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11月7日 【地域基礎の授業】

【地域基礎】

今日は、先週できなかった「スハルト時代のインドネシア」についての質疑応答と、「インドネシアのイスラーム」の発表をしてもらいました。

来週は、今日欠席でできなかった「民主改革時代のインドネシア」、そして「バリの社会と文化」を予定しています。

以下、今日の発表へのコメントです。

まず、スハルト政権、冷戦時代のなかで反共を明確に打ち出したので、軍事独裁政権でありながら、日本や欧米から十分な支援を受けることができました。海外から支援と投資をもとに、経済開発を推進し、食糧自給や工業化に一定の成功を収めました。これが、国内での支持を維持することができた理由です。しかし、経済が発展して都市中間層が伸びてくると、一部の権力者に利権が集中する構造に対する反発が生まれてきました。冷戦の終結で軍事独裁政権に対する国際的な支持も理由を失い、国内では支持基盤が弱まるなかで、1988年の金融危機を引き金としてスハルトは退陣に追い込まれたわけです。

インドネシアのイスラームの発表はよくまとまっていたと思いますが、調べてきた資料について、具体的なイメージをもてるように努力するとよいでしょう。インドネシアのイスラーム教徒のなかで、赤ん坊が生まれたときと成長する過程で行われるときの儀礼については、宿題として来週までに調べてきてください。

          

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