【読解】 4月23日
【インドネシア語読解】
今日は授業のはじめに第1班にBBC Indonesiaのニュースの翻訳紹介をしてもらいました。アフマディヤに対する暴力的な抗議運動を伝えるニュースでした。文中のrekomendasiは「推薦」の意味もありますが、文脈からは「勧告」と訳した方が適切です。文脈に気を付けて訳語を選びましょう。masjidは「イスラーム寺院」と訳すのは不適です。「モスク」または「マスジッド」とした方が適切です。アフマディヤについては、インドネシアのアフマディヤの公式ウェブサイトがあります。次週のBBC Indonesiaは第2班の担当です。
スライドを使ってオランダ時代のジャカルタ(当時はバタビア)の地図や写真を紹介し、これから読むJakarta Tempo Doeloeの雰囲気を知ってもらいました。
続いて、インドネシア・英語辞典の使い方、とくに略号や記号の意味について説明をしました。これらの略号・記号の意味を知っていないとこの辞書は使いこなせません。インドネシア語と英語は同じアルファベットを使っているのでイタリック体とローマン体の区別は言語を区別する方法の一つとして使われています。略号・記号一覧の解説作成を3班の人たちにお願いしました。
テキスト本文は、第1章の第1パラグラフの終わりまで進みました。次週は、このあとから続けます。
今日は以下の点に気を付けてください。
1. A merupakan B は「AはBである」という意味で、フォーマルな文の中でAとBの論理的な関係を示すときに使われる傾向があります。
2. Ciliwungというのは、スンダ語で「リウン」という名前の「川」を意味しますが、一般的な日本語に訳すときは「チリウン川」と訳してかまいません。地名や人名などの固有名詞はローマ字のままで表記しないで日本語の表記にすることが必要です。
3. ある言語(L1)から別の言語(L2)へ翻訳ときは、L1とL2が文字通りに一対一で対応している必要はありません。L1のテキストが伝えようとしている概念をまず理解したうえ、その概念をL2で表現するためにはどう表現したらよいかを考えましょう。言い換えれば、翻訳の半分はインドネシア語力(L1の理解)ですが、残りの半分は日本語力(L2の表現)ということになります。両方の力を磨いてください。