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2007年度の記録

2008年3月21日

2007年度の受講、ありがとうございました。月並みですが、皆さんが、それぞれ、進級・卒業と、次のステップへ上がって行くことを願ってやみません。

2007年度の授業関係のお知らせは記録に残してありますから、必要に応じて参照してください。

2007年度に開講した授業は2007年度授業科目概要にまとめてあります。

2008年2月15日

2月15日(金)の午後、インドネシア語専攻の卒業予定生による卒論・卒研発表会を開催します。来年卒論・卒研を予定している3年生はもとより、1年生、2年生もぜひ出席してください。開催中の出入りは自由です。

詳細は追ってお知らせします。

2008年2月 8日

今日は、この講義の最後の授業となります。

「スタソーマ・ジャータカ」という興味深い物語をとりあげて、「小乗仏教」の仏伝の伝統、密教の思想、ヒンドゥー教の物語が融合した、インドネシア独自の仏教物語の進化について、スライドを使って講義をおこないました。

期末課題レポートを提出してもらいました。

東南アジア地域全般における古典的インド文化の影響力を少しでも理解してもらえれば、この講義の目的は達成されたと思います。

今日は期末試験を実施しました。最終的な結果はまだ出ていませんが、ほとんどの人が満足のできる成果を出しているように思います。

4番の前置詞に関する問題は1年次修了レベルの基本的な文法理解を問うものなので、全問正解が望まれます。5番は文法事項の中でも重要なme-型とdi-型の使い分けを問うものです。間違えた人はどこを間違えたかよく見直してください。また、me-型を作るときに鼻音の表記を間違えた人は、1年次の文法テキストを必ず見直しておく必要があります。6番は語彙力を調べるもので、4問以上正解を目指してください。

答案は4月に返却します。それでは、充実した春休みを送ってください。

2008年2月 4日

今日は、作ってきてもらったレジュメを発表してもらいました。

これから就職活動に忙しくなる時期ですが、春休みの期間にできるだけ資料を集めて、文献を読み込むようにしてください。

2月15日の卒論・卒研発表会にはできるだけ参加するようにしてください。

それでは、新年度の授業で再会しましょう。

今日は期末試験をおこないました。これから成績をつけますが、全員の無事合格を祈っています。

2月15日には、今春卒業予定者の卒論・卒研発表会がありますから、ぜひ参加してください。

それでは、新年度の授業で再会しましょう。

2008年2月 1日

今日は、まず、先週途中までで終わったビデオ「ブッダ 大いなる旅路 ―タイの僧院にて:生きている仏教―」の後半を見てもらいました。

続いて、英語のビデオ「Learning from Borobudur」を見てもらい、9世紀のインドネシアに伝わった仏伝とジャータカを見てもらいました。

これらのビデオと先々週に紹介したビルマの写本からわかることの中で以下の点に注目してもらいたいと思います。

1. 現在の上座仏教社会で行われている宗教実践が、2500年前のブッダの教えを忠実に守る行いであると意識されていること。

2. 9世紀のボロブドゥールの浮き彫りと19世紀初頭のビルマの写本に描かれている仏伝の間にきわめて共通点が多く、大乗仏教に基づくボロブドゥールにも上座仏教と同じ伝承が反映していること。

3. 東南アジアの南伝仏教は「小乗仏教」であるとしばしば言われますが、実際には、現在の上座仏教が卓越する以前には東南アジア全体にわたって、「小乗仏教」、大乗仏教、さらには密教が併存していたこと。

来週は、バリの事例を取り上げて、「小乗仏教」の仏伝の伝統と密教の伝統が融合した、インドネシア独自の発展形を取り上げます。期末レポートの提出を忘れないようにしてください。

今日のBBC Indonesiaのニュースは、海外出稼ぎ労働者であるインドネシア人女性の虐待事件でした。全体的によくできていたと思います。インドネシア人労働者の問題は日本にとって無縁のことではありません。

テキストの方は、40ページの下から3行目まで進みました。来週は期末試験をおこないます。範囲はテキストの最初から今日進んだところまでです。しっかりと復習しておいてください。

2008年1月30日

画像史料論のコメントシートを読ませてもらいました。多くの学生から『ラーマーヤナ』の物語がおもしろかったとか、ヒンドゥーの神話に関心がわいたといった、プラスのコメントをもらいました。『ラーマーヤナ』やヒンドゥー神話についてもっと知りたい人には、以下の本がおすすめです。

1. 上村勝彦『インド神話―マハーバーラタの神々』(ちくま学芸文庫)筑摩書房, 2003.
2. 河田清史訳『ラーマーヤナ―インド古典物語』全2巻(レグルス文庫)第三文明社, 1971/2000.
1.はインド神話の神々をコンパクトに解説した信頼のできる本。2.はインドで出版された英語で書かれた子ども向けラーマーヤナを訳したもので、長い話を過不足なくまとめています。

また、コメントシートではたくさんの質問をいただきました。残念ながらすべての質問に答えることはできませんが、いくつか代表的な質問を選び(場合によっては再構成したうえで)、答えを記しておきます。

現在のインドネシアにおけるイスラームと他の宗教の関係については、2005年度の「インドネシアのイスラーム:伝統と改革の潮流」講義のQ&Aでふれているので参考にしてください。


【01】プランバナン寺院は東を正面とするということですが、東という方角には特別な意味があるのでしょうか?

サンスクリットでは東は「最初」とか「前」を意味する「プールヴァ」で表現されます。では何に対して前とするのかと言えば、やはり東から昇る太陽に向かってだと思われます。日本語の「東」も古代は「ひむかし」と呼び、「日に向かう」の意だったとする説があることも参考になります。

ところで、東を正面にして両手を広げると右手が南を向きますが、インドでは南のことを「右」を意味する「ダクシナ」と呼んでいます。インド南部のデカン高原のデカンはこの「ダクシナ」に由来します。

太陽が東から昇るのは普遍的な現象ですから、世界の様々な文化で東という方角が特別扱いになっているとしても驚くには当たらないでしょう。その一方で、先史時代から人類は想像以上に他地域と交流を持っていたことも事実です。ある考え方が一つの場所から他の場所へ広がっていった可能性も無視できません。ただし、なにぶん遠い過去にさかのぼったできごとであるだけに、このような文化交流を実証的に論証することはかなり困難と言わざるをえないでしょう。




【02】プランバナン寺院は地震で被害を受けたので解体修復の可能性が検討されていると聞きました。ヒンドゥー教徒の中には寺院の解体に対して反対する人はいないのでしょうか。

2006年5月27日におきたジャワ島中部地震では5000人を超える死者が出るほどの被害が生じました。プランバナン寺院も深刻な被害を受けたため、解体修復が必要という意見も出ていますが、どのような修復を行うかは日本とインドネシアの専門家チームが現在検討中です。

石造建築の寺院は、石のブロックを積み木のように組み立てて出来上がっています。したがって、解体修理というのは、これを一つ一つ取り外して解体し、基礎を作り直した上に、改めて組み立てることになるのだと思います。現在のプランバナン寺院も、もともとは瓦礫の山のような状態から組み立て直して再建したものですから、けっして破天荒な試みではありません。

プランバナン寺院はヒンドゥー教の寺院として9世紀頃に建立されたものですが、その後、地震などで崩壊して、廃墟のまま放置されてきました。本格的な再建が始まったのはオランダ植民地時代の末期で20世紀になってからのことです。再建された寺院は歴史的文化遺産として位置付けられており、宗教施設としての機能は果たしていません。したがって、仮に解体が決まったとしてもヒンドゥー教徒の方から反対が出るようなことはないと思われます。

オランダ時代の修復活動の背景に、純粋に学問的な関心があったことは確かですが、それ以外に、オランダ領の植民地における自分たちの「発見」」を他のヨーロッパ諸国に対して自慢する気持ちがあったことは確かと思われますし、インドネシアの人々に対しては、イスラーム到来以前にインドネシアにあった高度な文化を再構築することによって、オランダ人にこそインドネシアの古代文化を正しく評価し保護する力があることを誇示する機会になったと思われます。

一方、現在のインドネシア共和国にとっては、プランバナン寺院はインドネシアの輝かしい過去を世界に示すショーケースとなっているばかりでなく(1991年にユネスコ世界遺産に登録)、旅行客を引き寄せる大切な観光資源ともなっています。これが、地震のあと観光客の立ち入りが禁止されたプランバナン寺院の再公開が急がれている最大の理由です。




【03】プランバナン寺院にはシヴァ神の眷属以外の神像やヴィシュヌ神の転生であるラーマ王子の物語以外の浮き彫りはないのですか?ブラフマー神に関連するものが少ないようですが、なぜでしょうか。

まず初めに考慮しておくべきことがあります。別の項目でも書いたように、再建前のプランバナン寺院は瓦礫の山でしたし、石材の中には資材として持ち出されてしまったものも少なくありません。したがって、再建された寺院は決して100%完全な再建ではないということです。

さて、プランバナン寺院の中心にあるシヴァ堂には主房と3つの側房があって、シヴァ神像の他にシヴァ神の眷属の神像が安置されています(妃のドゥルガー女神、息子のガネーシャなど)。シヴァ堂の北側のヴィシュヌ堂と南側のブラフマー堂には主房のみがあり、それぞれヴィシュヌ神とブラフマー神の像が安置されています。

一方、シヴァ堂からブラフマー堂にかけての外壁には授業で紹介したラーマーヤナの物語が浮き彫りで描かれており、ヴィシュヌ堂の外壁にはこれもヴィシュヌ神の転生であるクリシュナの若い頃の活躍が浮き彫りで描かれています。

こうしてみると、シヴァ神は彫像で、ヴィシュヌ神は浮き彫りでバランスよく代表されているのに、ブラフマー神の方は影が薄く見えます。これは、偶然ではなく、意図的なものと考えられます。というのは、シヴァ神もヴィシュヌ神ももともと民間で信仰されていた神格がヒンドゥー教の中に取り込まれたものであるのに対して、ブラフマー神は宇宙の根本原理ブラフマン(梵)を人格化したものなので神話らしい神話が存在しないのです。インドでもブラフマー神を祀った寺院はほとんどないほどですから、プランバナン寺院でブラフマー神の存在感が薄いのも当然と言えるでしょう。

同様に、シヴァ堂なのにヴィシュヌ神の転生であるラーマ王子の物語が描かれているのも、一見すれば奇妙ですが、特定の宗派にこだわるのではなく、トリムルティを表現するという全体的な構想のもとでプランバナン寺院が設計されたのだと考えれば、理解できることだと思います。




【04】プランバナン寺院では、北から南にヴィシュヌ堂、シヴァ堂、ブラフマー堂が配置されていますが、これにはどういう意味があるのですか。

ヒンドゥー教の教理では、ブラフマー神が宇宙の創造、ヴィシュヌ神が宇宙の維持、シヴァ神が宇宙の破壊を担っており、3神あわせてトリムルティ(三位一体)と呼んでいます。したがって、これら3神の堂から構成されるプランバナン寺院は全体でトリムルティを象徴し、さらにそれぞれの神々の活躍を彫像や浮き彫りで表した、一種のヒンドゥー教百科事典的な性格をもっていたと見ることができます。

神々を特定の方位に配置する考え方はインドにも見られますが、中央にシヴァ神、その北側と南側にヴィシュヌ神とブラフマー神を配置する考え方はインドネシアに特有の考え方かもしれません。この配置は、15世紀頃のジャワ語文献『コーラワーシュラマ』に見えますし、現在のバリのヒンドゥー寺院でもおこなわれています。




【05】バリ島を旅行したときに現地のガイドさんから、「ヒンドゥー教の神様は一人だけで、多数いるように見えるのは名前が変わっているだけです。」と言われました。ヒンドゥー教は多神教だと思っていたのですが、なぜこのような説明があったのでしょうか。

現在のバリ島のヒンドゥー教はインドのヒンドゥー教とまったく同じものではありません。それには二つの理由があります。

第一にバリ社会の成り立ちに由来する理由です。14世紀にヒンドゥー教を信奉するジャワのマジャパヒト王国がバリを征服し、バリはマジャパヒト王国の一部となります。その後、ジャワがイスラーム化したのに対して、バリはイスラーム化を免れ、イスラーム勢力に取り囲まれたほぼ唯一のヒンドゥー社会として独自の発展を遂げました。このため、バリのヒンドゥー教にはジャワ的ないしバリ的な土着的要素が多く見られるようになっています。

第二にインドネシア共和国の一部であることに由来する理由です。オランダから独立したインドネシアでは、特定の宗教を国教とはしない代わりに、唯一信仰を、パンチャシラと呼ばれる国家の根本原理の一つとしました。これはイスラーム勢力と非イスラーム勢力の妥協の産物でしたが、いずれにせよ、このパンチャシラがあるために、インドネシアで公認されている宗教団体は、自分たちの宗教が唯一神信仰であることを教理として主張しなくてはならなくなりました(インドネシアでは政府が公認した宗教だけが信仰の対象となります)。

質問にかかわる理由は第二の理由です。バリのヒンドゥー教徒たちは、サン・ヒャン・ウィディという至高神が存在し、その多様な現れがシヴァやヴィシュヌといった神々であると主張することで、自分たちの宗教がパンチャシラに背かないようにしました。これはバリのヒンドゥー教の公式な教理となっており、学校でもそう教えられています。ガイドさんの説明にはこのような背景があります。




【06】現在のバリで、ヒンドゥー教の寺院に神像を置かないということですが、それはもともとあったバリの習慣によるものなのでしょうか。

すでに別の項目でも書いたように、バリ島のヒンドゥー教は、その成り立ちから、インドのヒンドゥー教とは異なった特徴を持つようになりました。ヒンドゥー教がもたらされる以前のバリでは精霊信仰が一般的だったと思われます。現在のバリの儀礼でも観察できることですが、精霊(神)はふだん目に見えない世界に住んでおり、人間が祭りをおこなったりしたときに、降りてくるというものであり、常に像を安置しておく必然性はなかったのでしょう。これは、日本の神道でも仏教が仏像をもたらす以前は神の像を造ることがなかったことを考えれば、理解しやすいと思います。したがって、現在のバリで神像を置かないのは、バリ本来の精霊信仰の形態にもどったためではないかと推測されます。



【07】ヒンドゥー教の神々について絵を見ながらの解説をしてもらいました。絵を見るとヒンドゥーの神々は他の宗教の神と比較してとくに攻撃的な印象を受けたのですが、なぜなのでしょうか。

ヒンドゥー教の神々が攻撃的だという印象を受けたのは、シヴァ神が三叉戟を持っていたり、ドゥルガー女神が悪鬼を殺して仁王立ちになった図像を見てもらったことから生まれた印象だと思います。確かにそのとおりで、ヒンドゥーの神々の図像にはどこか攻撃的な雰囲気があることは否めません。

しかし、これはヒンドゥー教の神々に限ったことではありません。たとえば、ギリシャ神話やローマ神話、あるいは日本神話に出てくる神々にも攻撃的な側面があります。例としてリンク先(wikipedia)の素戔嗚尊の絵ネプチューンの彫刻を見てください。いずれも攻撃的な雰囲気を持っています。これらの神々にどのような共通点があるかと考えてみれば、キリスト教やイスラームの超越的な神とちがって、ヒンドゥー教やーマ神話や日本神話の神々は人格的な神であることがわかります。彼らは人間と同じように戦いもすれば恋もする存在として描かれています。つまり、ヒンドゥー教の神々が攻撃的に見えるのは実は私たち人間社会の攻撃性を正直に反映したものだと言えるでしょう。




【08】ヒンドゥー教によると現代はカリ・ユガだそうですが、プランバナン寺院が建立された時の時代は何時代だったのでしょうか。

ヒンドゥー教によると、宇宙が存在している時間は、クリタ・ユガ、トレーター・ユガ、ドヴァーパラ・ユガ、カリ・ユガの4つの時代に分けられ、私たちが生きている現代は、最後の最も堕落したカリ・ユガであるとされています。さて、古代インド人の計算によると、カリ・ユガが始まった年は、現代の暦に換算して紀元前3102年1月23日になるそうです。したがって、プランバナン寺院が建設された紀元9世紀は当然カリ・ユガになります。14世紀のジャワの文献にもカリ・ユガが始まった年が正しく書かれているので、プランバナン寺院を建設したジャワ人もこのことを知っていたことは間違いないでしょう。ちなみにカリ・ユガは43万2000年続くことになっており、この期間が過ぎると宇宙はシヴァ神によって破壊されます。



【09】プランバナン寺院では僧たちが修行していたのでしょうか。

プランバナン寺院そのもので修行が行われたと考える必要はないと思います。一般に寺院建築は、礼拝のために神仏の像を安置した建物と儀礼をおこない寺院を管理する僧侶たちが住むための建物とに分かれます。再建されたプランバナン寺院は礼拝のための建物と考えられますから、プランバナン寺院の周辺に、僧侶たちが生活するための建物や、新入りの弟子たちが修行をおこなうための建物があったはずです。ただ、これらの建物はより簡便に建てられる木造建築だったので跡が残っていないのだと思われます。



【10】インドネシア、東南アジア、インドの他の寺院と比べるみてプランバナン寺院にはどのような特徴がありますか。
インドネシアにはプランバナン寺院以外にも、ジャワ島の中部と東部を中心に、多くのヒンドゥー教寺院と仏教寺院の遺跡が残っています。ヒンドゥー教寺院としては東部ジャワのチャンディ・パナタランが、仏教寺院としては中部ジャワのボロブドゥールが有名です。

プランバナン寺院の特徴は多々ありますが、その中でもわかりやすいのが、中心のシヴァ堂の47mという高さが示す縦長のプロポーションと、外壁に描かれた優れた浮き彫りだと言ってよいでしょう。

47mという高さはインドネシアはもとより同時代のインドにも類を見ない高層建築です。構造的には段台ピラミッド式に積み重なっていますが、全体として垂直線を強調した砲弾型をしており、専門家はインド北部の高さを強調した砲弾型の様式とインド南部の段台ピラミッド式の様式が融合したものだと見ています。砲弾型(トウモロコシ型と言ってもよい)の塔を持つという点では12世紀のカンボジアに建立されたアンコール・ワットとも共通点があるようです。

浮き彫りのある寺院は、プランバナン寺院以外にも存在しますが、優れたものはそれほど多くありません。その中でも仏伝などを描いたボロブドゥールの浮き彫りはプランバナンの浮き彫りと並ぶ優れたものと言ってよいでしょう。先に名前のあがったチャンディ・パナタランにはラーマーヤナの壁画が残っていますが、これはどちらかというと素朴な作風です。アンコール・ワットにも浮き彫りがありますが、こちらはマハーバーラタから場面を選んで描いています。

表面の仕上げ材としては火山岩の一種である安山岩系の石材を使っているので、全体として灰色の色調になっています。ただ、アンコール・ワットには彩色が施されていたことが分かっていますから、プランバナン寺院も同様であったかもしれません。

総合的に見て、プランバナン寺院は、インドと東南アジアを通して古代ヒンドゥー教建築のなかで5本の指に入る、優れた建築であり、まさに人類全体の文化財だと言ってよいと思います。



【11】プランバナン寺院の浮き彫りが大変に繊細であることに感動した。当時はちゃんと設計図をかいて精密に作っていたのですか。
当時の作業工程を示す記録は残っていませんが、推測は可能です。石工によって石材が組まれると、最初に絵師が墨で石の上に線を描いたのでしょう。次に彫り師が、まず線に沿って大まかに彫り込んでから、さらに細かな部分の彫り込みをおこなったのでしょう。それぞれの職人が技能と熟練度に応じて作業を分担し、流れ作業のように仕事を進めていったと思われます。現代の大型プロジェクトにも通じるような専門性と組織性が発揮された事業であったわけです。


【12】なぜプランバナン寺院の壁画の題材としてラーマーヤナが選ばれたのでしょうか。
授業では、浮き彫りという「テクスト」を読み解くにあたって、浮き彫りによって語られるラーマ王子の冒険という「物語」のレベルと、「テクスト」の発信者と受信者が生きていた社会という「コンテクスト」のレベルを区別することが必要であると指摘しました。この質問はコンテクストのレベルについて尋ねた質問になります。

さて、プランバナン寺院は9世紀に当時中部ジャワを支配していた、ヒンドゥー教を信奉するマタラム王朝の王が建立したヒンドゥー寺院です。別の項目でも説明したように、プランバナン寺院は全体でトリムルティを表現しており、当時のヒンドゥー教の全体像を提示することがその建立の目的であったと思われます。したがって、ラーマーヤナの浮き彫りの第1義的な目的は、ヒンドゥー教の全体像の中でのヴィシュヌ神の活躍を描くことであったと言えるでしょう。

ヴィシュヌ神について重要なことは、宇宙の維持をつかさどる神だということです。そのため、ヴィシュヌ神は宇宙の秩序を乱すものが現れると、地上世界に生まれ変わって、その原因を取り除くために活躍します。宇宙の秩序をみだすものは、多くの場合、ラーヴァナのような化け物として表象されており、ヴィシュヌの転生はそれと戦って倒すことによって宇宙に秩序を取り戻します。このように、ヴィシュヌ神の役割は、物理的な力を行使して社会の秩序を回復し、維持するという点で王の役割と重なるところが大きいため、王族から崇拝される傾向がありました。ヴィシュヌ神の転生であるラーマ王子が理想的な王として描かれているのも偶然ではありません。マタラム王朝の王たちはラーマーヤナの浮き彫りを通じて、自分自身がラーマのようにすぐれた王であることを人々に訴えかけたのでしょう。

プランバナン寺院の浮き彫りというテクスト自体は、ラーマーヤナという物語を語るものなので、直接的に歴史叙述にかかわっているわけではありません。しかし、テクストが成立したコンテクストを分析することは、浮き彫りを史料として使うための一つの手法になります。また、この手法の応用として、物語にはあっても浮き彫りというテクストで語られていない部分があるとしたら、その部分を分析することで、発信者の意図を推測することも可能だと思われます(これは学生の一人から提案された手法ですが、今回は適当な例を見つけることができませんでした)。




【13】猿の王ヴァーリンは何の落ち度も無いのにラーマによって殺されてしまいます。これは理不尽ではないでしょうか。

ヴァーリンの殺害は確かに理不尽に思われます。よく行われる説明は、ヴィシュヌ神の転生であるラーマによって殺されることは、よりよい生に転生することが約束されているので、殺されるものにとっては喜ばしい恩寵だというものです。

ただ、この説明でもヴァーリンが殺されることの理由にはなりません。物語の中でこのような矛盾や不整合が生じるのは、ラーマーヤナが一人の作者によって構想されたものではなく、数世紀もの長い時間をかけて、いろいろな材料を取り込んで現在の形に成ったためです。もともと独立していたスグリーヴァとヴァーリンの物語は、ラーマが王宮を追われ弟バラタに王位を譲らざるをえなかったところに共通点を見出した詩人によって、ラーマーヤナの中に取り込まれたのでしょう。




【14】ラーマーヤナは国や地方によって違いがあるのでしょうか。また、欧米でも研究がされているのでしょうか。

ラーマ王子の冒険の物語にはさまざまな言語によるさまざまなバージョンがあります。サンスクリットで書かれたヴァールミーキ版のラーマーヤナは確かに古典的な地位を占めていはいますが、実際には、多くのラーマ物語の中の一つに過ぎません。インドの中にも多くのバージョンが存在していますし、東南アジアでも国や地域によって語られる内容が大きく異なっています。たとえば、ラオスには仏教説話化したラーマ物語が知られています。

ラーマーヤナはアジアのみならず世界中の人々の興味をひいてきました。欧米でも英語をはじめとする言語に翻訳がされていますし、研究も盛んです。とはいえ、ラーマーヤナは、東南アジアのほとんどの国が共通にもっている古典文化であり、人々をつなぐ共通の文化財として、これからも東南アジアで人気を持ち続けるだろうと思われます。

2008年1月28日

ジェンダーに関心のある学生に対しては、今読んでいる本のレジュメを作ってくるように指示しました。

インドネシアの民話における動物の取り扱いに関心のある学生に対しては、日本の民話や昔話の研究の入門書の中から、動物をテーマにした部分を抜き出してコピーしたものを渡し、レジュメを作ってくるように指示をしました。

レジュメ作りは先行研究を理解するにあたっての基本的な作業になります。よくできたレジュメは卒論の一部になりますから、しっかりと作っておいてください。

今日はインドネシアの大衆文化の代表として、大衆音楽のCDとビデオを紹介しました。実際にクロンチョン、ダンドゥット、ポップ・インドネシア、ポップ・ダエラの代表曲をCDで聞いてもらい、また、ダンドゥットの歌手を目指す人たちやダンドゥットのコンサートの様子をビデオで見てもらいました。

東南アジア全域の歌謡コンテストをおこなうと、一位は多くの場合インドネシアかフィリピンで競い合うことになるくらい、インドネシアは優れた歌手を輩出している国です。その背景には、多様なジャンルの歌が庶民の間に生きていることが挙げられると思います。

来週は期末試験です。冬休みの課題レポートをまだ提出してない人は至急提出してください。

2008年1月25日

今日はスライドを使って19世紀初めのビルマの写本に描かれた仏伝画をたどって、仏伝の基本を知ってもらいました。そのあと、ビデオでNHKの番組「ブッダ 大いなる旅路 ―タイの僧院にて:生きている仏教―」(1998年)の前半を見てもらい、釈迦が修行した道を自らたどることが上座仏教の本質であることを理解してもらいました。

次週はビデオの後半から続けます。

2学期の期末レポートの課題を発表しました。以下のとおりですので、指示にしたがってください。

2007年度2学期 アジア文化概論II (東南アジア古典文化論)期末レポート課題 教員:青山 亨 課題配布日:2008年1月25日 課題提出日:2008年2月8日(金)4限 授業時間中 レポートの形式:A4判2枚以内。1ページの上部に「東南アジア古典文化論 2学期期末課題」と書き、氏名・学籍番号を明記し、左上をホッチキス止めすること。

課題
インドの物語は、マハーバーラタやラーマーヤナのようなヒンドゥー教の物語の場合でも、仏伝やジャータカのような仏教の物語の場合でも、輪廻転生(reincarnation)という考え方が背景に存在する。マハーバーラタ、ラーマーヤナ、仏伝、ジャータカの中から少なくとも一つを題材として選んで、その(それらの)物語の中で具体的にどの人物(たち)について輪廻転生がどのように語られているかを説明し、次に、その人物(たち)が輪廻転生しているという事実によって、物語にどのような宗教的意味が与えられているかを考察しなさい。

今日は最初にBBC Indonesia.comからTenaga kerja asing dilindungiの記事を読みました。次週はタクマ班に準備をしてもらいます。

そのあと、冬休みの課題を提出してもらいました。今日出せなかった人はかならず21日月曜日に提出してください。

テキストの方はNaik Kereta Apiの章を終了し、Jum'atan di Masjid Kobeの章に入り、p.39の最後の行まで進みました。

再来週は期末試験です。今学期の初めから来週進んだところまでが範囲です。しっかり復習をしておいてください。

2008年1月21日

ゼミ生の1名はすでにインドネシアに留学しました。今日は2名の出席です。

STさんには、インドネシアの民話のいくつかの粗筋を報告してもらいました。このあと、さらに民話のデータを集めること、動物毎のインデックスを作ること、参考文献を整備することを指示しました。

SMさんは留学を予定していますが、ジェンダーの問題に関心があるので、関連論文のレジュメを作ってきて、次回発表してもらうことにしました。

今日は冬休み明け最初の授業となりました。第18章「インドネシアのNGO」を報告してもらいました。インドネシアは東南アジアでも屈指のNGO大国です。

そのあと13章から17章までを対象にした第3回小テストをおこないました。25点満点で平均10.7点でした。2月4日は期末試験をおこないますから、しっかりと復習をしておいてください。

冬休み課題「スハルトの汚職問題」のレポートを提出してもらいました。今日出せなかった人は、金曜日までに提出してください。

第19章「インドネシアの大衆文化」は報告者が欠席したので、青山が代わっておこないました。来週はビデオやCDを聞いてもらうことにしています。

2008年1月12日

全員無事に卒論・卒研を提出することができよかったです。今日は、今後の活動の打ち合わせをおこないました。

青山ゼミの学生は、今月中に卒論・卒研の要旨(全員)、後輩へのアドバイス(希望者)、留学体験談(希望者)を書いて青山に提出してください。これらは青山のウェブサイトに掲載します。

2月15日に卒論・卒研発表会をおこなうので、それまでに、発表要旨集の作成と、当日配布する卒論・卒研全文CDの作成にむけて、分担して作業に取り組んでください。

2008年1月11日

今年最初の授業でした。今日は、仏教の物語の基本を説明し、とくに日本の大乗仏教と東南アジアの上座仏教の違いを知ってもらいました。

来週1月18日はセンター入試前日のため休講となります。次回は1月25日です。仏伝とジャータカについて実例をスライドで見ながら実際の仏教の物語にふれていきます。

冬休みの課題レポートを回収しました。今日提出できなかった人は来週の火曜日に青山研究室(633)まで提出しに来てください。

今週の配布資料をダウンロード (PDF, 168KB)

今日は最初にBBC Indonesia.comのニュースからSuharto masih 'tepat kritis'を読んでもらいました。この文章を読んでみると、kondisiintensifなどインドネシア語にいかに多くの英語からの借用が入っているかがわかります。とくにterapiは一見すると接頭辞ter+語幹apiに見えてしまうので注意してください。

テキストはp.37, l.13まで進みました。

来週1月18日はセンター入試前日のため休講となります。次回は1月25日です。冬休み課題の提出を忘れないでください。

2008年1月 9日

今年度の卒論・卒研の提出日は2008年1月8日(火)・9日(水)です。冬休み期間中の提出ですから、注意してください。冬休み後の授業再開は1月11日(金)からです。この日のゼミでは、今後の活動についての連絡をしますから、全員参加できるようにしてください。

2007年12月30日

12月14日に冬休みの課題を出しましたが、配布およびアップロードしたインドネシア語のテキストに欠けている部分があったので、アップロードし直しました。

下のインドネシア語テキストをダウンロードし、プリントアウトして、日本語に翻訳し、提出してください。用紙はA4判を使うこと。提出期限は1月25日までとします。

ファイルは大きいので3つのファイルに分割してあります。

Agama di Indonesia. Vocabulary Building in Indonesian: An Advanced Reader (Ohio University 1984)より。

ファイルをダウンロード Part 1, pp.205-206 (1.57MB PDF)
ファイルをダウンロード Part 2, pp.207-208 (1.54MB PDF)
ファイルをダウンロード Part 3, pp.209-210 (1.39MB PDF)

2007年12月18日

昨日に続いてインドネシア映画Ada Apa dengan Cinta(邦題『ビューティフル・デイズ』の後半を最後まで鑑賞しました。現在のインドネシアの若者の様子を知るには最適な作品だと思います。

今年は今日が最後の授業となります。充実した冬休みを迎えてください。次回の授業は1月21日です。課題レポートの提出を忘れないように。

10月1日から2学期の授業が始まりました。12月18日火曜日が月曜日の振り替え授業日となっていることに注意してください。

2007年12月17日

今日は、4名全員が出席しました。来年1月から留学を予定している1名をのぞき、それぞれ、卒論の構成案、参考文献のリスト、研究計画の案を提出してもらい、今後の計画を話し合いました。

FMさんには、スハルト政権の時代区分について、全体を見通して考えること、風刺について、百科事典の項目を広く読んでみることを勧めました。

来年1月からジャカルタに留学するSIさんには、旧正月の儀礼やイムレックの儀礼について調査をするように勧めました。

STさんには、インドネシアの民話に出てくる動物について、データベースを作るところからまず始めるよう勧めました。

インドネシアのジェンダー/性的分業に関心があるSMさんには、インドネシアの婚姻法、スラマタンの食事を準備する女性の役割、ジャワ版マハーバーラタに登場する女戦士スリカンディなどについて着目してみることを勧めました。

今回の発表は、中間発表としての役割を十分に果たしたので、出席者の同意のうえ、明日の振り替え授業日はお休みにすることにしました。

それでは、よい新年をむかえてください。

今日は、まず、第2回小テストの答案と第1回小テスト追加レポートの返却をおこないました。続いて、16章と17章の報告をしてもらいました。いずれもよく調べていると思います。

16章 インドネシアの経済
17章 日本の対インドネシアODA援助

残りの章は、年明け最初のの1月21日の授業時間に報告してもらいます。

報告のあと、インドネシア映画Ada Apa dengan Cinta(邦題『ビューティフル・デイズ』の最初の30分ほどを鑑賞しました。続きは、月曜日の振り替え授業日となる明日に見ることにします。映画についてはCINEMA TOPICS ONLINEに日本語での紹介があります。ただし、ランガがアメリカへ留学することに決まったという部分は字幕の誤訳に引きずられています。アメリカの大学に招かれたのはランガのお父さんで、ランガはお父さんにひっついて行くことになっただけです(結果的には留学ですが)。
Ada_Apa_dengan_Cinta.jpg

冬休みのレポート課題(1月21日提出)と映画の資料を配付しました。欠席した人は今週中に633まで取りに来てください。

2007年12月16日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2007年度第2回研究会を以下のとおり開催します

■日時:2007年12月16日(日)14:30-17:00
■場所:東京外国語大学AA研301セミナー室
■報告:
1) 趣旨説明
青山 亨(東京外国語大学)
2)アチェ・タノアベ寄宿塾の歴史的背景
菅原由美(天理大学)
3) Notes on the Manuscripts Collection in the Tanoh Abee Islamic
Boarding School, Aceh(アチェ・タノアベ寄宿塾所蔵のイスラーム写本について)
エルファン・ヌルタワブ(Ervan Nurtawab, Syarif Hidayatullah State Islamic University, 上智大学アジア文化研究所客員研究員)
 
注記:3)の発表は英語でおこないます。

2007年12月14日

今日は、今年最後の授業となります。ピーター・ブルックの映画版マハーバーラタの残りを最後まで鑑賞しました。長大な物語を3時間のドラマに圧縮しているため、後半はかなり駆け足の印象がありましたが、物語の本質はよく捉えているように思います。物語の「黒幕」として動くヴィシュヌ神の生まれ変わりクリシュナが際だっていました。

そのあと、ジャワに伝承されているマハーバーラタの例として、ワヤン・クリ(人形影絵芝居)による「アルジュナの婚礼」をビデオで紹介しました。これは、本来のマハーバーラタの中ではごく簡単に触れられているエピソードを独立した物語に仕立てたものです。古ジャワ語の原作は11世紀に作られましたが、現在にいたるまでワヤン・クリの演目として人気があります。

冬休みの課題を出しました。年明けの1月11日の授業時間中に提出してください。どうしても出席できない人は11月15日(火)に633に提出してください。

■冬休み課題

添付されている『宝物集』巻5からの抜粋を読み、『宝物集』の説明をし、物語の粗筋をまとめたうえで、『宝物集』の物語とその典拠となっている『ラーマーヤナ』とその相違点をまとめなさい。

レポートの形式はA4判1枚。上部に氏名と学生番号を明記のこと。

課題をダウンロード (74KB, PDF)


それでは、よい新年を迎えてください。

今日は、Kopi班に、スハルト元大統領に対する民事訴訟に関連するBBCニュースの報告をしてもらいました。このニュースは日本語のメディアでも報道されているので、訳すときの参考にしてください。

テキストは、p.36の9行目まで進みました。

今日読んだところで、つぎの文中のpada waktu manaのmanaの用法について質問がありました。

Hal itu sering digamarkan dalam film-film samurai, pada waktu mana orang berjalan kaki pergi ke Edo.
このmanaは、「時の関係詞」、英語の関係副詞whenに相当すると考えてください。先行詞がfilm-film samuraiなのでわかりにくくなっていますが、「サムライ映画の舞台となっている時代」と補って考えれば、理解しやすいでしょう。この文は、「この(車の出現以前から日本人は旅行好きだった)ことは、サムライ映画でもしばしば描かれているとおりである。その時代、日本人は歩いて江戸まで旅行していた。」と訳せます。

同様の用例として、次のような文があります。

21 Juli 1947 Belanda mengadakan clash pertama, pada waktu mana Tasikmalaja mendapat serangan yang amat hebat.
この文は「1947年7月21日にオランダは第1次の軍事行動をおこしたが、その時、タクシマラヤでは激しい戦闘がおこった。」という意味で、manaが時の関係詞として使われていることがはっきりとあらわれています。

インドネシア語では、「場所の関係詞」や「時の関係詞」は十分に発達していませんが、このような用法もあることに注意をはらっておいてください。

次回は、年明けて1月11日になります。テキストは、p.36の10行目から進みます。それから、冬休みの課題を出しましたから、次回の授業時間中に提出してください(どうしても出席できない人は1月15日(火)に633に提出してください。

■冬休みの課題
配布及びアップロードしたインドネシア語のテキストに欠けているページがあったので、新しくアップロードしなおしました。冬休みの課題の新しいエントリーを見てください。

2007年12月13日

今日は、冬休み直前最終発表会の第2回で、残りの6名の報告をしてもらいました。

提出してもらった卒論の構成(目次)を見せてもらったかぎりでは、ほとんどの人がおおむね順調に進んでいるようです。あとは、ひたすら書くだけですからがんばってください。

原稿ができあがってきたら、適宜、青山までメールの添付ファイルで送ってください(メール本文では送らないこと)。

卒論・卒研の提出日は2008年1月8日と9日です。そのあと、1月17日の授業の時間には、卒論・卒研発表会と卒研・卒論CDの作成についての打ち合わせをおこないますから、かならず全員集まってください。

それでは、悔いのない冬休みを。

2007年12月10日

今日のゼミでは、3名が出席しました。前回の指示を受けて、絞り込んだ卒論のテーマについて、報告してもらいました。

STさんは、インドネシアの民話を、民話に現れる動物たちの特徴という視点から分析することにしました。日本や西欧の民話との比較も可能になるテーマと思います。

FMさんは、すでに、風刺やジョークによる大衆の批判精神とそれに対する政府の検閲という、かなり絞り込んでテーマで、すでに資料の収集と分析にはいっています。

SIさんは、来年の1月から1年間のインドネシア留学を計画しています。2月にあるイムレックを観察してデータを集めることにしました。

次回、12月17日には、以下の3件について、書いた物を提出してください。
1) 最終的にできあがる卒論の構成案。簡単に言えば、目次の案です。
2) 卒論を書き上げるまでの、これから1年間の研究計画。文献資料の収集やフィールドワークをおこなう予定の人は、どの段階で何をおこなうかをしっかりと計画してください。
3) ここまでに参考にした文献、これから参考にする予定の文献のリスト。

これらについてコメントをしますので、最終日12月18日には、修正したバージョンを発表してください。
それでは、あとわずかになった12月の時間を有効に使ってください。

今日の地域基礎では、第2回小テスト(7章から12章まで対象)をおこないました。28点満点で平均16点(57%)でした。あまりよい結果ではありません。授業時間中の報告にもしっかりと注意をはらってください。

第1回小テストの追加レポートも回収しました。

レポートの方は、第10章から12章までの報告をしてもらいました。

第13章 ミナンカバウの社会と文化 
第14章 アチェの社会・文化
第15章 インドネシアの華人

次週は、第16章から第17章までの報告を予定しています。冬休みの課題の発表も予定しています。

2007年12月 7日

今日の授業は、前回に引き続いて、ピーター・ブルックの映画版マハーバーラタの続きを鑑賞しました。配付資料のあらすじの第3編「森林編」から第8編「ドローナ編」の途中まで見ました。次回は、映画の残りの部分を鑑賞したあと、マハーバーラタに基づいたジャワの影絵芝居のビデオを見て比較をおこなう予定です。

ビデオの内容の補足をしておきます。

パーシュパタは、シヴァ神がアルジュナに授けた、強力な矢のことです。パーンダヴァたちが森を放浪していたとき、やがてくる大戦を予感して、カウラヴァたちと戦うための武器をシヴァ神から授かるためにアルジュナは一人ヒマラヤ山中で修行に励みます。修行を妨げた暴れイノシシを退治しますが、そのとき、山の狩人とどちらが先にイノシシを射たかで争いになります。実は、この狩人こそシヴァ神の化身であり、アルジュナの力を認めて、自身の武器パーシュパタを彼に与えます。

ビーシュマは、かつてアンバーという女性の恨みを買ったことがありました。ビーシュマへの復讐を誓ったアンバーの生まれ変わりであるシカンディンと戦場で対面したとき、ビーシュマは戦う意志をなくします。このときアルジャナが放った矢によってビーシュマは致命傷を負うわけです。インドネシアのマハーバーラタでは、このシカンディンはアルジュナから弓矢の手ほどきをうけたスリカンディという女性戦士として描かれています。

ガトートカチャは、パーンダヴァたちが森を放浪していたとき、ビーマに恋をして結ばれた女羅刹ヒディムバーが生んだ子です。大戦ではパーンダヴァ側に味方をしますが、最後はカルナに殺されます。インドネシアのマハーバーラタでは、ガトートカチャ(ジャワ語ではガトッコチョ)は空を飛ぶヒーローとして人気があります。

次週は、今年最後の授業になります。第2回の小テストと冬休みの課題の発表をおこないます。小テストの範囲はラーマーヤナとマハーバーラタですので復習を忘れないでください。

今日は、Kopi班からの連絡が遅れたので、Kopi班によるBBCニュースの報告は来週に回します。

テキストの読解は、p.35の5行目まで進みました。次回はこの次から進みます。

次回の授業は、今年最後の読解の授業になります。冬休みの課題を出しますから、必ず確認をしてください。

2007年12月 6日

今日は、冬休み直前最終発表会の第1回ということで、皆さんの卒論・卒研の進捗状況を報告してもらいました。残念ながら、時間の都合で3名しか報告できませんでしたので、来週の第2回には残りの全員に報告してもらいます。

報告にあたっては、かならず進捗状況がわかる資料を提出してください。あわせて、卒論・卒研作成上のテクニカルな問題があれば、質問して解決するようにしてください。今日は、地図ファイルの使い方を説明しました。

2007年12月 3日

基盤研究(B)『地球規模における「イスラーム」表象の宗教的・文化的総合研究』の2007年度第1回研究会を以下のとおり開催します。

今回は、本科研のテーマでインドネシアで調査をおこなった院生2名の報告です。
メンバー以外の方、学生・院生にも公開していますので、ふるってご参加ください。

■日時:2007年12月3日(月)午後3時から6時まで
■場所:東京外国語大学総合文化研究所(422)
■発表者:
1)小池まり子(地域文化研究科博士後期課程1年)
中部ジャワ・イスラーム社会における二つの芸能:スンドラタリ・ラマヤナとタリ・ドララの上演文脈とその社会的機能
2)細淵倫子(地域文化研究科博士前期課程1年)
ジャカルタにおける社会福祉活動とイスラーム

今日のゼミは、急遽予定を変えて、イスラーム表象科研第1回研究会への出席をもって、授業に代えました。出席できる時間内で、参加してもらいました。

次回は、いつもどおりの授業です。

今日は、外語祭後の最初の地域基礎となりました。小テスト第2回は次週に延ばしました。7章から12章までが対象になるので、しっかりと復習をしておいてください。

第1回小テストを受けていない人には、追試のレポートを出しました。来週の授業に提出するか、メールで送ってください。

今週は10章から12章までを報告してもらいました。

第10章 バリの社会と文化
第11章 ガムランについて
第12章 トラジャの社会と文化

来週は、13章から15章まで進む予定です。

2007年11月30日

今週から、ラーマーヤナと並ぶヒンドゥー叙事詩マハーバーラタを取り上げます。前回配った資料をもとにマハーバーラタの複雑な人間関係を整理したあと、ピーター・ブルックが1989年に製作した映画版『マハーバーラタ』(英語・字幕なし)の前半を鑑賞しました。

この映画はもともとテレビのミニ・シリーズとして6時間の長さで作られたものを、劇場公開用に3時間に縮めたものです。膨大な叙事詩を6時間にまとめたものを、さらに縮めたものなので、話の展開についていけないところもありますが、「人類の物語」としてマハーバーラタを捉えるピーター・ブルックの意図はよくわかると思います。

来週は、第3編「森林編」にあたる場面から鑑賞を続けます。

この作品については、以下のウェブページが参考になります。
Internet Movie Databse: The Mahabharata
THE MAHABHARATA: a film by Peter Brook
THE MAHABHARATA: A Family Chart (人間関係を写真入りで整理しています)

今日はBBCニュースの報告はありませんでした。来週はKopi班にお願いします。

最初に第2回の小テストをおこないました。30点満点で平均点は23.7点でした。適切な接辞を付けて名詞をつくる問1が18点未満の人は、文法理解に問題があります。1年の教材を復習してください。

テキストは、Naik Kereta Apiと題された新しい章に入り、第2パラグラフの最後、p.33の下から2行目まで終了しました。来週はこの続きから読みます。

今日は、授業を早めに切り上げ、希望者を対象に青山ゼミのガイダンスをおこないました。

2007年11月29日

今日の4年次ゼミでは、パソコン室(206)で実際にパソコンを使いながら、ワードによる卒論作成のポイントを説明しました。

とくに、スタイル・シートによるインデント、タブなどの設定、セクションによる本文、注、参考文献などの設定を取り上げました。

今日の授業で使ったひな形のファイルは「インドネシア語専攻で勉強する人のために」のページからダウンロードできます。

来週と再来週は、冬休み直前の最終発表会をおこないます。各自15以内で自分の卒論の内容について報告してください。かならず1枚以上のレジュメを提出するようにしてください。

2007年11月28日

リレー講義「画像史料論」(2学期水曜日4限)の中で、「東南アジアの画像史料:物語の浮き彫りを読み解く」を2回にわたって担当します。第1回は本日11月14日、第2回は11月28日です。

第2回の今週は、浮き彫りという史料を読むときに意識しておくべき三つののレベルを説明したあと、プランバナン寺院のラーマーヤナの浮き彫りをスライドで紹介しました。

配付資料をもらっていない人は下からダウンロードしてください。
配付資料をダウンロード (PDF 405KB)


次回は、浮き彫りの場面を一つずつ紹介し、その内容・形式・社会的文脈を読み取っていきます。

コメントシートに書いてもらった質問には、このブログでできるかぎり回答しようと思っています。

2007年11月27日

外語祭中のインドネシア語専攻の皆さんならびにインドネシア舞踊サークルの皆さんの活動を記録に収めました。以下のリンクからアルバムに入ってください。写真は撮ったものをそのまますべてアップしているので、綺麗に写っていないものもあります。ご了承ください。気に入った写真があれば自由にダウンロードしてください。公開の期間は2006年12月26日までの1か月とします。

Ada lima album foto yang dipotret selama GAIGOSAI. Silahkan menglik sampul album untuk melihat isinya. Foto-foto di dalam album boleh di-download-kan. Album ini dipamerkan sampai dengan tanggal 27 Desember.

Indonesian drama at TUFS GAIGOSAI
Indonesian warung at TUFS GAIDAI
Indonesian dance (indoor) at TUFS GAIGOSAI
Indonesian dance (outdoor) at TUFS GAIGOSAI
Acehnese dance at TUFS GAIGOSAI

2007年11月25日

第85回外語祭が11月21日(火)から25日(日)まで開催されます。

インドネシア語専攻では2年生が中心の語劇と1年生の中心の料理店の出店をおこないます。語劇は11月21日18時30分から研究講義棟101号室で上演、料理店は期間中、円形広場で出店します。また、23日から25日までの期間、インドネシア舞踊サークルによるインドネシア舞踊の上演もおこなわれます。

【写真】華麗なインドネシア舞踊の世界へようこそ
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開催時間などの詳細は外語祭公式サイトをごらんください。

続きを読む ≫

2007年11月21日

今年も外語祭の季節がやってきました。例年2年生が中心になっておこなう語劇では、Remy Sylado原作の戯曲Siau Lingを脚色したドラマを上演します。

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■日時:2007年11月21日(水)午後6時半開演
■場所:研究講義棟101教室
■詳細は外語祭公式サイトをごらんください。

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■物語の紹介【bahasa Indonesia
1945年生まれの原作者レミ・シラド(Remy Sylado)は1930年代のインドネシア華人社会を描いた小説『チャバウカン』(茶房館)で知られていますが、本作でも15世紀の中国人タン一家を取り上げています。インドネシアではスハルト政権のもとで公の場における中国文化の表現が禁じられていたので、このように華人とジャワ人の交流を真っ正面から取り上げた文学作品の出現は時代の変化を感じさせます。

タン一家は、1405年にジャワ島中部北岸のスマランを訪れた鄭和の遠征隊から離脱して土地に定住した一家という設定になっています。15世紀前半と言えばマジャパヒト王国が栄えていた時代ですが、この頃のジャワ島北岸に中国人の居住地があったことは記録に残っていますから、タン一家のような例があったとしても不思議ではありません。

この家族のうら若い一人娘ライ・クンを妻にしようと望んでいるのが、71歳のジャワ人貴族ウィロティクトです。彼は、ジャワ島東部北岸のトゥバンのアディパティ(日本で言えば県知事にあたる役職)で、当時の貴族階級の慣習として50人もの妻を持っていますが、プリンボン(ジャワの伝統的占い)の託宣にしたがって、少女を51人めの妻に迎え入れ、他の妻たちをすべて離婚しようと考えているのです。色呆け、権力呆けした彼の姿は、権力に溺れた支配者の象徴と言ってよいでしょう。彼の妻の一人ルンゴニンが、ウィロティクトの結婚話をなんとか失敗させようと若者サミックを使って画策するところから、物語は動き始めます。題名のシャウ・リンとは縦笛のことで、物語の中である大事な役割を果たすことから、そう名付けられています。

過去を舞台にした小説は、便宜上、歴史小説と時代小説に区別されます。簡単に言えば、歴史小説は過去のある時代を史実に即して再構築したもの、時代小説は過去のある時代を舞台として作者の意図を込めて自由に創作したものです。本作は15世紀のジャワを舞台にしていますが、権力者とその取り巻きの腐敗した様子をコミカルに描くことで、むしろ現代の政治権力の腐敗に警鐘を鳴らしているように思われます。その意味で、本作は、時代小説の範疇に入る軽妙な風刺作品と言ってよいでしょう。お楽しみください。

なお、今回の上演および原作についてはガドガドAku Lelaki Malam といったブログでもインドネシア語で紹介されています。

続きを読む ≫

Drama "Siau Ling" adaptasi karya pengaran Remy Sylado dipentaskan di TUFS dalam rangka gogeki (pentasan bahasa asing) pada tanggal 21 November 2007.

Yang berikut adalah terjemahan dari pengantar untuk penonton dalam bahasa Jepang.

Nama pengarang Remy Sylado yang lahir pada tahun 1945 tidak asing lagi karena novelnya berjudul Ca Bau Kan yang menceirtakan kalangan orang Tionghoa yang berada di Indonesia pada tahun 1930an menjadi populer bahkan telah difilmkan. Munculnya karya sastra yang mengisahkan pergaulan antara orang Tionghoa dan orang Jawa, kita dapat merasa resepsi masyarakat Indonesia terhadap kalangan Tionghoa di Indonesia sudah berubah karena dulu pada dalam zaman orde baru sama sekali tidak boleh mempertunjukkan kebudayaan Tionghoa di lingkungan umum.

Di dalam drama ini, diceritakan bahwa keluarga Tan berasal dari armada Cheng Ho waktu armada itu berlayar ke Semarang pada tahun 1405. Walaupun kerajaan Majapahit masih kuat di bagian Timur pulau Jawa, ada bukti bersejarah bahwa masyarakat orang Tinoghoa sudah berakar di daerah pantai utara pulau Jawa pada waktu itu. Dengan demikian tidak heran kalau beradalah keluarga orang Tionghoa seperti keluarga Tan.

Yang ingin menikah dengan anak tunggal perempuan keluarga Tan adalah Adipati Wilotikto dari Tuban. Walaupun sudah mempunyai istri 50 orang, oleh karena hasil primbon dia berharap menikah lagi dan menceraikan semua istri lain. Tindakannya yang sewenang-wenang itu merupakan lambang penguasa yang sedang mabuk dengan kekuasaan. Mengetahui keinginan suaminnya, salah satu istri Adipati Wilotikto berusaha menggagalkan rencena Wilotikto melalui pemuda laki-laki Samik. Maka mulailah bergerak cerita ini. Judul drama ini dinamakan Siau Ling karena siau ling yang berarti suling akan memainkan peranan yang penting dalam cerita ini.

Di Jepang biasanya novel yang menceritakan zaman dahulu bisa dibagikan antara "rekishi shosetsu" (novel bersejarah) dan "jidai shosetsu" (novel zaman dulu). Secara garis besar, rekishi shosetsu adalah rekonstruksi zaman dahulu menurut sejarah dalam bentuk novel, sedangkan jidai shosetsu adalah novel yang bercerita menurut keinginan pengarang dengan menggunakan latar belakang zaman tertentu. Dengan menceritakan kejadian di Java pada zaman ke-15, drama ini secara komedi menggambarkan keadaan korupsi penguasa dan orang-orang kelilingnya sehingga berhasil menjadi sebuah karya satire yang relevan terhadap masyarakat sekarang, seperti jidai shosetsu yang paling baik. Selamat menikimati.

2007年11月19日

今週の二人の参加者がありました。今回は、これまで考えてきたテーマをさらに絞り込んで来るようにをお願いしていまいた。

FMさんの方は、スハルト政権後期における風刺的ジョークと風刺画について分析し、当時の人々の真情を明らかにするという方針で固まりました。今年最後の授業となる12月18日の中間発表会では、スハルト政権期における検閲事件を調べてきて、報告することになりました。また、資料となる雑誌の所在を探し出すこともお願いしました。

STさんの方は、民話の研究という漠然としたテーマにとどまっています。先行研究や関連する分野の本を読みこんで、テーマの絞り込みをしてくるようにお願いしました。

次週は外語祭のため休みなので、次回は再来週12月3日になります。今日、休んだ受講生も、テーマの絞り込みをきちんとしてきてください。

今週も引き続き映画『危険な年』の後半を鑑賞しました。なお、AV設備のある422教室を使う予定でしたが、今週は、予約の都合で、いつもの424教室を使いました。

第1回小テストの採点済み答案を返却しました。第1回を受けられなかった人には、12月3日に追加の課題を出します。その次の12月10日には第2回小テストを予定しています。

次回は、外語祭が終わった12月3日です。第10章から報告してもらいます。第14章担当者あたりまで、準備をしておいてください。

2007年11月16日

今週は、チーム地球班にBBCニュースEkonomi tumbuh lebih kuatの報告をしてもらいました。原文のWilllian WallaceはWilliam Wallaceの間違いです。Kepala Ekonomは「首席エコノミスト」と訳せます。

テキストは、p.32の最後まで進み、Perkeretaapianの章が終わりました。

来週は外語祭なので、休講となります。次回は、再来週11月30日にp.33の新しい章Naik Kereta Apiから始めます。第2回小テストをおこないますから、外語祭のあいだも復習をしておいてください。範囲はp.29下から2行目からp.32の最後までです。

語劇の本番は11月21日です。みなさん、がんばってください。

今週の講義では、ビデオ映像で、現代の東南アジアの芸能に生きるラーマーヤナとして、1) インドネシア・ジャワのスンドラタリ(舞踊劇)「ラーマーヤナ・バレー」のハイライト、2) タイのコーン仮面劇による「ラーマキエン」、3) インドネシア・ジャワのケチャによる「スグリワ・スバリ兄弟の戦い」を紹介しました。

来週は外語祭なので、次回は再来週11月30日です。次回からはマハーバーラタを紹介します。配付資料があるので、欠席した人は下からダウンロードして、読んでおいてください。

今週の配布資料をダウンロード (PDF, 279KB)

2007年11月15日

今日の二人の参加者の卒論のテーマは、「アフリカのFGM」と「ジャカルタのある家族のラマダン(断食月)の生活」です。FGMの方は、エジプトでのアンケート調査ができなくなったので、ウェブ上のエジプト発の英語メディアを使って、エジプトでおこなわれている、テレビのFGM撲滅の公共広告について、放送にいたる経緯と放送に対する人々の反応について調べてみるよう指示しました。ラマダンの方は、ラマダンの生活体験を中心にして、最初にイスラームにおけるラマダンの位置づけ、最後に現代のジャカルタのムスリムにとってのラマダンの意味についての考察を置くように指示しました。

来週は外語祭があるので、ゼミはお休みです。次回は、11月27日になります。この日は、206教室で論文作成のためのパソコンの使い方を実習します。受講生の中で、パソコンの使い方で苦労していることがあれば、この日の授業で解決するようにしましょう。

2007年11月14日

リレー講義「画像史料論」(2学期水曜日4限)の中で、「東南アジアの画像史料:物語の浮き彫りを読み解く」を2回にわたって担当します。第1回は本日11月14日、第2回は11月28日です。

第1回の今週は、プランバナン寺院建立の歴史的背景、寺院の背景、宗教的背景を説明したあと、ビデオ映像でTBS世界遺産第208回「プランバナン寺院遺跡群」を見てもらいました。

配付資料をもらっていない人は下からダウンロードしてください。
配付資料をダウンロード (PDF 268KB)


次回は、浮き彫りの場面を一つずつ紹介し、その内容・形式・社会的文脈を読み取っていきます。

コメントシートに書いてもらった質問には、このブログでできるかぎり回答しようと思っています。

2007年11月12日

今週の3年次ゼミは、ゴミ問題をテーマにした、卒論作成のシュミレーションの最終回です。前回は、インドネシアのゴミ問題についての先行研究を調べだしてくるように指示しました。

ここでは、GeNiiの中にあるCiNiiのデータベースを使って調べてみることにしましょう。CiNiiで、「インドネシア」と「廃棄物」をキーワードにして検索してみると、24件の論文がヒットしました。

ここから、次のステップはどうなるでしょうか?最初に取るべき方法は、その中から自分のテーマに関係ありそうな論文を入手することです。内容がよくわからないときは、明らかに自分のテーマから外れるものを排除して、残りはすべて入手するという方針がよいでしょう。

本学の図書館にあるかないかはOPACで調べられます。本学にない場合には他の図書館をあたってみます。どの図書館に所蔵されているかは、WebCat Plusで調べることができます。

文献を探すときは、著者名、論文名、掲載雑誌名、巻・号・ページを控えておきます。

論文が手に入ったら、その論文で参照・引用されている文献をその論文の文献目録で調べて、自分のテーマに関係ありそうな文献をさらに見つけ出します。このように、文献から文献を見つけていく芋づる式の調べ方は、テーマに沿って文献を探し出せるので、大変に効率的な方法です。

さて、CiNiiの検索結果に戻ってみて、ここから取ることのできるもう一つのステップは、ヒットした24件の論文の著者たちが書いた他の論文を探し出してみることです。これもCiNiiのデータベースを使えば、クリックするだけで実行することができます。「インドネシア」と「廃棄物」というキーワードでは拾い損ねた論文の中から自分のテーマに関係しそうな論文を探し出せる可能性があります。

また、著者が所属している研究機関を調べてみると、その機関でおこなっている研究の中に、自分のテーマに関係がありそうなものが見つかる可能性があります。

最後に、CiNiiの検索結果から、もう一つ取ることができるステップは、ヒットした論文を掲載している雑誌のバックナンバーを時系列に読んでみることです。バックナンバーを置いてある図書館に行ければ理想的ですが、目次をざっと眺めてみるだけでも、その分野の研究がどのようなものであるかを掴むことができます。卒論を書く際に参考にできる方法論が見つかる可能性があります。

以上、CiNiiの検索結果を使って、先行研究に関する資料を集める方法をまとめてみました。一つの文献を縦横斜めに読み込むことによって、関連する文献をさらに見つけ出すコツを身につけてください。

来週は、自分の本来のテーマに戻って、テーマをさらに絞り込んできてください。そのテーマのどういうところに興味・関心があるのかを報告してもらい、具体的な方向性を決めていきたいと思います。3年生といっても冬休みが明けると就職活動が始まります。冬休みが始まる前には、卒論のテーマと方向性を確定しておきましょう。

今週と来週は、いつもの424教室ではなく、AV設備のある422室を使います。

最初に、先週終わりきれなかった第9章の残りを発表してもらいました。そのあと、第1章から第6章までを対象にした小テストをおこないました。1問2点で24点満点です。18点以上は取って欲しかったのですが、平均は15.3点でした。インドネシアの民族主義運動の始まりとされる「ブディ・ウトモ」、ナスティオンの「二重機能ドクトリン」が答えられなかった人が多かったです。復習しておいてください。

小テストのあと、DVDで映画『危険な年』を鑑賞しました。この映画の詳細については以前の講義で説明したページを参照してください。

来週は、映画の残り約70分を鑑賞し、時間が余れば、第10章「バリの社会と文化」の発表をしてもらいます。

外語祭が終わったあとの最初の授業では、第7章から最後にした章までを対象にした小テストをおこなうので、きちんと復習をしておいてください。

2007年11月 9日

今日の講義では、プランバナン寺院のラーマーヤナの浮き彫りをスライドで紹介しました。

来週は、現在のインドネシアおよびタイでおこなわれているラーマーヤナ舞踊などの芸能を紹介する予定です。

今週は、Kopi班にBBCニュースの報告をしてもらいました。テキストは、p.31の第2パラグラフの最後(...dapat diabaikan.)まで進みました。

次週は、この続きをします。

2007年11月 8日

今日の参加者2人のテーマは、それぞれ、バティックの文様と、ガムランの日本への普及でした。バティックの方は写真中心で、バティック図鑑のような形で完成させることを目標としており、順調に進んでいるようです。ガムランの方は方向性を少し見失っているようですが、初心にもどってなぜこのテーマを選んだかを思い出し、スランプを乗り切ってください。

卒業研究をしている学生で、本のような形で製本することを考えている人は、丸善が出している製本工房の使用を検討してみてください。過去の先輩が使っていて、いい仕上がりになっています。

2007年11月 5日

今日は、ゴミについての概念を絞り込んでみました。まず、一言でゴミといっても、産業廃棄物(事業所が出すゴミ)、一般廃棄物(家庭がだす生活ゴミ)、路上へのポイ捨て・不法投棄されたゴミ、などがあることを確認し、ここでは、家庭で発生し個人が処理(ゴミ箱に捨てる・分別するなど)するゴミを扱うことにしました。また、下水や排水などは、関連があるテーマだが、直接扱うテーマではないことで意見が一致しました。

続いて、生活ゴミにも、食材(生ゴミ)や紙のように、自然に帰すことができるゴミ、プラスチック・金属・ガラスのように、自然に帰すことができないゴミがあるという点が指摘されました。

また、後者でも、ガラス瓶のようにリユースができるもの、空き缶のようにリサイクルができるものがあることも指摘されました。

以上の議論を踏まえて、生活ゴミについて、ゴミの発生から運搬経路を経て最終処理までのシステムを考えてみることにし、それぞれ、このテーマに対する自分のアプローチを述べてもらいました。他の国々のシステムとの比較、行政・NGOに対する提案型の卒論などのアイディアが出されました。

来週は、インドネシアのゴミについての、先行研究を調べたうえで、その先行研究をもとに、どのような研究を進めるかを提案してもらいます。

今日の地域基礎では、先週途中までしかできなかった第6章に続いて、第7章から第9章まで発表してもらいました。第9章は途中で時間切れになったので、続きを来週してもらいます。

第7章 スハルト政権下のインドネシア―政権の不安定からスハルトの凋落まで―
第8章 民主改革期のインドネシア―1998年から現在まで―
第9章 イスラームについて―他宗教と比較しながら―

来週は、第9章の残りをすませてから、今週予定してできなかった小テストをおこないます。小テストの範囲は第1章から第6章までです。

そのあと、2週にわたってDVDで映画『危険な年』を鑑賞します。1965年の9.30事件を背景にした作品なので、当時の雰囲気が少しわかると思います。

2007年11月 2日

今日の授業では、まずたくま班にBBCニュースの報告をしてもらいました。今回とりあげてもらったニュースはReplik sidang dana Supersemarというタイトルのもので、スハルト元大統領が作った財団から彼の取り巻き連中に不正に資金が流れていたと、現在進行中の民事裁判で検事側が主張したというものです。

ここで問題となったのは、replikという語の意味です。これは英語のreplicationに対応する用語と思われ、たくま班は「第二訴答」という訳語を使いました。調べてみると、民事訴訟の手続きは、原告の訴状の提出、被告の答弁、原告による第二訴答という順番で進行します。つまり、訴えた方に訴えられた方が答弁したが、それに対して訴えた方が再反論をすることがreplikつまり第二訴答ということになります。

次回のBBCニュースの報告は、前回休んだKopi班にしてもらいます。

そのあと先週の範囲までの小テストをおこないました。20点満点で平均17点とれたので、まずまずのできだと思います。

読解はp.30の第2パラグラフの途中の...sebelum ia keluar dari stasiun.まで進みました。次回は、この続きのDulu hal itu harus...から始めます。

今週の授業では、第3週までの講義内容を対象に小テストをおこないました。30点満点で平均16点の結果で、あまりよいできではありませんでした。インド的世界観は講義の基本になるので、ぜひ理解しておいてください。

今日の講義では、ラーマ王子の物語を、ヴァールミーキ作とされるサンスクリットによる『ラーマーヤナ』をもとに、登場人物の関係から、第3編のあらすじまで紹介しました。来週は、スライドを使って、プランバナン寺院の浮き彫りにそって、あらすじを紹介します。登場人物の関係は整理しておいてください。

今週の配布資料をダウンロード (PDF, 290KB)

2007年11月 1日

今日の参加者2人のテーマは、それぞれ、インドネシアの華人メディアと、インドネシア人のメッカ巡礼と観光でした。いずれの卒論も順調に進んでいるようです。本文中の参考文献への参照の仕方や図表への参照の仕方は決まり事ですので、守ってください。このサイトでも、別のページに具体例をあげているので、参考にしてください。

2007年10月30日

10月30日には、外務省の20世紀パートナー招聘プログラムによって本学を訪問するインドネシア・プサントレンの教師たちと、討論会をおこないます。3年次ゼミと4年次ゼミの受講生はぜひ参加してください。日本語・インドネシア語の同時通訳がつきますから、言語の心配は無用です。

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2007年10月29日

今日は、ゴミに関わる意識の問題にかかわるポイントを5点あげてもらいました。それぞれのポイントについて、どのような調査方法を用いたらよいかを考えてみました。たとえば、アンケート、聞き取り、参与観察、文献調査(報告書、法律、統計など)などが想定されます。

次回は、テーマをさらに絞り込んでみたいと思います。そのためには、まずインドネシアという文脈を離れて、ゴミ問題自体について、調べてきてください。つまり、これまでに出てきた分別、埋め立て、ポイ捨て、CO2といった概念が、全体としてどう関連しあっているのかを、明らかにして欲しいということです。

今日は、学生に夏休みレポートの第4章から第6章まで報告してもらいました。発表の持ち時間は20分+質疑応答5分の計25分です。

第4章 スカルノ大統領時代のインドネシア
第5章 インドネシア国軍―その起源と展開―
第6章 スハルト政権下のインドネシア―1980年代前半まで―

第6章の発表は時間切れで途中までとなりました。来週は残りの5分間の発表と質疑応答から始めます。次回は、第11担当の人まで準備をしておいてください。

来週は、第6章の内容までを範囲として小テストをおこなう予定です。レポートの内容を復習しておいてください。

2007年10月26日

今日は、Kopi班のBBCニュースの発表の番でしたが、連絡がありませんでした。Kopi班には再来週に改めて発表をお願いします。

テキストはp.29の下から2行目まで進みました。来週は、ここから引き続き進みます。

今日出てきた構文の中では、以下の構文に注意してください。
1. ber動詞+me動詞 「~して、~する。」

Para penumpang harus berdiri di tempat yang sudah ditentukan menunggu kereta api datang. 乗客たちは定められた場所に立って、列車が着くのを待つ
2. dengan me動詞 「~することによって」
Penumpang bisa meminta petugas itu agar membuatkan penyesuaian dengan menambah kekurangan harga ke tujuannya. 乗客は目的地までの金額の不足分を足すことによって精算することを乗務員に頼むことができる。

来週は、今日の分までを範囲として、小テストをおこないます。しっかりと復習をしておいてください。

第4週の今日は、インド的テクストと「物語」の関係を説明し、そのあと、スライドを使ってクルタ・ユガに時代設定された物語をいくつか紹介しました。

来週は小テストです。第3週までの内容を復習しておいてください。

今週の配布資料をダウンロード (PDF, 163KB)

2007年10月25日

今日のゼミでは、バリ人の方位観についてと、ガムランについてをテーマとする二人に参加してもらいました。バリ人の方位観を東アジアの風水と比較するというアイディアはよいと思います。問題はどのような視点から比較するですね。ガムランについては、日本にあるフルセットのガムランをもつ団体にアンケートをして、どのような経緯からどのようなタイプ(バリかジャワか)のガムランを入手するにいたったかを調べることになりました。

2007年10月23日

宗教学のリレー講義「世界に現れる神」の第4回として、「インドネシアの神・神々・カミ」というテーマで講義をおこないました。日本語の「神」概念をまず整理したあと、インドネシアのジャワに焦点をあて、ジャワの固有の信仰、ヒンドゥーないし仏教的な神仏信仰、イスラームの唯一神観念の三者の間に見られる歴史的関係を説明しました。

出席者は230名弱でした。提出してもらったコメントシートについては、近く、簡単な講評をここに掲示する予定です。

2007年10月22日

今週からは、しばらくの間、共通のテーマを選んで、卒論作成の手順のシミュレーションをしてみることにします。

参加者から出されたテーマ候補は、ゴミ、ラマダン中の物価上昇、地球温暖化対策でした。この中から、ゴミを共通のテーマとして選びました。

このテーマを元に、ブレーンストーミングをして、さらに絞り込みをした結果、ゴミ処理のシステムというテーマと住民の意識というテーマが出てきました。次回は、それぞれのテーマについて、重要なポイントをあげてもらい、それぞれのポイントについて何について調べる必要があるかを検討し、リストにして提出してもらうことにしました。参加者は、二つのグループにわけ、二つのテーマを分担してもらうことにしました。

次回に検討してもらいたいもう一つの点は、卒論の最終結果を、どのような形で、社会に還元するのかということです。行政への政策提言とか、NGOの事業計画とかいった形でまとめることが想定されます。

今日は、学生に夏休みレポートの第1章から第3章まで報告してもらいました。発表の持ち時間は20分+質疑応答5分の計25分です。

第1章 19世紀の東南アジアについての研究
第2章 民族意識の形成と展開―1945年の独立宣言まで―
第3章 日本軍政下のインドネシア

次回は、第6章担当の人まで準備をしておいてください。

なお、不定期に発表内容についての小テストをおこないますから、しっかりと復習をするようにしてください。

2007年10月19日

第3週の今日の講義では、古典的インドの「歴史観」を説明しました。ここで歴史というのは、宇宙の生成・維持・破壊という3つの過程からなる長い時間のサイクルを指しており、ヒンドゥー教のブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神がそれぞれの過程をになっています。さらに、このサイクルはユガと呼ばれる四つの時代に分けられています。これらの時代は、物理的な期間であるのみならず、ダルマ(宇宙・社会の秩序を保つ根本原理)の多い少ないと対応しています。

来週は、歴史観の続きを講義します。

今週の配付資料をダウンロード (PDF, 153KB)

今週の読解では、BBCニュースKesan utusan RI soal junta Birmaの発表をしてもらいました。来週のBBCニュースはkopi班に発表をしてもらいます。

テキストはp.28の最初から、同ページの下から3行目まで進みました。来週はp.28の下から2行目から続けます。

今日読んだ文章のなかから、2例、注意して欲しい構文を取り上げてみます。

1. yangの二つの用法

Hanya penumpang yang membawa karcis yang boleh masuk ke peron.

1つの文に2つのyangが使われていますが、働きが違うことに注意してください。最初のyangはpenumpangにかかる修飾句を作っているのに対して、2番目のyangはyang boleh masuk ke peronという名詞句を作っています。「切符を持っている乗客だけが、ホームに入いることが許されるのだ。」という文意です。

2. 倒置構文

Di bangunan stasiun disediakan kompleks pertokoan.

短い文ですが、倒置構文になっていることに注意してください。Di bangunan stasiunは場所を示す副詞句、disediakanは述語、kompleks pertokoanは主語です。副詞句+述語+主語の順序です。「駅の建物には店舗施設が設けられている。」という文意になります。

2007年10月18日

今日の参加者2名のテーマは、1)インドネシアの海外出稼ぎ女性労働者と2)アフリカの女性器切除(FGM)についてでした。1)については、資料の読み込みを深めてもらいたいと思います。2)については、エジプト人留学生を対象にした聞き取り調査をこれから始めるので、その結果を報告してもらいたいと思います。

ゼミに参加するときには、あらかじめ、レジュメをプリントして提出するようお願いします。

2007年10月15日

今週は、二人の参加者から、自分の卒論に関連する文献のリストを提出してもらいました。文献リストはまだまだ短いので、これから充実させてください。

卒論への取り組み方を理解してもらうために、来週からしばらくシミュレーションをしてみたいと思います。最近のインドネシアの出来事から、気になるニュースをコピーして持ってきてください。ゼミ全体で検討してみたいと思います。

今日は、ビデオ「NHKスペシャル 日本軍政下のジャワ:発掘 幻の国策映画」(50分)を見てもらいました。ビデオは共同研究室にもあります(IND-119)。ビデオを見る前に各自に質問票を渡し、ビデオを見ながら記入し、そのあとで、グループに分かれて質問票への答えを完成し、発表をしてもらいました。前回に配布した『インドネシア国史』の内容とも連動していることがよく理解できたことと思います。

『インドネシア国史』のレジュメを提出してもらいました。今日出せなかった人は、明日中に提出をしてください。

夏休み課題レポートの製本済みコピーは木曜日にできあがるので、クラスの代表に受け取ってもらい、全員に配ってもらいます。来週までに、最初の5回分くらいまでは予習してきてください。

次回からは、毎週3人を目処(1人20分の持ち時間)にレポートの報告をしてもらいますから、準備をしてきてください。

2007年10月12日

今日は、古典インド文化の世界観を理解してもらうために、インド仏教における世界観、ヒンドゥー教の世界観、六道の輪廻転生について紹介しました。インド的世界には、人間が住む世界(贍部州、ジャンブドヴィーパ)の他に、神々が住む世界(忉利天)、阿修羅が住む世界、地獄などがあります。これらの世界は独立しているのではなく、輪廻転生によって、住民が相互に行き来する関係にあることを理解してもらいました。

来週は、古典インド文化の歴史・時間観について説明します。

今週の配付資料をダウンロード (PDFファイル、187KB)

今日からPerkeretapaianを読み始めました。Yang関係詞が多用される文が頻出しますが、なんとか読み込めているようです。来週は、p.28の最初の文からです。

夏休み課題レポートがまだ提出できていない人は、15日までに提出してください。これが最終受付日です。

今週のBBCニュースの報告の準備できていませんでした。来週は間に合うようにしてください。きよぽん班の順番です。

2007年10月11日

今日は、先週の予定通り、二人の学生の卒論指導をおこないました。ジャワ人の名前の研究については、対象とする名前を、ジャワ生まれの名付け親に名前を付けてもらった人の名前にしぼることにしました。断食月(ラマダン)のインドネシア人の生活を調査した学生に対しては、「ジャカルタのあるイスラーム教徒の断食月の一日」というテーマで、写真を多用した、日常生活を紹介する卒論研究をおこってみてはどうか、提案しました。

2007年10月 5日

今日は2学期の授業計画を配布し、オリエンテーションをおこないました。東南アジアには様々な宗教が共存しますが、その基底には、インド化の過程で伝播したヒンドゥー教や仏教の影響があることを見てもらいました。

次回からインド的世界観・歴史観について見ていきます。

今週の配布資料をダウンロード (PDFファイル、179KB)

今日の授業では、1学期末の試験を返却し、夏休みの課題を回収しました。夏休みの課題を今日提出できなかった人は、来週の授業時間までに提出してください(2学期の評価の一部になります)。

BBCニュースの報告も、1学期と同様に行います。次週はチーム地球です。

2学期の読解の授業ではAjip RosidiのOrang dan Bambu Jepangを読みます。今年はp.27のPerkeretaapianの章から読んでいきます。以下の点に注意を払っていきたいと思います。

1. 文の構造。この章ではとくに関係詞yangが複数回使用されている文がたくさん現れます。文の構造がどのようになっているのかに注意を払ってください。本文中から例をとります。

Hal yang lain yang membedakan stasiun Eropa dengan Jepang ialah ...(日本の駅をヨーロッパの駅と区別している他のことは...)
この部分では、Hal(こと)に対してyang lain(他の)とyang membedakan stasiun Eropa dengan Jepang(日本の駅をヨーロッパの駅と区別する)という二つの関係節が修飾していて、全体としてialahの主語になっていることを理解する必要があります。

2. 連語関係。単語を一つ一つばらばらに理解するのではなく、いっしょに使われている他の単語との関係とあわせて理解しましょう。たとえば、ある動詞には特定の前置詞が続いて使われる傾向があります。本文中から例をとります。

membedakan kereta api di Jepang dengan kereta api di Eropa(ヨーロッパの鉄道と日本の鉄道を区別する)
この文から、動詞membedakan(区別する)を使うときは、denganという前置詞を使って、membedakan A dengan Bという形をとるんだな、と理解するわけです。

入門の段階ではどうしても一つ一つの単語の意味を理解し、覚えることに集中してしまいますが(このことは当然のことです)、より広い視野で文を見ていくことが、読解力をつけるためのコツだと思います。

2007年10月 4日

2学期最初の今日のゼミには10名全員が参加しました。全員にこれまでの進捗状況の報告をしてもらいました。夏休み中にインドネシアでフィード調査をすませてきた人も多く、実りのある夏休みだったようです。

今後は、10月11日から11月15日までは2名ずつゼミに来てもらってきめ細かな指導をおこないます。これ以外に相談が必要な人はゼミ以外の時間にアポをとって個別に私の研究室に来てください。

11月29日にはMicrosoft Wordを使った論文作成についての研修をおこないます。教室については後日案内します。

12月6日と12月13日には、冬休み直前最終発表会をおこないます。この2週には全員参加してください。

卒論・卒研の提出日は2008年1月8日と9日の2日間です。冬休み中になりますから、気をつけてください。

1月10日のゼミには全員参加をお願いします。卒論・卒研提出後の作業について連絡があります。

2007年10月 2日

夏休みの宿題として、卒論のテーマに関わる文献のリストとその中から選んだ1冊のレジュメを提出するように指示していましたが、出せる人がいませんでした。来週は体育の日で休みなので、再来週の授業のときに必ず出すようにしてください。

卒論に扱いたいテーマとしては、インドネシアの民話、インドネシアのジョーク、女性の権利を守るNGOの活動、華人文化の復興などをあげてもらいました。まだまだテーマとしては一般的で漠然としているので、これからさらに絞りこんでいく必要があります。

2007年10月 1日

今日10月1日は2学期の最初の授業でした。元気そうな顔がみれてなによりです。

夏休みの課題レポートを提出してもらいました。これは全部そろわないとコピーと製本の作業に進むことができません。都合で今日提出できなかった人は必ず今週の金曜日までに633青山研究室に提出しに来てください(不在の場合はドアの封筒へ)。

残りの時間はビデオ「インドネシアの「慰安婦」たち」(中京テレビ、1997年制作、50分)を見ました。テープはインドネシア語専攻共同研究室641にあります(IND-070)。オランダの文書館で発見された史料の紹介と、日本のアジア女性基金の活動とそれに対する元慰安婦たちの反応とインドネシアの政府が描かれています。

次回の授業は、来週が体育の日なので、再来週になります。

宿題として、インドネシアの高校教科書『インドネシア国史』の日本軍政期の部分を配布しました。A4判1枚に要約し、次回の授業時間に提出してください。宿題を受け取れなかった人は青山研究室に取りに来てください。

2007年7月24日

2007年度1学期には授業振替日があるので注意してください。7月24日(火)には火曜日ではなく月曜日の授業がおこなわれます。7月23日と24日は連続して月曜日の授業日になります。

今日は月曜日の振り替え授業日でした。イムレックについての報告の後半をしてもらったあと、岩田慶治『アニミズム時代』(法蔵館、1993)のレジュメの報告をしてもらいました。

イムレックについては、「華人の正月」という側面と「儒教の正月」という側面の両方に着目することが大事なようです。

今日は月曜日の振り替え授業日でした。予定通り期末試験を実施しました。

夏休み課題レポートの担当テーマのリストはすでにメールで送ってもらいました。夏休みに作成し、2学期最初の授業のときに提出してください。

先週は海の日だったので一回お休みでした。今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの最後まで報告をしてもらい、そのあとに、イムレック(「陰暦」中国暦の旧正月)についての報告を少ししてもらいました。

次回は、月曜日の振り替え日となる明日です。イムレックについての報告を最後までしてもらったあと、アニミズムについてのレジュメを報告してもらいます。1学期最後の授業となります。

2007年7月23日

今日は、配付資料とパワーポイントのスライドを使ってインドネシアの歴史およびインドネシアと日本の関係について説明をおこないました。

明日は月曜日の振り替え授業日です。期末試験をおこないますから、復習をしっかりとしておいてください。

夏休みの課題レポートの課題一覧を配布しました。クラスでよく話し合ったうえで、各自がどのテーマに取り組むかを決めて明日の試験時間中に連絡してください。

ミニレポート第2回の評点・コメント・解答例の返却をおこないました。TUFS e-Learningで見てください。

解答例を付けていますから、参考にしてください。タイラーの考え方に社会進化論的な偏見が内包されていたこと、キリスト教などの一神教にもアニミズム的原理が内在していることなどの点に注意してください。

2007年7月20日

今日は期末試験をおこないました。

また、夏休み中の宿題として、読解のテキストのコピーを配布しました。日本語訳を2学期の最初の授業のときに提出してください。出典は以下のとおりです:

Alif Danya Munsyi. 9 dari 10 Kata Bahasa Indonesia adalah Asing. Jakarta: KPG.2003. pp. 13-30.

2007年7月19日

今日は全員11人の出席がありました。10人が卒論、1人が卒研の予定です。それぞれに卒論・卒研の構成案と夏休みの研究計画を出してもらいました。

夏休みはまとまった文献調査とフィールドワークができる最後のチャンスです。実りある時間を過ごしてください。

2007年7月13日

今週は、アンコールワットについて資料を配付して説明をしたあと、先週とは別のビデオを見てもらいました。

ビデオはDVD「TBS世界遺産 カンボジア編」(アニプレックス、2002年、48分、日本語)を使用しました。

第2回ミニレポートの提出は今日中です。まだの人は急いでください。

来週は最終回です。1学期のまとめをおこない、期末レポートの受付をします。

今週はBBCのニュースの報告はありませんでした。

テキストは、第15章の最後まで終わりました。来週の期末試験の範囲はここまでです。しっかりと予習しておいてください。

今日読んだところでは、sambilの用法に注意してください。sambilは「~しながら」と訳してかまいませんが、主語は中心となる述語と同じになります。たとえば、

Dia membaca koran sambil makan.
彼は食べながら新聞を読んだ。
という文では、「食べる」人と「読む」人は同じです。
これは、語順を変えて
Sambil makan dia membaca koran.
となっても同じことです。

2007年7月12日

今日は4人の参加者がありました。改訂されたアンケートの質問の内容を改めてチェックしました。ジャワ人の名前を考える場合には、名付けをした人の民族的アイデンティティを調査する必要がわかりました。NGOをテーマとする学生については、NGOに出す手紙の文案を検討しました。ガムランをテーマとする学生は、日本におけるガムランの受容にテーマを絞ることを確認しました。

来週は夏休み前最後のゼミになります。全員が出席し、夏休みの研究計画と卒論・卒研の全体構成案を提出してください。

2007年7月 9日

今日は、大航海時代のインドネシアの状況をよりよく理解してもらうために、ビデオ「大航海 バスコ・ダ・ガマの道 第9巻 マラッカ・香料諸島編」(海工房、1999年)を見てもらいました。次回は、日本とインドネシアの関係史について説明します。

今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの第5章の前半部分までを報告してもらいました。次回は、残りの報告をしてもらい、そのあとに、イムレック(中国正月)についての報告をしてもらう予定です。

2007年7月 6日

今日は3人の参加者がありました。アンケートの内容についてチェックしたあと、NGOをテーマとする学生に対しては、NGOへの連絡を始めるようアドバイスしました。

バティックの紋様をテーマとしている学生は、写真の整理が必要になることが予想されます。写真整理のための無料ソフトとしてはPicasaがお勧めの一つです。

カリ・ジャガについてのテキストは今回は読む時間がありませんでしたので、次回に回します。

7月7日(土)には三島市の佐野美術館で開催されているバティックの展覧会「インドネシア更紗のすべて~伝統と融合の芸術~」を見に行く予定です。

今週は、アンコールについて資料を配付して説明をしたあと、ビデオを見てもらいました。

ビデオはDVD「ディスカバリー・チャンネル 密林の至宝:アンコールワット」(角川書店、1999年、53分、日本語・英語)を使用しました。

次回もアンコールについて講義をおこないます。

第2回ミニレポートの提出は来週までです。まだの人は急いでください。

今週は、きよぽんに、ハビビ元大統領におこなったBBCのインタビューについて報告してもらいました。インタビューの音声の一部は授業でも聞いてもらいました。ウェブでインタビューの全体を聞くことができます。ぜひチャレンジしてください。来週の報告はkopiにお願いします。

テキストは、第15章の第4パラグラフの途中まで進みました。次回は第4パラグラフの後半からです。

2007年7月 3日

今週は、青木保『「日本文化論」の変容』(中公文庫)のレジュメの第2章の部分までを報告してもらいました。来週は、第3章の部分の報告から始めます。

戦後すぐに日本語訳でベストセラーになったルース・ベネディクトの『菊と刀』が、オリエンタリズムの問題を抱えているにしろ、「民俗誌的現在」としての日本人と日本文化の全体的な研究をおこなったこと、「集団主義」と「恥の文化」という概念を提示して後の研究に大きな影響を与えたことの2点を確認しました。

今日は、グローバル決死隊に、7月から始まるアジアサッカー連盟(AFC)のアジアカップ2007について報告してもらいました。46の加盟国・地位にはインドネシアも入っています。

続いて、先週見た「青空がぼくの家」についてのワークシートについて、学生たちの意見を発表してもらいました。映画に見られるイスラームの描写について多くの人が気付いてくれたようです。

そのあと、配布資料「インドネシアの歴史:16世紀まで」を配り、資料にしたがって、講義をおこないました。来週は、同じテーマの続きです。香辛料を巡ってムスリム、中国、ヨーロッパの船が往来した東部インドネシアについてのビデオも紹介する予定です。

論文ワークブックのタスク3を受け取りました。次回も継続しての提出をお願いします。

2007年6月29日

今週は、パワーポイントのスライドとビデオを使って、プランバナン寺院についての講義をおこないました。スライドの内容は配布資料としました。以下でダウンロード可能です。ビデオは2000年7月2日放映のTBS世界遺産「プランバナン寺院遺跡群」を使用しました。

配付資料「チャンディ・プランバナン」をダウンロードする (PDF 743KB)

次週は、カンボジアのアンコールワットについて講義をおこないます。

期末レポートの課題を発表しました。以下のとおりです。

2007年度1学期 アジア文化概論II (東南アジア古典文化論)課題1
教員:青山 亨
課題配布日:2007年6月29日
課題提出日:2007年7月20日(金)4限 授業時間中
レポートの形式:A4判3枚以内。1ページの上部に「東南アジア古典文化論 1学期期末課題」と書き、氏名・学籍番号を明記し、左上をホッチキス止めすること。

課題
配布済みの青山の論文「インド化再考―東南アジアとインド文明との対話」(『総合文化研究』10:122‐143. 2007)に「インド化とは、当然のことながら、東南アジアの社会がインドになることではないが、しかし、その過程を経ることによつて、それまでの東南アジアの社会とは決定的に異なる、まさに「インド化Jしたとしか名付けることのできない新しい東南アジア社会へと変容することなのである。」(p.140)とある。この文章が意味することを、論文の内容に即して具体的に説明してください。さらに、自分が専門とする地域における同様な社会変容(インド化である必要はない)の例をあげてください。

なお、ミニ・レポートの課題は引き続きe-Learningで受付中です。

今週は、ティーム地球に、アチェ復興庁による住宅復興事業が進んでいないことを伝えるBBCニュースについて報告をしてもらいました。来週の報告はきよぽんにお願いします。

テキストは、第14章の第17パラグラフまで進みました。次回は第18パラグラフからです。

1学期最後の授業日7月20日には期末試験の実施と夏休み課題テキストの配布をおこないます。期末試験の範囲はテキストのうち7月13日までに読んだ部分です。

2007年6月28日

今日は4人の出席者がありました。

今回は、ジャワ人の名前の由来をテーマとする学生とメッカ巡礼をテーマとする学生の二人がアンケートを取る予定となりました。アンケートは、質問の仕方一つで答えが変わってきますから、全体の設計が大切です。授業でも説明をしましたが、ウェブでも基本的なポイントを説明しているページがあるので目を通しておいてください。たとえば:
アンケート作成のコツ
アンケートの作り方

ハウスメイドとして海外出稼ぎをしているインドネシア人女性の問題をテーマとする学生に対しては、この問題を中心的にあつかっているインドネシアのNGOについての調査を卒論の柱にしてみるようアドバイスをおこないました。

バティックの紋様をテーマにしている学生は、順調は写真が撮影が進んでいるようです。紋様の写真と同時に紋様についてのデータも記録しておくようにアドバイスをしました。

今回は、カリジャガのテキストを読むことができなかったので、次回は初めから読もうと思います。

2007年6月25日

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」のレジュメの後半を報告してもらいました。インドネシアの女性運動の歴史が概観できたと思います。

次週は、青木保の日本文化論についてのレジュメを報告してもらいます。

今日は、チーム・ウントゥンに、来年2008年のインドネシア日本国交樹立50周年に向けて実行委員会が結成されたニュースを発表してもらいました。

そのあと、時間いっぱいまでインドネシア映画『青空はぼくの家』の後半を最後まで鑑賞しました。

配布したワークシートは自宅で書き込んで、来週の授業に持ってきてください。

論文ワークブックのタスク2を受け取りました。次回も継続しての提出をお願いします。

2007年6月22日

今週は、ボロブドゥールについての講義の2回目です。小乗仏教(上座仏教)、大乗仏教、密教という仏教の三つの発展段階を視覚的に表現したものがボロブドゥールです。どのレベルにある信徒にもそれなりの仏教の教理が理解ができるように工夫されていると言ってよいでしょう。

今日は、Learning from Borobudurという英語のビデオを紹介して、主として仏伝とジャータカ(シャカの前世の物語。本生物語とも言う)に焦点をあてて、小乗仏教(上座仏教)のレベルから見たボロブドゥールの意味を考えてもらいました。

ビデオのあとは、配布レジュメ「ジャータカの伝播と変容」に基づいて、ウサギ本生物語を例にとって、インド、東南アジア、中国、日本に広がった仏教の理念(布施)について講義しました。

来週は、プランバナン寺院について講義をおこないます。

すでに別のエントリーでお知らせしたように、TUFS e-Learningを使ったミニレポートの第1回の返却と第2回の発表をしていますので、TUFS e-Learningにアクセスしてください。

また、来週は、学期末レポートの課題の発表もおこないます。

今週は、BBCニュースの報告はありませんでした。ティーム地球に来週の報告をお願いします。

テキストは、第3章を終了し、新しく第14章に入りました。今日はこの章の第3パラグラフまで進みました。来週は第4パラグラフからです。

今日の読解では以下の文型に注目してください。
bukan saja A tapi juga B
英語のnot only A but also Bに対応する文型で、「AだけではなくBでもある」という意味です。結果的に、「AもBも」ということになるので、最初の否定詞bukanに惑わされて、「Aではない」と訳してしまわないように注意してください。

2007年6月21日

今週は4人の出席者がありました。

巡礼についてのアンケートを準備している学生に対しては、アンケートの質問項目をさらに工夫するようにアドバイスしました。

カリジャガのテキストはp.16の最後まで進みました。カリジャガが森の中で神秘的な女性の声にドゥマックに戻るよう忠告を受けたところまでです。次回はp.17の最初からです。

2007年6月20日

ミニレポート第1回の返却と第2回の発表をおこないました。

TUFS e-Learning システムを使うためにはログインのページからログインしてください。ログインしたら、「レポート」のページの指示にしたがってください。

ログインできない人は、自分の学籍番号・氏名・受講する講義名・担当教員名を書いたメールを総合情報コラボレーションセンターの担当係宛に送ってください(アドレスはログインページに表示されています)。

2007年6月18日

今週は、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(pp.185-234、明石書店、2004年)のレジュメを報告してもらいまいた。今回は、本文p.200までの報告を終えましたので、次回は、本文p.201からの報告から続けます。

今日は、チーム山田に、インドネシアで鳥インフルエンザの死者数が累計で100人を超えたことに関連するニュースを発表してもらいました。

そのあと、1989年のインドネシア映画『青空はぼくの家』について少し説明をしてから、映画の前半を鑑賞しました。今日はグンポルの愛犬モリーが盗まれた場面までを見ました。次回は、この続きから鑑賞をおこないます。

配布したワークシートで指示されているように、アンドレとグンポルの境遇を対比的に表現する手法、映画の中に埋め込まれたイスラームのメッセージ、映画の終わりに二人の少年に託されたメッセージなどについて考えながら、鑑賞してください。

論文ワークブックのタスク1を受け取りました。次回も継続して提出してください。

2007年6月15日

今週は、レジュメ「ボロブドゥール」および参考資料として青山亨「ボロブドゥールとプランバナン」『季刊 文化遺産』5:14-21(1998)を配布しました。

レジュメにしたがって、ジャワ島のボロブドゥール仏教遺跡について説明したあと、TBS制作の「世界遺産 インドネシア編」からボロブドゥール遺跡群の部分を上映しました。

ボロブドゥールは、小乗仏教(仏伝やジャータカの浮き彫り)、大乗仏教(華厳経などの浮き彫り)、密教(仏像の配置)という仏教の発展段階を視覚的に表示する仏教百科事典としての役割をになっていたというのが今週の講義の結論です。

次回は、ボロブドゥール仏教遺跡の浮き彫りについて講義をします。

今日はたくま班に、人権問題国連事務総長特別代表がインドネシアに来て、アチェ州とパプア州を訪問したというニュースを発表してもらいました。次回のニュースはティーム地球の番です。

sejumlahは英語のa number of、someに対応します。sejumlah pegiah HAMは「何人かの人権活動家」と訳すとよいでしょう。

このあと小テストをおこないました。全体的によくできていましたが、文法と読解の両方を正しく答えられた人は少なかったようです。期末試験までによく復習をしておいてください。

テキストの方は、第3章第8パラグラフの終わり(p.15)まで進みましたが、訳が完全には終わりませんでした。次回は、このパラグラフの訳をもう一度行うところから始めます。

第3章が終了したあとは第14章に進みます。今日、第14章から第18章までのテキストを配布しました。欠席して受け取れなかった人は至急633まで取りに来てください。

2007年6月14日

今週は4人の出席者がありました。

巡礼をテーマにしている学生には、NHKスペシャルのイスラーム潮流第1回のビデオを見てもらうことにしました。この番組の一部にメッカ巡礼の様子が収められています。

メイドとして働くインドネシア人女性をテーマにしている学生には、関連するNGOのリストを来週提出してもらうように指示しました。

ゼミのメンバーを中心に7月7日(土)に三島市の佐野美術館で開催されているバティックの展覧会「インドネシア更紗のすべて~伝統と融合の芸術~」を見に行くことが決まりました。詳細は幹事さんにお願いします。

カリジャガのテキストはp.13の最後まで進みました。次回はp.14の最初からです。ようやくカリジャガがドゥマックの大マスジッドの大黒柱を捜しに森へたどり着くところまでです。

今週は5名の出席者がありました。就活が終わって復帰した人や教育実習で欠席の人など入れ替わりが激しい時期ですが、しっかりと研究を進めてください。

インドネシア人女性の労働に関心がある学生には、大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(明石書店、2004年)を読むように進めました。この中でとくにメイドの人権擁護にかかわっているNGOの活動についての記述が参考になると思います。

インタビューやアンケートを計画している学生は、質問の内容や形式についてしっかりと検討しておいてください。

カリジャガについてのテキストはp.10まで進みました。いよいよドゥマックのマスジッド建設の話になります。次回はp.11の最初からです。

2007年6月11日

今日は関本論文の第5章と第6章のレジュメを発表してもらいました。稲作の導入による人口増大の結果として王権が生じたのではなく、王権の成立が人口集中の誘因となったという考え方は魅力的です。インド化もまた王権が人を呼び寄せる誘因となったのでしょう。

次回は、ジェンダー論の論文を読みます。レジュメの準備をお願いします。

今日は、まず「はこ班」に、最近のインドネシアのニュースとして、インドネシアの環境団体がまとめた「地球温暖化と気候変動に関する報告書」によると、インドネシアは温室効果ガス対策のための代替エネルギーやCDM(Clean Development Mechanizm)の利用促進などで他国に遅れを取っていると指摘されたニュースについて報告してもらいました。

驚いたことは、最新の研究によるとインドネシアの二酸化炭素排出量は年間30億トンにのぼり、アメリカ合衆国、中国に次いで世界第3位だということでした。実は、これは、泥炭地や森林の火災によって発生するものだということです。インドネシアにおける焼き畑やプランテーション造成のための火入れは大気汚染の原因とされていましたが、あらたに地球温暖化の原因ともなっていたことが明らかにされたわけです。次回の発表はチーム山田です。

続いて小テストの答案を返却しました。全体に低調な成績なので、次回の挽回を期待しています。

今日の講義は、新しく配った資料をもとに、イスラームについて説明をおこないました。次回は、2回にわけてインドネシア映画『青空はぼくの家』を見ます。イスラームにも関係がありますから、配布資料をよく復習しておいてください。また、映画についても簡単な資料を配りましたから、予習をしておいてください。

論文ワークブックについては、今日は、練習4を返却し、まとめの練習を受け取りました。来週はタスク1の提出をお願いします。


2007年6月 8日

今日は、今週配った資料「インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達」のチャートを本に、インドで発生した諸宗教の流れについて講義しました。

バラモン教からヒンドゥー教が成立した流れ、バラモン教の教えの対向する形で仏教とジャイナ教が出現した、後者(初期仏教)から大乗仏教や上座仏教が、さらに大乗仏教から密教が成立した流れをよく整理しておいてください。

次回は、ジャワ島のボロブドゥール仏教遺跡について講義をします。

今日はkopi班に、インドネシアと東ティモールが、東ティモール独立を求める世論調査の結果に続いて発生した争乱について調査している「真相と友好委員会」の活動を6か月延長することで合意したというニュースを発表してもらいました。

略語の中でも、KKPやPBBのように頭文字をつないで読むものをsingkatan、HAM(ハム)やABRI(アブリ)のように一つの単語のように読むものをakronimと呼びます。

次回のニュースはたくま班の番です。

テキストの方は、第3章の第4パラグラフの途中(p.14の左段の最後)まで進みました。次回は第4パラグラフの途中(p.14の右段)から始めます。

来週は小テストをおこないます。範囲は、前回の小テスト以降に読んだところから今週読み終わったところまでです。しっかりと復習をしておいてください。

2007年6月 4日

今日は関本論文の第4章のレジュメを発表してもらいました。マンダラ国家論に着想を得たタンバイアの銀河系的政体論が変化への契機を含む動的な世界観であることが示されていました。次回は、第5章と第6章のレジュメの発表をお願いします。

今日は、まずグローバル決死隊に、最近のインドネシアのニュースとして、インドネシア国営石油会社プルタミナとクウェート石油大手ヘマコグループがスラウェシ島南部に大型石油製油所を建設することで基本合意したニュースについて報告してもらいました。1990年代からあった計画ですが1997年のアジア通貨危機で棚上げになっていた事業とのこと。10年たってインドネシア経済も通貨危機のダメージから立ち直ったことをうかがわせる象徴的なニュースでした。次回の発表ははこです。

続いて、予告通り、インドネシアの州名と州都名と地図上の位置を問う小テストをおこないました。予想外に成績が悪そうなので心配です。

今日の講義は、新しく配った資料をもとに、インドネシアの宗教の状況について説明をおこないました。次回は、イスラームについてさらに深く説明をします。

論文ワークブックについては、今日は、練習3を返却し、練習4を受け取りました。来週は練習5の提出をお願いします。

2007年6月 1日

今日は、先週配った資料「初期王権」と今日新たに配った追加資料に基づいて、初期王権について講義しました。

「初期王権」(追加あり)をダウンロード (docファイル 47KB)

最初に、近代国家と前近代の国家の特徴を近代国家と比較して説明しました。次に、東南アジアの伝統的国家の範型として小型家産制国家の説明をおこない、最後に、クルケの説にしたがって、「地方的段階」の助走期間を経て、「地域的段階」にインド的王国が出現し、その中から「帝国的段階」に達した王国が出現した過程を説明しました。また、比較対象として日本の事例も紹介しました。

次回は、インドで発生した諸宗教の流れについて講義します。

今日はきよぽん班に、2004年大統領選挙における海洋漁業省からの裏金受け取り疑惑をめぐってアミン氏とユドヨノ大統領との間で論戦がおこっているニュースを発表してもらいました。

次回のニュースはKopi班の番です。

テキストの方は、第2章の第4パラグラフの最後(p.13)まで進みました。次回は第5パラグラフから始めます。

再来週は小テストをおこないます。範囲は、前回の小テスト以降に読んだところから来週読み終わるところまでです。しっかりと復習をしておいてください。

2007年5月31日

今日の参加者は3人でした。「名前」についてアンケートを予定している受講生に対しては、民族によって名前の付け方が異なる点を考慮した設問を作るように助言しました。「巡礼」についてインタビューを予定している受講生に対しては、留学生に対して質問するのであれば、もし巡礼をするつもりであれば、将来のいつ頃にするつもりなのか、両親や親戚で巡礼を経験した人がいないか、など質問をふくらませるように助言しました。「断食月の一日」について参与観察をする予定の学生に対しては、出発までに文献調査をしておくように指示しました。

カリジャガに関するテキストは6ページの最後まで読みました。ようやくカリジャガの名前が現れました。次回は7ページから読みます。だいたい1回で3ページほどのスピードで進めたいと思います。

2007年5月28日

今日は、関本論文の第2章の続きと第3章のレジュメの報告してもらいました。

ジェンダーに関心をもっている受講生の希望で大形里美「インドネシアの女性運動とジェンダー主流化:女性NGOの果たした役割」『東南アジアのNGOとジェンダー』(明石書店、2004年)のコピーを配布しました。6月18日にレジュメを報告してもらうことにしました。

そのあとは、青木保の著作のレジュメの報告、イムレック(インドネシアの中国正月)についての調査報告をしてもらう予定です。

今日は、まずチームウントゥンに、最近のインドネシアのニュースとして、5月27日が昨年の中部ジャワ地震から一周年であることについて報告してもらいました。来月は、本学のインドネシア舞踊サークルがチャリティー公演を行うので、協力をお願いします。次回の発表はグローバル決死隊です。

今日の講義は、先週配った資料をもとに、インドネシアの華人について説明をおこないました。次回は、インドネシアの宗教について説明をします。

次回は、インドネシアの州について小テストをおこないます。州名、州都名、地図のうえでの位置について復習しておいてください。

論文ワークブックについては、今日は、練習2を返却し、練習3を受け取りました。来週は練習4の提出をお願いします。

2007年5月26日

アジア文化II「東南アジア古典文化概論」では、TUFS e-Learning システムの利用をおこないます。初めての試みですので、とりあえずはレポートの提出に使う予定です。

TUFS e-Learning システムを使うためにはログインのページからログインしてください。ログインしたら、掲示板の指示にしたがってください。

ログインできない人は、自分の学籍番号・氏名・受講する講義名・担当教員名を書いたメールを総合情報コラボレーションセンターの担当係宛に送ってください(アドレスはログインページに表示されています)。

今日は、先週配った資料「インド化再考」にしたがって、インド化(Indianization)について検討しました。

まず、セデスの古典的な東南アジアの「インド化」の定義を紹介し、「中国化」した東アジアの国々と対比させつつ、その特徴を説明しました。続いて、インド化が段階的な現象であることを説明し、交易を通じてインドの文物が到来する初期の段階と、インド的な装いをまとまった土着権力者が出現する5世紀以降を区別しました。初期には商人が、5世紀以降にはインド文明の知識をもった宗教者が重要な役割を果たしと推測されます。そして、5世紀になってこのような変化が生じたのは、3-5世紀に栄えたグプタ朝の古典的なインド文明がまさにこの時期になって、東南アジアとも関係が深かった南インドにも広がり始めたことに起因すると説明しました。

カースト制が東南アジアに定着しなかったこと、中国化に先行してインド化があったことについては、十分に説明する時間がありませんでしたが、第1週に配った資料を見てもらえればと思います。

次回は、初期王権の出現について講義します。

今日はチーム地球から、インドネシアの第1四半期の経済成長が5.97%に上昇したニュースを発表してもらいました。

次回のニュースはきよぽんの番です。

テキストの方は、第1章を終了し、第2章の第1パラグラフの最後(p.12)まで進みました。次回はこのパラグラフの後半の説明から始めます。

第1章ではジャカルタの生い立ちを見てきましたが、その名前が、ヒンドゥー王国の支配下にあったスンダクラパ、イスラーム王国の征服によるジャヤカルタ、オランダの支配によるバタビア、日本軍の占領にともなうジャカルタという風に変化していく様子をたどることによって、インドネシアの歴史を体現していることがよくわかったことと思います。

2007年5月24日

今日は3人出席しました。バティックの紋様について卒研を制作する予定の受講生には、7月の最初の週に、バティックの紋様のスライドショーをしてもらうことにしました。

ワリ・ソンゴについてのインドネシア語のテキストを少し読み進めました。マジャパヒト王国最後の王であるブラウィジャヤの息子でありながら、パレンバンの太守の息子として育てられたラデン・パタが、ジャワに行ってイスラームの教えを学ぶ部分です。史実とは異なっていますが、ジャワ人の歴史観がうかがえて興味深いところです。

次回は、4ページから続きます。

2007年5月21日

今日は、各受講生の進捗状況を確認したあと、関本論文の第2章のレジュメを報告してもらいました。

その場での議論で問題となったのが、「東南アジアの王権」をテーマにした研究だが、そもそも「東南アジア」という地域は何のか?それを地域として認めることはできるのか?それを地域という一つのまとまりとして研究の対象にすることはできるのか?という根元的な問いかけでした。

東南アジアという地域概念が歴史的な構成であることを示したうで、、それを踏まえたうえで、東南アジアという地域を認めるかどうかについて、認めるとしたらどのような基準が認めるのか、という点について議論をしました。基本に立ち返えることができたという意味で有意義だったと思います。

次週は、第2章について引き続き掘り下げて検討することにします。

並行して、自分が関心をもつテーマに関連する文献を見つけた人は、来週までにコピーを用意しておいてください。

提出してもらっていたインドネシアの休日の一覧表とワークブックの練習1を返却しました。

そのあと、今日は、まずチーム山田に、最近のインドネシアのニュースとして、スハルト長期独裁政権崩壊の引き金ともなったトリサクティ大学での学生射殺事件から9周年の追悼集会が開かれたことを報告してもらいました。

最初に、インドネシアの祝日の整理をし、独立宣言記念日を除くと、すべて宗教と関わりがあることを明らかにしました。続いて、インドネシアの民族についての講義の先週からの続きをおこない、多様な民族をまとめるために、マレー人の言語で、リンガフランカでもあったマレー語が公用語であるインドネシア語として使われている状況を説明しました。インドネシアの代表的な民族については、近いうちに小テストをおこなう予定です。

インドネシアの華人についての資料を配付し、「華僑」の説明をおこないました。次回は、この点から講義を再開します。

今日は、論文ワークブックの練習2を受け取りました。

2007年5月18日

今日はチーム地球によるBBCニュースの発表の予定でしたが、送られてきたファイルが開けなかったので、来週に延期します。再送をお願いします。

最初に、採点済みの小テストを返却しました。

テキストは、11ページの第11パラグラフの途中まで進みました。次回は、第11パラグラフの前半の説明から続けます。

テキストにはオランダ人の名前がありました。オランダ語式の綴りは、古いインドネシア語の綴り方にも見られます。よく使われる例を二つ挙げておきます。

oeは現在の綴りではuになります。Soekarno>Sukarnoと読む。
ieは現在の綴りではiになります。Ibu Tien>Ibu Tinと読む。

今日は45人の参加者がありました。

最初にスライドを使って、日本語における「神」(カミ)の概念について、検討し、引き続いて、ビデオ「雪の下で祝う:中国山地・正月の食習」(NHK)を見て、現在の日本での信仰のあり方を見ました。そのあと、資料にしたがって、東南アジアの精霊信仰について講義をおこないました。

講義資料「インド化再考」を配布しました。次回は、この資料にしたがって、インド化の過程について考えてみます。第1週に配布した「インド化再考―東南アジアとインド文明との対話」も参考資料として読んでおいてください。

インド化再考 (Wordファイル、29KB.ダウンロードできます)

2007年5月17日

今日は4人参加者がありました。

ゼミ生の一人が、インドネシア人女性の海外の出稼ぎについて関心があるということなので、ブレインストーミングをおこなったあと、農村女性のための国内での雇用創出か、海外の出稼ぎ現場での人権問題かのいずれかにテーマを絞ることにしました。

カリ・ジャガ伝承のテキストは最初の1ページをさっと読みました。次回から、続きを読みます。

就活に忙しいゼミ生の皆さんは体調に気を付けてがんばってください。

2007年5月14日

最初に「はこ班」による最近のインドネシアのできごとについて2点報告してもらいました。1番目は、インドネシアの2000万人を超える失業者について、2番目は、株式会社Portanigraによる西ジャカルタのMeruya Selatan地区の土地の買い占めに対する住民の反対運動についての報告でした。次回は、チーム山田の報告です。今後の報告にあたっては、一つのニュースに絞ること、出来事の背景についても調べておくこと(調べがつくニュースを選ぶこと)をお願いしました。

このあと、評価済みの白地図と小テストを返却しました。

授業では、インドネシアの行政単位として33州の説明をし、州の違いがしばしば民族(言語が違う集団)の違いと一致していることを説明し、インドネシアの主要な民族を説明しました。北スマトラ州のバタック人がキリスト教徒で西スマトラ州のミナンカバウ人がイスラーム教徒であるように、民族によって言語や宗教が違うことがあります。引き続き、ビデオ「南の国のデパートガール」を見て、さまざまな民族が共生している様子を理解してもらいました。

次回は、民族についての説明と華人についての説明をおこないます。

宿題に出していたインドネシアの祝日のリストと、ワークブックの練習1を回収しました。次回は、ワークブックの練習2の提出をお願いします。


今日は、文献リストの書き方(その3)として、文献の種類別に基本的なフォーマットを説明しました。文献リストと論文につける参考文献目録の違いについて質問がありましたが、基本的に、参考文献目録は論文で参照または引用された文献だけを集めた文献リスト(ただし、そのためにフォーマットが若干異なる)と考えてもらえればよいと思います。

そのあと、予定を変えて、受講生それぞれの卒論・卒研のテーマをどのように選ぶかについて、話し合いをしました。

卒論のテーマを考える場合には、テーマを絞り込むことと、それに対してどのようにアプローチするかを決めることの二つが必要となります。たとえば、料理についても、肉料理にするとして、牛肉、豚肉、鶏肉のどれを使うのか素材を絞り込む過程と、鶏肉を使うと決めたとして、和洋中華いずれの方法で調理するかを決める過程があるのと似ています。ここまで決めて初めて、たとえば鶏肉で親子どんぶりを作るとか、カレーライスを作るとか言った具体的な料理が形になるわけです。

インドネシアの儒教をテーマとする受講生には、最近正式の休日になった中国正月イムレックについて、ネット上の新聞記事を集めて、インドネシア社会の意見について整理するよう指示しました。

ジェンダーに関心がある受講生には、テーマをさらに絞り込むために、ジェンダー関係の文献で関心が持てそうなものを選ぶよう指示しました。文献が決まったら、輪読したようと思います。

文化と呼ばれる現象について多角的な見方ができることに関心をもつ受講生には、青木保の『日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー 』(中公文庫、1999)を探して来るように指示しました。 同じ著者の『異文化理解』 (岩波新書、2001)も参考になるでしょう。

次回は、関本論文のレジュメの報告の続きをおこないます。

2007年5月11日

今日の授業には42人の受講生がありました。

最初に、東南アジアの文化の歴史年表について、ブロックAからGまでの説明をおこないました。そのあと、年表を提出してもらいました。

講義資料「東南アジアの基層文化:精霊信仰」を配付しました。この資料にそって、スライドで東南アジア各地に見られる精霊信仰のさまざまな例を見てもらいました。

東南アジアの基層文化:精霊信仰 (Wordファイル、46KB.ダウンロードできます)

次回は、同じ資料を用いて、精霊信仰について講義をおこないます。

【大事なお知らせ】

今回、初めて出席した人は、このブログのサイド・メニューから「東南アジア古典文化論」を選択して、この授業の過去のお知らせをすべてよく読んだうえで、これまでの配付資料をダウンロードし、十分に目を通しておいてください。レポートなどの課題については、書かれている指示にしたがってください。

e-Learningレポートの課題はまだ3分の1ほどの受講生から提出されていません。まだの人は、あと1週間待ちますから早急に提出してください。

今日は、たくま班に、ユドヨノ大統領による内閣改造についてのBBCのインドネシア語ニュースの翻訳を発表してもらいました。

このテキストの中でjugaという言葉がでてきます。「また」という単純な意味の言葉ですが、「もまた」と「さらまた」の二つの使い方に気をつけましょう。

太郎と次郎は食堂へ行った。太郎はカツ丼を注文した。次郎もカツ丼を注文した。
というのが、「もまた」です。これに対して、
太郎は食堂へ行った。太郎はカツ丼を注文した。太郎はさらに天丼も注文した。
というのが、「さらまた」です。異なった行為者が続けて同じ行為をおこなう場合と、同じ行為者が続けて異なった行為をおこなう場合と考えてよいでしょう。このテキストに出てくるjugaは「さらまた」と理解すると、文意がよく通ります。

このあと、これまでの内容を対象にした小テストをおこないました。

テキストは、第1章第7パラグラフの途中、p.10の最後の文まで進みました。次回は、この部分の説明から始めます。とくにbaruの使い方には気を付けたいと思います。

今回読んだテキストに出てくるファタヒラは、インドネシアではヒダヤトゥーラ、シェイク・ムアラ、スナン・グヌンジャティといった名前で知られている人物です。ドゥマック王国のスルタンに仕える司令官としてバントゥンおよびスンダ・クラパに遠征しました。とくに1527年にはスンダクラパに進出を企てたポルトガルを追放して、ジャヤカルタと改名したことは有名です。その後、チルボンにイスラーム政権を建て、死後、この地のグヌン・ジャティに埋葬されました。その墓所は聖地として崇拝されています。

次回のBBCニュースの翻訳はチーム地球です。

2007年5月10日

今日は3人の参加者がありました。

最初に、巡礼をめぐって教会制度のあるキリスト教(とくにカトリック)と教会制度のないイスラームとの比較についてしばらく話し合いました。巡礼の目的地となる聖者廟について考えてみると、カトリックでは聖者の資格は教会が管理していますが、イスラームでは現地の民衆の信仰に任せられている点が大きな違いのようです。

インドネシア人の名前についてまとめている学生からは、松本脩作・大岩川嫩・編著『第三世界の姓名―人の名前と文化』(アジア経済研究所、1994) を紹介してもらいました。インドネシアの項目では、ジャワ人、スンダ人、バタック人、バリ人の例を挙げて、民族ごとに名付けの慣習が違うことをはっきりと書き記しており、概論として適切な本です。

プサントレンでの教育をカリキュラムや教科書の内容から分析し、一般の学校での教育と比較する予定の学生に対しては、早めに調査地を決定し、現地のプサントレンと連絡するよう指示を与えました。

この3人の関心がインドネシアのイスラームということで共通していたので、次回からは、インドネシアの聖者信仰の対象の一つであるカリジャガ(Sunan Kalijaga)についての民間伝承を記述したインドネシア語のテキストをみなで読んでいくことにしました。次回参加者で、テキストがない人は青山までコピーを取りに来てください。

2007年5月 7日

最初にグローバル決死隊による最近のインドネシアのニュースを発表してもらいました。シンガポールとの犯罪者引き渡し協定の話とホテル・インドネシアの改築後に開店する西武百貨店の二つの話題でした。

次に、白地図の宿題を提出してもらいました。そのあと、インドネシアの島と海に関する小テストをおこないました。

今日の講義は、インドネシアの気候についてです。ウォーレス線による東西の区分、モンスーンによる雨季と乾季の交代、ジャワ島・外島・東部海域世界という三つの世界について説明をおこないました。

今日は、民族についての資料を配付しました。欠席した人は633まで取りに来てください。次回は、インドネシアの行政区分と民族分布の話をします。

今週の宿題は、論文ワークブックの練習1を提出することと、2007年のインドネシアの休日のリストを作ってくることです。休日のリストには、日付だけではなく、なぜ休日なのか文化的背景についても述べてください。

今日は、ネット上の情報の検索とその取り扱い方について議論しました。さすがに3年生になると、ネットの情報に対して、一定の距離をおいて接する態度を身につけているようです。次回は、具体的な文献リストの書き方を説明します。

そのあと、関本論文の第1章のレジュメを報告してもらいました。史料を使った通時的な歴史学的研究と、フィールド調査による共時的な人類学的研究のちがいが明らかになったと思います。次回は、第2章以降のレジュメを報告してもらいます。

2007年5月 1日

5月1日に発生した接続障害は、本日5月2日に回復いたしました。

昨日、本学の大学図書館ウェブサイトからGale Virtual Reference Libraryへ接続できないという障害が発生しました。図書館を通じてGVRLを運営しているトムソン社へ対応を要請したところ、本日、接続が回復しました。

レポートの課題提出は、当初の予定通り5月11日といたします。それでは、よい連休を。

2007年4月27日

今週は、きよぽん班に、インドネシアとシンガポール間の容疑者引き渡し協定についてのBBCニュースの翻訳を発表してもらいました。

人名には、古い綴りが使われている場合があるので注意してください。今回のニュースに出てきたSjamsulは、現在の綴りではSyamsulとなります。したがって、スジャムスルではなくシャムスルと表記する方がよいということになります。

それから、kopi班に、Echols & Shadilyの辞書の凡例の訳をだしてもらいました。

テキストの読解の方は、第1章Dulu Sunda Kelapa, Kemudian Jayakartaの最初から第3パラグラフの終わりまで、4人の人に読んでもらいました。今回のポイントは以下のとおりです。

1. 単語の意味を考えるときは、基語の意味にさかのぼって考えましょう。

ternyataの基語nyataには「明」という意味があります。そこから、menyatakanには「表明する」という意味が発生します。ternyataは、「ふたを開けてみたら結果はこうだった」「結果は明かすとこうだった」という意味になります。

2. 上の例のように、基語の意味はしばしば漢字1字で表してみると、感じがつかめることがあります。
3. 基語は和語、派生語は漢語で表せる場合が多くあります。別の言い方をすれば、インドネシア語には和語と漢語の使い分けという現象がないということです。
A dibolehkan mendirikan B.をそのまま訳すと、「AはBをdiriしてもbolehだと言われた」つまり「AはBを立ち上げてもかまわないとされた」ということですが、文脈によっては、「AはBを建設することを許可された」と訳さなければならないことがあります。まず、インドネシア語でどういうことを言っているのかを理解し、次に、どのような日本語で表現したらもっとも適切かを考えましょう。読解の前半はインドネシア語の能力、後半は日本語の能力ということになります。

4. 場合によっては、インドネシア語には明示されていても、日本語では明示されないこともあります。つまり、単語を一対一で置き換えても、自然な日本語の文にはならないということです。

次回は、ここまでの範囲で小テストをおこないますから、しっかりと復習をしておいてください。次回は5月11日です。BBCニュースの担当はたくま班です。

第3週の授業には44人の参加がありました。

「1学期の授業計画」「東南アジアの文化の歴史年表」「東南アジアのイメージ」「第1回 ミニ・レポート 東南アジアの宗教」各1枚を配布しました。

以下の配布資料をダウンロードすることができます。
1学期の授業計画
東南アジアのイメージ
第1回 ミニ・レポート 東南アジアの宗教

授業では、最初に、今回から始めるレポート課題への取り組み方について説明しました。詳しくは、下の「続きを読む」をクリックしてください。

そのあと、「東南アジアのイメージ」という16枚の写真を見てもらい、どこの何の写真で、どのような文化的背景の中でいつ頃に作られたものであるかを考えてもらいました。

次に、歴史年表を見て、AからGまでの歴史文化的ブロックに分け、それぞれのブロックの特徴を説明しました。それから、イメージ写真の1から16までが、どのブロックに属するかを考えてもらいました。

最後に、「基層文化」を示すブロックAの説明をおこなって、授業をおわりました。

今週の課題は、次回までに、e-Learningを使って第1回レポート課題を提出することと、歴史年表を自分なりに仕上げて持ってくることです。次回は5月11日です。

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2007年4月26日

今日は5人参加してくれました。バティックの紋様をテーマとする卒研の進行状況について、とくに議論をすることができました。この卒研の場合には、画像資料の収集が必要となります。以下の点に気を付けてください。

  1. 本などから撮影、スキャンをする場合は、かならず出典を記録し、卒研の中で明記する。
  2. スキャンは附属図書館の設備を使うことができる。
  3. デジカメを使うときは、三脚を用意しておくと便利。
  4. デジカメを使うときは、大容量(最低でも1GB)のメモリを使うと効率的。
  5. 画像は、すべての解像度とサイズを整えてから、ワードに貼り付けた方がよい。
  6. ワードの使い方を理解してから、制作に取りかかった方が効率的。夏休み明けにゼミで講習会を予定。
  7. カラープリンタでプリントしたものを、丸善の簡易製本のセットで製本すると簡単で見栄えがする。

他の人も参考にしてください。 それでは、次回は5月10日です。

2007年4月23日

今日は、最初に、ネットを使った文献・資料の検索の方法について紹介しました。中心はOPACとGeNiiを使いました。そのあと、文献リストの書き方(その1)について説明をし、実際に書籍や雑誌を使って、文献のリストに必要な情報の抽出をしてもらいました。

次回は、ネット上の情報の検索とその取り扱い方について説明する予定です。また、関本論文のレジュメも順番に発表してもらいます。

今日は、チーム・ウントゥンが「最近のインドネシアのできごと」の時間に、大気汚染対策の話とアジアサッカー連盟チャンピオンズリーグでインドネシアのペルシク・クディリとアレマ・マランが出場している話をしてくれました。

1938年のワールドカップ第3回フランス大会にオランダ領東インド・チームが出場したのが、ワールドカップへのアジアからの最初の参加だという話は意外な話でした。選手名を見てみるとアンワルとか確かにインドネシア出身者と思われる名前が出ていました。試合は初戦でハンガリーに6-0で負け。ちなみに本国オランダも別チームで出場しています。

授業では、東南アジア各国の概要を説明したあと、白地図を見ながら、インドネシアを中心に島嶼部の島々と海、大陸部の川について説明を行いました。白地図を完成させて次回の授業時間に提出してください(宿題です)。17000以上の島々をもつインドネシアでは、海は島と島をつなぐ通路であったという見方が大切です。

次回は、白地図の内容から、インドネシアの島々や海の名前を中心に、小テストをおこないます。しっかりと準備をしておいてください。「最近のインドネシアのできごと」の担当はグローバル決死隊です。また、論文ワークブックについて指示を出しますから、かならず次回までに本を購入しておいてください。

次回は、インドネシアの気候区分、行政区分を説明したあと、民族と言語の分布の解説をおこなう予定です。4月30日は休日なので、次回は5月7日です。

2007年4月22日

東南アジア古典文化論のための参考文献を追加しておきます。土着の精霊信仰をもつ東南アジアにインドからヒンドゥー教や大乗仏教が伝わってきた状況を理解するためには、仏教が伝来した日本の状況を知っておくことが役に立ちます。以下、入手しやすくわかりやすい本をいくつかあげておきました。

  • 末木文美士.2006.『日本宗教史』(岩波新書1003)岩波書店. 日本の宗教史を概観するのに便利な本。要所要所に興味深い見解が出されています。
  • 大野徹.2001.『日本人の神』(新潮文庫)新潮社. 日本人の「カミ」概念の変遷を丁寧に追っています(後半はタミル起源説なので、また別のテーマです)。
  • 菅野覚明.2001.『神道の逆襲』(講談社現代新書)講談社. 日本の宗教史の中の神道の歴史を専門家の立場から解説。
  • 山本ひろ子.1998.『中世神話』(岩波新書)岩波書店. 神道の歴史の中で荒唐無稽とされがちな中世神話の豊かに光をあてた本。ジャワ人の信仰と比較できる点が多々あります。

2007年4月21日

2007年度には次の3つのリレー講義で分担講義をおこないます。

【1】1学期 5月17日
授業科目 総合科目VI
授業題目 多言語・多文化社会(歴史)(9444)
対象学年 1年次~4年次
開講学期 1学期
曜日・時限 5月17日(木)1限
教室 226
授業の目標 「インドネシアの多言語・多文化社会」というテーマで、インドネシアにおける多言語・多文化社会の実情と歴史を概観する。
教材・参考書等 プリントを配付する。
成績評価の方法 授業後にレスポンス・ペーパーを提出することで出席とする。成績は学期末の試験(選択制)で評価する。
注記 リレー講義のうちの1回を担当。この講義の詳細はAdd-on Program「多言語・多文化社会」の「多言語・多文化社会(歴史)」を参照のこと。問い合わせは授業代表の野本京子先生(日本語専攻)まで。
【2】2学期 10月23日
授業科目 宗教学(専修専門科目・総合文化コース)
授業題目 世界に現れる「神」(6024)
対象学年 専修専門科目だが2年次も履修可能
開講学期 2学期
曜日・時限 火曜・1限
教室 101
授業の目標 「インドネシアの神・神々・カミ」というテーマで講義をおこなう。インドネシアのジャワに焦点をあて、ジャワの固有の信仰、ヒンドゥーないし仏教的な神仏信仰、イスラームの神観念の三者の間に見られる歴史的関係を理解する。
教材・参考書等 スライドを使用。プリントを配付する。
成績評価の方法 授業後に提出してもらったレスポンス・ペーパーの内容で評価する。
注記 リレー講義のうちの1回を担当。問い合わせは授業担当の土佐桂子先生(ビルマ語専攻)まで。
【3】2学期 11月14日・11月28日
授業科目 地域・国際研究方法論
授業題目 画像史料論(521M0006)
対象学年 博士前期課程。学部生にも開講(下記参照)
開講学期 2学期
曜日・時限 11月14日(水)4限・11月28日(水)4限
教室 102(322から変更)
共通科目 専修専門「歴史学(世界史II)」地域国際コース(7136)と共通
授業の目標 「物語の浮き彫りを読み解く」インドネシアのジャワ島中部にあるプランバナン寺院は9世紀中頃に建立されたヒンドゥー教寺院建築の傑作である。この石造寺院の回廊壁面にはヒンドゥー教の叙事詩『ラーマーヤナ』の浮き彫りが描かれている。この授業では、プランバナン寺院建立の歴史的背景を説明したあと、浮き彫りに描かれた物語世界自体の分析と、物語と当時のジャワ社会の関係の分析という二つの視点を踏まえつつ、浮き彫りを読み解くことを目標とする。
教材・参考書等 スライドを使用。プリントを配付する。
注記 リレー講義のうちの2回(第7回・8回「東南アジア」)を担当。この講義の問い合わせは授業担当の吉田ゆり子先生(日本史専攻)まで。

2007年4月20日

第2週の今日も43人の出席がありました。欧米課程の出席が少なかったのは残念ですが、東南アジア課程8専攻語からはすべて出席者がいたのは驚きでした。

今日は、私が専門に研究しているインドネシアのジャワを取り上げ、統計上は人口の88%がイスラーム教徒であるインドネシアにおいても、イスラームでは説明がつかない文化要素が現在もあることを示しました。

専門がインドネシアであるため、どうしてもインドネシアの例を取り上げることが多いのですが、そのためにも、インドネシア語専攻でない学生に対してはとくに、イスラームではないインドネシアの側面を知ってもらうことが狙いの一つです。

具体的には、2002年のNHKスペシャル「アジア古都物語」第3集「ジョグジャカルタ:王と民が支える平和の都」を見てもらい、イスラーム的要素、インド的要素、土着的要素と思われるものを書き出してもらいました。スルタンという称号自体がイスラームであることを示していますが、スルタンがムラピ山に自分の髪の毛を奉納するのは土着の山岳信仰をうかがわせます。また、ジョグジャカルタという町の名前は、ヒンドゥー叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する都アヨーディヤー(平和の都)に由来するとされています。ちなみに、タイの古都アユタヤも同じ語源です。

来週は、「東南アジアの文化の歴史年表」のチャートで作業しながら、東南アジアの古典文化期を、東南アジアの歴史の流れの中に位置付けてみたいと思います。白紙のチャートは今日配布しましたが、受け取っていない人は、ダウンロードしてください。

東南アジアの文化の歴史年表 (右クリックしてダウンロードしてください)

今日は、最初にティーム地球によるBBC.Indonesiaのニュースの翻訳を発表してもらいました。アメリカ合衆国がインドネシアの航空サービスの利用をさけるよう勧告を出したというニュースでした。

続いて、Echols & Shadilyのインドネシア語-英語辞書の凡例と使い方の説明をおこないました。テキストについては、ジャカルタの昔と今の地図について説明するところまでで終わりました。次回から読解に入ります。

読解の他に、来週は、きょぽん班にニュースの翻訳、kopi班にEchols & Shadilyの辞書の凡例の翻訳をお願いしました。

2007年4月19日

4月19日のゼミには4人出席がありました。今後も、出席できる人は顔を出して、進捗を報告してください。

まだテーマが大きすぎて絞り切れていない人がいます。この場合、テーマを早急に絞る必要があります。5月の連休前に何とか目処を付けるようにしましょう。

テーマの焦点が定まった人は、就職活動の合間を使って、関連する文献を探して読み込むようにしましょう。就職活動が終わってからと思っていると、あっという間に夏休みになって、肝心のフィールドワークに時間をとる暇がなくなってしまいます。

ジャカルタで雑誌や新聞や統計資料などを探す予定の人は、The Centre for Strategic and International Studies, Jakartaも訪問先に入れておくとよいでしょう。ジャカルタ市内では屈指の図書館で、誰でも利用可能です。

以下、個別のテーマについて:

1. 巡礼をテーマに調査する人は、ぜひ宗教省で毎年どのように巡礼者をメッカに送り込んでいるのか、その仕組みを調べるとよいでしょう。

2. ジャワ人の名前について調べる人は、人間の名前の付け方一般についてまず考察しておく必要があると思います。日本で「苗字+名」という名付け方が一般化したのが明治以降であるように、名前の付け方と社会の制度は密接に関係しています。また、個人が人生の途中で名前を変える事例や、愛称の多用といった現象もジャワ語の名前を考える場合、忘れてはならないでしょう。さらに、語源的にも、サンスクリット系やアラビア語系があるので、それぞれ、基本を押させておく必要があると思います。

それでは、来週、お目にかかりましょう。

2007年4月16日

今日は3年生を対象とする1学期最初のゼミでした。ゼミ生一人ひとりから、関心を持っているテーマ、留学希望の有無などを聞きました。このあとゼミ長を選出しました。ゼミ長にはメーリングリストの立ち上げをお願いします。

来週から数回は、関本照夫「東南アジア的王権の構造」伊藤亜人・関本照夫ほか編『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会、1987: 3-33)のレジュメを分担して報告してもらいます。

2007年度最初の地域基礎の授業です。昭和生まれと平成生まれが混じるクラスとなり、時代の変化を感じさせました。

今日は配付資料を配り、授業の進め方を説明しました。欠席した人は633のドアの外の封筒に配付資料を入れておきますから、取りに来てください。

今日はクラスを4つの班に分けました。チーム・ウントゥン、グローバル決死隊、はこ、チーム山田の4班です。それぞれ自分の所属するグループを忘れないでください。今日、欠席した人のグループ分けはあとで出席したときにおこないます。

チーム・ウントゥンは、来週の授業の最初の10分間で、最近インドネシアでおきた出来事についての発表をしてもらいます。このあと毎週、上に並べた順番で各班に同じように発表してもらいます。

『大学生と留学生のための論文ワークブック』(くろしお出版社)はかならず各自で購入してください。欠席した人も購入するのを忘れないでください。この使い方は来週、お知らせします。

2007年4月13日

今日は1学期最初のアジア文化論の授業でした。出席数は予想を上回る41人でした。まだ登録期間が終わっていないので、今日は資料を配付して、パワーポイントを使って授業の進め方と内容についてのオリエンテーションをおこないました。

資料は以下からダウンロードできます。
授業の概要 (Wordファイル、38KB)

今年から1学期のアジア文化論は、ジャワ古典文化論から東南アジア古典文化論に題目を変えました。インドネシア専攻だけではなく、東南アジア課程の学生に広く開かれた講義を目指しています。

そのためか、東南アジア課程のいろいろな専攻語の学生が来てくれました。期待に応えたいと思います。

今日は1学期最初の読解でした。全体の進め方を説明し、読解用のテキストのコピーを配布しました。欠席した人は、633のドアの封筒から受け取ってください。

来週から読解を始めますから、しっかりと予習をしてきてください。エコルズのインドネシア-英語辞書は必ず持参してください。

1年生のときに、ティーム地球、きょぽん、Kopi、たくま、というチームに分かれています。来週から授業の初めに各チームで順番にBBC Indonesia.comのニュースを翻訳して、発表してもらいます。ティーム地球が最初です。

2007年4月12日

今日は1学期最初の卒論ゼミでした。例年のとおりですが、就職活動のため欠席者がかなりいます。都合で欠席する人も、この「授業関係のお知らせ」には目を通すようにしてください。

今日、出席した人にはだいたいの予定を話してもらいました。MLでも通知しましたが、来週は、全員、年間計画を提出してください。来週、出席できない人はメールで提出してください。

7月19日が1学期最後のゼミになるので全員かならず集まってください。夏休みは、文献資料を集めたり、フィールド調査をおこなう最後の機会です。この日のゼミは、研究を進める方針を確認するチャンスとなります。

2007年4月 3日

2007年度の授業のお知らせは、この「授業のお知らせ」のサイトでおこないます。受講期間中は週に1回程度はのぞくようにしてください。昨年度の記録も残してあるので参考にしてください。

授業科目の内容については「2007年度授業科目概要」のページにまとめてあります。

2007年3月17日

「過去の記録」というカテゴリーを新たに設けました。これにともない、2006年度の授業関係のお知らせは、その中の「2006年度」というサブ・カテゴリーに移動しました。2006年度のお知らせを読みたい方は、こちらをご覧ください。

2007年度の授業関係のお知らせは、今後、該当する授業別のカテゴリーに掲載していきます。

          
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