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インドネシア語専攻で勉強する人のために

2011年10月17日

東京外国語大学では多くの国々の大学と交流協定を結んでいます。オランダではライデン大学と協定をむすんでおり、継続的に学生の交流の実績があります。

ライデン大学は世界的にトップクラスの評価を受けている大学です。オランダの公用語はオランダ語ですが、大学では英語も広く使われています。

ウィキペディア「ライデン大学」
ライデン大学公式サイトの留学受入プログラム案内(英語)

ライデン大学では留学生の受け入れにあたって、次のいずれかの英語能力を要求しています。
IELTS Academic test: at least 6.5
TOEFL test: 570 (paper-based test), 230 (computer-based test) or 88 (internet-based test)

留学については留学生課が担当しています。毎年10月に「海外留学制度の手引き」を発行するとともに、派遣留学説明会を開催しているので、参加するといいでしょう。

詳しくは留学生課が出している留学情報のページを見てください。

2011年10月16日

学んだことがどれだけ身に付いたかをはかる方法の1つとして、民間でおこなわれている各種検定があります。インドネシアに関連する検定としては次のようなものがあります。内容をよく調べてみた上で、自分の関心とレベルにあったものがあれば挑戦してみるのもよいでしょう。

1. インドネシア語技能検定試験
日本インドネシア語検定協会がインドネシア共和国国家教育省国語研究所(Pusat Bahasa)と提携しておこなっているインドネシア語学技能の検定です。一番やさしいE級から最上級の特A級まであります。

2. インドネシア検定
ASEAN検定事務局がおこなっているASEAN検定シリーズの1つです。インドネシア検定ではインドネシアについての一般的知識が問われます。『インドネシア検定公式テキスト』も出版されています。

2011年9月22日

予備校の早稲田塾のウェブサイトWASE-MAGAで青山のゼミが紹介されました。東京外国語大学でインドネシアについて学ぼうとしている学生のみなさんは、この記事を読んでいただくと、東京外国語大学でインドネシアについて学ぶことはどういう雰囲気なのかわかっていただけると思います。参考にしてください。

2010年12月 9日

卒論を書くときに一番お世話になるソフトはマイクロソフト社のWord(ワード)だと思います。このWordの使い方を説明した文章はたくさんありますが(このブログでもいくつか触れています)、実は、Wordを使い始める前に、まずやっておくと、あとあとの作業が効率的、効果的になる設定の変更があります。標準的な初期設定で満足することなく、Wordの飼いならしに挑戦してみてください。なお、変更の方法はWord 2007を対象としています。

【変更のポイント】編集記号を常に表示させる。
【変更の目的】編集記号が表示されていると、タブ、スペース、改行など通常は見えないフォーマットが見えるようになり、作業が効率的になります。
【変更の方法】
1) 左上の「Officeボタン」をクリックしてメニューを表示する。
2) 右下の「Wordのオプション」を選択してメニューを表示する。
3) 左側から「表示」を選択し、「常に画面に表示する編集記号」の中から「すべての編集記号を表示する」にチェックを入れる。
4) 右下の「OK」をクリックする。

【変更のポイント】オートコレクトを無効にする。
【変更の目的】オートコレクトを無効にすると、Wordが勝手に文を書き換えたり、フォーマットを変えたりしなくなります。
【変更の方法】
1) 左上の「Officeボタン」をクリックしてメニューを表示する。
2) 右下の「Wordのオプション」を選択してメニューを表示する。
3) 左側から「文章校正」を選択し、「オートコレクトのオプション」をクリックしてメニューを表示する。
4) すべての設定のチェックをはずす。
5) 右下の「OK」をクリックする。
【補足】いったんすべてのオプションを無効にして使ってみて、必要性を感じたオプションだけを有効にするとよいでしょう。

【変更のポイント】禁則文字のレベルを高くする。
【変更の目的】禁則文字のレベルを高くすると、小さな「っ」や「ゃ」が行頭に来ることがなくなり、見栄えがよくなります。
【変更の方法】
1) 左上の「Officeボタン」をクリックしてメニューを表示する。
2) 右下の「Wordのオプション」を選択してメニューを表示する。
3) 左側から「文字体裁」を選択し、「禁則文字のレベル」の中から「高レベル」にチェックを入れる。
4) 「文字体裁オプションの設定先」から「すべての新規文書」を選択する。
5) 右下の「OK」をクリックする。
【補足】「すべての新規文書」を選択することで、新しく文書を作成するたびに今回の設定が反映されます。

【変更のポイント】余白を変更する。
【変更の目的】標準では余白は35mmに設定されています。余白が大きすぎると感じる人は、毎回変えるよりも初期設定を変更しておくと作業がはかどります。
【変更の方法】
1) メニューの「ページレイアウト」から「ページ設定」(の右下の小さなアイコン)をクリックしてメニューを表示。
2) 「余白」を選択してメニューを表示する。
3) 上・下・左・右の余白を設定する。標準よりも余白を小さくしたいときは、25mmが適当。
4) 左下の「既定値に設定」をクリックし、「はい」をクリックする。
5) 右下の「OK」をクリックする。
【補足】「既定値に設定」を選択することで、新しく文書を作成するたびに今回の設定が反映されます。

2010年4月12日

ここでは文献を読んで作成するレジュメ(書評レジュメ)の基本を説明します。

書評レジュメの作成は、読んだ文献を卒論作成に使えるよう咀嚼するための作業として大切です。またレジュメの報告は発表と討論の技法を学ぶよい機会になります。

レジュメの構成要素
1. 授業名(担当教員名)
2. 文献タイトル(書誌情報:著者名、出版社名、出版年、論文ならページ数)
3. 報告年月日
4. 報告者名
5. レジュメ作成の意図(この文献から報告者は何を読み取ろうとしているか。【注】通常のレジュメでは不要だが、レジュメ作成の意図を意識化するため。)
6. 内容の紹介(構成と要旨。著者の問題設定と結論を押さえる。章立てに沿って要約する。キーワードを押さえる。)
7. 事実関係についての補足情報(用語の説明、事例の背景など。【注】必要な場合のみ。)
8. 内容についての報告者による論点(批判・疑問・評価。論文の構成、データの取り扱い、論理の展開、研究史上の位置づけなど。)
9. 参考文献(論点執筆に用いた文献をあげる。著者名『書名』(出版社名、発行年)ページ数、または、著者名「論文名」(『掲載雑誌名』巻号数、発行年月、ページ数)、著者名の五十音順とする。)。

レジュメ作成の注意
1. レジュメ本体はA4判1枚におさめる。それ以上のデータは参考資料として別扱いにする。
2. 見出し・数字をいれた箇条書き形式を使用して、簡潔に書く。
3. 著者の意見か報告者の意見をはっきりと分ける。
4. 他の文献を参考にしたり、引用した場合は、かならず出典を明らかにする。
5. パソコン(ワード)で作成し、ファイルを保存しておく。

レジュメ使用の本番
1. 授業前に参加人数分のコピーを作成し、ゼミの冒頭に配付しておく。
2. ゼミで決められた紙のサイズを使用する(ここではA4判)。
3. 配付されたレジュメはバインダーに整理・保管し、ゼミに持参する。

2009年12月23日

2年生のみなさんは、2学期になると、3年次に所属するゼミを決めなければなりません。

3年次のゼミの大事な目標の一つは、4年次に卒業論文(または卒業研究、以下、卒論)を作成するための基本的な技法を身につけることです(なお、もう一つの大事な目標は、対象となる地域―インドネシア―を理解することです)。

ここでは、とくに基本的と思われる技法の概要を書き出しておきます。これらの技法は以下のようにいくつかのグループにまとめることができます。

1. 発想にかかわる技法
卒論作成の全般にかかわる技法ですが、とくに、卒論のテーマを考え、具体的な構成を考えるときに、必要となります。この部分では、ロジカル・シンキング、クリティカル・シンキング、ブレーン・ストーミング、kJ法といった、発想法にかかわる技法が役にたちます。また、卒論のテーマは、「○○における□□ついて」という体言止めにするよりも、「なぜ○○は□□か?」という疑問形にする方が生産的であることも覚えておきましょう。

2. 論文の作成にかかわる技法
卒論という最終成果を作成するために、かならず身につけておくべき技法です。論文の構成も理解しておくべきですが、とくに、1) 参考文献リストを書く方法、2) 正しく引用をする方法、の2点は絶対におさえておく必要があります。

3. 論理的な日本語を書く技法
論文の作成にかかわる技法ですが、これだけの独立した技法と考えた方がいいでしょう。大きく分けると、1) 悪文でない日本語を書くという、文レベルの技法と、2) パラグラフ単位で文章を組み立てるという、文章レベルの技法に分けることができます。


【参考ページ】 悪文の原因 読みやすい文章を書くために
【参考ページ】 パラグラフの重要性と書き方

4. データの収集にかかわる技法
卒論の材料の集め方にかかわる技法です。大きく分けると、1) 文献資料を集める方法と、2) フィールドワークによって資料を集める方法に分けることができます。文献資料は1次資料と2次資料にわけることができます。フィールドワークには参与観察、聞き取り、アンケートなどの方法があります。研究のテーマによって必要となるデータの種類は変わってきますが、ほとんどの場合、複数の種類のデータを収集する必要があります。当然のことながら、先行文献の収集はどのような研究テーマでも必要となります。また、現地(インドネシア)に行かなければデータが入手できない研究テーマの場合は、現地に行く時期や予算、データの収集方法なども計画しておく必要があります。

5. パソコンの使用にかかわる技法
卒論の作成にパソコンの使用は必須です。とくに、ワード(ワープロソフト)の使い方に慣れておくことは大切です。ワードにはたくさんの機能がありますが、タブ、インデント、スタイルシート、セクション、注などの機能を使いこなせるようになると作業がはかどります。ほかに、研究テーマによっては、エクセル(表計算ソフト)や画像処理ソフトを使う必要が生じることがあります。学生時代に身に付けておくと、卒業後も役にたつ技法です。

6. データの分析にかかわる技法
これはデータの種類と性格によって異なります。さらに、データの種類と性格は、研究のテーマによって異なります。大学に歴史学、社会学、文化人類学といった学問分野が存在するのは、それぞれの研究テーマに特有のデータの種類と性格があり、データの特性に応じた分析方法が工夫されてきたという歴史的経緯に理由があります。したがって、この点についてはゼミだけではカバー仕切れないので、専門分野の授業でしっかりと学んでおくことが必要です。地域研究では、さらに地域の言語の習得と文化の理解という条件が加わります。

2009年12月 3日

みなさん誰もが卒業論文を書くのに苦労していることと思います。論文の文章を書くコツはいろいろありますが、よい論文を書くことの前に、前提条件となっていることがあります。それは、「悪文を書かない」ということです。

悪文というのは、読んで意味がわからない文(センテンス)のことです。書いている本人は分かっているつもりでも、読んだ人には意味がわからない、わかりにくい、あるいは、誤解されてしまう文が悪文です。

悪文をさけるためには、同じ文を何度も読み返して、書き直すことが一番よいのですが、もう一つ効果的な方法は、他人の目を借りることです。ときどき先生、友人、家族などに文章を読んでもらうとよいと思います。

とはいっても、悪文にもいくつかのパターンがあるので、それを知っておくと、悪文をさけたり、悪文を直したりするときに役立つでしょう。ここでは、悪文をさけるための参考になるウェブサイトをあげておきます。
悪文
悪文ができる原因を6点に絞り込み、それぞれ用例をあげて説明しています。
文章教室
悪文をさけるための実践的な文章教室です。とくに第3回のパラレリズムの説明は有益です。

最後に、悪文を書かないようにするための最高の参考書として次の本をあげておきます。
岩淵 悦太郎『悪文 第3版』(日本評論社、1989)
20年前の本なのでさすがに用例は古くなっていますが、何度も改訂されて読まれている息の長い本です。この分野の古典と言ってもよいでしょう。

2009年10月10日

研究のテーマによっては美術関連の文献を探す必要がでてきます。たとえば、バティックについて調べるときには、展覧会・美術展のカタログを見ることが必要です。そういうときに役に立つのが、六本木にある国立新美術館アートライブラリーです。だれでも無料で所蔵資料を閲覧することができます。

資料の検索:
国立新美術館OPAC 国立新美術館の蔵書を検索
美術図書館横断検索(ALC) 国立新美術館を含めた8館10図書室の蔵書を横断検索
アートコモンズ(展覧会情報検索システム) 現在開催中の展覧会はもとより、すでに終了した展覧会、これから開催予定の展覧会の情報を検索

なお、検索一般に言えることですが、検索に使うキーワードには工夫が必要です。バティックについて検索するときには、「バティック」だけで検索するのではなく、「Batik」「更紗」「サラサ」「臈纈染め」「ろうけつ染め」などの同意語からも検索すると見つかる文献の数が増えます。ちなみに国立新美術館OPACで「更紗」を検索したところ13件のヒットがありました。活用してください。

2009年10月 8日

留学のメリットは、現地でインドネシアの言語や文化を学べること、そしてなによりも、インドネシア語を使ってたくさんの人と知り合えることです。毎年、多くのが学生がインドネシアに留学し、人生の大きなステップを歩んでいます。

留学の主な形態には、大学間交流協定にもとづき協定校に派遣される「派遣留学」と、協定に基づかないで個人的に協定校(または協定校と同等レベルと本学が認めた大学等)に留学する「休学留学」の二つがあります。

インドネシアの大学では、インドネシア大学ガジャマダ大学が協定校です。インドネシア大学ではBIPA、ガジャマダ大学ではINCULSと呼ばれる外国人留学生向けのインドネシア語コースが開設されています。なお、インドネシアの学期は2月と9月に始まること、ラマダン(断食月)の時期は事実上休講状態になることに注意してください。

留学については留学生課が担当しています。毎年10月に「海外留学制度の手引き」を発行するとともに、派遣留学説明会を開催しているので、参加するといいでしょう。

詳しくは留学生課が出している留学情報のページを見てください。

インドネシアへの留学のページにも関連するウェブサイトへのリンクをまとめています。

2009年7月13日

卒論を書くときには、自分のテーマに関連した資料や先行研究を調べることが必要になります。ここでは、日本語で書かれた図書や雑誌論文をGeNii(ジーニイ)のデータベースで検索する方法を紹介します。もっと詳しい探し方は東京外国語大学附属図書館のウェブページを参考にしてください。

GeNii(ジーニイ)は国立情報学研究所が運営している学術研究に必要な情報を総合的に利用できるポータルサイトです。具体的には、Webcat PlusやCiNii(サイニイ)などの複数のデータベースから構成されています。

図書を探すときにはWebcat Plusを使います。このデータベースでは「連想検索」と「一致検索」の2種類の検索方法を選ぶことができます。連想検索は「人間が、ひとつの言葉から無意識のうちにいくつもの関連する単語を思い浮かべるように、検索キーワードから関連性の高い単語を抽出し、それを含む図書をもれなく探し出す検索方法」で、一致検索は「探している図書が明確な場合、書名や著者などのキーワードを入力することで検索する方法」です。

Webcat Plusで読んでみたい図書が見つかったら、借り出します。Webcat Plusでは検索された図書がどこの図書館に所蔵されているかを知ることができます。東京外国語大学の図書館にある場合には、東京外国語大学附属図書館のOPACで検索して、借り出すことができます。東京外国語大学の図書館にない場合は、東京外国語大学附属図書館のILL(文献コピー・相互貸借)サービスを利用して、借り出すことができます(実費負担)。

雑誌論文を探すときにはCiNii(サイニイ)を使います。読んでみたい雑誌論文が見つかったら、上記と同様の方法で借り出したりコピーしたりすることができます(実費負担)。また、最近では、CiNiiからリンクをはって、そのままネット上で閲覧することができる雑誌論文も増えています。

最後に、効率よく見落としのない検索をおこなうためのコツをあげておきます。
・キーワードの同意語にも検索の範囲を広げてみてください。たとえば、イスラームについて調べる場合には、「イスラーム」のほかに「イスラム」「回教」「モハメット教」などの単語でも検索をしてみる。
・キーワードの上位概念、下位概念にも検索の範囲を広げてみてください。たとえば、インドネシアの文化について調べる場合には、「東南アジア」や「アジア」(上位概念)の文化に広げて検索したり、「ジャワ」や「バリ」(下位概念)の文化に絞って検索したりしてみてください。
・自分のテーマに関連する図書や雑誌論文が見つかったら、その図書や雑誌論文の著者がほかにどのような図書や雑誌論文を書いているか、探してみましょう。参考になる図書や雑誌論文を書いている可能性があります。
・自分のテーマに関連する雑誌論文が見つかったら、掲載している雑誌の他の号にどのような雑誌論文が掲載されているか、探してみましょう。参考になる雑誌論文が掲載されている可能性があります。
・自分のテーマに関連する図書や雑誌論文を入手したら、巻末の参考文献目録を調べてみましょう。参考になる図書や雑誌論文が載っている可能性があります。このやり方を繰り返すと、どんどん関連する文献が芋づる式に見つかっていくので、効率がいいです。

2009年7月 7日

ウェブは、資料収集の手段としては便利ですが、困るのはウェブページの保存の方法です。もちろんメニューの「ファイル」から「名前を付けて保存」を選べば保存できますが、意味のあるファイル名を考えて保存するのは手間ですし、いざ読み直したいときに、保存したたくさんのファイルの中から目的のファイルを探し出すのがまた一苦労です。こういった問題に悩んでいる人にお勧めなのがScrapBookです。

なお、ScrapBookはFirefoxにしか使えないので、以下、ブラウザとしてFirefoxを使うという前提で話をすすめます。

ScrapBookはFirefox用のアドオン(あとから追加する機能)です。標準のFirefoxには付いていませんから、まずAdd-ons for FirefoxのサイトのScrapBookのページに行き、ダウンロードをおこない、指示にしたがってインストールします。インストール後、メニューバーにScrapBookというメニューが現れていれば、ScrapBookを利用することができます。

ウェブページを保存するためには、ブラウザで保存したいページを開いている状態で、ScrapBookから「ページの取り込み」を選びます。これでScrapBookにページが保存されました。

保存されたページを読むためには、ScrapBookをクリックしてドロップメニューで表示させることもできますが、もっと便利なのは、ScrapBookから「サイドバーに表示」を選ぶ方法です。ブラウザの左側にサイドバーが表示され、保存されたすべてのウェブページが一覧で表示されます。

サイドバーにはウェブページのタイトルが表示されているので、何のページであるか一目瞭然です。サイドバー上のページタイトルをクリックすると、ブラウザの画面に、パソコンに保存されたページが表示されます(ちょっと目にはウェブ上のオリジナルのページと区別がつきませんが、URLがhttp://ではなくfile://から始まっているので区別がつきます)。

サイドバー内のページは順番を変えたり、タイトルを変更したりすることができますし、サイドバー内にフォルダを作ったり、区切りを入れたりできるので、大量のページでもわかりやすく整理することができます。

また、サイドバー内のページを右クリックして「プロパティー」を選ぶと、ページを保存した時間などの情報を表示させることができます。論文の参考文献目録では、ウェブページのアクセスページを表記することが必要なので、この機能はとても重宝します。

さらに、サイドバーの上にある検索機能を使って、保存されたすべてのウェブページに対して検索をかけることができるので、大量の保存されたウェブページから必要なページを探し出すことが容易にできます。

このように、ウェブページを保存・整理し、活用するための機能が充実しているのがScrapBookの特徴で、ウェブで情報収集するための必須のツールだと思います。

以上は、ScrapBookの基本的機能にすぎません。さらに詳しく知りたい人はScrapBookのウェブサイトにある機能の紹介を読んでください。

2009年7月 6日

まだ知らない土地や時代のことを知るためには映画はとても参考になります。もちろんまったく予備知識がないと理解できなかったり誤解したりすることもありますし、映画特有の脚色があるので現実そのものとして受け取ると誤ってしまうこともあります。それでも、映像と音声で未知の世界が描かれる映画は、インドネシアについて学ぶうえでの最良の教材といってよいでしょう。

ただ、残念ながらインドネシア映画は日本ではなかなか入手できませんし、教材として使うとなると、日本語か英語の字幕があること(インドネシア語専攻の学生だけでない授業ではとくに)、できれば授業時間内におさまること(できない場合は2回にわけるとか1.3倍速とかで対応する)、テーマが明確なこと(何のために見るのかを意識する)、制作年度や監督・出演者などの背景情報があることなどが条件となります。

ここでは、インドネシア映画とインドネシアを扱った外国語映画の中から、授業でも紹介している作品を中心に、インドネシアを学ぶうえでとくにお奨めの作品を紹介してみます。(最終更新2012年1月28日)

なお、インドネシア映画の全体像については風間純子さんのインドネシアの映画の解説がよくまとまっていて参考になります。また、最近のヒット作としては『アリサン!』、『分かちあう愛』、『アヤアヤ・チンタ』などがありますが、これらについてはブログ『ジャカルタ深読み日記』のエントリー「インドネシア映画に見る愛と結婚」に興味深いコメントが出ています。

1. 青空はぼくの家
【原題】Langitku Rumahku (ぼくの空、ぼくの家)
【制作】インドネシア、スラムット・ラハルジョ・ジャロット監督、1989年、102分
【言語】インドネシア語、日本語字幕
【入手】NHKテレビで放映されたものを録画
【内容】金持ちの子どもと貧困層の子どもの友情を描くロードムービー。
【視点】80年代後半のスハルト政権下における経済開発が生み出した社会の格差を批判している。

2. エリアナ、エリアナ
【原題】Eliana, Eliana
【制作】インドネシア、リリ・リザ監督、2002年、86分
【言語】インドネシア語、英語字幕
【入手】英語版DVD市販
【内容】西スマトラ州の田舎から大都会ジャカルタに出てきて働く若い女性エリアナのもとに母親が訪れ、故郷に戻るように訴える。ジャカルタでの一夜の出来事を追いながら、伝統と現代社会の葛藤の中で揺れ動くインドネシアの若い女性像を描く。
【視点】母と娘の関係を手持ちのデジタルビデオカメラによる臨場感あふれるドキュメンタリータッチの演出で描き、インドネシア映画界に革新をもたらした。
【補足】2002年シンガポール国際映画祭新人監督賞。2009年国際交流基金提供「アジア映画の巨匠たち」上映作品。

3. オペラ・ジャワ
【原題】Opera Jawa
【制作】インドネシア、ガリン・ヌグロホ監督、2006年、116分
【言語】ジャワ語、英語字幕
【入手】英語版DVD市販
【内容】叙事詩ラーマーヤナの物語を現代のジャワ農村を舞台に移し替え、全編をガムラン音楽を伴奏にした現代ジャワ舞踊で描く実験的なミュージカル映画。
【視点】ジャワの伝統であるラーマーヤナの物語を新鮮な解釈で映画化している。
【補足】2006年ウィーンNew Crowned Hope Festival招待作品。2007年シンガポール国際映画祭最優秀作品。映画のなかで使われている言語はジャワ語。
【参考】青山亨「映画『オペラ・ジャワ』に見るラーマーヤナの変容」『総合文化研究』13: 37-60, 2010.(PDFファイルにリンク)

4. 危険な年
【原題】The Year of Livingly Dangerously (危険に生きる年)
【制作】オーストラリア、ピーター・ウェアー監督、1982年、117分
【言語】英語、日本語字幕
【入手】日本版DVD市販
【内容】オーストラリア人特派員(メル・ギブソン)を主人公にして1965年の9・30事件前夜の騒然としたインドネシアを描くドラマ。
【視点】オーストラリア人から見た視点であるが、スカルノ政権末期のインドネシアの雰囲気を良心的に再現している。
【補足】56回アカデミー助演女優賞受賞作品。ロケはフィリピン、オーストラリアでおこなっている。

5. 虹の兵士たち
【原題】Laskar Pelangi(虹の兵士たち)
【制作】インドネシア、リリ・リザ監督、2008年、125分
【言語】インドネシア語、英語字幕
【入手】インドネシア版DVD市販
【内容】1974年、インドネシア西部のブリトゥン島が舞台。主要産業の錫採掘で賑わうが、豊かになった人々は一握りで、多くは資源の恩恵を受けられない貧困層の漁師や採掘労働者であった。廃校寸前の小学校にようやく入学した個性豊かな10人の子どもたちを、新人女性教師のムスリマは「虹の兵士たち」と名付けて、熱心に教育する。
【視点】2004年に発表されたアンドレア・ヒラタの同題の自伝的小説に基づいた作品で、インドネシアでは観客動員数450万人に達し、インドネシア映画史上最大のヒット作となった。同じスタッフによる続編Sang Pemimpiも制作された。
【補足】2009年第3回アジア映画大賞「最優秀作品賞」・「最優秀編集賞」ノミネート。2009年第59回ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品 。

6. ビューティフル・デイズ
【原題】Ada Apa dengan Cinta? (チンタに何がおきたのか)
【制作】インドネシア、ルディ・スジャルウォ監督、2002年、112分
【言語】インドネシア語、日本語字幕
【入手】日本版DVD市販
【内容】ジャカルタで友情と恋愛のあいだで揺れ動く女子高生を描く青春映画
【視点】1998年以降の民主改革期におけるジャカルタ都市中間層の状況が生き生きと描かれている。
【補足】2002年公開時にインドネシア映画史上最大のヒット作になった。

6. マックス・ハーフェラール
【原題】Max Havelaar
【制作】オランダ、フォンス・ラーデマーケルス監督、1976年、161分
【言語】オランダ語・インドネシア語、英語字幕
【入手】オランダ版DVD市販(A-Film Home Entertainment)。DVDは Amazon.com (アメリカ)から購入可能です。
【内容】19世紀半ばのオランダ領東インド(現在のインドネシア)のジャワ島を舞台に、理想主義をいただく若い植民地行政官マックス・ハーフェラールの苦悩と挫折を描く。
【視点】原作は、エドゥアルド・ダウエス・デッケルがオランダ領東インドでの植民地官吏としての経験をもとに、ムルタトゥーリの筆名で1860年に発表した『マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』(Max Havelaar, of de koffieveilingen der Nederlandsche handelsmaatschappij)(日本語訳あり)。19世紀中頃の強制栽培制度が行われていた時期のインドネシアが活写されている。作品中に挿入された「サイジャとアディンダの物語」は独立した物語としても知られる。
【補足】インドネシアでロケしており、自然風景の映像と音響がすばらしい。

2009年7月 3日

現在のインドネシア語の綴り方は1972年に定められた正書法(Ejaan Yang Disempurnakan, EYD)に基づいています。古いインドネシア語のテキストを読む場合には、むろん古い正書法を理解しておく必要がありますが、実は現代のテキストを読む場合にも、古い正書法の基本を知っておかないと困る場合があります。それは、人名などの固有名詞のなかには、今でも古い正書法による旧綴りで表記されているものがあるからです。名前の綴りはそれだけその人のアイデンティティに結びついていると感じられるからでしょう。日本でもたとえば「澤」が「沢」になっても名前を書くときは「澤」と表記する人がいるのと似ています。

古い正書法はオランダ語の正書法を基本にしたものなので、私たちにはあまりなじみがない綴りがあり、つい勘違いしがちです。

以下に、旧綴りと現行の綴りの対照表をあげておきます。A→Bの左側が旧綴りで右側が現行の綴りです。つまり、テキストのなかの人名が旧綴りである場合、Aと書いてあればBに書き換えて読まなければならない、ということです。

j→y
dj→j
tj→c
nj→ny
sj→sy
ch→kh
oe→u
ie→i
ij→éi
次に人名の例をあげておきます。左側が旧綴りが使われている表記の例で、右側が現行の綴りに書き換えた表記です。
Atmadjaja→Atmajaya アトマジャヤ
Tjokroaminoto→Cokroaminoto チョクロアミノト
Alisjahbana→Alisyahbana アリシャバナ
Soekarno→Sukarno スカルノ
Bacharuddin Jusuf Habibie→Bakharuddin Yusuf Habibi バハルディン・ユスフ・ハビビ
Tien→Tin ティン(スハルト大統領夫人の愛称)
この表から、オバマ大統領のインドネシア人の継父Soetoroさんの名前がソエトロではなくストロであることがわかります。

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その2 書籍に含まれた論文の場合にもどる

文献目録には、以下の要素を以下の順番で記載します。
【書籍の場合】
著者名、書籍名、巻(もしあれば)、書籍の版(もしあれば)、出版地、出版社、出版年
【書籍に含まれた論文の場合】
著者名、論文名、掲載された書籍名、書籍の編者名、出版地、出版社、出版年
【雑誌に載せられた論文の場合】
著者名、論文名、雑誌名、巻、号、ページ、出版年

3. 雑誌に載せられた論文の場合
雑誌に掲載された論文の書誌情報は、著者名、論文名、雑誌名と雑誌についての情報という3つの大きな要素のかたまりから構成されています。雑誌(journal)は定期刊行物(periodical)なので、通例は巻(volulme)・号(number)という数字の情報があります。以下、各要素について書き方を説明します。

1. 著者名の書き方
書籍の場合と同じです。

【例】
Robson, Stuart.
Ras, J. J.
Reynolds, Craig J.
Ridho, Abu and E. Edwards McKinnon.

2. 論文名の書き方
書籍に含まれた論文の場合と同じです。

【例】
"The Panji Romance and W. H. Rasser's Analysis of its Theme."

3. 掲載された雑誌名の書き方
・雑誌名を書きます。最後には句読点を付けないで、続けてその他の情報を書きます。
・雑誌名には慣習による独特な表記があるので注意してください。
・雑誌名はイタリックにします。

【例】
Indonesia
Journal of the Malayan Branch of the Royal Asiatic Society
The Journal of Asian Studies

4. 巻、号、ページの書き方
・巻(volume)を書き、続いて、丸括弧開く(()を書き、号(number)を書いて、丸括弧閉じる())を書き、コンマで閉じます。続いて論文の最初のページと最後のページをpp. 101-124のような形で書いてコンマで閉じます。
・ページ数が不明な場合は省略してもかまいません。しかし、あとで論文を探すことを考えると、わかる限り記載しておくことを勧めます。
・雑誌によっては号しか表示しないもの、号の代わりに月を表示するものなどがあるので、工夫が必要です。
・巻、号の数字はアラビア数字で書きます。

【例】
12 (3),
13,
12 (3), pp. 87-104,
13, pp. 3-35,

5. 出版年の書き方
・書籍の場合と同じです。

【例】
1986.

以上をまとめると、次のような形になります。
【例】
Aung-Thwin, Michael. "The Myth of the 'Three Shan Brothers' and the Ava Period in Burmese History." The Journal of Asian Studies 55 (1), 1977.
Lieberman, Victor B. "Ethnic Politics in Eighteenth Century Burma." Modern Asian Studies 12 (3), 1978.
Kahin, George McT. "In Memoriam: Harry J. Benda." Indonesia 13, 1972.

その1 書籍の場合にもどる

文献目録には、以下の要素を以下の順番で記載します。
【書籍の場合】
著者名、書籍名、巻(もしあれば)、書籍の版(もしあれば)、出版地、出版社、出版年
【書籍に含まれた論文の場合】
著者名、論文名、掲載された書籍名、書籍の編者名、出版地、出版社、出版年
【雑誌に載せられた論文の場合】
著者名、論文名、雑誌名、巻、号、ページ、出版年

2. 書籍に含まれた論文の場合
書籍に含まれた論文の書誌情報は、著者名、論文名、掲載された書籍とその編者名、書籍についてのその他の情報という4つの大きな要素のかたまりから構成されています。以下、各要素について書き方を説明します。

1. 著者名の書き方
書籍の場合と同じです。

【例】
Robson, Stuart.
Ras, J. J.
Reynolds, Craig J.
Ridho, Abu and E. Edwards McKinnon.

2. 論文名の書き方
・論文名の前に二重引用符開く(“)を入れ、続いて論文名を書きこんだら、ピリオドで閉じ、最後に二重引用符閉じる(”)を書きます。パソコンで二重引用符を入力するのはいささかやっかいなので、入力方法の説明は省きます。入力が面倒なときはまっすぐな二重引用符(")を開くと閉じるの代用にしてもかまわないでしょう。ここでもまっすぐな二重引用符で表記します。念のために引用符のUnicodeを記しておきます:二重引用符開くU+201c、二重引用符閉じるU+201d、まっすぐな二重引用符U+0022。
・引用符閉じるの前にピリオドを入れるのはアメリカ英語の方式です。イギリス英語では引用符閉じるの後にピリオドを入れます。ここではアメリカ英語の方式にしたがっておきます。
・副題がある場合は、論文名のあとにコロンを入れ、そのあとに続けて書きます。
・論文名の各単語の頭文字は、名詞・形容詞・動詞などの主要な品詞であれば大文字にし、それ以外の前置詞・接続詞・冠詞・所有格の代名詞などの品詞であれば小文字にします。
・書籍名とはちがって論文名はイタリックにしません。

【例】
"Kinship, Geneological Claims, and Societal Integration in Ancient Khmer Society: An Interpretation."

3. 掲載された書籍名の書き方
・最初に前置詞Inを書き、そのあとに書籍名を書き、最後にコンマで閉じます。
・副題がある場合は、書籍名のあとにコロンを入れ、そのあとに続けて書きます。
・書籍名の各単語の頭文字は、名詞・形容詞・動詞などの主要な品詞であれば大文字にし、それ以外の前置詞・接続詞・冠詞・所有格の代名詞などの品詞であれば小文字にします。
・書籍名はイタリックにします。

【例】
In Looking in Odd Mirrors: The Java Sea,

4. 編者名の書き方
・最初にed.と書き、続いて編者名を通常の語順で書き、最後にピリオドで閉じます。ed.はedited byの略です。編者名は文献の見出しになっていないので、語順を転倒させてFamily Nameを最初に出す必要はありません。
・編者が複数いる場合には、第1編者と第2著者以降の名前の間には、A and B、A, B, and Cのように、英語の規則にしたがって、andとコンマを入れます。
・ただし、第2編者以降を省略することもできます。その場合には、第1編者名のあとにet al.と書きます。et al.はラテン語のet aliaの略で、and othersの意味です。
・ed.はedited byの略なので、編者が複数でもeds.にはしません。

【例】
ed. Charles Hirschman, Charles F. Keyes, and Karl Huttere.
ed. V. J. H. Houben et al.

5. 出版地と出版社の書き方
・書籍の場合と同じです。

【例】
Ithaca: Cornell University Press,
Singapore: Institute of Southeast Asian Studies,

5. 出版年の書き方
・書籍の場合と同じです。

【例】
1986.

以上をまとめると、次のような形になります。
【例】
Supomo, S. "The Image of Majaphait in Later Javanese Indonesian Writing." In Perceptions of the Past in Southeast Asia, ed. Anthony Reid and David Marr. Singapore: Heinemann Educational Books, 1979.

その3 雑誌に掲載された論文の場合
に続く


ここで文献目録というのは、論文の末尾に付けて論文の本文を補完する参考文献目録ではなく、あるテーマについての文献を集めた目録という意味で使っています。

文献目録を作成するときには、外国語の文献を記載することも必要になります。ここではラテン文字を使う英語の文献を例にとって基本的な書き方のルールを記しておきます。インドネシア語を含むほかの外国語の文献を記載するときの参考にもしてください。

書き方のルールにはいくつかのバリエーションがあります。ここでは東南アジア地域研究でよく使われているルールを参考にして、あえて細かなところにはこだらわず、最大公約数的な基本ルールを示しました。

全体的な注意として、ラテン文字で表記する場合には、欧文フォント(半角のフォント)を使用します。また、各要素およびコンマ、ピリオド、コロンなどの句読点のあとにはスペース(半角スペース)を入れます。なお、ピリオドはそこで一続きの要素に区切りがついたことを表すので、そのあとに続く要素の頭文字は原則として大文字にします。

文献目録には、以下の要素を以下の順番で記載します。
【書籍の場合】
著者名、書籍名、巻(もしあれば)、書籍の版(もしあれば)、出版地、出版社、出版年
【書籍に含まれた論文の場合】
著者名、論文名、掲載された書籍名、書籍の編者名、出版地、出版社、出版年
【雑誌に載せられた論文の場合】
著者名、論文名、雑誌名、巻、号、ページ、出版年

1. 書籍の場合
書籍の書誌情報は、著者名、書籍名、書籍についてのその他の情報という3つの大きな要素のかたまりから構成されています。以下、各要素について書き方を説明します。

1. 著者名の書き方
・Family Nameを最初に書いてコンマを入れ、そのあとにFamily Name以外の名前の要素を並べて書き、最後にピリオドで閉じます。
・名前の要素が頭文字である場合もあります。名前の要素を頭文字にするかどうかは著者の意志にゆだねられている部分ですから、原著の表記にしたがえばよいでしょう。頭文字である場合はピリオドで閉じます。上で、著者名の最後にピリオドを入れるように指示しましたが、頭文字のあとのピリオドのあとにさらにピリオドを重ねて入れる必要はありません。

【例】
Robson, Stuart.
Ras, J. J.
Reynolds, Craig J.

・Family Nameのあとのコンマは通常の名前の語順とは倒置していることを示す働きがあります。言語によって名前の表現が異なりますから気を付ける必要があります(ここでは触れません)。
・Family Nameを最初に出すのは、目録の中で文献の見出しとして使っているからです。したがって、複数の著者がいる場合には、第1著者の名前のFamily Nameは最初に書きますが、第2著者以降の名前は見出しにはなりませんから、通常の語順で書きます。第1著者の名前と第2著者以降の名前の間には、A and B、A, B, and Cのように、英語の規則にしたがって、andとコンマを入れます。

【例】
Ridho, Abu and E. Edwards McKinnon.

・著者名ではなく編者名であることを示すには、著者名のあとにコンマを入れ、そのあとにed.(一人の場合)またはeds.(複数の場合)を入れます。ed.とeds.はそれぞれeditor、editorsの略です。
Sahai, Sachchidanand, ed.
Reid, Anthony and David Marr, eds.

2. 書籍名の書き方
・書籍名を書き、最後にピリオドで閉じます。
・副題がある場合は、書籍名のあとにコロンを入れ、そのあとに続けて書きます。
・書籍名の各単語の頭文字は、名詞・形容詞・動詞などの主要な品詞であれば大文字にし、それ以外の前置詞・接続詞・冠詞・所有格の代名詞などの品詞であれば小文字にします。
・書籍名はイタリックにします。

【例】
Perceptions of the Past in Southeast Asia.
Looking in Odd Mirrors: The Java Sea.

3. 巻、版の書き方
・巻がある場合は、Vol. 1などと書いて、ピリオドで閉じます。Vol.はVolumeの略です。
・版がある場合は、Rev. ed.、2nd ed.などと書きます。Rev. ed.はRevised edition、2nd ed.はSecond editionの略です。Rev.の頭文字が大文字になるのは、直前の書籍名がピリオドで閉じられていることを前提としています。

【例】
The Suma Oriental of Tome Pires. Vol. 1
Prehispanic Source Materials for the Study of Philippine History. Rev. ed.

4. 出版地と出版社の書き方
・出版地は都市名を記載します。そのあとにコロンを書き、続いて出版社名を書き、コンマで閉じます。

【例】
Ithaca: Cornell University Press,
Singapore: Institute of Southeast Asian Studies,

5. 出版年の書き方
・出版年を西暦で書き、ピリオドで閉じます。4桁の西暦であれば省略せずに4桁で書きます。

【例】
1986.

以上をまとめると、次のような形になります。
【例】
Keeler, Ward. Javanese Shadow Puppets. Oxford: Oxford University Press, 1992.
Houben, V. J. H., H. M. J. Maier, and W. van der Molen, eds. Looking in Odd Mirrors: The Java Sea. Leiden: Vaggroep Talen en Culturen van Zuidoost-Azie en Oceanie,Rijksuniversiteit te Leiden, 1992.

その2 書籍に含まれた論文の場合に続く

2008年7月 7日

インドネシア語を学んで行く中で避けてとおれない言語を三つあげるとすれば、英語は別格として、オランダ語、アラビア語、サンスクリット語の3言語ははずせないでしょう。

サンスクリット語の語彙はジャワ語を通じて大量に入っていますし(agama, mulaなど)、ジャワ人の人名のほとんどがサンスクリット語起源の名前になっています(Suharto, Megawatiなど)。アラビア語の語彙はイスラーム関連のものが多いのは当然として(halal, salatなど)、日常的な語彙になったものも少なくありません(akhir, rakyatなど)。オランダ語の語彙は今では完全にインドネシア語化しているものがほとんどです(dinas, kantor, 接尾辞の-siなど)。このうちアラビア語も、アラビア語風に発音するのかインドネシア語風に発音するのか発音の仕方が揺れているものもありますが(rak-yatか、ra-kyatかなど)、インドネシア語学習者の頭を一番悩ませるのは、やはりオランダ語の読み方ではないかと思います。

インドネシアの歴史を学んでいるとオランダ語の用語や人名・地名などの固有名詞がたくさんでてきます。むろんインドネシアの歴史を研究するといった場合にはオランダ語をきちんと勉強する必要がありますが、そうでない人にとっては、とりあえずオランダ語をそれなりに発音する読み方の手引きが役に立つと思います。

その意味では、オランダ語をカタカナでどう表記するかを解説した以下の文献とウェブページは参考になると思います。勉強に役立ててください。

ジャック・スホルテン「ゴーダか?ハウダか?ガウダか?―オランダ語地名・人名の片仮名表記に関する一考察―」『日蘭学会会誌』第7巻第1号, pp.45-62, 1982年.(オランダ語を片仮名表記するにあたって考慮しなけらばならない問題を丁寧に解説しています。『日蘭学会会誌』は東京外国語大学の附属図書館にあります。)

友清理士「オランダ語の発音と人名・地名のカタカナ表記」 <http://www.h4.dion.ne.jp/~room4me/dutch/pron.htm>.(「オランダ史資料館」ウェブサイトの一部です。音声学の知見も交えてわかりやすく解説されています。)

『講談社オランダ語辞典』講談社, 1994年.(カタカナ表記はありませんが、見出し語には発音記号が表示されているので、上記の文献ではわからない一般語彙の読み方を調べることができます。巻末には簡単な文字と発音の解説がついています。)

オランダ語の学習書は日本語でも何冊か出ているので、自分で探してみてください。

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2008年1月 8日

別のエントリーで、論文全体の構成を以下にする方法を説明しました。

前部分(とびら、目次)
本体部分(本文)
===========セクション区切り===============
後注部分
参考文献目録
ここでは、本文の最初のページを第1ページとしてページ番号を付ける方法を説明します。

まず、前部分の最後にカーソル(挿入ポインタ)を移動します。そして、メニューから挿入>改ページ>セクション区切りを開き、「次のページから開始」を選んでOKをクリックします。

これで、論文全体の構成は以下のようになったはずです。

前部分(とびら、目次)
===========セクション区切り===============
本体部分(本文)
===========セクション区切り===============
後注部分
参考文献目録
次に、本体部分にカーソルを移動し、メニューから挿入>ページ番号>書式を開き、番号書式からアラビア数字「1,2,3,...」、連続番号から「開始番号」、開始番号から「1」を選んでOKをクリックします。さらに、ページ番号の位置として「ページの下」と「中央」を選び、「最初のページにページ番号を挿入する」にチェックをいれて、OKをクリックします。

これで、本文の最初のページが第1ページになります。

通常は、前部分のページ番号はローマ数字にします。そのためには、前部分にカーソルを移動して、上と同じ操作をしますが、その際に、番号書式からはローマ数字「i,ii,iii,...」を選び、、「最初のページにページ番号を挿入する」のチェックははずして、OKをクリックします。

これで、前部分のページ番号はローマ数字になります。また、とびら(前部分の最初のページ)にはページ番号は表示されなくなります。

2008年1月 6日

卒論の注の付け方:脚注と後注と題したエントリーで、後注を使うことを勧めました。また、後注の位置は次のようにすることを勧めました。

前部分(とびら、目次)
本体部分(本文)
後注部分
参考文献目録
ところが、MS Wordを使って後注をつけると、文章の一番最後、つまり参考文献目録の後に注が配置されてしまいます。ここでは、MS Wordのセクション区切りを活用して、注を本文の後、参考文献目録の前に配置する方法を説明します。

まず、すでに論文の作成が進行していて、論文の全体が以下のようになっていると想定します。

前部分(とびら、目次)
本体部分(本文)
参考文献目録
後注部分 <==MS Wordの注挿入機能で作成された部分
そこで、メニューから挿入>脚注>オプション>文末脚注のタブを開き、挿入する位置に「セクションの最後」を選んで、OKをクリック>もう一度OKをクリックします。

次に、本文の最後にカーソル(挿入ポインタ)を移動します。そして、メニューから挿入>改ページ>セクション区切りを開き、「次のページから開始」を選んでOKをクリックします。

これで、論文全体の構成は以下のようになったはずです。

前部分(とびら、目次)
本体部分(本文)
===========セクション区切り===============
後注部分
参考文献目録
参考文献目録は新しいページから始まっているはずです。

このあと、必要に応じて挿入>改ページ>「改ページ」を選んでOKをクリックすることによって、改ページを挿入して全体の構成を整えてください。

2007年12月28日

卒論でオンライン上の情報を引用する機会も増えてきました。ここではオンライン上の情報の引用方法について説明します。なお、詳しくは池田光穂氏のオンライン文献の引用方法を参照してください。

ところで、オンライン上の情報には、ウェブで提供されている情報のほかに、独自のデータベースによって提供されている情報がありますが、ここではウェブで提供されている情報に限定します。また、ウェブ上の情報には、通常のウェブページ(拡張子がhtmlまたはhtmのファイル)の他にPDFやDOCなどの形式で提供されている情報がありますが、ここではウェブページに代表させて説明することにします。

ウェブページの引用も、考え方は図書・論文の引用と変わらないわけですが、ウェブ特有の注意点として、1) 紙版のページに対応する概念がないので、引用の単位はファイルとなること、2) 引用したあとでファイルの削除・変更が起こりうること、の2点に気を付けてください。1)に対応するために、引用にはURLを記録することが必要となります。また、2)に対応するために、アクセスした日にちを記録するとともに、ウェブページをプリントアウトして保存しておくことが必要になります(PDFで保存しておくのもよい方法です)。

以上をまとめると、ウェブページの引用には以下の要素を記録しておくことが必要となります。
1. 文献を作成した主体の名称
2. 文献が発表された年
3. 文献の題名
4. 文献の所在を示すURL
5. 文献にアクセスした日にち

次に気を付けて欲しいことは、ウェブで提供されている情報には、紙版が先にあってそれを電子化して提供するという形式をとっているタイプと、紙版がなくウェブ上の情報しか存在しないタイプがあることです。前者のタイプとしては、雑誌を電子化したいわゆる電子ジャーナルと呼ばれるものや、官公庁が発表した報告の電子版があります。これらについては、文献を作成した主体の名称(著者や組織の名称)がはっきりしており、文献の発表年も記載されていることが一般的ですから、基本的に図書・論文の引用に準じた方法が使えます。後者については、少し工夫が必要となってきます(たとえば、上記の1, 2, 3が明示されていない場合があります)。

【電子ジャーナルの場合】
論文の本文の中では以下の形で引用をおこないます。紙版の論文と基本は同じです。

(著者名 発表年)
参考文献目録は以下の形式で記載します。
著者名.発表年.「論文題名」『雑誌名』巻(号).<URL>(アクセス年月日).
英語の場合は
著者名.発表年.“論文題名,”雑誌名(イタリックで表記する)巻(号).<URL>(アクセス年月日).

電子ジャーナルの例 (下の画像はクリックで全体表示)
webpage-01.jpg

この論文の引用は次のようになります。
卒論の本文中での引用方法

(Shell-Duncan and Herniund 2006)
参考文献目録の中の記載方法
Shell-Duncan, B. and Y. Herniund. 2006. "Are There 'Stages of Change' in the Practice of Female Genital Cutting?: Qualitative Research Findings from Senegal and The Gambia."African Journal of Reproductive Health 10(2).<http://www.bioline.org.br/request?rh06027>(2007年10月1日).
(注:論文題名をダブルの引用符でくくるので、論文題名の中の引用符はシングルの引用符に変えます。)

【官公庁の報告の場合】
論文の本文の中では以下の形で引用をおこないます。紙版の図書と基本は同じです。

(作成組織名 発表年)
参考文献目録は以下の形式で記載します。
作成組織名.発表年.『報告書題名』.<URL>(アクセス年月日).
英語の場合は
作成組織名.発表年.報告書題名(イタリックで表記する).<URL>(アクセス年月日).

官公庁の報告の例 (下の画像はクリックで全体表示)
webpage-02.jpg

この報告の引用は次のようになります。
論文の本文中での引用方法

(U.S. Department of State 2001)
参考文献目録の中の記載方法
U.S. Department of State. 2001. Egypt: Report on Female Genital Mutilation (FGM) or Female Genital Cutting (FGC). <http://www.state.gov/g/wi/rls/rep/crfgm/10096.htm>(2007年10月1日).
(注:官公庁の組織の場合は、省とか局とか委員会とか何層にもなっていることがあり複雑ですが、この例ではわかりやすさを優先して最上層の国務省にしました。)


2007年12月27日

MS Wordで注をつけるときに、気になることの一つは、勝手に境界線をつけてしまうことです。これを削除する方法はあるのですが、ちょっとわかりにくくなっています。以下のように操作してください。

メニューから表示>下書きを選択

もう一度、メニューから表示>脚注を選択

すると画面の下に注の画面が現れます。そこにあるメニューから「境界線」の画面を選びます。画面に現れた境界線を選択し、キーボードのDeleteキーで削除します。「境界線」は2つあるので、同様の操作をもう1回繰り返します。下の図1を参考にしてください。


endnote-05.jpg
図1 「文末脚注の境界線」の画面を選び、画面上の境界線を選択して削除します。

以上で、注の境界線を削除することができます。

卒論を作成するとき、注をつけたい場合があります。注のつけ方には、脚注(footnote 各ページの下側につける注)と後注(endnote 尾注とも言い、本文全体の後ろにつける注)の2種類がありますが、このブログでは後注を使うことを勧めています。

MS Wordで注をつけるためには、メニューから挿入>脚注>文末脚注を選択>OKをクリックという操作をおこないます。

後注をWordでは「文末脚注」と表記しています。Endnoteの訳だと思いますが、紛らわしい訳です。

さて、ここでよく問題となるのは、デフォルト(初期設定)では注番号がローマ数字になってしまうことです。特別な理由がないかぎり注番号はアラビア数字を使うことをお勧めします。ローマ数字で表示された注番号をアラビア数字に変更するためには、以下の操作をおこないます。

メニューから挿入>脚注>オプション>文末脚注のタブを選択>番号書式からアラビア数字を選択>OKをクリック>もう一度OKをクリック

文末脚注の画面にある「挿入する位置」は「セクションの最後」を選んでおきます。これについては別のページで詳しく説明します。

それから、もう一点注意があります。この画面には「変更」のボタンがあるのでついそちらをクリックしたくなりますが、そちらは文末脚注から脚注へ変更するボタンなのでクリックしないでください。

下に操作画面をのせておきましたから、参考にしてください。

続きを読む ≫

2007年12月22日

卒論を作成するにあたっては引用はさけて通ることはできません。そこで、正しい引用の方法を知る必要があります。ここでは、3つの方法に分けて説明します。引用についてもっと知りたい人は、慶応大学KITIEの「引用について理解する」を読んでみてください(←これも引用の一つです)。

1. 元の文章をそのまま引用する(短い場合)
引用する文章が短い場合には、元の文章をかぎカッコでくくって、自分の文章の流れを損なわないように挿入します。たとえば、

日本神話の一つのカテゴリーとして中世神話に注目した山本ひろ子によれば、中世神話を生み出した時代は本地垂迹説を旗印とする神道思想の変革期であり、その思想的潮流には「記紀神話の秩序を大きく逸脱した、新しい神話的な思考が醸成され」ていたとされる(山本 1998: 7)。つまり、本地垂迹説によって神々の位置づけが根本的に変化したために、神話世界の起点である創造神話の再構築が必要となった。その結果が中世神話の神話世界というわけである。

原文では「醸成される。」となっていますが、文章の流れを損なわないために、「醸成され」までを引用している点に注意してください。

2. 元の文章をそのまま引用する(長い場合)
引用する文章が長い場合には、元の文章を一つの固まり(ブロック)として扱い、本文からは前後1行あけ、本文よりも左右ともに狭めた形で挿入します(ワープロ・ソフトのインデントを使うと簡単に表現できます)。1.の場合と違って、かぎカッコは不要です。ただし、1.と同様に、自分の文章の流れは損なわないようにします。

日本神話の一つのカテゴリーとして中世神話に注目した山本ひろ子は、中世神話を生み出した時代は本地垂迹説に基づく神道思想の変革の時代であると述べたうえで、なぜ中世神話が開闢神話を新たに書き直したかについて、次のように述べている。
神々の変貌を旗印とする神信仰の刷新は、宇宙や神々の始原・その意味相を捉え返し、再創造するという、ロゴスの運動なしには成り立たない。そこに記紀神話の秩序を大きく逸脱した、新しい神話的な思考が醸成される。それゆえに神道書の多くは、世界の創造=天地開闢から語り起こされていったのである。(山本 1998: 7)

つまり、本地垂迹説によって神々の位置づけが根本的に変化したために、神話世界の起点である創造神話の再構築が必要となった。その結果が中世神話の神話世界というわけである。

引用する文章の途中や最後を省略したいときは「[中略]」や「[後略]」を使うことができます。

3. 自分のことばに書き直して引用する
引用する文章を自分のことばとして咀嚼して書く場合です。むろん、核となる主張・見解が引用元の著者の主張・見解であることが明らかになるように書くことが必要です。

中世神道の研究をおこなっている山本ひろ子(1998: 6-7)は、本地垂迹説の出現によって神々が仏や菩薩の化現とみなされるようになったため、このような宗教観を表現しかつ正当化するために、記紀の創造神話が新たに書き直されようになったと指摘している。

引用元の著者の主張(創造神話が新たに書き直された)と、それを引用するあなた自身の論述(山本は...と指摘している)が混乱しないよう、文の構造には十分な注意をはらってください。

本文中に引用の出典を明記する
いずれの引用方法を使った場合でも、本文中に引用の出典を明記する必要があります。具体的には「卒論の本文の中で参照する方法」で説明しているので参照してください。

参考文献目録に引用した文献を記載する
当然のことですが、卒論の末尾の文献目録に引用した文献を記載することを忘れてはいけません。詳しくは「卒論の参考文献一覧の書き方」で説明しています。上の例では、引用した文献は1冊の図書まるごとですから、次のようになります。

参考文献
  山本ひろ子. 1998. 『中世神話』(岩波新書)岩波書店.

引用の方法の基本は以上です。正しい引用が自由にできるようなると、文章の表現も豊かになります。ぜひ習得してください。

2007年12月20日

amazon.co.jpのリストマニア機能を使ってインドネシア語を学ぶためにというリストを作成してみました。使える本や辞書のリストに短いコメントを付けてあります。参考にしてください。

2007年12月10日

卒論を書くための資料として、本や雑誌(内の論文)のコピーを入手する必要がでてきます。安価な新刊書であれば自分で買ってしまうというのも一つの方法ですが、これだけでは、すべての資料を集めることはできません。そこで、図書館を利用することになります。東京外国語大学の附属図書館にない場合でも、附属図書館の文献複写サービスや相互貸借サービスを使えば、他の図書館にある本や雑誌を利用することができます。

入手の手順は以下のとおりです。


  1. 本や雑誌の正確な書誌情報(著者名、書名・雑誌名、論文名、出版社名、刊行年、巻・号、ページなど)をGeNiiで確認します。

  2. さらに、GeNiiで所蔵図書館を確認することができます。

  3. 書誌情報をメモして、附属図書館のカウンターに行き、申し込みをします。おおよそ2週間以内に、該当のコピー(文献複写サービス)または本自体(相互貸借サービス)が届きます。実費を支払ってください。

一例として、1990年に出版されたインドネシアの週刊誌Editorが日本の図書館にあるかどうかを調べてみます。

  1. GeNiiのポータル・サイトからWebcat Plusのページに行きます。

  2. 一致検索のページに行きます。

  3. タイトルの欄に「Editor」、出版年の欄に「1990」と入力し、図書のチェックを外し、雑誌のチェックを入れます。表示件数は「100」にしておきます。

  4. 検索をおこないます。

  5. ヒットした雑誌名の中から目的の雑誌を見つけ、雑誌名をクリックします。

  6. 書誌情報のページが表示されるので、メモをしておきます。

  7. 所蔵図書館のリンクをクリックします。

  8. 所蔵図書館一覧のページが表示されます。図書館の名前と巻号(通し年月次)を確認します。たとえば、
    3(42-52),4-6,7(1-39)<1990-1994>
    と表示されている場合、所蔵されている号の刊行期間は1990年から1994年までであること、3巻は42号から52号まで所蔵されていること、4巻から6巻まではすべての号が所蔵されていることを示しています。

2007年11月29日

Microsoft Wordを使ってレポートを書いたり、卒論を作成したりするときのティップをまとめておきました。下のリンクから資料をダウンロードしてください。

基本的には以下の2つのポイントが大事です。

1. レポートを作成するに先だって、まずレポートの構成を理解することが必要です。そのうえで、レポートの構成要素に応じた「段落書式」の設定(スタイルシートの作成)方法を習得してください。

2. 卒論を作成するときにも、まず卒論の構成を理解することが必要です。そのうえで、段落書式に加えて、セクションの設定方法を習得してください。

ファイルをダウンロード (PDF 131KB)

卒論作成の便宜をはかるために、卒論を書くためのWordファイルのひな形を用意しておきました。活用してください。

ファイルをダウンロード (DOC 25KB)

2007年11月15日

卒論で注を付けたい場合があると思います。注の付け方についての注意を述べておきます。

注には、本文で述べたことを補足する事柄を書きます。あくまでも補足ですから、本文だけで論旨がしっかりとわかるように書くことが鉄則です。ですから、絶対に書かなければならないことは、注にではなく本文に書き込むべきです。本文に書く必要はないが、本文の理解を助ける情報で、捨てるには惜しいものは注に書いてよいと思います。

注の書き方には、脚注(footnote)と後注(endnote)の2種類があります。脚注は本文中の注を付けたい部分と同じページの下部に注を配置する方式で、後注は本文全体の後ろ(参考文献目録の前)にすべての注をまとめて配置する方式です。脚注は注がすぐに探せるという点がメリットですが、本文を読む流れを止めるおそれもあります。後注は注を探す手間がかかりますが、本文に集中できる点がメリットです。

Wordを使うと、どちらの方式の注でも簡単に作れます。しかし、卒論を書く皆さんには、構造が明快な後注方式をお勧めします。とくに理由がないかぎり、後注にしてください。

後注を付けた場合には、卒論全体の構成は次のようになります。

前部分(とびら、目次)
本体部分(本文)
後注部分
参考文献目録
ところで、MS Wordの注挿入機能を利用している人も多いと思いますが、MS Wordで普通に後注を挿入すると、文章の一番最後、つまり、参考文献目録の後ろに配置されるという問題が生じます。この問題を回避し、後注を本文の後ろ、参考文献目録の前に配置するためには、MS Wordのセクション区切りを使います。具体的な方法については、別のエントリーで説明しますので、参考にしてください。

2007年11月 8日

本学では、卒業論文は大学生協でしてくれる簡易製本をおこなって提出することになっています。卒業研究の方はとくに指定はありません。しかし、中には本のような形で製本して仕上げたい人もいると思います。最近は、オンデマンド印刷で1部から印刷・製本してくれる業者もありますが、もっと簡単にする方法もあります。それは、丸善が出している製本キット製本工房を使う方法です。

この方法は、自分でプリンタを使って中身を両面印刷しておく必要があります。カラー写真を使った作品では、両面カラー印刷ができることが前提です。条件のあう人は利用を検討してみるといいでしょう。

詳しくは丸善の文具事務用品のページで紹介されています。

2007年10月30日

卒論を書く人の多くがMicroSoft社のWordを使うことと思います。卒業後も使う機会が多いソフトですから、ぜひ使いこなしてください。

Wordを使って卒論を書くときに、ぜひ知っておいて欲しい機能の一つがチェック・コメント機能です。卒論の原稿をメールの添付ファイルでやり取りし、原稿の修正の指示をしてもらうときに、大変に役に立つ機能です。

チェック・コメント機能を使うためには、Wordを立ち上げたら、まずメニューから表示>ツールバー>チェック・コメントを選択します。すると、下のようなアイコン(図の赤枠と青枠)が表示されます。

check-comment.png

赤枠の部分はチェック機能のアイコンです。左から「変更の履歴」「前の変更個所」「次の変更個所」「変更の承諾」「変更を元に戻す」を表します。

青枠の部分はコメント機能のアイコンです。左から「コメントの挿入」「コメントの編集」「前のコメント」「次のコメント」「コメントの削除」を表します。

本文には、チェックの結果とコメントが赤字で表示されています(緑枠の部分)。アンダーライン(下線)がついている文字は校閲者によって挿入された文字、ストライクアウト(線で削除)された文字は校閲者によって削除された文字、[TA]と表示された部分は校閲者のコメントを示しています(TAの部分は校閲者のイニシャルです)。

校閲者のチェックを受け入れる場合は、チェックの部分を選択して、「変更の承諾」をクリックします。承諾しないで元の文に戻すときは「変更を元に戻す」をクリックします。次のチェックの部分に移動するときは「次の変更個所」をクリックします。

複数のチェック部分を承諾するときは、文章全体を選択しておいてから、「変更の承諾」をクリックします。

コメントを読むときは[TA]をクリックします。コメントを削除するときは、コメントの部分を選択して、「コメントの削除」をクリックしてください。

最後に、文章にはマーカーで色を付けることができます。赤枠の右にあるマーカーのアイコンをクリックして色を選び、文章を選択すると色が付きます。色を消すときは、該当する文章を選択してから「なし」を選んでください。

しばらく使ってみるとすぐに慣れるはずです。ぜひ使いこなせるようになってください。

2007年10月26日

ウェブ上の情報収集の手段としてWikipediaを使う機会が増えています。Wikipediaの特徴は、誰でもいつでも匿名で記事の作成・編集ができる、という点にあります。これが、無料のオンライン百科事典として最大規模に成長した理由でしょう。しかし、まさにこの特徴ゆえに、Wikipediaの情報の利用にあたっては、注意を払う必要があります。それは、専門家の校閲がないために誤りが見過ごされる可能性があること、そして、故意の情報操作を受ける可能性があるということです。

2007年2月に報道された大学の試験で誤答続出の事件は、Wikipediaの記事に誤りがあった例ですが、Wikipediaにだけ頼った情報収集の危うさをはっきりと示していると思います。

Wikipediaの創始者であるジミー・ウェルズは、この問題に触れて、調査をおこなう学生は、Wikipediaを最終的な情報源とすべきではなく、調査の出発点と考えるべきだ、と明言してます。詳しくは、同氏が2007年3月に来日したときの質疑応答の記録を読んでみてください。

また、Wikipediaの記事に対して意図的な情報操作がおこなわれる場合があることも、今ではよく知られています。たとえば、アメリカでは2005年12月に社会的に話題となった事例があります。

結局のところ、Wikipediaの記事をそのまま情報源として使用するのではなく、あくまでも出発点として、さらに信頼できる情報源に遡っていくことが必要だと思います。Wikipediaの基本的な編集方針の一つとして「独自調査は載せない」というものがあります。その代わり、信頼できる情報源を載せることが指示されています。つまり、Wikipediaの記事は、すでにある資料に基づいて書かれていること、そして、その記事の出典を見ることによって、元の資料を辿ることができる、ということです。

ただし、ある情報がWikipediaにどのように掲載されているかと言うことを、ネット上でのその情報の取り扱われ方を示す事例として取り上げることは、ありうることだと思います。

いずれにせよ、Wikipediaの記事を参照または記事から引用した場合には、その旨を明記する必要があります。引用の仕方は、Wikipediaにある「ウィキペディアを引用する」が参考になります。

2007年10月24日

卒論の資料を集めるためにウェブを使うことは当たり前になりましたが、ウェブで収集できるデータの一つとして最近新たに増加中なのが、YouTubeにあがっている動画です。YouTube日本語版も始まりました。

しかし、YouTubeの動画を見るためには、パソコンをネットに接続する必要があります。卒論の資料として使うには、自分のパソコンに動画ファイルをダウンロードして、いつでも再生できるようにしておきたいことも多いと思います。ここでは、そのための方法を簡単に紹介します。なお、紹介するソフトはWindows用に限定しました。さらに詳しい情報を知りたい人はYouTube Fanの解説ページをのぞいてみてください。

まず、YouTubeの動画をダウンロードするためのソフトを入手します。Vectorのサイトからフリーソフトをダウンロードすることができます。たとえば、以下のソフトがあります。

■ダウンローダー雨 夕立 レビューを読む

次に、YouTubeの動画を再生するためのソフトを入手します。YouTubeの動画にはFlash Videoというフォーマットが使われていますから、このフォーマットの動画ファイルが再生できるソフトが必要です。Flash Videoのファイルは拡張子が「.flv」になっています。こちらも、Vectorのサイトからフリーソフトをダウンロードすることができます。たとえば、以下のソフトがあります。

■FLVP 案内を読む

ソフトの準備ができたら、YouTubeのサイトに行って、ダウンロードしたい動画を探します。目当ての動画が見つかったら、そのURLを上記のソフトにドラッグ&ドロップして、動画ファイルをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、そのファイルをクリックすれば、再生が始まるはずです。ファイル名はわかりやすい名前に変更しておくと、あとで整理しやすいです。

YouTubeにあるデータを使うときには、ウェブ上の他のデータと同様に、吟味して利用する必要があります。そのことに注意したうえで使うなら、今までに使えなかった動画というデータを使うための優れた手段となるでしょう。

蛇足になりますが、YouTubeのtubeはアメリカ英語でテレビのことです(ブラウン管を意味するcathode ray tubeのtubeに由来)。つまり、「あんたがテレビ」といったノリの名称で、もともとは、自作のビデオ作品をネットで発信するためのサイトとして考案されたものです。

卒論の資料を集める調査方法の一つとしてアンケートを使いたい場合も多いと思います。一見、簡単そうですが、実際は奥の深い調査方法です。質問の仕方一つで答えが変わってきますから、全体の設計が大切です。ウェブでも基本的なポイントを説明しているページがあるので目を通しておいてください。たとえば、以下のようなサイトが参考になると思います。

アンケートの作り方
これは大学での研究調査のためのアンケートの作り方を述べているので、卒論にアンケートを使うことを考えている学生には有益です。はじめに、アンケートとは仮説を検証するためのデータを収集する手段である、と説明されている点は重要です。

アンケート作成のコツ
こちらは社内アンケート作成のコツについて述べているサイトですが、具体例にそってわかりやすく書かれているので、質問文を作成するうえで参考になるところが多いでしょう。

2007年4月 9日

教室での語学勉強には予習・復習が基本ですが、それ補うためには、初級学習者の場合、1)語彙の充実、2)聴き取り能力の向上、の2点を中心に勉強してみるとよいと思います。以下に、参考になりそうな例をあげておきます。

  • 高殿良博・舟田京子『聴いて,話すための―インドネシア語基本単語2000』語研,1992(ISBN: 4876156573).
    使用頻度の高い基本単語がうまくまとめられています。初級学習者はまずこの本に収められた単語の習得を目標にするとよいでしょう。[Amazon.com]
  • 小笠原健二『会話で覚えるインドネシア語555』東洋書店,2003(ISBN: 4885954673).
    『基本単語2000』をおえた人はこの本に挑戦してみるとよいでしょう。基本的な語幹とその派生語の使い方が豊富な用例で説明されているので応用力がつきます。[Amazon.com]
  • BBC Indonesia.com.
    聴き取り能力をあげるには、いろいろな音源をたくさん聴くことが大事だと思います。その意味で使えるのは、インターネットで毎日聴けるBBCのインドネシア語ラジオ放送です。BBC Indonesia.comのページの右上にある「Listen to BBC Indonesia.com」をクリックしてみてください。一日に4回のニュース番組がありますが、お勧めは毎日ちがったテーマの特集(文化、芸術、教育、ビジネス、環境、法律、科学技術、健康、音楽など)がある「2200 GMT」の番組です。パソコン上で録音するフリーソフトもありますから、録音したファイルをMOに転送したり、CD-Rに焼いたりして、いつでもどこでも聴くといった使い方もできます。挑戦してみてください。[BBC Indonesia.com]
  • NHK Radio Japan Online
    インターネットで毎日聴けるインドネシア語のラジオ放送としてはNHK Radio Japan Onlineも使えます。国内のNHKの主要ニュースをインドネシア語で聞くことができますから、日本のできごとをインドネシア語でどう言えばよいのかを勉強するには最適の手段です。[NHK Radio Japan]

2007年3月18日

■インドネシア語の学習を目的としたサイト
Sanggar Bahasa Indonesia (http://homepage3.nifty.com/sanggar/newpage1.htm)
生きたインドネシア語表現集http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/9968/
■インドネシアへの留学に役立つサイト
インドネシア留学のためのホームページ http://homepage3.nifty.com/putri-A/
■インドネシア語でニュースを読んだり聞いたりできるサイト
BBC Indonesia.com http://www.bbc.co.uk/indonesian/
≫言わずとしれたBBCのサイト。右上のListen to bbcindonesia.comをクリックすると、インドネシア語によるニュースや特集番組を聞くことができます。下のBERITA INDONESIAの見出しをクリックすると、インドネシア語のニュースを読むことができます。
NHK Radio Japan Online http://www.nhk.or.jp/rj/on_demand/rj_channel_j/s_indonesian.html
≫こちらはNHKの海外放送のサイト。インドネシア語による日本のニュースを聞くことができます。
■検索のためのサイト
Google http://www.google.co.jp/
≫よく知られた検索サイトの定番。しかし、検索に使えるのはGoogleだけではありません。
GeNii http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp
≫日本語の論文・書籍を検索するときに強力な助けになります。
Scirus http://www.scirus.com/
≫学術情報に特化した検索サイト。

2007年1月 2日

卒論で図や表をいれることも多いと思います。ここで図というのは、グラフ・地図・描画・写真などの総称です。一方、表というのは主として文字と数字から成るデータが罫線などによって区分されて規則的に配置されているもののことを言います。

図表を入れたときに忘れがちなことは、本文の中で図や表に対する参照をおこなうことです。せっかく入れた図表ですから、読者にしっかりと見てもらい、本文を理解してもらうために、図表への参照はかならず本文の中でおこなう癖をつけておきましょう。

図表への参照の仕方としては、次のような方法があります。

【例1】モンスーンの影響を受けるジャカルタでは1月頃に一年のなかでもっとも降水量の多い時期をむかえる(図1)。

【例2】表1から分かるように、モンスーンの影響を受けるジャカルタでは1月頃に一年のなかでもっとも降水量の多い時期をむかえる。

図表は、本文の中で図表に参照している部分の近く、通常はすぐ下に配置します。図表がとくに多い場合には、本文末の付録の部分にまとめることも可能です。

図のキャプションは図の下側に、表のキャプションは表の上側に付けるのが原則です。下の例を見てください(クリックすると拡大します)。
【例1】
diagram-sample.png
【例2】
table-sample.png

参考文献一覧の書き方は別のところで説明をしました。参考文献一覧と対になって使われるのが、本文中での参考文献への参照です。

と言うよりは、本文中で参考文献を参照することがまず基本としてあり、そのための補助手段として、参考文献一覧が存在すると言った方がよいでしょう。

参考文献への参照が必要となるのは、ある文献を典拠として卒論のある文章を書いた場合ある文献の文章の一部をそのまま卒論のある部分で引用した場合の二つの場合があります。いずれにしても、どの参考文献のどの部分が典拠となったかを示す必要があります。そのためにはいくつかの方法がありますが、ここでは、現在もっとも一般的な方法である著者名と刊行年を使った方法を示しておきます。この方法を用いる場合には、必ず参考文献一覧を載せておかなければなりません。

たとえば、本文中で以下の本の文章を典拠としたとしましょう。当然、この文献は参考文献一覧の中にはいっていなくてはなりません。

山田外次郎. 1997. 『インドネシアにおけるイスラーム』白波書店.
本文の中では次のいずれかの方法で、この文献に参照することができます。

【例1】山田[1997: 20-23]によると、20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義には二つの潮流があったという。

【例2】20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義には二つの潮流があったとされている[山田 1997: 20-23]。

【例1】では執筆者の名前が本文の中に使われていますが、【例2】では使われておらず、あくまでも定説について述べている文献の一つという位置づけになっています。適当な方法を使い分けて使用してください。

典拠の表示をおこなう位置は、【例1】のように執筆者名の直後か、【例2】のように文の句読点の直前にするのが原則です。

また、ここでは角括弧(ブラケット)を使った例を示していますが、丸括弧を使うこともあります。もっとも、丸括弧は簡単な補足説明をするときにも使うので、典拠の表示には角括弧を使った方が紛らわしくなくてよいでしょう。

ところで、上記の例では、文献のページ数まで表示していますが、文献全体を参照している場合には、刊行年だけを表示することができます。例をあげておきます。

【例3】20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義について分析したものとしては山田[1997]などがある。

【例4】本節では、山田[1997]の研究を参考に、20世紀初頭のインドネシアにおけるイスラーム近代主義について概観してみたい。

引用の方法については新しいエントリーがありますから、そちらの方も参照してください。

2006年11月16日

参考文献一覧は、卒論・卒研(以下、卒論)でもっとも大切な要素の一つです。参考文献一覧は、著者がどれだけの資料を利用して卒論を書いたかの証明でもあり、その卒論の内容の正確さを吟味するときの手がかりでもあり、その卒論を読んでさらに研究を進めたい人への道しるべとなるからです。

参考文献一覧には、卒論の本文中の引用と照応して、引用の典拠を示すための参考文献一覧と、あるテーマについて参考とすべき文献を集めた参考文献一覧の2種類があります。両者は微妙に異なりますが、ここでは卒論で使われる前者の書き方について説明します。

1. 文献の種類別の記載方法
参考文献の書き方は、細かく見ればそれだけで1冊の本になるほど、複雑ですが、基本にもどれば、次の3種類をおさえておけば、ほとんど間に合います。

1. 本まるごと
2. 論文集形式の本に収められた1つの論文
3. 雑誌に収められた1つの論文

1には、一人の著者が書いた本(単著)、複数の著者が書いた本(共著)、編者が編集した本などがあります。

2には、「論文集」と銘打っていなくても、『講座 東南アジア史』の中の一つの章だとか、『もっと知りたいインドネシア』の中の一つの章だとかが該当します。

3で雑誌というのは、定期刊行物(periodical)のことです。1と2が、ある決まった時点で刊行されるのに対して、定期刊行物は年に1回(年刊)、年に4回(季刊)、月に1回(月刊)といった風に、定期的に刊行されるという特徴があります。したがって、雑誌にはたいてい「巻」とか「号」といった番号がつきます。通例、1年間に複数回刊行される雑誌の場合、1年分をまとめて「巻」と呼び、そのなかの1部を「号」と呼びます。たとえば、35巻4号というのは、その雑誌が発刊してから35年目にはいってから4番目の号という意味である可能性が高いです。大学の紀要は(たいてい年刊の)雑誌に該当します。

1、2、3に共通していることは、いずれも、著者(または編者)の名前がはっきりしているという点にあります。この点で、新聞の記事などとは異なります。

卒論の参考文献では、各項目の最初は必ず、著者(編者)の氏名、出版年が最初に来ます。なぜなら、この二つの要素が見出しになって、配列されるからです。この後の要素は、1か2か3で異なります。

【1の場合】
中村廣治朗. 1997. 『イスラームと近代』(叢書 現代の宗教13)岩波書店.

佐藤百合・編. 2001. 『インドネシア資料データ―スハルト政権崩壊からメガワティ政権誕生まで―』アジア経済研究所.

【2の場合】
青山 亨. 2001. 「東ジャワの統一王権―アイルランガ政権からクディリ王国へ―」『東南アジア古代国家の成立と展開』(岩波講座 東南アジア史2)岩波書店. pp.141-167.

【3の場合】
青山 亨. 2004. 「インドネシアにおけるリベラル派イスラームの新思潮―ウリル・アブシャル・アブダラのコンバス紙論説をめぐって―」『東京外大 東南アジア学』9: 24-42.

最後の例は、9巻の24ページから42ページまでという意味です。9巻の2号なら「9(2):24-42」と表記します。

なお、同じ著書が同じ年に2つ以上の文献を出しているときは、年の部分を「2003a」「2003b」のようにアルファベットを付けて区別します。

2. 文献の配列方法
当然のことですが、文献一覧に載せる文献は一つではありません。本文で参照された文献を素早く見つけ出すためには文献の配列に工夫する必要があります。日本語の文献が中心の場合はあいうえお順で、英語やインドネシア語などの文献が中心の場合はアルファベット順で配列します。両者がまじっている場合には、二つに分けてください。

日本語の文献は、次の例のように、著者の苗字、著者が組織の場合は組織名の読み仮名のあいうえお順に配列します。同一著者の文献が複数ある場合は、出版年の古い順から新しい順に配列します。

アルフォンス・デュプロン 1992 『サンティヤゴ巡礼の世界』原書房でゅぷろんで配列(あるふぉんすではない)
日本観光協会 2006 『数字で見る観光―2006年度版』 創成社にほんかんこうきょうかいで配列
山下晋司編 1996 『観光人類学』新曜社やましたしんじで配列
以上、簡単ですが、基本的な用例ですから、参考にしてください。

最後になりましたが、参考文献一覧の書き方は、細部になると、自分で書き方を決める必要が出てくる場合があります。そのとき、大事なことは、一度決めた書き方は最初から最後まで変えないという、一貫性です。不明な点があれば、コメントをしてください。

卒論の本文の中で文献を参照する方法は別のページで説明しています。

2006年10月20日

パワーポイントによるプレゼンテーションができることは、今や大学生の基本的たしなみの一つと言ってよいでしょう。簡単なスライドの作り方とプレゼンテーションの仕方をまとめてみました。ワード文書を用意したので、下のリンクをクリックしてダウンロードしてください。


  • ワード文書のタイトル:PowerPointによるプレゼンテーションの基礎―基本からスライド作りのABCまで

  • ファイル名:powerpoint-basics.doc

  • ダウンロード:クリックしてダウンロードを始める


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