11月7日 【3年次ゼミ】
【3年次対象ゼミ】
今日は、橋本和也著『観光人類学の戦略―文化の売り方・売られ方』(世界思想社、2001)とタウフィック・アブドゥルラ編『インドネシアのイスラム』(めこん、1985)のレジュメの報告をしてもらいました。
観光人類学のレジュメはよくできていたと思います。著者は観光と巡礼を類似の形態をもつが別のジャンルに属することとみなしていますが、発表者は観光と巡礼をもっと重なるものと考えているようです。このような問題意識は大切にしてください。インドネシアの場合では、メッカへの巡礼は、ジャワ島内のワリ・ソンゴの聖廟への巡礼があります。これらのデータをもとに、自分なりの分析を行うことが可能でしょう。
『インドネシアのイスラム』は1985年に出版されたものなので、現状とはかならずしもあわないことに気をつけてください。また、イスラーム関係の本の中で出てくる基本的な概念は、イスラム関係の辞書などできちんと調べておく必要があります。以下のものが代表的です。
『岩波イスラーム辞典』(岩波書店)
『新イスラム事典』(平凡社)
プサントレンとマドゥラサでの教育を調べたいのであれば、先行研究がいくつか出ているので、これからよく読んでいく必要があるでしょう。
来週は、今日、時間がなくてできなかったレジュメの報告のあと、青山のイスラーム関連の論文を読みます。また、学内のパソコンからオンラインの電子図書の使い方を説明する予定です。
11月16日には4年生との合同飲み会です。楽しみにしてください。