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2018年6月28日

【4年次対象ゼミ】

今週は3名の出席者に加えて、他ゼミからのインドネシア語専攻の学生1名がオブザーバーとして参加しました。

インドネシア国軍の社会的位置づけを卒論テーマにしているKさんのテーマについて議論をしたあと、卒論に関連したインタビューを行ったMさんにインタビューの記録を報告してもらい、議論を行いました。

来週は春学期最後の授業です。夏学期に向けて、研究の進捗状況について中間報告を行ってもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、予定を変え、10月の合同ゼミでの発表テーマについて自由な議論を行いました。「砂糖からみるインドネシア食文化の昔と今」という仮テーマを出発点に、いろいろな観点からアイデアを出してもらいました。来週は、今日出された材料についてさらに調べた上で、テーマの絞り込みができればと思います。

そのあと、インドネシアの1990年代から2000年代にかけてのポップスをCDで振り返り、受講生の音楽観について意見交換をおこないました。

来週は、春学期最後のゼミです。合同ゼミでの発表の検討を行います。今日出された材料について各自で調べてきたうえで、参加してください。また、ブラタオヤマのレポートを提出してもらいます。

2018年6月21日

【4年次対象ゼミ】

今週の出席者は2名でしたが、他ゼミからのインドネシア語専攻の学生2名がオブザーバーとして参加してくれました。

今週は、野中(2014)の書評レジュメについて報告してもらい、議論をおこないました。文学作品の研究については、「書き手」→「作品」→「読み手」という3つの要素と、これらを取り巻く「出版・流通という社会的な仕組み」、そして、「社会・文化的な文脈」を考察する必要があることが確認されました。さらに、雑誌という媒体がもつ特徴として編集者の意思が反映されること、読み手との間に双方向な交流があることが確認されました。最後に、スハルト政権期のイスラームと政治の関係の変化について議論を行いました。

次回からは、就活を終えた履修生に卒論の研究テーマに関わる報告をしてもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

今週は、金悠進(2018)の書評レジュメを提出してもらい、それに基づいて議論をおこないました。インディーズの音楽活動が軍に依存することに疑問が出されましたが、インディーズのバンドがメジャーになるなかで、大観衆を収容する会場が不足していることが、軍の敷地を利用することの背景にあるのではないか、という理解を共有しました。次回は、音楽とネット配信との関係について議論をしてみたいと思います。

後半は、インドネシア音楽の歴史を共有するため、クロンチョンの古典的な作品をいくつかをCDで聞きました。クロンチョンという形式のなかにも、中国の影響を受けた楽曲や、ジャワのガムランに影響を受けた楽曲があることを確認しました。クロンチョンの中でも「ブンガワン・ソロ」はとくに日本や中国でも人気があり、今回は中国語版の「ブンガワン・ソロ」を聞きました。最後に、ダンドゥットを代表する初期のロモ・イラマの曲を聞きました。次回は、さらにCDを聞く予定です。

2018年6月14日

【4年次対象ゼミ】

今週の出席者は2名でした。それぞれの卒論のテーマについて議論し、これからの研究の方向性について検討しました。

次回は、野中(2014)の書評レジュメについて報告してもらう予定です。

【3年次対象ゼミ】

先週末6月9日(土)に第3回ブラタオヤマを無事に終了することができました。最初に簡単な振り返りをおこないました。

今回のテーマは「目黒川に沿って歩く」でした。目黒天空庭園(首都高大橋ジャンクション)を出発点に、クリオロ中目黒店で一服し、目黒川船入場、目黒寄生虫館、青木昆陽(甘藷先生)墓、目黒不動尊瀧泉寺、阿修羅像、品川宿(旧東海道)を経て、建築倉庫ミュージアムが終点になりました。ミュージアムでは「建築倉庫ミュージアムが選ぶ30代建築家展」と「ル・コルビュジエ/チャンディガール」が開催されていました。出発が13時過ぎ、ミュージアム到着が18時前でしたので、約9キロの行程を5時間で踏破したことになります。ミュージアムを19時前に出た後、品川駅近くの店で薬膳火鍋を食して歓談しました。

ブラタオヤマはアクティブラーニングとするので、全員でまとめたレポートを、今学期最後の授業の時間に提出してもらうことにしました。

続いて、卒論で使えるアプリとして、Google Mapを青山が紹介しました。スマホのGoogle Mapで訪問した場所を「お気に入り」として登録しておくと、あとからスマホやパソコンで表示させることができます。フィールドワークをするときには活用してみてください。

そのあと、小池(2018)の書評レジュメの報告に基づいて、映画に込められた制作者のメッセージと、興業的成功のバランスという観点から、映画作品についての議論を行いました。作品の結末がメッセージのとおりではなくても(そのことで興業的な成功は確保する)、ドラマの中でハラハラさせるような問題提起(異宗教婚の是非)をすることができれば、観客には十分にメッセージを伝えることができるだろう、という議論を共有することができました。

次回は、インドネシアのインディーズ音楽を分析した金悠進(2018)の書評レジュメを報告してもらい、議論を行う予定です。


2018年6月 9日

【3年次対象ゼミ】

2018年6月9日に第3回ブラタオヤマを実施しました。参加のみなさん、お疲れ様でした。今回のテーマは「目黒川に沿って歩く」でした。

目黒天空庭園(首都高大橋ジャンクション)を出発点に、クリオロ中目黒店で一服し、目黒川船入場、目黒寄生虫館、青木昆陽(甘藷先生)墓、目黒不動尊瀧泉寺、阿修羅像、品川宿(旧東海道)を経て、建築倉庫ミュージアムが終点になりました。

ミュージアムでは「建築倉庫ミュージアムが選ぶ30代建築家展」と「ル・コルビュジエ/チャンディガール」が開催されていました。出発が13時過ぎ、ミュージアム到着が18時前でしたので、約9キロの行程を5時間で踏破したことになります。

ミュージアムを19時前に出た後、品川駅近くの店で薬膳火鍋を食して歓談しました。

2018年6月 7日

【4年次対象ゼミ】

今週の出席者は3名でした。Oさんの報告を予定していましたが欠席でしたので、出席者に進捗状況を報告してもらいました。

次回は、以下の論文について書評論文を作成して報告してもらうことにします。

  • 野中 葉. 2014. 「イスラーム短編小説の広がりとインドネシアの女性たちのイスラーム覚醒」『アジア・アフリカ言語文化研究』87: 83-101.

【3年次対象ゼミ】

今週は、最初に先週おこなったワード使いこなし教室(その1)の振り返りをおこないました。それぞれ得るところあったことを確認しました。

続いて、インドネシアにおける異宗教婚をテーマにした映画を論じた小池(2018)について全員の書評レジュメを提出してもらったうえで、今日はTさんに報告してもらい、議論をおこないました。著者によると、映画から読み取れることには、1) 社会文化的背景と2) 映画製作側の文化的コメント・メッセージがあるとされています。今日は、主として社会文化的背景として、とくに婚姻にかかわるイスラーム法について議論をおこないました。

インドネシアは、ムスリムが多数派でありながら政教分離の原則が堅持され、「多様性の中の統一」の国是のとおり、ムスリムが多数派の民族とイスラーム以外の宗教を多数が信仰する民族とが比較的平和裏に共存しているのも事実です。しかし、それは、あくまでも個人がそれぞれの領域に留まっている限りのことであり、本来の領域を越えた異宗教婚を行うとすると多くの障害が立ち現れるという問題を抱えていることが、今日の議論で共有できました。

次回は、引き続きこの論文をもとに、映画制作側の文化的コメント・メッセージについて議論を深める予定です。

なお、明後日6月9日(土)は第3回ブラタオヤマを開催します。健康管理に気をつけて集合してください。

          

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