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2019年5月30日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Tさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。

  • 倉沢愛子. 2016.「特別講演 インドネシアにおける日本文化の普及と展望 (AIBSアジアエグゼクティブセミナー インドネシア経済の可能性:ジャカルタセミナー)」『AIBSジャーナル』(10): 8-11.(リンク

Tさんの関心は、日本文化のインドネシアにおける受容にあるので、これから研究テーマをさらに絞り込んでもらうことにしました。

来週、6月6日は学内競漕大会のため休講なので、次回は、6月13日になります。Oさんに報告をしてもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、最初に、6月21日(金)に予定しているアクティブ・ラーニングの課題を提示しました。単に調べるのではなく、疑問とそれに対する答えという特徴的な「切り口」を設けてレポートを作成してください。提出は6月13日のゼミの時間です。

続いて、先週に引き続いて、ベネディクト・アンダーソン著、白石隆・白石さや訳『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(2007年、書籍工房早山)の第2章「文化的根拠」の書評レジュメをもとに、議論を行いました。今回は、第2章で述べられている、非ヨーロッパ世界探査の影響による宗教共同体の衰退について検討しました。

イスラーム世界や中国世界などの非ヨーロッパ世界と出会うことで、ヨーロッパの知識人のなかにカトリック教会の権威に対して疑念が生じたことが、宗教共同体の衰退の大きな要因になったことを確認しました。とくに中国世界が(イスラーム世界と違って)一神教の神の信仰を持たないにもかかわらず高度な文明を持っていたことは、ヨーロッパの知識人に大きな衝撃を与えたことが知られています。また、アンダーソンは強調していませんが、地理的な発見自体が、不動の大地の周りを天界が周回するとする天動説を唱えていたカトリック教会の権威を揺るがしたことも注目されます。

なお、カトリック教会という巨大な宗教共同体の衰退は必ずしもキリスト教への信仰を揺るがしたわけではく、ルターのドイツ語訳聖書など民衆の口語による聖書の出版により、一人一人が聖書を読むことが可能になったことで、信仰のあり方が個人の内面の問題へとシフトしたことにも留意したく思います。このような宗教共同体の衰退は、近代の国民という「想像の共同体」の出現へとつながっていきます。

来週、6月6日は学内競漕大会のため休講なので、次回は、6月13日になります。アクティブ・ラーニングの課題レポートの報告をお願いします。

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2019年5月28日

【一般】

2019年5月27日(月)・28日(火)に以下のワークショップが開催されます。使用言語は英語です。聴講無料・事前連絡不要ですので、多くの関心のある方のご参加をお待ちしています。青山も第2日セッション2「東南アジアとスリランカにおける仏教僧院」の司会として参加します。

  • Workshop: Epigraphic Evidence on Patronage and Social Context of Buddhist Monasteries in Medieval South and Southeast Asia
  • ワークショップ:中世南・東南アジアにおける仏教僧院の支援および社会的文脈についての碑文史料
  • 日時:2019年5月27日(月)13:00-16:50、5月28日(火)10:00-17:30
  • 場所:東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
  • 使用言語:英語
  • その他:聴講無料・事前連絡不要
  • お問い合わせ:古井龍介(東京大学東洋文化研究所)frui(at)ioc.u-tokyo.ac.jp[(at)を@に置換えてください]
  • 詳細:東京大学東洋文化研究所公式サイト案内ページ

プログラム

Day 1, Monday, 27 May 2019

Inaugural Session (13:00-13:30 Chair: Norihisa Baba, The University of Tokyo)

  • 13:00-13:10 Welcome Address (Taiken Kyuma, Mie University)
  • 13:10-13:30 Aim of the Workshop (Ryosuke Furui, The University of Tokyo / Arlo Griffiths, Ecole française d'Extrême-Orient)

Session 1 Buddhist Monasteries in South Asia (13:30-16:50 Chair: Arlo Griffiths)

  • 13:30-14:30 Vincent Tournier (Ecole française d'Extrême-Orient)
    'The Royal Patronage of Buddhist Monasteries in Āndhra from the 4th to the 7th century CE'
  • 14:30-14:50 Tea Break
  • 14:50-15:50 Annette Schmiedchen (Humboldt-Universität zu Berlin)
    'Monastic Complexes for Monks and Nuns - The Social Fabric of Buddhist Monasteries under the Maitrakas in Western India'
  • 15:50-16:50 Ryosuke Furui
    'Buddhist Vihāras in Early Medieval Bengal: Organizational Development and its Historical Context'

Day 2, Tuesday, 28 May 2019

Session 2 Buddhist Monasteries in Southeast Asia and Sri Lanka (10:00-15:30 Chair: Toru Aoyama, Tokyo University of Foreign Studies)

  • 10:00-11:00 Arlo Griffiths
    'The Epigraphic Evidence on Vihāras in Campā and Indonesia'
  • 11:00-12:00 Kunthea Chhom (Apsara Authority)
    'Vihāra in Ancient Cambodia'
  • 12:00-13:30 Lunch Break
  • 13:30-14:30 Christian Lammerts (Rutgers University)
    'Domestic Property, Mourning Gifts, and Female Patronage in Thirteenth-Century Burma'
  • 14:30-15:30 Philip Friedrich (University of Pennsylvania)
    'Between Court and Monastery in Medieval Sri Lanka'
  • 15:30-15:50 Tea Break

Discussion (15:50-17:30 Chair: Taiken Kyuma)

  • 15:50-16:35 Comments by Shayne Clarke (McMaster University)
  • 16:35-17:30 Response by Presenters and Discussion
  • Closing Address (Taiken Kyuma / Arlo Griffiths)

2019年5月27日

【リレー講義】

今週は、東南アジア地域基礎「東南アジア研究入門」のリレー講義の一環として、「宗教と社会(その1)」というテーマで、月曜1限に227教室で授業をおこないました。この授業では主に東南アジア島嶼部のイスラームについて、宗教としての概要、東南アジアでの定着と受容、現状について講義をおこないました。(2019-05-27更新)

この講義では、配付資料とスライドおよぶ映像資料にもとづいて、島嶼部を中心に信仰されているイスラームを取り上げ、イスラームの基本、東南アジアにおける展開の歴史、現代の傾向について理解を深めました。最後に、全体の整理として小テストを行いました。あわせて、次回の講義(宗教と社会 その2)で使うアンケートを行いました。

授業終了時に、小テストの答え(マークシート)、コメントシート、アンケート(マークシート)を提出してもらいました。

また、コメントシートに書かれた質問にも時間をみて回答する予定です。いくつかの質問には、2014年度の「宗教と社会(その1)」の授業2018年度の「宗教と社会(その1)」の授業のページで答えているので、そちらも参考にしてください。

この講義で使用した配付資料とパワーポイントのスライドを春学期末までの期間限定で以下のリンクからダウンロードして閲覧することができます。なお、配付資料とスライドの閲覧には授業中に告知したパスワードが必要です。
2019-05-27-月1-地域基礎-青山担当(PDFファイル)

この講義を補う情報については、『東南アジアを知るための50章』(明石書店、2014年)の第18章「世界宗教の地域性:東南アジアのイスラーム」を参考にしてください。また、講義の後半で触れた「イスラーム主義」については、末近浩太『イスラーム主義―もう一つの近代を構想する』(岩波新書、岩波書店、2018年)が参考になります。紹介したビデオ映像については、制作班が裏話も含めて記録したNHKスペシャル「イスラム」プロジェクト『イスラム潮流』(日本放送出版協会、2000年)が参考になります。

映像資料のなかで取り上げられたマッカ(メッカ)巡礼については以下の記事が参考になります。

イスラームの巡礼(高等学校 世界史のしおり)
ハッジ(大巡礼)(イスラミックセンタージャパンによるムスリムの立場からの説明)

2019年5月23日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Sさんに報告をしてもらいました。Sさんが研究テーマを「トモホンの食文化の変遷」に変えたので、最初に新しい研究テーマに基づく研究計画を報告してもらいました。トモホンにある多様な肉食文化について、若い世代の中から異なった意識が生まれていることに注目するというものでした。

続いて、研究テーマに関わる専攻文献として、同じくSさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。

  • 石川寛子. 2000.「日本の食文化研究と地域性」『日本食生活学会誌』11(3): 200-208.(リンク

なお、インドネシアの食生活についての古い記録として、14世紀のジャワの記録『デーシャワルナナ』(第89章第5節)に以下のような記述があります。マジャパヒトの宮廷での宴会の様子を描いた場面です。

  • 王の食べ物は、『ローカプラーナ』の書の教えに従って、羊、水牛、家禽、鹿、猪、蜂、魚、家鴨であった。犬、驢馬、虫、鼠、そして蛙は下品として禁じられた。(以下略)

犬、驢馬、虫、鼠は下品として禁じられたとされていますが、このような記述があること自体が一般的にこれらが食されていたことを示していると推測できます。

次回は、Tさんに報告してもらう予定です。

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【3年次対象ゼミ】

今週は、先週に引き続いて、ベネディクト・アンダーソン著、白石隆・白石さや訳『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(2007年、書籍工房早山)の第2章「文化的根拠」の書評レジュメをもとに、議論を行いました。アンダーソンは国民(ネーション)を想像することが可能になった要因として、3つの基本的文化概念が打ち壊されたことを挙げています。第一は、手書きの写本に書かれた言語でしか真理に到達できないという概念、第二は、王国は神の摂理に基づいた王によって支配されているという概念、第三は、人間の存在と世界は神によって創られ、それ故に救済が予定されている概念です。議論の中で、一神教的世界観(キリスト教だけでなくイスラームとも共通しています)の理解が重要であることが共有されたように思います。

次回は、第2章で述べられている、非ヨーロッパ世界探査の影響による宗教共同体の衰退について検討する予定です。

ホワイトボード記録

2019年5月16日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Mさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。

  • 大形里美. 2019.「インドネシアにおけるLGBT運動を取り巻く状況-LGBT運動の展開と近年の対立の構図-」『九州国際大学国際・経済論集』3 (2019): 47-78.[リンク]

LGBT運動の展開とそれに対するイスラーム保守層の批判的言説の対立は、グローバル化とそれに対抗する保守層という世界的な構図のインドネシア的な現れであることが指摘されました。

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次回は、Sさんに報告をしてもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、先週に引き続いて、ベネディクト・アンダーソン著、白石隆・白石さや訳『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(2007年、書籍工房早山)の第3章「国民意識の起源」の書評レジュメをもとに、議論を行いました。印刷技術をもとにした出版資本主義から出版語が形成され、国民意識の創出へつながることを確認しました。ヨーロッパの事例、インドネシアの事例、日本の事例を比較することで理解が進むことが分かりました。

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次回からは、第2章の検討を行う予定です。

2019年5月15日

【リレー講義】

今週は、アジア・アフリカ地域文化基礎のリレー講義の一環として、「ラーマーヤナに見る東南アジアのインド化」というテーマで、水曜3限に107教室で授業をおこないました。この授業では、ラーマーヤナ物語を取り上げて、「インド化」として知られる、古代インド文化が東南アジアに展開したプロセスについて紹介しました。受講者は97名でした。講義全体の担当教員は佐々木あや乃先生です。

【補足】(2019-07-05)
複数の方がレスポンス・シートに質問を書いてくれましたので、簡単ですがお答えをします。


【質問1】
ケチャの源流の一つとなったサンヒャン・ドゥダリ舞踊では少女たちに霊が憑依するということですが、本当なのでしょうか。

【回答1】
近代合理的な見方からはただちに納得しがたいことかもしれません。しかし、客観的にどのようなことが起こっているのかは別にして、バリの人たちがサンヒャン・ドゥダリという事象をこのように説明しているという事実は事実として受けとめてよいと思います。一般的に、憑依のような精神状態をトランスと呼びますが、このような事象はバリに限らず、日本を含めて世界の各地でみられることも指摘しておきたいと思います。


【質問2】
ケチャは観光のために作られたと聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか。

【回答2】
ケチャの出発点は、バリ在住のドイツ人画家ヴァルター・シュピースが、1932年にバリでロケ撮影が行われた映画『鬼の島』のなかでサンヒャン・ドゥダリ(上記)などのバリの伝統芸能を独自のアレンジで使ったことに始まります。ちなみに、ここでいう「鬼」(dämon)はキリスト教徒ではないバリ人の信仰対象をヨーロッパ人がキリスト教徒の立場からそう呼んだだけのことで、映画は別にホラー映画ではありません。その後、ラーマーヤナの物語を組み込むなどして、1930年代に現在のケチャの原型が出来たと言われています。この意味では確かに観光客に「見せる」という目的があったことは確かですが、バリ人の方でもこの新しいスタイルの芸能に魅了されたという側面も無視できないと思います。


【質問3】
授業の中で、イスラーム暦新年の大晦日に中部ジャワで演じられたラーマーヤナの演劇(ワヤン・ウォン)が紹介されましたが、毎年同じラーマーヤナの演目が大晦日に上演されるのでしょうか。

【回答3】
イスラーム暦新年とラーマーヤナの間にとくに関係はありません。したがって、確かめた訳ではありませんが、この年の演目がたまたまラーマーヤナだったのだと思います。次の質問も参考にしてください。


【質問4】
授業ではラーマーヤナについて紹介されましたが、ヒンドゥー教のもう一つの叙事詩であるマハーバーラタはあまり好まれていないのでしょうか。

【回答4】
東南アジア全体を見るとラーマーヤナの方が人気が高く、芸能の主題としてもラーマーヤナが取り上げられています。ただ、興味深いことに、ジャワではマハーバーラタの方が圧倒的に人気があります。授業では、ジャワにおけるラーマーヤナの上演例を挙げるためにラーマーヤナの演劇(ワヤン・ウォン)を紹介しましたが、実際にはラーマーヤナの演目よりもマハーバーラタから取られた演目が演じられことの方が多いです。


【質問5】
イスラームが多数派のインドネシアや上座仏教が多数派のタイでラーマーヤナの物語が演じられているということですが、ラーマがヴィシュヌ神の転生なのであれば、そこにはヴィシュヌ神への信仰はあるのでしょうか。

【回答5】
ラーマーヤナの浮彫があるプランバナン寺院が建立された9世紀頃は、ヴィシュヌ神への帰依を強調するヒンドゥー教の宗教運動(バクティ信仰)が高まっていた時代ですので、この浮彫もバクティ運動を背景に制作された可能性が高いと思われます。しかしながら、現在のインドネシアのムスリムやタイの仏教徒がラーマーヤナを通じてヴィシュヌ神への信仰を表現しようとしていることはありません。インドネシアやタイで演じられるラーマーヤナはあくまでも物語としてのラーマーヤナであり、文化的表現です。ただし、それはインド化された東南アジアの時代から現代に受け継がれた文化遺産であると言えます。

2019年5月11日

【一般】

2019年5月11日(土)にワークショップ「東南アジア古代寺院建築の配置構成と図像に込められた世界観」(予報では仮題「東南アジアの宗教美術にみられる地域性と時代性」でした)が開催されます。

青山も「プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫が描く「死」のエピソード:テクストとしての浮彫と書承テクストとの比較の視点から」というタイトルで報告します。この報告は2019年2月25日に刊行された『アジア仏教美術論集 東南アジア』に掲載した論考「プランバナン寺院ラーマーヤナ浮彫が語る「死」の諸相―テクスト伝承との比較から―」をもとにしています。

詳細が決まりましたので更新しました。(最終更新日:2019年4月8日)

  • ワークショップ:東南アジア古代寺院建築の配置構成と図像に込められた世界観
  • 日時:2019年5月11日(土)12時50分-17時50分
  • 場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館6階第11会議室(アクセス
  • 共催:東南アジア考古学会例会・東南アジア古代史科研(課題名「東南アジア「古代史」の下限としての14・15世紀に関する地域・分野横断的研究」課題番号19H00538)
  • 連絡先:久保真紀子 makiboku05(at)yahoo.co.jp[(at)を@に置換えてください]
  • 参加希望者は①お名前②ご所属③懇親会参加希望の有無の3点を連絡先までお伝えください。

プログラム:

  • 12時30分 開場
  • 12時50分 開会
  • 13時00分~13時50分 発表1 青山 亨(東京外国語大学)
    プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫が描く「死」のエピソード:テクストとしての浮彫と書承テクストとの比較の視点から
  • 13時50分~14時40分 発表2 寺井 淳一(東京外国語大学)
    ミャンマー・バガン遺跡で見られる四仏・五仏の諸相とそれらを巡る祠堂空間の検討
  • 14時40分~15時30分 発表3 久保 真紀子(立正大学)
    アンコールの仏教寺院プレア・カンにみられるヒンドゥー教図像と統治理念
  • 15時30分~15時45分 コメント1 淺湫 毅(京都国立博物館)
  • 15時45分~16時00分 休憩
  • 16時00分~16時40分 発表4 小野 邦彦(サイバー大学)
    祠堂の平面に図像化された神観念の始原と展開―古代ジャワのヒンドゥー寺院のコスモロジー―
  • 16時40分~17時30分 発表5 下田 一太(筑波大学
    サンボー・プレイ・クックにおける寺院の伽藍配置と祠堂形式にみる信仰の形態
  • 17時30分~17時45分 コメント2 重枝 豊(日本大学)
  • 17時50分 閉会

※閉会後、会場付近で懇親会を予定しています。

2019年5月 9日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Wさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらいました。

  • 松薗祐子. 2006.「インフォーマル・セクター研究の系譜:過剰都市化論からグローバル化の中での労働のインフォーマル化へ」『淑徳大学総合福祉学部研究紀要』40: 101-115.(機関リポジトリ

インフォーマル・セクターをテーマにどう卒論を作成するか、「格差」の問題に遡って議論を行いました。

次回は、Mさんに報告をしてもらう予定です。

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【3年次対象ゼミ】

今週は、ベネディクト・アンダーソン著、白石隆・白石さや訳『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(2007年、書籍工房早山)の序章のp.20に書かれている「サブ・ナショナリズム」の意味について検討しました。インドネシアでの「サブ・ナショナリズム」としてアチェの事例を取り上げました。議論にあたって以下の文献を参考にしました。

その後、第3章「国民意識の起源」の書評レジュメを提出してもらい、議論を行いました。今週は、時間が足りなかったので、第3章の検討は来週引き続き行います。第3章の後は第2章の検討を行う予定です。

          

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