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【11月21日~27日】外語祭につき休講

【2006年度の記録】

11月22日(水)から26日(日)まで外語祭が開催されるため、この期間の授業は休講となります。また、21日(火)とは27日(月)も準備と後片付けのため休講となります。外語祭の詳細は外語祭公式サイトを見てください。

インドネシア語専攻でもさまざまな企画をおこないます。

1年生は、料理店を出し、インドネシア料理を提供いたします。

2年生は、21日にインドネシア語劇「スクレニ、バリの娘」を上演します。順調な仕上がりです。ぜひ多くの方に見ていただきたく思います。午後3時から午後4時40分まで、研究講義棟1階マルチメディアホール(101)にて。

また、インドネシア語専攻の有志を中心に、インドネシアの舞踊を上演します。今年は、アチェの踊りを加え、多彩な踊りを楽しむことができます。

【追記】「スクレニ、バリの娘」を紹介する文章を以下に掲載しました。

■2006年度インドネシア語劇パンフレットに掲載した文章です。■

今年のインドネシア語専攻の語劇は『スクレニ、バリの娘』です。この作品の原作は20世紀前半のバリを代表する小説家A.A.パンジ・ティスナによる同名のインドネシア語の小説です。パンジ・ディスナは1908年、オランダ植民地支配のもとにあったバリ島北部のブレレンの王家の息子として生まれました。当時、ブレレンの都シンガラジャは海外からの定期客船が立ち寄るバリ島の表玄関としてにぎわっていました。本作の舞台背景には作者が生まれ育ったブレレンでの経験が生かされています。

ジャワ島で西欧式の教育をうけたパンジ・ディスナは当時の若者たちを捉えた民族主義運動の影響を受け、自らも小学校の創設など教育分野での改革運動を進めようとしますが、植民地政庁の干渉で挫折し、文学者としての道を選びます。彼の最初の長編小説が1935年に刊行された『バリ島の人買い―ニ・ラウィット―』(日本語訳あり)で、本作『スクレニ、バリの娘』は翌1936年に刊行された長編第2作にあたります。

この作品の基調となっているのはカルマ、私たちの仏教で言う業です。カルマ(業)とは行為の意味で、人は自らが成した行為(善くも悪くも)の結果を自ら引き受けなければならないことを表しています。作品の中の登場人物たちがどのような結末を迎えるかにこのことがよく示されているように思われます。皆さんもパンジ・ディスナが作品の中にこめたメッセージをぜひ汲み取ってください。

この語劇の上演に至るまでにはインドネシア語専攻2年生全員の一致団結した力が発揮されました。長編の原作を脚色されたのは、本学のインドネシア人特任教員のウントゥン先生です。おかげで素晴らしい脚本ができあがりました。ご観覧の皆様にも善きカルマの実が結ばれんことをお祈りします。

(青山 亨、インドネシア語専攻教員)

          

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