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卒論の構成はどうなっているか

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

このエントリーでは、卒論の構成を形式の面から説明しておきます。学生のみなさんの多くは卒論の内容に頭を悩ませていることと思いますが、卒論を物理的に完成させるためには、卒論の構成についても理解しておく必要があります。

卒論の構成

卒論は形式的に見ると次の3つの部分から構成されています。

  • 1. 前部分
  • 2. 本体部分
  • 3. 後部分

具体的にその中身を見ていくと、それぞれの部分は次のような要素から構成されています。

    前部分
    • とびら
    • 目次
    本体部分
    • 序論
    • 第1章
    • 第2章
    • (中略) 
    • 結論
    後部分
    • 付録資料*
    • 後注*
    • 参考文献一覧

これからも分かるように、普通、卒論を書くという場合は「本体部分」を書くことを思い浮かべているわけですが、実際に卒論を完成させて提出するためには、前部分と後部分の作成も考えておかなければなりません。

上記の要素のうち、卒論として必ずなければならないのは、前部分、本体部分、そして後部分の参考文献一覧です。一方、*印を付けた付録資料、後注は必要に応じて作成します。これについては、後部分の説明を参照してください。以下、各部分ごとに説明をおこないます。

1. 前部分

とびらは卒論の最初のページです。いわば顔にあたるわけで、ここには卒論のIDにあたる情報を記載します。具体的には、卒論のタイトル、執筆者の名前、学生番号、所属学部・コース、卒業年度を記載します。

とびらは一般に表紙と呼ばれることが多いのですが、ここではあえて「とびら」と呼んでおきます。というのは、卒論を保護するために一番外側に取り付ける(通常は少し堅めの丈夫な)外装を表紙と呼ぶこともあるので、それと区別するためです。外装は(衣服のコートのように)取り替える可能性がありますが、とびらは建物のドアのように、卒論そのものの一部であることに注意してください。

目次には、卒論の構成を示します。目次の対象になるのは、本体部分と後部分の各要素です。目次自体を含めて前部分は対象にならないことに注意してください。目次には各要素の最初のページを記載します。したがって、卒論の全体がすべて完成してから目次を仕上げることになります。

2. 本体部分

本体部分は卒論の中心部分で、複数の章からなります。各章(chapter)はさらに節(section)に分けることが一般的です。

には、最初の章から順番に番号を振り、その章に相応しい章名を付けます。ただし、最初と最後の章に番号を振るかどうかは、章の内容や分量によって判断してください。たとえば、次のような章名の付け方がいずれも可能です。

  • 「第1章 はじめに」「第2章 問題の背景」(中略)「第5章 今後の課題」「第6章 おわりに」
  • 「はじめに」「第1章 問題の背景」(中略)「第4章 今後の課題」「おわりに」
  • 「序論」「第1章 問題の背景」(中略)「第4章 今後の課題」「結論」

章・節を構成する要素としては、テキスト(文章)、図、表などがあります。また、注釈を脚注方式(footnote)で入れる場合には、脚注も要素となります。

3. 後部分

後部分には、付録資料、後注、参考文献一覧が置かれます。このうち、*印を付けた付録資料、後注は必要に応じて作成します。

付録資料は、例えば、本体に入れると議論の展開が分かりづらくなるが、かといって捨てしまうには惜しいデータがあったり、大量の画像資料があったりする場合に、参考資料として後部分にまとめておくものです。なお、名称は「付録資料」である必要はありません。内容にあわせて工夫してください。

後注は、注釈を後注方式(endnote)で入れる場合に必要となります。注釈を脚注方式(footnote)で入れる場合には不要です。後注をおく位置は、参考文献一覧の直前にするのが普通です(付録資料がある場合、付録資料にも注を付ける可能性があるからです)。

参考文献一覧は、原則として論文の一番最後に置かれます(付録資料や後注がある場合、付録資料や後注にも文献への参照をおこなう可能性があるからです)。リストの中の文献は五十音順やアルファベット順などの基準に従って配列します。日本語文献、外国語文献、ウェブ資料などの文献の特性によってリストを分けることも可能です。

補足

1. 前部分と本体部分のページ番号の付け方には特別な決まりがあります。これについては「MS Wordで本文の最初のページを第1ページにしたい」で説明しているので参考にしてください。

2. MS Wordで卒論を作成する場合には、上に示した要素(章の中の節を含む)ごとにMS Wordの設定でスタイル「見出し」を適用すると作業が効率的になります。

          

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