【古典文化論】5月29日
【東南アジア古典文化論】
今週は、インドに起源をもつ諸宗教の展開について検討しました。部派仏教の中から保守的な上座部仏教(現代の教団を指す場合には「上座仏教」と呼ぶことが多い)が残った、というところまで話をしました。
次回は、大乗仏教の出現のところから話を続けます。
■今週の配付資料(PDF)
・インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達
【東南アジア古典文化論】
今週は、インドに起源をもつ諸宗教の展開について検討しました。部派仏教の中から保守的な上座部仏教(現代の教団を指す場合には「上座仏教」と呼ぶことが多い)が残った、というところまで話をしました。
次回は、大乗仏教の出現のところから話を続けます。
■今週の配付資料(PDF)
・インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達
【4年次対象ゼミ】
今週は、マルバングン・ハルジョウィロゴ著『ジャワ人の思考様式』の第1~4章について書評レジュメを報告してもらい、内容について議論を行いました。
次回は、同書の第5~第12章について書評レジュメを作成してもらい、内容について議論を行う予定です。
【3年次対象ゼミ】
今週は、報告を予定していたCMさんが欠席だったので、私の方で用意した文献検索の方法についての説明を行いました。
参考情報として「日本語の図書や雑誌論文を検索する」を読んでおいてください。なお、この記事は2009年のもので、現在では、GeNiiのサービスは終了しCiNiiに一本化されていることに注意してください。
くわえて、英語文献の検索方法、新聞記事の検索方法にも触れました。
次回はCMさんの報告を予定しています。
【インドネシア語読解】
今週は、最初に前回の小テストの答案を返却し、間違いを見直しました。nyaやyang、di形・meN形などの基本をきちんとおさえて、読解に取り組んでもらうことを希望します。
テキストは、第3章の第8パラグラフから第4章の第2パラグラフまで進みました。次回は、第3パラグラフから始めます。
【リレー講義】
今週は、地域基礎1A「東南アジア研究入門」の宗教と社会(その1)を担当しました。
この講義では、島嶼部を中心に信仰されているイスラームを取り上げ、イスラームの基本、東南アジアにおける展開の歴史、現代の傾向について理解を深めました。最後に、全体の整理として小テストを行いました。あわせて、次回の講義(宗教と社会 その2)で使うアンケートを行いました。
限られた時間なので、駆け足の講義となりましたが、詳細は『東南アジアを知るための50章』の第18章「世界宗教の地域性:東南アジアのイスラーム」を読んで、学んでください。次年度は、もう少し材料を絞り込んでみたいと思います。
コメントシートに書かれた質問にお答えしています。参考にしてください。(2015-05-20更新)
【東南アジア古典文化論】
今週は、最初に、前回の『古事記』に関するレポートを返却し、補足説明を行いました。
続いて、配付資料に基づいてインド化の状況について検討しました。1.初期国家による能動的な「インド化」、2.初期国家成立に至るまでの「長い助走期間」、3.東南アジアのインド化とインドにおけるグプタ文化の展開の同時代性、4.「インド化」の裏面としてのインド文化の「現地化」をポイントして示しました。
今週は宿題があります。配付資料に書いてあるので、よく読んでください。提出は6月5日の授業時です。
次回は、インドに起源をもつ諸宗教の展開について検討する予定です。
■配付資料(PDF)
・インド化
【地域基礎】
今週は、最初に配付したインドネシア史年表に基づいた、グループ対抗のクイズ「インドネシア史クイズ ほぼ20問」を行いました。ネ4科!チームが見事14問全問正解を達成しました。あとでささやかな賞品をお贈りします。
そのあと、配付資料とスライドに基づいて、インドネシアの華人について理解を深めました。時間が来たので途中まで終わりました。次回は、「華人財閥」のスライドから再開する予定です。配付した資料を読んで、復習をしておいてください。
なお、次週5月28日は学内競漕大会(ボート大会)が戸田公園で開催されるため、全学的に休講です。したがって、次回の授業は6月4日になります。
【4年次対象ゼミ】
今週は、IYさんに研究テーマ「日本への生徒の橋渡しを担うジャカルタ日本人学校の取り組み」についての報告をしてもらい、そのあと全員で議論を行いました。
次回は、マルバングン・ハルジョウィロゴ著『ジャワ人の思考様式』の第1~4章について書評レジュメを作成してもらい、内容について議論を行う予定です。
【3年次対象ゼミ】
今週は、課題になっていた阿良田麻里子「インドネシアにおける食のハラールの現状」の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。次回は、今週報告ができなかったCMさんの報告を中心に議論をおこないます。参考資料として、小林寧子「インドネシアの「味の素」騒動の顛末」『イスラム世界』(No.57, 2001年, pp.63-75)も読んでもらうことにしました。
【インドネシア語読解】
今週は、まず、第1章を対象とした小テストを行いました。文中のnyaやyang、di形とmeN形の違いなどをきちんと理解することが文の正しい理解につながることをつかみとってください。
そのあと、第3章の第1パラグラフから第7パラグラフまで進みました。主なトピックは、mencari kehidupan(などの熟語表現)、antara lain、Jangankan A, Bの構文、dengan sendirinya。
次回は、第3章第8パラグラフから続けて第4章に入ります。しっかりと予習をしておいてください。
【東南アジア古典文化論】
今週は、配付資料に基づいて初期国家の形成について、日本の事例を参考にしながら、検討しました。卑弥呼の事例に見られる王と神職の兼任から、先週のレポート課題である崇神天皇の事例に見られる、王(天皇)と神職(神主)の分離へと社会分化が進展いく様子が見られました。また、日本書紀に見られる仏教受容のプロセスには、外来宗教と土着信仰が対立する様子が見られました。東南アジアの限られた史料からも、同様の状況が起こったことが推測されます。
次回は、東南アジアのインド化について検討する予定です。
■今週の配付資料(PDF)
・初期王権
【リレー講義】
今週は3限に、アジア・アフリカ地域文化論の第5週を担当し「東南アジアに広まった古代インドの文化:ラーマーヤナ物語を例として」という題目で講義を行いました。
配付資料とスライドに基づいて、ラーマーヤナ物語を事例として東南アジアに広まった古代インドの文化について紹介し、東南アジアの「インド化」という側面と、東南アジア社会によるインド文化の「現地化」という側面が並行して進展した状況を検討しました。今回は、このテーマでの初めての講義だったので時間配分に問題があったようです。次のシーズンまでには改善したいと思います。
■配付資料
・東南アジアのラーマーヤナ-2014-05-15
【リレー講義】
今週は2限に、多言語・多文化社会「歴史と現在」の第5週を担当し、インドネシアの華人に焦点をあてて、「多民族国家インドネシアと華人ディアスポラ」という題目で講義を行いました。インドネシアにおける華人の歴史を概観しつつ、スハルト政権期の華人政策(を含む民族政策)の問題の所在が、他民族には統合政策が取られたのに対して華人にのみ同化政策が取られた点、かつ、同化政策であるにもかかわらず差別慣行が維持された点にあることを指摘しました。受講生にはあまり知られていないトピックだったようですが、関心をもってもらえたようでよかったです。
■配付資料(PDF)
・インドネシアの華人-2014-05-15
【地域基礎】
今週は、先週途中までしか見れなかった映像資料『南の国のデパートガール』を、ワークシートをしながら、最後まで見てもらい、グループごとに登場人物の宗教・出身地・民族について意見を出してもらいました。
そのあと、スライドを使って、多民族国家の状況について説明を行いました。
最後に、配布資料「インドネシアの華人」と「歴史年表」を配布しました。今週は宿題があります。年表をよく読み込んで、来週の授業時間におこなう簡単なテストにグループ対抗で回答してもらいます。
次回は、今日配った資料をもとに、インドネシアの華人について理解を深めます。
【4年次対象ゼミ】
今週は、最初にジャワのガムラン音楽をCDでいくつか聞いてもらいました。
次に、HMさんに研究テーマ「日本にくるインドネシア人観光客を増やす」についての報告をしてもらい、そのあと参加者全員でマインドマップを作りながら、関連のありそうな視点やトピックを書き出して、研究の方向を練ってみました。
次回は、IYさんには研究テーマの報告をしてもらいます。
【3年次対象ゼミ】
今週は、前回に引き続いてホブズボウムの『創られた伝統』「序論」の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。創られた伝統という考え方は、今では「伝統」や「文化」を議論するときの基本となっているので、卒論を書くにあたっても留意してください。
次回は、より具体的なテーマを取り上げることにしました。阿良田麻里子「インドネシアにおける食のハラールの現状」『食品工業』(Vol.57, No.5 (2014), pp.1-8)を読み、書評レジュメを報告してください。同じ著者による『世界の食文化6 インドネシア』(農山漁村文化協会、2008年)も参考になると思います。
【インドネシア語読解】
今週は、第2章の第2パラグラフから章の終わりまで進みました。そのあと、挑戦ワークシート第2回を行いました。トピックは、位取りのコンマとピリオド、jutaとmiliar、「A menyebabkan B」の訳し方、「の」と訳せるdariです。
次回は、第3章から続けます。しっかりと予習をしておいてください。
【3年次対象ゼミ】
今週は、5月8日(金)に月曜日の振替授業が行われました。
今週は、ホブズボウムの『創られた伝統』序論の書評レジュメをKMさんとCMさんに発表してもらい、全員で検討をおこないました。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの違いやインドネシアに即した「伝統」の三つのタイプについての理解を深めることができました。
次回は、今回発表できなかった人たちに発表をお願いします。
【インドネシア語読解】
今週は、5月8日(金)に月曜日の振替授業が行われました。
最初に、前回途中で終わっていた挑戦ワークシートの残りの3と4を発表してもらいました。続いて、前々回の宿題となっていたインドネシア-英語辞書の略語凡例の発表をしてもらいました。
テキストは、第1章の第10パラグラフから第2章の第1パラグラフまで進みました。
今週のキーワード:数字のコンマ、A menyebabkan B、「の」を意味するdari
次回5月12日は第2章の第2パラグラフから進みます。また、近いうちに第1章を範囲として小テストを行う予定ですから、復習をしっかりとしておいてください。
【地域基礎】
今週は、最初に、インドネシアの民族分布地図をもとにインドネシア主要民族の表を完成してもらいました。続いて、インドネシアの州別信徒数の統計表(2010年国勢調査に基づく)を見てもらって、グループごとにインドネシアにおける宗教の分布の特徴を
考えてもらいました。さらに、宿題にしていた2014年のインドネシアの祝日について発表してもらい、その多くが公認6宗教に基づいてることを確認しました。
多民族国家インドネシアは多言語・多文化・多宗教でもあり、それぞれの民族の分布地域、言語、宗教をセットにして理解することが必要となります。
最後に、以上を踏まえて、ワークシートを参照しながら、映像資料『南の国のデパートガール』の最初の10分間を見てもらいました。途中で時間が来たので、残りは次回に見てもらうことにします。
【4年次対象ゼミ】
今週は、火曜日振替授業日の金曜日に開講されました。
報告を予定していたIYさんが欠席だったので、OAさんの卒論テーマについて検討しました。その結果、ジャワのガムランをテーマとし、ジャワのクバティナン(精神修養)との関係を調べるという方向で行くことになりました。
これを踏まえて、次回からは、ジャワ文化に関する文献を全員で読み、書評レジュメを報告してもらうことにしました。マルバングン・ハルジョウィロゴ(著)、染谷臣道・宮崎恒二(訳)『ジャワ人の思考様式』(めこん、1992年)をテキストにする予定です。
ただし、IYさんが出席できる週には、その報告を優先したいと思います。
【東南アジア古典文化論】
今週は、東南アジアの基層文化を特徴づける精霊信仰について、現代の東南アジアや過去の文献史料に基づいて検討しました。日本の神道や民間信仰の事例も参考になります。
課題として、『古事記』の崇神天皇に関するテキストを出しました。テキストを読んで、そこに描かれた王、司祭、神、民衆の関係を読み解き、次回の授業時にレポートとして提出してください。
■今週の配布物
・東南アジアの基層文化:精霊信仰
・『古事記』崇神天皇の記述
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