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2012年1月30日

【3年次対象ゼミ】

今週と来週は、『大学生と留学生のための論文ワークブック』(くろしお出版、1997年)の一部を使って、論文の書き方について考えてみます。今週は、基礎編の「6 まとめの練習」、論文編の「1 論文とは」、「2 論文の構成」、「3 構成の作り方」までを検討しました。論文の構成の基本は「序論」「本論」「結び」になります。

来週は、「6 3種類の文」、「7 書いてみよう②」、「8 論文のモデル」を検討します。来週の授業時間には、自分の卒業論文の簡単な構成を作って、提出してください。

【インドネシア語読解】

今週は、BBCニュースの発表はありません。最初に12月26日におこなった小テストの答案を返却しました。

テキストはp.88の10行めの...masih bisah dipakai.まで進みました。

来週は期末試験をおこないます。範囲は2学期に読んだテキストの範囲全体です。復習をしっかりとしてきてください。また、11月の課題レポートおよび冬休みの課題レポートをまだ出していない人は来週の授業時間までに提出してください。

2012年1月26日

【東南アジア古典文化論】

今週から仏教の物語について考えていきます。今週は、スライドでビルマの仏画を中心に仏伝について検討します。来週は、ジャータカについて検討する予定です。

【リレー講義】

映画『マックス・ハーフェラール』の鑑賞の第3回をおこないました。

■『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar、1976年、オランダ映画、161分)
■オランダ語・インドネシア語、英語字幕付き
■日時:2012年1月12日1月19日・1月26日 木曜日2限
■教室:アゴラ・グローバル、プロメテウス・ホール
■履修登録をしていない人にも参加を認めています。

第3週(1月26日)は、最終回です。マックス・ハーフェラールがついに県知事の罷免を訴える決意にいたりますが、理事官、総督からも相手にされず、辞任を迫られます。映画は、オランダ領東インドに神の栄光が及ぶことを祈るオランダ本国の人々という皮肉な場面で終わりになります。今週は174人分のワークシートの提出がありました。

■今週の配付資料
film-max-havelaar-20120126.pdf (466KB, PDF)

・授業で使用したDVD Max Havelaar の購入はアメリカのAmazon.comからすることが可能です。


毎回、提出されたワークシートには目を通しています。今週提出されたワークシートのなかに、質問があったのでお答えします。

【質問】
マックス・ハーフェラールがインドネシアでオランダ語とインドネシア語を使っていたのは、実際にそうだったのでしょうか。

【回答】
オランダ人植民地官吏がインドネシアの植民地統治を実行するためには現地の言語を知っている必要がありました。インドネシア語(当時はマレー語と呼ばれていました)は現地での共通語として使用されていました。そのほかに中部・東部ジャワではジャワ語、西部ジャワではスンダ語も使われていました。ちなみに、マックス・ハーフェラールの妻ティーネがアディンダに語り聞かせていた「日本の石工の物語」もインドネシア語で語られていました。

2012年1月25日

【地域基礎】

今週は、夏休みの課題レポートのうち以下の発表をしてもらいました。
 第18章「日本の対インドネシアODA援助」
 第20章「インドネシアの大衆音楽:ポップ・インドネシア」

続いて、ODA援助に関連する映像資料として「村に水をひく男」(NHKBS1 2009年放送 49分)の最初の15分ほどを見てもらい、地域開発を援助する際のポイントおよび課題を議論してもらいました。

来週は第19章「インドネシアのNGO」の発表と試験をおこないます。試験は論述問題とし、夏休み課題レポートの持ち込みを認めます。

2012年1月23日

【3年次対象ゼミ】

今週は、出席者は5名でした。あらたに2名の受講生に卒論計画を発表してもらい、構成と内容について議論をおこないました。次回からは卒業論文を書くための基本的な技術について検討することにします。

【インドネシア語読解】

今週は、3班にBBC Indonesiaから入管でのオートゲート設置のニュースについて報告してもらいました。

テキストは、84ページの第2パラグラフから85ページの第1パラグラフの終わり...sekitar 150 yenまで進みました。次回はこの文を含むTetapi selama saya...sekitar 150 yenの部分を検討してから続きに進みます。

2012年1月19日

【東南アジア古典文化論】

今週は、Peter Brook版マハーバーラタの鑑賞の第3回をおこないました。カルナがカウラヴァ側の大勝となったところから、カルナとガトットカチャの戦い、カルナとアルジュナの戦い、ビーマとドゥシャーサナの戦い、ビーマとドゥルヨーダナの戦いと続き、ドゥルヨーダナの敗北で戦争は終わります。しかし、戦争のために払った大きな犠牲が生き残った者に重くのしかかります。

このあと、東南アジアにおけるマハーバーラタの受容の例として、ジャワのワヤン・クリ(影絵芝居)「アルジュナの婚礼」とジャワの舞踊「ブクサン・スリカンディ・スロデワティ」の映像資料を見てもらいました。「アルジュナの婚礼」はマハーバーラタの第3編「森林編」、「ブクサン・スリカンディ・スロデワティ」は第4編「ヴィラータ編」から題材を取ったものです。東南アジアではマハーバーラタはもっぱらインドネシアのジャワで受容されています。

次回からは仏教の物語について見ていきます。資料を配付しました。また、今週は、期末レポートの課題を出しました。

■今週の配付資料 仏教の物語
seaclcul-20120119.pdf (514KB, PDF)

■期末レポートの課題
seaclcul-201201-end-of-term-report.pdf (163KB, PDF)

【リレー講義】

映画『マックス・ハーフェラール』の鑑賞の第2回をおこないました。

■『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar、1976年、オランダ映画、161分)
■オランダ語・インドネシア語、英語字幕付き
■日時:2012年1月12日・1月19日・1月26日 木曜日2限
■教室:アゴラ・グローバル、プロメテウス・ホール
■履修登録をしていない人にも参加を認めています。

第2週(1月19日)は、バイテンゾルフで総督から奨励を受けたマックス・ハーフェラールがルバック県の副理事官に着任する場面から、マックス・ハーフェラールの自宅の回りに蛇が現れる場面までです。来週(1月26日)は映画の最後まで鑑賞します。

コーヒーに関する参考サイト
世界のコーヒー生産
コーヒーの生産地マップ
コーヒーの歴史
コーヒー栽培の拡大

■今週の配付資料 『マックス・ハーフェラール』第2回
film-max-havelaar-20120119.pdf (293KB, PDF)

2012年1月18日

【地域基礎】

今週は、まず、先週提出してもらったレポートに基づいて「私のインドネシア重大ニュース2011年」の結果をまとめて発表しました。外大生が選んだインドネシアの重大ニュース2011年のうち得点が高かったものは以下のとおりです。学生らしくJKT48結成の話題が1位になりましたが、続いてインドネシアの成長ぶりをうかがわせるバリでのサミット開催関係のニュースが複数選出されました。(2013-11-11:本文の「2012年」を「2011年」に訂正しました。)

  • 第1位(30ポイント)JKT48の結成。
  • 第2位(18ポイント)11月にインドネシアが議長国となってバリで東アジアサミット開催。バリ宣言を発表。
  • 第3位(13ポイント)10月にユドヨノ政権が内閣改造を実施。
  • 第4位(10ポイント)12月にオランダが独立戦争期におこなった虐殺を謝罪。
  • 第5位( 8ポイント)7月にスラウェシ島のロコン火山が噴火
  • 第6位( 8ポイント)EPAで来日したインドネシア人看護師に言語の壁。
  • 第7位( 8ポイント)9月に中ジャワ州ソロの教会で自爆テロ発生。
  • 第8位( 6ポイント)11月にバリでユネスコ会議が開催。アチェのサマン舞踊が無形文化財に認定。

続いて、夏休みのレポートの発表をしてもらいました。司会は前回に発表した人にお願いしました。
第16章「インドネシアの華人」

続いて、映像資料「NHKスペシャル 灼熱アジア 第3回 インドネシア 巨大イスラム市場をねらえ」(2010年放送、48分)の最初の40分ほどを見てもらい、コメントシートに記入してもらいました。授業時間に2011年放送と言いましたが、正しくは2010年放送でしたので訂正します。

次回は、最後の3人に夏休みのレポートの発表をしてもらいます。

2012年1月16日

【3年次対象ゼミ】

今年の最初のゼミです。出席者は2名でした。卒論計画を発表してもらい、構成と内容について議論をおこないました。次回は、今週欠席した受講生に卒論計画を発表してもらう予定です。

【インドネシア語読解】

今年最初の授業です。3班にBBC Indonesiaからアチェの津波警報のニュースについて報告してもらいました。

テキストは、第7章を最後まで終えた後、第14章Sampahに入り、84ページの第1パラグラフの最後...tempat untuk orang lain.まで進みました。次回はこの続きから進みます。

冬休みの宿題を提出してもらいました。

2012年1月12日

【4年次対象ゼミ】

新年最初の今週のゼミでは、降幡ゼミの学生も集まって、卒論・卒研報告書の作成および卒論・卒研発表会の準備の打合せをおこないました。卒論・卒研発表会の開催は2月17日に決まりました。このあとみなさんで協力して準備をすすめてください。

また、青山ゼミの受講生は卒論・卒研の要旨を作成し、来週中に提出してください。青山のブログに掲載します。

【リレー講義】

2012年1月12日木曜日2限に、総合科目IIのリレー講義『表象としての映画 (テーマ「レトロ」retrospective)』の一部として「インドネシア」を担当します。1月12日、1月19日、1月26日の3回講義をおこないます。
■『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar、1976年、オランダ映画、161分)
■オランダ語・インドネシア語、英語字幕付き
■日時:2012年1月12日・1月19日1月26日 木曜日2限
■教室:アゴラ・グローバル、プロメテウス・ホール
■履修登録をしていない人にも参加を認めています。

Max Havelaar

今回は、1976年公開のインドネシア・オランダ合作映画『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar)を上映します。オランダ語とインドネシア語。英語字幕付き。上映時間161分。監督は、1986年に『追想のかなた』(De Aanslag)でオランダ人としては初めてアカデミー外国語映画賞を受賞したフォンス・ラーデマーケルス(Fons Rademakers)。1982年公開の『ブレードランナー』で世界的にブレークしたオランダ人俳優ルトガー・ハウアー(Rutger Hauer)が出演しています。

19世紀半ばのオランダ領東インド(現在のインドネシア)のジャワ島を舞台に、理想主義をいただく若い植民地行政官マックス・ハーフェラールの苦悩と挫折を描きます。原作は1860年に発表されてオランダ文学史に残る名作『マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』(Max Havelaar, of de koffieveilingen der Nederlandsche handelsmaatschappij)です。この作品の一部は、インドネシア語専攻語が2009年の外語祭で語劇「サイジャとアディンダ」として発表しました。

およそ1世紀半前のオランダによる植民地支配を改めて振り返る(retrospect)ことの意味を考えてみたいと思います。

第1週(1月12日)は、総督からルバック県の副理事官に任命する旨の手紙を受けとったマックス・ハーフェラールが、新しい任地での未来を妻に語る場面までです。来週(1月17日)は、バイテンゾルフ(現在のボゴール)でマックス・ハーフェラール夫妻が総督と会う場面から鑑賞します。

■今週の配布資料
film-max-havelaar-20120112.pdf (606KB, PDF)
【注】今週の配付資料には訂正すべき事項があります。「オランダ領東インドの統治機構」の図と「マックス・ハーフェラールの舞台」の地図は第2週(1月19日)の資料を参照してください。

・映画についての詳細:Internet Movie Database (英語)
・原作の日本語訳『マックス・ハーフェラール』(amazon)
・2009年度インドネシア語劇「サイジャとアディンダ

【注】オランダ人の名前をカタカナ表記するのは困難です。監督フォンス・ラーデマーケルスは日本ではあまり知られていないので、できるだけオランダ語の発音に近くなるように表記しました。俳優ルトガー・ハウアーは、オランダ語なら「リュトヘル・ハウエル」、英語なら「ラトガー・ハウアー」と書くべきと思われますが、ここではすでに日本で知られている表記を採用しました。

2012年1月11日

【東南アジア古典文化論】

今年の最初の授業では、冬休みの課題レポートを数人に発表してもらいました。レポートは授業後に提出してもらいした。

そのあと、Peter Brook版マハーバーラタの鑑賞の第2回をおこないました。今回はパーンダヴァ兄弟たちが森に隠棲したところから、決戦が始まって、ついにビーシュマが戦場で倒れ、カルナがカウラヴァ側の大将となった場面までを見ました。クリシュナが物語の軸となっていることがよくわかる演出です。次回はこの続きから見ていきます。

【地域基礎】

新年最初の今週は、まず、冬休みの宿題だった「2011年のインドネシアの5大ニュース」のレポートの中から個人的に一番気になったニュースを発表してもらいました。レポートは授業後に提出してもらいました。

続いて、夏休みのレポートの発表を、2人にしてもらいました。司会は前回に発表した人にお願いしました。
第15章「パプアの社会と文化:偏見のない正しい眼でパプアを見る」
第17章「インドネシアの経済:これまでの経済成長の変遷と今後の国際経済において求められる役割」

次週は、最初にインドネシアの経済成長に関するビデオを見てもらう予定です。そのあと夏休みのレポートの報告をしてもらいます。

2012年1月 1日

【一般】

インドネシア共和国の祝日は、西暦の新年、独立記念日、クリスマスを除いて、毎年日にちが変わります。そこで、参考のために、2012年のインドネシア共和国の祝日と公休日を掲載しておきます。作成にあたってはインドネシア政府の公式文書(2012年インドネシア共和国国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定)を参照しました。(2011-12-07 リンク先を修正しました。2012-05-11「キリスト受難祭」と「受難日」に訂正しました。)

1月1日(日)西暦新年
1月23日(月)イムレック(中国暦2563年新年)
2月5日(日)マウリッド(ムハンマド生誕祭)
3月23日(金)ニュピ(サカ暦1934年新年)
4月6日(金)聖金曜日(キリスト受難日)
5月6日(日)ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2556年)
5月17日(木)キリスト昇天祭
5月18日(金)*
6月17日(日)イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
7月20日(金)《ラマダン(断食月)の始まり》
8月17日(金)インドネシア共和国独立記念日
8月19日(日)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月20日(月)イドル・フィトリ(断食明け大祭)
8月21日(火)*
8月22日(水)*
10月26日(金)イドル・アドハ(犠牲祭)
11月15日(木)イスラム暦1434年新年
11月16日(金)*
12月24日(月)*
12月25日(火)クリスマス(キリスト生誕祭)

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。
注2)断食月明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。
注3)三大臣合同決定第2条によると、イスラーム教徒については、断食月の開始、イドル・フィトリ、イドル・アドハの日付は、宗教大臣決定によって別に定められることになっています。

          

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