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2010年2月22日

【一般】

2010年2月22日(月)に、下記の要領で、南山大学 アジア・太平洋研究センターと上智大学アジア文化研究所イスラーム地域研究拠点グループ2「東南アジア・イスラームの展開」がセミナー「東南アジア・イスラーム研究の新しい展開へ向けて」を共同開催します。私も参加予定です。

セミナー「東南アジア・イスラーム研究の新しい展開へ向けて」
日時:2010年2月22日(月)13:00-18:00, 2月23日(火)9:30-13:00
場所:南山大学名古屋キャンパス J棟1階特別合同研究室(Pルーム)
   南山大学アジア・太平洋研究センター
   〒466-8673名古屋市昭和区山里町18番地
   TEL: 0528323111(代表) FAX: 0528326825
   Email: cfescfasall@nanzanu.ac.jp
ポスター(PDFファイル、南山大学ウェブサイト)

《プログラム》
第1部(2/22) 研究動向と展望
1. 「インドネシア・イスラーム研究:“二項対立の構図”を越えて」
 小林 寧子(南山大学)
2. 「フィリピンのムスリム、イスラーム研究:主要研究とそのパラダイム」
 川島 緑(上智大学)
3. 「東南アジア・イスラーム教育研究の展開と可能性」
 服部 美奈(名古屋大学)
司会: 太田 淳(中央研究院・台湾)
コメント:青山 亨(東京外国語大学)

第2部(2/23) 研究発表
1. 「マレーシアの改宗係争からみる民事裁判所とイスラーム法」
 光成歩(東京大学大学院)
2. 「現代インドネシアにおける中東留学経験者のもたらす影響:エジプト・アズハル大学出身イスラーム知識人の事例から」
 木下博子(京都大学大学院)
3. 「フィリピン・マニラにおけるイスラーム改宗女性の連帯と活動」
 渡邉暁子(東洋大学)
司会:服部 美奈

2010年2月21日

【一般】

第2回「世界の多言語・多文化社会研究」シンポジウムがつぎのとおり開催されます。私も司会として参加しています。関心のある方のご参加をお待ちしています。

第2回「世界の多言語・多文化社会研究」シンポジウム
ゆらぐ境界、交わる人びと:「日本人」を再考する

日時 2010年2月21日(日)10:00~17:45
場所 東京外国語大学 研究講義棟 227棟

詳細は多言語・多文化教育研究センターのウェブページをご覧ください。

09Sekai.JPG

2010年2月14日

【一般】

神田外語大学の異文化コミュニケーション研究所では以下の要領で共同研究プロジェクト公開ワークショップを開催します。私も参加予定です。

公開ワークショップ「EPAと外国人看護師・介護福祉士候補~背景・受け入れ実態・課題~」
日時:2010年2月13日(土)13:30~18:00 14日(日)10:00~17:30
場所:神田外語学院本館7階会議室(JR神田駅西口より徒歩2分)アクセスマップ・交通
主催: 神田外語大学異文化コミュニケーション研究所(ICCI)
協力: クロスカルチュラルケアネットワーク(CCCN)(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センターミニ研究プロジェクト勉強会)
申し込み:神田外語大学異文化コミュニケーション研究所まで。入場無料
   (Tel & Fax) 043-273-2324
   (E-mail) icci@kanda.kuis.ac.jp
   (ウェブサイト) http://www.kuis.ac.jp/icci/
詳しくは異文化コミュニケーション研究所のページを参照

2010年2月12日

【2009年度の記録】

インドネシア語専攻卒業予定者による卒論発表会が2月12日(金)に110教室で開催されます。時間は14:00-17:00です。在学生にとっても、将来の卒論のテーマや作成の仕方のヒントが見つかるよい機会です。ぜひ参加してください。

発表会のあと、引き続き円形食堂で追いコンを予定しています。

2010年2月10日

【地域基礎】

今週は423教室で地域基礎1の期末試験を実施しました。問題は先週提示したものです。

先週見たビデオ「村に水を引く男」のワークシートを返却しました。


春休みの間も勉強を続けてください。4月に読解の時間で会いましょう。

2010年2月 8日

【3年次対象ゼミ】

今週は、残りの4人の人に、これから卒論・卒研提出までの研究計画を発表してもらいました。
 SYさん:バイオ燃料は人類にとって、損か、得か~東南アジアを中心に考える
 STさん:近現代インドネシアにおける音楽文化の受容と発展
 AMさん:なぜインドネシアは飢えているのか
 TKさん:観光開発は地域の人々の生活に何をもたらすのか、与える影響は何か?

春休みも無駄にしないよう計画にしたがって研究を進めてください。

来年度の1学期の最初の卒論ゼミの時間では授業の年間予定を説明するので、かならず出席するようにしてください。

【インドネシア語読解】

今週は期末試験を実施しました。形式はいつものように日本語訳、文法、語彙の3分野です。

あわせて、まだ受けとられていなかった提出物を返却しました。

一年間の受講お疲れ様でした。春休みにしっかりとインドネシア語の勉強を続けて、新年度に臨んでください。

2010年2月 4日

【東南アジア古典文化論】

今週は今学期最後の授業です。配付資料をもとに、14世紀にジャワで作られたスタソーマ物語を分析することによって、「インド化」した東南アジアにおける仏教思想の到達点を検討します。スタソーマ物語では密教の不二一元論に基づいて、仏伝、ジャータカ、ヒンドゥー叙事詩の物語の要素を包括した物語が語られています。スライドでは、20世紀にバリで作成されたスタソーマ物語の天井画を紹介します。

期末課題レポートを提出してもらいました。

1学期から2学期にかけて長いあいだ受講ありがとうございました。追記に期末課題レポートへの講評を記しているので参考にしてください。

■今週の配付資料
「スタソーマの概要」 ファイルをダウンロード (223KB, PDF)

【期末課題レポートへの講評】
課題1
 須弥山儀に基づいて伝統的な仏教の世界観を説明する部分は、ほとんどの人がきちんと説明できていました。
 ただし、釈迦の「降兜卒・入胎」を説明する部分で、ほとんどの人が言葉の解釈(兜卒天から降りて摩耶夫人の胎内に入った)にとどまっていたのは残念でした。須弥山の上空に浮かぶ兜卒天(六欲天の一つ)から、須弥山の南方の大陸である閻浮提(人間の世界)に転生したことまで指摘してもらうと、仏教的世界観の中での位置付けならびに課題2の輪廻転生の問題とも関連づけることができて、理解が深まったと思います。

課題2
 輪廻転生は仏教とヒンドゥー教の区別なく古代のインド社会において共有されていた認識ですが、六道の中の輪廻を苦とみる仏教とヴィシュヌ神への帰依を強調するラーマーヤナにおけるヒンドゥー教では、輪廻転生への見方が違うことを見落とすことはできません。
 ラーマーヤナでは、輪廻転生が、ヴィシュヌ神の10のアヴァターラの一つであるラーマが悪鬼ラーヴァナを倒し、世界にダルマ(秩序)を回復するという大きなテーマを支えるために使われていることに注目して欲しいと思います。
 課題1に比べて課題2の解答の分量が少ない人が多かったのが気になりましたが、ラーマ以外の登場人物の輪廻転生や、ヴィシュヌにかけられた呪い(シーターとの離別)についても調べてくれた人がいたのはよかったと思います。

2010年2月 3日

【地域基礎】

今週は、第19章「インドネシアの大衆文化―映画の視点から」の報告をしてもらいました。

これで、夏休み課題レポートは第12章「ミナンカバウ」以外のすべてのレポートについて報告が終了しました。

このあと、ODAやNGOによる地域開発支援にかかわる問題について理解を深めるために、ビデオ「村に水を引く男」を見てもらい、ワークシートを使ってポイントの整理をしてもらいました。

来週2月10日(水)2限に423教室で期末試験をおこないます。教室が変更されているので注意してください。試験問題(記述式)は今日配付しました。下からもダウンロードできます(パスワードが必要)。詳細はメーリングリストを見てください。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード 「村に水を引く男:ワークシート」(29KB, PDF)

■期末試験問題(開くためにはパスワードが必要)
ファイルをダウンロード (106KB, PDF)

2010年2月 2日

【大学院】

小ヶ谷千穂「国際移動とジェンダー―フィリピンの事例から」
宇田川妙子・中谷文美・編『ジェンダー人類学を読む―地域別・テーマ別基本文献レヴュー』世界思想社, 2007, pp.240-259.
■上記書籍の第10章.2010年2月2日.

【大学院】

足立眞理子「ケアのグローバル化―ケア労働の国際的移転と日本的状況」
足立眞理子・木村涼子・熊安貴美江・伊田久美子『フェミニスト・ポリティクスの新展開―労働・ケア・グローバリゼーション』明石書店, 2007年, pp.159-176.
■上記書籍の第1章.2010年2月2日.

2010年2月 1日

【3年次対象ゼミ】

今週は、5人の人に、これから卒論・卒研提出までの研究計画を発表してもらいました。
 MAさん:インドネシアの丁字入りタバコKretekについて
 YYさん:インドネシアのトイレはなぜ水浸しなのか?
 KCさん:インドネシアのノン・フォーマル教育
 SMさん:海藻はインドネシアの貧困層を救うか?
 TMさん:インドネシアの子供に生活習慣の改善を促す絵本作り
 (TMさんのみ卒研)

フィールドでアンケート、インタビューを予定している人は、あらかじめ日本で予備調査をして、質問項目の不足、表現の問題などをチェックしておくことを勧めます。留学生の協力をお願いするとよいでしょう。

テーマがまだ絞り切れていない人は、そのテーマで何を知りたいのか、知ってどうなるのか、さらによく考えてください。

絵本は、どのようにしたら活用してもらえるも考えてください。

以上、発表に基づいて、研究のテーマ、研究の方法について活発な議論ができました。来週は残りの4人に発表してもらいます。

【インドネシア語読解】

今週のBBCのニュースは4班にパプア州でフリーポート職員に襲撃の記事について報告してもらいました。

ニュースのテキストのなかで以下の部分に気を付けてください:

Dia menambahkan polisi belum mengetahui pelaku dan motif serangan.
Karena saksi yang berhasil kita cari keterangan sementara, tidak melihat siapa pelaku penembakan," kata Mohamad Sagi.
理由を示すkarena節が前の文を受けていることと、yang節の中が他動詞のゼロ形になっていることに注意をする必要があります。襲撃の犯人と動機がまだわかっていないのは、目撃者が銃撃犯を見ていないからだ、というのが骨格ですが、その目撃者について、「我々(警察)が現時点で情報を得ることに成功した(その情報の元である目撃者)」というyang節による修飾がおこなわれています(インドネシア語の文法からみると変則的ですが)。

テキストはp.35の下から4行目の6 atau 8 menit.まで進みました。

今週のポイントは以下のとおりです:
・Kereta api Jepang kalau berjalan pintunya selalu tertutup.
kalauにはif「もし~場合」の意味のほかに、when「~のとき」の意味もあります。ここでは「~のとき」で考えてください。「日本の鉄道は走行中(=走っているとき)は常にドアが閉まっている。」と訳せます。
・Pada saat sibuk bisa lebih sering.
saatには「瞬間」の意味のほかに「とき」の意味もあります。ここでは「とき」で考えてください。「ラッシュアワー(「=忙しいとき」)ではさらに(列車の発車が)頻繁になることもある。」と訳せます。bisaも、いつも「~できる」と訳すのではなく、「~こともある」と訳すとうまくいくことがあります。
・Kalau yang menghubungkan Osaka dengan Kobe atau Osaka dengan Kyoto ada tiga macam perusahaan.
ここでのkalauは、「私(が食べたいものが何かと言えば、それ)はうなぎ(どんぶり)だ。」という日本語の文の「は」に似ていて、文のトピックを示す働きをしています。yang節は「~であるもの・こと」という意味で使われています。したがって、「大阪と神戸、大阪と京都を結ぶ鉄道(を考えてみると、それ)には三種類の会社がある。」と訳せます。

2学期の読解はここまでです。来週は期末試験があります。2学期に読んだテキストの範囲が対象となります。しっかりと復習をしておいてください。

          

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