとくに関係詞yangが複数回使用されている文がたくさん現れます。文の構造がどのようになっているのかに注意を払ってください。本文中から例をとります。

Hal yang lain yang membedakan stasiun Eropa dengan Jepang ialah ...(日本の駅をヨーロッパの駅と区別している他のことは...)
この部分では、Hal(こと)に対してyang lain(他の)とyang membedakan stasiun Eropa dengan Jepang(日本の駅をヨーロッパの駅と区別する)という二つの関係節が修飾していて、全体としてialahの主語になっていることを理解する必要があります。

2. 連語関係。単語を一つ一つばらばらに理解するのではなく、いっしょに使われている他の単語との関係とあわせて理解しましょう。たとえば、ある動詞には特定の前置詞が続いて使われる傾向があります。本文中から例をとります。

membedakan kereta api di Jepang dengan kereta api di Eropa(ヨーロッパの鉄道と日本の鉄道を区別する)
この文から、動詞membedakan(区別する)を使うときは、denganという前置詞を使って、membedakan A dengan Bという形をとるんだな、と理解するわけです。

入門の段階ではどうしても一つ一つの単語の意味を理解し、覚えることに集中してしまいますが(このことは当然のことです)、より広い視野で文を見ていくことが、読解力をつけるためのコツだと思います。

2007年10月 4日

【4年次対象ゼミ】

2学期最初の今日のゼミには10名全員が参加しました。全員にこれまでの進捗状況の報告をしてもらいました。夏休み中にインドネシアでフィード調査をすませてきた人も多く、実りのある夏休みだったようです。

今後は、10月11日から11月15日までは2名ずつゼミに来てもらってきめ細かな指導をおこないます。これ以外に相談が必要な人はゼミ以外の時間にアポをとって個別に私の研究室に来てください。

11月29日にはMicrosoft Wordを使った論文作成についての研修をおこないます。教室については後日案内します。

12月6日と12月13日には、冬休み直前最終発表会をおこないます。この2週には全員参加してください。

卒論・卒研の提出日は2008年1月8日と9日の2日間です。冬休み中になりますから、気をつけてください。

1月10日のゼミには全員参加をお願いします。卒論・卒研提出後の作業について連絡があります。

2007年10月 2日

【3年次対象ゼミ】

夏休みの宿題として、卒論のテーマに関わる文献のリストとその中から選んだ1冊のレジュメを提出するように指示していましたが、出せる人がいませんでした。来週は体育の日で休みなので、再来週の授業のときに必ず出すようにしてください。

卒論に扱いたいテーマとしては、インドネシアの民話、インドネシアのジョーク、女性の権利を守るNGOの活動、華人文化の復興などをあげてもらいました。まだまだテーマとしては一般的で漠然としているので、これからさらに絞りこんでいく必要があります。

2007年10月 1日

【地域基礎】

今日10月1日は2学期の最初の授業でした。元気そうな顔がみれてなによりです。

夏休みの課題レポートを提出してもらいました。これは全部そろわないとコピーと製本の作業に進むことができません。都合で今日提出できなかった人は必ず今週の金曜日までに633青山研究室に提出しに来てください(不在の場合はドアの封筒へ)。

残りの時間はビデオ「インドネシアの「慰安婦」たち」(中京テレビ、1997年制作、50分)を見ました。テープはインドネシア語専攻共同研究室641にあります(IND-070)。オランダの文書館で発見された史料の紹介と、日本のアジア女性基金の活動とそれに対する元慰安婦たちの反応とインドネシアの政府が描かれています。

次回の授業は、来週が体育の日なので、再来週になります。

宿題として、インドネシアの高校教科書『インドネシア国史』の日本軍政期の部分を配布しました。A4判1枚に要約し、次回の授業時間に提出してください。宿題を受け取れなかった人は青山研究室に取りに来てください。

          

カテゴリー

過去のお知らせの記録

新規エントリーの投稿
[権限をもつユーザのみ]