多言語多文化共生センター

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2024.05.09

simple_002.gif2024(令和6)年度〔文部科学省委託〕日本語能力評価方法の改善のための調査研究事業について【概要】

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趣旨

本事業は、前年度(2023年度)に引き続き、外国につながる児童生徒の言語能力把握の充実に資するため、次の3つの研究を行う。

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実施内容

〇研究1

・義務教育段階から高校段階までの外国につながる児童生徒の発達段階に対応した年齢枠及びステージ別の能力記述文(CAN-DOリスト)の妥当性検証を行う。このうち、「聴く・話す」と「読む」に関しては量的研究手法に基づき、2023年度の受託事業で得られた能力記述文(CAN-DOリスト)のチェックデータを多相ラッシュモデルにより統計解析し、年齢枠及びステージ別の記述文を完成させる。

<関連リンク>

2023(令和5)年度〔文部科学省委託〕日本語能力評価方法の改善のための調査研究事業【概要】

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〇研究2

・「書く」に関しては、2022年度の文部科学省からの受託事業で作成した高校段階のものに加え、義務教育段階の児童生徒の作文データ分析を通して能力記述文(CAN-DOリスト)を新たに作成する。

<関連リンク>

2022(令和4)年度〔文部科学省委託〕高等学校等における日本語能力評価に関 する予備的調査研究事業 【報告書】

2022(令和4)年度〔文部科学省委託〕高等学校等における日本語能力評価に関 する予備的調査研究事業 【概要】

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〇研究3

・質的研究として、学校教育現場にて、能力記述文(CAN-DOリスト)をまとめた「ことばの教育の参照枠<暫定版>」に基づく評価と教育実践を行い、その妥当性を検証するとともに効果的な教育実践例を収集する。

・教育実践にあたっては、研究協力者として実践アドバイザーとも連携しながら進めていく。

本事業の成果物として、3つの研究を経て開発された評価と指導の一体化を目指した「ことばの教育の参照枠」を周知するための冊子および研修動画を作成する。前者の冊子では、DLA冊子の改訂版に加え、能力記述文(CAN-DOリスト)に基づく評価の方法とそれに対応する教育実践事例を示した「ことばの教育の参照枠」を作成する。後者の研修動画では、DLAの実施方法を解説したものと、効果的な教育実践例を収めたものの制作をめざす。

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実施体制

本事業は、本学の多言語多文化共生に関わる教育、研究並びに社会貢献事業を推進し、多言語多文化共生人材の養成とその活用を図り、以てその成果を社会に還元することを目的として設置する多言語多文化共生センター(以下、「センター」という)の事業として実施する。

①センターの中に本事業全体の推進および調査研究の結果・成果物に検討・助言を行う会議の場として「事業推進委員会」を設置する。推進委員会は、研究テーマ別に「データ解析部門」「CAN-DO作成部門」「DLA改訂部門」「教育実践部門」の4部門を配置し、各部門リーダーは事業推進委員のなかで構成する。

②教育実践部門に、推進委員もしくは研究協力者(実践アドバイザー)をアドバイザーとして配置した学校種別のワーキング・グループとして、義務教育段階(小中学校)を中心としたワーキング・グループ(小中別WG)および高校別でのワーキング・グループ(足羽高校WG、衣台高校WG、東濃高校WG、大阪わかば高校WG、西成高校WG)を設置し、教育現場での実践を通じて妥当性を質的に検証する。

③事業推進委員のうち、本事業を統括する事業推進委員長、各部門のリーダーおよびサブリーダー、事務局スタッフ2名の計7名程度をコアメンバーとして「事業推進ワーキング・グループ(推進WG)」を設置し、事業進捗を確認する。

④学長を中心に、機関として責任をもって本事業を実施するため、学内の重要事項について連絡・調整を行う総合戦略会議の下に設置する、社会連携マネジメントオフィスにおいて事業の進捗状況を点検する。また、大学事務局としては広報・社会連携課が事業に参画し、事務的支援を行うとともに経費執行の適切性等を確保する(実施体制イメージ図参照)。

③事業体制図_センターウェブサイト原稿_240508.jpg

事業推進メンバー(38名)

<事業推進メンバー(38名、順不同)>

小島 祥美   東京外国語大学 世界言語社会教育センター 准教授/

        多言語多文化共生センター長 *事業推進委員長 *教育実践部門長

武田 千香   東京外国語大学大学院 総合国際学研究院 教授

伊東 祐郎   東京外国語大学 名誉教授/国際教養大学専門職大学院 特命教授

小林 幸江   東京外国語大学 名誉教授

伊澤 明香   関西大学 外国語学部 准教授

榎井 縁    藍野大学 医療保険学部理学療法学科 教授

小貫 大輔   東海大学 国際学部 教授

櫻井 千穂   大阪大学大学院 人文学研究科 准教授 *CAN-DO作成部門長

佐野 愛子   立命館大学 文学部 教授 *CAN-DO作成副部門長

高橋 清樹   認定NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ 事務局長

ダグラス 昌子 カリフォルニア州立大学ロングビーチ校 名誉教授

中島 和子   トロント大学 名誉教授 *DLA改訂部門長

野口 裕之   名古屋大学 名誉教授 *データ解析部門長

真嶋 潤子   国際交流基金関西国際センター 所長

松田 真希子  東京都立大学 人文社会学部 教授

三輪 聖    テュービンゲン大学 人文科学部 アジア地域文化研究所・日本学科 専任講師

磯貝 白日   独立行政法人国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局 参事役

澁谷 和朗   独立行政法人国際協力機構(JICA)中国センター 市民参加協力課 課長

田中 秀樹   神奈川県教育委員会 高校教育課高校教育企画室 国際・情報教育グループ 指導主事

大山 聡    神奈川県教育委員会 子ども教育支援課小中学校生徒指導グループ 指導主事

水野 達朗   大阪府教育委員会 教育長

堀 貴雄    岐阜県教育委員会 教育長

横溝 亮    横浜市教育委員会 事務局 学校教育企画部 小中学校企画課 指導主事

土屋 隆史   横浜市立横浜吉田中学校 副校長

山岸 道明   横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 副校長

今澤 悌    甲府市立大国小学校 教諭

平吹 洋子   豊田市教育委員会 豊田市外国人児童生徒等サポートセンター 教育アドバイザー

野入 はる香  豊田市立保見中学校 教諭

大野 裕里子  西尾市教育委員会 学校教育課 指導主事

菊池 寛子   西尾市教育委員会 日本語教育指導アドバイザー

大菅 佐妃子  京都市教育委員会 指導部学校指導課 副主任指導主事

小西 三枝   芦屋市教育委員会 学校教育室学校支援課 主査

今川 美幸   兵庫県教育委員会 事務局 人権教育課 副課長

竹本 俊穂   福井県立足羽高等学校 校長

杉本 明隆   愛知県立衣台高等学校 校長

吉田 益穂   岐阜県立東濃高等学校 校長

大西 俊猛   大阪府立大阪わかば高等学校 校長

山田 勝治   大阪府立西成高等学校 校長

<事務局(2名)>

増谷 由里佳  東京外国語大学 多言語多文化共生センター

小段 真代   東京外国語大学 多言語多文化共生センター

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お問い合わせ先

東京外国語大学 多言語多文化共生センター(平日9:00~17:00)

〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

Email:hyouka-chousa[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)

TEL:042-330-5908