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2018年1月24日

【リレー講義】

博士前期課程対象のキャリア・プログラム「多文化コーディネーター養成プログラム」の一環として、以下のように冬学期の集中講義が開講されます。青山も1回分の授業を担当しました。[2018-01-25更新]

  • 多文化コーディネーション2「多文化コーディネーション基礎 キャリアデザイン」
  • 履修コード:553004
  • 日程:冬学期集中講義 2018年1月23日(火)~1月26日(金)2限~5限(ただし最終日は4限まで)
  • 教室:218教室
  • 連絡先:土田久美子(kumitsuchi@tufs.ac.jp)
  • 補足:大学院生・学部生による一部のコマのみの聴講も歓迎です。

青山は1月24日(水)3限に「宗教的多様性」をテーマとして「多文化社会における宗教とは~インドネシア/イスラームをキーワードとして~」というタイトルで授業を行いました。

授業にはムスリムの女性の留学生が3名参加してくれましたので、質疑応答の時間に、ムスリム女性がヴェールを被ることについて、話をしてもらいました。3人とも、親からヴェールを被ることについて強制されたことはなく、自分が被りたくなったら被ればよいと言われた、また、今は被っていないのは、まだ心の準備ができていないからだと説明してくれました。一神教においては、神の掟にしたがうことは、一人一人が神と向き合って折り合いをつけることだと実感させられる話だったと思います。

2018年1月18日

【3年次対象ゼミ】

今週は、先週提出してもらった研究計画の報告をもとに、フォーマットで改善すべき点や苦労している点を出してもらい、ワードを使って効率的に実現する方法を検討しました。

今日説明したことについては、青山のブログの以下のページを参考にしてください。

また、ワードの効率的な使い方として「タブ」と「インデント」の基本を説明しました。こちらのページも参考してください。

今年度の授業は今週が最後です。春から留学を予定している人は健康に気をつけて出発してください。

4月から4年次ゼミに参加する予定の人は、卒論・卒研のテーマに関係する文献を読んだうえで、そのうちの一つの書評レジュメを準備しておいてください。それでは、春学期に再会しましょう。

2018年1月17日

【地域基礎】

今年度は非常勤講師の小池まり子先生にインドネシア地域基礎(水曜2限)の授業を担当していただいています。秋学期最後の授業で、恒例の東外大生が選ぶ一年間のインドネシア10大ニュースをまとめてもらいました。1位から10位までの結果は以下のとおりでした。

1 アグン山噴火(11月)
2 ジャカルタで自爆テロ(5月)
3 ジャカルタ前州知事アホックに宗教冒涜罪で禁固二年の有罪判決(5月)
4 ジャワ島でマグニチュード6.5の大地震(12月)
5 インフラ整備(高速鉄道、空港鉄道 etc)(9、11、12月)
6 ミスインターナショナルにインドネシア代表が選出(11月)
7 アチェで二人の同性愛者が公開ムチ打ち処刑を受ける(5月)
8 エルサレム首都認定で8万人デモ(12月)
9 スマトラ島で新種オランウータンが発見される(11月)
10 インドネシアフェスティバルにTULUSと加藤ひろあきが出演(10月)

2018年1月11日

【4年次対象ゼミ】

今週は今年最初のゼミでした。本ゼミを履修している皆さんは全員無事に卒論・卒研を提出することができました。

今週のゼミでは、インドネシア専攻卒業生全員による卒論・卒研発表会の企画・運営と、卒論・卒研記録CDの作成という2つのプロジェクトについて相談してもらいました。プロジェクトの実施にむけて作業を進めてください。

なお、発表会は1月26日(金)111教室での開催を予定しています。

【3年次対象ゼミ】

今週は今年最初のゼミでした。出席者一人一人に卒論・卒研の現時点での研究計画・進捗状況について報告し、参加者から質問や助言を出してもらいました。報告はファイルの形で青山に提出してもらいました。

最後に、冬休みに読んだカズオ・イシグロの作品について一言感想を述べてから、感想文を提出してもらいました。

次回は、今年度最後のゼミとなります。提出された報告(自分のものも他の人のものも)についてフォーマットに改善すべき点を考えておいてください。指摘された改善点をワードを使ってどう実現するかを検討する予定です。

2018年1月 8日

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

このエントリーでは、卒論の構成を形式の面から説明しておきます。学生のみなさんの多くは卒論の内容に頭を悩ませていることと思いますが、卒論を物理的に完成させるためには、卒論の構成についても理解しておく必要があります。

卒論の構成

卒論は形式的に見ると次の3つの部分から構成されています。

  • 1. 前部分
  • 2. 本体部分
  • 3. 後部分

具体的にその中身を見ていくと、それぞれの部分は次のような要素から構成されています。

    前部分
    • とびら
    • 目次
    本体部分
    • 序論
    • 第1章
    • 第2章
    • (中略) 
    • 結論
    後部分
    • 付録資料*
    • 後注*
    • 参考文献一覧

これからも分かるように、普通、卒論を書くという場合は「本体部分」を書くことを思い浮かべているわけですが、実際に卒論を完成させて提出するためには、前部分と後部分の作成も考えておかなければなりません。

上記の要素のうち、卒論として必ずなければならないのは、前部分、本体部分、そして後部分の参考文献一覧です。一方、*印を付けた付録資料、後注は必要に応じて作成します。これについては、後部分の説明を参照してください。以下、各部分ごとに説明をおこないます。

1. 前部分

とびらは卒論の最初のページです。いわば顔にあたるわけで、ここには卒論のIDにあたる情報を記載します。具体的には、卒論のタイトル、執筆者の名前、学生番号、所属学部・コース、卒業年度を記載します。

とびらは一般に表紙と呼ばれることが多いのですが、ここではあえて「とびら」と呼んでおきます。というのは、卒論を保護するために一番外側に取り付ける(通常は少し堅めの丈夫な)外装を表紙と呼ぶこともあるので、それと区別するためです。外装は(衣服のコートのように)取り替える可能性がありますが、とびらは建物のドアのように、卒論そのものの一部であることに注意してください。

目次には、卒論の構成を示します。目次の対象になるのは、本体部分と後部分の各要素です。目次自体を含めて前部分は対象にならないことに注意してください。目次には各要素の最初のページを記載します。したがって、卒論の全体がすべて完成してから目次を仕上げることになります。

2. 本体部分

本体部分は卒論の中心部分で、複数の章からなります。各章(chapter)はさらに節(section)に分けることが一般的です。

には、最初の章から順番に番号を振り、その章に相応しい章名を付けます。ただし、最初と最後の章に番号を振るかどうかは、章の内容や分量によって判断してください。たとえば、次のような章名の付け方がいずれも可能です。

  • 「第1章 はじめに」「第2章 問題の背景」(中略)「第5章 今後の課題」「第6章 おわりに」
  • 「はじめに」「第1章 問題の背景」(中略)「第4章 今後の課題」「おわりに」
  • 「序論」「第1章 問題の背景」(中略)「第4章 今後の課題」「結論」

章・節を構成する要素としては、テキスト(文章)、図、表などがあります。また、注釈を脚注方式(footnote)で入れる場合には、脚注も要素となります。

3. 後部分

後部分には、付録資料、後注、参考文献一覧が置かれます。このうち、*印を付けた付録資料、後注は必要に応じて作成します。

付録資料は、例えば、本体に入れると議論の展開が分かりづらくなるが、かといって捨てしまうには惜しいデータがあったり、大量の画像資料があったりする場合に、参考資料として後部分にまとめておくものです。なお、名称は「付録資料」である必要はありません。内容にあわせて工夫してください。

後注は、注釈を後注方式(endnote)で入れる場合に必要となります。注釈を脚注方式(footnote)で入れる場合には不要です。後注をおく位置は、参考文献一覧の直前にするのが普通です(付録資料がある場合、付録資料にも注を付ける可能性があるからです)。

参考文献一覧は、原則として論文の一番最後に置かれます(付録資料や後注がある場合、付録資料や後注にも文献への参照をおこなう可能性があるからです)。リストの中の文献は五十音順やアルファベット順などの基準に従って配列します。日本語文献、外国語文献、ウェブ資料などの文献の特性によってリストを分けることも可能です。

補足

1. 前部分と本体部分のページ番号の付け方には特別な決まりがあります。これについては「MS Wordで本文の最初のページを第1ページにしたい」で説明しているので参考にしてください。

2. MS Wordで卒論を作成する場合には、上に示した要素(章の中の節を含む)ごとにMS Wordの設定でスタイル「見出し」を適用すると作業が効率的になります。

2018年1月 1日

【一般】

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2018年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府が2017年9月22日付けで公表した公式文書(2018年国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。昨年は4月13日付けで公表されたのですが、今年は7月30日の時点でまだ発表がなかったため、Libur.idなどの民間情報を参照して祝日のみの暫定版を掲載しました。11月に入って公式の発表があったことが確認できましたので、確定版を掲載しました。暫定版と比較すると、ニュピ(3月18日から3月17日)、イスラ・ミラジュ(4月13日から4月14日)、イスラム暦新年(9月12日から9月11日)の3つの祝日の日付に変更があることにご注意ください。(更新2017-11-02)
2018年5月4日付けの報道によると今年2018年のイドル・フィトリ(ルバラン)にともなう政令指定休日は6月11日~14日、6月18日~6月20日の7日間に決まったということです。これは当初発表されていた4日間から3日増えたことになります。この結果、イドル・フィトリにともなう休日は6月11日から20日までの10日間になりました。(追記2018-06-12)

2018年5月7日付けのTEMPO.COMの報道によると、三大臣合同決定の改訂の発表が4月18日におこなわれ、2018年のイドル・フィトリ(通称ルバラン)にかかわる政令指定休日としてあらたに6月11日・12日、6月20日が定められたということです。(更新2018-05-12)

1月1日 (月) 西暦新年
2月16日 (金) イムレック(孔子暦2569年新年)
3月17日 (土) ニュピ(サカ暦1940年新年)
3月30日 (金) 聖金曜日(キリスト受難日)
4月14日 (土) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月1日 (火) 国際労働者の日
5月10日 (木) キリスト昇天祭
5月16日 (水) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月29日 (火) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2562年)
6月1日 (金) パンチャシラ誕生の日
6月13日 (水) *
6月14日 (木) *
6月15日 (金) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月16日 (土) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月18日 (月) *
6月19日 (火) *
8月17日 (金) インドネシア共和国独立記念日
8月22日 (水) イドル・アドハ(犠牲祭)
9月11日 (火) イスラム暦1440年新年
11月20日 (火) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月24日 (月) *
12月25日 (火) クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

【補記】
2017年の祝日は前年の2016年4月13日に発表されました。2018年の祝日については、2017年3月13日の調整会議において、原案(Surat Keputusan Bersama (SKB) tentang Hari Libur Nasional dan Cuti Bersama 2018)が作成されたので近日中に三大臣が署名して公表されると発表されました。しかしながら、7月30日の時点で公表がなかったため、暫定版を掲載することにしました。

その後、11月2日になって、9月22日付けで三大臣合同決定(Surat Keputusan Bersama Nomor 707 Tahun 2017, Nomor 256 Tahun 2017, Nomor 01/SKB/MENPAN-RB/09/2017 tentang Hari Libur Nasional dan Cuti Bersama 2018)が公表されていることを確認しました。インドネシアの政府機関ウェブサイトでも発表が10月になってからであることを見ると、今回の公表が周知されるまでに時間がかかっていることを感じさせます。翌年の祝日や政令指定休日は企業活動にとっても重要な情報ですから、このように原案作成から公表までに異常に時間がかかったのは不思議なことです。加えて、結果的に、暫定版に載せたニュピ、イスラ・ミラジュ、イスラム暦新年の3つの祝日の日付が公表された日付から一日ずれていることが判明しました。やむを得ない事情であったとは言え、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

          

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