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2014年5月29日

【東南アジア古典文化論】

今週は、インドに起源をもつ諸宗教の展開について検討しました。部派仏教の中から保守的な上座部仏教(現代の教団を指す場合には「上座仏教」と呼ぶことが多い)が残った、というところまで話をしました。

次回は、大乗仏教の出現のところから話を続けます。

■今週の配付資料(PDF)
インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達

2014年5月27日

【4年次対象ゼミ】

今週は、マルバングン・ハルジョウィロゴ著『ジャワ人の思考様式』の第1~4章について書評レジュメを報告してもらい、内容について議論を行いました。

次回は、同書の第5~第12章について書評レジュメを作成してもらい、内容について議論を行う予定です。

2014年5月26日

【3年次対象ゼミ】

今週は、報告を予定していたCMさんが欠席だったので、私の方で用意した文献検索の方法についての説明を行いました。

参考情報として「日本語の図書や雑誌論文を検索する」を読んでおいてください。なお、この記事は2009年のもので、現在では、GeNiiのサービスは終了しCiNiiに一本化されていることに注意してください。

くわえて、英語文献の検索方法、新聞記事の検索方法にも触れました。

次回はCMさんの報告を予定しています。

【インドネシア語読解】

今週は、最初に前回の小テストの答案を返却し、間違いを見直しました。nyaやyang、di形・meN形などの基本をきちんとおさえて、読解に取り組んでもらうことを希望します。

テキストは、第3章の第8パラグラフから第4章の第2パラグラフまで進みました。次回は、第3パラグラフから始めます。

【リレー講義】

今週は、地域基礎1A「東南アジア研究入門」の宗教と社会(その1)を担当しました。

この講義では、島嶼部を中心に信仰されているイスラームを取り上げ、イスラームの基本、東南アジアにおける展開の歴史、現代の傾向について理解を深めました。最後に、全体の整理として小テストを行いました。あわせて、次回の講義(宗教と社会 その2)で使うアンケートを行いました。

限られた時間なので、駆け足の講義となりましたが、詳細は『東南アジアを知るための50章』の第18章「世界宗教の地域性:東南アジアのイスラーム」を読んで、学んでください。次年度は、もう少し材料を絞り込んでみたいと思います。

コメントシートに書かれた質問にお答えしています。参考にしてください。(2015-05-20更新)


質問1
 イスラームが国教とされているマレーシアやブルネイでは国民の中のムスリムの割合が、イスラームが国教とされていないインドネシアよりも低いです。国教とは強制されるものではないのですか?
回答
 国教とは強制されるものではありません。マレーシアでもブルネイでもイスラーム以外の宗教の信仰が認められています。とくにマレーシアの場合は、マレー系住民の多くがイスラームを信仰にしているのに対して、華人の多くは仏教やキリスト教、インド系住民の多くはヒンドゥー教を信仰しているため、ムスリムの割合が6割程度になっています。
 イスラームが国教であることの実質的な意味は、国家の元首がムスリムであることと、国民の税金の一部がイスラームの保護と発展のために使われることが認められていることにあると考えてよいでしょう。

質問2
 シャリーアを守って生活することに人々は窮屈さを感じないのでしょうか?
回答
 シャリーアの遵守をどう感じるかは主観的な要素があるので、一口で答えることは難しいです。とはいえ、シャリーアの遵守自体は「人としてあるべきあり方」を守ることと理解されていますから、仮にある程度の「窮屈さ」が感じられたとしても、遵守することの意義の方が不都合を上回っていると理解されていると考えられます。また、少なくともインドネシアの場合、近代的な消費生活とイスラームとの間に大きな矛盾は感じられていないという意味で、私たちが思うほどに「窮屈さ」の程度は大きくないと言ってよいでしょう。
 もう一つは忘れてはならないことは、一言にシャリーアと言っても、クルアーンとハディースによって示された基本原則(狭い意味での「シャリーア」)に加えて、イスラーム法の専門家の解釈の積み重ねから生まれてきた法規定もあります。現代のイスラーム社会の状況や広がりはムハンマドが生きていた時代とは様変わりしています。解釈の方は地域や時代によって変わりますから、したがって、イスラーム法(広い意味での「シャリーア」)と言っても、けっして一枚岩の不変な規定ではないということです。

質問3
 クルアーンの解釈がいくつもあるということですが、仏教のように仏典結集のような協議はないのでしょうか?
回答
 クルアーンは神がムハンマドに下した啓示ということになっていますから、ムスリムの立場からは、唯一絶対のクルアーンしかあり得ません。しかし、歴史的に見た場合、テキストとしてのクルアーンがある時期に編纂され、現在の形に確定されたという事実はありますから、この意味で、仏典結集のような協議はあったと言えるでしょう。
 一方、クルアーンの解釈はそれぞれの信徒に委ねられています。その中でも、とくにイスラームの学識者(ウラマー)の解釈は尊重されます。したがって、現在のクルアーンの解釈は、過去のウラマーたちの解釈を参照しつつ行われるのが一般的です。ただ、解釈に違いがあった場合、どの解釈を受け入れるかは、それぞれの信徒の判断に委ねられています。したがって、全世界のムスリムの意見を集約した統一解釈を出すというような意味での協議は存在しません。

質問4
 ヒジュラ暦は西暦622年の7月16日に始まったと聞いたのですが、それは今でも続いているのでしょうか?
回答
 ヒジュラ暦はイスラーム暦のことです。当然のことながらイスラーム社会では現在でも続いています。現在では、日常生活においては西暦を使い、イスラームに関わる宗教行事にはヒジュラ暦を使います。
 ヒジュラ暦の基になった太陰暦はイスラームが始まる前から使われていました。ヒジュラ暦は、ムハンマドがマッカからマディーナに聖遷(ヒジュラ)した年を記念して、この年を元年とした暦です。ちなみにこの年の元日は西暦622年9月22日にあたります。よく誤解されていますが、ムハンマドがヒジュラをした日(西暦622年7月16日)が元日になったわけではありません。

質問5
 東南アジアのイスラーム国家が、幾つかイスラームに基づく国民の祝日を設けていますが、それは日本が天皇誕生日を祝日としているのと同じようなものでしょうか?
回答
 学校や会社や役所が休みになるという意味での祝日が始まったのは近代になって国民国家が出現してからのことです。日本でも祝日が制定されたのは1873年のことです。日本の場合は新生の明治政府が国民統合を進めるための方策という側面が強かったように思われます。一方、イスラームの祝日の場合は、もともとイスラームの暦に基づいて行われていた宗教儀礼に、ムスリムが国民としての役割に支障を来すことなく参加できることが意図されているように思われます。
 このように、祝日そのものはそれぞれの国家の都合で創設されるものですから、イスラームが優勢な国々のなかでも、どのイスラームの祭日を国の祝日に定めるかは、国によって異なります。

質問6
 メッカ巡礼は全体として男性が多い印象を受けましたが、男女別に分かれているのでしょうか、それとも割り当てのとき男女比がきめられているのでしょうか?
回答
 とても興味深い質問です。メッカ巡礼に男性が多いという印象を受けたのは、おそらく授業で紹介した映像資料に男性信徒しかほとんど出てこなかったせいではないでしょうか。たぶん、これは取材班が男性だけだったので、女性の信徒を取材することができなかったためだと思います。
 実際には、女性でもメッカ巡礼を行うことができます。インドネシアなどの外国からからの巡礼の割り当て数においてもとくに男女比が決められていることはないようです。ただ、女性の場合は、夫や父親、男兄弟など男性親族と同行して巡礼することが多いので、結果的に男性よりも少なくなる傾向はあると思われます。

質問7
 「五行」の中に「喜捨」がありますが、実践されているのでしょうか?
回答
 イスラームの喜捨には、自発的に行う喜捨である「サダカ」と、「五行」の一つで宗教的義務である「ザカート」があります。サダカには人を助ける行為一般が含まれますが、典型的なものとしては困窮者への慈善行為があります。
 ザカートの取り扱いは国によって異なります。インドネシアの場合は、1999年にザカート管理法が成立しており、公営の相互扶助団体のほか多数の民営の相互扶助団体が活動しています。これらの団体は、信者たちから寄進(1年間の財の2.5%が原則)を徴収し、集まった財を教育支援、孤児支援、医療支援などのプログラムに分配しています。

質問8
 イスラームでは男尊女卑のイメージがありましたが、イスラーム自体においては平等だと聞きました。では実際にムスリムの中で男尊女卑のような傾向はあるのでしょうか?
回答
 イスラームにおける男性優位、女性差別のイメージを考える場合には、イスラーム自体に内在する問題とイスラームを実践している地域の特性とを区別しておく必要があります。
 まず、イスラームにおいては、男性は女性の保護者であると規定されています。本来、これは男女の役割分担を前提とした上で、女性の立場を男性が守ることが意図されていたと考えられます。たとえば、イスラームでは女性の相続権は男子の半分とされていますが、これは、扶養の義務を負う男子には義務を負わない女子の2倍の相続権を認めるという考えに基づいています。イスラーム以前には男性にしか相続権が認められていなかったので、当時としては画期的な改革であったと言えるでしょう。しかし、現代ではかえって女性の自立をそこなう場合もあるので、そのような点については新しい解釈が求められています。
 次に、地域によってイスラームに基づくとされる実践に大きな違いがあるという点にも留意しておく必要があります。イスラーム社会の中には男尊女卑の慣行が問題化している地域があることは事実です。しかし、これらの多くは、イスラームの名のもとに正当化されている場合もありますが、実際はその地域の固有の慣行であったり(アフリカの女子割礼)、ある特定の集団のイデオロギー(ボコハラムの女子教育否定)であったりすると言ってよいでしょう。けっして全世界のムスリムによって共有されているわけではありません。
 一般に、東南アジアにおいては、イスラーム社会であるかどうかを問わず、女性の権利は広く認められており、社会進出も進んでいます。参考までに、2014年の男女平等指数ランキングで日本が104位であるのに対して、インドネシアは97位であることを指摘しておきたい思います。

質問9
 スンナ派とシーア派の礼拝の場所や仕方は全く違うのでしょうか?
回答
 スンナ派とシーア派の礼拝の仕方の間に違いはほとんどありません。
 シーア派は、第4代カリフであったアリーの死後、彼の子孫をイスラーム共同体の最高指導者とすべきと主張する人々を指します。アリーは預言者ムハンマドの従弟であり、娘婿でしたから、シーア派は、預言者ムハンマドの血筋を重んじているということになります。それに対してスンナ派はイスラーム共同体に伝承される預言者ムハンマドのスンナ(慣行)に従う人々を意味します。このような経緯ですから、イスラームの教理や実践に関する基本的なところでは、両派は一致しています。
 世界的に見てスンナ派がイスラーム世界において圧倒的な多数は占めており、シーア派が多いのはイランやイラクなどの地域に限られています。東南アジアにおいても歴史的にスンナ派が受け入れられています。ですから、スンナ派が多い地域では自ずとスンナ派の人々が集まって礼拝するということになります。
 シーア派とスンナ派の対立がしばしば報道されますが、これらは宗教的というよりは政治的・経済的な要因が大きいようです。現在シーア派が政権を握っている唯一の国はイランですが、そのイランの中東地域における政治的影響力の拡大に対して周辺国が警戒していることや、スンナ派が多数派である国々において少数派のシーア派が経済的・政治的に抑圧されており、そのことへの不満が高まっていることなどが、主な要因と考えられます。

質問10
 ハラールに対するムスリムの意識は、実態としてどのようなものなのでしょうか?
回答
 ハラールは「許容されたもの」という意味で、しばしば、「禁止」を意味するハラームと対になって用いられます。日常的にとくに問題となるのは、体の中に取り込む飲食物についてです。 
 実際のところ、イスラームがすでに確立した社会の中に住んでいれば、基本的にすべてがイスラーム法に則って行われていますから、ハラールかどうかを気にする必要はほとんどありません。現在のようにハラールについての意識が高まり、ハラール認定といったことが行われているのは、グローバル化が進展して、ムスリムと非ムスリムが接触する機会が今まで以上に増えたことが背景にあると思われます。
 また、このような状況の中で、ハラール認定をビジネスの契機として捉えている人々がいることも確かで、そのことが、人々(ムスリム、非ムスリムを問わず)のハラールに対する意識をさらに強めている傾向があるようです。

2014年5月22日

【東南アジア古典文化論】

今週は、最初に、前回の『古事記』に関するレポートを返却し、補足説明を行いました。

続いて、配付資料に基づいてインド化の状況について検討しました。1.初期国家による能動的な「インド化」、2.初期国家成立に至るまでの「長い助走期間」、3.東南アジアのインド化とインドにおけるグプタ文化の展開の同時代性、4.「インド化」の裏面としてのインド文化の「現地化」をポイントして示しました。

今週は宿題があります。配付資料に書いてあるので、よく読んでください。提出は6月5日の授業時です。

次回は、インドに起源をもつ諸宗教の展開について検討する予定です。

■配付資料(PDF)
インド化

2014年5月21日

【地域基礎】

今週は、最初に配付したインドネシア史年表に基づいた、グループ対抗のクイズ「インドネシア史クイズ ほぼ20問」を行いました。ネ4科!チームが見事14問全問正解を達成しました。あとでささやかな賞品をお贈りします。

そのあと、配付資料とスライドに基づいて、インドネシアの華人について理解を深めました。時間が来たので途中まで終わりました。次回は、「華人財閥」のスライドから再開する予定です。配付した資料を読んで、復習をしておいてください。

なお、次週5月28日は学内競漕大会(ボート大会)が戸田公園で開催されるため、全学的に休講です。したがって、次回の授業は6月4日になります。

2014年5月20日

【4年次対象ゼミ】

今週は、IYさんに研究テーマ「日本への生徒の橋渡しを担うジャカルタ日本人学校の取り組み」についての報告をしてもらい、そのあと全員で議論を行いました。

次回は、マルバングン・ハルジョウィロゴ著『ジャワ人の思考様式』の第1~4章について書評レジュメを作成してもらい、内容について議論を行う予定です。

2014年5月19日

【3年次対象ゼミ】

今週は、課題になっていた阿良田麻里子「インドネシアにおける食のハラールの現状」の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。次回は、今週報告ができなかったCMさんの報告を中心に議論をおこないます。参考資料として、小林寧子「インドネシアの「味の素」騒動の顛末」『イスラム世界』(No.57, 2001年, pp.63-75)も読んでもらうことにしました。

【インドネシア語読解】

今週は、まず、第1章を対象とした小テストを行いました。文中のnyaやyang、di形とmeN形の違いなどをきちんと理解することが文の正しい理解につながることをつかみとってください。

そのあと、第3章の第1パラグラフから第7パラグラフまで進みました。主なトピックは、mencari kehidupan(などの熟語表現)、antara lain、Jangankan A, Bの構文、dengan sendirinya。

次回は、第3章第8パラグラフから続けて第4章に入ります。しっかりと予習をしておいてください。

2014年5月15日

【東南アジア古典文化論】

今週は、配付資料に基づいて初期国家の形成について、日本の事例を参考にしながら、検討しました。卑弥呼の事例に見られる王と神職の兼任から、先週のレポート課題である崇神天皇の事例に見られる、王(天皇)と神職(神主)の分離へと社会分化が進展いく様子が見られました。また、日本書紀に見られる仏教受容のプロセスには、外来宗教と土着信仰が対立する様子が見られました。東南アジアの限られた史料からも、同様の状況が起こったことが推測されます。

次回は、東南アジアのインド化について検討する予定です。

■今週の配付資料(PDF)
初期王権

【リレー講義】

今週は3限に、アジア・アフリカ地域文化論の第5週を担当し「東南アジアに広まった古代インドの文化:ラーマーヤナ物語を例として」という題目で講義を行いました。

配付資料とスライドに基づいて、ラーマーヤナ物語を事例として東南アジアに広まった古代インドの文化について紹介し、東南アジアの「インド化」という側面と、東南アジア社会によるインド文化の「現地化」という側面が並行して進展した状況を検討しました。今回は、このテーマでの初めての講義だったので時間配分に問題があったようです。次のシーズンまでには改善したいと思います。

■配付資料
東南アジアのラーマーヤナ-2014-05-15

【リレー講義】

今週は2限に、多言語・多文化社会「歴史と現在」の第5週を担当し、インドネシアの華人に焦点をあてて、「多民族国家インドネシアと華人ディアスポラ」という題目で講義を行いました。インドネシアにおける華人の歴史を概観しつつ、スハルト政権期の華人政策(を含む民族政策)の問題の所在が、他民族には統合政策が取られたのに対して華人にのみ同化政策が取られた点、かつ、同化政策であるにもかかわらず差別慣行が維持された点にあることを指摘しました。受講生にはあまり知られていないトピックだったようですが、関心をもってもらえたようでよかったです。

■配付資料(PDF)
インドネシアの華人-2014-05-15

2014年5月14日

【地域基礎】

今週は、先週途中までしか見れなかった映像資料『南の国のデパートガール』を、ワークシートをしながら、最後まで見てもらい、グループごとに登場人物の宗教・出身地・民族について意見を出してもらいました。

そのあと、スライドを使って、多民族国家の状況について説明を行いました。

最後に、配布資料「インドネシアの華人」と「歴史年表」を配布しました。今週は宿題があります。年表をよく読み込んで、来週の授業時間におこなう簡単なテストにグループ対抗で回答してもらいます。

次回は、今日配った資料をもとに、インドネシアの華人について理解を深めます。

2014年5月13日

【4年次対象ゼミ】

今週は、最初にジャワのガムラン音楽をCDでいくつか聞いてもらいました。

次に、HMさんに研究テーマ「日本にくるインドネシア人観光客を増やす」についての報告をしてもらい、そのあと参加者全員でマインドマップを作りながら、関連のありそうな視点やトピックを書き出して、研究の方向を練ってみました。

次回は、IYさんには研究テーマの報告をしてもらいます。

2014年5月12日

【3年次対象ゼミ】

今週は、前回に引き続いてホブズボウムの『創られた伝統』「序論」の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。創られた伝統という考え方は、今では「伝統」や「文化」を議論するときの基本となっているので、卒論を書くにあたっても留意してください。

次回は、より具体的なテーマを取り上げることにしました。阿良田麻里子「インドネシアにおける食のハラールの現状」『食品工業』(Vol.57, No.5 (2014), pp.1-8)を読み、書評レジュメを報告してください。同じ著者による『世界の食文化6 インドネシア』(農山漁村文化協会、2008年)も参考になると思います。

【インドネシア語読解】

今週は、第2章の第2パラグラフから章の終わりまで進みました。そのあと、挑戦ワークシート第2回を行いました。トピックは、位取りのコンマとピリオド、jutaとmiliar、「A menyebabkan B」の訳し方、「の」と訳せるdariです。

次回は、第3章から続けます。しっかりと予習をしておいてください。

2014年5月 8日

【3年次対象ゼミ】

今週は、5月8日(金)に月曜日の振替授業が行われました。

今週は、ホブズボウムの『創られた伝統』序論の書評レジュメをKMさんとCMさんに発表してもらい、全員で検討をおこないました。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの違いやインドネシアに即した「伝統」の三つのタイプについての理解を深めることができました。

次回は、今回発表できなかった人たちに発表をお願いします。

【インドネシア語読解】

今週は、5月8日(金)に月曜日の振替授業が行われました。

最初に、前回途中で終わっていた挑戦ワークシートの残りの3と4を発表してもらいました。続いて、前々回の宿題となっていたインドネシア-英語辞書の略語凡例の発表をしてもらいました。

テキストは、第1章の第10パラグラフから第2章の第1パラグラフまで進みました。

今週のキーワード:数字のコンマ、A menyebabkan B、「の」を意味するdari

次回5月12日は第2章の第2パラグラフから進みます。また、近いうちに第1章を範囲として小テストを行う予定ですから、復習をしっかりとしておいてください。

2014年5月 7日

【地域基礎】

今週は、最初に、インドネシアの民族分布地図をもとにインドネシア主要民族の表を完成してもらいました。続いて、インドネシアの州別信徒数の統計表(2010年国勢調査に基づく)を見てもらって、グループごとにインドネシアにおける宗教の分布の特徴を
考えてもらいました。さらに、宿題にしていた2014年のインドネシアの祝日について発表してもらい、その多くが公認6宗教に基づいてることを確認しました。

多民族国家インドネシアは多言語・多文化・多宗教でもあり、それぞれの民族の分布地域、言語、宗教をセットにして理解することが必要となります。

最後に、以上を踏まえて、ワークシートを参照しながら、映像資料『南の国のデパートガール』の最初の10分間を見てもらいました。途中で時間が来たので、残りは次回に見てもらうことにします。


2014年5月 2日

【4年次対象ゼミ】

今週は、火曜日振替授業日の金曜日に開講されました。

報告を予定していたIYさんが欠席だったので、OAさんの卒論テーマについて検討しました。その結果、ジャワのガムランをテーマとし、ジャワのクバティナン(精神修養)との関係を調べるという方向で行くことになりました。

これを踏まえて、次回からは、ジャワ文化に関する文献を全員で読み、書評レジュメを報告してもらうことにしました。マルバングン・ハルジョウィロゴ(著)、染谷臣道・宮崎恒二(訳)『ジャワ人の思考様式』(めこん、1992年)をテキストにする予定です。

ただし、IYさんが出席できる週には、その報告を優先したいと思います。

2014年5月 1日

【東南アジア古典文化論】

今週は、東南アジアの基層文化を特徴づける精霊信仰について、現代の東南アジアや過去の文献史料に基づいて検討しました。日本の神道や民間信仰の事例も参考になります。

課題として、『古事記』の崇神天皇に関するテキストを出しました。テキストを読んで、そこに描かれた王、司祭、神、民衆の関係を読み解き、次回の授業時にレポートとして提出してください。

■今週の配布物
・東南アジアの基層文化:精霊信仰
・『古事記』崇神天皇の記述
まとめてダウンロードする (PDF)

          

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