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リレー講義

2014年12月17日

今週は、12月17日(水)4限に101教室で、総合文化研究入門A「さまざまな文化の理解のために」第10回を担当し「伝統芸能に見るジャワの文化伝承」の題目で講義を行いました。これは言語文化学部で総合文化コースを希望する1年生を主たる対象とする導入科目の授業です。履修生は280名弱でした。

精霊信仰、インド文化、イスラームという宗教文化が重層的な関係で共存していることを、ジャワの伝統舞踊ブドヨ・クタワン及び伝統芸能ワヤン・クリ、ワヤン・オラン、スンドラタリの事例を通じて理解してもらいました。映像資料も用いました。

■配付資料(PDF)
伝統芸能に見るジャワの文化伝承(授業概要・スライド抜粋)

2014年12月 3日

外語祭でしばらく中断しましたが、導入科目「民族と民族問題の諸相」の一部としてインドネシアについての講義の第3回を担当しました。今週の出席者は117名でした。

最終回の今週は、国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人の位置をとりあげました。講義で紹介した映像資料と、講義では時間がなく紹介できなかった参考映像資料を以下に示しておきます。3回の講義でしたが、インドネシアの民族問題について理解が深まったとしたらうれしい限りです。

■紹介した映像資料(マラッカのプラナカン)
・The Melaka Story: Simply Peranakan (15:42) http://youtu.be/Eoc7QDppH3A
■参考になる映像資料(1998年5月暴動)
・Mei 98: News Clips from May 98 Riot in Jakarta (5:21) http://youtu.be/8AVjVXHbMk4

■2013年度 民族と民族問題の諸相
第1回 2013年11月5日 インドネシアにおける多民族の共存
第2回 2013年11月12日 国民国家インドネシアに対抗する民族
第3回 2013年12月 3日 インドネシアにおける外来少数民族(今週)

■今週の配付資料(PDF)
配付資料
(開くためにはパスワードが必要です。パスワードは授業時にお知らせします。)

2014年11月12日

先週に引き続いて導入科目「民族と民族問題の諸相」の一部としてインドネシアについての講義の第2回を担当しました。今週は120人の受講生がいました。次回は外語祭と月曜日振替授業日をはさんで12月3日にインドネシアについての最後の講義をおこないます。

今週は、まず「ネーション」の概念を整理したあと、国民国家インドネシアにおいて政府に対抗する民族の状況(垂直的対立)を西パプアを中心に検討しました。映像資料を見るなかで、国民統合のプロセスには国民としての平等な権利の付与が不可欠であることが明らかになったと思います。なお、国家の枠組みの中で相互に対立する民族・宗教集団(水平的対立)については十分に触れることはできなかったので、配付資料の「南マルク」の部分を読んでおいてください。次回は、国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人の位置をとりあげます。

■2014年度 民族と民族問題の諸相
第1回 2014年11月 5日 インドネシアにおける多民族の共存
第2回 2014年11月12日 国民国家インドネシアに対抗する民族(今週)
第3回 2014年12月3日 インドネシアにおける外来少数民族
(第3回は外語祭と振替授業日をはさむため、第2回の3週間後に講義)

■今週の配付資料
配付資料・スライド・参考資料(PDF)
(開くためにはパスワードが必要です。パスワードは授業時にお知らせします。)
・映像資料(Youtube) West Papua's Hidden Fight For Independence. 26:47. Journeyman Pictures. 2014-08-18.
こちらの映像資料も参考になります。
・映像資料(Youtube) West Papua - A Journey to Freedom. 29:25. E.Morris Videography. 2012-09-01.

2014年11月 5日

今週は11月5日水曜日4限に206教室で、リレー講義である導入科目「民族と民族問題の諸相」の一部としてインドネシアについての講義を担当しました。第1回の今週は124名の受講生がいました。このあと11月12日と12月3日の2回講義をおこないます。

昨年度と同様に、全3回のなかで、東南アジアの多民族国家としてのインドネシアを紹介し、第1週では国民国家インドネシアにおける多民族の共存を、第2週では国民国家インドネシアに対抗する民族、あるいは国家のなかで対立する民族を、第3週では国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人の位置をとりあげます。

■2014年度 民族と民族問題の諸相
第1回 2014年11月 5日 インドネシアにおける多民族の共存(今週)
第2回 2014年11月12日 国民国家インドネシアに対抗する民族

第3回 2014年12月3日 インドネシアにおける外来少数民族
(第3回は外語祭と振替授業日をはさむため、第2回の3週間後に講義)

■今週の配付資料(PDF)
配付資料・年表
(開くためにはパスワードが必要です。パスワードは授業時にお知らせします。)

昨年度までにおこなった講義の内容は2013年11月13日2012年10月31日2011年11月9日2010年11月10日の記録をそれぞれ参照してください。

2014年10月24日

今週は、10月24日(金)6限に106教室で、地域文化概論A「文化現象に現れる宗教的次元」第4回を担当し「インドネシアの神・神々・カミ」の題目で講義を行いました。これは言語文化学部で総合文化コースを希望する2年生を主たる対象とする授業です(むろんそうでない学生にも開講されています)。46名が受講しました。

この講義では、スライドと配付資料に基づいて、まず、日本語における「神」概念を整理した後、インドネシアにおける宗教実践に焦点をあて、固有の精霊信仰、ヒンドゥー教の多神教的信仰、イスラームの唯一神信仰が、重層的に重なり合って同時に成立しうる状況を理解してもらいました。

授業の最後にコメントシートを提出してもらいました。コメントシートの提出をもって出席とし、評価の対象とします。質問が記入されている場合には、近いうちにこのページで回答したいと思います。

■今週の配付資料(PDF)
講義概要・参考文献
スライド資料(抜粋)

2014年5月26日

今週は、地域基礎1A「東南アジア研究入門」の宗教と社会(その1)を担当しました。

この講義では、島嶼部を中心に信仰されているイスラームを取り上げ、イスラームの基本、東南アジアにおける展開の歴史、現代の傾向について理解を深めました。最後に、全体の整理として小テストを行いました。あわせて、次回の講義(宗教と社会 その2)で使うアンケートを行いました。

限られた時間なので、駆け足の講義となりましたが、詳細は『東南アジアを知るための50章』の第18章「世界宗教の地域性:東南アジアのイスラーム」を読んで、学んでください。次年度は、もう少し材料を絞り込んでみたいと思います。

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2014年5月15日

今週は3限に、アジア・アフリカ地域文化論の第5週を担当し「東南アジアに広まった古代インドの文化:ラーマーヤナ物語を例として」という題目で講義を行いました。

配付資料とスライドに基づいて、ラーマーヤナ物語を事例として東南アジアに広まった古代インドの文化について紹介し、東南アジアの「インド化」という側面と、東南アジア社会によるインド文化の「現地化」という側面が並行して進展した状況を検討しました。今回は、このテーマでの初めての講義だったので時間配分に問題があったようです。次のシーズンまでには改善したいと思います。

■配付資料
東南アジアのラーマーヤナ-2014-05-15

今週は2限に、多言語・多文化社会「歴史と現在」の第5週を担当し、インドネシアの華人に焦点をあてて、「多民族国家インドネシアと華人ディアスポラ」という題目で講義を行いました。インドネシアにおける華人の歴史を概観しつつ、スハルト政権期の華人政策(を含む民族政策)の問題の所在が、他民族には統合政策が取られたのに対して華人にのみ同化政策が取られた点、かつ、同化政策であるにもかかわらず差別慣行が維持された点にあることを指摘しました。受講生にはあまり知られていないトピックだったようですが、関心をもってもらえたようでよかったです。

■配付資料(PDF)
インドネシアの華人-2014-05-15

2014年4月28日

今週は、地域基礎1A「東南アジア研究入門」の歴史(その1)を担当しました。最初に、東南アジア史の構造を解説し、「超構造化年表」で作業をしてもらいました。続いて、東南アジアの代表的な歴史的景観の写真を見て、どの地域・時代に相当するかを考えてもらいました。そのあと、古代史の部分のまとめを行いました。最後に、全体の整理として小テストを行いました。

限られた時間なので、駆け足の講義となりましたが、詳細は『東南アジアを知るための50章』の第2章「歴史の流れを概観してみよう:東南アジア史の構造」と第4章「インド化:東南アジアの古代史」を読んで、学んでください。

2014年4月10日

2014年度春学期に、言語文化学部総合文化コースの3年生を対象にアジア・アフリカ地域文化概論を開講します。これは概論科目の一つです。2014年度は青山が代表教員になっています。今週は授業全体のガイダンスを行い、「地域」および「文化」という概念について考えてもらいました。

2014年4月 1日

2014年度に担当するリレー講義を掲示します。秋学期の予定が決まりました。当初の案内から変更があるので注意してください。(2014年10月31日更新)

【春学期】

  • 4月10日 木曜3限 224 地域文化概論B1「アジア・アフリカ地域文化論」:ガイダンス
  • 4月28日 月曜1限 227 地域基礎1A「東南アジア研究入門」:歴史(その1)
  • 5月15日 木曜2限 227 多言語・多文化社会「歴史と現在」:多民族国家インドネシア
  • 5月15日 木曜3限 224 地域文化概論B1「アジア・アフリカ地域文化論」:東南アジアのラーマーヤナ
  • 5月26日 月曜1限 227 地域基礎「東南アジア研究入門」:宗教(その1)
  • 7月24日 木曜3限 224 地域文化概論B1「アジア・アフリカ地域文化論」:まとめ

【秋学期】

  • 10月24日 金曜6限 106 地域文化概論A「文化現象に現れる宗教的次元」インドネシアの神・神々・カミ
  • 11月5日・11月12日・12月3日 水曜4限 226 国際社会論「民族と民族問題の諸相」(3回)インドネシア
  • 12月17日 水曜4限 101 総合文化研究入門A「さまざまな文化の理解のために」伝統芸能に見るジャワの文化伝承
          

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