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Wikipediaをどう使うか

【インドネシア語専攻で勉強する人のために】

ウェブ上の情報収集の手段としてWikipediaを使う機会が増えています。Wikipediaの特徴は、誰でもいつでも匿名で記事の作成・編集ができる、という点にあります。これが、無料のオンライン百科事典として最大規模に成長した理由でしょう。しかし、まさにこの特徴ゆえに、Wikipediaの情報の利用にあたっては、注意を払う必要があります。それは、専門家の校閲がないために誤りが見過ごされる可能性があること、そして、故意の情報操作を受ける可能性があるということです。

2007年2月に報道された大学の試験で誤答続出の事件は、Wikipediaの記事に誤りがあった例ですが、Wikipediaにだけ頼った情報収集の危うさをはっきりと示していると思います。

Wikipediaの創始者であるジミー・ウェルズは、この問題に触れて、調査をおこなう学生は、Wikipediaを最終的な情報源とすべきではなく、調査の出発点と考えるべきだ、と明言してます。詳しくは、同氏が2007年3月に来日したときの質疑応答の記録を読んでみてください。

また、Wikipediaの記事に対して意図的な情報操作がおこなわれる場合があることも、今ではよく知られています。たとえば、アメリカでは2005年12月に社会的に話題となった事例があります。

結局のところ、Wikipediaの記事をそのまま情報源として使用するのではなく、あくまでも出発点として、さらに信頼できる情報源に遡っていくことが必要だと思います。Wikipediaの基本的な編集方針の一つとして「独自調査は載せない」というものがあります。その代わり、信頼できる情報源を載せることが指示されています。つまり、Wikipediaの記事は、すでにある資料に基づいて書かれていること、そして、その記事の出典を見ることによって、元の資料を辿ることができる、ということです。

ただし、ある情報がWikipediaにどのように掲載されているかと言うことを、ネット上でのその情報の取り扱われ方を示す事例として取り上げることは、ありうることだと思います。

いずれにせよ、Wikipediaの記事を参照または記事から引用した場合には、その旨を明記する必要があります。引用の仕方は、Wikipediaにある「ウィキペディアを引用する」が参考になります。

          

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