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2017年4月27日

【4年次対象ゼミ】

今週は、インドネシア映画『ジョコウィ』の後半を最後まで鑑賞しました。ジョコ氏が2012年にジャカルタ特別州知事に当選する場面で終わりました。全体として、ジョコ氏とジョコ氏の父親の間に結ばれた、深い父と息子の絆に焦点をおいた作品でした。しっかりとした演技、緩急の利いた演出、時代背景を生かした場面描写があり、最後まで飽きずに見ることができました。

次回は、Fさんに卒論のテーマに関わる文献調査の結果を報告してもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、Oさんの「卒論を書くために《調べる》とは」について報告してもらい、それをもとに議論をおこないました。

議論は、文献調査のトピックを中心に、図書館の活用法から始まって、既存メディアとネットメディアの違いに及びました。

今週のゼミの議論を私になりにまとめると、「文献調査は投げ網漁の要領で。網を広く投げて、絞り込もう」ということになります。

来週はみどりの日のためお休みなので、次回は5月11日です。「英雄大国インドネシア」の書評レジュメの報告をしてもらいます。今週間に合わなかった人も準備してきてください。

【リレー講義】

今週は、アジア・アフリカ地域文化論のリレー講義の一環として、「東南アジアのインド化」というテーマで、木曜3限に101教室で授業をおこないました。授業後にレスポンスシートを提出した学生が75名いました。このほか数名の社会人の聴講生が参加していました。

授業は「東南アジアに広まった古代インドの文化:ラーマーヤナ物語を例として」というタイトルで、配付資料とスライドに基づいて以下の流れで進めました。

  • 東南アジアという地域
  • 東南アジアの「インド化」
  • ラーマーヤナの受容と変容
  • 東南アジアにとってのラーマーヤナ

授業の最後に、以下のトピックでレスポンスシートを書いて提出してもらいました。

インドに起源をもつラーマーヤナはどのような形で現在の東南アジアに継承されていますか?レスポンスシートにまとめてください。その際、以下のキーワードは必ず使ってください:インド化、ヒンドゥー教、イスラーム、上座仏教、インドネシア、タイ
配付資料は以下からダウンロードすることができます。

2017年4月26日

【リレー講義】

今週は、オセアニア地域基礎の授業にゲスト講師としてお招きいただき、「インドネシアとオーストラリア」というテーマで講義を行いました。 講義の流れは以下の通りです。

  • インドネシアとオーストラリアの概要比較
  • ヨーロッパ人の到来前
  • ヨーロッパ人の到来後
  • オランダ海上帝国とイギリス帝国
  • 日本の侵攻
  • 冷戦期のインドネシアとオーストラリア
  • 現在のインドネシアとオーストラリア

「ヨーロッパ人の到来前」で取り上げたナマコの話がインパクトがあったようです。ナマコについては、鶴見良行『ナマコの眼』(ちくま学芸文庫、1993年)という興味深い本があるので、関心のある人は読んでみてください。

2017年4月24日

【大学院】

修論ゼミでは、今月から来年2月末までインドネシアに留学するOさんに調査計画を発表してもらいました。また、研究テーマの参考になる先行研究として、佐川徹『暴力と歓待の民族誌―東アフリカ牧畜社会の戦争と平和―』(2011年、昭和堂)を挙げてもらいました。

次回はLさんの発表の予定です。

院生ゼミでは、先週に引き続いて、山口・金子・津田「序 英雄大国インドネシア」の修正版レジュメをもとにKさんに発表してもらいました。今週は、国民統合という概念をめぐって、日本との比較を含めて議論をおこなうことができました。

なお、ゼミのなかで触れた引用と要約については「引用の方法」を参考にしてください。

次回はAさんに、山口裕子「第1章 未完のファミリー・アルバム―東南スラウェシ州の、ふたつの英雄推戴運動―」の書評レジュメを発表してもらう予定です。

2017年4月20日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Sさんの卒論テーマであるインドネシア映画にあわせて、インドネシア映画『ジョコウィ』(Jokowi, Azhar Lubis監督、2013年、1時間57分)を鑑賞しました。現役のインドネシア大統領であるジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)氏の半生を描く伝記映画です。今日はジョコウィ少年が高校にあがるところまでを見ました。続きは次回見る予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、Wさんに前回の報告に出た「先行研究」と「一次資料(データ)、二次資料(データ)」について深掘りで報告してもらい、議論をおこないました。

その結果、研究とは独創性と客観性を備えていること、そのためには、「先行研究」に対する批判から、「一次資料、二次資料」から得られた根拠に基づいた分析から新たな考えを生み出し、それを説得力のある形で発表されなければならない、という整理になりました。

優れた研究は、それ自体が次の時代の研究者の先行研究になることで、学問の発展を生み出すこと、それゆえに、研究は公開されるにあたって、批判されることを恐れてはならない、という結論になりました。

さらに、先行研究に対する批判においても、一次資料・二次資料を扱う際にも、「引用」が必要とされるということから、引用の重要性に注目することになり、1年生の学術リテラシーで学んだ「引用」および「要約」の仕方について、時間をとって振り返りをおこないました。

具体的な引用の仕方については、このブログの「引用の方法」を読んでおいてください。

来週は、今日は出席できなかったOさんのレポートの発表について議論をしたあと、以下の論文の書評レジュメを発表してもらいます。書評レジュメは1人ずつ報告してもらうので、2~3週間かける予定です。書評レジュメの書き方については「レジュメの書き方」を読んでください。

  • 山口裕子・金子正徳・津田浩司『「国家英雄」が映すインドネシア』(木鐸社、2017年)から山口・金子・津田「序 英雄大国インドネシア」

水曜日までに青山のメールアドレスにファイルを送ってもらえれば、私の方で印刷しておきます。間に合わない場合は、当日、必要な部数をコピーして持参してください。

2017年4月17日

【大学院】

今週は、修論指導では、Aさんに修論の構成について報告してもらいました。

ゼミでは、山口裕子・金子正徳・津田浩司『「国家英雄」が映すインドネシア』(木鐸社、2017年)から山口・金子・津田「序 英雄大国インドネシア」のレジュメをKさんに発表してもらいました。

インドネシア語のbangsaとsuku bangsa、英語のnationとethnic group、日本語の国民と民族との関係について議論をおこないました。

インドネシアの民族について理解するにはよい文献なので、来週もう一度、この発表をもとに議論を積み重ねたいと思います。

【リレー講義】

4月17日(月)5限に226教室において、博士前期課程1年生を対象にした総合国際学研究基礎の講義のなかで「研究倫理」について講義をしました。以下に、その要点をのせておきます。

自立した研究者として研究倫理を理解し、研究不正を行わないことが責務。

研究不正のなかでもっとも顕著なものは次の3項目:

  • 捏造(Fabrication)
  • 改ざん(Falsification)
  • 盗用(Plagiarism)

盗用は「正しい引用」をすることで防ぐ。

「正しい引用」には次の3つのタイプがある:

  • 短い引用(かぎ括弧・引用符でくくる)
  • 長い引用(インデントでブロックにする)
  • 要約または言い換え

「正しい引用」を構成するのは次の3つの要素である:

  • 本文のなかの「引用」
  • 引用に付けられた「出典参照」
  • 参考文献リストまたは注のなかの「書誌情報」

日本語で書くことに自信のない留学生の皆さんはチューターを活用。

修士論文・修士研究における不正は処分の対象:

2017年4月13日

【4年次対象ゼミ】

今週は4人が出席しました。それぞれの卒論の進捗状況を説明してもらい、今後の卒論作成の計画と今学期のゼミの授業計画について相談しました。

春学期は毎週一人に卒論に関するテーマで発表等をしてもらうことにしました。次回は、Sさんに発表をお願いしました。

【3年次対象ゼミ】

今週は、Mさん、Sさん、Wさんの3人に『卒論で「調べる」とは』のテーマでレポートを報告してもらいました。いろいろと議論が広がりました。

来週はWさんのレポートに出てきた「先行研究」と「文献検索」についてもう少し議論をしたあと、Oさんにレポートを報告してもらう予定です。

再来週からは文献を選んで書評レジュメを報告してもらう予定です。1回めは私の方で文献を選びますが、受講生からの提案にも配慮します。みんなで読んでみたい文献があれば、提案してください。

以下に、今日の議論をまとめた図を掲載します。

2017年4月10日

【大学院】

今週、今年度最初の大学院生対象のゼミを開きました。大学院ゼミは月曜日2限、3限、4限に開講します。2限では博士前期課程の院生と研究生を対象にした修論指導、3限では博士前期課程と博士後期課程の院生と研究生を交えての文献講読、4限では博士後期課程の院生を対象にした博論指導をそれぞれ主に行う予定です。

今週は、それぞれの研究の進捗状況または研究計画を報告してもらいました。

文献講読では、山口裕子・金子正徳・津田浩司『「国家英雄」が映すインドネシア』(木鐸社、2017年)からいくつかの章を選んで書評レジュメを報告してもらうことにしました。

2017年4月 8日

【リレー講義】

2017年度に担当するリレー講義を掲示します。題目の中には仮題のものもあります。(2018年01月15日更新)

【春学期】

4月17日 月曜5限 226 研究基礎「研究倫理」

4月26日 水曜1限 410 オセアニア地域基礎「インドネシアとオーストラリア」

4月27日 木曜3限 101 アジア・アフリカ地域文化論「東南アジアのインド化」

5月11日 木曜2限 107 多言語・多文化社会論:歴史と現在「インドネシアの華人」

5月22日 月曜1限 227 東南アジア地域基礎「宗教(その1)」

【秋学期】

月曜5限 異分野交流ゼミ 226ほか

【冬学期】

1月24日 水曜3限 218 多文化コーディネーション研究「宗教的多様性」

【お知らせ】

ブログのシステムバージョンアップが完了したので、今日から記事の更新を再開しました。

このブログでこれまでどおり授業関係のお知らせを行うので、受講生は日ごろから気を付けて読んでおいてください。

2017年4月 6日

【4年次対象ゼミ】

今週は今年度最初の4年次卒論ゼミでしたが、時間割の連絡がうまく伝わっていなかったために、出席者はゼロでした。

正しい時間割を伝えたので、来週から始めたいと思います。最初のゼミでは、受講生の進捗状況を説明してもらい、今後の卒論作成の計画と今学期のゼミの授業計画について相談する予定です。

【3年次対象ゼミ】

今年度最初の3年次ゼミを開講しました。

男子4名、女子3名、計7名でスタートしました。今日は、それぞれの関心テーマと留学の経験・予定などについて自由に話をしてもらいました。

私の方から(受講生のなかにはすでに配付済みの資料もありますが)、「3年次演習-ガイダンス」、「3年次演習-正しい引用の方法」、「ゼミ生の卒業論文・卒業研究」を配付し、ガイダンスの簡単な説明と、過去の卒業生の卒論のテーマについての説明をおこないました。

続いて、LINEでグループを作りました。また、大阪大学・南山大学と行う3大学合同ゼミの可能性についても合意を得ました。ブラオヤマ(東京探索)については次回相談することにしました。

次回は、あらかじめ連絡をしていた4名の受講生から「卒論を書くために「調べる」とは」というテーマでレポートを出してもらい、全員で議論をすることにしています。

そのあと、数週間ごとにいろいろな論文や書籍を読んでレジュメを報告してもらって全員で議論をすることで、インドネシアに関する理解を深めるとともに、論文の形式に慣れてもらうことを目指します。

次回、今後読む予定の論文・書籍の紹介をおこなう予定です。

今週紹介した資料:

来週以降、役に立つ資料:

【ブログについて】

昨年2016年の1月にアナウンスがあったMT5からMT6への以降がようやく実施されることになった。

今年2017年の3月3日にICC(総合情報コラボレーションセンター)からメールがあり、新年度からMT6に移行する旨の連絡があった。移行後の不具合対応のために大幅に時期が遅れたとのことであった。加えて、移行期間中の3月9日から3月末までにアップされた記事は移行後のシステムには反映されないとのことであった。このため、急遽、新学期に向けての最低限の記事をアップして、新年度を待つことにした。

4月6日現在、MT6.0.5が稼働しており、ざっと見たところでは問題はないようである。たまたま今日は今年度の最初の私の授業であったので、さっそく1か月ぶりに記事の更新をおこなうことにした。

今後、少しずつ、MT6で何が変わったのかを検証していきたいと考えている。

【追記】

実は今日の段階ではまだ移行は完了していないことが分かった。正確には、新しいシステムで問題がないとこちらが確認したことをICCに伝えて初めて移行作業が完了する。そこで、ICCにその旨を連絡し、4月7日に移行完了の通知がICCから届いた。こういった経緯で、実際には4月8日から1か月ぶりの記事更新の再開となった。

【】

今年度最初の3年次ゼミを開講しました。

男子4名、女子3名、計7名でスタートしました。今日は、それぞれの関心テーマと留学の経験・予定などについて自由に話をしてもらいました。

私の方から(受講生のなかにはすでに配付済みの資料もありますが)、「3年次演習-ガイダンス」、「3年次演習-正しい引用の方法」、「ゼミ生の卒業論文・卒業研究」を配付し、ガイダンスの簡単な説明と、過去の卒業生の卒論のテーマについての説明をおこないました。

続いて、LINEでグループを作りました。また、大阪大学・南山大学と行う合同ゼミの可能性についても合意を得ました。ブラオヤマ(東京探索)については次回相談することにしました。

次回は、あらかじめ連絡をしていた4名の受講生から「卒論を書くために「調べる」とは」というテーマでレポートを出してもらい、全員で議論をすることにしています。

そのあと、数週間ごとにいろいろな論文や書籍を読んでレジュメを報告してもらって全員で議論をすることで、インドネシアに関する理解を深めるとともに、論文の形式に慣れてもらうことを目指します。

次回、今後読む予定の論文・書籍の紹介をおこなう予定です。

今週紹介した資料:

来週以降、役に立つ資料:

          

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