【オセアニア地域基礎】4月28日「インドネシアとオーストラリア」
【リレー講義】
今週は木曜3限に、山内由理子先生のオセアニア地域基礎の授業にゲスト講師としてお招きいただき、「インドネシアとオーストラリア」というテーマで218教室において講義を行いました。
最初に、インドネシアの概要と近況を説明しました。そのあと、歴史をさかのぼり、ヨーロッパ人が到来する以前、アジアにおける交易の広がりのなかで、マカッサルの海洋民がオーストラリアの北海岸を頻繁に訪れていたこと、17世紀になるとオランダがインドネシアのジャワ島を交易の拠点とし、オーストラリアを周回する航海を行ったにもかかわらず、オーストラリアには関心を示さなかったこと、18世紀になるとイギリスが太平洋に進出し、オーストラリアの領有を宣言したこと、19世紀になると、オーストラリアはオランダ領東インドを介して本国イギリスと電信網でつながったこと、第二次世界大戦になるとオランダ領東インドを占領した日本軍が、そこを拠点にオーストラリアへの攻撃をおこなったこと、インドネシア独立後、オーストラリアから見たインドネシアは近くて遠い国というイメージが続いていることなどをお話しました。