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2021年1月22日

【お知らせ】

「地域言語インドネシア語」では例年卒業生による卒業論文・卒業研究発表会を開催していますが、今年度はオンラインで以下のように実施します。

  • 日時:2021年1月22日(金)10時15分~18時00分(10時00分開場)
  • 場所:オンライン(Zoom)(ミーティングIDは学務情報システムで告知しています)

なお、参加対象者は本学学生・教員に限定していますので、ZoomのミーティングIDは学務情報システムで周知しています。時間の都合がつくようでしたら、是非御参加下さい。出入りは自由です。

プログラム

10:00~10:15       接続待機・諸連絡
10:15~10:45 大崎勇直 「愛国心とは何か―盲目的愛国と批判的愛国~日本の愛国思想の未来―」
10:50~11:20 高橋隆真 「松下幸之助のカリスマ性についてと、松下電器及びパナソニック株式会社内でのそのカリスマの継承について」
11:25~11:55 杉山奈菜子 「二項対立を超えたストリートハラスメントの理解に向けた考察―歴史的・相互作用的な観点から―」
12:00~12:30 田口暢亮 「1990年代後半、なぜコンゴ戦争は泥沼化したのか?―砂時計モデルを加速させるスポイラーと政治的惰性を図る域外大国―」
休憩45分
13:15~13:45

田中希沙

「クバヤ―インドネシアのナショナル・コスチュームの誕生―」
13:50~14:20 栗坂 舞 「インドネシアにおけるプラスチックごみ汚染の現状と対策」
14:25~14:55 渡邊宏治郎 「インドネシア公認宗教制度の形成における近代化の影響」
15:00~15:30 本多主弥 「ジャカルタにおける露天商の存在意義と都市開発による今後の在り方」
15:35~16:05 池内亜美 「介護分野における技術移転の実現と今後の展望~介護福祉士資格合格者の活躍フィールドから考える~」
16:10~16:40 安田樹 「インドネシアにおける今後の防災の在り方 ―日本の防災知見を活用して―」
16:45~17:15 ⾧谷川愛理 「日本に暮らすインドネシア人ムスリムの子どもたちの学び―イスラーム教育の現状と課題―」
17:20~17:50 田口ひかり 「ゴジェックがインドネシアに与えた影響」
17:50~ 総括

卒業論文発表会プログラム ポスター

2020年度 インドネシア語科 卒業論文発表会 ポスター.pdf

卒業論文・卒業研究要旨集

2021年度卒業論文・卒業研究要旨集.pdf

2021年1月18日

【大学院】

This week's class is the last of the Autumn Quarter. We discuss several topics on the "Opera Jawa," an Indonesian film adaptation of the Ramayana.

  • Opera Jawa. 2006. Dir. by Garin Nugroho (more info at IMDb, watch the film at YouTube)

Some of the topics we covered include:

  • How is the Ramayana story embedded in the narrative of the film Opera Jawa?
  • What are the differences between the Ramayana story (as we know it) and the story told in the film?
  • What is the significance of the above-mentioned differences?
  • What symbols or visual cues are used in the film, and what are their meanings?
  • How relevant is the Ramayana story now in the predominantly Muslim Javanese society?

The due date of the term paper is on 25 January.

I wish you all a fruitful break until the beginning of the Spring quarter.

2021年1月14日

【3年次対象ゼミ】

今週は今学期最後のゼミとなりました。来年度に向けて研究計画を提出し、検討をおこないました。出席した5名の研究テーマは以下のとおりです。このうちAHさんとSKさんは副ゼミとしての参加です。

  • AHさん「日本語を母語とするインドネシア語学習者とインドネシア語母語話者の発音比較と矯正方法の効果」
  • SKさん「インドネシア共和国における保険医療の質向上に向けた取り組みと課題」
  • NHさん「神に意味付けされた世界を⽣きるムスリムとそうでない⼈々は精神的に強さの違いがあるのか」または「〜境界線を乗り越えた⼈々〜イスラーム信仰をやめる⼈々と⾮イスラーム世界で育ちつつイスラムに⼊信した⼈のそれぞれの動機」
  • STさん「2000年代初頭までのインドネシア語における話し言葉について」
  • USさん「インドネシアの首都機能移転の展望 他国の事例を踏まえて」

それぞれ、音声学、国家的な制度、個人の信仰、社会言語学、政策という異なった専門分野のテーマが出され、研究計画について議論がおこなわれました。とくに、就活を踏まえた現実的な工程を考えるべきこと、コロナ禍が続くためネットを最大限に活用した文献収集を進めるべきことなどを指摘しました。

研究計画に含まれた基本文献の書評レジュメの提出が、春学期の4年次ゼミの最初の週に提出する課題となります。書評レジュメを書くときには、単なる感想にならないよう、その文献の中のどの部分が自分の卒業論文にどう関わってくるのかを明らかにしてください。

それでは、新型コロナ感染に気をつけつつ、充実した時間を過ごしたのち、春学期に再会しましょう。

2021年1月13日

【リレー講義】

今週は、世界における多文化共生のリレー講義の一環として「日本における多文化共生」という題目で水曜4限に授業を行います。リレー講義全体の代表は八木久美子先生ですので、リレー講義の運営・評価に関わる質問は八木先生にお願いします。

主な内容を紹介します:

  • 先住する人々:アイヌの人々
  • 近代の国民国家の統合:琉球王国の人々
  • 近代国家建設の影:移民した人々
  • 帝国日本:台湾、朝鮮半島、南洋諸島の人々
  • 戦後日本:在日コリアンの人々
  • ポスト・バブルの日本:ニューカマーの人々(日系人とアジアの人々)
  • 移民社会日本:グローバル化とナショナリズムのあいだで

このリレー講義では資料の提示、レポートの提出等にはTUFS-Moodleを利用しているので、必ず確認をしておいてください。

2021年1月 7日

【4年次対象ゼミ】

今週は今年最初のゼミです。

最初に、それぞれが提出した卒論について、自分なりによくできたと思う点と、もっとよくできたはずと思う点について、発表してもらいました。

卒論・卒研発表会の開催と卒論集の作成について打合せを行いました。卒論・卒研発表会は1月22日(金)にオンラインによる実施を予定しています。分担を決めたので、各班ごとにしっかりと準備を進めてください。発表会のプログラムはこのブログに掲載する予定です。オンラインの案内は学務情報システムの学生向けお知らせに掲載します。

最後に、青山ゼミで卒論・卒研を提出した人は、卒論・卒研の要旨を500~600字程度にまとめて、1月15日までに青山に提出してください。要旨は青山のウェブサイトに掲載する予定です。具体例は過去の要旨を参考にしてください。

皆さん、卒論の作成お疲れ様でした。

【3年次対象ゼミ】

今週は2021年最初のゼミです。以下の文献について全員に書評レジュメを提出してもらい、議論をおこないました。なお、書評レジュメの対象にしたのは、出版用の原稿のもとになった脚注・出典表示のある原稿です。

この論文では、イスラームの信仰と災害、そして防災教育の在り方について論じています。導入から結論にいたるまでの論の立て方、論をサポートするためのデータの取り扱い方、さらに、使用したデータの出典表示の仕方に注目してもらい、卒論を書くときの参考にしてもらいました。

次回は、今学期最後のゼミとなります。A4判1ページ以内に、卒論の研究計画を作成し、提出してください。

研究計画には以下の要素を盛り込んでください。

  • 卒論のテーマ(何を明らかにするのか、何を論じるのか)
  • そのテーマについて卒論を書くために必要と予想されるデータ
  • そのデータを集めるために必要と予想される方法
  • 以上を踏まえた、卒論完成までの月単位の工程表(スケジュール)
  • 卒論のテーマに関わる基本文献

基本文献には、テーマに関連して読んでおくべき基本的な文献(論文ではなく、書籍)をあげてください。この文献の書評レジュメの提出が、春学期の4年次ゼミの最初の週に提出する課題となります。書評レジュメを書くときには、単なる感想にならないよう、その文献の中のどの論が自分の卒業論文にどう関わってくるのかを明らかにしてください。

2021年1月 4日

【大学院】

We had the first class of the year today. In the class, we look into the second set of the Ramayana reliefs at the Prambanan temple.

The reliefs we looked at cover the episodes including Ravana's abduction of Sita, Rama's encounters with creatures in the forest, Rama's alliance with Sugriva and his army of monkeys, and Hanuman's discovery of Sita.

Interestingly, when Rama kills the creatures (a monster and a crocodile), their spirit, in the form of a heavenly being, departs from the body for heaven. We learn from the text that they are indeed heavenly beings, who have been forced as punishment to be reborn as unpleasant creatures on the earth. It is possible to point out there is a strong affinity between the narrative of the Ramayana and the animistic world view of the contemporary Javanese society. To support this interpretation, we look at video materials on Sanghyang, the trance dance in Bali, where the society holds an animistic world-view in the cultural context heavily influenced by the Hindu-Javanese culture.

The next class, the last in this semester, will be held on 18 January, as 11 January is a national holiday. The date for submission of the term paper is 25 January. Please refer to the messages in Slack for details.

2021年1月 1日

【一般】

【追記】(2021-06-24)

2021年6月18日付の宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣決定により、2021年の祝日および政令指定休日に変更が行われました。変更点は以下の3点です。

  • イスラーム暦新年を8月10日(火)から8月11日(水)に変更する。
  • マウリッドを10月19日(火)から10月20日(水)に変更する。
  • 12月24日(金)の政令指定休日を取り消す。

【追記】(2021-10-13)

報道(Kompas 2021-10-09)によると、今回の変更の理由は、COVID-19の感染拡大を鑑み、人流を制限してクラスターの発生を抑止するためとのことです。この報道はマウリッドの変更についてですが、おそらく他の変更も同様の理由によるものと推測されます。

この決定にしたがい、以下の祝日一覧を更新しました。


インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2021年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。

2021年のインドネシア共和国の祝日および政令指定休日は、人間開発・文化担当調整相が議長となって2020年9月10日に開催された大臣級会合に宗教相、労働相、国家機構活性・官僚改革相の三大臣が出席して決定され、翌9月11日に発表されました。一覧作成にあたっては人間開発・文化担当調整省のウェブサイトから取得したPDFファイル(「2021年の国民の祝日ならびに政令指定休日についての三大臣決定」)を参照しました。

1月1日 (金) 西暦2021年新年
2月12日 (金) イムレック(孔子暦2572年新年)
3月11日 (木) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
3月12日 (金) *
3月14日 (日) ニュピ(サカ暦1943年新年)
4月2日 (金) キリスト受難日(聖金曜日)
4月13日 (火) 《ラマダン(断食月)の始まり》
5月1日 (土) 国際労働者の日(メーデー)
5月12日 (水) *
5月13日 (木) キリスト昇天祭
5月13日 (木) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月14日 (金) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
5月17日 (月) *
5月18日 (火) *
5月19日 (水) *
5月26日 (水) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2565年)
6月1日 (火) パンチャシラ誕生の日
7月20日 (火) イドル・アドハ(犠牲祭)
8月11日 (水) イスラーム暦1443年新年
8月17日 (火) インドネシア共和国独立記念日
10月20日 (水) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (土) クリスマス(キリスト生誕祭)
12月27日 (月) *

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。また、イスラーム暦の新しい日は日没とともに始まるので、たとえば、ラマダンの断食は4月12日の日没から始まることになります。

注4)これまでニュピはインドネシア語でHari Raya Nyepi(「ニュピの祝日」の意)と呼ばれていましたが、ヒンドゥー教徒のためとして宗教相からの要望に基づき2020年からHari Suci Nyepi(「ニュピの聖日」の意)に改められました。これは、ニュピは慎む日であって祝う日ではないというバリのヒンドゥー教徒の気持ちを尊重したためと推測されます。

          

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