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2007年6月29日

【東南アジア古典文化論】

今週は、パワーポイントのスライドとビデオを使って、プランバナン寺院についての講義をおこないました。スライドの内容は配布資料としました。以下でダウンロード可能です。ビデオは2000年7月2日放映のTBS世界遺産「プランバナン寺院遺跡群」を使用しました。

配付資料「チャンディ・プランバナン」をダウンロードする (PDF 743KB)

次週は、カンボジアのアンコールワットについて講義をおこないます。

期末レポートの課題を発表しました。以下のとおりです。

2007年度1学期 アジア文化概論II (東南アジア古典文化論)課題1
教員:青山 亨
課題配布日:2007年6月29日
課題提出日:2007年7月20日(金)4限 授業時間中
レポートの形式:A4判3枚以内。1ページの上部に「東南アジア古典文化論 1学期期末課題」と書き、氏名・学籍番号を明記し、左上をホッチキス止めすること。

課題
配布済みの青山の論文「インド化再考―東南アジアとインド文明との対話」(『総合文化研究』10:122‐143. 2007)に「インド化とは、当然のことながら、東南アジアの社会がインドになることではないが、しかし、その過程を経ることによつて、それまでの東南アジアの社会とは決定的に異なる、まさに「インド化Jしたとしか名付けることのできない新しい東南アジア社会へと変容することなのである。」(p.140)とある。この文章が意味することを、論文の内容に即して具体的に説明してください。さらに、自分が専門とする地域における同様な社会変容(インド化である必要はない)の例をあげてください。

なお、ミニ・レポートの課題は引き続きe-Learningで受付中です。

【インドネシア語読解】

今週は、ティーム地球に、アチェ復興庁による住宅復興事業が進んでいないことを伝えるBBCニュースについて報告をしてもらいました。来週の報告はきよぽんにお願いします。

テキストは、第14章の第17パラグラフまで進みました。次回は第18パラグラフからです。

1学期最後の授業日7月20日には期末試験の実施と夏休み課題テキストの配布をおこないます。期末試験の範囲はテキストのうち7月13日までに読んだ部分です。

2007年6月28日

【4年次対象ゼミ】

今日は4人の出席者がありました。

今回は、ジャワ人の名前の由来をテーマとする学生とメッカ巡礼をテーマとする学生の二人がアンケートを取る予定となりました。アンケートは、質問の仕方一つで答えが変わってきますから、全体の設計が大切です。授業でも説明をしましたが、ウェブでも基本的なポイントを説明しているページがあるので目を通しておいてください。たとえば:
アンケート作成のコツ
アンケートの作り方

ハウスメイドとして海外出稼ぎをしているインドネシア人女性の問題をテーマとする学生に対しては、この問題を中心的にあつかっているインドネシアのNGOについての調査を卒論の柱にしてみるようアドバイスをおこないました。

バティックの紋様をテーマにしている学生は、順調は写真が撮影が進んでいるようです。紋様の写真と同時に紋様についてのデータも記録しておくようにアドバイスをしました。

今回は、カリジャガのテキストを読むことができなかったので、次回は初めから読もうと思います。

2007年6月25日

【3年次対象ゼミ】

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」のレジュメの後半を報告してもらいました。インドネシアの女性運動の歴史が概観できたと思います。

次週は、青木保の日本文化論についてのレジュメを報告してもらいます。

【地域基礎】

今日は、チーム・ウントゥンに、来年2008年のインドネシア日本国交樹立50周年に向けて実行委員会が結成されたニュースを発表してもらいました。

そのあと、時間いっぱいまでインドネシア映画『青空はぼくの家』の後半を最後まで鑑賞しました。

配布したワークシートは自宅で書き込んで、来週の授業に持ってきてください。

論文ワークブックのタスク2を受け取りました。次回も継続しての提出をお願いします。

2007年6月22日

【東南アジア古典文化論】

今週は、ボロブドゥールについての講義の2回目です。小乗仏教(上座仏教)、大乗仏教、密教という仏教の三つの発展段階を視覚的に表現したものがボロブドゥールです。どのレベルにある信徒にもそれなりの仏教の教理が理解ができるように工夫されていると言ってよいでしょう。

今日は、Learning from Borobudurという英語のビデオを紹介して、主として仏伝とジャータカ(シャカの前世の物語。本生物語とも言う)に焦点をあてて、小乗仏教(上座仏教)のレベルから見たボロブドゥールの意味を考えてもらいました。

ビデオのあとは、配布レジュメ「ジャータカの伝播と変容」に基づいて、ウサギ本生物語を例にとって、インド、東南アジア、中国、日本に広がった仏教の理念(布施)について講義しました。

来週は、プランバナン寺院について講義をおこないます。

すでに別のエントリーでお知らせしたように、TUFS e-Learningを使ったミニレポートの第1回の返却と第2回の発表をしていますので、TUFS e-Learningにアクセスしてください。

また、来週は、学期末レポートの課題の発表もおこないます。

【インドネシア語読解】

今週は、BBCニュースの報告はありませんでした。ティーム地球に来週の報告をお願いします。

テキストは、第3章を終了し、新しく第14章に入りました。今日はこの章の第3パラグラフまで進みました。来週は第4パラグラフからです。

今日の読解では以下の文型に注目してください。
bukan saja A tapi juga B
英語のnot only A but also Bに対応する文型で、「AだけではなくBでもある」という意味です。結果的に、「AもBも」ということになるので、最初の否定詞bukanに惑わされて、「Aではない」と訳してしまわないように注意してください。

2007年6月21日

【4年次対象ゼミ】

今週は4人の出席者がありました。

巡礼についてのアンケートを準備している学生に対しては、アンケートの質問項目をさらに工夫するようにアドバイスしました。

カリジャガのテキストはp.16の最後まで進みました。カリジャガが森の中で神秘的な女性の声にドゥマックに戻るよう忠告を受けたところまでです。次回はp.17の最初からです。

2007年6月20日

【2007年度の記録】

ミニレポート第1回の返却と第2回の発表をおこないました。

TUFS e-Learning システムを使うためにはログインのページからログインしてください。ログインしたら、「レポート」のページの指示にしたがってください。

ログインできない人は、自分の学籍番号・氏名・受講する講義名・担当教員名を書いたメールを総合情報コラボレーションセンターの担当係宛に送ってください(アドレスはログインページに表示されています)。

2007年6月18日

【3年次対象ゼミ】

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(pp.185-234、明石書店、2004年)のレジュメを報告してもらいまいた。今回は、本文p.200までの報告を終えましたので、次回は、本文p.201からの報告から続けます。

【地域基礎】

今日は、チーム山田に、インドネシアで鳥インフルエンザの死者数が累計で100人を超えたことに関連するニュースを発表してもらいました。

そのあと、1989年のインドネシア映画『青空はぼくの家』について少し説明をしてから、映画の前半を鑑賞しました。今日はグンポルの愛犬モリーが盗まれた場面までを見ました。次回は、この続きから鑑賞をおこないます。

配布したワークシートで指示されているように、アンドレとグンポルの境遇を対比的に表現する手法、映画の中に埋め込まれたイスラームのメッセージ、映画の終わりに二人の少年に託されたメッセージなどについて考えながら、鑑賞してください。

論文ワークブックのタスク1を受け取りました。次回も継続して提出してください。

2007年6月17日

【一般】

東京外国語大学のインドネシア語専攻学生有志とインドネシア舞踊サークル有志の主催で、昨年の中部ジャワ地震1周年にあたって、以下の要領でインドネシア舞踊チャリティー公演をおこないます。多くの方のご観覧をお待ちしております。


ポスターのダウンロードができます。(PDF)

マリ・ムナリ・ダン・ブルアマル
~インドネシア中部ジャワ地震チャリティー公演~

主催: 東京外国語大学インドネシア語専攻学生有志
     東京外国語大学インドネシア舞踊サークル有志
開催日:2007年6月17日(日)
開演: 午前10:00-11:00 (開場9:50)

プログラム:<舞踊>ペンデット、ヤポン、レノ、ランパックアユ、パンジスミラン
      <その他>中部ジャワ写真スライドショー、トークショー、雑貨販売

入場料: 一口 ¥1,000より(収益はすべて特定非営利活動法人APEXを通じて中部ジャワ地震被災者の支援に役立てられます。)

会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール [アクセス] 
連絡先:東京外国語大学インドネシア語専攻3年 鈴木里美
     jawatengahdonor2007@yahoo.co.jp

主催者ウェブサイト: http://www.geocities.jp/jawatengahdonor2007/

このチャリティー公演の実施にあたっては東京外国語大学の平成19年度百周年記念教育研究振興基金からの助成をいただきました。

2007年6月15日

【東南アジア古典文化論】

今週は、レジュメ「ボロブドゥール」および参考資料として青山亨「ボロブドゥールとプランバナン」『季刊 文化遺産』5:14-21(1998)を配布しました。

レジュメにしたがって、ジャワ島のボロブドゥール仏教遺跡について説明したあと、TBS制作の「世界遺産 インドネシア編」からボロブドゥール遺跡群の部分を上映しました。

ボロブドゥールは、小乗仏教(仏伝やジャータカの浮き彫り)、大乗仏教(華厳経などの浮き彫り)、密教(仏像の配置)という仏教の発展段階を視覚的に表示する仏教百科事典としての役割をになっていたというのが今週の講義の結論です。

次回は、ボロブドゥール仏教遺跡の浮き彫りについて講義をします。

【インドネシア語読解】

今日はたくま班に、人権問題国連事務総長特別代表がインドネシアに来て、アチェ州とパプア州を訪問したというニュースを発表してもらいました。次回のニュースはティーム地球の番です。

sejumlahは英語のa number of、someに対応します。sejumlah pegiah HAMは「何人かの人権活動家」と訳すとよいでしょう。

このあと小テストをおこないました。全体的によくできていましたが、文法と読解の両方を正しく答えられた人は少なかったようです。期末試験までによく復習をしておいてください。

テキストの方は、第3章第8パラグラフの終わり(p.15)まで進みましたが、訳が完全には終わりませんでした。次回は、このパラグラフの訳をもう一度行うところから始めます。

第3章が終了したあとは第14章に進みます。今日、第14章から第18章までのテキストを配布しました。欠席して受け取れなかった人は至急633まで取りに来てください。

2007年6月14日

【4年次対象ゼミ】

今週は4人の出席者がありました。

巡礼をテーマにしている学生には、NHKスペシャルのイスラーム潮流第1回のビデオを見てもらうことにしました。この番組の一部にメッカ巡礼の様子が収められています。

メイドとして働くインドネシア人女性をテーマにしている学生には、関連するNGOのリストを来週提出してもらうように指示しました。

ゼミのメンバーを中心に7月7日(土)に三島市の佐野美術館で開催されているバティックの展覧会「インドネシア更紗のすべて~伝統と融合の芸術~」を見に行くことが決まりました。詳細は幹事さんにお願いします。

カリジャガのテキストはp.13の最後まで進みました。次回はp.14の最初からです。ようやくカリジャガがドゥマックの大マスジッドの大黒柱を捜しに森へたどり着くところまでです。

【4年次対象ゼミ】

今週は5名の出席者がありました。就活が終わって復帰した人や教育実習で欠席の人など入れ替わりが激しい時期ですが、しっかりと研究を進めてください。

インドネシア人女性の労働に関心がある学生には、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(明石書店、2004年)を読むように進めました。この中でとくにメイドの人権擁護にかかわっているNGOの活動についての記述が参考になると思います。

インタビューやアンケートを計画している学生は、質問の内容や形式についてしっかりと検討しておいてください。

カリジャガについてのテキストはp.10まで進みました。いよいよドゥマックのマスジッド建設の話になります。次回はp.11の最初からです。

2007年6月11日

【3年次対象ゼミ】

今日は関本論文の第5章と第6章のレジュメを発表してもらいました。稲作の導入による人口増大の結果として王権が生じたのではなく、王権の成立が人口集中の誘因となったという考え方は魅力的です。インド化もまた王権が人を呼び寄せる誘因となったのでしょう。

次回は、ジェンダー論の論文を読みます。レジュメの準備をお願いします。

【地域基礎】

今日は、まず「はこ班」に、最近のインドネシアのニュースとして、インドネシアの環境団体がまとめた「地球温暖化と気候変動に関する報告書」によると、インドネシアは温室効果ガス対策のための代替エネルギーやCDM(Clean Development Mechanizm)の利用促進などで他国に遅れを取っていると指摘されたニュースについて報告してもらいました。

驚いたことは、最新の研究によるとインドネシアの二酸化炭素排出量は年間30億トンにのぼり、アメリカ合衆国、中国に次いで世界第3位だということでした。実は、これは、泥炭地や森林の火災によって発生するものだということです。インドネシアにおける焼き畑やプランテーション造成のための火入れは大気汚染の原因とされていましたが、あらたに地球温暖化の原因ともなっていたことが明らかにされたわけです。次回の発表はチーム山田です。

続いて小テストの答案を返却しました。全体に低調な成績なので、次回の挽回を期待しています。

今日の講義は、新しく配った資料をもとに、イスラームについて説明をおこないました。次回は、2回にわけてインドネシア映画『青空はぼくの家』を見ます。イスラームにも関係がありますから、配布資料をよく復習しておいてください。また、映画についても簡単な資料を配りましたから、予習をしておいてください。

論文ワークブックについては、今日は、練習4を返却し、まとめの練習を受け取りました。来週はタスク1の提出をお願いします。


2007年6月 8日

【東南アジア古典文化論】

今日は、今週配った資料「インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達」のチャートを本に、インドで発生した諸宗教の流れについて講義しました。

バラモン教からヒンドゥー教が成立した流れ、バラモン教の教えの対向する形で仏教とジャイナ教が出現した、後者(初期仏教)から大乗仏教や上座仏教が、さらに大乗仏教から密教が成立した流れをよく整理しておいてください。

次回は、ジャワ島のボロブドゥール仏教遺跡について講義をします。

【インドネシア語読解】

今日はkopi班に、インドネシアと東ティモールが、東ティモール独立を求める世論調査の結果に続いて発生した争乱について調査している「真相と友好委員会」の活動を6か月延長することで合意したというニュースを発表してもらいました。

略語の中でも、KKPやPBBのように頭文字をつないで読むものをsingkatan、HAM(ハム)やABRI(アブリ)のように一つの単語のように読むものをakronimと呼びます。

次回のニュースはたくま班の番です。


テキストの方は、第3章の第4パラグラフの途中(p.14の左段の最後)まで進みました。次回は第4パラグラフの途中(p.14の右段)から始めます。

来週は小テストをおこないます。範囲は、前回の小テスト以降に読んだところから今週読み終わったところまでです。しっかりと復習をしておいてください。

2007年6月 4日

【3年次対象ゼミ】

今日は関本論文の第4章のレジュメを発表してもらいました。マンダラ国家論に着想を得たタンバイアの銀河系的政体論が変化への契機を含む動的な世界観であることが示されていました。次回は、第5章と第6章のレジュメの発表をお願いします。

【地域基礎】

今日は、まずグローバル決死隊に、最近のインドネシアのニュースとして、インドネシア国営石油会社プルタミナとクウェート石油大手ヘマコグループがスラウェシ島南部に大型石油製油所を建設することで基本合意したニュースについて報告してもらいました。1990年代からあった計画ですが1997年のアジア通貨危機で棚上げになっていた事業とのこと。10年たってインドネシア経済も通貨危機のダメージから立ち直ったことをうかがわせる象徴的なニュースでした。次回の発表ははこです。

続いて、予告通り、インドネシアの州名と州都名と地図上の位置を問う小テストをおこないました。予想外に成績が悪そうなので心配です。

今日の講義は、新しく配った資料をもとに、インドネシアの宗教の状況について説明をおこないました。次回は、イスラームについてさらに深く説明をします。

論文ワークブックについては、今日は、練習3を返却し、練習4を受け取りました。来週は練習5の提出をお願いします。

2007年6月 1日

【東南アジア古典文化論】

今日は、先週配った資料「初期王権」と今日新たに配った追加資料に基づいて、初期王権について講義しました。

「初期王権」(追加あり)をダウンロード (docファイル 47KB)

最初に、近代国家と前近代の国家の特徴を近代国家と比較して説明しました。次に、東南アジアの伝統的国家の範型として小型家産制国家の説明をおこない、最後に、クルケの説にしたがって、「地方的段階」の助走期間を経て、「地域的段階」にインド的王国が出現し、その中から「帝国的段階」に達した王国が出現した過程を説明しました。また、比較対象として日本の事例も紹介しました。

次回は、インドで発生した諸宗教の流れについて講義します。

【インドネシア語読解】

今日はきよぽん班に、2004年大統領選挙における海洋漁業省からの裏金受け取り疑惑をめぐってアミン氏とユドヨノ大統領との間で論戦がおこっているニュースを発表してもらいました。

次回のニュースはKopi班の番です。

テキストの方は、第2章の第4パラグラフの最後(p.13)まで進みました。次回は第5パラグラフから始めます。

再来週は小テストをおこないます。範囲は、前回の小テスト以降に読んだところから来週読み終わるところまでです。しっかりと復習をしておいてください。

          

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