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表象としての映画 1月12日

【リレー講義】

2012年1月12日木曜日2限に、総合科目IIのリレー講義『表象としての映画 (テーマ「レトロ」retrospective)』の一部として「インドネシア」を担当します。1月12日、1月19日、1月26日の3回講義をおこないます。
■『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar、1976年、オランダ映画、161分)
■オランダ語・インドネシア語、英語字幕付き
■日時:2012年1月12日・1月19日1月26日 木曜日2限
■教室:アゴラ・グローバル、プロメテウス・ホール
■履修登録をしていない人にも参加を認めています。

Max Havelaar

今回は、1976年公開のインドネシア・オランダ合作映画『マックス・ハーフェラール』(Max Havelaar)を上映します。オランダ語とインドネシア語。英語字幕付き。上映時間161分。監督は、1986年に『追想のかなた』(De Aanslag)でオランダ人としては初めてアカデミー外国語映画賞を受賞したフォンス・ラーデマーケルス(Fons Rademakers)。1982年公開の『ブレードランナー』で世界的にブレークしたオランダ人俳優ルトガー・ハウアー(Rutger Hauer)が出演しています。

19世紀半ばのオランダ領東インド(現在のインドネシア)のジャワ島を舞台に、理想主義をいただく若い植民地行政官マックス・ハーフェラールの苦悩と挫折を描きます。原作は1860年に発表されてオランダ文学史に残る名作『マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』(Max Havelaar, of de koffieveilingen der Nederlandsche handelsmaatschappij)です。この作品の一部は、インドネシア語専攻語が2009年の外語祭で語劇「サイジャとアディンダ」として発表しました。

およそ1世紀半前のオランダによる植民地支配を改めて振り返る(retrospect)ことの意味を考えてみたいと思います。

第1週(1月12日)は、総督からルバック県の副理事官に任命する旨の手紙を受けとったマックス・ハーフェラールが、新しい任地での未来を妻に語る場面までです。来週(1月17日)は、バイテンゾルフ(現在のボゴール)でマックス・ハーフェラール夫妻が総督と会う場面から鑑賞します。

■今週の配布資料
film-max-havelaar-20120112.pdf (606KB, PDF)
【注】今週の配付資料には訂正すべき事項があります。「オランダ領東インドの統治機構」の図と「マックス・ハーフェラールの舞台」の地図は第2週(1月19日)の資料を参照してください。

・映画についての詳細:Internet Movie Database (英語)
・原作の日本語訳『マックス・ハーフェラール』(amazon)
・2009年度インドネシア語劇「サイジャとアディンダ

【注】オランダ人の名前をカタカナ表記するのは困難です。監督フォンス・ラーデマーケルスは日本ではあまり知られていないので、できるだけオランダ語の発音に近くなるように表記しました。俳優ルトガー・ハウアーは、オランダ語なら「リュトヘル・ハウエル」、英語なら「ラトガー・ハウアー」と書くべきと思われますが、ここではすでに日本で知られている表記を採用しました。

          

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