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3年次対象ゼミ

2023年1月26日

今週は今学期最後のゼミとなりました。卒論の中間報告として研究計画を報告してもらい、内容や構成について議論をおこないました。

  • Hさん「アブラヤシ・パーム油産業の現状と課題」
  • Mさん「インドネシアと日本における道徳教育の多様性に関する比較研究」
  • Tさん「インドネシアの商業銀行の再編―日本との比較と今後について」

最後に、Wordを使った文書の使い方のポイントについて説明をおこないました。ポイントは以下のとおりです。

  • オプションで「編集記号を表示する」を選択する。
  • スタイルを活用する:BODYとBIBLIO。
  • 参考文献の表記と配列に留意する。

今学期はこれで終了です。アクティブラーニングの課題を期日までに提出してください。

それでは、コロナに気をつけ、春学期まで有意義な時間を過ごしてください。また、留学予定の人は充実した留学生活が送ってください。

2023年1月19日

今週は、先週に引き続いて以下の文献に基づいてバリの観光について検討しました。

  • 永渕康之「観光=植民地主義のたくらみ―1920年代のバリから」山下普司編『観光人類学』(新曜社, 1996)pp. 35-44.

20世紀初頭、オランダの攻勢によってバリの王国が集団自決(ププタン)で滅んだことが、オランダがバリの文化復興政策に転換する一つの要因であったことを確認しました。そのあと、バリの文化的コンテンツの代表であるケチャの映像資料を見て、そこに込められた文化的意味を検討しました。

次回は、今年度最後のゼミです。卒論ゼミ作成に向けての研究計画(留学予定の人は留学中の研究計画)を作成し、提出しておいてください。

2023年1月12日

2023年最初のゼミです。以下の文献の書評レジュメを作成し、報告してもらいました。

  • 永渕康之「観光=植民地主義のたくらみ―1920年代のバリから」山下普司編『観光人類学』(新曜社, 1996)pp. 35-44.

文化人類学的な視点からバリ観光の形成を説き明かす論考です。最初に、なぜバリ島にヒンドゥー文化が維持されているのか、歴史的な背景について検討しました。その後、文化の本質主義、文化の相対主義、オランダ植民地政府による政策、バリ社会内部の分断、創られた伝統といった観点から、1920年代のバリ観光の形成を議論することができました。

次回は、引き続きこの文献をもとに、バリ社会と観光の関係を、独立前から独立後にかけて、見ていきたいと思います。

2022年12月22日

今週は今年最後のゼミです。先週に引き続き映画『青空はぼくの家』の残りの部分を鑑賞しました。

裕福な家庭の少年と貧しい家庭の少年の友情という(監督自ら認めているように)おとぎ話ですが、貧富の格差というテーマがしっかりと示されています。さらに、民衆(rakyat)が大統領を選ぶという(教科書にも書かれている)理想と、現職大統領が常に再選されるという絶望的な現実との断絶をあぶり出す映画の語りに、貧富の格差を解決するはずの政治のゆがみに対する鋭い批判が内包されています。権威主義体制としてのスハルト体制の明暗を描いた作品です。この映画が公開されて四半世紀が経った2014年に、住む家の強制退去を自ら経験したジョコ・ウィドドが大統領に選ばれたというのは、インドネシア社会の転換を象徴するできごとと言ってよいでしょう。

ゼミの後半では、卒論研究計画あるいは留学研究計画の報告をしてもらい、方向性として問題がないことを確認しました。

次回は、2023年1月12日になります。冬休みの課題は別途連絡します。お互い健康に気をつけて、よい新年を迎えましょう。

2022年12月15日

今週は、先週に続いて、インドネシア映画『青空はぼくの家』を鑑賞しました。二人の少年が泥棒から取り戻した財布を持ち主に返しに行く場面までを見ました。

次回は、今年最後のゼミです。映画の残りの部分を最後まで鑑賞したあと、卒論作成に向けての研究計画を発表してもらいます。留学予定者は留学先での計画を発表してください。

2022年12月 8日

今週は、インドネシア映画『青空はぼくの家』の最初の42分を鑑賞しました。スハルト政権期の政府が提示する理想と現実との格差が、学校での授業とスラムの生活という対照的な映像を何度も切り返すことで、はっきりと浮かび上がってくることを確認しました。次回は、残りの部分を鑑賞してます。

2022年12月 1日

今週は、これまで書評レジメを通じて分析してきた論考を材料として、これを卒論として再構成するためにはどうすればよいかを検討しました。その結果、最初に問いを提示し、根拠に基づく論証を経て、答えに至る道筋を考えてみました。

次回からは、2週間にわたって、スハルト政権期の社会を描いたインドネシア映画を鑑賞しながら、映画に描かれた社会と文化を読み解いていくことにします。対象とする映画は、『青空はぼくの家』(Langitku Rumahku、スラムット・ラハルジョ・ジャロット監督、1989年、102分)です。

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2022年11月17日

今週は先週に引き続き、書評レジメをもとに、第6節「おわりに」の残りを検討したあと、第6節の構造を分析しました。

  • 【目的】第6節の目的は、イスラームに代表される一神教の信仰と防災の関係を検討することにあります。
  • 【対象】検討に入る前に、イスラームといっても多様であり、ここでの検討はあくまでも一般論であることを断っています。このように議論の対象に限定を加えておくことも論文では重要です。
  • 【主張:信仰のポジティブな側面の承認】先行研究(ここではアデニー・リサコットの研究)を引用して、信仰が災害からの回復にあたって肯定的な力を持ち得ることを主張します。これは、信仰が正しい防災にとってネガティブな影響を与えうる場合があることを主張したこれまでの節とバランスをとる役目をもっています。このように論文では、複数の意見を示すことで、バランスの取れた結論にいたるように配慮することが重要です。つまり、信仰をネガティブなものとして完全に否定するのではなく、そのポジティブな側面を認めたうえで、その特性に注意を払うことが必要である、という主張を導きます。
  • アデニー・リサコットの研究は、イスラームに限定されたものではありませんが、インドネシアの一神教信仰を対象にしたものなので、インドネシアのイスラームも包含しているため、ここで引用しています。このように引用する先行研究が論文の議論にとって有効であるかを吟味することも重要です。
  • 【結論】以上から、この節では、信仰が信仰する人の世界観に影響を与えることから、防災教育を実施するにあたって、対象とする人たちの信仰を考慮する必要があることを主張しています。
  • 【提言】そして、この主張から、さらに、インドネシア人を初めとするムスリムが増加し、多文化化している日本の学校においても、信仰を考慮した防災教育が必要であるという、より具体的な提言を導いています。

来週は外語祭のため休講のため、次回は12月1日です。

2週間後のゼミにむけて課題を出します。今日の第6節の分析を参考にして、まず第1節~第5節の各節は分析してください。次に、各節の分析を踏まえて、この論考全体を論文らしい形に変えるための方法を考えてください。最後に、これらをレポートにまとめて提出してください。次回のゼミではみなさんのレポートをもとに議論をおこないます。

2022年11月10日

今週は先週に引き続き、書評レジメをもとに、第6節「おわりに」の途中まで議論をおこないました。信仰と科学的な防災教育の関係、アデニー・リサコッタが提示した災害に対する信仰の3つの肯定的側面について議論しました。次回は、第6節の残りの議論のあと、全体の構成について、卒論作成の観点から議論をする予定です。

2022年10月28日

今週は書評レジメをもとに、第5節の途中まで議論をおこないました。来週11月3日は文化の日で祝日のため、次回は11月10日になります。第5節から残りの議論をおこないます。そのあと、全体の構成について、卒論作成の観点から議論をする予定です。

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2022年10月20日

今週はTさんに報告をしてもらいました。関心のあるテーマが、インドネシアに進出する日系企業、ニッサン、保険業、金融業と移ってきて、現時点では銀行に関心があるとのことでした。なお、資料を入手したときは、資料の書誌情報をしっかりと記録しておくようにしてください。

ゼミでは、キャッシュレス決済の発展に対して既存の銀行がどう対応しているのかをめぐって議論がありました。個人決済がキャッシュレス化しても、企業に対する融資は銀行の機能として重要である点が確認されました。また、インドネシアの銀行では、シャリア(イスラーム法)に準拠したイスラーム銀行についても議論がありました。

いずれにしても、銀行なら銀行というテーマになぜ関心をもったのかという原点を大切にすることが大切であることを確認しました。

次回からは書評レジメをもとに議論をおこないます。自分の卒論にどう役立てるかという観点からは読み込んでください。対象とする論文は以下です:

  • 青山亨「地震は神の徴か―イスラームの信仰と災害」串田久治編『天変地異はどう語られてきたか:中国・日本・朝鮮・東南アジア』東方書店、2020年、pp. 60-85.

2022年10月13日

今週はHさんに卒論の中間報告をしてもらいました。

人間の活動寄りの領域と地球自然寄りの領域にテーマが拡散しましたが、今の段階では「網を広げて」もらってかまいません。SDGsで示された持続可能な開発目標を参考にするとよいかもしれません。

次回はTさんに報告をお願いします。

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2022年10月 6日

今週は秋学期最初のゼミです。Mさんに夏学期の進捗を報告してもらいました。詳細はホワイトボード記録を参照してください。道徳の根拠の一つとして宗教があることを確認しました。インドネシアにおける道徳の根拠としての宗教を考える場合、パンチャシラのもとで公認された6つの「唯一神信仰」すべてについて検討するのか、多数派であるイスラームを取り上げて検討するのか、迷うところですが、しばらく秋学期のあいだに結論を出すとよいでしょう。

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来週13日にはHさん、再来週20日はTさんに夏学期の進捗を報告してもらうので、準備をしておいてください。また、進捗報告と並行して、以下の課題文献の書評レジュメを作成してもらいます。

  • 青山亨. 2019.「地震は神の徴か?イスラームの信仰と災害」未定稿
    串田久治編『天変地異はどう語られてきたか:中国・日本・朝鮮・東南アジア』(東方書店、2020年)に掲載された論文の草稿です。

この論文の書評レジメを作成し、10月26日までに提出してください。10月27日のゼミでディスカッションを行う予定です。

秋学期最後の1月26日には、卒論研究計画を提出し、報告してもらうので、今学期を通じて準備をしておいてください。

2022年7月14日

今週は、今学期最後のゼミになります。卒論の目標および夏学期の計画について報告してもらいました。すでにテーマが絞り込めている人もいますが、まだテーマが絞り切れていない人もいるようです。晩ご飯のメニューに喩えれば、夏学期の終わりまでには「和洋中華エスニック」の中の「中華」、秋学期の終わりまでには「中華」の中の「麻婆豆腐」まで絞り込むことを目標にするとよいでしょう。ここまで絞り込めると、材料に「豆腐」が必要と言った具体的な作業が見えてきます。

夏学期の計画に沿って研究を進め、秋学期に発表をおこなってもらいます。それでは、充実した夏学期を迎えてください。

2022年7月 8日

今週は、イスラーム復興運動について検討したあと、インドネシアにおける近代イスラーム運動の事例として、ムハマディヤとナフダトゥル・ウラマを取り上げて、検討しました。前者は、イスラーム復興運動の影響を受けてイスラームの近代化をはかり、教育や医療にも関与するのに対して、後者は、ジャワの伝統的なイスラームの慣行を重視する立場であることを確認しました。

次回は、今学期最後のゼミになります。卒論の目標および夏学期の計画について報告してもらいます。

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図1 イスラーム復興運動

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図2 インドネシアのイスラーム団体

2022年6月30日

今週は、基礎となる「クルアーン」と「ハディース」に加えて合意と類推を法源として発達したイスラーム法の基本について検討しました。

それを踏まえて、法学と対比されるイスラーム神秘主義、人間の理性による解釈の問題について検討しました。

次回は、イスラーム復興運動を踏まえて、インドネシアのイスラームについても検討する予定です。

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2022年6月23日

今週からは、小杉泰『イスラームとは何か : その宗教・社会・文化』を読みながら、イスラームの基本について学んでいくことにします。

最初に、一つのキーワードを出発点にして、「下に」具体的な事例を考えることと、「上に」より一般的、抽象的な概念にまとめることの二つの方向で分析を進めることで、理解を深める方法を検討してみました。例としたキーワードは「アメリカン・ドリーム」です。

続いて、提出された書評レジュメをもとに、イスラームの基本的な概念である、クルアーンとハディースについて検討をおこないました。

次回は、解釈の多様性を中心に検討してみる予定です。

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2022年6月16日

今週は、アンダーソン『想像の共同体』の第7章「最後の波」について、書評レジュメをもとに議論をおこないました。とくに、植民地における二重言語(場合によっては三重言語)使用者であるインテリゲンチャ(役人や学生)の「巡礼」が移動する「領域的輪郭」が、想像の共同体(国民)の物理的な外延を定めるんことになったことを確認しました。

次回からは、以下の文献をもとにイスラームについて検討します。

  • 小杉泰『イスラームとは何か : その宗教・社会・文化』(1994年、講談社現代新書)【附属図書館リンク

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2022年6月 9日

先週がボート大会のために休講だったので、今週は2週間ぶりのゼミとなりました。

アンダーソン『想像の共同体』の第3章「国民意識の起源」の書評レジュメをもとに議論をおこないました。出版資本主義の発達が新しい国民共同体を生み出したという結論を支える重要な論点を確認することができました。とくに、活字出版技術を核とする出版資本主義が俗語の標準化を促進し、標準化された俗語の出版物の普及が、同じテキストを読む私たちという「国民」の意識の形成を可能にしたことが確認できました。

次回は、第7章「最後の波」について検討します。

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2022年5月26日

今週は、先週に引き続いて、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の第2章の書評レジュメをもとに、第2章の主題である「宗教的共同体」、「王国」、「時間の了解」を検討しました。とくに「宗教的共同体」では、教会が独占する聖なる言語であり、文字で写本に手書きされるラテン語と、庶民が日常生活でしゃべる言語である俗語との対比に着目し、後者が出版によって広く読まれるようになり、ラテン語の権威が低下したことが、国民意識の形成につながったことを確認しました

来週はボート大会のため全学的に休講となるので、次回は6月9日です。次回は、俗語による出版資本主義を取り扱った第3章「国民意識の起源」を検討します。期日までに第3章の書評レジュメを提出してください。

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2022年5月19日

今週は、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の第2章の書評レジュメをもとに、第2章の導入部について検討しました。

第2章のタイトルが「文化的根源」となっているように、アンダーソンは(一般的なナショナリズム研究とはちがって)文化にナショナリズムの根源を見いだしている点に注目しました。次回からは、具体的に「宗教共同体」「王国」「時間の了解」を取り上げていきます。

2022年5月12日

今週は連休明けのゼミとなりました。連休の活動を報告してもらったあと、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の序章の書評レジュメをもとに議論をおこないました。

まず、nationの訳語として「民族」と「国民」の二通りがあること、「民族」はnationの訳語である場合とethnicityの訳語である場合があることを確認しました。ついで、社会主義体制の国家が国民主義的な傾向をもつというテキストの意味を、社会主義(マルクス主義)、資本主義の意味にさかのぼって検討しました。最後に、アンダーソンが言うナショナリズムの3つのパラドックスについて議論しました。抽象的な理論も具体的な事例に基づいて考えてみることで見通しがつきやすいことが実感できたと思います。

次回は、序章の続きのあと、第2章に入る予定です。第2章「文化的根源」の書評レジュメの提出を課題とします。


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2022年4月28日

今週からベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』を読み始めます。その前提として、一冊の本を読み始めるまえに、いきなり本文から読み始めるのではなく、以下の情報をまず取得しておくべきことを確認しました。

  • 書名と著者名 書名から内容が推測できます。著者が分かれば、同じ著者による他の作品についても考えてみることができます。
  • 目次 本の構成を読み取ることができます。
  • 奥付 本の書名、著者名に加えて、出版社、出版年を確認することができます。これらは、基本的な書誌情報なので、きちんと記録しておきましょう。論文を書き始めるときに助かります。また、出版年が版・刷ごとに記載されている場合には、原則として初版第1刷の出版年を記録しましょう。
  • 序文・後書き(翻訳の場合は訳者後書き) これらは本の意図や内容の概要が書かれていることが多いので、本文を読むときの助けになります。
  • 索引 重要なキーワードを五十音順に並べ、記載されているページを示したものです。特定の情報を探しているときには、読むべきページを速やかに探しあてることができます。

つぎに、第1章「序」を少し読み始めました。1983年に出版された原書の序では、ベトナム・カンボジア戦争(1975~77年)とそれに続く中越戦争(1979年)が最近の「世界史的に重要な」出来事として触れられています。この出来事は、資本主義と共産主義という二つのイデオロギーを背景に、アメリカを中心とする国家群とソ連を中心とする国家群が対峙していた冷戦を背景にしているので、まずこの点について整理をしました。

次回は、連休明けになります。第1章「序」の書評レジュメを作成し、提出してください。それを前提に議論をおこないます。

2022年4月21日

先週に引き続き、ミニ課題の続きとして、オランダ領東インドに渡ってからのシュピースについて検討しました。

次回からは、以下の文献を読んで書評レジュメを作成し、ゼミでの議論を進める予定です。

  • アンダーソン、ベネディクト『定本 想像の共同体:ナショナリズムの起源と流行』(書籍工房早山、2007年)【附属図書館

書評レジュメの書き方については、「レジュメの基本」を読んでおいてください。

書評レジュメの提出は連休明けのゼミを予定しています。

2022年4月14日

今週から、ミニ課題を読んで、一つのテーマと材料からどのように論(問いとその答え)を立てるかを考えてもらいました。

  • 青山亨. 2022.「世界につながったガムランの響き」『地球の音楽』(東京外国語大学出版会)pp.12-17

今週は、課題にしたがって、ガムランの特徴、1889年パリ万国博覧会の意義、ヨーロッパを離れるまでのシュピーズの生涯について報告をしてもらいました。
次回は、オランダ領東インドに渡ってからのシュピーズについて検討を進める予定です。

2022年4月 7日

2022年度春学期最初のゼミです。ようやくコロナ禍も一区切りついた感じで新年度を迎えることができました。Slackによる情報交換は今年度もおこないます。

今週は、春休みの経験から得た気づきについて話をしてもらいました。日常の気づきを言語化し、文化的・社会的な文脈において、抽象化・一般化することで、新しい視点を獲得することができます。卒論作成の第一歩になる作業です。

販売者と消費者が見るデパ地下のちがい、ペットショップを訪れる高齢者に見る社会の変化、大学生になって見える受験生の保護者の気持ち、嗜好の違いに現れる人の傾向、などの語りを共有することができました。

そのあと、3年次ゼミから卒論提出までの2年間のスケジュールについて説明をしました。

次回は、提出してもらった春休みの課題レポートをもとに議論をする予定です。そのあとの週では、基本的な文献を読んでいきます。

          

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