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【4年次ゼミ】6月4日

【4年次対象ゼミ】

今週は、Yさんにインドネシアの災害・防災をテーマとする卒論の中間報告をしてもらいました。

主に引用している論文は以下でした:

  • Iuchi, K. (2016). Planning systems for risk reduction and issues in pre-disaster implementation. In Greiving S., Ubaura M., & Tešliar J. (Eds.), Spatial planning and resilience following disasters: International and comparative perspectives (pp. 231-256). Bristol, UK; Chicago, IL, USA: Bristol University Press. doi:10.2307/j.ctt1t8966q.19
  • James, E. (2008). Getting Ahead of the Next Disaster: Recent Preparedness Efforts in Indonesia. Development in Practice,18(3), 424-429. Retrieved June 5, 2020, from www.jstor.org/stable/27751937

報告では2004年のスマトラ沖地震によるアチェの津波被害をきっかけに整備されたインドネシアの防災政策の現状についてまとめられていました。アチェの復興で政府による再建計画が住民の反対によって変更された点に、政府と住民との関係性に注意が払われました。議論には出ませんでしたが、海外の支援団体の動向にも注目する必要があるでしょう。

また、政府と住民の間にあって仲介する人あるいは組織の重要性について指摘がありました。後者についてはMuhammadiyah Disaster Management Centerに注目するとよいでしょう。このように、インドネシアの防災を考えるうえではイスラームについての議論が不可欠です。

今後の課題として、自助・共助・公助の関係性について、防災と減災の考え方の違いについて検討することが確認されました。

次回は、TKさんにビジネスとしてのGo-Jekをテーマに報告をしてもらう予定です。

          

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