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2011年4月28日

【4年次対象ゼミ】

今週は7人が参加しました。MAさんにインドネシアの丁字入り煙草(クレテック)についての研究計画を発表してもらいました。次回までに、論文の章立てを節単位まで整理すること、すでに書けている章を提出することを指示しました。

【東南アジア古典文化論】

今週は、最初に日本語の「カミ」の意味を振り返ったあと、東南アジアの基層文化の重要な要素である精霊信仰について、スライドも使用しながら、スペイン人の記録、現在の事例を手掛かりに検討しました。最後に、日本の事例をみて、王権と信仰の関係にも触れました。

今週は宿題があります。東南アジア11か国の国名の意味と由来を調べ、次回の授業時間に提出してください。次回は連休明けの5月12日です。

■今週の配布物
・東南アジアの基層文化:精霊信仰 (ファイルをダウンロード 401KB, PDF)
・東南アジア11か国の国名の意味と由来 (ファイルをダウンロード 66KB, PDF)

2011年4月27日

【地域基礎】

今週は、タランブーン班がインドネシアの食べ物関係(ランブータン、カキリマなど)の発表しました。

授業では、州別に区分された白地図を配付してインドネシアの州名と位置を確認しました。そのあと、配付資料とスライドにもとづいてインドネシアの民族と言語および宗教の関係を説明しました。

インドネシアには300以上の民族(ethnic group)がいるという場合の「民族」と、スカルノはインドネシアの民族主義者(nationalist<nation)だという場合の「民族」とでは、「民族」の内容が異なることに注意してください。

最後に、先週の宿題だった「インドネシアの商品」の背景についてグループごとに報告してもらい、レポートを提出してもらいました。

今週の宿題では、グループごとに身の回りにあるインドネシア製品(一見したところインドネシア製とはわかないもの)を見つけ、次回5月11日にその背景を報告し、レポートを提出してもらいます。

■配付資料
・インドネシア州区分白地図
・インドネシアの民族と言語
・インドネシア州別信徒数

2011年4月25日

【3年次対象ゼミ】

今週は、資料を配付し、実際にパソコンを操作しながら、文献の探し方と参考文献目録の作成の基本について説明をしました。

5月末をめどに、みなさんの関心のあるテーマについての参考文献目録を提出してもらう予定なので、文献の探索と目録の作成をすすめてください。

次回は連休明けの5月9日です。塩谷論文のレジュメを提出してもらうので、準備をしておいてください。

■今週の配付資料
本・雑誌のコピーを入手する方法
(今週はこの資料を配付しましたが、次の資料も参考にしてください。)
日本語の図書や雑誌論文を検索する
卒論の参考文献一覧の書き方

【インドネシア語読解】

今週のBBC Indonesiaのニュースは、チルボンの警察本部での自爆テロ事件について2班が報告してくれました。

・このテキストにはKapolresやAKBPのような警察菅家の略語(singkatanとakronim)がいくつか出てくるので注意してください。略語の意味を調べるときには、通常の辞書のほかにインドネシアでいくつか発行されている略語辞典が有効です。新しい略語の場合、ウェブをうまく使いこなす必要があります。
・shalat Jum'at jum'atはもともと「集まり」の意味です。金曜日の昼の礼拝時に男性はマスジッドに集まって集団礼拝をします。つまり、Hari Jum'atは集団礼拝をする日というのが原義です。したがって、該当の語句は「(金曜日の)集団礼拝」を指しています。

テキストはp.11, Par.7, ...kekuatan tadi.まで進みました。次回はこの続きから進みます。1章は終えて2章に入るので、しっかりと予習をしておいてください。

次回は連休明けの5月9日です。連休の宿題を出しておくので、各班ごとにレポートをまとめておいてください。5月9日に発表してもらいます。

宿題
各班ごとに、Echols and ShadilyのIndonesian-English Dictionary のp.xxiにあるAbbreviations and Signsをすべて日本語に訳し、A4判レポート用紙1枚にまとめなさい。


2011年4月21日

【4年次対象ゼミ】

今週は5人が参加しました。ESさんにチャム族の歴史についての卒業論文の概要を発表してもらいました。歴史学では民族性の取り扱いが、文化人類学では歴史性の取り扱いが平板になる問題を鋭く指摘しています。今後、しっかりと議論を発展させるとよい論文になりそうです。

【東南アジア古典文化論】

今週は、予想以上に受講生が多かったので、コメントシートが不足し、申し訳ありませんでした。コメントシートの提出は評価の対象とはしません。

先週の東南アジアの宗教の多様性を示す写真を振り返ったあと、東南アジア歴史構造年表を使って、宗教の多様性が東南アジアの歴史を反映していることを説明しました。

そのあと、NHKスペシャル「アジアの古都 ジョグジャカルタ」(2002年、50分)の一部を鑑賞し、イスラーム教徒が多数派であるインドネシアにおいて、固有の精霊信仰がイスラームの信仰の中に地下水脈のように生きていることを見てもらいました。ビデオを見たコメントはコメントシートに書いて提出してもらいました。

■今週の配付資料
・東南アジア歴史構造年表 (ファイルをダウンロード 269KB, PDF)
・コメントシート (ファイルをダウンロード 72KB, PDF)

2011年4月20日

【地域基礎】

最初にボーブルドゥール班がインドネシアの最近の経済について報告してくれました。大変に詳しい報告で学ぶことが多かったです。リーマン・ショックだけでなく1997年のアジア金融危機にまで触れておくともっと分析が深まったと思います。

来週はタランブーン班の報告です。

今週はインドネシアの地理を取り上げました。最初にインドネシアの地図を使って、地理と気候の特徴を説明しました。東南アジア全体の地理と気候はすでに月曜1限の地域基礎IIで済ませているので、理解が進んだのではないかと思います。続いて、33の州の位置を説明しました。

そのあと、月別平均降水量と気温を示した6枚のグラフを渡し、近くの人同士でそれぞれがどの気候区に属するかを考えてもらいました。日本とちがって夏雨が少ないのは南半球の気候の特徴です。

最後に、インドネシアのいくつかの地域の代表的は景観をしめす風景写真をいくつか見せて、それぞれの地域の地理と気候を景観から読み取ってもらいました。

宿題として各グループに一つインドネシアの商品を渡しました。その商品が持っている「意味」について調べてきて、来週、発表してもらいます。

来週はインドネシアの民族分布について話をします。

なお、今年度は授業計画が不規則なっています。この授業を含めて、1学期最後の水曜日の授業は7月13日になります。6月1日(水)は予定通り学内競漕大会のため全学休講です。

■配付資料
・インドネシアの生態環境:地理、気候、動植物

2011年4月18日

【3年次対象ゼミ】

今週は、まず、「3年次ゼミで学ぶこと」をもとに卒論作成に必要な技法について説明をしました。次に、「テキスト批評に基づくレジュメの作成方法」をもとにレジュメ作成について話をしました。

1) 文献を探すこと、2) 文献を読むこと、3) 分析して書くことは一連の流れですが、このゼミではまず始めに2)⇒3)の連続した流れを体験してもらうために、レジュメ作成から入ってみることにします。

あわせて、レジュメの対象とする論文は、インドネシアをできる限り深く知ってもらうのに有益なものにしたいと考えています。配付された論文(塩谷: 2011)を読んでレジュメを作成し、5月9日に提出してください。

来週は、文献の探し方と参考文献目録の作成の基本について説明をする予定です。

なお、今年度は授業計画が不規則なっています。5月2日(月)は全学的に休講です。さらに、この授業を含めて、1学期最後の月曜日の授業は7月11日になります。

■配付資料
・塩谷もも「ジャワにおけるヴェール着用者の増加とその背景」床呂郁哉・福島康博編『東南アジアのイスラーム』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, 2011, pp.183-200.
・テキスト批評に基づくレジュメの作成方法
河野哲也『レポート・論文の書き方入門』第3版、慶応義塾大学出版会、2002年)
(今週は配付しませんでしたが、次の資料も参考にしてください。)
レジュメの基本

【インドネシア語読解】

第1班がBBC Indonesiaから選んだ「銀行犯罪で500億ルピアの損失」というニュースの翻訳を発表しました。かなり手応えのあるテキストです。以下の点に気を付けてください。

・miliar 母音のiはしばしば子音のyと交換可能なのでmilyarと綴ることもあります(辞書ではこちらが見出しになっています)。miliarは英語のmillion(百万)と混同しがちですが、英語のbillion(十億)の意味です。
・menambahkan 「追加する」という原義ですが、ここでは「付け加えて話した」という意味で使われています。
・このほか、Wordを使うときは、タブとインデントを使うと読みやすいテキストが効率的に作れます。

テキストは、第1章を読み始め、p.9, par.4 "...bernama Fatahillah."まで進みました。来週のこの続きから読みます。

なお、今年度は授業計画が不規則なっています。5月2日(月)は全学的に休講です。さらに、この授業を含めて、1学期最後の月曜日の授業は7月11日になります。

【リレー講義】

今週は地域基礎IIで「歴史(その1)概要と古代」を担当しました。

東南アジアの文化の多様性を理解するためには東南アジアの歴史を知る必要があります。東南アジアの歴史の超構造化年表を使って、空間的広がりと時間的展開を視覚的に理解してもらいました。

そのあと、インド文明が東南アジアの広範な地域に影響を及ぼした古代を概観しました。この時代の文化の具体的な展開は、木曜4限の青山の東南アジア古典文化論で扱っています。

2011年4月14日

【4年次対象ゼミ】

2011年度最初のゼミには6人出席しました。今日は、受講生から卒論作成の状況について報告してもらいました。

まだ就職活動で忙しい人がほとんどですが、夏休みに入るまでに、テーマの絞り込みとデータの集め方をきっちりと確定するようにしてください。

次週からは、就職活動の予定がはいっていない3人に卒論の概要を報告してもらうことにしました。

【東南アジア古典文化論】

2011年度最初の今週は授業のガイダンスをおこないました。市民聴講生4名を含む64名の受講がありました。ガイダンスのあと、スライドを見ながら東南アジアの宗教の多様性を理解してもらいました。

資料として「東南アジア11か国一覧」を配付しましたが、2010年度版でしたので、あらたに2011年度版を配付しなすことにします。

■今週の配付資料
・授業概要 (ファイルをダウンロード 324KB, PDF)
・東南アジア11か国一覧2011年版 (ファイルをダウンロード 66KB, PDF)

2011年4月13日

【地域基礎】

新入生のみなさんが受講する最初の日なので、ガイダンスをおこないました。最初に自己紹介、「部屋の四隅」によるグループ分けをおこない、続いて大学での勉強の仕方について要点を説明しました。とくに「正しい引用の方法を身につけよう」にもとづいて説明した引用の基本を大事なのでしっかりと身につけてください。

グループ名は1)「ボーブルドゥール」、2)「タランブーン」、3)「チーム・ナシゴレン」、4)「ヘルパー4級」に決まりました。1学期の授業では、授業の最初の10分程度を使って各グループ交代で「最近のインドネシア」というタイトルでインドネシアの近況を報告してもらいます。次週はボーブルドゥールからお願いします。

『論文ワークブック』(くろしお出版)は各自入手し、自分で独習してください。進度は自分のペースでかまいません(評価の対象にはしません)。

一年生の地域基礎の目標は「質問力の向上」です。質問をした人に対して平常点を加味します。まずはわからないところから尋ねましょう。

日本インドネシア語検定協会のインドネシア語技能検定試験の案内を配付しました。この試験は大学での評価と無関係ですので、参考としてください。

来週から地理の授業に入ります。


■配付資料
・授業概要
・正しい引用の方法を身につけよう

2011年4月11日

【3年次対象ゼミ】

今年度の最初のゼミです。受講生は8名います。

最初に、昨年と同様に、卒論を書くことの意味と必要な技法について説明しました。

卒論(卒研を含む。以下同じ)を書くことは、テーマの設定、テーマにあった調査の実施とデータの収集(大きくわけて文献資料とフィールドワークによるデータに分かれます)、データの分析、分析結果の説得力のある表現というステップを体験することです。これは、社会に出てからも有益な「リサーチ力」と呼ぶことができます。

出席者一人一人に現時点で頭にある研究テーマ、卒業後の進路(とくに院進学を予定しているか)、留学の予定の有無について述べてもらいました。4月の段階では研究テーマがまだぼんやりしている人が多いのは当然でもあり、仕方ありませんが、今年の夏休みにはいるときには(仮でもよいので)テーマを決めておくことが大切です。卒論のスムースな完成のためには、卒論を提出する4年生の1月から現在まで逆算してみることが大切です。

2011年4年~7月 テーマを探す→夏休み前にテーマをおおよそ決定。
2011年8年~9月 夏休みの活用(先行文献の調査→参考文献目録の作成→主要文献のレジュメ作成
2011年10年~12月 テーマの絞り込み、再調整
2012年1月~7月 就職活動→就職の目処がついたら卒論作成にシフト
2012年8月~9月 夏休みの活用(フィールドワーク、文献調査)
2012年10月~12月 卒論の作成に全力。2013年1月すぐに卒論提出。

メーリングリストの管理者を選び、メーリングリストの立ち上げを依頼しました。今後はゼミ全体の連絡や情報交換にはこのメーリングリストを利用します。

来週は「3年次ゼミで学ぶこと」にもとづいて話をするので、あらかじめ配付資料(とそのリンク先)をしっかりと読んできておいてください。

■配付資料
・授業概要 (ファイルをダウンロード 161KB, PDF)
3年次ゼミで学ぶこと
過去のゼミ生の卒業論文・卒業研究

【インドネシア語読解】

2011年度最初の授業が始まりました。2年生20名にリピート履修者(この授業は単位既修得者のリピート履修が認められています)を含めて26名が出席しました。

最初に、授業の進め方を説明したあと、テキスト(Jakarta Tempo Doeloeの第1~3章)のコピーを配付しました。また、テキストに出てくるオランダ語人名や地名などの読み方の一覧とインドネシア語旧綴りのポイントもコピーを配付しました。3章まで読んだら、昨年度読まなかった章に移ります。

全体を5班に分けました。次週から1班から順番にBBC Indonesia.comのニュースを一つ選んで、翻訳してきてください。

今週は、ジャカルタのオランダ時代の地図と現代の地図を比較して、バタビアからジャカルタへの変化の様子を簡単に説明しました。来週からはテキストを読み始めるので、毎回2ページ以上は予習してきてください。

■今週の配付資料
・オランダ語人名・地名のカタカナ表記一覧 (ファイルをダウンロード 82KB, PDF)
インドネシア語旧綴りのポイント

【リレー講義】

2011年度には以下のリレー講義を分担しています。

【1学期】
月曜日1限 4月18日 227 地域基礎 II:東南アジア研究入門 歴史(概要・古代)
月曜日1限 6月27日 227 地域基礎 II:東南アジア研究入門 宗教(全体・イスラーム)
木曜日1限 5月26日 226 多言語・多文化社会(歴史と現在):多民族国家インドネシア

【2学期】
火曜日1限 10月25日 101 世界に現れる「神」:インドネシアの神・神々・カミ
水曜日4限 11月9日・16日・30日 101 民族と民族問題の諸相:インドネシア
木曜日2限 2012年1月12日・19日・26日 プロメテウス・ホール 表象としての映画:インドネシアに関連する映画

2011年4月 1日

【ブログについて】

Movable Type 5.1のベータ版の公開が今年2011年2月になって始まっている。しばらくフォローしていなかったので初めて気づいたが、製品の販売元はSix Apartのままだが、開発の主体はMovabletype.jpに変わっている。オープンソースとして開発されているということである。仕様についてはMovable Type 5 ドキュメントで読むことができる。

これを読むと、複数ブログの管理、複数ユーザー間での権限の分担、カテゴリー名配列のユーザー指定、ファイルの個別管理など、これまで不満に感じていた点が改善されているようである。

年度ごとのファイルの一括アーカイブ化についても、年度ごとのブログを作ってデータを移動することで可能であるように思われる。

本学のブログもぜひMovable Type 5にアップグレードしてもらいたいものである。

          

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