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【4年次ゼミ】11月7日

【4年次対象ゼミ】

今週は、最初に、Wさんに前回のゼミでの課題レポートとして、青山「インドネシアの華人:同化から統合へ」を読んで、歴史的経緯の分析から、現代のインドネシア華人が国民統合に何を求めていると想定できるか、整理してもらいました。制度の壁がほぼ無くなった今、心の壁を取り除くことが求められていることを確認しました。

続いて、OAさんにイスラームとジャワの音楽をテーマとする卒論の中間報告をしてもらいました。大きな方針は問題ないことと、ジャワの伝統音楽の概要の章を追加すること、一部の章の順番を入れ替えることを確認しました。

クルアーンを音楽と捉えるか捉えないか二つの見方があることが紹介されました。このような現象を理解するうえで、文化人類学のイーミック(imic、文化の内部にいる当事者の視点)とエティック(etic、文化の外部にいる観察者の視点)の区別が有益であることを確認しました。イーミックとエティックの事例として、日本語の「さんま」「さんか」「さんた」のそれぞれの第2音節は日本語話者の耳には同じ音「ん」に聞こえるが、インドネシア語話者には「samma」「sangka」「santa」とそれぞれ異なった音「m」「ng」「n」に聞こえる事例を取り上げました。

最後に、OSさんに卒論について簡単な進捗報告をしてもらいました。2011年のジャカルタ首都圏鉄道における急行便の全面廃止とその影響がメインのテーマであること、急行便廃止の背景にある理由をさらに探ってみることを確認しました。

次回は、11月14日にSさんにトモホンの食文化についての卒論の中間報告をしてもらう予定です。

          

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