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公開研究会:浮彫を「読む」―東南アジアの寺院に描かれた物語浮彫の世界

【一般】

科研費研究班「東南アジア古代史編年統合研究」(代表者深見純生)では、以下のとおり公開研究会『浮彫を「読む」―東南アジアの寺院に描かれた物語浮彫の世界』を開催します。青山は「プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫から読み取る古代ジャワの精神世界」という題目で発表します。一般の方々にも公開いたしますので、興味をお持ちの方はどうぞご参加ください。

東南アジア古代史研究会(第3回)
■日時:2014年3月17日(月)午後1時半~5時半
■会場:東京文化財研究所 会議室 
 東京都台東区上野公園13-43(アクセス
■共通テーマ:浮彫を「読む」:東南アジアの寺院に描かれた物語浮彫の世界

第1報告
■報告者:寺井淳一(東京外国語大学博士後期課程)
■題目:バガン、アーナンダ寺院の仏伝浮き彫り
■概要:アーナンダ寺院は、11世紀末から12世紀初頭にかけてチャンズィッター王により建立されたとされる仏教寺院である。白亜の外観と均整のとれた構造から、バガン遺跡で最も美しい寺院と言われているが、寺院の内外にジャータカや仏伝などの浮き彫り彫刻を多く祀っている仏教美術の宝庫でもある。本報告では、これらのうち、回廊に祀られた「兜率天上の菩薩」から「成道」までを表現した80点の仏伝彫刻を取り上げ、それらの図像表現と空間配置の特徴について明らかにする。

第2報告
■報告者:青山亨(東京外国語大学教員)
■題目:プランバナン寺院のラーマーヤナ浮彫から読み取る古代ジャワの精神世界
■概要:インドネシアのジャワ島中部にあるプランバナン寺院は、9世紀に建立されたヒンゥー教の石造寺院で、ユネスコの世界文化遺産として有名である。祠堂の欄楯にはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」物語を描いた浮彫が施されている。本報告では、浮彫の壮麗な図像を紹介するとともに、主人公ラーマの敵対者がラーマに殺されることで転生するというモチーフが複数回出現する点に着目し、その意義を検討することでジャワ社会の精神世界を読み取ることを試みる。

          

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