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インドネシアで使われている言語の数

【一般】

インドネシア共和国教育文化省言語育成振興局(Badan Pengembangan dan Pembinaan Bahasa)が2015年に出版した『言語育成振興局戦略計画2015年-2019年』(Rencana Strategis Badan Pengembangan dan Pembinaan Bahasa 2015-2019)によると、インドネシアにおいて2014年に地方語(bahasa daerah)と認定された言語の数は648ということです(p.20)。同書のPDF版はネットで読むことができます。

この数字は、本ブログの記事「インドネシア固有の言語の数は738」(2010年1月11日)で言及した738よりも少なくなっていますが、2010年に実施された国勢調査の結果を反映していると考えられるので、より実態に近い数字と思われます。2010年度国勢調査によるインドネシア住民の国籍・民族・宗教・日常言語の概要Kewarganegaraan, Suku Bangsa, Agama, dan Bahasa Sehari-hari Penduduk Indonesia: Sensus Penduduk 2010)はネットでPDF版を読むことができます。

なお、この国勢調査概要(p.6)によると、インドネシアには1,340の民族(suku bangsa)が住んでおり、およそ2,500の地方語(bahasa daerah)が存在するとされています。ただ、この数はかなり細かく分類した場合のように思われるので、授業ではインドネシアにはおよそ648の言語があると述べておくことにします。

【追記】(2017-11-06)

2017年に出されたData Bahasa Daerah 2017によると、現時点で確認されているインドネシアの地方語の数は652とのことです。

          

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