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2010年11月29日

【3年次対象ゼミ】

今週は、Nさんに、次の文献のレジュメを報告してもらいました。

ジャック・デュマルセ著、西村幸夫監修、藤木良明訳『ボロブドゥール』(1996、学芸出版社)の、修復をあつかった最後の章。原書はDumarcay, Jacques. 1991. Borobudur. (Images of Asia) 2nd ed. Oxford University Press。

修復されたボロブドゥールが、新しい技術によって構造的に刷新されていることがわかります。

【インドネシア語読解】

2年生のみなさん、語劇の上演、お疲れ様でした。

今週は、第2章p.19のSedangkan umeboshiの前まで進みました。来週はこの続きから始めます。

小テストの答案を返却し、外語祭中の宿題を提出してもらいました。

2010年11月25日

【東南アジア古典文化論】

今週は、前回に引き続いて『オペラ・ジャワ』の後半を見てもらいます。見終わったら、ワークシートを記入してもらいます。できた人から提出してください。

今週は宿題があります。配付資料を読んで、マハーバーラタの登場人物の関係を系図にして整理してください。

■今週の配付資料(マハーバーラタの概要と登場人物一覧)
ファイルをダウンロード (475KB, PDF)

2010年11月19日

【一般】

2010年11月19日(金)~23日(火・祝)に開催される第88回外語祭において、インドネシア語専攻の2年生たちは、伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』のインドネシア語版を上演します。インドネシア語への翻訳・脚本は4年生の安富佐紀子さんが担当しています。

会場は今年竣工したばかりの真新しいアゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールを使います。日程は11月21日(日)の最終回(18:45から)に決定しました。開始時間は18:45に決定しました。

■インドネシア語専攻語劇『アヒルと鴨のコインロッカー』
 原作:伊坂幸太郎 翻訳・脚色:安富佐紀子
 インドネシア語(日本語字幕付き)
■日時:2010年11月21日(日)18:45-19:45頃 (開始時間が18:45に決定しました)
■場所:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

詳細はこのブログおよび外語祭公式サイトでおってお知らせします。ぜひご期待ください。

アゴラ・グローバル
会場となるアゴラ・グローバルの全景
(写真:東京外国語大学アメリカンフットボール部の学校紹介より)

【物語の紹介】
語劇上演に寄せて

インドネシア語劇は、ここ数年、インドネシアを舞台にした歴史物が続いていましたが、今年の語劇は大きく方向転換します。現代の日本を舞台にした『アヒルと鴨のコインロッカー』インドネシア語版の登場です。原作は伊坂幸太郎さんの作品。2003年に発表され、第25回吉川英治文学新人賞を受賞し、2007年には映画化されています。

東北の大学に入学した新入生の椎名は、引っ越し先のアパートで不思議な学生河崎に出会います。彼が持ち出した突拍子もない計画とは?物語は、アパートの隣の隣の部屋に住むブータン人留学生ドルジ、そして二人の共通の知り合い琴美をめぐって展開します。

物語にはある仕掛けがあります。映画化のときにも困難がありましたが、舞台での演出はなおさらです。そこをどうクリアしているかは、原作をすでに知っている人にも興味をもっていただけるでしょう。

この手強い作品を相手に、日本語からインドネシア語への翻訳と舞台劇への脚色というダブルの難事業をやり遂げたのは4年生の安富さんです。今回の上演にあたっては、原作者の暖かいご理解と励ましをいただきました。

そして、挑戦のしがいのある脚本を得て、2年生たちが体当たりの芝居をおこないます。原作のサプライズに負けない舞台をお目にかけることができれば幸いです。ご期待ください。

なお、蛇足ですが、外国からの留学生が日本語もできずに入学するという設定は、現実にはまずありえません。誤解ありませんよう。

語劇の上演は無事に終了しました。語劇にかかわったすべてのみなさん、お疲れ様でした。日曜日の最終回にもかかわらず、大勢のお客さんが見に来てくれました。観客のみなさま、ありがとうございました。

写真を掲載しておきます。

【一般】

2010年11月19日(金)~23日(火・祝)に東京外国語大学の第88回外語祭が開催されます。インドネシア語専攻関係では、例年のように1年生は料理店、2年生は語劇、インドネシア舞踊部はインドネシア舞踊公演をおこないます。

1年生の料理店はWarung Nesikaazです。正面から入って左手に位置しています。ナシ・ゴレン、サテ、ピサン・ゴレンのほかコピ・スス、ビル・ビンタンの飲み物の用意しています。ぜひお立ち寄りください。


2年生の語劇は「アヒルと鴨のコインロッカー」のインドネシア語版です。詳しくは「『アヒルと鴨のコインロッカー』インドネシア語劇で上演」をご覧ください。

インドネシア舞踊サークルは今年インドネシア舞踊部に昇格しました。部員にはインドネシア語専攻のほかに中国語、ビルマ語、ウルドゥー語専攻の学生もはいって規模が大きくなりました。インドネシア舞踊部になって初めての外語祭では以下の日程で公演をおこないます。今回は中国系の踊りが新しいレパートリーとして加わりました。素晴らしい舞踊の数々をお楽しみください。

■2010年11月19日(金) 野外ステージ 13:40, 15:00
■2010年11月22日(月) ダンスフェスティバル 101教室 13:10
■2010年11月23日(火・勤労感謝の日) 114教室 11:00, 13:30, 15:30, 17:00(アチェ舞踊)

詳細は外語祭公式サイトもご覧ください。
ちなみに東京外国語大学の学園祭は「行ってみたい学園祭」(ダイヤモンド社調べ)で第3位に選ばれました。


2010年11月17日

【リレー講義】

11月17日水曜日4限に、総合科目IVのリレー講義『民族と民族問題の諸相』の一部として「インドネシア」の第2回を担当しました。次回の担当は外語祭が終わった後の12月1日です。

今週の授業では、国民国家インドネシアに対抗する民族をテーマとして、具体例としてアチェと西パプアの分離独立運動を取り上げました。

今週の授業では以下の3点をおさえました。
1. 国民・民族(nation)、エスニシティ(ethnicity)の諸概念とその関係を理解する。
2. 国民国家(nation-state)であるインドネシアの成立と国民統合の過程を理解する。
3. 国民国家に対する地域の異議申し立てとしてアチェ、西パプアの分離独立運動を理解する。

講義でとりあげた映像はYoutubeで見ることができます。
Dirty War in Aceh - Indonesia (Youtube, 23:44) Journeyman Pictures
Papua: Indonesia's silent war (Youtube, 2:36) Aljazeera, 29 May 2008.

来週は外語祭のためお休みです。次回では、国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人について考えます。

第1回(11月10日) 多民族の共存
■第2回(11月17日) インドネシアに対抗する民族(今週)
第3回(12月1日) インドネシアの華人


226人分のレスポンス・シートの提出がありました。レスポンス・シートはすべて読ませてもらいました。出された質問・コメントの中から代表的なものを取り上げて、授業の補足をしたいと思います。2009年度の講義での回答も参考にしてください。(回答を掲載しました。2010-12-24)

2009年度第2回講義での回答


質問  アチェ、東ティモール、西パプアでの状況の違いは、どうして生じたのでしょうか?

回答
 これは大変に難しい質問です。ここでは、インドネシアへの国民統合の程度という視点から説明してみたいと思います。
 1945年にインドネシア共和国が独立宣言を発したとき、現在のインドネシア全土がすべてインドネシア共和国に含まれていたわけではありません。西パプアはまだオランダ領西ニューギニアでしたし、東ティモールはポルトガルの植民地でした。それに対して、アチェは、インドネシア共和国の首都が一時的におかれていたジョグジャカルタ周辺とともに、インドネシア共和国を構成する重要な一部となっていました。
 西パプア(当時は西イリアンと呼ばれた)は、1969年になって国連による暫定統治を経てインドネシアに移管されました。さらに、東ティモールは1976年になってインドネシアによる軍事介入を経てインドネシアに併合されました。
 このように見てくると、インドネシアへの国民統合の程度がもっとも弱かった東ティモールが独立の道を選び、その次に弱かった西パプアでは独立運動が継続し、もっとも強かったアチェが特別州としてインドネシアの一部として残る道を選んだということができるでしょう。


【地域基礎】

今週は、映画『危険な年』の後半を鑑賞しました。映画についてのレスポンス・シートを次回の授業時に提出してください。

来週11月24日は外語祭のため休講です。次回は、12月1日に第7章~第9章の報告をしてもらいますから、準備をしておいてください。

2010年11月15日

【3年次対象ゼミ】

今週は、Mさんに以下の文献のレジュメを報告してもらいました。

藤巻正己・瀬川真平(編)『現代東南アジア入門』(古今書院,2003)の第4章、瀬川真平「植民地都市の出現―東南アジアにおける大都市の起源と変容―」(pp.49-65)。

ジャカルタが植民地都市バタビアから発展してきた様子が理解できます。

【インドネシア語読解】

今週は最初に第1章を対象範囲にした小テストをしました。期末試験でまた出る範囲なので、小テストができなかった人はとくにしっかりと復習をしておいてください。

今週は第2章のp.18の2行目...menimbulkan rasa dosa.まで進みました。来週は外語祭のためお休みです。再来週11月29日に続きから進みます。

外語祭期間中にしてもらう宿題を配付しました。テキストは、Negara Harus Menjamin Kebebasan Beribadah, Beragama dan Berkeyakinanの前半です。

全文を日本語に訳し、訳文をA4判の紙にプリントして提出してください。提出日は次回11月29日です。宿題をもらっていない人は、633のドアのボックスから受けとってください。

次回はBBCのニュースの発表も再開します。1班の人は準備をお願いします。

2010年11月14日

【一般】

2010年11月13日(土)・14日(日)に拓殖大学文京キャンパスで第41回日本インドネシア学会研究大会が開催されます。一般参加自由です。プログラムは以下のとおりです。

キャンパス地図[リンク

11月13日(土)
拓殖大学文京キャンパス C館
テーマ発表「インドネシア語の文法研究」
13:05~13:15 趣旨説明 安田和彦(京都産業大学)
13:15~13:45 発表1 佐々木重次(前東京外国語大学)「幾つかの新しいイラスト(図解文法)」
13:45~14:15 発表2 長南一豪(獨協大学)「mau+受身の両義性について」
14:15~14:45 発表3 スリ・ブディ・レスタリ、内海敦子(明星大学)「インドネシア語口語における ‘sama’の用法」
14:45~15:00 休憩
15:00~15:30 発表4 関昌也(前拓殖大学)「私見構文論・動詞論」
15:30~16:30 総合討論

学会総会
16:30~17:30 第41回日本インドネシア学会総会

11月14日(日)
拓殖大学文京キャンパス F館(国際教育会館)301教室
自由研究発表
9:20~ 9:50 発表1 エディ プリヨノ(京都産業大学)Sebuah Tinjauan atas Singkatan di Advertorial Kementerian RI(インドネシア政府省庁による広報記事の中の略語についての一分析)
9:50~10:20 発表2 舟田京子(神田外語大学) 「マレーシアにおける独立前後のマレー語の立場」
10:20~10:50 発表3 野村亨(慶應義塾大学)「インドネシアの鉄道事情;現状と将来」
10:50~11:05 休憩
11:05~11:35 発表4 大形里美(九州国際大学)「『近代派』イスラム組織ムハマディヤーの伝統と現代インドネシア・イスラム社会」
11:35~12:05 発表5 相武知里(南山大学大学院人間文化研究科)「第二言語習得理論を応用したインドネシア語教材について」

12:05:12:35 特別講演 Dr.David Hill氏 (マードック大学教授) Pengajaran Bahasa Indonesia di Universitas Australia: Situasi Sekarang dan Strategi Masa Depan

主催:日本インドネシア学会事務局

2010年11月13日

【一般】

2010年 11月13日(土)に蔵前技術士会が開催する第135回科学技術セミナーで講師の一人として「インドネシア 文化と宗教」のタイトルで講演をおこないます。学生の参加費は無料、一般の参加費は500円となっています。

■第135回科学技術セミナー
■日時:2010年 11月13日(土)(受付開始:13:00)
 例会:13:10~13:20(蔵前技術士会会員向けの事務連絡)
 セミナー:13:30~17:00
 「インドネシア文化と宗教」の講演は13:30-14:40を予定しています。
■場所:東工大蔵前会館 1階 くらまえホール
 東京都目黒区大岡山2-12-1
 最寄り駅:東急目黒線・大井町線大岡山駅下車、徒歩1分 [交通アクセス
■要旨:
インドネシアは近年急速に発展する東アジア諸国の中の一国です。ここ数年4% から6%台の実質経済成長率を保っています。すでにG20に入っており、BRICsに続く急速な経済成長が見込まれる国としてNEXT11、VISTAなどの一国に数えられています。しかし、その一方で、インドネシアが世界最大のイスラーム教徒の数をもつ国であること、738の言語が使われている多民族国家であることは意外に知られていません。さらに、イスラームが多数派でありながら、インド国外では最大数のヒンドゥー教徒が住んでいること、キリスト教、仏教、儒教までもが国家の公認宗教であること、中国国外で最大数の海外在住華人がいることなど、さまざまな文化と宗教をもった民族が共存する国家でもあります。今回は、多民族国家インドネシアの実像を知ってもらい、そこに生きることの意味を理解していただくとともに、現在のような多宗教の多民族国家が生まれた歴史的背景にも触れてみたいと思います。
■詳細:蔵前技術士会「セミナーのご案内

2010年11月11日

【東南アジア古典文化論】

今週は、ラーマーヤナをもとに、現代のジャワを舞台にして作られた映画『オペラ・ジャワ』(Opera Jawa、ジャワ語、英語字幕付き、116分)の前半を見てもらいました。を鑑賞します。この作品はインドネシアを代表する映画監督ガリン・ヌグロホの2006年の作品です。アルティカ・サリ・デウィ(シティ)、マルティヌス・ミロト(スティヨ)、エコ・スプリヤント(ルディロ)が主演しています。映画の詳細については、配付資料を参考にしてください。

このブログの以下のページでも映画の解説をしています。
【リレー講義 表象としての映画】 6月18日・25日 前編
【リレー講義 表象としての映画】 6月18日・25日 後編

ワークシートを配付しているので、次回の授業で後半を見終わったところで提出してください。

来週11月18日は外語祭のため休講です。次回は11月25日になります。

■今週の配付資料(オペラ・ジャワの解説)
ファイルをダウンロード (395KB, PDF)

2010年11月10日

【リレー講義】

11月10日水曜日4限に、総合科目IVのリレー講義『民族と民族問題の諸相』の一部として「インドネシア」を担当します。11月10日、11月17日、12月1日の3回講義をおこないます。

昨年度と同様に、全3回のなかでは、東南アジアの多民族国家としてのインドネシアを紹介し、第1週では国民国家インドネシアにおける多民族の共存を、第2週では国民国家インドネシアに対抗する民族、あるいは国家のなかで対立する民族を、第3週では国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人の位置をとりあげます。

第1週の今日の授業では以下の3点をおさえました。
1. 多民族(多文化・多言語・多宗教)国家の一例としてのインドネシアの概要を理解する。
2. インドネシアの多民族性の歴史的背景を理解する。
3. インドネシアにおける多民族共存の実状を理解する。
映像素材としては「南の国のデパートガール」を使いました。

■第1回(11月10日) 多民族の共存(今週)
第2回(11月17日) インドネシアに対抗する民族
第3回(12月1日) インドネシアの華人


228人分のレスポンス・シートの提出がありました。レスポンス・シートはすべて読ませてもらいました。出された質問・コメントの中から代表的なものを取り上げて、授業の補足をしたいと思います。2009年度の講義の質問に対する回答も参考になるので、読んでおいてください。(回答を掲載しました。2010-12-24)

2009年度第1回講義での回答
2009年度第2回講義での回答
2009年度第3回講義での回答


質問
 視聴した映像資料のナレーションによると、大型ショッピングセンターはジャカルタにしかないとのことでした。なぜなのでしょうか?
回答
 インドネシアに巨大なショッピングセンターがあることに驚いた人が多かったようです。実のところ、現在の東南アジアには、日本と遜色のないショッピングセンター(モールなどを含む)が多数あります(ちなみに、フィリピンのマニラに「アジア最大」と称するものがあります)。
 映像資料として見てもらった番組は1995年制作のものです。この当時は、たしかに大型ショッピングセンターはジャカルタしかありませんでしたが、現在は、ジャワ島を中心に、インドネシアの各地の大都市で建設されています。
 ショッピングセンターが成り立つには、ある程度の規模の購買力をもつ都市住民が存在することが前提となります。1995年にはまだジャカルタに限定されていたこのような状況が、堅調な経済成長を追い風にして、現在ではインドネシア各地の大都市に広がったと言ってよいでしょう。


質問
 視聴した映像資料では、食事を手で食べていましたが、手で食べる習慣と宗教とは関係があるのでしょうか?
回答
 食事を手でする場面も、多くの人の印象に残ったようです。結論から言うと、手で食べる習慣は東南アジアではごく普通のことです。これは、宗教とは無関係な習慣ということです。 


質問
 映像資料で紹介されていましたが、物価が安いことに驚きました。現在はどうなのでしょうか?
回答
 映像資料のなかでは、デパートの社員食堂の昼食が2000ルピア、日本円に換算して90円だと紹介されていました。社員食堂ということもありますが、これは確かに安いですね。一般的に、発展途上国では人件費が安いために、物価が安い傾向にあります。
 このときの為替レートは、22ルピア=1円でした。現在(2010年12月24日現在)の為替レートは、109ルピア=1円ですので、円高の傾向であることがわかります。インドネシアのルピアに対して円高であることも、円に換算したときの物価が安く観じられる要因の一つです。
 なお、現在、焼きめし一皿を注文すると10,000ルピアくらいですから、円に換算すると92円くらいで、1997年とあまり変わっていないことになります。


質問
 映像資料では、ムスリムの女性が肌を見せていたり、男性と握手をしていましが、普通のことなのでしょうか?
回答
 この点も意外に思われたことの一つのようですが、イスラームの慣習は、地域や時代によって大きく異なります。
 インドネシアでもジャワ島では、とくにジャカルタのような大都市では、ムスリムの女性が肌を見せていたり、男性と握手することはごく普通のことです。ただ、握手と言っても、手のひら同士を接触させる力強い握手ではなく、指の部分同士を重ねるような弱い握手をするのがインドネシア流です。
 イスラームが強い地域にいくと、女性が肌を隠す傾向にありますが、それでも一部の中東地域のように隠すことはありません。また、男性との握手にも抵抗はないようです。


【地域基礎】

今週は、映画『危険な年』の前半を見てもらいました。タンジュンプリオクの港で主人公たちがスコールにあう場面までです。来週は、この続きから鑑賞します。

この映画については、「映画で学ぶインドネシア」のページを参考にしてください。

前回のレポート課題を提出してもらいました。

■今週の配付資料(映画『危険な年』鑑賞資料)
ファイルをダウンロード (367KB, PDF)

2010年11月 8日

【3年次対象ゼミ】

今週は、カンポンの意味についての調査結果を報告してもらいました。「村」、「都市部の低所得者層の集住地域」、「地区(たとえばkampung Cina「中華街」)という三つの意味があることがわかりました。そのあと、齋藤論文について検討しました。

続いて、藤巻正己・瀬川真平(編)『現代東南アジア入門』(古今書院,2003)の第4章、瀬川真平「植民地都市の出現―東南アジアにおける大都市の起源と変容―」(pp.49-65)を読んで、来週、レジュメとコメントを発表してもらうことにしました。

今日、欠席した人は配付資料を633のボックスに入れておくので受けとってください。

【インドネシア語読解】

今週は、p.15の1行目からp.16のjauh dari akar induknyaまで進みました。来週は、この続きから始め、第1章を終えたあと、第2章に進みます。

2010年11月 4日

【4年次対象ゼミ】

今週は、KCさんとSTさんの卒論の個別指導をおこないました。

次回の個別指導は12月2日になります。この期間、間があくので、メールによる相談と学生の自主ゼミを行いたいと思います。

【東南アジア古典文化論】

今週は、ラーマーヤナの登場人物の関係図を学生に説明してもらい、続いて、プランバナン寺院の浮き彫りを紹介しながら、物語の粗筋をおっていきました。

次回からは、2週にわたって、ラーマーヤナを現代のインドネシアに置き換えた映画『オペラ・ジャワ』を鑑賞する予定です。

2010年11月 1日

【3年次対象ゼミ】

今週は、齋藤綾美『インドネシアの地域保健活動と「開発の時代」―カンポンの女性に関するフィールドワーク』(御茶の水書房、2009)の第1章「インドネシアにおける「開発の時代」と地域社会―「開発体制」研究の問題点」のレジュメ報告とコメントをしてもらいました。

ディスカッションの中で「カンポン」の意味を尋ねる質問がありました。次回は、全員に、この文献のなかの「カンポン」の意味を調べてきてもらい、そのうえで、この文献で、著者がポスヤンドゥを手掛かりに「開発の時代」の「地域社会」を見直そうとしているのはどのような意図なのかを考え、発表してもらいます。

【インドネシア語読解】

今週は、p.12の第3パラグラフからp.15の第1パラグラフの終わりまで進みました。訳は終わったので、来週は1行目のMaka...の部分から説明を始めます。

外語祭が終わった11月29日からBBC Indonesiaによる今週のインドネシアのニュースを再開します。最初は、第1班の担当ですから、準備をしておいてください。


          

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