【4年次ゼミ】11月26日
【4年次対象ゼミ】
今週は、IAさんに、「日本での経験は研修/就労終了後も活かされているのか(介護職)」というタイトルで、卒論の構成について報告してもらいました。
現在、日本では、インドネシアからの人材を含めて、外国人介護人材の受入れにあたっては、EPA(経済連携協定)、在留資格「介護」、在留資格「技能実習」、在留資格「特定技能」という4つの制度が運用されています。このように複雑な仕組みになっているのは、その時々の政策や状況の変化にあわせてその場しのぎの対応が続いてきた結果と言えます。当然、そのしわ寄せが当事者である外国人に負わされてきました。このような観点から見ると、きわめて意義のあるテーマだと思います。
この分野では最近、以下の文献が出版されており参考になります。
- 浅井亜紀子・箕浦康子著『EPAインドネシア人看護師・介護福祉士の日本体験』(明石書店、2020年)
現在も流動的な分野であるので、取り組みが難しいところがありますが、特定技能まで視野にいれた聞き取りを行うことで、独自の視点が盛り込める可能性が指摘されました。
ゼミでは、引用の仕方などのテクニカルな問題についても話し合うことができました。
次回は、HKさんの報告を予定しています。