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東南アジア古典文化論

2013年2月 7日

今週は2学期最後の東南アジア古典文化論でした。東南アジアにおける仏教思想の到達点として『スタソーマ』物語を取り上げ、配付資料とスライドを使って物語の構造を分析しました。

その後、期末リポートを提出してもらいました。

1年間にわたって東南アジア古典文化論を受講していただき、ありがとうございました。受講生の東南アジア理解が少しでも深まったことを望んでいます。

■今週の配布物(PDF)
『スタソーマ物語』関連資料 (2.2MB)

2013年1月31日

今週は、青山が海外出張のため、院生のTAの指示のもとでジャータカと仏伝に関連する映像資料を見てもらい、ワークシートに作業をして提出してもらいました。

次回2月7日は、東南アジアにおける仏教物語の一つの到達点である『スタソーマ』について講義をおこないます。期末レポートの提出も忘れないでください。

2013年1月24日

今週は、資料とスライドに基づいて、仏教の代表的な物語ジャンルである「ジャータカ」と「仏伝」について講義をおこないました。

期末レポートの課題を発表しました。下のリンクからダウンロードができます。提出日は2月7日(木)4限の授業時間中です。

来週は、青山の海外出張のため、院生のTAにジャータカと仏伝に関連する映像資料を提示してもらいます。ワークシートの作業をして提出してください。

■配付資料(PDF)
「兎本生」ジャータカとブッダの生涯 (216KB)
期末レポート課題 (180KB)

2013年1月17日

年明け最初の授業では、前回に引き続いて、アルジュナとカルナの一騎打ちの場面から映画版『マハーバーラタ』を鑑賞しました。映画版『マハーバーラタ』の感想をレスポンスシートに書いて提出してもらいました。その後、ジャワの影絵芝居ワヤン・クリで描かれるマハーバーラタ(アルジュナがシヴァ神から武器を授けられ、悪鬼と戦う)とジャワの舞踊で描かれるマハーバーラタ(スリカンディの戦い)を鑑賞しました。スリカンディはインドのマハーバーラタに登場するシカンディンのことです。

最後に、配付資料を使って仏教の物語の導入として仏教におけるブッダ観の説明をしました。ブッダの神格化のところで終わったので、次回は大乗仏教のブッダ観から説明を続けます。

レスポンスシートと冬休みの課題レポートを提出してもらいました。

■今週の配布物(PDF)
仏教の物語(693KB)

2012年12月20日

今週は、前回に引き続いて映画版『マハーバーラタ』を鑑賞しました。カルナがパラシュラーマからパシュパタに対抗する呪文を授かる(が失敗する)場面から始めて、ビーマがドゥシャッサナを殺して誓いを果たす場面までを見ました。次回は、続きのアルジュナとカルナの一騎打ちの場面から見ることにします。

冬休みの課題を発表しました。問題と別紙資料の2部構成です。2013年1月17日の授業時間に提出してください。

今年の授業は今日が最後です。楽しく充実した冬休みとよい新年を迎えてください。

■今週の配布物(PDF)
冬休みの課題(問題) (118KB)
冬休みの課題(別紙資料) (797KB)

2012年12月13日

今週から映画版『マハーバーラタ』(The Mahabharata、ピーター・ブルック監督、英語、170分、1989年)を鑑賞します。今日は、パーンダヴァ5人兄弟とドラウパティーが森に追放され、その間、アルジュナがシヴァ神から究極の破壊兵器パシュパタを授かる場面までを見ました。次回はこの続きからです。

映画の詳細についてはInternet Movie Databaseの映画情報Mira Costa Collegeの作品解説を参照してください。

2012年12月 6日

今週は、最初に学生にマハーバーラタの登場人物の相関図を描いてもらって、物語の背景説明の続きをおこない、最後に参考文献の解説と映画『マハーバーラタ』の説明をおこないました。

次回からいよいよ映画『マハーバーラタ』を見ることにします。

2012年11月29日

今週は、『オペラ・ジャワ』の後半を最後まで見ました。そのあとワークシートに従って受講生の意見を発表してもらいました。ラーマーヤナが単なる古代の神話に留まらず、現代的なメッセージをもった物語として生き続けていることが理解してもらえたと思います。

続いて、マハーバーラタについての配付資料にしたがって、マハーバーラタの概要の説明を始めました。今週はヴィヤーサの画像を見たところまでです。次回は、説明の続きと参考文献の解説をしたあと、映画『マハーバーラタ』を見る予定です。

今週は宿題があります。資料を読んでマハーバーラタの登場人物の相関図を書いてきてください。来週、授業時間に代表の人を選んでホワイトボードに書いてもらいますので、各自でまとめておいてください。

■今週の配付資料(PDF)
マハーバーラタの概要

2012年11月15日

次回から2週にわたって、ラーマーヤナを現代のインドネシアを舞台に描いたインドネシア映画『オペラ・ジャワ』を見ます。詳しい情報は「映画で学ぶインドネシア」のページを参照してください。また、先週配付した資料を参照して映画の理解を深めてください。

今週は学務で出張のため院生にTAをお願いしました。今週は86分まで見ました。次回は続きを見ることにします。

次週は外語祭のためお休みですので、次回は11月29日です。

2012年11月 8日

今週は、先週に引き続いて映像資料を使ってバリ島のケチャの続き、タイのコーン仮面劇(ラーマキエン)、ジャワのスンドラタリ(ラマヤナ・バレー)を紹介しました。

次回から2週にわたって、ラーマーヤナを現代のインドネシアを舞台に描いたインドネシア映画『オペラ・ジャワ』を見てもらいます。映画の理解を助ける資料を配付したので、来週までに読んだ上で、持参してください。

■今週の配付資料(PDF)
『オペラ・ジャワ』の概要
「映画『オペラ・ジャワ』に見るラーマーヤナの変容」

2012年11月 1日

今週は、先週に引き続いて、プランバナン寺院の浮彫を主なテキストとして、シーターがラーヴァナに誘拐される場面からラーマーヤナの物語を紹介しました。続いて、ラーマーヤナが現代まで演じられている例として、現代のワヤンクリやワヤンオランを紹介しました。

最後に、同じくラーマーヤナの現代における伝承の例として、映像資料を使ってバリ島のケチャを紹介しました。今週は第2幕までしか見れなかったので第3幕は次回見ることにします。

次回は、ケチャに続いてインドネシアのスンドラタリ、タイのラーマキエンについても紹介する予定です。

■今週の配付資料(PDF)
・ケチャとラーマキエン
・ラーマーヤナ登場人物名の対照表(サンスクリット・ジャワ語・タイ語)

2012年10月25日

今週は、最初にテクストと物語の関係について前回の続きを説明しました。

続いて、ラーマーヤナの登場人物たちの相関図をホワイトボードに書いてもらい、教室でその内容を共有したあと、スライドと配付資料でプランバナン寺院の浮彫を紹介しながら、ラーマーヤナのあらすじを辿りました。

今週はシーターが森の中の庵に1人で残ることになった場面まで進みました。次回はこの続きから進みます。浮彫についての詳しい説明は配付資料を参考にしてください。

■今週の配付資料(PDF)
プランバナン寺院シヴァ堂のラーマーヤナ浮彫 (PDF, 427KB)

2012年10月18日

今週は、配付資料とスライドを使ってインド的「歴史」観について講義をしました。宇宙が存在する時間は、クリタ・ユガ、トレーター・ユガ、ドヴァーパラ・ユガ、カリ・ユガという4つの時代に分かれており、時代が下るごとにダルマが減少し、秩序が乱れること、それぞれの時代にヴィシュヌ神がアヴァターラ(化身・転生)として地上に出現し、ダルマを回復することが大事なポイントです。

そのあと、スライドと配付資料を使って、テクスト、物語(ストーリー)、ナラティヴの関係についての説明をおこないました。今週は途中で終わったので、来週、続きをします。

「ASEAN諸国の国旗の意味」のレポートを返却しました。解答例も配付したので参考にしてください。国旗の意味として宗教に言及しているレポートには得点を与えています。

「ラーマーヤナの主要登場人物とあらすじ」を配付しました。宿題があります。この資料を参考にして、来週までにラーマーヤナの登場人物の関係図を作ってきてください。ラーマの親族、ラーマの味方、ラーヴァナの親族に分けてから関係図を作ってください。来週の授業時間に代表の人にホワイトボードに記入してもらますから、他の人に説明できるように準備してきてください。

■今週の配付資料(PDF)
インド的歴史観
テクストと物語
ラーマーヤナの主要登場人物とあらすじ

2012年10月11日

今週は、配付資料とスライドを使ってインド的世界観について講義をしました。仏教とヒンドゥー教とでは基本的に共通した世界観であることに注目してください。12世紀のアンコールワット、19世紀のマンダレー王宮はいずれもスメール山(須弥山)をモデルにしています。また、同じ須弥山中心の世界観は江戸時代まで日本でも広く知られていました(「金輪際」と言った表現に残っている)。さらに、このような世界観を背景に輪廻転生が前提とされていました。

次回はインド的歴史観について検討します。

先週の宿題「ASEAN諸国の国旗の意味」を提出してもらいました。

先週に引き続き1学期の提出物の返却をおこないました。今日受けとられなかった提出物は2学期終了後に処分しますので、返却を必要とする人は青山まで取りに来てください。

■今週の配付資料(PDF)
インド的世界観 (PDF, 396KB)

2012年10月 4日

後期の最初の授業では資料を配付してガイダンスをおこないました。

1学期の期末リポートの返却をおこないました。来週以降、返却が必要な人は青山まで申し出てください。

宿題を出しました。東南アジア諸国の国旗とASEANの旗の意味を調べて、来週の授業時間に提出してください。

■今週の配布物(PDF)
配付資料:授業の概要 (256KB)
宿題:東南アジア諸国の国旗とASEANの旗(77KB)

2012年7月12日

今週は、最初にこれまでの提出物を返却しました。もし受け取れなかった人は今年度中に青山のところまで取りにきてください。

最初に、スライドを使って前回残ったビルマの仏教についての説明を院生TAにしてもらいました。そのあと、配付資料を使って1学期の講義全体のまとめをおこないました。

1学期の期末課題レポートを提出してもらいました。

今週は1学期最後の授業です。充実した夏休みを過ごしてください。

■今週の配布物(PDF)
「インド化」のまとめ

2012年7月 5日

今週は、先週に引き続き、イスラーム化してもイスラーム以前の信仰や慣習が継続している事例を説明したあと、TAの博士後期課程の寺井さんにビルマのパガン朝の仏教について説明をしてもらいました。

次週は、今学期の最後の授業です。期末レポートの提出をお願いします。

2012年6月28日

今週は、配布資料とスライドを使って、東南アジアへの11世紀に始まる上座仏教の到来と13世紀に始まるイスラームの到来について触れる予定です。

パーリ語を使用する上座仏教については、サンスクリットを使用する大乗仏教および小乗仏教の後に到来した第2波であること、イスラームについては、現地のイスラーム化とイスラームの現地化は同じ現象の裏表であることをとくに説明しました。いずれも、新しい文化・宗教の到来が、それまでの文化・宗教を消し去ることなく、重層的に融合しているところがポイントです。

イスラームの到来については時間が足りなくなったので、来週、残りを説明したあと、TAの院生にビルマのパガン朝の仏教についての説明をしてもらう予定です。

期末リポートの参考文献として「サンスクリット化」の短い論文を配布しました。

■今週の配布物(PDF)
上座仏教の到来
イスラームの到来

■参考リンク(PDF)
・「インド化再考 : 東南アジアとインド文明との対話」『総合文化研究』no.10 p.122 -143.

2012年6月21日

今週は、アンコールに関連する映像資料を2点見てもらいました。最初は、TBS世界遺産「アンコールII」(2000年、24分)、2つめはディスカバリー・チャンネル「密林の至宝 アンコール」(2002年、53分)です。後者についてはコメントシートに記入し、提出してもらいました。

来週は、東南アジアへの上座仏教とイスラームの到来について触れる予定です。

2012年6月14日

この時間では、1930年代植民地期の東南アジアで撮影されたハリウッド映画の第2回上映会をおこないました。第2回の上映作品は以下の作品です。

題目:Kliou: The Tiger(虎)
ベトナム(フランス領インドネシナ)で撮影。
Henry de La Falaise監督、アメリカ作品、1936年公開、白黒、49分、無声。
内容:中部高原の少数民族(当時は「モイ族」と総称されていました)の村を舞台に、村人を恐怖させる虎を狩る若者を主人公にした物語。Henri de la Falaise監督作品。

映画の上映に先立って配付資料にもとづいて簡単な解説をおこないました。フランス植民地期のベトナムでは1920年代には映画館が営業していましたが、ベトナム人によるベトナム語の映画は1938年になって製作されています。

上映会の詳細は「1930年代植民地期の東南アジアで撮影されたハリウッド映画」のお知らせのページでも紹介しています。

今週は、先週に続いて映像資料『世界遺産 プランバナン寺院遺跡群』(TBS, 2000年放送, 24分)の残りを最後まで見ました。

続いて、スライドと配布資料を使って大陸部におけるインド化した王権の活動の例としてアンコール朝のアンコールワットについて説明をしました。

そのあと映像資料『世界遺産 アンコール I』(TBS, 2000年放送, 24分)を最後まで見ました。

次回は、映像資料『世界遺産 アンコール II』を見る予定です。今週は6限補講をしました。

期末レポートの課題を出しました。以下の要領にしたがって提出をしてください。

■期末レポート課題
提出日:2012年7月12日(木)4限授業時まで
問題:下記の設問に答えなさい。A4判レポート用紙2-3枚にまとめ、左上でホッチキス止めすること。1枚めの上部に氏名・専攻語・学生番号を明記し、「東南アジア古典文化論1学期期末レポート」と表記すること。

日本や朝鮮(およびベトナム)は、中国文明の影響を強く受けた結果、漢字や漢語由来の単語を使用し、儒教や漢訳仏典を奉じる大乗仏教の教えを受け入れているにもかかわらず、日本や朝鮮それぞれの文化的独自性を維持している。このような現象を東アジアの「中国化」と呼ぶのであれば、同じような意味で東南アジアの多くの地域について「インド化」したと呼ぶことも可能である。このような観点から、東アジアの「中国化」と比較しながら、東南アジアの「インド化」(Indianization)の由来、特徴および意義を具体例をあげつつ論じなさい。

■今週の配付物(PDF)
配付資料:アンコール王朝とアンコール・ワット

■参考リンク
アンコール・ワットに影響を与えたとされるインドの寺院についての情報です。
Brahmeswara寺院(11世紀、オリッサ州)
Brahmeswara寺院の写真
Vaikuntha Perumal寺院(8世紀、タミルナドゥ州カンチプラム市)
Vaikuntha Permual寺院の写真


2012年6月 7日

今週は、前回途中まで見た映像資料『世界遺産 ボロブドゥール仏教遺跡群』を最後まで見ました。続いて、この中でも紹介されていたチャンディ・プランバナンについてスライドを使って紹介したあと、映像資料『世界遺産 プランバナン寺院遺跡群』(TBS, 2000年放送, 24分)を途中(バリ島での民家での奉納の様子)まで見ました。次回は、この続きから見ます。

5月17日に出したインド化についてのレポートを提出してもらいました。どうしても今日出せなかった人は、633のドアボックスに提出してください。

2012年5月31日

今週は、先週途中までで終わった大乗仏教と上座仏教の分離のところから始めて、密教の出現、そしてイスラームの到来までを講義しました。

続いて、配付資料とスライドを使ってジャワ島の仏教遺跡チャンディ・ボロブドゥールの説明をしたあと、映像資料『世界遺産 ボロブドゥール寺院遺跡群』(TBS, 2009年9月13日放送, 24分)の最初の10分まで見ました。

次回は、映像資料の続きを見てから、ジャワ島のヒンドゥー教遺跡チャンディ・プランバナンについて検討をする予定です。

■今週の配布物(PDF)
・配付資料:ボロブドゥールの仏教 (181KB)
・配付資料:ボロブドゥール仏教遺跡 (272KB)

2012年5月24日

今週は、配付したワークシートを使いながら、仏教とヒンドゥー教というインドに起源を持つ宗教の発展を検討しました。ヒンドゥー教の起源があるときは古く、あるときは新しく思われるのか、理解してもらえたと思います。今週は最後まで終わらなかったので、次回は大乗仏教と上座仏教の分離のところから始めます。

■今週の配布物(PDF)
インド起源の宗教の発達

2012年5月17日

今週は、配付資料とスライドに基づいて「インド化」の理論について整理しました。「インド化」そのものをどう考えるべきかをセデスの理論を踏まえつつ検討し、インド化が進展した南アジア・東南アジアの状況をポロックの「サンスクリット・コスモポリス」の概念を使って検討しました。

先週見てもらった映画『レゴン』のコメントシートを返却しました。次回は、インド的宗教の発展について講義をおこないます。

今週は、配付資料にもあるように、宿題があります。以下の指示にしたがってください。

宿題(大学のオンライン・サービスを使って文献を読む)
・大学のパソコンから附属図書館オンライン・サービスのページにアクセス:
 http://www.tufs.ac.jp/common/library/guide/list/online.html
・Gale Virtual Reference Libraryに接続
・基本検索の枠に「Indianization」と入力し検索。ヒットしたリストから以下のリンクをクリック:
 Hinduism in Southeast Asia. Vasudha Narayanan. Encyclopedia of Religion. Ed. Lindsay Jones. Vol. 6. 2nd ed. Detroit: Macmillan Reference USA, 2005. p4009-4014.
(必要ならView PDF pagesをクリックしてPDFページを表示し、プリントアウト)
・この論文をよく読み、Indianizationについての議論を、現代東南アジアへの影響に注意をはらいつつ、日本語で600字以内にまとめなさい。6月7日授業時に提出。A4判、最初に氏名・学生番号を明記。

■今週の配布物(PDF)
配付資料:インド化

2012年5月10日

この時間では、1930年代植民地期の東南アジアで撮影されたハリウッド映画の第1回上映会をおこないました。第1回の上映作品は以下の作品です。

題目:Legong: Dance of the Virgins(レゴン―乙女たちの踊り)
インドネシア(オランダ領東インド)、バリ島で撮影。
Henry de La Falaise監督、アメリカ作品、1935年公開、2原色式テクニカラー、65分、無声。ガムラン音楽の伴奏録音、英語による説明字幕
内容:現地ロケで制作されたバリ社会を舞台にした恋愛物語。村の少女でレゴン舞踊の踊り子プトゥはガムラン演奏者の若者ニョンに恋するが、ニョンはプトゥの妹サプラックに魅かれる。

映画の上映に先立って配付資料にもとづいて簡単な解説をおこないました。

上映会の詳細は「1930年代植民地期の東南アジアで撮影されたハリウッド映画」のお知らせのページでも紹介しています。

■配布物(PDF)
・配付資料:映画『レゴン』

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今週は配付資料に基づいて、初期国家の条件について、『魏志倭人伝』に記録された日本の事例を参考に検討しました。さらに、前回4月26日に宿題として出した『古事記』に記された崇神天皇と大物主大神との交渉を検討し、シャーマン的性格をもった王権から祭主的機能と王権的機能が分離し、後者によって前者が統制されていく過程を見いだしました。

授業の終了時に、前回4月26日の宿題のレポートを提出してもらいました。レポートの提出は次週5月17日の授業時間まで受け付けます。

今週は、このあと6限補講の時間に、1930年代植民地期に東南アジアで撮影されたハリウッド映画の第1回上映をおこないます。都合のつく人は出席してください。

■今週の配布物(PDF)
・配布資料:初期国家

2012年4月26日

今週は配付資料とスライドに基づいて、東南アジアの基層文化の重要な要素である精霊信仰の多様な状況を検討しました。主に取り上げたのは、スペイン人の記録に残されたフィリピンの事例、カリマンタンのイバン人のシャーマニズムの事例、バリにおけるサンヒャンの事例、ラオスにおけるバーシー・スークワンの事例、ミャンマーにおけるナッ信仰です。

参考資料として配った『古事記』崇神天皇の部からの抜粋は、時間が足りなくなったので宿題としました。次回の授業時間に提出してください。

■今週の配布物(PDF)
・配付資料:精霊信仰
・参考資料:『古事記』崇神天皇から抜粋(宿題)

次回は連休明けの5月10日です。

2012年4月19日

今週は新しい受講生が加わったので授業概要をあらためて簡単に説明しました。詳しい情報は先週のエントリーと配布物を読んでください。

なぜ現在の東南アジアの文化を理解するために歴史をさかのぼってseaclcul-2012-04-19.pdf東南アジアの古典文化を学ぶ必要があるのかを実感してもらうことを目的として、最初にインドネシアの中部ジャワにあるジョグジャカルタのスルタン王宮の儀礼をテーマにした映像資料(NHKスペシャル「アジア古都物語 第3集 ジョグジャカルタ:王と民が支える平和の都」2002年、46分)を見てもらいました(NHKの参考ページ)。イスラームの首長であるスルタンの儀礼のなかにインド的要素(王権の象徴としての日傘)や土着的要素(山岳の精霊への供物)などを読み取ることができます。

そのあと、このような重層的な文化のあり方が生じた理由として、東南アジアの歴史的背景についてスライドを使って説明をしました。

先週の宿題を提出してもらいました。今週から出席した人は来週の授業時間に提出してください。

■今週の配布物 (PDF)
配布物

2012年4月12日

2012年度最初の今週は授業のガイダンスをおこないました。市民聴講生2名を含む78名の受講がありました。ガイダンスのあと、スライドを見ながら東南アジアの宗教の多様性を理解してもらいました。

宿題を出しました。配付した用紙を使って、東南アジア11か国の国名の意味と由来を調べてください。回答は次週4月19日の授業時間中に提出してください。

次週は、東南アジアの文化的多様性の歴史的背景を検討します。

なお、今学期は6限に補講の時間が割り当てられています。この授業では以下のように開講します。
5月10日(木)6限:映像資料Legong: Dance of the Virgins(1935年公開、無声、2原色式テクニカラー、65分、アメリカ映画)インドネシアのバリ島で撮影された貴重な映像です。こちらに映画の詳細を記しています。
6月14日(木)6限:映像資料Kliou: The Tiger(1937年公開、無声、白黒、49分、アメリカ映画)ベトナムで撮影された貴重な映像です。

■今週の配付物(PDF)
授業概要と資料
宿題 (4月19日提出)

          

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