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東南アジア古典文化論

2010年2月 4日

今週は今学期最後の授業です。配付資料をもとに、14世紀にジャワで作られたスタソーマ物語を分析することによって、「インド化」した東南アジアにおける仏教思想の到達点を検討します。スタソーマ物語では密教の不二一元論に基づいて、仏伝、ジャータカ、ヒンドゥー叙事詩の物語の要素を包括した物語が語られています。スライドでは、20世紀にバリで作成されたスタソーマ物語の天井画を紹介します。

期末課題レポートを提出してもらいました。

1学期から2学期にかけて長いあいだ受講ありがとうございました。追記に期末課題レポートへの講評を記しているので参考にしてください。

■今週の配付資料
「スタソーマの概要」 ファイルをダウンロード (223KB, PDF)

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2010年1月28日

今週は、配付資料をもとに、仏陀と菩薩の意味、仏教物語である仏伝とジャータカの特徴、7世紀~9世紀にかけてのインド・東南アジア・東アジアに広がる仏教世界の特徴として部派仏教(上座・有部など)と大乗仏教(密教を含む)が併存していたことを説明しました。

そのあと、9世紀建立のボロブドゥールの浮き彫り(仏伝、ジャータカ、善財童子の旅)を解説したビデオ(Learning from Borobudur)を見てもらいました。

冬休みの課題レポートを返却し、解説をしました。「願」については、誰が、誰に対して、どのような願をかけ、どのような結果がもたらされたか、に注意しましょう。仏教的要素については、主人公が釈迦の前世であること、不殺生戒を守っていることに注目してください。

期末レポートの課題を発表しました。詳しくは下記のファイルを見てください。

来週は、今学期最後の授業となります。14世紀におけるジャワの仏教物語の説明をします。授業終了時に期末レポートを提出してもらいます。

■今週の配付資料
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ファイルをダウンロード (244KB, PDF)
■期末レポート課題
ファイルをダウンロード (122KB, PDF)

2010年1月21日

今週は、最初に、映画『オペラ・ジャワ』の印象についても話してもらいました。そのあと、今週からのテーマである東南アジアにおける仏教物語についての検討にはいりました。今週は、配付資料とビルマ上座仏教の仏伝絵のスライドをもとに仏教物語のうち仏伝について学びました。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (85KB, PDF)

2010年1月14日

今週は、学内の用務がはいったので、ラーマーヤナをもとにした映画『オペラ・ジャワ』を途中まで鑑賞してもらいました。鑑賞のための資料を配付しました。別のページに映画についての詳細を書いているので参照してください。

冬休みの課題レポートを回収しました。今日提出できなかった人は至急、青山の研究室633に提出してください。

次回からは、東南アジアにおける仏教物語を取り上げます。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (394KB, PDF)

2009年12月10日

今週は先週に引き続いてピーター・ブルック監督の映画版『マハーバーラタ』を最後まで鑑賞しました。演出にもよりますが、マハーバーラタはラーマーヤナに比べて悲劇的な色彩が強いです。また、「どんな善人にも悪があり、どんな悪人にも善がある」と言い、ダルマを守るためには汚い策略も辞さないクリシュナが重要な役割を果たしています。

先週提出してもらった課題を返却しました。

冬休みの課題「日本のラーマーヤナ」を配布しました。課題に対する回答は、冬休みが終わって最初の授業時間中に提出してください。それでは、よい新年をおむかえください。

■冬休みの課題
ファイルをダウンロード (384KB, PDF)

2009年12月 3日

今週は先週に引き続いてピーター・ブルック監督の映画版『マハーバーラタ』を鑑賞しました。今日は、決戦の第一日が終わった夜、ビーシュマのもとにアンバーが現れ、シカンディンに生まれ変わって命を奪うことを告げる場面までを見ました。次回は、この続きから鑑賞します。

2009年11月26日

今週からマハーバーラタについて講義をします。今日は、マハーバーラタの主要登場人物の関係と第1編のできごとの説明をしたあと、ピーター・ブルック監督の映画版『マハーバーラタ』のビデオを途中まで鑑賞しました。今日見たのは、ユディシュティラがドゥルヨーダナとサイコロ博打を始める場面までです。次回はこの続きから鑑賞します。

前回の授業で配付した課題を回収しました。

ピーター・ブルック監督の映画版『マハーバーラタ』(1989年)については以下のサイトが参考になります。
Internet Movie Databse: The Mahabharata(今回鑑賞しているのはテレビ放映用に制作された318分のオリジナル版を3時間弱に短縮したものです。)
THE MAHABHARATA: a film by Peter Brook
THE MAHABHARATA(授業で配付しました。)
THE MAHABHARATA: A Family Chart (授業で配付しました。)

映画版のもとになったのがピーター・ブルック演出の舞台劇『マハーバーラタ』です。全部演じると9時間かかります。舞台劇にはジャン・クロード・カリエールの脚本が使われました。これには日本語訳があります。
ジャン・クロード・カリエール『マハーバーラタ』(白水社、1987年)

ジャワ語のマハーバーラタについては以下のサイトに概要がのっています。
マハーバーラタ

2009年11月12日

今週は、先週に引き続きバリのケチャの映像を見て、配付資料にもとづいて、その特徴を説明をしました。そのあと、タイ語版のラーマーヤナであるラーマキエンに基づいた仮面劇コーンの映像を見ました。

いずれも「伝統」であっても、かならずしも新しいものではない点に注意してください。言い換えれば、ラーマーヤナの伝統は常に新しいものに生まれ変わりながら受け継がれています。

マハーバーラタの概要を示す資料と課題を配付しました。次回からマハーバーラタについての講義にはいります。

次週11月19日は外語祭のためお休みなので、次回は11月26日です。課題の回答は11月26日の授業時間中に提出してください。

■今週の配付資料
1. ファイルをダウンロード (221KB, PDF)
2. ファイルをダウンロード (163KB, PDF)
3. ファイルをダウンロード (68KB, PDF)

2009年11月 5日

今週は、先週に引き続いて、「金色の鹿」の場面から、プランバナン寺院の浮き彫りを使ってラーマーヤナの物語をたどりました。そのあと、パナタラン寺院の浮き彫り、現在のワヤン・クリ、ワヤン・オラン、スンドラタリ(ラーマーヤナ・バレー)を紹介しました。それから、現代のインドネシアのバリのケチャの映像を紹介しました。スグリーヴァとヴァーリン(バリではスバリと呼ばれる)の対立のエピソードを一回のパフォーマンスにまとめたものです。今日は、「洞窟」の場面までしか見れなかったので、来週、続きを見ます。

先週提出してもらったラーマーヤナの登場人物関係図を返却しました。今週は配付資料はありません。

来週は、ケチャの続きとタイのラーマキエンに基づく仮面劇コーンの映像などを見る予定です。

2009年10月29日

今週は、最初に、学生の一人にラーマーヤナの登場人物の関係図(家系図)をホワイトボードに書いてもらい、説明をおこないました。関係図は授業終了時に提出してもらいました。

4ユガ、ヴィシュヌのアヴァターラの説明を改めておこなったあと、プランバナン寺院の浮き彫りを題材にしてラーマーヤナの物語を時間いっぱいまで説明しました。

次回は、「金色の鹿」の場面から説明を続けます。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (139KB, PDF)

2009年10月15日

今週は、インド的歴史観について主としてヒンドゥー教の視点から検討しました。四つのユガに分かれた循環的な時空間の生成・存続・消滅、ダルマの減退、ヴィシュヌ神の10回の転生がポイントです。

そのあと、ナラティブ、ストーリー、テクストの関係を説明してから、カリ・ユガに起きたできごとの代表例として「乳海攪拌」の物語を説明しました。

次週10月22日は、学外校務のため1回休講します。課題を出しますので、レポートを次回10月29日の授業時間に提出してください。

■今週の課題(10月29日提出)
配付資料(3)にあるラーマーヤナの登場人物一覧とあらすじを参考にして、ラーマーヤナの登場人物の関係図(家系図)を作ってください。次回の授業時間中に発表してもらう予定です。

■今週の配付資料
1. ファイルをダウンロード (179KB, PDF)
2. ファイルをダウンロード (184KB, PDF)
3. ファイルをダウンロード (254KB, PDF)

2009年10月 8日

今週は、宿題にしていた東南アジアの国旗の意味について説明をしてもらったあと、インド的世界観について仏教とヒンドゥー教の両方の視点から検討をしました。いずれも、人間の住む大陸が北に雪山をもち東南西で海に面したジャンブドゥヴィーパであること、世界の中心に神々が住むメール(スメール)山が聳えていること、という共通点があります。

次週は、インド的歴史観について検討をおこないます。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (392KB, PDF)

2009年10月 1日

2学期最初の今日、東南アジア古典文化論IIの最初の授業をおこないました。出席者49名でした。

最初の授業なので、東南アジアの国旗を使って東南アジアの国々を思い出してもらい、1学期の東南アジア古典文化論Iの振り返りをおこないました。東南アジアの宗教と文化の多様性には歴史的な背景があること、東南アジアの歴史には地域をまたがる共通した経験・文化があること、なかでもインド化は東南アジアの大部分の地域における共通の古典文化として育ったこと、東南アジアでは外から新しい文化が到来しても、それまでの文化を残した重層的な文化の構造をもっており、インド的な古典文化も現在にいたるまで強い意味をもっていること、などがポイントです。

プロジェクターでの映写に手間取り、授業の進行に手間取りました。原因は、パソコンの解像度の設定がプロジェクターの能力を上回る高い数値にされていたためとのことです。次回からは注意しておきます。

今週は宿題があります。東南アジアの国旗の意味を調べて、来週の授業時間に報告してください(配付資料参照)。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (188KB, PDF)
ファイルをダウンロード (215KB, PDF)

2009年9月25日

日本とインドのスタッフが共同制作したラーマーヤナの長編アニメ版Prince of Lightが2000年に公開されています(Prince of Light公式サイト)。原作の設定に忠実な筋書きで、ラーマーヤナの入門として適切な作品だと思います。

YouTubeで英語版の予告編を見ることができます。雰囲気がつかめると思います。

NHK教育テレビで放送されているNHK高校世界史では5月18日に「東南アジア世界の形成 ~海を渡ったラーマーヤナ~」が放映されました。講師は東京大学教授の水島司さんです。

この番組は再放送も予定されていますが、NHKのウェブサイトで視聴することができます。URLは以下のとおりです。クリックするとアクセスできます(30分)。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/archive/chapter005.html

学習のポイントもまとめられています。授業の内容とも関係が深いので、ぜひご覧ください。

2009年7月16日

今週は、先週のイスラーム化の続きで、ラトゥ・キドゥルをめぐる言説について土着化の観点から講義したあと、東南アジアのインド化についての講義を、東アジアの中国化と比較することでまとめました。1学期の授業は今日で終了です。聴講ありがとうございました。

期末レポートを授業終了時に提出してもらいました。

2学期の東南アジア古典文化論は、ヒンドゥー叙事詩および仏伝・ジャータカの物語について講義をおこないます。よい夏休みを過ごしてください。

2009年7月 9日

今週は、東南アジアにおけるイスラームの展開について、マラッカとジャワを例にとって講義をおこないました。参考資料として「南海の女王ラトゥ・キドゥル : 一九世紀ジャワにおけるイスラームをめぐる文化的表象のせめぎ合い」とそのレジュメを配付しました。

次週は、イスラーム化の続きを講義したあと、インド化についての講義のまとめをします。次週で1学期の授業は終了です。期末レポートを授業終了時に提出してください。

2009年7月 2日

今週は、東南アジアにおける上座仏教の展開について簡単な説明をしたあと、ビデオ「《ブッダ 大いなる旅路》タイの僧院にて 生きている仏教」を見ながら、ワークシートに書き込みの作業をしてもらいました。

期末レポートの課題の参考資料として「インド化再考:東南アジアとインド文明との対話」を配付しました。配付資料が入手できなかった人は633のドアのボックスに入れておくので、取りにきてください。

次週は、イスラーム化に触れる予定です。

2009年6月25日

今週は、最初にスライドを使ってアンコールワットについて説明したあと、ビデオ(TBS 世界遺産 カンボジア編)を見てもらいました。

ビデオの最後の部分が時間切れで見れなかったので、次回、見ることにします。

次回からは、大陸部の上座仏教と島嶼部のイスラームについて説明する予定です。

期末レポートの課題を発表しました。以下のとおりです。なお、配付した案内では「3つの設問」と書きましたが、「2つの設問」が正しいです。

「ジャワ文化概説」講義(6071)第1学期レポート課題
提出日:2009年7月16日(木)4限授業時
問題:下記の2つの設問に答えなさい。:A4判レポート用紙2-3枚にまとめる。1枚めの上部に氏名・専攻語・学生番号を明記し、「東南アジア古典文化論1学期期末レポート」と表記すること。

1.東南アジアの「インド化」がどのようものであるかを説明したうえで、日本の仏教の受容をインド化と呼んでもよいか、東南アジアの場合と比較しながら、あなたの考えを述べなさい。
2.ジャワの宗教文化を考えるうえで、なぜ精霊信仰のあり方を検討することが重要なのかを説明しなさい。


2009年6月18日

今週からは、カンボジアのアンコール遺跡群について講義しました。スライドによる説明のあと、ビデオ(ディスカバリー・チャンネル 密林の至宝 アンコールワット)を見てもらいました。アンコール朝(ビデオではクメール王朝)の歴史を簡潔にまとめています。ただし、ヨーロッパ人による「発見」を強調したり(現地では知られていた)、タイのアンコール侵攻の原因をモンゴルの侵攻に求めたり(直接的原因ではない)、タイの侵攻の後に上座仏教が伝播した(タイ侵攻前から伝播)といった解説は訂正が必要と思います。

次回は、アンコール・ワットについてさらに詳しく説明します。また、期末レポートの課題を発表する予定です。

2009年6月11日

今週は、インドネシアのヒンドゥー教寺院プランバナンについて講義しました。スライドによる説明のあと、ビデオ(TBS世界遺産シリーズ)を見てもらいました。シヴァ神、ヴィシュヌ神、ブラフマー神からなるヒンドゥー教の三大神の全体像がわかるように構成されているところにこの寺院の特徴があります。浮き彫りに描かれているラーマーヤナについては2学期に詳しく扱います。

次回からは、カンボジアのアンコール遺跡群について講義をおこないます。

2009年6月 4日

今週は、先週に引き続いてインドネシアの仏教寺院ボロブドゥールについて講義しました。今日は、先週十分にできなかったボロブドゥール浮き彫りと仏像の配置の詳細ととその意味について配付資料とスライドで説明しました。そのあと、仏伝と本生物語を描くボロブドゥールの浮き彫りを色彩画で再現したビデオ(Learning from Borobudur)を見てもらいました。

浮き彫りが初期仏教(仏伝と本生物語)と大乗仏教(善財童子の遍歴)の教理を、仏像の配置(金剛界曼荼羅)が密教の教理を表現していると考えられます。

「インド化」についてのレポートを返却し、簡単な説明をおこないました。

来週は、インドネシアのヒンドゥー教プランバナン寺院について説明する予定です。

2009年5月28日

今週から、インドネシアの仏教寺院ボロブドゥールについて説明をおこないます。今日は、ボロブドゥールの構造、浮き彫りと仏像の配置、その意味について配付資料とビデオ(TBS制作「世界遺産 ボロブドゥール」に基づいて講義しました。

「インド化」についてのレポート宿題を提出してもらいました。

来週は、浮き彫りに描かれたジャータカと仏伝について説明する予定です。

■今週の配付資料
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2009年5月21日

今週は、ワークシートを使いながらインドにおけるヒンドゥー教と仏教の発達について説明しました。ヒンドゥー教の前身としてバラモン教があったこと、バラモン教への対抗として仏教が現れたこと、にもかかわらずヒンドゥー教と仏教は同じインド文化を土壌として発達した宗教であり、両者の間には深い関係があること、にとくに注意してほしいと思います。

用意してきたスライドが機材の不具合でお見せできなかったので、来週あらためて紹介します。

次回からは、東南アジアの古典期を代表する仏教寺院であるボロブドゥールについて説明する予定です。

来週は宿題を提出してもらいます。忘れないように。

■今週の配付資料
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2009年5月14日

今週は、東南アジアの「インド化」(Indianization)について、何を、いつ、誰が、どのようにインド化を進めたのかを検討してみました。まず、セデスのインド化の定義をもとに、インド化の概要をみたあと、東アジアの「中国化」と対比させながら、漢字に対応する南インド系ブラーフミー文字(東南アジアのインド系文字の起源)の重要性を指摘しました。

文字の使用を手がかりに、インド化の開始が一般的に5世紀頃から始まることを示しました。また、インド化の担い手としては、商人が開拓した海上交易ルートにのって僧侶が知識を伝えた状況を示しました。

東南アジアのインド化に対応する現象としてインド本土の「サンスクリット化」に注目し、グプタ朝で完成した古典的なインド文化がインド本土内で普及し、さらには東南アジアに伝播した状況を示しました。東大寺の大仏開眼供養もこのような潮流のなかでのイベントでした。

最後に、東南アジアになぜ「カースト制」が定着しなかったのか検討しました。

次回は、インドの宗教について説明する予定です。

今週は宿題が出ています。プリントでは来週提出となっていますが、再来週5月28日の授業時間中に提出してください。

■今週の配付資料
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■今週の宿題

・大学のパソコンから以下にアクセス:
http://www.tufs.ac.jp/common/library/local/online/ondb-j.html
・Gale Virtual Reference Libraryに接続
・Basic Searchの枠に「Indianization」と入力し検索。ヒットしたリストから以下のリンクをクリック:
Hinduism in Southeast Asia. Vasudha Narayanan. Encyclopedia of Religion. Ed. Lindsay Jones. Vol. 6. 2nd ed. Detroit: Macmillan Reference USA, 2005. p4009-4014.
(必要ならView PDF pagesをクリックしてPDFページを表示し、プリントアウト)
・この論文の中のIndianizationについて議論をおこなっている部分(p.4010)を読み、800字以内の日本語に要約してください。とくに、現代の東南アジアにおいて古典インド文化の影響がもっとも残っている分野があきらかになるようにまとめてください。再来週5月28日の授業時間中に提出。

2009年5月 7日

今週は、東南アジアにおける初期王権の成立について検討してみました。5世紀になってインド的な要素を取り込む現地政権が現れるようになるまでは500年前後の「長い助走期間」がありました。

写真は5世紀初頭のクタイのムーラヴァルマン王の碑文です。現地の初期王権が3代をへてインド化していく様子がうかがえます。
JKT2002-b-745.jpg

■今週の配付資料
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2009年4月30日

今週は、スライドと配付資料を使って、東南アジアの基層文化の特徴的な要素として精霊信仰(アニミズム)とシャーマニズムについて講義をおこないました。

東南アジアの国名の意味と由来を調べる宿題を返却し、解答例を配付しました。

次回は、「長い助走期間」と初期政権の成立について講義します。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (221KB, PDF)

2009年4月23日

今週は、東南アジアの概要を紹介し、東南アジア史の枠組みを説明したあと、伝統的な文化が現在も色濃く残っている例としてインドネシアのジョグジャカルタの宮廷儀礼を描いたビデオを見てもらいました(NHK アジア古都物語)。

東南アジアの国名の意味と由来を調べる宿題を回収しました。

次回からは、東南アジアの基層文化について学んでいきます。

■今週の配付資料
ファイルをダウンロード (146KB, PDF)

2009年4月16日

2009年度最初の今週は授業のガイダンスをおこないました。市民聴講生5名を含む62名の受講がありました。ガイダンスのあと、スライドを見ながら東南アジアの宗教の多様性を理解してもらいました。

今日は宿題があります。東南アジア11か国の国名の意味と由来を調べて来週の授業時に提出してください。

■今週の配付資料(授業概要)
ファイルをダウンロード (180KB, PDF)

■今週の配付資料(宿題)
ファイルをダウンロード (65KB, PDF)

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