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2009年5月28日

【4年次対象ゼミ】

今週は5名が参加しました。

DSさんは、宿題になっていたムスリム衣類の名称のリストを発表してくれました。女性の頭のかぶりものを説明したウェブページは参考になります。
YSさんは映画のスクリプト作成が終わって、小説版の分析にはいるということでした。
KYさんは明日のEPA勉強会で発表してもらうことになっています。
KSさんはパダン料理についてさらにデータを集めてもらうことにしました。
SYさんは引き続き『ノーマニー、ノーハネー』を読み進めるということでした。

「宿題」のある人は、次回以降、引き続きゼミで発表してもらいます。

【東南アジア古典文化論】

今週から、インドネシアの仏教寺院ボロブドゥールについて説明をおこないます。今日は、ボロブドゥールの構造、浮き彫りと仏像の配置、その意味について配付資料とビデオ(TBS制作「世界遺産 ボロブドゥール」に基づいて講義しました。

「インド化」についてのレポート宿題を提出してもらいました。

来週は、浮き彫りに描かれたジャータカと仏伝について説明する予定です。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (420KB, PDF)

2009年5月25日

【3年次対象ゼミ】

今週は、二人に梅田英春 「バリ島の影絵人形芝居ワヤンにおける人形の手の表現と役割」のレジュメを報告してもらいました。

ワヤンという具体的な素材ですが、論文の書き方としては参考になるところが多かったと思います。

来週は、北村由美. 2007. 「エスニシティ表象としてのミュージアム:ポスト・スハルト期インドネシアにおける華人アイデンティティの創成」のレジュメを報告してもらいます。

関本論文のレジュメも提出してもらいました。

【インドネシア語読解】

今週のBBCニュースは5班がIndonesia kalahkan Jepang 4-1というタイトルの、中国で開催されたバトミントンのスディルマン杯戦のニュースについて発表しました。スポーツの世界でmanajerと言うと「監督」の意味なので気を付けてください(英語のmanagerも同じ) 。来週は1班にお願いします。

先週おこなった第1回小テストの答案を返却しました。2番の問題が6点以下の人は文法理解に問題がある可能性があるので復習をしっかりとしてください。

テキストは第3章の最後のパラグラフまで進みました。来週はこのパラグラフの読解から始めます。そのあと、すでに配付済みの第16章からのテキストに進みますから、予習をしておいてください。

今週のポイント:

■Jangankan A, B Aでないばかりか、Bもだめである。
■dengan sendirinya 当然のように
■Mau dangang tidak punya kesempatan dan modalの文は、[Walaupun] mau dagang, ... とwalaupunを補って考えると理解しやすいでしょう。
■Dimiskinkan demikian, tidak heran kalau ... の文は、[Karena mereka] dimiskinkan demikan, tikan heran kalau ... とkarenaを補って考えると理解しやすいでしょう。
再来週には、第2章と第3章を対象にした小テストをおこなう予定です。

2009年5月21日

【4年次対象ゼミ】

今週は6名が参加しました。

DSさんには、ムスリム衣類の名称のリストを作ってきてもらうことにしました。
SNさんには、tempungの種類・材料のリストを作ってきてもらうことにしました。
YSは、引き続き映画のスクリプトを自分で作ることになりました。
KYさんは、5月29日のEPA勉強会で発表してもらうことしました。
OMさんには、Kebudayaan Jawaに記載されているdukunの内容についてレジュメを作ってきてもらうことにしました。
SIさんには、KTPにおけるagamaの記載の開始時期、かつて儒教が公認agamaであった時期などを確認してきてもらうことにしました。

「宿題」のある人は、次回以降、順次、ゼミで発表してもらいます。

【東南アジア古典文化論】

今週は、ワークシートを使いながらインドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達について説明しました。ヒンドゥー教の前身としてバラモン教があったこと、バラモン教への対抗として仏教が現れたこと、にもかかわらずヒンドゥー教と仏教は同じインド文化を土壌として発達した宗教であり、両者の間には深い関係があること、にとくに注意してほしいと思います。

用意してきたスライドが機材の不具合でお見せできなかったので、来週あらためて紹介します。

次回からは、東南アジアの古典期を代表する仏教寺院であるボロブドゥールについて説明する予定です。

来週は宿題を提出してもらいます。忘れないように。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (69KB, PDF)

【リレー講義】

今日は、リレー講義の分担者として、Add-on Program多言語・多文化社会論(歴史)の授業で、多民族国家インドネシアについて講義をおこないました。先週のマレーシアと比べて、同じ東南アジアの隣国同士であっても共通点と相違点があることがわかったと思います。

スライドによる説明のあと、ビデオで「南の国のデパートガール」を見てもらい、周りの人と議論をしてもらいました。

授業での質問・コメントに対する回答などはAdd-on Programのブログを見てください。

2009年5月20日

【地域基礎】

今週は、最初に、まさかのランブータン班による最近のインドネシア・ニュースとして、大統領選挙候補3組とアウンサン・スー・チーさん起訴の2件の報告をしてもらいました。次回は、まんだら班に報告をお願いします。

先週提出してもらった白地図と小テストを返却しました。

授業では、民族と宗教の分布の相関性について説明してから、ビデオ「南の国のデパートガール」を見てもらい、インドネシアの民族的多様性について考えてもらいました。

今週は宿題があります。2009年のインドネシアの祝日の表を作ってください。表には、日付、名称(日本語とインドネシア語)、関連する宗教、意味について調べて、書き込んでください。

次回はボート大会のため全学的に休講なので、再来週の授業時に提出してください。

2009年5月19日

【一般】

インドネシアで4月におこなわれた2009年総選挙は、大勢が決まってからも開票がつづき、なかなか確定しませんでした。5月9日に総選挙委員会(KPU)による最終得票数が発表されたあとも、得票数に基づく議席数の変更が5月13日に発表されました。

国会公式サイト(DPR-RI)の情報によると、議席を獲得した9政党と議席数は以下のとおりです。
1. 民主党 148議席
2. ゴルカル党 106議席
3. 闘争民主党 94議席
4. 福祉正義党 57議席
5. 国民信託党 46議席
6. 開発統一党 38議席
7. 民族覚醒党 28議席
8. グリンドラ党 26議席
9. ハヌラ党 17議席
合計 560議席

なお、上記9政党以外の18政党は、選挙法により得票率が2.5%に満たなかったために議席を獲得することができませんでした。

加納研究室のウェブサイトで州別・地域別の政党別得票数、獲得議席数の集計が公表されています(5月13日修正版による)。

7月に行われる大統領選挙には以下の3組が立候補しています。
1. ユドヨノ(民主党)+ブディオノ(中央銀行総裁)
2. メガワティ(闘争民主党)+プラボウォ(グリンドラ党)
3. ユスフ(ゴルカル党)+ウィラント(ハヌラ党)

以上、NNA.Asiaの記事を参考にしました。

【追記】
当初、政党の議席数をNNA.Asiaの記事に基づいて載せていましたが、インドネシア共和国国会(Dewan Perwakilan Rakyat Republik Indonesia, DPR-RI)のウェブサイトで確認したところ相違していることが判明しました。ここでは国会公式サイトの情報に基づいて掲載することにしました(2009-10-07)。
【追記】
加納研究室のウェブサイトの集計にはジャンビ州のデータが抜けているようです。より正確なデータを探しています(2010-02-12)。

2009年5月18日

【3年次対象ゼミ】

今週は関本論文の第3章のレジュメの残りを発表してもらいました。第4章以降のレジュメの準備ができていないようなので、来週からはしばらく、以下の論文についてレジュメを作って議論することにしたいと思います。

・梅田英春. 2005. 「バリ島の影絵人形芝居ワヤンにおける人形の手の表現と役割Technical Report of IEICE, HIP. 105(358):13-18.
・北村由美. 2007. 「エスニシティ表象としてのミュージアム:ポスト・スハルト期インドネシアにおける華人アイデンティティの創成」『言語社会』1: 385-361.
・横本真千子. 2006. 「南スラウェシ州の絹産業:西ジャワ州絹産業との比較」『經濟學研究』56(1):101-114.

それぞれ文化、社会集団、経済・産業をテーマにした論文で、いずれも機関リポジトリによりウェブ上で本文が閲覧可能です。出席者には資料を配付しました。欠席者は633のドア・ボックスから受け取って下さい。

来週は梅田論文のレジュメを二人に発表してもらいます。再来週は北村論文と横本論文のレジュメを用意しておいてください。関本論文も後日引き続き検討するので、担当者は来週レジュメを提出してください。

【インドネシア語読解】

今週のBBCニュースは4班がCalon Presiden dan Wapres Idealについて発表しました。来週は5班にお願いします。

インドネシアの2009年の祝日リストを返却し、あわせて模範解答を配付しました。

テキストは第2章を終了し、第3章の第1パラグラフの途中まで進みました。次回は、第1パラグラフの説明から始めます。できれば来週中に第3章を終えたいので、しっかりと予習をしてきてください。

第3章のあとに読むテキストとして、第16~19章のテキストを配付しました。今日、欠席した人は633のドアのボックスから受け取って下さい。

2009年5月14日

【4年次対象ゼミ】

今週は6名が参加しました。以下、簡単な現状記録です。

・DSさんは、昨年のJogj Faashoin Weekに注目しました。今年の催しに参加する予定です。
・FSさんは、『インドネシアのアーユルヴェーダ』を入手し読み始めたところです。マッサージについも一章がさかれています。
・SNさんはtempungについての本を入手し、読み始めています。
・SMさんはドラえもんの日本語版(第1巻1974年初版)とインドネシア語版(第1巻1991年初版)をそれぞれ45冊入手することができました。資料としては十分でしょう。
・YSさんは、小説『あひると鴨とコインロッカー』とその映画版のスクリプトをもとにインドネシア語の戯曲版を作成する予定です。
・SIさんは、儒教に改宗したインドネシア華人へのアンケートを予定しています。

それぞれ、一歩踏み出したようなので、ぜひこの勢いを持続させてください。

【東南アジア古典文化論】

今週は、東南アジアの「インド化」(Indianization)について、何を、いつ、誰が、どのようにインド化を進めたのかを検討してみました。まず、セデスのインド化の定義をもとに、インド化の概要をみたあと、東アジアの「中国化」と対比させながら、漢字に対応する南インド系ブラーフミー文字(東南アジアのインド系文字の起源)の重要性を指摘しました。

文字の使用を手がかりに、インド化の開始が一般的に5世紀頃から始まることを示しました。また、インド化の担い手としては、商人が開拓した海上交易ルートにのって僧侶が知識を伝えた状況を示しました。

東南アジアのインド化に対応する現象としてインド本土の「サンスクリット化」に注目し、グプタ朝で完成した古典的なインド文化がインド本土内で普及し、さらには東南アジアに伝播した状況を示しました。東大寺の大仏開眼供養もこのような潮流のなかでのイベントでした。

最後に、東南アジアになぜ「カースト制」が定着しなかったのか検討しました。

次回は、インドの宗教について説明する予定です。

今週は宿題が出ています。プリントでは来週提出となっていますが、再来週5月28日の授業時間中に提出してください。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (326KB, PDF)

■今週の宿題

・大学のパソコンから以下にアクセス:
http://www.tufs.ac.jp/common/library/local/online/ondb-j.html
・Gale Virtual Reference Libraryに接続
・Basic Searchの枠に「Indianization」と入力し検索。ヒットしたリストから以下のリンクをクリック:
Hinduism in Southeast Asia. Vasudha Narayanan. Encyclopedia of Religion. Ed. Lindsay Jones. Vol. 6. 2nd ed. Detroit: Macmillan Reference USA, 2005. p4009-4014.
(必要ならView PDF pagesをクリックしてPDFページを表示し、プリントアウト)
・この論文の中のIndianizationについて議論をおこなっている部分(p.4010)を読み、800字以内の日本語に要約してください。とくに、現代の東南アジアにおいて古典インド文化の影響がもっとも残っている分野があきらかになるようにまとめてください。再来週5月28日の授業時間中に提出。

2009年5月13日

【地域基礎】

今週は、ゴールデンウィークをはさんで2週間ぶりの授業となりました。最初は、じゃらわささ班による最近のインドネシア・ニュースとして、総選挙の公式結果新型インフルエンザにともなう豚肉輸入停止の2件の報告をしてもらいました。次回は、まさかのランブータン班に報告をお願いします。

宿題に出していた白地図を提出してもらってから、インドネシアの地理に関する小テストをおこないました。

授業では、植物相・動物相と気候・植生の説明のあと、インドネシアの代表的な民族とその分布について説明をおこないました。民族は、簡単に言って、言語、文化・慣習、宗教といった基本的な特徴を共有する社会集団ということができます。これらの民族がまとまってインドネシア国民が構成されています。

次回は、民族と宗教の分布の相関性についての説明から始める予定です。

2009年5月12日

【一般】

タイム誌が選出する恒例の「最も影響のある100人」の2009年版ユドヨノ大統領が選ばれました(5月3日)。

スハルト独裁政権崩壊から10年経たないうちに、国民の直接選挙で大統領に選ばれ、文化的に多様で経済的に成長する国家としてインドネシアを指導した功績が認められたようです。紹介の文章を書いているのがマレーシアの元首相アンワル・イブラヒムであるところが意味深長です。

今回の選出は、7月に予定されている大統領選挙への影響も大きいと思われます。ただ、だれが大統領になるにしろ貧困問題への対応が最大の課題となりそうです。

2009年5月11日

【3年次対象ゼミ】

今週は、関本照夫「東南アジア的王権の構造」『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会、1987)の第3章の途中まで読みました。宇宙論的観念が東南アジアの王権に影響を与えているというハイネゲルデルンの指摘が興味深いです。

次回は、引き続き第3章以降を読みます。

宿題であった関心のあるテーマの文献リストを提出してもらいました。

【インドネシア語読解】

今週のBBCニュースは3班がBarcelona ke final lawan Man-Uについて発表しました。テキストに出てくるA sampai Bのsampaiは接続詞として考えて、「Aという状況が加熱して、ついにはBという状況にいたった。」という風に理解してください。

サッカーの試合に関する記事なので、サッカー関係の人名や表現がたくさんでてきます。日本語の記事だったらどのように表現するかを念頭においた自然な日本語になっていて、よくできています。次週は4班の人に発表をお願いします。

テキストは第1章を終了し、第2章の第1パラグラフの途中(...digali parit.)まで進みました。次回はこの続きから進みます。

di reruntuhannya dibangunlah sebuah kota yang ...の部分は、副詞句+di形動詞+主語からなる倒置構文になっていることに注意してください。まず場所に注目することによって直前の文とのつながりを明らかにすること、主語を修飾する長いyang節を文の後ろにもってくることによってバランスをよくすること、の2点が倒置構文が選ばれた理由だと思われます。bangunについたlahは倒置であることを示すマーカー(標識)の役割をはたしています。

宿題であった2009年度のインドネシアの祝日のリストを提出してもらいました。今日出せなかった人は明日中に633のドアボックスに提出してください。

次回は小テストを予定しています。対象はテキストの第1章です。しっかりと復習をしておいてください。

2009年5月 7日

【4年次対象ゼミ】

今週は3名が参加しました。初めて参加したNTさんの進捗状況を説明してもらいました。

ブラウザのFirefoxとアドオンScrapbookを使ってネットのウェブページを保存する方法を紹介しました。
FirefoxはFirefoxの公式サイトからダウンロードできます。
ScrapbookはFirefox用アドオンのウェブページからダウンロードできます。

Scrapbookを使うと、ウェブページの保存、保存したウェブページの全文検索をおこなうことができるので、ウェブ上の情報を収集整理するときに威力を発揮します。

【東南アジア古典文化論】

今週は、東南アジアにおける初期王権の成立について検討してみました。5世紀になってインド的な要素を取り込む現地政権が現れるようになるまでは500年前後の「長い助走期間」がありました。

写真は5世紀初頭のクタイのムーラヴァルマン王の碑文です。現地の初期王権が3代をへてインド化していく様子がうかがえます。
JKT2002-b-745.jpg

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (299KB, PDF)

2009年5月 6日

【一般】

東京都と東京都サッカー協会は、2008年に引き続き2009年4月28日(火)~5月6日(水)に「2009東京国際ユース(U-14)サッカー大会」を開催します。インドネシアからはジャカルタ選抜チームが参加します。活躍を祈っています。

写真は東京のテレビ局の取材を受けている来日したジャカルタチームの様子です。
Jakarta Youth Team in Tokyo
スポーツTOKYOインフォメーションのブログより)

【追記】
2009東京国際ユース(U-14)サッカー大会の公式ウェブサイトができました。公式ブログでは大会の毎日の様子が伝えられています。インドネシア語専攻をはじめ本学からも学生ボランティアが出てくれることを期待しています。

【追記】
新型インフルエンザの流行も吹っ飛ばすように、大会は無事に終わり、参加チームはよい思い出をいただいて帰国してくれたようです。学生ボランティアの皆さんもお疲れさまでした。

ジャカルタ・チームは9位の成績に終わりましたが、9位決定戦ではパリ・チームを負かして、善戦しました。チームのメンバーはみんな明るくてとてもフレンドリーな子どもたちだったようです。

大会の1位はサンパウロ、2位は東京ヴェルディ、3位はソウルでした。試合結果の詳細は公式ウェブサイトに出ています。

今回の大会でも、インドネシア語専攻をはじめ東京外国語大学の学生たちが多数、学生ボランティアとして参加してくれました。みなさんありがとうございます。

写真は、東京外国語大学で開かれた学生ボランティア説明会の様子です。
Many students from Tokyo University of Foreign Studies participated in the event as volunteers
スポーツTOKYOインフォメーションのブログより)

【追記】
大会の様子はTOKYO MXテレビの番組TOKYO BOYで5月24日(日)20:00-21:00に放映される予定です。

          

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