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2017年のインドネシアの祝日一覧【改定版】

【一般】

インドネシア共和国の祝日には宗教関連の祝日が多く、そのほとんどが毎年日にちを変えます。そこで、参考のために、2017年のインドネシア共和国の祝日を掲載しました。作成にあたってはインドネシア政府が4月13日付けで発表した公式文書(2017年国民の祝日ならびに政令指定休日に関する三大臣合同決定案)を参照しました。この文書はドラフト(案)となっていますが、翌4月14日に三大臣が署名し、この内容どおり確定しました。(更新2016-05-24)

2016年6月1日に出された大統領令2016年第24号で6月1日が「パンチャシラ誕生の日」(Hari Lahir Pancasila)として国民の祝日に定められました。これを受けて新たに三大臣合同決定が11月21日に出され、先に定められた2017年の国民の祝日に「パンチャシラ誕生の日」が追加されました。あわせて政令指定休日にも変更が生じています。これらの変更を反映させたものが以下の祝日一覧です。(改定2017-05-18)

1月1日 (日) 西暦新年
1月2日 (月) *
1月28日 (土) イムレック(孔子暦2568年新年)
3月28日 (火) ニュピ(サカ暦1939年新年)
4月14日 (金) 聖金曜日(キリスト受難日)
4月24日 (月) イスラ・ミラジュ(ムハンマド昇天祭)
5月1日 (月) 国際労働者の日
5月11日 (木) ワイサック(仏教大祭:仏陀の生誕、成道、入滅.仏暦2561年)
5月25日 (木) キリスト昇天祭
5月27日 (土) 《ラマダン(断食月)の始まり》
6月1日 (木) パンチャシラ誕生の日
6月25日 (日) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月26日 (月) イドル・フィトリ(断食明け大祭)
6月27日 (火) *
6月28日 (水) *
6月29日 (木) *
6月30日 (金) *
8月17日 (木) インドネシア共和国独立記念日
9月1日 (金) イドル・アドハ(犠牲祭)
9月21日 (木) イスラム暦1439年新年
12月1日 (金) マウリッド(ムハンマド生誕祭)
12月25日 (月) クリスマス(キリスト生誕祭)
12月26日 (火) *

上記の日付のうち、名称のある日が祝日で、公休日となります。*印のある日は、祝日とは別に、連休とするために政府によって祝日の前後に設けられた政令指定休日(cuti bersama)です。なお、改定前の政令指定休日は6月23日、6月27日、6月28日、12月26日の4日間でした。

注1)断食月の始まりは祝日ではありませんが、参考のために示しておきました。

注2)断食明け大祭は2日間あります。ジャワ語のルバランという名称でも知られています。

注3)伝統的なイスラームの考え方ではイスラーム暦の月の始まりは新月の観察に基づくことになっているため、断食明け大祭の儀礼が実施される日は地域や主催組織によってずれることがあります。

注4)上記の国民の祝日とは別に、2月10日に出された大統領令2017年第3号により、州知事・県知事・市長選挙の投票日となった2月15日は国民の休日と定められています。これは、三大臣合同決定にもとづく国民の祝日は別のものとされているので、この表には含めていません。

昨年までは6月下旬に翌年の祝日が発表されてきました。4月の時点で祝日が発表されたのは初めてのことと思われますが、政府として外資系企業の誘致に力をいれているところなので、早めに休日を決めておく必要が生じているのかもしれません。(2016-05-24記)

6月1日付けの大統領令によって「パンチャシラ誕生の日」が新しい国民の祝日として2017年から祝われることになりました。パンチャシラ(Pancasila)はインドネシア共和国の国家五原則のことで、憲法前文に記載されています。「パンチャシラ誕生の日」は1945年6月1日に独立準備調査委員会第1回会合においてスカルノがパンチャシラの構想を発表したことを記念する日です。これまでも記念日でしたが、今回の大統領令によって国民の祝日に昇格したことになります。多くの宗教的祝日があるなかで、ナショナルな祝日を制定したところに、ジョコ・ウィドド大統領の国民統合の意図を読み取ることができるように感じます。(2017-05-18追記)

          

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