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【4年次ゼミ】5月23日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Sさんに報告をしてもらいました。Sさんが研究テーマを「トモホンの食文化の変遷」に変えたので、最初に新しい研究テーマに基づく研究計画を報告してもらいました。トモホンにある多様な肉食文化について、若い世代の中から異なった意識が生まれていることに注目するというものでした。

続いて、研究テーマに関わる専攻文献として、同じくSさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらい、議論を行いました。

  • 石川寛子. 2000.「日本の食文化研究と地域性」『日本食生活学会誌』11(3): 200-208.(リンク

なお、インドネシアの食生活についての古い記録として、14世紀のジャワの記録『デーシャワルナナ』(第89章第5節)に以下のような記述があります。マジャパヒトの宮廷での宴会の様子を描いた場面です。

  • 王の食べ物は、『ローカプラーナ』の書の教えに従って、羊、水牛、家禽、鹿、猪、蜂、魚、家鴨であった。犬、驢馬、虫、鼠、そして蛙は下品として禁じられた。(以下略)

犬、驢馬、虫、鼠は下品として禁じられたとされていますが、このような記述があること自体が一般的にこれらが食されていたことを示していると推測できます。

次回は、Tさんに報告してもらう予定です。

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