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【4年次ゼミ】6月25日

【4年次対象ゼミ】

今週は、HKさんに卒論のテーマであるインフォーマルセクターについて報告をしてもらい、議論をおこないました。主な参照文献は以下のものです。

  • 大井慈郎, 2013, 「東南アジア首都郊外のインフォーマルセクター-インドネシアの露天商を事例に-」『社会学年報』東北社会学会, 42:85-96. [link]
  • 松薗(橋本)祐子, 2006, 「インフォーマル・セクター研究の系譜:過剰都市化論からグローバル化の中での労働のインフォーマル化へ」『淑徳大学総合福祉学部研究紀要』40: 101-115. [link]
  • 鳥居泰彦, 積田和, 1981, 「学界展望:経済発展とインフォーマル・セクターの膨張」『三田学会雑誌』74(5):419-464. [link]

最初に、インフォーマルセクターが、1960年代になってアフリカの都市雑業層を指す概念として提起され、その後、東南アジアでの研究にも応用されるようになったことを確認しました。1960年が「アフリカの年」と呼ばれ、17の植民地がいっきに独立国になったことにも留意しておくべきでしょう。

また、インフォーマルセクターで働く人々の貧困問題の解決を目指す場合、インフォーマルセクターからフォーマルセクターへの移動を目標とするのか、インフォーマルセクターの中での自立を目標とするのか、についてしっかりと考える必要があることを確認しました。後者を促進するものとしてマイクロクレジットがあります。

インフォーマルセクターの問題には多様なアプローチが可能なので、今後、どのような切り口で分析をするのか絞り込むとよいでしょう。

次回は、IAさんに報告をしてもらう予定です。

          

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