≪ 2008年3月 | トップ | 2008年5月 ≫

2008年4月30日

【インドネシア語読解】

今日は授業のはじめに第2班にBBC Indonesiaのニュースの翻訳紹介をしてもらいました。今日のニュースはオリンピックの聖火リレーについてでした。文中のGelora Bung Karnoはスカルノ大統領の愛称を冠したスタジアムの名称です。「ブン・カルノ・スタジアム」と訳すとよいでしょう。

次週の担当は第4班にお願いします。

第3班には、An Indonesian-English Dictionaryの略語一覧の訳を作って配布してもらいました。辞書を使うときに活用してください。

テキスト本文は、第1章の第4パラグラフの終わりまで進みました。次週は、このあとから続けます。

今日は以下のポイントに気を付けてください。
1. Begitu 形容詞-nya A, sehingga B. Aがきわめて[形容詞]だったのでBという結果になった、という構文です。
2. ternyata... ふたを開けてみると...だった、という構文です。
3. Selain A, B juga C. Bは、AのほかにもCだった、という構文です。
4. dalam me-動詞. [動詞の行為]をするにあたって、をするに際して、という構文です。

2008年4月28日

【3年次対象ゼミ】

今週は新しい受講生として日本文学を勉強中のインドネシア人の研究生を迎えました。日本人の受講生もがんばってください。

最初に、文献リストの書き方を配付資料にそって説明しました。まだ資料を受け取っていない人は下のリンクからダウンロードして、よく読んでおいてください。

文献リストの書き方(その1~3)のファイルをダウンロード (PDF, 216KB)

次に、関本「東南アジア的王権の構造」の第1章のレジュメの報告をしてもらいました。今日は、通事的研究の代表としての歴史学、共時的研究の代表としての文化人類学を取り上げたあと、現在では互いの方法論を越境的に使いこなすようになっていることを見ていきました。

次回は、第1章についてもう少し検討したあと、第2章のレジュメの報告をお願いします。

また、次回までの宿題があります。参考文献リストの書き方にしたがって、自分の卒論に関係のありそうなテーマの本を5冊から10冊選んで参考文献リストを作り、5月9日(金)までに青山あてにメールの添付ファイルで送ってください。

2008年4月25日

【地域基礎】

今週はすらましあん班に今週のインドネシアのニュースを報告してもらいました。JI幹部に対する禁固刑のニュースでした。来週はMaimoyuya班の発表です。

地理に関する資料を配付し、スライドで地図を示しつつ、インドネシアの地形、行政区分、気候、植生の特徴について説明をしました。配布した白地図には、東南アジア島嶼部の島、半島、海、海峡、大陸部の川を書き込み、さらに国境線と首都を記してください。これは来週提出の宿題です。

『論文ワークブック』(くろしお出版)は、各自で購入して、その中に出ている練習とタスクに取り組んだ成果をルースリーフのような紙に書いて、毎週、提出してください。これは評価の対象にはしませんが、みなさん全員が自分のペースで進めていくことを望みます。卒論を作成するときにはよい手引きになると思います。

2008年4月24日

【4年次対象ゼミ】

今日はFさんにインドネシアのジョークについての報告をしてもらいました。James Danandjaja, Humor dan rumor politik masa reformati, 1999の翻訳をすすめており、その一部となります。一つ一つのジョークの絵解きだけではつまらないので、さらに突っ込んだ分析が欲しいところです。そのためには、ジョークや風刺画のデータをもっと増やすこと、ジョーク、笑い、風刺についての先行研究を広く読み、分析の手がかりになるアイデアを探すことが大事だと思います。

来週はSさんにプサントレンのカリキュラムについて報告してもらう予定です。

【東南アジア古典文化論】

今日は、予想以上に受講生が増えたり、新しいプロジェクタの使い勝手が分からなかったりで、資料の配付やビデオの上映に支障があり、申し訳ありません。

東南アジアの文化が多様であることは、前回の授業で知ってもらいましたが、今日の授業では、インドネシアのジョグジャカルタを例に取って、一つの地域を取り上げてみても、そこある文化が重層的であることを知ってもらいました。

使用した教材はビデオ「アジアの古都:ジョグジャカルタ」です。インドネシアは人口の88%がムスリムである国ですが、ジョグジャカルタの文化はイスラームだけで理解ができるものではありません。

このビデオを見ながら、イスラーム的であると思ったところ、イスラームというよりはインド的(ヒンドゥー的、仏教的)であると思ったところ、イスラームというよりは土着的であると思ったところをメモしてもらい、授業後に提出してもらいました。

来週、このメモを返却して、それをもとに議論をしたあと、東南アジアの歴史の枠組みについて考えてみます。配付資料「東南アジアの文化の歴史年表」と「東南アジアのイメージ」を使いますから、忘れずに持参してください。

■今日の配布資料「東南アジアの文化の歴史年表」(下からダウンロードできます)
ファイルをダウンロード (PDF 69KB)

2008年4月23日

【インドネシア語読解】

今日は授業のはじめに第1班にBBC Indonesiaのニュースの翻訳紹介をしてもらいました。アフマディヤに対する暴力的な抗議運動を伝えるニュースでした。文中のrekomendasiは「推薦」の意味もありますが、文脈からは「勧告」と訳した方が適切です。文脈に気を付けて訳語を選びましょう。masjidは「イスラーム寺院」と訳すのは不適です。「モスク」または「マスジッド」とした方が適切です。アフマディヤについては、インドネシアのアフマディヤの公式ウェブサイトがあります。次週のBBC Indonesiaは第2班の担当です。

スライドを使ってオランダ時代のジャカルタ(当時はバタビア)の地図や写真を紹介し、これから読むJakarta Tempo Doeloeの雰囲気を知ってもらいました。

続いて、インドネシア・英語辞典の使い方、とくに略号や記号の意味について説明をしました。これらの略号・記号の意味を知っていないとこの辞書は使いこなせません。インドネシア語と英語は同じアルファベットを使っているのでイタリック体とローマン体の区別は言語を区別する方法の一つとして使われています。略号・記号一覧の解説作成を3班の人たちにお願いしました。

テキスト本文は、第1章の第1パラグラフの終わりまで進みました。次週は、このあとから続けます。

今日は以下の点に気を付けてください。

1. A merupakan B は「AはBである」という意味で、フォーマルな文の中でAとBの論理的な関係を示すときに使われる傾向があります。

2. Ciliwungというのは、スンダ語で「リウン」という名前の「川」を意味しますが、一般的な日本語に訳すときは「チリウン川」と訳してかまいません。地名や人名などの固有名詞はローマ字のままで表記しないで日本語の表記にすることが必要です。

3. ある言語(L1)から別の言語(L2)へ翻訳ときは、L1とL2が文字通りに一対一で対応している必要はありません。L1のテキストが伝えようとしている概念をまず理解したうえ、その概念をL2で表現するためにはどう表現したらよいかを考えましょう。言い換えれば、翻訳の半分はインドネシア語力(L1の理解)ですが、残りの半分は日本語力(L2の表現)ということになります。両方の力を磨いてください。

2008年4月22日

【大学院】

桃木史朗『歴史世界としての東南アジア』山川出版社.1996
■2008年4月22日。

2008年4月21日

【3年次対象ゼミ】

今日のゼミではDさんにケチャについて調べてもらったことを報告してもらいました。バリでは憑依が頻繁におこることに質問がありましたが、バリにおいては憑依はけっして特異な現象ではありません(インドネシアの他の地域でも差異はありますが、おおむね同様です)。

ケチャを調べるにあたって、文献を1つしか使わなかったのはリスクがあります。情報の偏りを正し、内容のクロスチェックをするためにも、2つ以上の文献を比較しながら利用する習慣をつけましょう。

次週からは関本照夫「東南アジア的王権の構造」を分担して読んでいきます。担当の人はレジュメを用意してきてください。

2008年4月18日

【2008年度の記録】

2008年度は以下の授業をリレー講義の一部として分担する予定です。【2008-12-12更新】

【1学期】
■月曜1限 6月9日 227教室 地域基礎II 東南アジア研究入門 I 宗教と社会:東南アジアのイスラーム
■木曜2限 6月26日・7月3日 101教室 表象としての映画:インドネシア
(6月19日・6月26日から変更されています)
■木曜1限 5月22日 226教室 多言語・多文化社会論(歴史と現在):インドネシア
【2学期】
■火曜1限 10月28日 101教室(予定) 世界に現れる「神」
■月曜1限 11月17日 227教室 地域基礎II 東南アジア研究入門 II 歴史:古代史
(11月10日から11月17日に変更されています)

【地域基礎】

新学期最初の週も今日で終わりますが、東京外国語大学の雰囲気にも慣れてきたでしょうか。今日の最初の地域基礎の授業では、インドネシア語専攻のオリエンテーションをおこないました。

アイスブレーキングのあと、グループ分けをおこない、大学での授業の仕組み、留学生の紹介、最後に地域基礎の授業の進め方について説明を行いました。

作ってもらったグループは次のとおりです:
1. すらましあん
2. The Maimoyuya
3. カチャ・マタ
4. うぉーたーくろーぜっと
5. オランウータン

来週から毎週、グループごとに交代で「今週のインドネシア」を担当してもらいます。次週は、すらましあん班が、今週インドネシアで起こった出来事(大小なんでもかまいません)を取り上げ、授業の最初の10分間を使ってクラスに対して解説をおこなってください。

くろしお出版の『論文ワークブック』は授業で使いますから、購入して来週教室に持ってきてください。

【一般】

2008年4月19日に早稲田大学大隈記念タワーで、「青空がぼくの家」などの作品で知られる、インドネシアを代表する映画監督スラメット・ラハルジョ・ジャロット氏の講演があります。

「GO GLOBAL VERSUS GO NUSANTARA~グローバルか多様性か―インドネシア群島から考える~」
日時:2008年4月19日(土)14:00~16:00(開場13:30)
場所:早稲田大学大隈記念タワー(26号館)地下多目的講義室
言語:インドネシア語(逐次通訳)
入場料:無料

詳細は主催者であるインドネシア民主化支援ネットワークのページをご覧ください。

2008年4月17日

【4年次対象ゼミ】

今日は今年度最初の卒論ゼミでした。参加者は、東部ジャワのプサントレンの宗教教育をテーマにする予定のKさん、スハルト政権期の風刺ジョーク・風刺画をテーマにする予定のFさん、インドネシアの民話をテーマにする予定のSさんの3人です。今年は、前年とちがって就職活動の結果も早くでているようで何よりです。

次週4月24日はFさんに、今読んでいるジョークに関するダナンジャヤのインドネシア語文献のレジュメを発表してもらいます。そのあと、5月1日にはKさんに、プサントレンでのカリキュラムに関する研究論文のレジュメ、5月8日にはSさんにアラン・ダンダスの『民話の構造』のレジュメを発表してもらう予定です。

Sさんにはメーリングリストの更新をお願いします。

【東南アジア古典文化論】

今日は東南アジア古典文化論の最初の授業を行いました。社会人の方も科目等履修生として参加され、多人数となりましたが、来週の履修登録が終われば少し落ち着くと思います。

今日は、東南アジアの多様性を感じてもらうために、東南アジアのいろいろな地域の文化や歴史にかかわるイメージをスライド見てもらい、どこの何かを推測してもらいました。自分の専攻語の国や地域のイメージでも分からないことが多かったようです。いわんや専攻語以外の国や地域についてはなおさら分かりにくいと思います。それほど東南アジアは多様性に富んでいるわけですが、その一方で、多くの国や地域が共有する「古典文化」があります。この授業では1学期と2学期を通して、東南アジアの古典文化を学んでいきます。

■今日の配付資料「イントロダクション」(下からダウンロードできます)
ファイルをダウンロード (PDF 156KB)

2008年4月16日

【インドネシア語読解】

今日はインドネシア語読解の最初の授業をおこないました。1班から4班までグループ分けし、テキストを配布しました。使用するテキストはJakarta Tempo Doeloeです。最初の3章は昨年と同様に読みますが、そのあとは、新しい章を読む予定です。

次週はインドネシア語英語辞典の使い方を説明しますから、各自、教室に持参してください。

次週から、各班交代で、毎週授業の前にBBCIndonesia.comのインドネシア語のニュースを日本語にしたものを発表してもらいます。次週は1班が担当です。1班の人は翻訳したテキストを授業前日までにメールで提出してください。

2008年4月14日

【3年次対象ゼミ】

初回の今日のゼミでは受講生に関心のあるテーマについて語ってもらいました。テーマがまだ漠然としている人もいれば、かなり絞られている人もいました。この時点がテーマが曖昧だったり、揺れ動くのは当然ですが、夏休みに入る前にはテーマが決まっているように努力しましょう。また、テーマが決まってきた人は、どのようなアプローチ(言い方を変えれば、どのようなデータをどのように集めるのか)について考え始めてください。

ゼミ長を決めました。ゼミ長はゼミ参加者のメーリングリストを立ち上げてください。それから再来週から読む論文(関本:ジャワの王権論)のコピーを準備してください(来週配布予定)。

Dさんに、ケチャについて調べたことをまとめてもらって、来週発表してもらいます。他の人は、今日配った資料によく目を通しておいてください。

最後に、ゼミに参加予定で、今日のゼミに欠席した人は、青山まで今週の配付資料(文献目録リストの作り方 その1~その3)を取りに来てください。


2008年4月13日

【一般】

東京都と東京都サッカー協会は2008東京国際ユース(U-14)サッカー大会を2008年4月26日~28日に開催します。インドネシアからはジャカルタ選抜チームが参加します。活躍を祈っています。会場の一つは東京外国語大学の近所にある味の素スタジアム・アミノバイタルフィールドです。

【追記】
本学の学生たちもボランティアとして外国からの選手たちへのサポートに協力しました。こちらの大会公式ブログに載っています。インドネシア・チームのことが抜けていますが、本学のインドネシア語専攻の学生もボランティアとして参加しました。

【再追記】
ブログにインドネシア語専攻のことも追加してくれました。ありがとうございます。

2008年4月 2日

【一般】

日本インドネシア語検定協会によるインドネシア語技能検定試験が以下のように開催されます。
第33回 2008年7月13日(1次) 9月27日(2次)
第34回 2009年1月18日(1次) 3月21日(2次)
詳しくは日本インドネシア語検定協会のウェブサイトをごらんください。

2008年4月 1日

【2008年度の記録】

青山の院生ゼミでは、個別の論文執筆指導のほかに、修士課程と博士課程の院生がいっしょになって関心のあるテーマの論文を読んでいます。ブログの「大学院」のカテゴリーでは、2008年度のゼミの分から、ゼミでいっしょに読んだ論文のタイトルを書き留めていくことで、これまで歩んできた道程をあきらかにするとともに、今後の道しるべにしようと考えています。

各エントリーの末尾の日付は、該当する論文についての発表が予定されているゼミの日付です。

2007年度以前に読んだ論文についてはリストにまとめて、ダウンロードできるようにしてあります。
ファイルをダウンロード (135KB, PDF)

【2008年度の記録】

2008年度の授業は4月14日(月)から始まります。授業関係のお知らせは随時このブログにのせていきますから、かならず目を通すようにしてください。

          

カテゴリー

過去のお知らせの記録

新規エントリーの投稿
[権限をもつユーザのみ]