授業関係のお知らせのトップに戻る

3年次対象ゼミ

2008年2月 4日

今日は、作ってきてもらったレジュメを発表してもらいました。

これから就職活動に忙しくなる時期ですが、春休みの期間にできるだけ資料を集めて、文献を読み込むようにしてください。

2月15日の卒論・卒研発表会にはできるだけ参加するようにしてください。

それでは、新年度の授業で再会しましょう。

2008年1月28日

ジェンダーに関心のある学生に対しては、今読んでいる本のレジュメを作ってくるように指示しました。

インドネシアの民話における動物の取り扱いに関心のある学生に対しては、日本の民話や昔話の研究の入門書の中から、動物をテーマにした部分を抜き出してコピーしたものを渡し、レジュメを作ってくるように指示をしました。

レジュメ作りは先行研究を理解するにあたっての基本的な作業になります。よくできたレジュメは卒論の一部になりますから、しっかりと作っておいてください。

2008年1月21日

ゼミ生の1名はすでにインドネシアに留学しました。今日は2名の出席です。

STさんには、インドネシアの民話のいくつかの粗筋を報告してもらいました。このあと、さらに民話のデータを集めること、動物毎のインデックスを作ること、参考文献を整備することを指示しました。

SMさんは留学を予定していますが、ジェンダーの問題に関心があるので、関連論文のレジュメを作ってきて、次回発表してもらうことにしました。

2007年12月17日

今日は、4名全員が出席しました。来年1月から留学を予定している1名をのぞき、それぞれ、卒論の構成案、参考文献のリスト、研究計画の案を提出してもらい、今後の計画を話し合いました。

FMさんには、スハルト政権の時代区分について、全体を見通して考えること、風刺について、百科事典の項目を広く読んでみることを勧めました。

来年1月からジャカルタに留学するSIさんには、旧正月の儀礼やイムレックの儀礼について調査をするように勧めました。

STさんには、インドネシアの民話に出てくる動物について、データベースを作るところからまず始めるよう勧めました。

インドネシアのジェンダー/性的分業に関心があるSMさんには、インドネシアの婚姻法、スラマタンの食事を準備する女性の役割、ジャワ版マハーバーラタに登場する女戦士スリカンディなどについて着目してみることを勧めました。

今回の発表は、中間発表としての役割を十分に果たしたので、出席者の同意のうえ、明日の振り替え授業日はお休みにすることにしました。

それでは、よい新年をむかえてください。

2007年12月10日

今日のゼミでは、3名が出席しました。前回の指示を受けて、絞り込んだ卒論のテーマについて、報告してもらいました。

STさんは、インドネシアの民話を、民話に現れる動物たちの特徴という視点から分析することにしました。日本や西欧の民話との比較も可能になるテーマと思います。

FMさんは、すでに、風刺やジョークによる大衆の批判精神とそれに対する政府の検閲という、かなり絞り込んでテーマで、すでに資料の収集と分析にはいっています。

SIさんは、来年の1月から1年間のインドネシア留学を計画しています。2月にあるイムレックを観察してデータを集めることにしました。

次回、12月17日には、以下の3件について、書いた物を提出してください。
1) 最終的にできあがる卒論の構成案。簡単に言えば、目次の案です。
2) 卒論を書き上げるまでの、これから1年間の研究計画。文献資料の収集やフィールドワークをおこなう予定の人は、どの段階で何をおこなうかをしっかりと計画してください。
3) ここまでに参考にした文献、これから参考にする予定の文献のリスト。

これらについてコメントをしますので、最終日12月18日には、修正したバージョンを発表してください。
それでは、あとわずかになった12月の時間を有効に使ってください。

2007年12月 3日

今日のゼミは、急遽予定を変えて、イスラーム表象科研第1回研究会への出席をもって、授業に代えました。出席できる時間内で、参加してもらいました。

次回は、いつもどおりの授業です。

2007年11月19日

今週の二人の参加者がありました。今回は、これまで考えてきたテーマをさらに絞り込んで来るようにをお願いしていまいた。

FMさんの方は、スハルト政権後期における風刺的ジョークと風刺画について分析し、当時の人々の真情を明らかにするという方針で固まりました。今年最後の授業となる12月18日の中間発表会では、スハルト政権期における検閲事件を調べてきて、報告することになりました。また、資料となる雑誌の所在を探し出すこともお願いしました。

STさんの方は、民話の研究という漠然としたテーマにとどまっています。先行研究や関連する分野の本を読みこんで、テーマの絞り込みをしてくるようにお願いしました。

次週は外語祭のため休みなので、次回は再来週12月3日になります。今日、休んだ受講生も、テーマの絞り込みをきちんとしてきてください。

2007年11月12日

今週の3年次ゼミは、ゴミ問題をテーマにした、卒論作成のシュミレーションの最終回です。前回は、インドネシアのゴミ問題についての先行研究を調べだしてくるように指示しました。

ここでは、GeNiiの中にあるCiNiiのデータベースを使って調べてみることにしましょう。CiNiiで、「インドネシア」と「廃棄物」をキーワードにして検索してみると、24件の論文がヒットしました。

ここから、次のステップはどうなるでしょうか?最初に取るべき方法は、その中から自分のテーマに関係ありそうな論文を入手することです。内容がよくわからないときは、明らかに自分のテーマから外れるものを排除して、残りはすべて入手するという方針がよいでしょう。

本学の図書館にあるかないかはOPACで調べられます。本学にない場合には他の図書館をあたってみます。どの図書館に所蔵されているかは、WebCat Plusで調べることができます。

文献を探すときは、著者名、論文名、掲載雑誌名、巻・号・ページを控えておきます。

論文が手に入ったら、その論文で参照・引用されている文献をその論文の文献目録で調べて、自分のテーマに関係ありそうな文献をさらに見つけ出します。このように、文献から文献を見つけていく芋づる式の調べ方は、テーマに沿って文献を探し出せるので、大変に効率的な方法です。

さて、CiNiiの検索結果に戻ってみて、ここから取ることのできるもう一つのステップは、ヒットした24件の論文の著者たちが書いた他の論文を探し出してみることです。これもCiNiiのデータベースを使えば、クリックするだけで実行することができます。「インドネシア」と「廃棄物」というキーワードでは拾い損ねた論文の中から自分のテーマに関係しそうな論文を探し出せる可能性があります。

また、著者が所属している研究機関を調べてみると、その機関でおこなっている研究の中に、自分のテーマに関係がありそうなものが見つかる可能性があります。

最後に、CiNiiの検索結果から、もう一つ取ることができるステップは、ヒットした論文を掲載している雑誌のバックナンバーを時系列に読んでみることです。バックナンバーを置いてある図書館に行ければ理想的ですが、目次をざっと眺めてみるだけでも、その分野の研究がどのようなものであるかを掴むことができます。卒論を書く際に参考にできる方法論が見つかる可能性があります。

以上、CiNiiの検索結果を使って、先行研究に関する資料を集める方法をまとめてみました。一つの文献を縦横斜めに読み込むことによって、関連する文献をさらに見つけ出すコツを身につけてください。

来週は、自分の本来のテーマに戻って、テーマをさらに絞り込んできてください。そのテーマのどういうところに興味・関心があるのかを報告してもらい、具体的な方向性を決めていきたいと思います。3年生といっても冬休みが明けると就職活動が始まります。冬休みが始まる前には、卒論のテーマと方向性を確定しておきましょう。

2007年11月 5日

今日は、ゴミについての概念を絞り込んでみました。まず、一言でゴミといっても、産業廃棄物(事業所が出すゴミ)、一般廃棄物(家庭がだす生活ゴミ)、路上へのポイ捨て・不法投棄されたゴミ、などがあることを確認し、ここでは、家庭で発生し個人が処理(ゴミ箱に捨てる・分別するなど)するゴミを扱うことにしました。また、下水や排水などは、関連があるテーマだが、直接扱うテーマではないことで意見が一致しました。

続いて、生活ゴミにも、食材(生ゴミ)や紙のように、自然に帰すことができるゴミ、プラスチック・金属・ガラスのように、自然に帰すことができないゴミがあるという点が指摘されました。

また、後者でも、ガラス瓶のようにリユースができるもの、空き缶のようにリサイクルができるものがあることも指摘されました。

以上の議論を踏まえて、生活ゴミについて、ゴミの発生から運搬経路を経て最終処理までのシステムを考えてみることにし、それぞれ、このテーマに対する自分のアプローチを述べてもらいました。他の国々のシステムとの比較、行政・NGOに対する提案型の卒論などのアイディアが出されました。

来週は、インドネシアのゴミについての、先行研究を調べたうえで、その先行研究をもとに、どのような研究を進めるかを提案してもらいます。

2007年10月29日

今日は、ゴミに関わる意識の問題にかかわるポイントを5点あげてもらいました。それぞれのポイントについて、どのような調査方法を用いたらよいかを考えてみました。たとえば、アンケート、聞き取り、参与観察、文献調査(報告書、法律、統計など)などが想定されます。

次回は、テーマをさらに絞り込んでみたいと思います。そのためには、まずインドネシアという文脈を離れて、ゴミ問題自体について、調べてきてください。つまり、これまでに出てきた分別、埋め立て、ポイ捨て、CO2といった概念が、全体としてどう関連しあっているのかを、明らかにして欲しいということです。

2007年10月22日

今週からは、しばらくの間、共通のテーマを選んで、卒論作成の手順のシミュレーションをしてみることにします。

参加者から出されたテーマ候補は、ゴミ、ラマダン中の物価上昇、地球温暖化対策でした。この中から、ゴミを共通のテーマとして選びました。

このテーマを元に、ブレーンストーミングをして、さらに絞り込みをした結果、ゴミ処理のシステムというテーマと住民の意識というテーマが出てきました。次回は、それぞれのテーマについて、重要なポイントをあげてもらい、それぞれのポイントについて何について調べる必要があるかを検討し、リストにして提出してもらうことにしました。参加者は、二つのグループにわけ、二つのテーマを分担してもらうことにしました。

次回に検討してもらいたいもう一つの点は、卒論の最終結果を、どのような形で、社会に還元するのかということです。行政への政策提言とか、NGOの事業計画とかいった形でまとめることが想定されます。

2007年10月15日

今週は、二人の参加者から、自分の卒論に関連する文献のリストを提出してもらいました。文献リストはまだまだ短いので、これから充実させてください。

卒論への取り組み方を理解してもらうために、来週からしばらくシミュレーションをしてみたいと思います。最近のインドネシアの出来事から、気になるニュースをコピーして持ってきてください。ゼミ全体で検討してみたいと思います。

2007年10月 2日

夏休みの宿題として、卒論のテーマに関わる文献のリストとその中から選んだ1冊のレジュメを提出するように指示していましたが、出せる人がいませんでした。来週は体育の日で休みなので、再来週の授業のときに必ず出すようにしてください。

卒論に扱いたいテーマとしては、インドネシアの民話、インドネシアのジョーク、女性の権利を守るNGOの活動、華人文化の復興などをあげてもらいました。まだまだテーマとしては一般的で漠然としているので、これからさらに絞りこんでいく必要があります。

2007年7月24日

今日は月曜日の振り替え授業日でした。イムレックについての報告の後半をしてもらったあと、岩田慶治『アニミズム時代』(法蔵館、1993)のレジュメの報告をしてもらいました。

イムレックについては、「華人の正月」という側面と「儒教の正月」という側面の両方に着目することが大事なようです。

先週は海の日だったので一回お休みでした。今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの最後まで報告をしてもらい、そのあとに、イムレック(「陰暦」中国暦の旧正月)についての報告を少ししてもらいました。

次回は、月曜日の振り替え日となる明日です。イムレックについての報告を最後までしてもらったあと、アニミズムについてのレジュメを報告してもらいます。1学期最後の授業となります。

2007年7月 9日

今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの第5章の前半部分までを報告してもらいました。次回は、残りの報告をしてもらい、そのあとに、イムレック(中国正月)についての報告をしてもらう予定です。

2007年7月 3日

今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの第2章の部分までを報告してもらいました。来週は、第3章の部分の報告から始めます。

戦後すぐに日本語訳でベストセラーになったルース・ベネディクトの『菊と刀』が、オリエンタリズムの問題を抱えているにしろ、「民俗誌的現在」としての日本人と日本文化の全体的な研究をおこなったこと、「集団主義」と「恥の文化」という概念を提示して後の研究に大きな影響を与えたことの2点を確認しました。

2007年6月25日

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」のレジュメの後半を報告してもらいました。インドネシアの女性運動の歴史が概観できたと思います。

次週は、青木保の日本文化論についてのレジュメを報告してもらいます。

2007年6月18日

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(pp.185-234、明石書店、2004年)のレジュメを報告してもらいまいた。今回は、本文p.200までの報告を終えましたので、次回は、本文p.201からの報告から続けます。

2007年6月11日

今日は関本論文の第5章と第6章のレジュメを発表してもらいました。稲作の導入による人口増大の結果として王権が生じたのではなく、王権の成立が人口集中の誘因となったという考え方は魅力的です。インド化もまた王権が人を呼び寄せる誘因となったのでしょう。

次回は、ジェンダー論の論文を読みます。レジュメの準備をお願いします。

2007年6月 4日

今日は関本論文の第4章のレジュメを発表してもらいました。マンダラ国家論に着想を得たタンバイアの銀河系的政体論が変化への契機を含む動的な世界観であることが示されていました。次回は、第5章と第6章のレジュメの発表をお願いします。

2007年5月28日

今日は、関本論文の第2章の続きと第3章のレジュメの報告してもらいました。

ジェンダーに関心をもっている受講生の希望で大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(明石書店、2004年)のコピーを配布しました。6月18日にレジュメを報告してもらうことにしました。

そのあとは、青木保の著作のレジュメの報告、イムレック(インドネシアの中国正月)についての調査報告をしてもらう予定です。

2007年5月21日

今日は、各受講生の進捗状況を確認したあと、関本論文の第2章のレジュメを報告してもらいました。

その場での議論で問題となったのが、「東南アジアの王権」をテーマにした研究だが、そもそも「東南アジア」という地域は何のか?それを地域として認めることはできるのか?それを地域という一つのまとまりとして研究の対象にすることはできるのか?という根元的な問いかけでした。

東南アジアという地域概念が歴史的な構成であることを示したうで、、それを踏まえたうえで、東南アジアという地域を認めるかどうかについて、認めるとしたらどのような基準が認めるのか、という点について議論をしました。基本に立ち返えることができたという意味で有意義だったと思います。

次週は、第2章について引き続き掘り下げて検討することにします。

並行して、自分が関心をもつテーマに関連する文献を見つけた人は、来週までにコピーを用意しておいてください。

2007年5月14日

今日は、文献リストの書き方(その3)として、文献の種類別に基本的なフォーマットを説明しました。文献リストと論文につける参考文献目録の違いについて質問がありましたが、基本的に、参考文献目録は論文で参照または引用された文献だけを集めた文献リスト(ただし、そのためにフォーマットが若干異なる)と考えてもらえればよいと思います。

そのあと、予定を変えて、受講生それぞれの卒論・卒研のテーマをどのように選ぶかについて、話し合いをしました。

卒論のテーマを考える場合には、テーマを絞り込むことと、それに対してどのようにアプローチするかを決めることの二つが必要となります。たとえば、料理についても、肉料理にするとして、牛肉、豚肉、鶏肉のどれを使うのか素材を絞り込む過程と、鶏肉を使うと決めたとして、和洋中華いずれの方法で調理するかを決める過程があるのと似ています。ここまで決めて初めて、たとえば鶏肉で親子どんぶりを作るとか、カレーライスを作るとか言った具体的な料理が形になるわけです。

インドネシアの儒教をテーマとする受講生には、最近正式の休日になった中国正月イムレックについて、ネット上の新聞記事を集めて、インドネシア社会の意見について整理するよう指示しました。

ジェンダーに関心がある受講生には、テーマをさらに絞り込むために、ジェンダー関係の文献で関心が持てそうなものを選ぶよう指示しました。文献が決まったら、輪読したようと思います。

文化と呼ばれる現象について多角的な見方ができることに関心をもつ受講生には、青木保の『日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー 』(中公文庫、1999)を探して来るように指示しました。 同じ著者の『異文化理解』 (岩波新書、2001)も参考になるでしょう。

次回は、関本論文のレジュメの報告の続きをおこないます。

2007年5月 7日

今日は、ネット上の情報の検索とその取り扱い方について議論しました。さすがに3年生になると、ネットの情報に対して、一定の距離をおいて接する態度を身につけているようです。次回は、具体的な文献リストの書き方を説明します。

そのあと、関本論文の第1章のレジュメを報告してもらいました。史料を使った通時的な歴史学的研究と、フィールド調査による共時的な人類学的研究のちがいが明らかになったと思います。次回は、第2章以降のレジュメを報告してもらいます。

2007年4月23日

今日は、最初に、ネットを使った文献・資料の検索の方法について紹介しました。中心はOPACとGeNiiを使いました。そのあと、文献リストの書き方(その1)について説明をし、実際に書籍や雑誌を使って、文献のリストに必要な情報の抽出をしてもらいました。

次回は、ネット上の情報の検索とその取り扱い方について説明する予定です。また、関本論文のレジュメも順番に発表してもらいます。

2007年4月16日

今日は3年生を対象とする1学期最初のゼミでした。ゼミ生一人ひとりから、関心を持っているテーマ、留学希望の有無などを聞きました。このあとゼミ長を選出しました。ゼミ長にはメーリングリストの立ち上げをお願いします。

来週から数回は、関本照夫「東南アジア的王権の構造」伊藤亜人・関本照夫ほか編『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会、1987: 3-33)のレジュメを分担して報告してもらいます。

          

カテゴリー

新規エントリーの投稿
[権限をもつユーザのみ]