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2019年12月19日

【4年次対象ゼミ】

今週は、卒論提出前の最後の卒論中間報告会です。全員に卒論全体の章立て(目次)と使用した文献のリストを用意してもらい、卒論の進捗状況を報告してもらいました。7名が参加してくれて、活発な議論をすることができました。いくつか構成の変更の助言などがありましたが、概ね、卒論完成にむけて進んでいることが分かりました。

卒論・卒研の提出は1月7日(火)と8日(水)の2日間です。期日に遅れないようにしてください。また、提出に先だって、原稿ができあがった人は青山までファイルを送ってください。コメントを付けたものを返却します。ただし、あまり遅くなると十分なコメントを付けることができないので、ご注意ください。

今年のゼミはこれで最後です。次回は、1月9日になります。この日は1月以降の活動(卒論・卒研発表会の準備と運営、卒論集の作成)について打ち合わせをするので、全員必ず出席してください。

それでは、卒論の作成に全力を出して、気持ちよく新年を迎えてください。

【3年次対象ゼミ】

今週も前回に引き続き、223教室で映画Act of Killingのディレクターズ・カット版(ブルーレイ版)の残り30分ほどを鑑賞しました。

そのあと、映画の内容について議論をおこないました。アンワル・コンゴの嘔吐の場面は、抑圧されていた罪の意識(それが悪夢の形で続いていた)が、映画撮影のなかで被害者役を演じたことで、いっきに表面化し、後悔の念に変化したことを表しているとの指摘がありました。

また、滝の場面で、アンワルが、虐殺された人々から、天国に送ってくれてありがとうと感謝されるのは、アンワルによる自己正当化を表すとも解釈できるし、実は虐殺された人々は無実であった(だから天国に行ける)ことを暗示しているとも解釈できる、という指摘がありました。

いずれにしても、映画は(ドキュメンタリーであっても)撮影者の意図が反映されており、撮影の順番と実際の上映の潤場は必ずしも一致しないこと、場面と場面との間の出来事はカットされていること、場面と場面の配列は編集で操作されていることに留意することが確認されました。

これに関しては、ブルーレイ版には監督のコメントが付いているので、関心のある人は参照してみるとよいと助言しました。

今週の課題は2つあります。1つめは、Act of Killingを見ておこなった今日の議論での自分の発言を、A4判1枚程度にまとめて提出してください。締め切りは12月26日です。

2つめは、自分の卒論のテーマに関連する文献を1点読んで、その書評レジュメを作成してください。締め切りは来年の1月6日(月)です。いずれもメールの添付ファイルで提出してください。

それでは、今年のゼミはこれで最後です。次回は、1月9日になります。よい新年を迎えてください。

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2019年12月14日

【一般】

東洋学・アジア研究連絡協議会では以下のとおりシンポジウムを開催します。青山も報告者の一人として参加します。予約不要・入場無料です。関心のある方はぜひご来場ください。

シンポジウム「近未来の東洋学・アジア研究―王権・元号・暦―」
日時:2019年12月14日(土)13時30分~17時
会場:東京大学法文2号館1番大教室(文京区本郷)(Googleマップ
問い合わせ:東洋学・アジア研究連絡協議会事務局(一般財団法人東方学会内:千代田区西神田2-4-1、Tel.03-3262-7221、E-mail: iec@tohogakkai.com)

プログラムの詳細は東方學會公式ページをご覧ください。

  • 開会挨拶:斎藤 明(国際仏教学大学院大学教授、東洋学・アジア研究連絡協議会会長)
  • 総合司会:池澤 優(東京大学教授)
  • 報告:
  • 中牧弘允(吹田市立博物館館長):アジアにおける権力と権威―年号と紀年法をめぐるダイナミズム
  • 小島 毅(東京大学教授):正朔を奉ずるということ―儒教王権の時間支配
  • 青山 亨(東京外国語大学教授):ジャワにおけるシャカ暦―インド化とイスラーム化をつなぐもの
  • 矢野道夫(京都産業大学名誉教授): インドにおける暦
  • 後藤裕加子(関西学院大学教授):春分と十二支─サファヴィー朝年代記のトルコ暦採用
  • 閉会挨拶:小南一郎(京都大学名誉教授、東方学会理事長)

2019年12月12日

【4年次対象ゼミ】

今週はKさんに「日系企業のインドネシア進出において検討すべき条件について」というテーマの卒論の中間報告をしてもらいました。

半構造化インタビューから鍵概念を抽出し、その概念を成り立たせている文脈を丁寧に書き込むことで、インタビューのデータをうまく生かせそうなことを確認しました。

また、日系企業の進出にあたって、進出前に検討すべき条件(有形・無形のインフラ)と、進出後に立ち上がる企業文化の問題とを切り分け、後者に焦点をあてることを確認しました。

このあと、Kさん以外の出席者が卒論作成にあたって直面している問題について検討を行いました。

次回は、卒論提出前の卒論中間報告会です。全員に卒論の進捗状況を報告してもらいます。最低限の資料として、卒論全体の章立て(目次)と使用した文献のリストを用意しておいてください。

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【3年次対象ゼミ】

今週も前回に引き続き、223教室で映画Act of Killingのディレクターズ・カット版(ブルーレイ版)を鑑賞しました。

まずはじめに、主要登場人物・組織についてまとめた資料をもとに前回を振り返ったあと、村を焼き払う場面を撮影する場面までを鑑賞しました。

次回も引き続き、223教室で残り約30分を鑑賞したあと、映画の内容について議論する予定です。準備をしておいてください。

2019年12月 5日

【4年次対象ゼミ】

今週はSさんに「北スラウェシ・ミナハサ地域における奇食文化」というテーマの卒論の中間報告をしてもらいました。ここで「奇食文化」というのは現地のmakanan ekstrimの訳語であること、食のグローバル化のなかでこの地域の食文化がmakanan ekstrimと呼ばれ、観光の対象となったことを確認しました。

次回は、Kさんに卒論の中間報告をしてもらいます。

【3年次対象ゼミ】

今週から映画Act of Killingのディレクターズ・カット版を2回にわたって鑑賞します。いつもの共同研究室ではなく、大型モニターのある223教室を使いました。

  • The Act of Killing. デンマーク・ノルウェー・イギリス合作、ジョシュア・オッペンハイマー監督、2012年、劇場公開版115分(ディレクターズ・カット版159分). インドネシア語・英語字幕

最初に、映画の資料を使って、映画を見る視点を確認しました。今日は、1時間9分の場面まで鑑賞しました。鑑賞後に、映画を見ての気づきや疑問を書き留めたレスポンスシートを提出してもらいました。

登場人物についてはInternet Movie Databaseにリストがあります。参考にしてください。

次回は、今週と同じく223教室で続きを鑑賞します。

          

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