【3年次ゼミ】11月26日
【3年次対象ゼミ】
今週は、先週に引き続いてNHさんに『イスラームとは何か』の書評レジュメを報告してもらいました。
発表の主なポイントは、神からムハンマドに下された啓示であるクルアーンと、預言者ムハンマドの真正な言行録とされるハディースの二つが基本的な聖典であること、19世紀以降、西欧植民支配が広がるなかでムスリムの間に、イスラームにとって危機の時代にあるという意識が生まれたことでした。
クルアーンのアラビア語韻文としての美しさが称賛されることから、キリスト教と比べてイスラームでは口承性が優位と言える可能性があること、危機の時代という意識から近代的なイスラーム改革運動が生まれたことなど、密度の濃い議論ができたと思います。
次回はOYさんの報告を予定しています。