【3年次ゼミ】 2月8日
今日は、黒崎論文のレジュメについて2名に報告してもらい、全員で議論をおこないました。今年度はこれが最後のゼミです。
新年度は4年次ゼミで会いましょう。4年次ゼミの最初の週には、卒論のテーマ、卒論作成の研究計画、卒論のテーマにかかわる文献目録をまとめたものを提出してください。
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今日は、黒崎論文のレジュメについて2名に報告してもらい、全員で議論をおこないました。今年度はこれが最後のゼミです。
新年度は4年次ゼミで会いましょう。4年次ゼミの最初の週には、卒論のテーマ、卒論作成の研究計画、卒論のテーマにかかわる文献目録をまとめたものを提出してください。
今週は、急な会議があるため休講としました。黒崎論文のレジュメを提出、配付してもらいましたので、次回までに読んできて、それぞれのレジュメに対して質問・コメントを一つずつ用意しておいてください。
次回は明日2月8日(火)です。月曜日の振替授業日となっているので注意してください。レジュメを未提出の人はこのとき提出してください。
今週は、先週に続いて、残りの2名に冬休み課題(貞好康志「ジャワで<華人>をどう識るか―同化政策30年の後で―」)のレジュメを発表してもらいました。
来週には2月7日と2月8日(月曜日の授業振替日)の2回ゼミがあります。
次回からは、以下の論文のレジュメを発表してもらいます。今週中に青山までファイルを送ってください(教室配付用のコピーを用意しておきます)。間に合わなかった人は当日教室配付用コピーを持参して来てください。
黒崎真「預言者(Prophet)と治癒者(Healer)―キング牧師、バラク・オマバ、未完の夢―」『国際社会研究』(神田外語大学国際社会研究所)No.1 (2010) pp.133-159.
今週は、2名に冬休み課題(貞好康志「ジャワで<華人>をどう識るか―同化政策30年の後で―」)のレジュメを発表してもらいました。次回は、別の2名に発表をしてもらいます。
民族問題を考える場合には、それぞれの言語での「用語」と「概念」と「実体」の関係について、慎重に検討する必要があります。
日本語と英語の間でも、
民族 =1) ethnic group, 2) nation
逆に
nation =1) 民族, 2) 国民
というねじれた関係があります。
これにインドネシア語を対応させると
ethnic groupとしての民族 =suku bangsa
nationとしての民族・国民 =bangsa
となります。
来週は、課題となっている以下の論文のレジュメを提出してください。
黒崎真「預言者(Prophet)と治癒者(Healer)―キング牧師、バラク・オマバ、未完の夢―」『国際社会研究』(神田外語大学国際社会研究所)No.1 (2010) pp.133-159.
今週は、今年最初のゼミとなります。YHさんに、卒論に関連する以下の文献のレジュメを報告してもらい、質疑応答をおこないました。今後は、インドネシアの華人と宗教の関係に焦点をおくとの説明を受けました。
高木暢之「インドネシアにおける中国観と影響力」松本三郎・川本邦衛『東南アジアにおける中国のイメージと影響力』(大修館書店、1991).
冬休みの宿題のレジュメを提出してもらました。次週から発表をしてもらいます。
また、次のレジュメ発表用のテキストとして、以下の文献を使用します。
黒崎真「預言者(Prophet)と治癒者(Healer)―キング牧師、バラク・オマバ、未完の夢―」『国際社会研究』(神田外語大学国際社会研究所)No.1 (2010) pp.133-159.
今週は、今年最後のゼミとなります。Oさんに笹岡正俊「合板―巨大財閥が進めた森林破壊―」村井吉敬・佐伯奈津子・編『インドネシアを知るための50章』(明石書店、2004)のレジュメを報告してもらいました。
他のゼミ生からは、卒論につなげるためには、テーマのさらなる絞り込みが必要といった意見が出ました。
森の破壊が進んでいるのはどこなのか?なぜ合板なのか?巨大財閥と政府との関係はどう発展したのか?森に暮らす人々の生活へのインパクトはどんなものか?など、絞り込むための切り口はいくつかあるので、冬休みの間に絞り込むとよいでしょう。
次回、2011年1月17日はYHさんに卒論に関連する文献のレジュメを報告してもらいます。
冬休みの宿題として、貞好康志「ジャワで<華人>をどう識るか―同化政策30年の後で―」加藤剛・編『変容する東南アジア社会』(めこん、2004)を読んのレジュメを作成してもらいます。また、レジュメ作成の指針として、テキスト批評のフォーマット―出典は河野哲也『レポート・論文の書き方』(第3版、慶應義塾大学出版会、2002年)の第3章―を参考にしてください。
それでは、よい新年を迎えてください。
今週は、Kさんに次の文献のレジュメを報告してもらいました。
佐藤忠男ほか『映画で知るアジアのこころ』(アジア研究所叢書No.5)(亜細亜大学アジア研究所、1991)の中のミスバ・ユサ・ビラシ著、高殿良博訳「インドネシア映画の歩み」。
本書によってインドネシア映画史のなかのターニングポイントを拾いあげてみます。
1937年 トーキー映画『月光』制作される。インドネシア国産映画として初めての大ヒット映画。
(1942-45年 日本軍政期)
1950年 ウスマル・イスマイルが映画会社プルフィニを設立。同年、ジャマルディン・マリックが映画会社プルサリを設立。独立後のインドネシア映画史が始まる。
1955年 第1回インドネシア映画祭が開催。しかし、第2回は開催されず。
(1965年 9月30日事件)
1967年 カラー映画『九』制作される。ウィン・ウンボの制作。インドネシア国産映画として初めてのカラー映画。
1973年 インドネシア映画祭が再開される。
1980年 映画協議会が映画の育成と振興をめぐる五カ年計画を発表。
1981年 映画技術アカデミーが設立される。
1988年 映画『チュッ・ニャ・ディン』制作される。エロス・ジャロット監督の処女作で、海外でも注目。
1989年 インドネシア映画の制作本数が年間100本を越える(106本)。
なお、この論文は1991年のものなので、取り上げていませんが、1990年代になると、民間テレビ放送の本格化にともない、インドネシア映画は冬の時代に突入することになります。このあたりの事情は風間純子さんの「インドネシアの映画」(大東文化大学国際関係学部ウェブサイト)で紹介されています。
幸い、インドネシア映画界はAda apa dengan Cintaが大ヒットした2002年を境に回復の基調にあります。このあたりの事情はJanJanNewsの記事に取り上げられています。
インドネシアの国産映画界を考えるときには、資本をどう導入するのかがポイントで、そのプロセスに影響する要因として、輸入映画の配給、市場の好み、政府の政策があるように思われます。
今週は、Yさんに、次の論文のレジュメを報告してもらいました。
ヴィニョード・Kアガワル、浦田秀次郎編『FTAの政治経済分析―アジア太平洋地域の二国間貿易主義―』(文眞堂、2010)の第2章ジョン・レイベンヒル「アジア太平洋における新たな二国間主義の政治経済分析:好ましいものか、取るに足らぬものか、悪いものなのか?」
著者は、基本的に地域的枠組みによる包括的な自由貿易の推進派ですが、保護貿易主義よりは二国間貿易主義の方がベターであるという立場のようです。
今週は、Nさんに、次の文献のレジュメを報告してもらいました。
ジャック・デュマルセ著、西村幸夫監修、藤木良明訳『ボロブドゥール』(1996、学芸出版社)の、修復をあつかった最後の章。原書はDumarcay, Jacques. 1991. Borobudur. (Images of Asia) 2nd ed. Oxford University Press。
修復されたボロブドゥールが、新しい技術によって構造的に刷新されていることがわかります。
今週は、Mさんに以下の文献のレジュメを報告してもらいました。
藤巻正己・瀬川真平(編)『現代東南アジア入門』(古今書院,2003)の第4章、瀬川真平「植民地都市の出現―東南アジアにおける大都市の起源と変容―」(pp.49-65)。
ジャカルタが植民地都市バタビアから発展してきた様子が理解できます。
今週は、カンポンの意味についての調査結果を報告してもらいました。「村」、「都市部の低所得者層の集住地域」、「地区(たとえばkampung Cina「中華街」)という三つの意味があることがわかりました。そのあと、齋藤論文について検討しました。
続いて、藤巻正己・瀬川真平(編)『現代東南アジア入門』(古今書院,2003)の第4章、瀬川真平「植民地都市の出現―東南アジアにおける大都市の起源と変容―」(pp.49-65)を読んで、来週、レジュメとコメントを発表してもらうことにしました。
今日、欠席した人は配付資料を633のボックスに入れておくので受けとってください。
今週は、齋藤綾美『インドネシアの地域保健活動と「開発の時代」―カンポンの女性に関するフィールドワーク』(御茶の水書房、2009)の第1章「インドネシアにおける「開発の時代」と地域社会―「開発体制」研究の問題点」のレジュメ報告とコメントをしてもらいました。
ディスカッションの中で「カンポン」の意味を尋ねる質問がありました。次回は、全員に、この文献のなかの「カンポン」の意味を調べてきてもらい、そのうえで、この文献で、著者がポスヤンドゥを手掛かりに「開発の時代」の「地域社会」を見直そうとしているのはどのような意図なのかを考え、発表してもらいます。
今学期の最初のゼミでは、夏休みの宿題を提出してもらいました。卒論の研究テーマに関係がある文献のリストを作成し、その中の少なくとも一つを選んでレジュメを作ってもらうことが課題でした。今日間に合わなかった人は早めに提出してください。
今学期最後のゼミは、7月22日(木)の1限に425(641から変更)でおこないました。卒論・卒研のテーマ、具体的な研究の進め方、夏休みの調査予定を書いたものを提出してもらい、検討しました。
青山は7月23日から8月4日まで海外出張のため不在なので、今学期のゼミは今日で終りです。2学期に再会しましょう。卒論・卒研の進展を祈っています。
今週は、小池誠『インドネシア―島々に織り込まれた歴史と文化』(三修社、1998)の第4章「身にまとう華やかな伝統と現代」のレジュメを報告してもらい、レジュメ作成の注意点を説明しました。
次回は、7月22日(木)の1限に425(641から変更)でおこないます。卒論・卒研のテーマ、具体的な研究の進め方、夏休みの調査予定を書いたものを提出してもらいます。
7月26日と8月2日は海外出張のため休講とします。
今週は、参考文献目録の書き方と出典の表示の重要性について説明しました。来週は、引用について説明をおこないます。
また、次週は、小池誠『インドネシア―島々に織り込まれた歴史と文化』(三修社、1998)の第4章「身にまとう華やかな伝統と現代」を読んできて、レジュメを作ってきてもらいます。
今週は、先週に続いてパラオの神話について報告をしてもらいました。
そのあと、引用の方法についての配付資料を配って、パラオの神話についての報告を例として、引用の方法についての説明のおこないました。
本文での引用は、出典の明示と末尾の参考文献目録とのセットで行われる必要があります。
来週は、この続きをおこないます。
今週は、422室を使いました。最初に、前回に続いてインドネシア映画Daun di atas Bantal (「枕の上の葉」Garin Nugroho監督、2002年)を最後まで鑑賞しました。
そのあと、先々週の宿題であるパラオの神話について報告をしてもらいました。来週は、この続きをおこないます。
今週は、422室を使いました。最初に卒論の予定テーマに関連する文献や資料を紹介しました。
そのあとインドネシア映画Daun di atas Bantal (「枕の上の葉」Garin Nugroho監督、2002年)を途中まで鑑賞しました。来週は、映画の続きを見た後、先週の宿題に出した資料について検討します。
今週は、現時点で予定している卒論のテーマについて、できるだけ具体的に話してもらいました。
今週は宿題として英語の論文を配付しました。Aoyama, T. "Annotated Inventory of a Collection of Palauan Legends in the Belau National Museum." Occasional Papers 30: 113-125. 1996. 再来週のゼミの時間にレポートを提出してください。
来週は、卒論のテーマと関連する映画を見る予定です。
今週は、先週の報告で出てきたギアツの「劇場国家論」について調べ、A4判1枚のレジュメにまとめて、発表してもらいました。レポートの書き方について説明したことは、卒論作成時に活用してください。
来週は、現時点で予定している卒論のテーマについて話してもらう予定です。
今週は、前回の授業で配付した観光人類学の論文を読んで、レジュメを発表をしてもらい、議論をしました。
次回は、今日の報告で出てきたギアツの「劇場国家論」について調べ、A4判1枚のレジュメにまとめて、発表してもらいます。自分の研究テーマに即してコメントできる人は、それも入れてください。
また、卒論のテーマについてアイデアが出てきた人には、その内容について話してもらう予定です。
今週は、前回の授業で配付した、2004年インドネシア総選挙の結果と2009年インドネシア総選挙の結果に基づいたレポートを発表してもらいました。インドネシアの地方、民族、宗教、政党のあいだに密接な関係がわかる興味深い資料です。
次回は、観光人類学の分野の論文を読んで、レジュメを発表をしてもらいます。A4判1枚のレポートにまとめておいてください。配布した論文は山本晋司「第4章 文化観光という戦略」『バリ観光人類学のレッスン』(東京大学出版会, 1991, pp.66-87)です。
今週は、前回の授業で配付した古事記の一節(大物主の祟り)のテキストに基づいたレポートを発表してもらいました。古代社会における王権と宗教との関係を考えるための興味深い資料です。
次回は、今日配った宿題をもとに、2004年インドネシア総選挙の結果と2009年インドネシア総選挙の結果をもとに、インドネシア社会の傾向について分析してもらい、発表をしてもらいます。A4判1枚のレポートにまとめておいてください。
■今週の宿題 (5月17日提出)
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今週は、MYさんにハイネ・ゲルデルンの「東南アジアにおける国家と王権の観念」、MSさんに関本照夫「東南アジア的王権の構造」の第4章「タンバイアの「銀河系的政体」論」のレジュメを発表してもらいました。また、それぞれコメンテーターを選んでコメントをしてもらいました。レジュメの中に発表のポイントがきちんと書き込まれているようにしてください。
来週は祝日のためお休みなので、宿題を出します。次回のゼミまでに、配付した古事記の一節(大物主の祟り)のテキストをよみ、古代日本社会の王権と祭祀の関係について自分の考えをA4判1枚のレポートにまとめ、ゼミで発表してください。
テキストを資料として読み込んで、立論するためのトレーニングです。レポートは5月10日の正午までに、青山あてにメールで送ってください。人数分をコピーしておきます。
レポート作成のための参考文献を探すために、このブログのエントリー「日本語の図書や雑誌論文を検索する」を参考にして、文献探索のコツを説明しました。レポートの作成にあたって、活用してください。
また、慣れないテーマを扱うときには、まず「事典」「概説」「概論」といった本をまず読んで、テーマの全体像を掴むことも大切です。
レポートの最後に参考文献目録をつけ、参考にした文献は必ず記載してください。
■今週の宿題 (5月10日提出)
ファイルをダウンロード (原文読み下し文. 121KB, PDF)
ファイルをダウンロード (口語訳. 149KB, PDF)
今週は、MKさんに関本照夫「東南アジア的王権の構造」『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会、1987)のレジュメを発表してもらいました。コメントはNTさん、司会はOYさんにお願いしました。
発表は時間厳守、そのためには、発表前に発表の流れを整理しておくようにしてください。また、術語(プラトニック、マンダラなど)も頻出するので、発表者は意味を確認しておいてください。
次週は、MYさんにハイネ・ゲルデルンの「東南アジアにおける国家と王権の観念」綾部恒雄・大林太良・米山俊直編『文化人類学リーディングス』(アカデミア出版会、1982)のレジュメを、MSさんに関本照夫「東南アジア的王権の構造」の第4章「タンバイアの「銀河系的政体」論」のみのレジュメを発表してもらうことにしました。後者にはTambiahのThe Galactic Polity, World Conqueror and World Renouncerを参考資料とします。
今年度の最初のゼミです。9名の3年生が出席しました。卒論を書くことの意味と必要な技法について説明しました。
卒論(卒研を含む。以下同じ)を書くことは、テーマの設定、テーマにあった調査の実施とデータの収集(大きくわけて文献資料とフィールドワークによるデータに分かれます)、データの分析、分析結果の説得力のある表現というステップを体験することです。これは、社会に出てからも有益な「リサーチ力」と呼ぶことができます。
出席者一人一人に現時点で頭にある研究テーマについて述べてもらいました。4月の段階ではまだ、ぼんやりしている人が多いのは当然でもあり、仕方ありませんが、今年の夏休みにはいるときには(仮でもよいので)テーマを決めておくことが大切です。卒論のスムースな完成のためには、卒論を提出する4年生の1月から現在まで逆算してみることが大切です。
2010年4年~7月 テーマを探す→夏休み前にテーマをおおよそ決定。
2010年8年~9月 夏休みの活用(先行文献の調査→参考文献目録の作成→主要文献のレジュメ作成
2010年10年~12月 テーマの絞り込み、再調整
2010年1月~7月 就職活動→就職の目処がついたら卒論作成にシフト
2010年8月~9月 夏休みの活用(フィールドワーク、文献調査)
2010年10月~12月 卒論の作成に全力。2011年1月すぐに卒論提出。
メーリングリストの管理者を選び、メーリングリストの立ち上げを依頼しました。また、次週に読むテキストのコピーを用意しました。次週までにこのテキストを読んできてください。また、指名された人はレジュメを作ってきてください。レジュメの基本も説明をおこないました。
テキストは関本照夫「東南アジア的王権の構造」『現代の社会人類学3 国家と文明への過程』(東京大学出版会、1987)です。