卒論の注の付け方:脚注と後注
【インドネシア語専攻で勉強する人のために】
卒論で注を付けたい場合があると思います。注の付け方についての注意を述べておきます。
注には、本文で述べたことを補足する事柄を書きます。あくまでも補足ですから、本文だけで論旨がしっかりとわかるように書くことが鉄則です。ですから、絶対に書かなければならないことは、注にではなく本文に書き込むべきです。本文に書く必要はないが、本文の理解を助ける情報で、捨てるには惜しいものは注に書いてよいと思います。
注の書き方には、脚注(footnote)と後注(endnote)の2種類があります。脚注は本文中の注を付けたい部分と同じページの下部に注を配置する方式で、後注は本文全体の後ろ(参考文献目録の前)にすべての注をまとめて配置する方式です。脚注は注がすぐに探せるという点がメリットですが、本文を読む流れを止めるおそれもあります。後注は注を探す手間がかかりますが、本文に集中できる点がメリットです。
Wordを使うと、どちらの方式の注でも簡単に作れます。しかし、卒論を書く皆さんには、構造が明快な後注方式をお勧めします。とくに理由がないかぎり、後注にしてください。
後注を付けた場合には、卒論全体の構成は次のようになります。
前部分(とびら、目次)ところで、MS Wordの注挿入機能を利用している人も多いと思いますが、MS Wordで普通に後注を挿入すると、文章の一番最後、つまり、参考文献目録の後ろに配置されるという問題が生じます。この問題を回避し、後注を本文の後ろ、参考文献目録の前に配置するためには、MS Wordのセクション区切りを使います。具体的な方法については、別のエントリーで説明しますので、参考にしてください。
本体部分(本文)
後注部分
参考文献目録