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大学によるブログの活用

【ブログについて】

本学が提供するMovableTypeによるブログの活用法についてなんどか検討してみたが、行き着いた結論を述べてみたい。

ちなみに、はてなでは大学でのブログの活用について参考になる議論がおこなわれている。コミュニティ形成の困難さ、認証の必要性、など共通した問題提起がある。

私自身の考えは以下の5項目にまとめてみた。

1. 活用するための基本的な方針は、仕様の制限を拡張するよりは、敷居の高さを低めることとする。つまり、知識のある中級・上級ユーザに便利な機能を増やすよりは、まず第一に、初歩のユーザが使いやすい環境を整えることである。

2. そのために、ブログのウェブサイト構築機能に焦点をおく。ブログのコミュニティ形成機能・双方向コミュニケーション機能(コメント、トラックバック、RSSなどによる)は2次的なものとして、当面の目標とはしない。ウェブ構築機能のねらい目としては、CMS以下、HTML以上、を目標とする。つまり、最小限のウェブサイトを簡単に構築できることが目標である。

3. ウェブサイト構築を支援するために、大学教員のニーズに適したテンプレートを準備し、提供する。実は、現状では、この部分が一番欠けており、一番必要とされる部分であると思われる。MovableTypeのデフォルトのテンプレートでは、教員のニーズを満たさないし、フリーや市販のテンプレートにも大学教員のニーズに特化したものは見当たらない。となれば、大学の情報化支援室なりが、テンプレートを揃えて、教員に提供することが望ましい。

私自身最近、本学の多文化コミュニティ教育支援室の学生活動FAQ用のブログを作成したが、このテンプレートは、本学が購入した商業製品のテンプレートをさらに改造したものである。学生向けFAQの構築などは、ブログがもっとも得意とする分野のひとつだと思うので、試してみたい人の参考になれば幸いである。なお、テンプレートの提供には、StyleCatcherなどが使えるようであれば、なおのこと初心者には便利であろう。

4. 初歩のユーザに対象を絞ると述べたが、現在の仕様では欠けている検索結果表示ページのテンプレート設定や、複数ユーザの投稿の許可などといった大学教員にとって不可欠な機能は、吟味したうえで、積極的に使えるようにすべきであろう。

5. なお、以上の記述は教員ユーザを念頭においている。事務サイドにとってはCMSレベルの機能が必要であるかもしれない。これについては、専門の方の検討をお願いしたい。

          

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