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3年次対象ゼミ

2013年2月12日

今日は月曜日の振替授業日でした。以下の講演会に参加することで授業への出席としました。

■講演会
■演目:移住労働者およびその家族の言語習得~日本のあるインドネシア人コミュニティにおける事例~
■講演者:吹原 豊(福岡女子大学)
■日時:2013 年2 月12 日(火)5限(16:00 ~ 17:30)
■会場:研究講義棟115教室

インドネシア人移住労働者の日本語習得のトピックと、その子どもたちのバイリンガリズム獲得のトピックが扱われた興味深い講演でした。関心のある人は奥島美夏・編著『日本のインドネシア人社会』(明石書店、2008年)を読むとさらに理解が深まります。

参加した人は、講演を聴いて理解したこと、感じたこと、疑問に思ったことなどをA4判1枚のレポートにまとめて提出してください。レポートの提出をもって授業への出席とし、レポートの内容を評価の対象とします。

この授業は今週で最後です。それでは新学期にまたお会いしましょう。

2013年2月 4日

今週は、1月21日に出した課題の小論文を提出して内容を報告してもらい、議論をおこないました。

議論の中からいくつかコメントが出たので、コメントに基づいた改訂版を次回の授業時間に提出してください。今日提出できなかった人も次回の授業時間に小論文を提出してください。いずれの場合も、プリントアウトしたものの提出とあわせて、メールにファイルを添付したものを青山のアドレスに送ってください。

小論文の課題の詳細は1月21日のブログ記事を読んでください。なお、小論文作成にあたって参照すべき配付資料(必須)は、633のドアボックスから入手するか、または、ブログ記事からダウンロードしてください。

次回、今学期最後の授業日は、2月12日(火)の月曜日振替授業日になります。以下の講演会に参加することで授業への出席とします。参加した人は、講演を聴いて理解したこと、感じたこと、疑問に思ったことなどをA4判1枚のレポートにまとめて提出してください。レポートの提出をもって授業への出席とし、レポートの内容を評価の対象とします。

■講演会
■演目:移住労働者およびその家族の言語習得~日本のあるインドネシア人コミュニティにおける事例~
■講演者:吹原 豊(福岡女子大学)
■日時:2013 年2 月12 日(火)5限(16:00 ~ 17:30)
■会場:研究講義棟115教室
■問い合わせ:東京外国語大学 河路由佳研究室
■メールアドレス:kawajiyu@tufs.ac.jp

2013年1月21日

今週は今年最初の授業でした。最初に、冬休みの成果を報告してもらいました。

来週1月28日(月)は、青山の海外出張のため休講です。5000字小論文の課題を出します。A4判片面3-4枚で5,000字(図表・参考文献一覧は含めない)の小論文を作成し、次回2月4日(月)に提出してください。

テーマは自分で1つ選んでください。もしテーマが見つからない場合は、次のいずれか1つを選んでもかまいません。

1) インドネシアの首都ジャカルタで(今年も含めて)洪水がなぜ頻発するのかを、自然条件と社会条件の二面から説明する。

2) 日本のインドネシアに対する政府援助(ODA)にとってなぜインドネシア政府の「ガバナンス」が重要とされるのかを説明する。

3) 日本のAKB48の姉妹グループとしてインドネシアでJKT48が結成された、インドネシアではどのように受け入れられているのかを明らかにし、今後の成功の可能性を考察する。


「論文チェックリスト」と「(剽窃をしないための)正しい引用/参照の方法」を配り、説明をしました。小論文を作成するにあたって参考にしてください。前要素は不要ですが、本体の序論・本論・結論の3部構成にしてください。

■今週の配付資料(PDF)
「論文チェックリスト」「正しい引用/参照の方法」(367KB)

2012年12月25日

今週は12月25日(火)に月曜日の振替授業をおこないました。

最初に、卒論の論理構造を構想することの重要性を田中幸夫『卒論執筆のためのWord活用術』(講談社、2012年)のpp.58-64の部分を使って説明しました。

続いて、卒業論文制作に向けての中間報告として、テーマ、テーマに向けての研究計画、これまでの進捗、冬休みの予定をまとめて、10分以内で報告してもらいました。あわせて内容をレポート用紙1枚にまとめて提出してもらいました。次回、年明けの1月21日のゼミでは、今日述べてもらった冬休みの予定の成果を提出し、報告してもらいます。充実した冬休みをおくり、よい新年を迎えてください。

2012年12月17日

今週は、AMさんにヴァネッサ・ベアード『性的マイノリティの基礎知識』(作品社、2005)のレジュメの報告をしてもらい、グローバル化や国家と性的マイノリティの関係について議論することができました。

次回は12月25日(火)に月曜日の振替授業をおこないます。ゼミでは卒業論文制作に向けての中間報告をしてもらいます。テーマ、テーマに向けての研究計画、これまでの進捗、冬休みの予定をまとめて、10分以内で報告をしてください。あわせて内容をレポート用紙1枚にまとめて提出してください。

2012年12月10日

今週は、UAさんにインドネシアにおける原子力発電導入に関する論文2本のレジュメを報告してもらい、議論をおこないました。技術、経済、エネルギー政策など幅広い議論ができてよかったと思います。

次回は、AMさんに性的マイノリティーに関する文献のレジュメを報告してもらいます。また、今年の最後のゼミでは卒論に向けての中間報告を一人10分間の目安でしてもらうので、準備をしておいてください。

2012年12月 3日

今週は特別に323教室を使って、卒業論文を書くためのパソコンの活用方法、とりわけマイクロソフト社のワードの使い方について説明をしました。パソコンおよびワードの基本的な操作方法は習得していることを前提とします。

今回はポイントの2まで進みました。3以降は日を改めて別の機会におこなうことにします。

次回は、夏休みの課題のレジュメをまだ報告していない人に報告をお願いします。


卒業論文を書くためのパソコン活用法

卒業論文を書くためのワードの使い方は、レポートを書くときの使い方には、共通点もありますが、異なるところもあります。最大の違いは、卒業論文は、論文特有の約束事があることに加えて、構造的に複数のパーツ(本文の章や目次や参考文献一覧など)に分かれており、量的に数十頁におよぶことです。

ここでは、ワードを使うことでいかに効率的に論文を作成するかという観点で説明をします。以下、ポイントをあげておきます。

より詳しく学びたい人には、次の本をお薦めします。
・田中 幸夫『卒論執筆のためのWord活用術』(ブルーバックス) 講談社,2012.

■1. ワードを使い始める前にしておくこと
ワードを活用するためには次の点に気を付けてください。
・編集記号を常に表示させる。
・オートコレクトを無効にする。
・禁則文字のレベルを高くする。
・余白を変更する。
詳細は以下のページを参考にしてください。
MS Word (ワード)を飼いならそう
わがままWord 文章の体裁を整える No.1

■2. 区切り、タブとインデント
タブとインデントは基本なので押させておきましょう。
・区切りを使いこなす。
・タブを使いこなす。
・インデントを使いこなす。
詳細は以下のページを参考にしてください。
わがままWord 文章の体裁を整える No.2

■3. 画像ファイルの挿入
画像ファイルの取り扱いになれてください。
詳細は以下のページを参考にしてください。
PCサポート・エイム 画像ファイルやテキストボックスの挿入・操作

■4. 表の挿入
表の取り扱いにもなれてください。
詳細は以下のページを参考にしてください。
WORD 表の編集

■5. ノンブル(ページ番号)の挿入
卒論のようにページ数が多く、かつ章に分かれている場合にはノンブル(ページ番号)の挿入にも工夫が必要です。
詳細は以下のページを参考にしてください。
MS Wordで本文の最初のページを第1ページにしたい

■6. 注をつける
卒論では注は不可欠です。注の付け方を習得しておくて便利です。
詳細は以下のページを参考にしてください。
卒論の注の付け方:脚注と後注
MS Wordで注をつけるときのコツ 【その1】
MS Wordで注をつけるときのコツ 【その2】
MS Wordで注の位置を参考文献リストの前に配置したい

■7. コメント機能の使い方
コメント機能は教員に卒論の原稿を見てもらうときに使います。基本を知っておくと便利です。
詳細は以下のページを参考にしてください。
MSWordのチェック・コメント機能の使い方

■参考
パソコン教室での実習に使っているファイルです。
Wordの使いこなし レポート・卒論の作成

2012年11月19日

今週は先週に引き続きAMさんに『ノーマネー、ノーハネー』第7章のレジュメを報告してもらいました。議論では、一見「事実を淡々と述べている」ように見えるところが実は重要なのだという点の理解が深まりました。

次回は、来週が外語祭の後片づけのため休講なので、再来週12月3日に卒論を書くためのパソコンの使い方について説明をします。メーリングリストで、日頃から感じているパソコン使用上の悩みや問題、パソコンでこんなことをしたいがその方法は?といった疑問や質問をよせてください。教室はパソコン教室を予定しています。部屋が決まったらメーリングリストなどで連絡します。

また、今年最後の12月25日には卒論に向けての中間発表をしてもらいますから、1人10分程度で、卒論に向けての進捗状況、抱えている課題、冬休みの予定など
を報告できるように準備しておいてください。なお、12月25日は火曜日ですが、月曜日の振替授業日となります。注意してください。

2012年11月12日

今週は、KSさんにアリソン・マレー『ノーマネー、ノーハネー:ジャカルタの女露天商と売春婦たち』(木犀社、1994年)の第2章のレジュメを報告してもらいました。

カンポンという社会階層のあり方をジェンダーという視点を入れて分析しているところにポイントがあることが明らかになりました。

次回は引き続きAMさんに第7章のレジュメを報告してもらいます。

2012年11月 5日

今週は、MMさんにアリソン・マレー『ノーマネー、ノーハネー:ジャカルタの女露天商と売春婦たち』(木犀社、1994年)の第1章のレジュメを報告してもらいました。また、AMさんにコメントをしてもらいました。

この章はとくに理論的な枠組みについて語っている章なので、難しかったようですが、ディスカッションを通じて理解が進んだようです。

次回からは引き続きKSさんに第2章、AMさんに第7章のレジュメを報告してもらいます。

2012年10月29日

今週はACさんによる伊藤ふさ美・小笠原小枝『ジャワ更紗:いまに生きる伝統』(小学館、1999)のレジュメを報告してもらいました。

バティックというテーマは広いですから(たとえば、民衆芸術としてのバティック、商品としてのバティック、文化表象としてのバティックなどが考えられます)、卒論ではどのような意味でのバティックを扱うのかを絞り込んだ上で、バティックについての何を明らかにするかを決めることが大切です。

運の良いことに、11月2日(金)と3日(土)には国士舘大学でインドネシア服飾博物館コレクション展及びジャワ舞踊と講演会が開催されます。ぜひ訪問してください。何か得るところがあると思います。

次回はMMさんに『ノーマネー、ノーハニー』のレジュメを報告してもらいます。

2012年10月22日

今週はKSさんによる西野節男編『東南アジア・マレー世界のイスラーム教育―マレーシアとインドネシアの比較―』(東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター、2010年)のレジュメを報告してもらいました。

次回はACさんのレジュメを報告してもらいます。

『ノーマネー・ノーハネー』のテキストを配付しました。再来週の報告以降、全員でで読みますからしっかりと読んでおいてください。

2012年10月15日

今週は『経済大国インドネシア:21世紀の成長条件』(中公新書、2011年)のレジュメを報告してもらい、全員で議論をおこないました。

『ノーマネー・ノーハネー』のテキストは来週の授業時間に配付します。それ以降は、633のドアボックスをチェックして、受けとってください。

シラットを卒論のテーマにしているYFさんには、2011年公開のインドネシア映画The Raid: Redemption(インドネシア語のタイトルSebruan Mautは「死の攻撃」の意)の鑑賞を勧めておきました。シラットを取り込んだアクションが売り物とされています。日本では10月27日に公開予定

2012年10月 1日

後期が始まりました。今週は、夏休みに読んだ卒論に関連する文献のレジュメを提出してもらいました。次回からは、レジュメを提出してもらった3名の中から、『経済大国インドネシア:21世紀の成長条件』、『東南アジア・マレー世界のイスラーム教育:マレーシアとインドネシアの比較』、『ジャワ更紗:いまに生きる伝統』、『ノー・マネー、ノー・ハニー』の順に報告してもらい、議論をすることにしました。とくに『ノー・マネー、ノー・ハニー』については全員でテキストの一部を読むことします。今週レジュメが出せなかった人は、でき次第提出をお願いします。

インドネシアのトランス・ジェンダーに関心がある学生には以下の文献を勧めました:
・Evelyn Blackwood (2005). Gender Transgression in Colonial and Postcolonial Indonesia. The Journal of Asian Studies, 64, pp849-879 doi:10.1017/S0021911805002251
・ベアード、ヴァネッサ (2005). 『性的マイノリティの基礎知識』作品社.(Amazon

2012年7月 9日

今週は、夏休みに入る前に、各人の卒論のテーマと計画について報告してもらい、助言をおこないました。

それでは有意義な夏休みを過ごしてください。

2012年7月 2日

今週は、ダンドゥットに関する論文のレジュメの報告にもとづいて議論をおこないました。

次回は、夏休みに入る前に、各人の卒論のテーマと計画について報告してもらいます。

2012年6月25日

今週は、ダンドゥットに関する映像資料として「アジア発見 歌手になりたい:インドネシア、タシクマラヤ」(NHK総合、1996年放送、23分)とVideoCDのGoyang Inul(2003年)を鑑賞し、内容について意見を交換しました。来週は論文のレジュメの報告をしてもらいます。

2012年6月18日

関本論文の第5章と第6章(最終章)について報告と議論をおこないました。関連する文献として以下のものを読むとよいでしょう。
・ギアツ、クリフォード『ヌガラ:19世紀バリの劇場国家』(1990年、みすず書房)
・Tambiah, S.J. World Conqueror and World Renouncer: A Study of Buddhism and Polity in Thailand against a Historical Background. Cambridge University Press, 1976.
・トンチャイウィニッチャクン『地図がつくったタイ』(明石書店、2003年)

次回からは、インドネシアの大衆文化について検討するために、具体的な資料としてダンドゥットに関連する以下の3本の論文を読むことにします。再来週、レジュメを報告してください。来週は、論文を踏まえてダンドゥット関係の映像資料を見ることにします。
・田子内進. 1997.「ダンドゥットの成立と発展(I):近代演劇の成立とオルケストラ・ムラユ」『東南アジア研究』35(1):136-155.
・田子内進. 1998.「ダンドゥットの成立と発展(II):オルケス・ムラユの発展とムラユ音楽」『東南アジア研究』36(3):355-378.
・田子内進. 2003.「インドネシアのポピュラー音楽、ダンドゥットの発展:イヌル現象を読み解く」『年報 地域文化研究』7:261-279.

2012年6月11日

先週に引き続き、関本照夫「東南アジア的王権の構造」伊藤亜人・関本照夫・舟曳建夫編『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会, 1987: 3-34)の第4章(タンバイアの銀河系的政体)と第5章についてレジュメを報告してもらい、内容について議論しました。

時間の後半を使って、構想中の卒業論文のテーマについて話もらいました。次週以降に講読する論文の選択に際して参考にさせてもらいます。

2012年6月 4日

今週から、関本照夫「東南アジア的王権の構造」伊藤亜人・関本照夫・舟曳建夫編『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会, 1987: 3-34)を読んでいきます。レジュメを報告してもらい、第3章まで検討をすすめました。次回は第4章(タンバイアの銀河系的政体)からです。

2012年5月28日

今週は、『論文ワークブック』の宿題の残った部分を検討したあと、レポートを提出してもらいました。

続いて、先週の宿題であった、アンダーソン『想像の共同体』で述べられている、ラテン語の衰退を招いた3つの外部条件と、出版資本主義の台頭を促した資本主義についての報告してもらいました。

次回は、関本照夫「東南アジア的王権の構造」伊藤亜人・関本照夫・舟曳建夫編『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会, 1987: 3-34)を読んでレジュメを用意してきてください。

2012年5月21日

最初に、『論文ワークブック』で宿題にしていたpp.9-43について全員で検討しました。次回は、pp.44-50について検討する予定です。

そのあと、アンダーソンの『想像の共同体』の「共同体」概念についてあらためて振り返り、古い「想像の共同体」であるキリスト教世界(カトリック教会)について検討しました。

次回は、キリスト教世界の衰退を促したラテン語衰退の三つの要因とこれらの要因と関連する資本主義の勃興について検討します。それぞれ、調べてきて議論に参加できるようにしてください。

2012年5月14日

今週は、先週に引き続いて、ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版,1997年)の序章と第3章「国民の意識」です。先週からの積み残しとなっていた概念のうち「共同体」について時間をかけて議論しました。分析概念としてはゲマインシャフトとゲゼルシャフトがかなり有効であることがわかりました。

序章の理解がそれなりに出来てきたので、次回は国民意識の創成についての検討に入りたいと思います。

なお、『論文ワークブック』の作業も並行しておこないたいので、次回は本を持参してください。

2012年5月 7日

連休前に出した論文ワークブックについての宿題を提出してもらいました。これについては後日ふたたび扱いたいと思います。卒論のテーマを考えるための参考資料として、これまでの青山ゼミで提出された卒業論文、卒業研究の題目リストを配付しました。

今週から読むベネディクト・アンダーソンの論文のレジュメを提出し、発表してもらいました。取り上げた論文は、ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版,1997年)の序章と第3章「国民の意識」です。かなり手強い論文のようで、受講生は理解に苦労したようです。

今週は、まず、序章で言われている、マルクス主義はナショナリズムを有効に説明できないという部分について検討しました。続いて、タイトルの「想像」と「共同体」の意味について検討してみました。次回も引き続きこれら2点について議論をすることにします。

2012年4月23日

最初に、先週提出してもらったレジュメとレポートを返却し、主なコメントについて説明し、改善点を共有しました。とくに、パラグラフ単位で文章を書くことに注意をはらってください。

続いて、今週のレジュメを報告してもらいました。対象とした文献は以下の論文です。

山下晋司「「楽園」の創造―バリにおける観光と伝統の再構築―」山下晋司編『観光人類学』新曜社,1996年,pp.104-112.

使われている用語を検討し、近代に対する「伝統文化」と国民に対する「民族文化」の差違を中心に、理解の共有を確認したあと、報告者による論文に対する批評について議論しました。著者は「滅びの語り」をオリエンタリズム的として批判し、「生成の語り」を称揚しているが、「生成の語り」もまたオリエンタリズムを基礎にしており、著者の論旨に矛盾があるという報告者の指摘は妥当なものと思います。

次回は、アンダーソンの論文を読むことにします。資料を明日の昼までに用意しておくので、633研究室のドアボックスから受けとってください。

今週は連休前なので宿題があります。1年次に購入している『論文ワークブック』基礎編「6 まとめの練習」、論文編「1 論文とは」、「2 論文の公正」、「3 構成の作り方」、「6 3種類の文」、「7 書いてみよう②」、「8 論文のモデル」にある練習または課題をおこない、次回の授業時に提出してください。パラグラフ単位で文章を書く練習にもなるはずです。

2012年4月16日

今年度最初の授業です。受講生は8名でした。ゼミの進め方を説明したあと、受講生の1人に春休みの課題としていた「卒論の書き方」をテーマにした本のレジュメを発表してもらい、レジュメの形式と本の内容について議論をおこないました。

今学期はインドネシアに関連する論文を読み、レジュメを作成し、議論をするという実践を何度か続けることを予定しています。第1回の課題となる論文は明日2限までに用意しておくので、633ドアボックスから入手してください。第1回の課題は以下の論文です。

山下晋司「「楽園」の創造―バリにおける観光と伝統の再構築―」山下晋司編『観光人類学』新曜社,1996年,pp.104-112.

最後に、全員のレジュメと卒論または卒研の仮テーマを説明したレポートを提出してもらいました。

          

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