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2013年6月27日

【4年次対象ゼミ】

今週は、AMさんに松尾寿子『トランスジェンダリズム:性別の彼岸』(世織書房、1997年)の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。卒論作成の方向としては、さらに具体的なデータ(法的整備の過程など)を集める、日本と他の国との比較という視点をいれる、テーマは場合によってはさらに絞り込む(インターセックスなど)ことが議論の中から浮かび上がってきました。

次回は、NHさんにASEAN域内貿易についての報告をしてもらう予定です。

【東南アジア古典文化論】

今週は、前回不具合があった映像資料「世界遺産 プランバナン寺院遺跡群」を別のDVDで最後まで見てもらいました。今回は無事に最後まで見ることができました。

続いて、これも前回途中までだったアンコール・ワットの説明を最後までおこなったあと、映像資料「密林の至宝 アンコール・ワット」(Discovery Channel)を見てもらいました。

アンコール朝の建造物の建設主体がインドから来た人々であったという説明やタイのアンコール侵略はモンゴルの攻撃が直接的な原因であったという説明には問題がありますが、貴重な映像を交えた興味深い内容だったと思います。

映像を見ながらコメントシートに記入してもらい、授業のあとで提出してもらいました。

次回は、別の映像資料でアンコール朝についての理解を深めてもらいます。

期末レポートの課題を以下のとおりに発表しました。期日内に提出してください。

東南アジア古典文化論 1学期期末レポート課題
担当教員:青山 亨(taoyama@tufs.ac.jp)
提出期限:
 2013年8月2日(金)18:00
提出方法:
 ①7月25日講義最終日に教室で提出。講義終了後は②633研究室ドアボックスに提出、または、③教員あてのメールにワードファイルを添付して送信(件名「東南アジア古典文化論期末レポート・本人の氏名」)
レポート作成の条件:
 ①A4判で2-3ページにまとめ、左上でホッチキス止めする。
 ②1枚めの上部に氏名・専攻語・学生番号・題目「東南アジア古典文化論1学期期末レポート」を明記する。
 ③パラグラフ単位に文章を作成し、必要に応じて小見出しをつける。各パラグラフの1行目は字下げをする。パラグラフ単位に書く方法が分からない人は倉島保美『論理が伝わる世界標準の「書く技術」:「パラグラフ・ライティング」入門』(ブルーバックス、講談社、2012年)などを参考にしてください。
 ④レポート作成にあたって参考にした文献は、レポート末尾の参考文献リストに必ず記載してください。
問題:
 東南アジアの「インド化」とは、インドのグプタ朝において完成した古典的文化の影響を受けて、4~7世紀の東南アジアにおいて、土着の権力者によって形成された初期国家がインド的王権概念に基づいた王国へと再編成され、その中で、インド系文字の使用、サンスクリット語彙の借用、ヒンドゥー教および大乗仏教の定着、インド叙事詩の文学的伝統の受容、といった文化的変化が生じた過程を指します。
 このように、外部の高度な文化の影響を受けて、土着の社会の文化が大きく再編成されていく過程は、歴史上、世界の各地でおこったことです。ある時代・地域における同様な事例を一つ選んで、その過程を具体的に記述し、「インド化」との相違点を論じてください。

【4年次対象ゼミ】

今週は、発表予定者が欠席だったので、出席した人たちに卒論の進捗状況について報告してもらいました。

次回は、AMさんに書評レジュメを発表してもらう予定です。

2013年6月26日

【地域基礎】

今週は、配付した資料に基づいてスハルト政権の功罪、改革期・ユドヨノ政権期の改革のポイントについて検討しました。

続いて、インドネシア近代文学史についての資料を配付して、近代文学史のポイントを説明しました。

次回は、改革期に公開されたインドネシア映画『ビューティフル・デイズ』(Apa Ada dengan Cinta、2002年)を見て、改革期以降のインドネシアの現状について理解を深めてもらいます。

2013年6月24日

【3年次対象ゼミ】

今週は、小林寧子『インドネシア:展開するイスラーム』の第1章の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。アラビア語から語彙の借用、タレカットの役割、ジャウィ文字の使用といったトピックが出されました。

このあとは、ハラール産業に関する論文を読んでいきます。次回は、富沢寿勇「連携と競合―ハラール産業のグローバル基準をめぐる現状と課題」(床呂郁哉ほか編『東南アジアのイスラーム』第14章, 東京外国語大学出版会、2012年)の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないます。

【インドネシア語読解】

今週は、最初にサテ班に6月21日付けKompas紙の記事ナショナル大学の学生が警官隊と衝突というニュースを報告してもらいました。記事の中のUniversitas Nasional (Unas) は「国立大学」ではなく「ナショナル大学」という私立の大学のことです。インドネシアの大学名についてはインドネシアの大学・高等教育機関の一覧を参照してください。

テキストは、第17章の第4パラグラフまで進みました。次回は第5パラグラフをマングローブ・ホームレス班、第6パラグラフをミ班の順番で始め、第18章まで進む予定です。

宿題として提出してもらった応用問題no.2の答案を返却しました。授業の途中で応用問題no.4をしてもらい、授業後に提出してもらいました。

2013年6月20日

【東南アジア古典文化論】

今週は、プランバナン寺院の映像資料「世界遺産 プランバナン寺院遺跡群」(TBS、2000年7月2日放送)を見てもらいましたが、DVDの不具合で途中までしか見ることができませんでした。

そこで、DVDの後半は次回に見てもらうこととし、このあとは、配付資料を使って、アンコール朝の説明をおこないました。アンコール・ワットの説明まで進まなかったので、続きは次回におこなう予定です。

■配付資料
アンコール朝
アンコール・ワット

2013年6月19日

【地域基礎】

今週は、映画『青空がぼくの家』に関連した課題に基づいて、4つの班ごとに報告をしてもらいました。報告のあと質疑応答をおこないました。

スハルト政権期と改革期・ユドヨノ政権期の経済に関する資料を配付しました。来週使うので、予習をしておいてください。

2013年6月17日

【3年次対象ゼミ】

今週は、小林寧子『インドネシア:展開するイスラーム』(名古屋大学出版会,2008年)の序章の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。

インドネシアにおける「改革派(近代派)」と「伝統派」についての基本的な理解を前提として、アダット(慣習)とイスラームの関係について議論をおこないました。

次回は、小林寧子『インドネシア:展開するイスラーム』の第1章の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこなう予定です。

【インドネシア語読解】

今週は、最初にマングローブ・ホームレス班に6月12日付けKompas紙の記事「福祉正義党が大臣の処遇を大統領に一任」を報告してもらいました。

テキストは、第16章の第5パラグラフの訳の説明の途中まで進みました。次回は第5パラグラフの説明から再開し、第17章に入る予定です。

宿題として提出してもらった応用問題no.1の答案を返却しました。

2013年6月13日

【4年次対象ゼミ】

今週は、MMさんに『ジャワ古典文学史』の翻訳による卒研の中間報告(Gatotkacasrayaの部分)をしてもらいました。ジャワ語文学に関連する文献なので難解なところもあるようですが、おおむねよく訳されていると思います。春学期終了後に集中して訳文の検討をしたいと思います。

次回は、SMさんに母子手帳プロジェクトに関する卒論の中間報告をしてもらう予定です。

【東南アジア古典文化論】

今週は、ボロブドゥールを理解してもらうために、映像資料『世界遺産 ボロブドゥール寺院遺跡群』(TBS, 2009年9月13日放送, 24分)を見てもらいました。

続いて、スライドと配付資料に基づいて、中部ジャワの代表的なヒンドゥー遺跡であるプランバナン寺院について説明をおこないました。次回は、プランバナン寺院の映像資料を見てもらう予定です。

■配付資料(PDF)
プランバナン寺院

2013年6月12日

【地域基礎】

今週は、先週に引き続いて、インドネシア映画『青空がぼくの家』を最後まで鑑賞しました。次回は、この映画についての報告を班ごとにしてもらうので、準備をしておいてください。

2013年6月10日

【3年次対象ゼミ】

今週は、青山亨「東南アジアにおけるイスラームへの視点」(南太平洋海域調査研究報告No.43、2006年)の書評レジュメを報告してもらい、議論をしました。

次回は、小林寧子『インドネシア:展開するイスラーム』(名古屋大学出版会,2008年)の序章の書評レジュメを報告し、議論をする予定です。

【インドネシア語読解】

今週は、最初にサヤポン班に6月8日付けKompas紙の記事「タイでのバトミントン・トーナメントでインドネシアは混合ダブルス優勝が確定」を報告してもらいました。

次に、宿題として応用問題no.4の解答を発表してもらい、授業のあとで提出してもらいました。

テキストは、第15章Mataraman menjadi Matramanの第5パラグラフまで進みました。次回は第15章を終え、第16章まで進む予定です。

【リレー講義】

今週は、東南アジア研究入門の「宗教と社会(その1)イスラーム」を担当しました。受講生は96名でした。

最初に、来週の授業用のアンケートをおこないました。

授業では、ビデオ資料(NHKスペシャル「イスラム潮流―すべてはメッカに始まる」から抜粋)も使いながら、東南アジアの宗教の多様性、イスラームの歴史、イスラーム伝播のプロセスにおける普遍性と地域性の対照、イスラームの教理の基本、現代のイスラームの潮流と課題について触れました。

授業の最後に小テストをしたところ、10点満点で平均8.6点でした。とくに、イスラームの神、イスラーム法、イスラーム暦の説明を問う問題で間違った人が多かったので(正答率それぞれ70%、75%、73%)、期末に機会があれば補足説明をすることにします。

次回は、土佐先生の担当で「宗教と社会(その2)仏教」の講義をおこないます。


コメントシートに書かれた質問に対する回答を準備しています。2013-07-04

2013年6月 6日

【4年次対象ゼミ】

今週は、SAさんにジャカルタにおける公共交通機関MRTの建設に関する卒論の中間報告をしてもらい、議論をおこないました。

次回は、MMさんに翻訳による卒研の中間報告をしてもらう予定です。

【東南アジア古典文化論】

今週は、先週に引き続き、インドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達について、初期仏教の発展から説明をしました。

そのあと、新しい配付資料とスライドに基づいてボロブドゥール仏教遺跡について説明をしました。

次回は、ボロブドゥールに関する映像資料を見てもらう予定です。

■配付資料(PDF)
ボロブドゥール
ボロブドゥールの仏教

2013年6月 5日

【地域基礎】

先週は学内ボート大会で休講でした。

今週と来週は、スハルト時代の様子を知る手掛かりとして、インドネシア映画『青空がぼくの家』(Langitku Rumahku、スラムット・ラハルジョ・ジャロット監督、1989年、102分)を鑑賞します。貧富の差、都市と農村の差、ジャカルタとジャワの差などの対照的な場面がたくさん見られる映画です。

配付資料にしたがってスハルト政権の概要を説明してから、最初の30分ほど(独立記念日の練習の風景まで)を鑑賞しました。

2013年6月 3日

【3年次対象ゼミ】

今週は、YMさんとYTさんに関本論文の書評レジュメを報告してもらい、議論をおこないました。

次回からは、イスラーム関連の論文として、青山亨「東南アジアにおけるイスラームへの視点」(南太平洋海域調査研究報告No.43、2006年)、小林寧子『インドネシア:展開するイスラーム』(名古屋大学出版会,2008年)の序章と第1章の書評レジュメを作成し、報告および議論をすることにしました。各自、準備をしてきてください。

なお、今日のゼミに欠席した人は、テキストについて相談があるので633研究室に来てください。

【インドネシア語読解】

今週は、最初にミ班に5月28日付けKompas紙の記事「月5万ルピアの非常勤教師」を報告してもらいました。

テキストは、第14章Betawi Kota Airの最後まで進みました。次回は第15章Mataraman menjadi Matramanに進むので、予習をしておいてください。

宿題として、応用問題no.3を配付しました。来週の授業時間に発表し、提出してもらいます。今日の授業で受け取れなかった人は633のドアボックスから受け取ってください。

          

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