「文字の造形」展でジャワ文字のあるバティック
【一般】
日興證券創立者遠山元一氏のコレクションを中心にした所蔵品を展示する遠山記念館美術館では、6月から7月にかけて「文字の造形」展の開催を予定しています。展示品のなかにはジャワ文字が書きこまれたバティック布地もあります。関心のある方はぜひ足を運んでみてください。
■「文字の造形」展
■日時:2010年6月5日(土)~7月31日(土) 10:00~16:30(入館は16:00まで)
(月曜日休館、祝祭日の場合は開館、翌日休館)
■場所:遠山記念館美術館
(入館料大人700円、学生500円)
■アクセス:JR埼京線・東武東上線で川越駅下車(または、JR高崎線で桶川駅下車、西武新宿線で本川越駅下車)、川越駅-桶川駅間の東武バス約25分で牛ケ谷戸(うしがやと)下車、徒歩15分(交通案内)
■詳細は美術館の展観案内を参照してください。
図2 ジャワ文字のあるバティック布地(下部中央の木の根本部分の拡大図)
ジャワ人の専門家によればTenama sagunging (greh) dumadiと読め、インドネシア語に訳すとDalam nama (Tuhan) terdapat semua makhluk ciptaan (Tuhan)となります。これは「(神の)名のもとにすべての(神の)創造物はある」という意味で、あらゆる生き物は神によって創造されたとするイスラームの思想を表現していると解釈されます。
図は遠山記念館の久保木彰一様に提供していただきました。ジャワ文字のテキストの解釈には東京外国語大学の特任外国語教員スハンダノ先生のご協力をいただきました。