3年次ゼミで学ぶこと
【インドネシア語専攻で勉強する人のために】
2年生のみなさんは、2学期になると、3年次に所属するゼミを決めなければなりません。
3年次のゼミの大事な目標の一つは、4年次に卒業論文(または卒業研究、以下、卒論)を作成するための基本的な技法を身につけることです(なお、もう一つの大事な目標は、対象となる地域―インドネシア―を理解することです)。
ここでは、とくに基本的と思われる技法の概要を書き出しておきます。これらの技法は以下のようにいくつかのグループにまとめることができます。
1. 発想にかかわる技法
卒論作成の全般にかかわる技法ですが、とくに、卒論のテーマを考え、具体的な構成を考えるときに、必要となります。この部分では、ロジカル・シンキング、クリティカル・シンキング、ブレーン・ストーミング、kJ法といった、発想法にかかわる技法が役にたちます。また、卒論のテーマは、「○○における□□ついて」という体言止めにするよりも、「なぜ○○は□□か?」という疑問形にする方が生産的であることも覚えておきましょう。
2. 論文の作成にかかわる技法
卒論という最終成果を作成するために、かならず身につけておくべき技法です。論文の構成も理解しておくべきですが、とくに、1) 参考文献リストを書く方法、2) 正しく引用をする方法、の2点は絶対におさえておく必要があります。
3. 論理的な日本語を書く技法
論文の作成にかかわる技法ですが、これだけの独立した技法と考えた方がいいでしょう。大きく分けると、1) 悪文でない日本語を書くという、文レベルの技法と、2) パラグラフ単位で文章を組み立てるという、文章レベルの技法に分けることができます。
4. データの収集にかかわる技法
【参考ページ】 悪文の原因 読みやすい文章を書くために
【参考ページ】 パラグラフの重要性と書き方
卒論の材料の集め方にかかわる技法です。大きく分けると、1) 文献資料を集める方法と、2) フィールドワークによって資料を集める方法に分けることができます。文献資料は1次資料と2次資料にわけることができます。フィールドワークには参与観察、聞き取り、アンケートなどの方法があります。研究のテーマによって必要となるデータの種類は変わってきますが、ほとんどの場合、複数の種類のデータを収集する必要があります。当然のことながら、先行文献の収集はどのような研究テーマでも必要となります。また、現地(インドネシア)に行かなければデータが入手できない研究テーマの場合は、現地に行く時期や予算、データの収集方法なども計画しておく必要があります。
5. パソコンの使用にかかわる技法
卒論の作成にパソコンの使用は必須です。とくに、ワード(ワープロソフト)の使い方に慣れておくことは大切です。ワードにはたくさんの機能がありますが、タブ、インデント、スタイルシート、セクション、注などの機能を使いこなせるようになると作業がはかどります。ほかに、研究テーマによっては、エクセル(表計算ソフト)や画像処理ソフトを使う必要が生じることがあります。学生時代に身に付けておくと、卒業後も役にたつ技法です。
6. データの分析にかかわる技法
これはデータの種類と性格によって異なります。さらに、データの種類と性格は、研究のテーマによって異なります。大学に歴史学、社会学、文化人類学といった学問分野が存在するのは、それぞれの研究テーマに特有のデータの種類と性格があり、データの特性に応じた分析方法が工夫されてきたという歴史的経緯に理由があります。したがって、この点についてはゼミだけではカバー仕切れないので、専門分野の授業でしっかりと学んでおくことが必要です。地域研究では、さらに地域の言語の習得と文化の理解という条件が加わります。