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ロッソさんのバティック(ろうけつ染め)染色の講演会

【一般】

東京外国語大学インドネシア語専攻では、有名なバティック染色家のロッソ(Rosso)さんの来日を機会に、本学にお招きして染色の実演をともなう講演会を開催します。詳細は、随時、このページに掲載しますので、ご注目ください。
【2010-09-15更新】会場の教室が決定しました。
【2010-10-01更新】案内の更新をおこない、チラシをアップしました。
【2010-10-04更新】チラシのミスプリを訂正しました。

バティック染色の魅力
  インドネシア人バティック染色家ロッソさんによるバティック染色の実演と講演
■日時:2010年10月8日(金)4限(午後2時50分~4時20分)
■場所:東京外国語大学 研究講義棟 113教室
 〒183-8534東京都府中市朝日町3-11-1
 最寄駅 西武多摩川線多磨駅(駅から徒歩10分)または京王飛田給駅(駅からバスで10分)
 大学へのアクセス
■入場無料・予約不要・一般の方にも公開しています。日本語の通訳があります。
■主催:東京外国語大学外国語学部インドネシア語専攻
■連絡先:042-330-5300またはtaoyama@tufs.ac.jp (青山)
チラシをダウンロード (PDF, 182KB) 自由にご利用ください。

rosso-batik-05.JPG
ロッソさんのバティック作品

■インドネシアのバティックについて
インドネシアのバティック(batik)は、木綿布に手描きや型を使って文様を表わす更紗(さらさ)の一種です。染料を直接布に塗るのではなく、色をつけたくない部分に溶かした蝋(ろう)を塗ってから染める防染(ぼうせん)という技法を使っているところに特徴があります。防染の材料に蝋を使うところから、蝋纈染(ろうけつぞめ)とも呼ばれています。インドネシアではジャワ島を中心に長い伝統があり、江戸時代には日本にも輸入されてジャワ更紗の名前で愛好されました。

20世紀にはいると、化学染料とプリント染色技術の発達で、大量生産された更紗が市場にあふれ、伝統的なバティック技法は衰退していきました。しかし、近年、再び伝統的な技法で作られたバティックの良さが見直されるようになりました。2009年10月にインドネシアのバティックがユネスコの無形文化遺産に登録されたことも追い風になっています。

講演者のロッソさんは、1970年ジャワ島中部のバントゥル生まれ。天然の染料を用いる伝統的なバティック技法を使って、新しいデザインのファッションを生み出す試みに取り組んでいます。今回の講演会では映像資料と実物による実演でバティックの魅力をみなさんにご紹介します。バティックが、継承される伝統にとどまることなく、進化しつづける伝統であることがおわかりいただけると思います。

■参考サイト
Rosso Batik ロッソさんの公式サイト 【インドネシア語】
Batik Wikipedia 【英語】
インドネシアのバティックが世界無形遺産に認定 (インドネシアコーナー) 【日本語】
世界の更紗展 9月25日まで (文化学園服飾博物館) 【日本語】


ロッソさんのバティック染色の実演と講演は無事に終わりました。26名の参加者があり、うち半数は学外からのお客さんでした。バティックへの関心の高さがわかります。

■「バティックとは/天然染料」(講演で配付した資料です)
ファイルをダウンロード (389KB, PDF)


■講演中のロッソさん。


■今回は日本で採取した桜の葉を染料として染めてみました。媒染剤として明礬(みょうばん)を使うと黄色になりました。色の濃い部分は蝋(ろう)を塗っている部分なので、蝋を落とすと白地が現れます。


■同じ桜の葉を使っても、媒染剤を変えると、緑色になりました。このあと乾燥・染色を繰り返すことで色の味わいが変わっていきます。


■実際の作品を持ってきていただきました。

          

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